実践学園中学校 の過去問分析

実践学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

実践学園中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・教科入試第 1 回相当・15 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都中野区
男女 共学
入試回と日程・科目 教科入試第 1 回 2 月 1 日午前・第 2 回 2 月 2 日午前 — 2 科(国語・算数)または 4 科(+理科・社会)/教科入試第 3 回 2 月 3 日午前 — 2 科(国語・算数)/給費生選抜第 1 回 2 月 1 日午後 — 適性検査Ⅰ(作文)・適性検査Ⅱ(合教科)(第 1 回・第 2 回合計 10 名)/給費生選抜第 2 回 2 月 3 日午後 — 2 科(算数・理科)/Ⅱ期入試 2 月 10 日午前 — 2 科(国語・算数、募集は若干名)
試験時間・配点 教科入試は国語 45 分・100 点/算数 45 分・100 点/理科・社会は合わせて 50 分・合計 100 点(第 3 回は国語・算数のみ)。給費生選抜は各 45 分・各 100 点。Ⅱ期入試は国語・算数 各 45 分・各 100 点
英検 教科入試第 1〜3 回には英検の取得級による加点があります(→ 10 節)
面接 教科入試第 1〜3 回は面接なし。Ⅱ期入試のみ受験生面接あり

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

この学校は実践女子学園中学校(東京都渋谷区・女子校)とは別の学校です。実践学園中学校は東京都中野区の共学校で、学校番号(school_id)は 267 です。

このレポートが分析したのは、教科入試第 1 回に相当すると考えられる問題だけです。給費生選抜(適性検査)の問題は含まれていません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 大問の並び=座席(問題の置き場所)が動きません。算数は 5 大問で、大問 1 が計算 10 問・大問 4 が規則性・大問 5 が立体という並びが 2016〜2026 の 11 年続いています。
  2. 理科は生物 → 化学 → 物理 → 地学の 4 大問、社会は地理 → 歴史 → 公民(憲法と三権分立)の 3 大問が、2018〜2026 の 9 年動いていません。
  3. 理科と社会は合わせて 50 分・100 点で 1 問 1 分弱。時間を計る練習が算数以上に効きます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 10 枠(10 問で配点のおよそ 4 割)を、枠ごとに年度をまたいで縦に解きます。
  2. 社会の大問 3(憲法と三権分立、9 年連続)を 3 年分縦に解きます。
  3. 理科のばね(2020・2021・2026 の大問 3)を並べて解きます。同じ問いがそのまま再登場した実例のある場所です。

今週やる 1 つ

  1. 理科・社会を 1 冊 50 分で時計を置いて通し、社会の記述 3〜4 問に何分残せるかを測ります。

注意

  1. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語の話は 2022 年度までのものです(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024〜2026) 2 年(2022・2023。単元の並びのみ) 15 年(2010〜2014・2016〜2026。2015・2017 は未収録)
理科 3 年(2024〜2026) 2 年(2020・2021。分野の並びのみ) 15 年(2010〜2014・2016・2018〜2026。2015・2017 は未収録)
社会 3 年(2024〜2026) 0 年 15 年(2010〜2014・2016・2018〜2026。2015・2017 は未収録)
国語 3 年(2016・2018・2022) 4 年(2011〜2014。設問文は読んでおらず出典と構成の記録のみで、2014 は出典も資料にありません) 7 年(2011〜2014・2016・2018・2022) 2022 年度で止まっています

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばんはっきりしているのは、大問の並びが動かないことです。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ことではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。したがって過去問の使い方は、年度通しで解くより「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く」ほうがこの学校では効率がよくなります。算数の大問 1 だけを 5 年分、大問 4 だけを 5 年分、理科の大問 3 だけを 5 年分、社会の大問 3 だけを 3 年分、という並べ方をします。

同じ問いがそのまま再登場した実例も、2 件だけですが原本で確かめられました。理科では 2020 年度 大問 3 (2) と 2026 年度 大問 3 (1) が「ばねAに50gのおもりをつるしたとき、ばねAののびは何cmになりますか。」で一字も違いません。社会では「◯◯時代をあらわす文として誤っているものを、次の(ア)〜(エ)より 1 つ選んで、記号で答えなさい。」が 2024 年度(弥生時代)と 2026 年度(明治時代)に同じ文で出ています。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。算数の大問 3 の単元(概数・立体の面の数・規則性・資料の読み取り・数の性質と、5 年とも別)、理科の各分野の中の単元、社会の歴史の切り口(作家の作品一覧・大阪の年表・世界文化遺産の一覧)です。ここは幅を持って準備します。

もうひとつ、時間の制約が特徴的です。理科と社会は合わせて 50 分・100 点なので、社会 25〜28 問と理科 21〜23 問をおよそ 25 分ずつで処理することになります。1 問 1 分弱で、しかも社会には記述が 3〜4 問あります。この学校の過去問演習では、時間を計ることが算数以上に効きます。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節にあります。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 10 枠を枠ごとに縦に解く — (1) 5 けた−4 けた/(2) 帯分数 3 つの加減/(3) 小数÷小数/(4) 分数と小数の混合/(5) 分配法則の工夫計算/(6) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)/(7) 比の穴埋め/(8)(9) 単位換算 2 問/(10) 割合・売買損益。この並びが 2022〜2026 の 5 年で崩れておらず、大問 1 が計算であること自体は 11 年続いています。10 問で配点のおよそ 4 割。年度通しではなく「(1) だけ 5 年分」「(8)(9) だけ 5 年分」という並べ方をします。ここは 11 年動いていないので、かけた時間が確実に返ります。とくに (5) の工夫計算(3.14 と 0.314、0.75 と 3/4 の行き来)は反射で出るところまで。単位換算は別立てでも詰めます: 面積(mm²・cm²・m²・a・ha・km²)・体積(cm³・mL・dL・L・m³)・重さ(g・kg・t)・長さの相互変換を、倍率(10・100・1000)ごとに表にして、「何倍」「何割」とセットで毎日 5 問。2 問続けて出る枠なので、ここだけで配点の 8% 前後になります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会・大問 3 の公民と、歴史の「時代をあらわす文の正誤」 — 公民は 9 年連続で憲法と三権分立です。憲法改正の手続き、天皇の国事行為、公共の福祉、三権分立の図(誰が誰に何をするか)、裁判員制度、内閣の各省庁。語群からの空欄補充が毎年あるので、条文の言い回しごと覚えます。歴史は「時代をあらわす文の正誤」を全時代で: 縄文・弥生から昭和まで、各時代について「正しい文・誤っている文」を 4 つずつ自作して判別します。同じ問い方が年をまたいで出た実例のある場所です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・ばねと化学の計算、手書きグラフ — ばねを完全に固めます: 1 本ののびと重さの比例、2 本の比較、直列につなぐ、板を介して 2 本で支える。2020・2021・2026 の大問 3 を並べて解くと、同じ手順が繰り返されているのが分かります(同じ問いが再登場した実例のある場所です)。大問 2 の「表・グラフから比例を読む計算」も 3 年分: 中和の過不足(2024)、金属と水溶液(2025)、燃焼と質量(2026)。求めるものは違いますが、「ちょうど反応する比」を立てて余りを処理する手順は共通です。手書きグラフの作図も 2024・2026 に出ています。定規なしで点を打って線でつなぐ練習を(2024・2026 の大問 2 がそのまま練習材料になります)。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・雨温図と地形図、工業のグラフ — 雨温図と地形図はどちらも 3 年連続で大問 1 にあります。雨温図は 4 都市 1 セットで判別する練習(太平洋側・日本海側・内陸・南西諸島・北海道の 5 で分け、年降水量と最暖月・最寒月の気温で切る。2024 のように「読み取れる特徴を記述」で問われる年もあるので、言葉でも説明できるように)。地形図は等高線と川の流れ・地図記号・断面(2026 は「川の流れる向きが分かる理由」を記述で問うています。国土地理院の地形図の記号一覧を一度通しで覚えます)。工業地帯・工業地域のグラフは 3 年で 3 回出ています: 阪神・中京・京浜の製造品出荷額の構成(金属・機械・化学・食料品の割合)を、グラフの形で見分けられるように。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・大問 4 の規則性、大問 5 の立体、大問 3 と大問 2 — 大問 4 と大問 5 はどちらも 11 年連続でこの位置にあり、小問はそれぞれ 2 問です。規則性は等差数列(2022・2024)・群数列(2023)・行と列の表(2025)・図形の増え方(2026)の 4 系統を 5 年分、「◯番目」だけでなく「合計」「逆引き(その数は何番目か)」まで必ずセットで解きます。立体は直方体・立方体を切る・くりぬく・積む・傾ける。体積 → 表面積の順に問われることが多いので、くりぬいた面の増減を数える手順を身につけます。大問 3 の「空欄を前から順に埋める大問」は 5 年連続でこの作りです。単元は毎年変わるので、単元を追うのではなく「文章を読んで数を復元する」練習として、時間を計らずに読み込むところから使います(この解き方は他校の過去問では代用しにくいものです)。大問 2 の一行題は 8 単元のプール(最大公約数・最小公倍数/つるかめ算(個数を合計から逆算)・消去算・年齢算・和差算/場合の数/割合と比/速さ/正方形の中の円とおうぎ形)を、1 単元 5 問ずつの薄い反復で週 1 巡。(6) の「正方形の中の円・おうぎ形」は、1 辺 10cm・20cm の正方形に半円や 1/4 円を入れて斜線部分を求める形が 4 年連続なので、円と正方形の差の取り方(等積移動・全体−白)を 3 手で出せるように。割合の 3 段(原価 → 定価 → 売値)は大問 1 (10) 用に、原価を 1 とおいて増し・引き・利益を一本の式にする練習を。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・指定語句つきの記述と「あなたの考え」 — 「以下の語句を必ず使用して説明しなさい」が毎年あります(2024 は 4 問中 3 問)。まず指定語句を紙に書き、そこから前後を埋める手順で書きます。2024 の 4 問(台風・ホームページ・大日本帝国憲法・不保持)が良い練習素材です。「あなたはどう考えるか」に 1 行で答える練習も: 正解が一つに決まらない設問が毎年あるので、時間がなくても 1 行は書く習慣を。前年の出来事は 10 件ほど(万博・災害・選挙・首相・国際会議あたり)を、年が明けたら家族で確認しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と接続語、記述 — 漢字は両大問の問一に 5 問ずつあり、毎日 10 問(カタカナ → 漢字、漢字 → 読み、送り仮名つきの 3 通り)。ここは毎年 2 か所にあり、配点の読める最大の枠です。接続語の穴埋めは大問 1 の問二に 3 年連続なので、「だから・なぜなら・しかし・たとえば・したがって・または・そして」の 7 語で前後の論理関係を見分ける練習を。記述は、字数指定つきの理由記述を 20 字・40 字・60 字の 3 サイズで同じ問いに書き分け(文末は「〜から。」で)、指示語の内容説明(「そういうの」「そのほう」が指すものを本文の語で 20 字前後にまとめる。精読した 3 年すべてに出ています)も。語句知識(対義語・熟語の成り立ち・慣用句・語句の意味)は別立てで: 本文の設問の中に紛れて出るので、知らなければその場で終わります。物語文は「顔をしかめた」「ふっと力を抜いた」「手がふるえた」のような動作の描写に気持ちを書き込みながら読み、説明文は「筆者が対比しているもの」(主体と客体、0 か 1 か とその反対、日本語と西欧語)を 2 語で言う練習を(精読した 3 年すべてで対比が骨格になっています)。ただし 2023 年度以降の形式は未確認です。(確認: 〜2022 年度)
  8. [週末 60 分] 理科・社会を 50 分で通す — 合わせて 1 冊 50 分・100 点。社会の記述 3〜4 問に何分残せるかを、実際に時計を置いて測ります。この学校では時間配分の練習が算数より理社で効きます。あわせて、長い選択肢を消去法で切る速さ(2026 大問 1 のような「ア〜オの 2 行の文から正しいものを 1 つ」を 1 問 1 分で。誤りの語(「すべて」「必ず」「だけ」)に印を付けながら読む習慣を)。理科は 4 分野を均等に: 座席が分野で固定されている以上、苦手分野を捨てると毎年その大問がまるごと落ちます。生物 → 化学 → 物理 → 地学の順で、週 1 分野ずつ薄く回します。地学は大問 4 の 1 枠しかないぶん、月の満ち欠けと南中時刻(2026)、惑星の位置と会合(2024)、柱状図の並べ替え(2025)と幅が広いので、図を自分で描いて位置関係を確かめます。理由を 1 文で書く練習も: 「なぜそうなるのか」を主語と述語のある 1 文で。字数指定が無いので、解答欄の大きさが分量の指示になります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点・大問 5・小問 22〜25(平均 24))

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 2(2022・2023。単元の並びのみ)/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2022〜2026)

大問 1(「次の □ に適当な数字を入れなさい」の計算・一行計算 10 問)は 5 年とも同じ作りなので、下の「大問 1 の 10 枠」の表にまとめました。ここでは大問 2〜5 を示します。

年度 大問 2(一行題 6 問) 大問 3(空欄を前から順に埋める文章) 大問 4(規則性・数列) 大問 5(立体)
2022 最大公約数/つるかめ算(3g と 5g のおもり)/場合の数(4 チームの総当たり)/割合と比(カードのやりとり)/速さ(自動車 20 分で 9.6km)/正方形の中の 4 つの円 レジ袋・プラスチックごみの概数計算(あ〜お) 200, 194, 188, 182, …(20 番目・0 より大きい最小の数) 直方体から 1/2 に縮小した直方体を切り取った立体(表面積・体積)
2023 最小公倍数/つるかめ算(あんパンとメロンパン)/場合の数(0〜4 の 3 けた)/割合と比(ミルクとコーヒー 5:3)/速さ(自転車 20 分)/正方形の中の半円 正八面体・正十二面体の頂点・辺・面の数(①〜⑧) 1,2,3 | 3,4,5 | 5,6,7 | … の区切り(12 番目の区切りの和・59 が初めて出る区切り) 1 辺 2cm の立方体を重ねた立体(体積・穴をあけて残る積み木の数)
2024 最小公倍数/和差算(ハンカチ 4 枚と箱 150 円)/場合の数(5 色の旗)/割合と比(ロープ 132m を 8:3)/速さ(分速 80m で 12 分)/正方形 2 個とおうぎ形 4 つのメーター A〜D の針が進む規則(ア〜カ) 3, 10, 17, 24, 31, …(20 番目・1〜20 番目の和) 直方体を AP:PB=1:2 の点 P を通る面で分けた 2 つの立体(体積比・もとの体積)
2025 最大公約数・最小公倍数/年齢算(父は 3 倍)/場合の数(3 人のじゃんけん)/割合と比(279 人を 5:4)/速さ(家から駅・発車時刻)/正方形の中の合同なおうぎ形 4 個 乳製品加工場の生乳を牛乳・チーズ・バターに配分(①〜⑥) 数を行と列に並べた表(7 行 7 列の数・164 は何行何列) 直方体から直方体を切り取った容器を辺 AB を軸に傾ける(水面の変化・水の体積)
2026 連続する 5 個の偶数の和/消去算(ケーキとパン)/場合の数(男子 2 女子 1 の選出)/割合と比(姉妹の所持金 5:3)/速さ(分速 120m のあと)/長方形の上の図形の移動 長方形の床に正方形のタイルを敷きつめる(①〜⑥、ユークリッドの互除法の手順) マッチ棒で図形を増やす(9→10 番目の増分・10 番目の本数) 1 辺 6cm の立方体をくりぬいた立体(体積・表面積)

大問 1 の 10 枠(2022〜2026 の 5 年)

大問 1 は 5 年とも 10 小問で、導入文「次の □ に適当な数字を入れなさい」も同じです。中身の並びも次のとおりほぼ動きません。

位置 中身 5 年での様子
(1) 5 けた − 4 けたの整数の引き算 5/5。13235−8892(2022)、69620−5227(2023)、13456−5925(2024)、11011−2025(2025)、14253−2069(2026)
(2) 帯分数 3 つの加減 5/5。「◯+◯−◯」の形も 5 年同じ
(3) 小数 ÷ 小数(割り切れる) 5/5。5.78÷3.4、5.89÷1.9、6.67÷2.3、3.91÷2.3、8.05÷3.5
(4) 分数と小数の四則混合(かっこ入り) 5/5
(5) 分配法則でまとめる工夫計算 4/5(2023 のみ 99×250)。3.14×3.5+0.314×32−3.14×1.7(2022)、22×1.7+19×1.1−33×0.1(2024)、3.26×0.45+7.5×0.326−0.1×6.52(2025)、4×0.75+3×1/4−0.25×5(2026)
(6) □ を含む逆算(かっこ入り) 5/5
(7) 比の穴埋め(A:B=C:□) 5/5。分数・小数の混じった比を整数比に直す
(8) 単位換算 5/5。742000cm²→m²、6mm→m、0.13m²→mm²、16.5km²→ha、0.27dL→cm³
(9) 単位換算と「何倍」「何割」 5/5。1.4kg は 35g の何倍(2022)、6dL→mL(2023)、6L は 800mL の何倍(2024)、800mL の何割が 8/5dL(2025)、4L の 8/5 倍は何 mL(2026)
(10) 割合・売買損益の一行題 5/5。定価の 15% 引き(2022)、全体の 8/9 が 240 人(2023)、定価 920 円の 25% 引き(2024)、35% 増しの定価を 20% 引き(2025)、40% 増しで 2100 円(2026)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

同じ問題がそのまま出るわけではありませんが、「何番に何の種類が来るか」の座席はこの学校でははっきり固まっています。大問 1・4・5 は 11 年、大問 2 は 7 年、大問 3 の作り方は 2022〜2026 の 5 年で一致しています。

問い方の特徴

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・100 点・大問 4・小問 21〜23)

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 2(2020・2021。分野の並びのみ)/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(生物) 大問 2(化学) 大問 3(物理) 大問 4(地学)
2024 オニグルミの雌花・雄花とリスの貯食(4 問) 中和(塩酸 A・B と水酸化ナトリウム水溶液、グラフ作図、蒸発後の固体の重さ)(6 問) 豆電球と電池の回路、鉛筆の線を導線にする LED の実験(6 問) 会話文の空欄を埋めながら惑星の位置関係をたどる(惑星の描き入れ作図つき)(5 問)
2025 ナミアゲハの幼虫を育てる会話文。完全変態・幼虫の脱皮回数・警告色(5 問) アルミニウム・鉄・銅を水溶液に入れる実験と中和の追加実験(6 問) 磁石と電磁石、リフティングマグネット(4 問) ニュージーランド修学研修旅行を題材に、火山の形と柱状図(7 問)
2026 大学の森と農場の見学。樹木と草類、土の中の動物、タンポポとドクダミ、果実と種子、ミツバチの 8 の字ダンス(7 問) ろうそくの炎・スチールウール・マグネシウムの燃焼と質量の関係(グラフ作図)(7 問) ばね A・B ののびと重さ、板を介したばね(4 問) 月の公転と満ち欠け、南中時刻(5 問)

参考: 2020 年度は 生物(インゲンマメの発芽)/化学(呼気の気体)/物理(ばね)/地学(地震)、2021 年度は 生物(ウミガメと食物連鎖)/化学(レジ袋と二酸化炭素)/物理(ばね)/地学(流水のはたらき)でした。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

問い方の特徴

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・100 点・大問 3・小問 25〜28)

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 0/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(地理・会話文・調べ学習から入る・9〜12 問) 大問 2(歴史・人物・年表・一覧表から入る・9〜10 問) 大問 3(公民・憲法・三権分立・6〜7 問)
2024 実さんとお父さんの夏休みの旅行先の会話。沖縄の雨温図(記述)、千葉の農業、阪神工業地帯の出荷額、北方領土、十勝平野、自然災害の表、白神山地、ヒートアイランド、岡山県津山市の地形図 司馬遼太郎の主な作品の表(生誕 100 年)。土方歳三、鉄砲伝来、関ヶ原、日露戦争、鎌倉・室町、夏目漱石、藤原道長、弥生時代、江戸の人物 沖縄戦から日本国憲法へ。憲法改正の手続き、天皇が国政の機能をもたない理由(記述・「大日本帝国憲法」を使う)、国事行為、公共の福祉、自衛隊と憲法(記述・「不保持」を使う)
2025 実さんと学さんが日本について調べた会話。沖ノ鳥島、松本市の雨温図、阪神・淡路大震災、野菜の収穫量順位、遠洋漁業の基地、青函トンネル、工業地域のカード、インターネット利用の注意(記述)、沖縄県、輸入の円グラフ、世界の環境問題、甲府市の地形図の地図記号 大阪万博をきっかけに大阪の歴史を年表に。縄文時代、仁徳天皇陵、聖徳太子、聖武天皇と仏教(記述)、鑑真、豊臣秀吉、徳川家康、江戸の町、適塾と福沢諭吉(記述)、1960 年代 議会制民主主義の文章。語群からの空欄補充、三権分立(漢字 4 字)、権力集中の弊害(記述・具体例つき)、文部科学省、裁判所の制度(I・II の正誤組み合わせ)
2026 先生と生徒の地理の授業。金沢市の雨温図、豪雪地帯の工夫、都道府県別農産物の表、阪神工業地帯のグラフ、輸入先の円グラフ、大陸名、秋田市河辺三内の地形図(川の流れる向きの理由・記述)、東日本大震災で最初にとる行動(記述)、伝統工芸品と地域 世界文化遺産の一覧表(日光東照宮の修学旅行から)。原爆投下の日付、源頼朝、奈良時代、参勤交代、琉球王国、富嶽三十六景、明治時代、北海道・北東北の縄文遺跡群 権力分立の文章。空欄補充、権力分立が採られた理由(記述・自分の考えを 1 行)、国会のはたらき、現在の内閣総理大臣、裁判員制度(漢字 5 字)、裁判官をやめさせられる場合

同じ場所に同じ種類の問題が出る

問い方の特徴

8-4. 国語(45 分・100 点・大問 2・小問 19〜21。2016・2018・2022 年度で精読)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2011〜2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読した年 3(2016・2018・2022)/構成だけ数えた年 4(2011〜2014)/資料のある年 7。

年度×大問の題材表(資料のある 7 年)

年度 大問 1(説明文・論説文) 大問 2(物語文・小説)
2011 竹西寛子「ありてなければ」 苫米地英人「テレビを見てはいけない」
2012 竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入門』 重松清「海まで」
2013 ニーチェ『ツァラトゥストラ』 今江祥智「優しさごっこ」
2014 (出典が資料に無い) (同左)
2016 沢田允茂「考え方の論理」 — ことばと「もののなまえ」 重松清「バスに乗って」 — 回数券と少年と父
2018 親族名称の虚構的用法(「娘さん」という呼びかけ)— 出典名が資料に無い 奥田英『夏のアルバム』 — 小学 2 年の雅夫と姉、伯母の病
2022 山極寿一『スマホを捨てたい子どもたち』 — 西洋哲学と近代科学の反省、創発 ささきあり『天地ダイアリー』 — 中学 1 年の栽培委員と花壇

2011〜2013 年度は出典だけが資料にあり、設問の中身は読んでいません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

年度別の大問構成をたどって、近年出ていないものの、それ以前は繰り返し使われていた単元を科目別に挙げます(見た範囲は 4 節のとおり)。最終確認年度は、その単元が出たことを資料で最後に確認できた年度です。国語は資料が 2022 年度で止まっているため(→ 4 節・13 節)、国語の行の周期は慎重に読んでください。

科目 単元・場所 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 大問 3 に資料の読み取り・概数 2017・2022・2025 2025 年度 3〜5 年おきに大問 3 の枠に入る。2025 に来たばかり
算数 大問 5 に水量・容器の傾け 2010・2025 2025 年度 大問 5 の立体枠のうち「水」の系統。2025 に復活した
算数 大問 5 に立体の切断 2011・2024 2024 年度 切断面を考える形。2024 に復活
算数 大問 3 に平面図形・円とおうぎ形 2018・2019 2019 年度 大問 3 の枠に図形が入る年。近年は大問 2 (6) に吸収されている
算数 大問 2 のつるかめ算 2022・2023 2023 年度 2 年連続で使われたあと 2024〜2026 は和差算・年齢算・消去算に入れ替わった。プールには残っている
算数 大問 3 に論理・推理 2021 2021 年度 5 年空き
算数 大問 2 (6) の図形の移動・回転 2018・2026 2026 年度 2026 で久しぶりに移動が来た
理科 気体の性質(化学・大問 2) 2016・2020・2021 2021 年度 大問 2 の常連だったが 2022 以降 5 年空いている
理科 溶解度・再結晶(化学・大問 2) 2014・2018・2023 2023 年度 4〜5 年周期。次の周期に当たる
理科 水溶液の性質と判別(化学) 2018・2019・2022 2022 年度 単独の大問としては 2022 が最後。小問には毎年混ざる
理科 人体(生物・大問 1) 2010・2019・2022 2022 年度 3 年おきに来ていたが 2023 以降空き
理科 生態系・食物連鎖(生物) 2018・2021 2021 年度 3 年周期なら次に当たる
理科 地震・火山(地学・大問 4) 2012・2020・2022 2022 年度 2022 を最後に空き。2025 は火山の形として一部復活
理科 流水のはたらき(地学) 2010・2021 2021 年度 大問としては 2021 が最後
理科 気象(地学) 2016 2016 年度 大問としては長く出ていない。小問には混ざる
理科 電気回路(物理・大問 3) 2011・2019・2024 2024 年度 5〜8 年おき
理科 実験器具の使い方 2016 2016 年度 大問としては 2016 が最後
社会 選挙制度(公民・大問 3) 2016・2020 2020 年度 大問 3 の主題としては 2020 が最後。6 年空き
社会 国際社会・国連(公民) 2010 2010 年度 大問の主題としては長く出ていない
社会 人権・多様性(公民) 2018・2024 2024 年度 2024 は小問(公共の福祉)で復活。主題としては 2018 が最後
社会 戦後・現代の政治(公民) 2022 2022 年度 大問 3 の主題としては 2022 が最後
社会 環境問題(地理) 2016・2022・2025 2025 年度 3〜6 年おき。2025 に小問で復活
社会 世界地理(地理・大問 1) 2023・2024・2026 2026 年度 大問 1 の主題としては 2023 が最後。近年は小問(北方領土・大陸名)で入る
社会 観光・地域おこし(地理) 2012・2024 2024 年度 2024 に記述で復活
社会 平安時代(歴史・大問 2) 2016・2022・2024 2024 年度 大問 2 の主題としては 2022 が最後
社会 鎌倉・室町時代(歴史・大問 2) 2011・2013・2024・2026 2026 年度 主題としては 2013 が最後。近年は小問扱い
社会 近代の戦争(歴史) 2014・2024・2026 2026 年度 主題としては 2014 が最後
国語 短歌・俳句にかかわる設問 2016 2016 年度 大問 1 問六に一度。詩歌の独立した大問は資料のある 7 年で無い
国語 品詞・活用の判別 2018 2018 年度 1 度きり
国語 並べ替え(文の順序) 2022 2022 年度 1 度きり。直近に出たばかり
国語 ◯× で答える内容一致 2018 2018 年度 記号選択の年が多い中で 1 度きり

10. 形式面の注意

全科目共通

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く入口だけを挙げると、算数は「5 けたの引き算と帯分数の加減を落とさない」「単位(cm・m・km、mL・L、g・kg)の関係を体で覚える」、国語は「漢字を送り仮名まで書く」「接続語で文をつなぐ」。理科は生き物と天気の観察、社会は都道府県と地図記号。この段階で時間を計る必要はありません。単位換算はこの学校では毎年 2 問出る枠なので、小 4 のうちに面積・体積の単位の並び(mm²→cm²→m²、cm³→mL→dL→L)を紙 1 枚にまとめておくと後が楽になります
小 5(幅) 単元プールを一巡する時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、算数の大問 2 の一行題プールをこの順で一通り: 最大公約数・最小公倍数 → つるかめ算・消去算・年齢算・和差算(いずれも受験用教材の単元) → 場合の数 → 割合と比 → 速さ → 正方形の中の円とおうぎ形。週末 60 分は、大問 4 の規則性(等差数列・群数列・数表・図形の増え方)を系統ごとに、大問 5 の立体(体積・表面積・切断・容器)を一巡します。理科は 4 分野をまんべんなく(座席が分野で固定されているので、苦手分野を作るとその大問がまるごと落ちます)。社会は地理の資料(雨温図・工業出荷額のグラフ・地形図)を読む練習と、時代ごとの出来事の整理。国語は説明文で「筆者が対比しているもの」を 2 語で言う練習と、理由を 2〜3 文で書く習慣。ただし国語は 2023 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解きます。算数は大問 1 だけを 5 年分・大問 4 だけを 5 年分、理科は大問 3 だけを 5 年分、社会は大問 3 だけを 3 年分。並行して、理科・社会を合わせて 50 分で通す演習を月 1〜2 回。算数は 45 分で 22〜25 問なので、大問 1 の 10 問を 10 分で抜ける速さを作ります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 出題の座席が固まっているぶん、小 6 の反復に時間をかける価値が大きい学校です。ただしその反復が効くのは、小 5 までに単元プールを一巡していることが前提です。とくに算数の大問 1(計算 10 問)と単位換算、国語の漢字 10 問は、早く始めた子ほど当日の「取りこぼしゼロ」に近づけます。理科は 4 分野が固定席なので、小 5 のうちに苦手分野を作らないことが、そのまま大問 1 つぶんの得点差になります。


12. この学校と併願するなら

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)の自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2022 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

この学校は教科入試第 1 回・第 2 回が 2 科(国語・算数)と 4 科の選択、第 3 回とⅡ期が 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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