関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

鶴見大学附属中学校の過去問分析

共学私立神奈川県横浜市鶴見区

重要結論

  1. 鶴見大学附属は、何がどこに出るかが 4 科目とも決まっていて、中身だけを毎年入れ替える学校です。算数は大問 5・小問 20 が 2012 年度から続き、原本で確認した 2021〜2026 の 6 年間、大問の並びは変わっていません。
  2. 社会がいちばん固く、3 大問・25 問・記号選択 19 問+語句記述 6 問という内訳まで 2024〜2026 の 3 年間で完全に一致します。国語だけは大問の総数が 4〜5 で動き、知識の大問が入る年と入らない年があります。
  3. 社会と理科は合わせて 45 分しかないので、時間配分の練習の価値がとくに高い学校です。

今週やること

  1. 国語の漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日書きます。位置が固定しているので、対策が直接点になります。
  2. 算数・大問 1 の計算 5 問を毎日 5 分解きます。形が 6 年変わっていないので、過去問 6 年分の大問 1 だけを続けて解くのが最も効率がよい練習です。
  3. 算数・大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)を単元ごとに横に切って解きます。時計算・和差算・速さ・つるかめ算(個数を合計から逆算する・受験用教材の単元)・仕事算・過不足算の 6 単元で、9 問中 5〜6 問が埋まります。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 4 科目入試 1 種類ぶん
原本確認範囲(精読した年): 算数 6 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2020 年度より後の問題文が資料に無いため(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いた国語の内容は 2016・2018・2020 年度に限った話です(→13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2020 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2020 年度)。前回の変化: 2018 → 2020 の間に 3 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 6 回: 2012・2013・2014・2016・2018・2020(間隔 1・1・2・2・2)
  • 理科: 4 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2014〜2026 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2013 → 2015 の間に 5 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2013・2015(間隔 2)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-産業|歴史-近現代|公民-経済・社会|公民-憲法・政治|地理-社会・環境・世界 → 地理-産業|歴史-近現代|公民-憲法・政治
  • 算数: 5 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2014〜2026 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県横浜市鶴見区
男女 共学(平成 20 年度〈2008 年度〉より男子募集を開始し共学化)
旧称 光華女学校(1924)、鶴見高等女学校(1925)、鶴見女子中学校・高等学校(1947)、鶴見大学附属鶴見女子中学校・高等学校(2007)

入試回は進学クラス・難関進学クラスの 2 系統に、適性検査入試を加えた 6 回です。

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系統 回 日程 科目選択 試験時間 配点 特待生制度・スライド合格
進学クラス 1 次 2 月 1 日午前 2 科/4 科選択 国語 45 分・算数 45 分・社会と理科は合わせて 45 分 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 特待生制度なし。スライド合格あり
進学クラス 2 次 2 月 2 日午前 2 科/4 科選択 国語 45 分・算数 45 分・社会と理科は合わせて 45 分 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 スライド合格あり
難関進学クラス 1 次 2 月 1 日午後 2 科/3 科(社会・理科または英語)/4 科選択 国語 45 分・算数 45 分・社会と理科または英語 45 分 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 特待生制度: 上位 15 名。スライド合格あり
難関進学クラス 2 次 2 月 2 日午後 2 科/4 科選択 国語 45 分・算数 45 分・社会と理科は合わせて 45 分 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 特待生制度: 成績優秀者。スライド合格あり
難関進学クラス 3 次 2 月 4 日午前 1 科(算数)/2 科/4 科選択 算数 45 分・国語 45 分・社会と理科は合わせて 45 分 算数 100・国語 100・社会 50・理科 50 特待生制度: 成績優秀者。スライド合格あり
適性検査 ― 2 月 1 日午前 2 科(適性検査+算数) 適性検査 45 分・算数 45 分 配点不明 特待生制度: 上位 15 名。成績別に各クラスへ合格

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。本稿の過去問分析が対象とするのは、このうち回を特定できない 4 科目入試の冊子 1 種類ぶんです(詳しくは 4 節)。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 鶴見大学附属は、何がどこに出るかが 4 科目とも決まっていて、中身だけを毎年入れ替える学校です。算数は大問 5・小問 20 が 2012 年度から続き、原本で確認した 2021〜2026 の 6 年間、大問の並びは変わっていません。
  2. 社会がいちばん固く、3 大問・25 問・記号選択 19 問+語句記述 6 問という内訳まで 2024〜2026 の 3 年間で完全に一致します。国語だけは大問の総数が 4〜5 で動き、知識の大問が入る年と入らない年があります。
  3. 社会と理科は合わせて 45 分しかないので、時間配分の練習の価値がとくに高い学校です。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 1 の計算 5 問を毎日 5 分解きます。形が 6 年変わっていないので、過去問 6 年分の大問 1 だけを続けて解くのが最も効率がよい練習です。
  2. 算数・大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)を単元ごとに横に切って解きます。時計算・和差算・速さ・つるかめ算(個数を合計から逆算する・受験用教材の単元)・仕事算・過不足算の 6 単元で、9 問中 5〜6 問が埋まります。
  3. 社会・統計グラフの読み取りを練習します。3 年とも毎年 2〜3 問出て、選択肢を 1 本ずつグラフに当てる手順を身につければ確実に取れます。

今週やる 1 つ

  1. 国語の漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日書きます。位置が固定しているので、対策が直接点になります。

注意

  1. 国語は 2020 年度より後の問題文が資料に無いため(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いた国語の内容は 2016・2018・2020 年度に限った話です(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びを転写の並びから数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年
算数 6 年(2021〜2026) 0 年 16 年(2010〜2026)
理科 3 年(2024〜2026) 2 年(2022・2023。大問 3=生物・大問 4=地学の並びのみ) 11 年(2010〜2026 のうち 11 年。2011・2016・2018〜2021 は資料が無い)
社会 3 年(2024〜2026) 2 年(2022・2023。3 分野 3 大問の組み方のみ) 10 年(2010〜2026 のうち 10 年。2011・2014・2016・2018〜2021 は資料が無い)
国語 3 年(2016・2018・2020。2018 年度は大問の区切りが壊れている) 2 年(2010・2013。冒頭の漢字読み 5 問・書き取り 5 問の並びのみ) 7 年(2010〜2020 のうち 7 年)

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。

  • 入試回: 過去問データベースは 1 校 1 年につき 1 冊しか収録しておらず、表紙に回の名前が印刷されていないため、原則として回は特定できません。ただし 2018 年度の国語だけは、冊子の冒頭に試験中のアナウンス(「進学 1 次入試問題の訂正について」)が記録されており、少なくともその年は進学クラス入試 1 次(2 月 1 日午前)のものと分かります。他の年は同じ回とみて扱いましたが、確認はできていません。適性検査入試と、英語を選べる難関進学クラス入試 1 次については、この資料からは何も言えません。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年度の設問文を原本で読み直して確認したものだけです。確認できていないものは「転写の並びを見るかぎり」と弱めて書きました。

資料そのもののほころび(本文で使わなかったもの)

  1. 2024 年度の社会の解答ファイルは別の学校のものです。中身の表題行が「2024 年度 文教大学付属中学校(社会) 解答」になっています。問題冊子のほうは、リード文に「鶴見大学附属中学校に通う鶴見くん」と出てくることから鶴見大学附属のもので間違いありません。解答は使わず、問題冊子だけで分析しました。
  2. 2018 年度の国語は大問の区切りが壊れています。試験中に読み上げられた訂正のアナウンスが「大問 1」として記録され、そのぶん漢字の大問が落ちて、漢字の読みの指示文が小説の大問の頭にくっついています。大問数・小問数の集計には使いませんでした。
  3. 2025 年度の理科の大問 4 は富士山と三原山(火山と岩石)の大問ですが、その中に「ミョウバンの水よう液の濃度は何 % ですか」という、どう見ても別の大問の設問が 1 問混ざって記録されています。この 1 問は使っていません。
  4. 2026 年度の理科は小問の数え方が他の年と違います。会話文の空欄①〜⑤が「問 1」ひとまとまりとして記録されているため、小問 18 問という数字を他の年の 21 問とそのまま比べることはできません。国語の冒頭の漢字大問も、年によって「5 問」と数える年と「1 問」と数える年が混ざっています。小問数・大問数は、記録の数字ではなく設問文を数え直した結果を書きました。

機械の集計と原本が食い違った点(原本を採った)

  • 算数について「記号で答える設問は 0%」とありますが、2024 年度の大問 2(7) に 1 問あります(硬貨の組み合わせ)。
  • 国語について「字数の指定は無し」とありますが、記述にも抜き出しにも字数指定があります(2016・2018・2020 の 3 年で確認)。むしろ字数指定は国語の要注意点です。
  • 理科について「作図あり」とありますが、原本を読んだ 2024〜2026 の 3 年に作図の設問は 1 問も無かったです。
  • 「同じ場所に同じ種類の問題が出る学校」の索引には、この学校の算数の大問 1・2 と理科の大問 1・3・4 しか載っていません。しかし原本を読むと、社会の大問 1・2・3 と国語の冒頭 2 大問にも同じ並びの固定があります。索引に無いことは、固定が無いことを意味しません。

5. 一番大きな結論

鶴見大学附属は「何がどこに出るかが 4 科目とも決まっていて、中身だけを毎年入れ替える」学校です。

同じ種類の問題が毎年同じ場所に来ます(同じ問題が出るという意味ではありません)。原本で確認できた並びを科目別に挙げます。

  • 算数: 大問 1=計算 5 問((1)(2)(3) が四則、(4)(5) が逆算〈□にあてはまる数を求める計算〉)、大問 2=一行題 9 問、大問 3・4・5=各 2 小問。合計 20 問。2021〜2026 の 6 年連続で原本確認。
  • 理科: 大問 1=物理、大問 2=化学、大問 3=生物、大問 4=地学。2024〜2026 の 3 年連続で原本確認(大問 3 が生物・大問 4 が地学であることは、転写の並びを見るかぎり 2022 年度から 5 年続く)。
  • 社会: 大問 1=地理 8 問、大問 2=歴史 9 問、大問 3=公民と現代社会 8 問。合計 25 問。しかも記号選択 19 問・語句記述 6 問という内訳まで一致。2024〜2026 の 3 年連続で原本確認。
  • 国語: 冒頭が漢字の読み 5 問、次が漢字の書き取り 5 問、後半が小説→説明文。2016・2020 で原本確認(2018 も後半の並びは同じ)。ただし国語だけは大問の総数が 4〜5 と動き、知識の大問が入る年と入らない年があります。4 科目のうち国語だけは毎年作り直される部分が残ります。

そのうえで、算数の大問 1 だけは「数値を変えた同じ問題」に近い作りです。2021・2022・2024 の 3 年の計算式を並べると、(2) は「(小数 3 項の加減)×(小数 3 項の加減)−小数」、(3) は「小数×帯分数×分数÷小数」、逆算は「分数×{小数−(□−小数)×整数}」と、形がそのまま残って数値だけが替わっています(詳しくは 8-1)。

したがって過去問の使い方は、決まった場所で決まった時間を使う練習(時間配分)と、単元ごとの解き方の習得が中心です。そこに算数の大問 1 と社会の 25 問の並びについては「出る形を覚える」が加わります。社会と理科は合わせて 45 分なので、時間配分の練習の価値がとくに高くなります。


6. この学校らしさが出る場所

登場人物と地名が横浜・鶴見づくしです。算数には「鶴見さん」が繰り返し登場します(2022 年度の大問 2 は (1)(2)(3) が 3 問続けて「鶴見さん」、2024 大問 2(1)、2025 大問 2(6))。社会には「鶴見くん」「子安さん」「川崎さん」「横浜さん」が出てきます。理科 2025 年度の大問 4 は「鶴見さんと先生の会話文」で始まります。京浜地区の地名がそのまま人名になっているのがこの学校の作問の癖のように見えます。

自校そのものが題材になることもあります。2024 年度の算数の大問 2(9) は「2023 年 7 月 16 日の鶴見大学附属中学校の体験イベント」の会話、同じ年の大問 4 は「けいたさんが鶴見大学附属中学校を受験する 2025 年 2 月 1 日は何曜日か」を問います。社会 2024 年度の大問 2 は「オーストラリア語学研修でお世話になる現地の人へ横浜を紹介する」という設定で、2026 年度の大問 2 は「歴史の授業で各時代の文化を学んだ鶴見くんが表にまとめた」設定です。

社会は横浜そのものが素材になっています。2024 年度は生麦事件・赤レンガ倉庫・日米修好通商条約・開港当時の横浜港の絵、2026 年度はカップヌードルミュージアムと横浜港の輸出入。地元の話題から入って、全国の地理・日本史へ広げていく作りになっています。

会話文で誘導する作りが 4 科目に広がっています。算数の大問 5 は 2023〜2026 の 4 年連続で会話文。理科は 2025 年度の大問 4(鶴見さんと先生)と 2026 年度の大問 1(太郎ととみ子)。社会は 2024 年度の大問 2、2025 年度の大問 2。読む量は増えますが、答えの手がかりは会話の中に半分書かれています。

生活・身近な道具から入る作りも目立ちます。スマートウォッチが脈はくを測るしくみ(2026 理科)、ろ過の操作の誤り探し(2026 理科)、学校給食の歴史(2025 社会)、お年玉から広げたお金のレポート(2025 社会)、ミックスジュースの組み合わせ(2025 算数)、レシートの消費税(2026 算数)、通学地域の円グラフ(2026 算数)。教科書の外から入り、教科書の中の知識で解かせる形が全科目に共通しています。

国語で読ませる文章は、精読した年に限れば少年少女の家族・友人関係を描いた小説と、生き物や人間の体をめぐる説明文という組み合わせでした(2018 は祖父との暮らしと獣医の話、2020 は母が倒れた家の姉弟と手塚治虫論)。


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に順を付けています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は 11 節の学年別の目安に従ってください。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 5 分] 算数・大問 1 の計算 5 問 — 形が 6 年変わっていないので、過去問 6 年分の大問 1 だけを続けて解くのが最も効率がよい。逆算 2 問は「中括弧の外側から 1 段ずつほどく」手順を声に出して固定する。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行題を単元ごとに横に切って解く — 時計算(6 年で 5 回)・和差算(5 年連続)・速さ(6 年で 5 回)・つるかめ算・仕事算・過不足算の 6 単元で、9 問中 5〜6 問が埋まる。時計算は「小さい方の角度」と「反対方向に一直線」の 2 通りしか出ていないので、別枠でまとめて仕上げる。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・統計グラフの読み取りを最優先 — 3 年とも毎年 2〜3 問あり、「読み取れるものを選ぶ」形なので、選択肢を 1 本ずつグラフに当てる手順を身につければ確実に取れる。地図記号は 2026 年度に書かせる形が出た(市役所・寺院・神社・警察署・消防署・郵便局・老人ホーム・自然災害伝承碑)ので、選ぶだけでなく書ける状態にしておく。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問(読み 5・書き 5) — 冒頭に固定で、小学校配当の熟語と訓読み。位置が決まっているぶん、対策が直接点になる。記号選択は「最も適切なものを一つ」がほぼ全問なので、選択肢を 2 つに絞ってから本文に戻る手順を固定する。(確認: 〜2020 年度。2021 年度以降は資料が無い)
  5. [週 1 回] 理科・4 分野を 1 題ずつ仕上げる — 物理・化学・生物・地学が必ず 1 題ずつ来るので、苦手分野を残すとそこで丸ごと落ちる。並びが固定なので時間配分も決め打ちできる。〇×の組み合わせを選ぶ設問(2025・2026 で目立つ)に慣れ、「なぜそう見えるか」「なぜその操作をするか」を 30〜40 字で言い切る 1 文の理由記述もあわせて練習する。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・歴史を通史で 1 周 — 9 問で縄文から明治まで飛ぶ。文化史(法隆寺・国風文化・禅宗・千利休・江戸の学問)が毎年入る。人名・寺院名・制度名は「漢字 3 文字」「漢字 4 文字」のような指定に耐えられるよう、字数を数えながら覚える。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の (1) と、理科の計算単元を仕上げる — (2) が重いのは 6 年とも同じで、(1) だけなら基本レベル。3 題の (1) を取れば 3 問。理科は溶解度と濃度の計算(2024 大問 2。「100g の水にとける上限」「温度を下げたときに出てくる結晶」「2 つの水溶液を混ぜたあとの濃度」の 3 手順)とばねの計算(2024・2026。直列・並列でのびがどうなるか、のびの上限があること)、地学の計算(2026 の初期微動継続時間、2025 の火山灰の分布。比例で処理する形が多い)を仕上げる。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 会話文を読む練習と、時間配分の実戦練習 — 算数の大問 5(2023〜2026 の 4 年連続)、理科の大問 1・4、社会の大問 2 と、4 科目に会話文が入る。長く見えても聞かれているのは 2〜5 か所で、会話の中に手がかりが半分書いてある。社会と理科は合わせて 45 分。社会 25 問を 20 分強で通す必要があるので、リード文は飛ばして下線部から読む練習を、必ずストップウォッチつきで行う。国語は 30 字の記述(「指定語を全部使う」「〜こと。」で結ぶ)と、抜き出し(字数で本文を切って探す機械的な手順)、説明文の段落関係(形式段落に番号を振り、「ここまでが問題提起」「ここからが具体例」と印をつけながら読む習慣)もこの段階で仕上げる。2021 年度以降の国語は市販の過去問集で形式を必ず確認する。(確認: 〜2026 年度。国語は〜2020 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 出題形式の固さ 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 5・小問 20・大問 1 が計算 5 問・大問 2 が一行題 9 問(6 年不変) 大問 2 の 9 問は単元が毎年入れ替わるが、時計算・和差算・速さは常連。大問 3〜5 は 2 小問ずつの中問 大問 1 の計算 5 問を落とさないことと、大問 2 の一行題 9 単元(時計算・和差算・速さ・つるかめ算・仕事算・過不足算)
理科 高い。大問 4 題を「物理→化学→生物→地学」で 1 題ずつ(3 年不変) 4 分野から必ず 1 題ずつなので穴が許されない。会話文と実験の読み取りが増えている 4 分野の均等な仕上げと、〇×の組み合わせを選ぶ設問への慣れ
社会 4 科目で最も固い。3 大問・25 問・記号選択 19+語句 6(3 年完全一致) 地理→歴史(通史)→公民。文章記述はゼロ。統計グラフの読み取りが毎年 2〜3 問 統計グラフを選択肢と照合する手順と、漢字・文字数指定に耐える語句の暗記
国語 中くらい。冒頭 2 大問(漢字 10 問)と後半 2 大問(小説・説明文)は固定だが、総数は 4〜5 で動く 記号選択が主軸。記述は年 1〜2 問だが必ず字数指定つき 漢字 10 問と、「最も適切なものを一つ」の選択の精度

配点は国語・算数が各 100、社会・理科が各 50。算数は 20 問しかないので 1 問の重さが大きい。


8-1. 算数(45 分・100 点・大問 5 題・小問 20 問・すべて答えのみ)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 2021〜2026 年度)

大問 1 と大問 2 は 6 年とも中身の種類まで同じなので、まず並びを示す。

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大問 小問数 中身(6 年不変)
大問 1 5 計算。(1) 整数の加減/(2) 小数の四則(かっこ 2 つの積−引き算)/(3) 分数と小数の混じった乗除/(4)(5) □ を求める逆算
大問 2 9 小問集合。一行題を 9 問。単元は年ごとに入れ替わる
大問 3 2 大きめの 1 題((1) 基本→(2) 発展)
大問 4 2 同上
大問 5 2 同上。2023 年度以降は会話文を読ませる形が定着

大問 3〜5 の題材:

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年度 大問 3 大問 4 大問 5
2021 割合(6 年生の男女と学習塾) 立体(真上・正面・左横の図から積み木の個数の最大最小) 円とおうぎ形(大小 2 円・周の長さ→面積)
2022 規則性(両端が 1 の三角形の数表) 六角形の辺の長さと面積(正三角形の何倍か) 割合と比+水量(底面積 4:7 の円柱 2 本・水面をそろえる)
2023 場合の数(財布の硬貨の払い方) 水量(直方体の容器に棒を沈める・あふれる本数) 資料の読み取り(5 教科の得点の円グラフ・2 人の会話)
2024 立体(さいころを転がす・上面の数) 規則性(カレンダーと曜日・会話文) 規則性(あいうえお表からつくった暗号表)
2025 図形の移動(直角二等辺三角形が長方形と重なる面積) 立体+水量(直方体を組んだ容器を 45° 傾けてこぼす) 場合の数(ミックスジュースの組み合わせ・会話文)
2026 割合(通学地域の円グラフ・二重の内訳) 図形の移動(長方形の内側を半径 1cm の円が 1 周) 割合(レシートの消費税・会話文)

同じ位置に同じ種類の問題が出る(この学校の一番はっきりした特徴)

大問 1 が計算 5 問なのは、原本で読んだ 2021〜2026 の 6 年すべて。しかも 5 問の並び方まで同じで、(1) が整数の加減、(2) が「(小数の加減)×(小数の加減)−小数」、(3) が「小数×帯分数×分数÷小数」、(4)(5) が逆算 2 問。大問 2 が一行題 9 問なのも 6 年すべて。大問 3・4・5 が各 2 小問なのも 6 年すべて。したがって小問は毎年ちょうど 20 問。

数値だけを変えた同じ問題が、計算の大問 1 で実際に起きている。原本で両年の式を読んで確認したものを挙げる。

  • 大問 1(2): 2021「(7.1−3.6+4.4)×(11.6−8.1−1.5)−5.8」/2022「(16.3−7.5+5.4)×(22.6−14.1−2.5)−17.2」/2024「(32.4−7.1+4.7)×(21.1−13.6−5.8)−45.7」— 3 年とも括弧の中が「3 項の加減」で、形がそのまま。
  • 大問 1(3): 2021「1.5×1 1/8×5/27÷1.25」/2022「1.25×1 3/10×5/26÷0.125」/2024「5.7×2 2/19×1 1/24÷0.125」— 「小数×帯分数×分数÷小数」の並びが同じ。
  • 大問 1 の逆算: 2021「5×{24−(□−5)×4}=40」/2022「5/12×{19.6−(□−3)×4}=…」/2024「7/48×{27.6−(□−7.7)×9}=…」— 中括弧の入れ子の形が同じ。もう一方の逆算も 2021「(11.7−3.4×□)÷0.6=2.5」/2022「(11.8−2.7×□)÷3.2=2」と同じ形。

大問 5 に会話文を置く形は 2023・2024・2025・2026 の 4 年連続。「先生と生徒」「A さんと B さん」がやりとりし、空欄ア・イに入る数を答える。

大問 2(小問集合 9 問)の常連単元(2021〜2026 の 6 年で集計)

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単元 出た年 補足
時計算(長針と短針の角度・一直線) 2021・2022・2024・2025・2026(5 年) 2023 だけ出ていない。「小さい方の角度」「反対方向に一直線」の 2 パターン
和差算・分配算 2022〜2026 の 5 年連続 2025 は 9 問中 2 問、2026 も 2 問
速さ系(速さ・通過算・流水算) 2021(流水)・2022・2023・2025(通過)・2026(5 年) 2024 のみ無し。ダイヤグラムは 6 年で 1 度も出ていない
平面図形の面積・面積比 2022・2023・2024・2026(4 年) 図つきの一行題。長方形の通路・重ねた正方形・直角三角形の分割
立体図形の体積・表面積(回転体を含む) 2021・2022・2023(3 年) 2024〜2026 は大問 2 から消え、大問 3・4 に移っている
つるかめ算 2021・2023・2025(3 年) 得点が増減する形(2023)も含む
仕事算 2021・2024・2025(3 年) 2025 は丸太を切る「回数と休憩」の形
数の性質・規則性 2021・2023・2025・2026(4 年) 一の位・余り・分数の数列
過不足算・差集め算 2022・2026(2 年)
食塩水の濃度 2023・2026(2 年)
年齢算 2021・2024(2 年)
ニュートン算・集合・消去算 2022(ニュートン算・集合)・2024(消去算) 単発

問い方

  • 20 問すべて答えのみ。読んだ 6 年で、式や考え方を書かせる設問・作図の設問は 1 問も見ていない。
  • 大問 1・2 は「次の □ の中にあてはまる数を入れなさい」という同じ 1 文の指示で始まる(6 年とも同文)。
  • 大問 3〜5 は「(1) で基本の値を求め、(2) でその条件を動かす」の 2 段。(1) を 3 題とも取るだけで 3 問になる。
  • 記号で答えさせる設問はごく少ない。読んだ 3 年(2024〜2026)で確認できたのは 2024 大問 2(7) の 1 問だけ。

8-2. 理科(社会と合わせて 45 分・50 点・大問 4 題・小問 18〜21 問)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024 無重力での体重測定(ばねの往復時間から体重を出す・弾性) 溶解度と再結晶(4 物質の溶解度グラフ・結晶の形・濃度計算) 季節と植物(春夏秋冬の代表植物・春の七草・ロゼット) 月(夕方 18 時の三日月から 2 週間の変化・南中と方角)
2025 音(4 本の弦とおもり・振動数・波形) 気体の性質(酸素・二酸化炭素・水素・捕集法の正誤) 根のつくり(主根と側根/ひげ根・野菜の分類・根毛) 火山と岩石(富士山と三原山・火山灰の分布・安山岩と花こう岩)
2026 ばね(2 本のばねの直列・並列・のびの上限・会話文) ろ過(操作の誤りを 2 つ選んで直す・ろ過で分けられるもの) 心臓と脈はく(拍動・脈はく数の計算・心臓のつくり・スマートウォッチのしくみ) 地震(初期微動継続時間・P 波と S 波・発生のしくみ)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 4 題・4 分野 1 題ずつで、しかも分野の並びが「物理→化学→生物→地学」に固定されている。原本で読んだ 2024・2025・2026 の 3 年ですべてこの並び。
  • 大問 3 が生物、大問 4 が地学であることは、記録上は 2022 年度から 5 年続いている(原本で確かめたのは 2024〜2026 の 3 年ぶんで、2022・2023 は転写の並びを見ただけ)。大問 1 に物理が来る形は原本で確認できたのは 3 年連続。
  • 小問数は 18〜21 問で、大問ごとの配分は 4〜7 問と年によって動く。器の並びは固定だが、小問の重さは年ごとに調整されている。

頻出単元と周期(読んだ 3 年+転写の並びで確認できた範囲)

  • 物理: ばねが 2024(弾性・体重測定)と 2026(2 本のばね)で 3 年に 2 回。音は 2025 のみ。電気回路は 2024〜2026 の 3 年で 1 度も出ていない(記録では 2010・2015 まで遡る)。
  • 化学: 2024 溶解度→2025 気体→2026 ろ過。「水にとける量の上限」まわりが繰り返し中心にある。
  • 生物: 植物が 2024・2025 の 2 年連続、2026 で人体に交代。
  • 地学: 月(2024)→火山・岩石(2025)→地震(2026)と毎年違う分野を回している。天体は 2024 が最後。

問い方

  • 記号の正誤を組み合わせで選ばせる形が定着している。「説明文①〜③が正しければ〇、間違っていれば× として、正しい組み合わせを選べ」は 2025 大問 2 で 4 問連続、2026 大問 4(3) でも同じ形。
  • 「正しいものをすべて選び」(2026 大問 2(2)・大問 4(2))と「1 つ選び」が混在する。すべて選ぶ形は数を教えてくれない。
  • 計算は必ず桁の指定つき。「小数点第一位を四捨五入して整数で答えなさい」が 2024 大問 2 で 4 問、2025 大問 4 でも出る。
  • 会話文で誘導する大問が増えている。2025 大問 4 は「鶴見さんと先生」、2026 大問 1 は「太郎ととみ子」がやりとりし、会話の空欄①〜⑤に語句や値を入れる形。
  • 記述は年 1〜3 問。読んだ 3 年では「理由を簡潔に答えなさい」(2024 大問 4(3) 月の動く理由、2025 大問 2(5) 水上置換で最初の気体を捨てる理由)と「はたらきを答えなさい」(2026 大問 3(5))で、いずれも 1 文で足りる長さ。
  • 操作の誤りを見つけて直させる形(2026 大問 2(1) ろ過)や、身近な機器のしくみを本文から読み取らせる形(2026 大問 3(6) スマートウォッチ)がある。

8-3. 社会(理科と合わせて 45 分・50 点・大問 3 題・小問 25 問)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1(地理・8 問) 大問 2(歴史・9 問) 大問 3(公民と現代社会・8 問)
2024 4 枚のカードで都道府県あて(世界文化遺産・中央高地の雨温図・果物の生産量・日本アルプス・四万十川) 横浜を紹介する会話(生麦事件・赤レンガ倉庫・日米修好通商条約・五街道・開港当時の横浜港の絵) インドネシアの首都移転(二院制・人口ピラミッド・過密・世界の環境問題・違憲審査・国土交通省・自衛隊の最高指揮監督権)
2025 学校給食の歴史の年表(寺院の地図記号・防災の日・郷土料理で県あて・対米貿易のグラフ・八大都市・北海道の産物・米作りの時期) お茶の歴史をめぐる先生との会話(遣唐使・最澄空海・栄西と禅宗・足利義満・千利休・出来事の並べかえ・ペリー・明治の輸出品グラフ) お年玉から広げたお金のレポート(税の使いみち・消費税・お金の 3 つのはたらき・お金の流れの図・新紙幣の肖像・多様性のカード・2024 年度の歳入歳出グラフ)
2026 カップヌードルミュージアム(横浜港・東京港・成田の輸出入・市役所の地図記号を書く・鶏と乳用牛のグラフ・国旗から国名・地場産業・種子島) 各時代の「文化」をまとめた表(縄文の遺跡・法隆寺・聖武天皇と天然痘・国風文化・禅宗と開祖・応仁の乱・千利休・江戸の学問・明治の人物) 社会問題の 4 枚のカード(4 か国の総人口グラフ・行政機関・GDP・人口構成のグラフ・日本国憲法・第 25 条の権利名・税の種類・カードの空欄)

同じ位置に同じ種類の問題が出る(4 科目の中でいちばん固い)

  • 大問 3 題・小問 25 問で、大問 1 が地理 8 問、大問 2 が歴史 9 問、大問 3 が公民・現代社会 8 問。原本で読んだ 2024・2025・2026 の 3 年で、大問数・分野・小問数まで完全に一致した。転写の並びを見るかぎり、この 3 分野 3 大問という組み方は 2022 年度から 5 年続いている。
  • 記号選択 19 問・語句記述 6 問という内訳まで 3 年とも同じ(選択 76%・短答〈語句や数値を短く答える形式〉24%)。文章記述は読んだ 3 年で 1 問も無い。
  • 大問 2(歴史)はどの年も通史で、古代から明治・大正までを 9 問で一気に通す。時代を絞った出題ではない。
  • 3 大問とも長めのリード文(会話・レポート・年表・カード)を読ませてから、下線部について問う形。リード文そのものが解答の根拠になることは少なく、下線部が「話題の見出し」として働いている。

頻出単元と周期(読んだ 3 年)

  • 地理: 地図記号が 2025・2026 の 2 年連続(2026 は記号を書かせる)。都道府県の同定(カード・郷土料理・グラフ)が 3 年連続。統計グラフの読み取りが毎年 2〜3 問。世界地理は毎年 1 問(世界遺産・世界の環境問題・世界旅行・国旗)。
  • 歴史: 千利休が 2025 大問 2(5) と 2026 大問 2(7) で 2 年連続、しかもどちらも「漢字 3 文字で答えなさい」という同じ指定つき。江戸時代は 3 年連続、幕末・明治も 3 年連続。出来事を時代順に並べかえる設問は 2024 大問 2(4)・2025 大問 2(7)(a) の 2 年。
  • 公民: 三権分立・行政機関が 3 年連続(2024 違憲審査と国土交通省、2025 は無く、2026 総務省ほかの行政機関)。財政・税は 2025・2026 の 2 年連続。人口・少子高齢化は 2024・2026 の 2 回で、どちらも人口ピラミッドや人口構成のグラフを読ませる。日本国憲法の条文は 2026 で第 25 条(漢字の語句を書かせる)。
  • 前年〜前々年の出来事は、単独の時事問題ではなく大問の入口や 1 問として入る(2024 のインドネシア首都移転、2025 の新紙幣発行と 2024 年度予算)。

問い方

  • 選択肢は「正しいものを一つ選び」「誤っているものを一つ選び」の 2 通りが大半。「誤っているもの」を選ばせる形が毎年複数あるので、設問文の読み違いが直接失点になる。
  • 2 つの文 I・II の正誤の組み合わせを選ぶ形(2024 大問 1(4)(a)、2025 大問 2(1))、A〜C を時代順に並べて組み合わせを選ぶ形(2024・2025)が定番。
  • 語句を書かせる 6 問は、ほぼすべてに文字種か字数の指定がつく。読んだ 3 年で確認できたのは「漢字で」「漢字 3 文字で」「漢字 4 文字で」「カタカナ 3 文字で」「7 文字で」。指定を外すと答えが合っていても取れない。
  • 2026 大問 1(2) は「地図の中から市役所の地図記号を探して、解答らんに地図記号を書きなさい」という描かせる設問。記号を選ぶだけでなく書ける必要がある。
  • グラフ・表・地図・写真が毎年ふんだんに出る。とくに「4 か国の比較グラフから日本を選ぶ」「半期ごとの輸出入額から読み取れることを選ぶ」といった、統計を読んで選択肢と照合する作業が多い。

8-4. 国語(45 分・100 点・2020 年度までの資料に限る)

国語は 2020 年度より後の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いたのは 2016・2018・2020 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

さらに 2018 年度の資料は大問の区切りが壊れています。転写では大問 1 が「試験中に読み上げられた訂正のアナウンス」になっており、漢字の大問がそのぶん落ちて、漢字の読みの指示文が小説の大問の頭にくっついています。したがって 2018 年度は大問数・小問数の集計には使わず、設問の中身だけを参考にしました。

年度×大問の題材表(精読した年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2016 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 知識(誤字訂正 2・敬語 2・文末表現 1) 小説 10 問(亡くした愛犬と家族) 説明文 9 問(人の深部体温と体温調節)
2018※ (訂正のアナウンスが記録されている) 小説 8 問(祖父の家で暮らす少年・椰月美智子『しずかな日々』) 説明文 8 問(獣医の「ちょっとした違和感」・田向健一『生物と向き合う仕事』) — —
2020 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 小説 8 問(母が倒れた家の姉と弟・八束澄子『明日のひこうき雲』) 説明文 8 問(手塚治虫のキャラクター使いまわし・斎藤次郎『手塚治虫がねがったこと』) —

※ 2018 は上記のとおり資料の区切りが壊れているため、大問番号は転写のままで、実際の並びとは違う可能性が高い。出典の表記は 2016・2018・2020 の 4 本とも原本の本文末尾で確認した。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 冒頭が漢字の読み 5 問、次が漢字の書き取り 5 問という並びは、2016・2020 の 2 年で原本で確認した(転写の並びを見るかぎり 2010・2013 も同じ)。2018 は資料が壊れているが、漢字の読み 5 問の指示文自体は残っている。
  • 後半が「小説→説明文(随筆)」の 2 題という並びは、2016・2018・2020 の 3 年とも同じ。小説が先、説明文が後で、順序が入れ替わった年は読んだ範囲では無い。
  • 小説・説明文の設問数は 8〜10 問で、大問あたりの重さがそろっている。
  • ただし大問の総数は 4〜5 と年によって動く。知識だけの大問(2016 大問 3)が入る年と入らない年がある。この点は算数・社会ほど固くない。

問い方

  • 記号選択が主軸。読んだ 3 年の内訳は、2016 が選択 16・短答 16・記述 2(34 問)、2020 が短答 13・選択 12・記述 1(26 問)で、漢字 10 問を除くと小説・説明文はほぼ記号選択で埋まる。2018 は選択 13・短答 3・記述 1。
  • 選択肢は「最も適切なものを次から一つ選び、記号で答えなさい」がほぼ全問。すべて選ぶ形・2 つ選ぶ形は読んだ 3 年で見ていない。
  • 記述は 1 年あたり 1〜2 問だけ。ただし必ず字数の指定がつく。原本で確認したのは「本文中から三十字で簡潔にまとめなさい」(2016 大問 4 問七)、「『湿度』『汗』『熱』という言葉を使って三十字以内で」(2016 大問 5 問四)、「二十五字から三十五字で説明しなさい」(2018)、「具体的に三十字以内で説明しなさい」(2020 大問 3 問八)。指定語を使わせる形が 2016 にあることは押さえておきたい。
  • 抜き出しにも字数が付く(2016 大問 4 問六「本文中から三十五字でぬきだし、最初の五字を答えなさい」)。「最初の五字を書く」形式なので、探し当てても頭を数え間違えると落ちる。
  • 説明文では、文章の作り方そのものを問う設問が出る。段落同士の関係を図で選ばせる設問(2016 大問 5 問八)、抜けている一文をどの段落の最後に入れるか(同問九)、空欄に入る接続語(同問一)。
  • 小説では、読後の感想を話し合った記録を読んで「適切でないもの」を選ぶ設問(2016 大問 4 問十)という、選択肢が長い形がある。
  • 知識は、敬語の言い直し・誤字の訂正・対義語・慣用句(「尻目」の使い方)・体の一部を表す漢字一字の空欄・熟語の読み分けなど、単発の小問で散らしてくる。独立した大問になる年(2016)と、読解の大問の中に混ぜる年(2018・2020)がある。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

原本で確認できた年を基準に、しばらく出ていない単元をまとめます。最終確認年度は、その単元が確認できた最後の年度です。

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科目 単元 状況 最終確認年度
算数 円とおうぎ形の求積 大問としては 2021 年度の大問 5 が最後で 5 年空いている。2025 年度は一行題に 1 問だけ(大問 2(9))。2026 年度の大問 4 に「円周率は 3.14 とします」の但し書きが残っていることからも、いつ戻ってもおかしくない 大問としては 2021(一行題としては 2025)
算数 資料の読み取り(円グラフ) 2023 年度大問 5・2026 年度大問 3 と 3 年おき 2026
算数 集合(ベン図) 2022 年度の大問 2(9) が最後で 4 年空き 2022
算数 ニュートン算 読んだ 6 年で 2022 年度の大問 2(7) の 1 回だけ 2022
理科 電気回路 原本を読んだ 3 年で 0 回。物理の大問 1 は「ばね・音」に寄っており、回路が戻ると準備の差が出やすい 読んだ範囲では確認できず
理科 星と星座 地学の大問 4 は 2024 年度の月が最後で、星座は読んだ 3 年で出ていない 2024(天体としては。星座そのものは未確認)
理科 こん虫と動物の分類 生物の大問 3 は植物 2 年→人体 1 年で、こん虫は読んだ 3 年で出ていない 読んだ範囲では確認できず
理科 中和・水溶液の判別 2026 年度大問 2(2) に「ろ過で分けられるもの」として顔を出した程度 2026(部分的)
社会 地形図の等高線・断面図・縮尺 地図記号は 2025・2026 と 2 年連続だが、等高線と縮尺の計算は読んだ 3 年で出ていない。記号だけで止めない方がよい 読んだ範囲では確認できず
社会 雨温図 2024 年度の大問 1(3)(a) が最後で、2025・2026 は出ていない 2024
社会 戦後・現代史 2026 年度大問 1(7) に本文読み取りとして顔を出した程度で、歴史の大問 2 は明治で終わる年が続いている 2026(部分的)
社会 選挙・国会のしくみ 2024 年度大問 3(1) の二院制以降、正面からは出ていない 2024
国語 知識だけの独立大問 2016 年度の大問 3(誤字訂正・敬語・文末表現)。2020 年度では消えて読解の中に散っている。復活すると 5 問前後がまとまって動く 2016
国語 説明文の構成問題(段落関係・一文の挿入) 2016 年度で確認したが、2018・2020 年度では見ていない 2016

10. 形式面の注意

  • 算数: 20 問すべて答えのみ。読んだ 6 年で、式や考え方を書かせる設問・作図の設問は 1 問も無い。円周率は 3.14(2021 大問 5・2026 大問 4 の但し書きで確認)。単位は「何 cm ですか」「何 cm² ですか」と設問文で指定される。「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」(2022 大問 5(1))のような答え方の指定がある。大問 1・2 の指示文は 6 年とも「次の □ の中にあてはまる数を入れなさい」の 1 文。大問 1(2)(3) は「かっこの中を先に」「小数を分数に直す」を機械的に処理すれば必ず取れる形で、2026 大問 1(2) は「2026×3+2026×11−2026×4」と、分配法則でまとめると暗算できる西暦を計算に仕込む作りだった。
  • 理科: 記述は年 1〜3 問で、字数の指定は無く「簡潔に」「簡単に」と書かれる(読んだ 3 年では字数を数える設問を 1 問も見ていない)。計算には必ず桁の指定(「小数点第一位を四捨五入して整数で」)がつく。「正しいものをすべて選び」と「一つ選び」が混在する。作図は読んだ 3 年では無し。図・表・グラフを読ませる小問が半分以上で、とくに化学の溶解度グラフ(2024)、物理の表(2026 のばね)は表からの読み取りがそのまま得点になる。記号で答える設問と語句を書く設問がほぼ半々で、用語は漢字で書けるようにしておく(「初期微動継続時間」「等粒状組織」など)。
  • 社会: 文章記述は読んだ 3 年で 0 問。理由を書かせる設問は無く、語句の正確さと資料の照合で決まる。語句を書かせる 6 問には文字種か字数の指定がほぼ必ずつく(「漢字で」「漢字 3 文字で」「漢字 4 文字で」「カタカナ 3 文字で」「7 文字で」)。2026 年度は地図記号そのものを解答らんに書かせた。「誤っているものを一つ選び」が毎年複数あるので設問文の読み違いが直接失点になる。理科と合わせて 45 分なので、社会だけなら 20 分強で 25 問。1 問 1 分弱の計算になり、リード文を全部読み込む時間は無く、下線部と設問から逆に読むのが現実的。都道府県名・人名・制度名を漢字で書けることが前提。
  • 国語: 記述は年 1〜2 問だが必ず字数指定つき(「三十字以内で」「二十五字から三十五字で」)。指定語を使わせる形もある(2016)。抜き出しにも字数がつき、「最初の五字を答えなさい」の形なので数え間違いが致命傷。古文・漢文は読んだ 3 年でゼロ、詩・短歌の大問も見ていない。漢字は読み 5 問・書き 5 問の計 10 問で、小学校で習う範囲の熟語と訓読み。「お札」「気配」「元来」「音色」「景色」のような読み分けが混ざる。
  • 共通: 社会と理科は合わせて 45 分・各 50 点。国語と算数は各 45 分・各 100 点。配点の内訳(設問ごとの点数)は冊子からは分からない。

11. 学年別ロードマップ

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形の基本・読解・漢字語彙の 4 本。この学校は算数の大問 1 が計算 5 問で固定なので、四則混合の計算を 1 問も落とさない習慣が最終的にそのまま得点になる。小数と分数が混ざった式、かっこの多い式に早めに慣れておく。時間を計る必要はまだ無い。
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段。算数は大問 2 の一行題に出る単元(時計算・和差算・速さ・つるかめ算・仕事算・過不足算・食塩水・年齢算・集合)を一巡する。理科は 4 分野を均等に。社会は都道府県と歴史の通史。国語は記号選択の解き方と漢字(ただし 2021 年度以降は資料が無い→13 節)。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にし、平日 15 分は国語の漢字と社会の都道府県・通史の暗記に、週末 60 分は算数の単元一巡と理科の 4 分野均等演習に充てる。この学校は 4 科目とも「どの分野も必ず 1 題出る」作りなので、小 5 で穴を作らないことが最も効く。
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は「同じ場所を年度を変えて続けて解く」使い方が効く学校である。算数なら大問 1 を 6 年分続けて、次に大問 2 を 6 年分、というように年度を横断して同じ位置を並べて解く。秋以降は年度通しで時間を計り、とくに社会と理科の 45 分の配分を体に入れる。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。差がつくのは小 5 の「穴を作らない」段階である。理科は 4 分野 1 題ずつ、社会は地理・歴史・公民 1 大問ずつ、算数の大問 2 は 9 単元を横断——つまり苦手分野を 1 つ残すと、その 1 つがまるごと大問として出てくる構造になっている。逆に、極端に難しい単元を深追いする必要は読んだ範囲では見当たらなかった。小 4 のうちに計算と漢字という「毎年必ず同じ場所に出るもの」を固め、小 5 で分野の穴を消し、小 6 で時間配分と会話文に慣れる——という順番が、この学校の出題の作りにそのまま対応している。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります)。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。数字は「大問数・小問数・記号選択と記述の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の重なり」の近さと単元分布の似かたを合成した自動集計によるもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 埼玉平成中学校(埼玉県): 理科 89・社会 88・算数 87 で、4 科目そろって近い数字が出た数少ない学校です。
  • 目黒日本大学中学校(東京都): 理科 92・算数 90 で理科がとくに近く、社会は 81 とやや離れます。
  • かえつ有明中学校(東京都): 算数 90・理科 87 に加え国語も 84 で、4 科目とも数字が出た数少ない学校です。

算数の近さが 87〜91 と全体に高いのは、この学校の算数が「大問 5・小問 20・計算+一行題+中問 3 題」という広く使われている作りだからで、まず算数から出題構造の近さを考えるのが現実的です。

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13. 資料の限界

  • 入試回を特定できません。過去問データベースは 1 校 1 年につき 1 冊しか収録しておらず、表紙に回の名前がありません。2018 年度の国語だけは冊子冒頭の訂正アナウンスから進学クラス入試 1 次と分かりましたが、他の年・他の科目は確認できていません。適性検査入試と、英語を選べる難関進学クラス入試 1 次については、この資料からは何も言えません。
  • 原本を通読したのは、算数 2021〜2026 の 6 年、理科 2024〜2026 の 3 年、社会 2024〜2026 の 3 年、国語 2016・2018・2020 の 3 年です。それ以外の年については、転写の並びを見たうえで「記録上は」と断って書いた箇所しかありません。
  • 国語は 2020 年度で止まっています(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2021 年度以降の大問構成・記述の字数・知識大問の有無は分からないので、市販の過去問集で確認してください。
  • 資料そのものに 4 つのほころびがありました(4 節参照)。2024 年度の社会は解答ファイルが別の学校のもの、2018 年度の国語は大問の区切りが壊れている、2025 年度の理科の大問 4 には別の設問が 1 問混ざっている、2026 年度の理科は小問の数え方が他の年と違う。いずれもその部分は使わずに分析しました。
  • 転写は画像からの読み取りなので、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。図そのものは再現されないため、図形問題の細部(2025 年度の算数の大問 3 の重なりの形など)は設問文と図の説明からの推定を含みます。
  • 設問ごとの配点は冊子から分かりません。科目全体の配点(国語 100・算数 100・社会 50・理科 50)以上のことは言えず、本文の優先順は設問数の比重に基づくものです。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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