城西大学附属城西中学校 の過去問分析

城西大学附属城西中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

城西大学附属城西中学校 過去問分析(2022〜2026 年度・5 年分/国語は 2010〜2018 年度)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都豊島区
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回(2 月 1 日午前・2 月 1 日午後)/第 2 回(2 月 2 日午前)/第 3 回(2 月 5 日午前)は、2 科(国語・算数の 200 点満点)か 4 科(国語・算数・理科・社会の 320 点満点)を選ぶ。第 4 回(2 月 7 日午前)は 2 科のみ(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 60 点・社会 30 分 60 点。2 科なら合計 200 点、4 科なら合計 320 点
そのほかの受け方 第 2 回には適性検査での受験もある(都立共通問題に合わせた検査Ⅰ・Ⅱか、都立大泉中に合わせた検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲかを選ぶ。各 45 分 100 点。大泉中に合わせた 3 検査は学力スカラシップ制度の優先認定の対象)。第 1 回〜第 4 回には英語資格を使う受け方(英語Ⅰ・Ⅱ)もある
帰国生入試 12 月 4 日と 1 月 13 日の 2 回(合わせて 5 名)。Ⅰ は 2 科+面接(日本語のみ)、Ⅱ は CEFR A2 以上の受験生が対象で面接のみ。時間・配点は募集要項で確認
面接 一般入試に面接は無い。面接があるのは英語資格を使う受け方と帰国生入試
募集人数 一般入試は合計 100 名。学力スカラシップ制度がある

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い文章題)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目すべてで、どの大問に何が出るかが決まっています。算数は大問 1 = 計算+一行問題 10 問、大問 2 = 角度、大問 3 = 斜線部分の面積、最後の大問 = 規則性が 5 年連続です。
  2. 理科は生物 → 化学 → 物理 → 地学の順が 5 年連続で、化学の座席(問題の置き場所)には毎年「水溶液の判別か中和」が来ます。社会は地理 → 歴史 → 公民、国語は説明文 → 物語文 → 知識・資料の並びです。
  3. しかも数年おきに、同じ問題が数値だけ替わって戻ってきます(算数の円の面積・回転体・追いかける速さ)。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1〜3 の 15 問だけを 5 年ぶん、枠ごとに縦に解きます(1 回ぶん 23 問のうち 15 問がここです)。
  2. 理科の化学(水溶液の判別と中和)を 5 年ぶん続けて解きます。
  3. 社会の「資料から理由を書く記述」を、資料の数値を引きながら 1〜2 文で書く練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 の 10 問を 1 年ぶんだけ解いて、15 分で抜けられるかを計ってみます。

注意

  1. 算数は 2024 年度に 6 題・20 問から 7 題・23 問へ、理科は 2025 年度に 5 題から 4 題へ変わりました。演習の基準は新しいほうに置いてください。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 注記
算数 5 年(2022〜2026) 0 年 11 年(2010〜2026 のうち 11 年) 大問 1 が計算・一行問題 10 問、最後の大問が規則性という並びが 5 年とも同じ。2024 年度から大問 7 題・小問 23 問に増えた
理科 3 年(2024〜2026) 2 年(2022・2023) 11 年(2010・2016〜2020・2022〜2026) 2025 年度から大問 5 題・小問 24 問が 4 題・17〜22 問に減った。図そのものは転写に含まれない
社会 3 年(2024〜2026) 0 年 11 年(同上) 大問 3 題で安定。地図・グラフ・写真の細部は転写に含まれない
国語 3 年(2010・2016・2018) 0 年 3 年(2010・2016・2018) 2019 年度以降の問題文は資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい

資料そのものについて気づいたこと

原本を読んで、手元の自動集計・索引と食い違った点を挙げます。このレポートは、食い違った箇所ではすべて原本を採りました。

  1. 算数の大問 1 が、集計では「四則計算」1 単元で代表されていました。実際の大問 1 は独立した 10 問の集まりで、計算・単位換算・割合・売買損益(原価・定価・割引の計算)・場合の数・数の性質・角度・平均算(合計=平均×回数に戻して解く)と 8 単元にまたがります。この学校の算数でいちばん対策が効く場所が、集計上は「計算」1 語に畳まれて見えなくなっていました。
  2. 理科の座席(問題の置き場所)の索引に「大問 1 = 生物が 3 年連続(2024〜2026)」とありますが、2024 年度の大問 1 は 4 択の一問一答 8 問で、生物・化学・物理・地学の全分野にまたがります。先頭の小問(肺呼吸を行わない動物)が生物だったために生物と記録されたものです。原本で並べ直すと、本当の座席は「生物 → 化学 → 物理 → 地学」の 5 年連続でした。
  3. 社会の「字数指定のある冊が 55%」は、文字種の指定を拾ったものでした。「漢字 3 字で」「カタカナ 4 字で」は多いのですが、精読した 3 年(2024〜2026)に「〇字以内」という字数指定は 1 問もありません。
  4. 国語の「字数指定のある冊が 0%」は、逆に原本と合いません。精読した 3 年すべてに字数指定があります(2010「三十字以上四十字以内」、2018「五十字以上六十字以内」など)。
  5. 理科の「時事の語が多い」も原本で確認できませんでした。精読した 3 年の設問文にニュース由来の題材は見あたりません。時事の要素があるのは社会のほうです。
  6. 2018 年度の国語の大問 3 が、転写では 1 小問に畳まれています(実際は (ア)〜(オ) の 5 つ分を答えます)。2010 年度の国語の大問 3 も設問番号が (1)〜(5) のあとに (2) が来ていて通っていません。この 2 か所は小問数の集計に使わず、中身だけを読みました。
  7. 座席の索引には算数の一部の行しか載っていません(理科・社会・国語の行がほとんどありません)。原本を年度順に並べ直せば、理科の 4 分野の並び・社会の 3 大問の並び・国語の 3 大問の並びはいずれも座席が固定されています。索引に無いことは、座席が無いことを意味しません。
  8. 他校の混入は見つかりませんでした。各年の冊子の校名表記が「城西大学附属城西中学校」で一致しているうえ、算数の登場人物が「城さん」「西さん」(2025)、設問文に「城西中学校 320 名」(2023)「城西中学校の部活動への入部率」(2025)、社会の登場人物も「城さん」(2025・2026)と、自校の名前が繰り返し出てきます。資料の身元は確かだと考えてよいところです。

5. 一番大きな結論

城西大学附属城西は「どの大問に何が出るか」が 4 科目すべてで決まっている学校です。しかも、数年おきに同じ問題が数値だけ替わって戻ってきます。

原本で確認できた座席の固定は次のとおりです。

科目 固定されている座席 何年連続か
算数 大問 1 = 計算+一行問題 10 問/大問 2 = 角度 2 問/大問 3 = 斜線部分の面積/最後の大問 = 規則性 5 年連続(2022〜2026)
理科 生物 → 化学 → 物理 → 地学 の順/化学は毎年「水溶液の判別か中和」 5 年連続(2022〜2026)
社会 大問 1 = 地理/大問 2 = 歴史/大問 3 = 公民(小問 5〜7 問と最も小さい) 精読した 3 年(2024〜2026)で一致
国語 大問 1 = 説明文(抜き出しが主軸)/大問 2 = 物語文(記号選択が主軸)/大問 3 = 知識・資料 精読した 3 年(2010・2016・2018)で一致

ここで言う「座席が固定されている」とは、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るということで、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。ただしこの学校には、設問文まで同じという場所も実在します。

一方、この 5 年で本当に作りが変わった場所も 2 つあります。算数は 2024 年度に大問 6 題・20 問から 7 題・23 問へ増えました。理科は 2025 年度に大問 5 題から 4 題へ減り、冒頭にあった 4 択の一問一答 8 問が無くなりました。どちらも直近 2〜3 年の形が続いているので、演習の基準は新しいほうに置きたいところです。

したがってこの学校の過去問の使い方は、①同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 1〜3、理科の化学、国語の大問 1)、②時間の使い方を身につける(社会は長い読み物 3 本を 30 分、理科も 30 分)、の 2 つになります。とくに算数は 23 問中 15 問が毎年同じ顔ぶれの場所で、ここで取れるかどうかが大きいところです(手順は 過去問の使い方)。

4 科目に共通しているのは、「難問を積み上げる」のではなく「決まった場所の標準問題を落とさない」設計です。算数の記号選択ゼロ・理科と社会の記述・国語の抜き出しと、答え方の作法だけは科目ごとにはっきり違います。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先にしてください。同じ座席を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 10 問を 5 年ぶん、枠ごとに縦に解く — 1 回ぶん 23 問のうち 10 問がここです。計算 3 問・単位換算・割合と売買損益・場合の数・数の性質・正多角形の角度、という並びが見えます。ここを 15 分で抜けられるかが算数の全体を決めます。うち 1 問は必ず分配法則でくくる工夫算で、そのまま計算すると時間を失う作りになっているので、独立して練習する価値があります。単位換算は「時間・面積・体積・重さ」の 4 系統で総ざらいを。ha・t・秒・cm³ が実際に出ていて、比の形(6.4m : □cm = 16 : 7)で問われることも多いところです。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2(角度)と大問 3(斜線部分の面積)を 5 年ぶん — 合わせて 5 問。角度は平行線と錯角・同位角、正多角形の内角、三角定規の重ね、長方形の折り返しの 4 種類で 5 年ぶんがほぼ埋まります。面積は円とおうぎ形の複合、長方形・正方形・ひし形の重なり、面積比の 3 系統。大問 3 は 2024 年度から 3 問に増えたので、そのぶん配点も増えています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・最後の大問(規則性)の (1) と、「考え方や式も書きなさい」の 1 問 — 規則性は 5 年連続で最後の大問です。しきつめ(2022)・マッチ棒(2023)・2 種類の数が交互に並ぶ数列(2024)・段状に並ぶ奇数(2025)・テープの重なり(2026)。(1) は素直に数える問題、(2) は逆に問う問題という作りが 5 年とも共通なので、(1) は必ず取りたいところです。記述は毎年 1 問だけで、後半の大問のどこかに付きます。式に一言添える書き方を練習し、時間切れにしないことです。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・水溶液の判別と中和 — 5 年連続で化学の座席に来ています。リトマス紙・BTB 溶液・石灰水・気体の発生を表にまとめ、「実験結果の表から水溶液を特定する」作業を年度をまたいで 5 回やります。あわせて、当日は「大問 1 は生物、大問 2 は化学、大問 3 は物理、大問 4 は地学」と決めて回せます(5 年連続)。地学は天体(星の日周運動・月・地軸)と地震・気象・岩石の 4 本で、最後の大問なので時間が残っていないと落としやすく、先に解いてしまう手もあります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・資料から理由を書く記述 — グラフ・地図・写真を根拠にして 1〜2 文。毎年 2〜5 問あり、配点も大きいと考えられます。根拠として資料の数値や変化を必ず引くのが、この学校の記述の作法です。あわせて「あなたの考えを述べなさい」にも備えます。2025・2026 の 2 年連続で、複数の意見や統計を読ませてから自分の立場を書かせています。賛成・反対のどちらでもよいので、理由を資料に結びつける書き方を身につけたいところです。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・公民と、地理の資料読み取り・歴史の通史・文字種の指定 — 大問 3(公民)は小問 5〜7 問と少ないのですが、3 年ともここから出ています。日本国憲法の三大原則・平和主義・第 9 条、選挙権年齢と選挙制度の長所短所、国会と内閣と裁判所の 3 本で固めます。地理は用語の暗記より、雨温図・生産量のグラフ・分布地図・統計表を見て日本のどこか・何かを当てる練習が効きます。歴史は 1 つの時代を深掘りする作りではないので、縄文から昭和までを一度通し、各時代の「正しい説明」を選べるように。人物(源頼朝・北条氏・杉田玄白・吉野作造・平塚らいてう・千利休)は説明文とセットで覚えます。「漢字 2 字」「カタカナ 4 字」で答える問題が毎年あるので、用語は漢字とカタカナの両方で書けるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 国語・字数指定つきの抜き出しと、接続語・記号選択・記述・語句 — 「〇字で」「〇字以内で」「最初の五字を」が説明文の中心です。指定字数を数えて合わせる練習を、市販の問題集でよいので数をこなします。接続語の空欄補充は 3 年とも説明文の前半にあり、「だから・しかし・つまり・たとえば・なぜなら」の使い分けを前後の文の関係で判断します。物語文は理由・心情・人物像を問う 4 択で、本文の記述と選択肢を照らす作業。20〜60 字の記述は「本文中の言葉を使って」の指示があるので、本文から使う語を先に決めてから文を組みます。語句の意味とことわざ・慣用句・熟語は、物語文の冒頭と大問 3 の両方で出ます。「一石二鳥」のような数字入りの慣用句と、体の部分を使う慣用句を一巡しておきます。(確認: 〜2018 年度)
  8. [週 1 回] 理科・「答え+理由」の記述と、理科・社会の 30 分の配分 — 理由の主語を「表の数値が」「成分が」にして、根拠を必ず 1 つ入れます。毎年 2〜4 問あります。表の空欄を埋める計算も数多くこなしておきます(与えられた関係式にあてはめる形なので、比例・反比例の読み取りができれば取れます)。同じ週 1 回の枠で、理科と社会の 30 分の配分も一度決めておきたいところです。社会は読み物が長く、理科は記述があります。どちらも「先に小さい大問を片づける」配分を一度試しておくと、当日の迷いが減ります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を並べておきます。最優先で時間をかける価値のあることは 7 節に一本化しました。

科目 形式の固定度 中身の性格
算数 非常に高い。50 分・大問 7・小問 23(2024 以降)。記号選択は 5 年でゼロ、記述は毎年 1 問だけ 大問 1〜3 の 15 問は毎年同じ顔ぶれ。大問 4〜6 は文章題と立体で毎年作り直し。最後は必ず規則性
理科 高い。30 分・大問 4(2025 以降)・小問 17〜22。生物 → 化学 → 物理 → 地学 の順 化学は 5 年連続で水溶液の判別か中和。物理は身近な道具から入る。記述が毎年 2〜4 問
社会 高い。30 分・大問 3・小問 27〜32。地理 → 歴史 → 公民 の順 導入の読み物が長い。資料(グラフ・地図・統計)から読み取る問題が毎年複数。記述は 2〜5 問
国語 高い(精読した 3 年)。50 分・大問 3・小問 21〜23 説明文で抜き出し、物語文で記号選択、大問 3 で知識または資料。字数指定が細かい

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6〜7・小問 20〜23)

年度×大問の題材表(精読した 5 年・2022〜2026)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6 大問 7
2022 計算+一行問題 10 問 角度(平行線と正三角形/長方形の折り返し) 面積(正方形とおうぎ形/平行四辺形) 速さ(弟を兄が追いかける) 回転体(1 辺 5cm の正方形を並べた図形) 規則性(正三角形のしきつめ)
2023 計算+一行問題 10 問 角度(三角定規の重ね/正五角形) 面積(半径 6cm の円/長方形と正方形の重なり) 平均算(男女別平均・4 人のテスト) 回転体 規則性(マッチ棒の正方形)
2024 計算+一行問題 10 問 角度(正六角形) 面積(正六角形/長方形と三角形の面積比/正方形に接する円) 割合と比・和差算(所持金のやりとり/3 色の袋) 流水算(P 地点と Q 地点・2 そうの船) 立体の切断(直方体を 3 点で切る) 規則性(2,1,4,4,6,9,8,16… の数列)
2025 計算+一行問題 10 問 角度(平行線/二等辺三角形の組み合わせ) 面積(同心円 3 つ/長方形の組み合わせ/長方形に正方形 3 つ) 割合と比(城さんと西さんのアメ) 速さ(城さんを母が自転車で追いかける) 回転体(1 辺 2cm の正方形を並べた図形) 規則性(1/3,5/7,9,11… の段)
2026 計算+一行問題 10 問 角度(平行線) 面積(長方形/ひし形と円/影の部分) 和差算(A・B・C 3 種類のおもり) 和差算(毎月同額のおこづかいと貯金) 水量とグラフ(直方体の容器を 45 度かたむける) 規則性(10cm のテープを重ねる)

表に出てくる和差算(和と差から 2 つの数を求める)・流水算(川の流れと船の速さ)・平均算・売買損益は受験用教材の単元です。中身は 用語集 にあります。

座席の固定

座席 中身 何年連続か
大問 1 計算 3 問+一行問題 7 問=10 問 5 年連続(2022〜2026)
大問 2 角度 2 問(「次の図のア, イ の角の大きさを求めなさい」) 5 年連続(2022〜2026)
大問 3 斜線部分(2026 は「影の部分」)の面積 2〜3 問 5 年連続(2022〜2026)
最後の大問 規則性・数列 2 問 5 年連続(2022〜2026。2022・2023 は大問 6、2024〜2026 は大問 7)
後半のどこか 1 問 「この問題は考え方や式も書きなさい」と指示のある記述 1 問 5 年連続(2022 大問 5(2)・2023 大問 4(2)・2024 大問 7(1)・2025 大問 6(1)・2026 大問 6(2))

つまり 23 問中 15 問(大問 1 の 10 問+大問 2 の 2 問+大問 3 の 3 問)が、5 年間ずっと同じ顔ぶれの場所です。毎年作り直されるのは大問 4〜6 の文章題・立体の中身だけと言ってよいところです。

2024 年度に大問が 6 題・20 問から 7 題・23 問に増えました。増えたのは大問 3 の面積が 2 問から 3 問になったぶんと、大問が 1 つ増えたぶんです。これは本当の変化で、2016〜2023 年度の 8 冊はすべて 6 題・20 問、2024〜2026 年度の 3 冊はすべて 7 題・23 問でした。各年の冊子は表紙の校名が「城西大学附属城西中学校」で一致しており、別の回や別の学校の冊子が混ざった形跡はありません(設問番号の枝番も年度ごとに 1 冊ぶんとして通っています)。

大問 1 の 10 枠(ここが最大の得点源)

5 年ぶんを枠ごとに並べると、こう並びます。

同じ問題・同じ作りの問題(原本で両年を突き合わせて確認したもの)

3 年以上そろった逐語の反復ではないので「毎年同じ問題が出る」とまでは書きません。ただし、この学校は数年おきに同じ問題を数値だけ替えて出すことがある、とは言えます。

問い方の傾向(算数)


8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4〜5・小問 17〜24)

年度×大問の題材表(精読した 3 年は 2024〜2026、2022・2023 は構成だけ数えた年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2022 4 択の一問一答 8 問(全分野横断) 生物(消化酵素と温度) 化学(お酢とマグネシウム・水溶液の判別) 物理(てこ・はさみ・スコップ・棒のつり合い) 地学(地軸と自転・南中時刻)
2023 4 択の一問一答 8 問(全分野横断) 生物(照葉樹林と夏緑樹林・暖かさの指数) 化学(5 つの溶液の判別と中和) 物理(メトロノームとふりこ) 地学(気象庁の観測・アメダス・雲量)
2024 4 択の一問一答 8 問(全分野横断) 生物(ヒトの血管と臓器・弁) 化学(塩酸と水酸化ナトリウムの中和) 物理(ばねののびと浮力・密度) 地学(火成岩と鉱物の割合)
2025 生物(フナ・変温動物・標識再捕) 化学(無色透明な 6 種類の水溶液の判別) 物理(鉄と木の熱膨張・線路ののび) 地学(地震の P 波 S 波・到達時刻)
2026 生物(蒸散の実験・気孔) 化学(重そうと塩酸の中和・ドライアイス) 物理(凸レンズの像・1/a + 1/b) 地学(北極星と北斗七星・日周運動)

座席の固定

理科は「生物 → 化学 → 物理 → 地学」の順が 2022〜2026 の 5 年連続で崩れていません。これは原本を年度順に並べて確認しました。2022〜2024 はその前に一問一答の大問が 1 つ付く形で、2025 からその大問が消えて 4 題になりました。

座席 中身 何年連続か
分野の並び 生物 → 化学 → 物理 → 地学 5 年連続(2022〜2026)
化学の座席 水溶液の判別または中和(酸性・アルカリ性・BTB 溶液・リトマス紙) 5 年連続(2022〜2026)
最後の大問 地学(天体・気象・地層・地震のどれか) 5 年連続(2022〜2026)
大問 1 4 択の一問一答 8 問 2022・2023・2024 の 3 年連続。2025・2026 には無い

2025 年度に大問が 5 題から 4 題に減り、小問も 24 問から 17 問に減りました。 2025・2026 の冊子はどちらも読み取りの確度が高いもので、大問 1 の一問一答がまるごと無くなっています。これは資料の欠けではなく、実際の作りの変化と考えてよいところです(大問 1 が落ちているなら残り 4 題の番号が 2〜5 になるはずですが、2025・2026 とも 1〜4 で通っています)。2026 は 4 題のまま小問が 22 問に戻りました。

化学の座席に注目したい

5 年ぶんを並べると、化学の大問はほぼ毎年「水溶液を見分ける」か「中和させる」かのどちらかです。

「表になった実験結果から、どれがどの水溶液かを詰める」という同じ作業が 5 年続いています。ここは単元というより手順の訓練が効く場所です。

問い方の傾向(理科)


8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 27〜32)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2024〜2026)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2024 日本人と海のかかわり(海流・リアス海岸・三角州・地図記号・水揚げ量・G7 広島サミット)13 問 先生と生徒の会話文からオリンピックの歴史へ(縄文〜東海道新幹線・治安維持法・平塚らいてう)12 問 東日本大震災から政治へ(三権・デジタル庁・消費税・領域)7 問
2025 城さんと西さんの夏休みの会話(富山の雨温図・フェーン現象・合掌造り・日本アルプス・地形図と 8 方位・イタイイタイ病)11 問 城さんの奈良旅行の記録(奈良時代の税から満州国まで通史)14 問 選挙制度(財産による制限選挙から現在まで・投票率のグラフ)5 問
2026 戦後の世界の紛争(時差の計算・谷川俊太郎「朝のリレー」・石油の輸入・海外安全情報・ASEAN)10 問 城さんの宮城県鳴子温泉の旅行記録(稲作・減反・陸羽東線
/鎌倉幕府・平安時代・解体新書・吉野作造)12 問
終戦から日本国憲法へ(大日本帝国憲法との比較・平和主義)5 問

座席の固定

座席 中身 何年連続か
大問の数 3 題(地理 → 歴史 → 公民) 精読した 3 年(2024〜2026)で一致。手元の自動集計では 2016 年度以降の 10 冊がすべて 3 題
大問 1 地理(長い説明文または会話文が入口) 3 年連続
大問 2 歴史(通史を横断。1 つの時代に閉じない) 3 年連続
大問 3 公民(小問 5〜7 問と、3 大問の中で最も小さい) 3 年連続

歴史の大問 2 は、「城さんが夏休みに旅行した記録」を入口にする形が 2025・2026 の 2 年連続です(2025 は奈良、2026 は宮城県鳴子温泉)。2024 も先生と生徒の会話文が入口でした。読み物を読ませてから、そこに出てくる地名・人物・年号を手がかりに時代をまたいで問う作りが 3 年とも共通です。

頻出の中身

問い方の傾向(社会)


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 21〜23。2010・2016・2018 年度で確認)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2016・2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。ただしこの 3 年の間隔は 8 年あり、その間で作りが変わっていないことには意味があります。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2010 説明文(木と建築・「木は光の花である」)10 問 物語文(団地のベランダのペナントと畑)7 問 知識(誤字を探して直す 5 問+□に数字が入る四字熟語・ことわざ)6 問
2016 説明文(「聞く」ことが先・話し上手と聞き上手)9 問 物語文(雨の校庭とピアノ・「私」と麻衣)10 問 知識(熟語を一文に言い換える/説明にあうことわざ・慣用句)2 問
2018 説明文(オーロラはなぜ赤いか・太陽風)11 問 物語文(十年ぶりにふるさとの小学校の工事に関わる「僕」)9 問 資料の読み取り(フードバンクの文章と 2 つの図から (ア)〜(オ) を抜き出す)1 問

出典の表記が転写に残っていたのは 2016 年度だけで、大問 1 が斎藤孝『話し上手 聞き上手』、大問 2 が野中柊『ひな菊とペパーミント』。2010・2018 年度は本文末尾の出典表記が転写に残っていないので、書かないことにしました。

座席の固定

座席 中身 何年か
大問 1 説明文・論説文の読解(抜き出しが主軸) 精読した 3 年で一致(2010・2016・2018)
大問 2 物語文の読解(記号選択が主軸) 精読した 3 年で一致
大問 3 知識または資料の読み取り(本文を伴わない小さい大問) 精読した 3 年で一致
大問 1 の最後 「本文の内容にあうもの(違うもの)を一つ選べ」の総合選択 精読した 3 年で一致(2010 問九・2016 問九・2018 問十)
大問 1 の前半 接続語(そして・しかし・つまり・たとえば)の空欄補充 精読した 3 年で一致(2010 問一・2016 問三・2018 問二)

説明文で抜き出しを問い、物語文で記号選択を問うという役割分担が、8 年の間隔をおいた 3 年でそろっています。

大問 1(説明文)の問い方

大問 2(物語文)の問い方

大問 3(知識・資料)の中身

3 年とも中身が違い、ここだけは作りが定まっていません。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

算数は精読した 5 年(2022〜2026)、理科は精読した 3 年に構成だけ数えた 2 年を合わせた 5 年(2022〜2026)、社会は精読した 3 年(2024〜2026)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 食塩水 なし なし 精読した 5 年(2022〜2026)で 1 問も出ていません。大問 4〜5 の文章題の座席に戻る候補の筆頭です
算数 速さの大問 2022(大問 4)・2025(大問 5) 2025 年度 3 年おき。2026 に無いので、次は候補に入ります
算数 立体の切断 2024(大問 6) 2024 年度 1 回のみ。大問 6 は回転体・切断・水量が入れ替わる場所です
算数 つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める)・過不足算 2022(大問 1(9) の過不足算) 2022 年度 4 年出ていません。一行問題の枠に戻りやすいところです
算数 平均算 2023(大問 4)・2026(大問 1(9)) 2026 年度 大問としては 2023 年度が最後で 3 年空きです
理科 人体(血液・消化) 2022(酵素)・2024(血管と臓器) 2024 年度 隔年でしたが 2 年空き。生物の座席の主役です
理科 てこ・つり合い 2022(大問 4) 2022 年度 4 年出ていません。物理の座席に戻る候補の筆頭です
理科 電気回路・電磁石 2022・2023 の一問一答のみ 2023 年度 大問としては 5 年で 1 度もありません
理科 気象(雲量・アメダス・天気図) 2023(大問 5) 2023 年度 3 年空きです
理科 燃焼・気体の性質 一問一答と小問のみ なし 大問としては 5 年で見ていません
社会 地形図の読図(等高線・方位・地図記号) 2025(大問 1 問 4) 2025 年度 2026 に無い。大問 1 に戻りやすいところです
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2024(大問 3) 2024 年度 2 年空き。2025 は選挙、2026 は憲法だったので、次の候補です
社会 財政・税・社会保障 2024(消費税) 2024 年度 3 年で 1 回です
社会 都道府県の同定(形・隣接・県庁所在地) 2024(神奈川県の形と隣接県・宮城県の県庁所在地)・2026(新幹線で通過する都県) 2026 年度 毎年ではありませんが繰り返し出ます
社会 産業のグラフ(農業・水産業・工業) 2024・2025・2026 2026 年度 3 年とも何らかの形で出ています。空きはありませんが最重要です

10. 形式面の注意

試験時間・配点・入試回は 1 節にまとめました。理科・社会の配点は国語・算数より小さいのですが、理科・社会は座席が固定されていて対策が効く科目なので、4 科で受けるなら手を抜かないほうがよいところです。

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

やること
小 4(土台) 計算の正確さ(四則・分数と小数の変換)、平面図形の基本(角度・面積)、音読と語彙、漢字の読み書き。算数は「0.625 = 5/8」「1.25 = 5/4」のような変換を体に入れるところまで。理科・社会は日本地図と身のまわりの自然への関心づくりで十分。時間を計る練習はまだ不要
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えるのが、この学年の本体です。1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と単位換算(時間・面積・体積・重さ)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに充てます。算数は大問 1 に出る単元を次の順で一巡します。四則計算 → 単位換算 → 割合 → 売買損益(受験用教材の単元)→ 場合の数 → 数の性質 → 角度 → 平均算(受験用教材の単元)→ 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 速さ。続けて、大問 4〜6 に出る文章題と立体(和差算・平均算・流水算(受験用教材の単元)・回転体・立体の切断・水量)も一度ずつ触れます。理科は 4 分野をひととおり、とくに水溶液。社会は日本地理の資料の読み取りと通史。国語は接続語・ことわざ慣用句・熟語。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に(算数の大問 1〜3、理科の化学、国語の大問 1)解き、秋以降に理科・社会を 30 分ずつ計って通し演習

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 で全分野をひととおり学び終えたかどうかです。算数の大問 1 の 10 問は単元そのものは標準的ですが、「どの単元が来ても 1 分半で処理できる」状態を求められます。抜けている単元が 3 つあれば、それだけで 3 問落ちます。同じことが理科の 4 分野にも言えます(生物・化学・物理・地学のどれかが空白だと大問 1 つぶんが崩れます)。逆に言えば、小 5 で全分野を一巡し終えていれば、小 6 は過去問を座席ごとに縦に解くだけで形が仕上がります。そして、この学校は数年おきに同じ問題を戻してくるので、過去問を古い年まで解く効果が他校より大きいところです。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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