細田学園中学校 の過去問分析
細田学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
細田学園中学校 過去問分析(2022〜2026 年度・5 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県志木市 |
| 男女 | 共学 |
| 開校 | 2019 年に中学校を開校 |
| 入試回と日程・科目 | 一般入試第 1 回 1 月 10 日午前 = 4 科(2 科合格あり)/特待生入試第 1 回 1 月 10 日午後 = 4 教科または 2 教科(国語・算数)、一般入試へのスライド合格あり/dots 入試 1 月 11 日 = 適性検査Ⅰ〜Ⅲのみ(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数 各 50 分 100 点、社会・理科 各 30 分 50 点。dots 入試は適性検査Ⅰ〜Ⅲ 各 45 分 100 点 |
| 入試回の数 | 2027 年度は一般入試 3 回・特待生入試 2 回・dots 入試 1 回の計 6 回です。第 2 回では英語(50 分 100 点)を選べます |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い文章題)・逆算(□ にあてはまる数を求める計算)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は 5 大問・小問 20 の枠が 2022〜2026 の 5 年間ひとつも動かず、大問 1 が 4 問・大問 2 が 7 問・大問 3・4・5 が各 3 問という配分まで同じです。
- 理科は 3 大問で大問 1 が一問一答 10 問(全問記号選択)、社会は 4 大問で地理 → 歴史 → 公民 → 自校の探究発表を素材にした記述、という並びが精読した 3 年(2024・2025・2026)で同じです。
- 枠が動かないぶん中身は毎年作り直されていて、「出る問題を覚える」が効くのは社会の大問 4 だけです。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(くふうのいる計算 3 問+逆算 1 問)と大問 2(一行問題 7 問)を、年度をまたいで並べて解きます。
- 理科の大問 1 の一問一答 10 問を、物理・化学・生物・地学の 4 分野そろえて回します。
- 社会の大問 4 の記述(自分の考え+理由)を、書き方を決めてから 3 年分書きます。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の社会の大問 4 を解いて、①どちらの活動を応援したいか ②もっと良くする提案 の 2 つを書き切れるか確かめます。
注意
- 国語は 1 年分も資料がありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。配点は算数と同じ 100 点なので、市販の過去問集で補ってください(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びや小問数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 2 年(2022・2023) | 5 年(2022〜2026) | 中。式の転写(分数・小数・記号)に揺れがある年が多く、数値の細部はそのまま信用できません。大問構成・題材の読み取りには支障がありません |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 0 年 | 5 年(2022〜2026) | 高 |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 2 年(2022・2023) | 5 年(2022〜2026) | 高 |
| 国語 | 0 年 | 0 年 | 0 年(1 年分も資料に無い) | 未分析(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 2021 年度以前は、どの科目も資料がありません。2019 年に開校した新しい中学校で、中学入試そのものの歴史が短いため、「10 年続いている」という言い方はどの科目にもできません。このページの反復の主張はすべて 3〜5 年の話です。
- 構成だけ数えた年(2022・2023)については、大問数・小問数と自動集計から分かる範囲だけを補助的に使い、題材の断定はしていません。
- 入試回は特定していません。この学校は一般入試 3 回・特待生入試 2 回・dots 入試(適性検査Ⅰ〜Ⅲ)1 回の計 6 回がありますが、冊子の転写に回の表記が見当たりませんでした。以下は「精読した 1 系列」の話で、他の回に同じことが言えるかは分かりません。dots 入試の資料はここに含まれていません。
- 試験時間・配点は 2027 年度募集要項によるもので、満点・設問別配点は冊子に印字されていません。第 2 回で選べる英語(50 分 100 点)の資料もありません。
5. 一番大きな結論
この学校は「大問の枠」を先に決めてから、中身を毎年入れ替える作りをしています。 枠のほうは驚くほど動きません。
- 算数は 5 大問・小問 20 が 2022〜2026 の 5 年間ひとつも変わりません。しかも中の配分まで同じで、大問 1 が 4 問(計算 3+逆算 1)、大問 2 が 7 問(一行問題)、大問 3・4・5 が各 3 問。精読した 3 年ではこの 4-7-3-3-3 が完全に一致します。
- 理科は 3 大問で、大問 1 が「分野をまたぐ一問一答 10 問・すべて記号選択」。この 10 問という数と全問記号選択が 2024・2025・2026 の 3 年とも同じです。大問 3 は 3 年連続で生物・生態の長文です。
- 社会は 4 大問で、地理 → 歴史 → 公民 → 自校の探究発表を素材にした記述、という並びが 3 年とも同じです。大問 1 は 3 年とも 7 問ちょうどで、資源・エネルギー・貿易が主軸です。
一方、その枠に入る題材は毎年作り直されています。算数の大問 3〜5 のテーマ(場合の数 → 売買損益 → 影と相似…)は年ごとに替わり、社会の大問 1 の入口はその年の話題(温暖化 → 物価上昇 → インバウンドと二重価格)に差し替わります。理科の大問 2 も発芽の実験 → 状態変化のレポート → 電磁誘導と、3 年で分野が一巡しています。
したがって過去問の使い方は「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方を身につける」の合わせ技になります。「出る問題を覚える」が効くのは社会の大問 4 だけで、ここは設問文がほぼ同文で 3 年続いています(8-3 節)。それ以外は、同じ座席に来る問題の種類に合わせて練習量を配る、という使い方をします。
ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。この置き場所のことを、以下では座席(問題の置き場所)と呼びます。3 年以上の原本で座席が固定と言えるのは、次の 6 つです。
| 科目 | 座席 | 中身 | 確認できた年 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 1 | 「次の □ にあてはまる数を求めなさい」+くふうのいる計算 3 問・逆算 1 問 | 2024・2025・2026 の 3 年(小問数は 2022〜2026 の 5 年) |
| 算数 | 大問 2 | 一行問題 7 問(単元は毎年入れ替わる) | 2024・2025・2026 の 3 年 |
| 算数 | 大問 3・4・5 | 1 テーマ 3 問。(1) 確認 →(2) 本題 →(3) 数を大きくした発展 | 2024・2025・2026 の 3 年 |
| 理科 | 大問 1 | 4 分野をまたぐ一問一答 10 問・全問記号選択 | 2024・2025・2026 の 3 年 |
| 理科 | 大問 3 | 生物・生態の長文。最後に「理由とともにできるだけ多く挙げなさい」 | 2024・2025・2026 の 3 年 |
| 社会 | 大問 4 | 自校の探究科目 FDC の生徒発表を読み、自分の考えを理由つきで書く記述だけの大問 | 2024・2025・2026 の 3 年(設問文は 5 年分の集計でも同族) |
6. この学校らしさが出る場所
- 自校の探究科目「FDC」が、社会の大問 1 題まるごとになっています。 FDC は Future Design and Creation の略で、生徒がチームで地域の企画を立て発表する授業として問題文中で説明されます。その生徒の発表要約【A】〜【C】を読ませ、「どれを応援したいか」「その企画をもっと良くする提案」を書かせるのが大問 4 で、2024・2025・2026 の 3 年とも同じ形です。中学入試の社会で、自校の授業の成果物がそのまま出題素材になっている例はそう多くありません。
- 志木市とその周辺が繰り返し舞台になります。社会 2024 の大問 4 は「あなたが志木市の住民であったら」と明示。理科 2025 の大問 3 は「志木市にある細田学園中学校の近くには『新河岸川』という川と『柳瀬川』という川が流れています」で始まり、実際に川で採集した生き物の表を読ませます。理科 2026 の大問 2 は「志木市役所の近くにある『いろは橋』の上で、長い導線で縄跳びを行う」という設定で電磁誘導を考えさせます。地元の地名が問題設定にそのまま使われるのが、この学校の題材の色に見えます。
- 理科 2025 の大問 2 は「理科実験レポート」の体裁で、場所が「細田学園中学校 サイエンスルーム」と書かれています。実験ノートをそのまま読ませる作りです。
- 答えが 1 つに決まらない設問を、理科と社会の両方で最後に置きます。理科は「理由とともにできるだけ多く挙げなさい」、社会は「根拠となる理由も合わせて自分の考えを述べなさい」。採点者に向けて考えを説明する設問が、両科目の締めくくりになっているように見えます。
- 前年のニュースが入口になります。社会の大問 1・大問 3 は 3 年とも直前年の話題から始まり(2024 は 2022 年の平均気温と 2023 年の統一地方選、2025 は 2023 年の物価上昇と裁判員制度 15 年、2026 は 2025 年 4 月のフランシスコ教皇死去とトランプ大統領の大統領令)、理科の大問 1 にも前年秋のノーベル化学賞が 1 問入ります(2025・2026 の 2 年連続)。
- 算数にも身のまわりの題材が混じります。P 波と S 波の速さから震源までの距離(2025)、13 年ゼミと 17 年ゼミの同時発生(2025)、砂糖の溶解と濃度(2026)、「HOSODA の 6 文字の並べ方」(2026)。理科・社会の知識が要るわけではありませんが、文章から条件を拾う読み取りは必要になります。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・4 分野の理科・地理の統計)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 4 問を落とさない — 3 年とも「くふうのいる計算 3 問+逆算 1 問」。くふうのしかたは分配法則でくくる(2024「4×5×6×9+4×6×7×8」、2025「55×29×55+55×56−55」)、部分分数に分ける(2026「1/124+1/620+1/3100」)、和と差の積(2025「(1/3+1/7)×(1/3−1/7)」)、等差数列の和(2024「2.75+2.95+…+4.15」、2026 の分数の分母分子)。逆算は 3 年とも 1 問です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の一行問題 7 問を単元をまたいで回す — 精読した 3 年で出た単元は、数の性質(余り・倍数の個数)3 回、平面図形の面積比 3 回、約束記号(自作の記号の定義を読んで計算する)2 回、速さ 2 回、食塩水・濃度 2 回、割合・平均・集合・立体の切断・場合の数・流水算(川の流れの中を進む船の速さ・受験用教材の単元)・規則性が各 1 回。数の性質と面積比は 3 年連続なので最優先です。1 問 1〜2 分で仕上げる速度が要ります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 4 の記述 — 3 年連続で「生徒の発表【A】〜【C】のうちどれを選ぶか+理由」「その企画をもっと良くする提案」を書かせます。設問文がほぼ同文なので、書き方をあらかじめ決めておける唯一の場所です。地域(志木市)のまちづくり・観光・地域おこしが素材なので、「困る人は誰か」「費用と手間は誰が出すか」「続けられるか」の 3 点から書く練習をしておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・大問 1 の一問一答 10 問 — 4 分野から 2〜3 問ずつ。3 年で出た顔ぶれは、てこ・ばね・光・音・電気の利用(物理)、中性の水溶液・水の体積と温度・金属と塩酸・空気の成分・気体の発生と溶けやすさ(化学)、血液・光合成・肝臓・だ液・落葉樹(生物)、天気図記号・金星・月・火山・星座・堆積地形・台風(地学)。すべて記号選択の一問一答なので、一問一答集を 1 冊回すのが最短です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・地理(資源とエネルギーと貿易/雨温図) — 大問 1 の主軸が 3 年連続でここです。エネルギー供給割合のグラフと石炭の輸入先(2024)、電力と再生可能エネルギー・脱原発(2025)、対日輸出品の表からフランスを選ぶ(2026)。統計資料(グラフ・表)の読み取りが 3 年ともついています。雨温図の判別も 3 年連続 1 問(山形市・大阪市・長野県)で、4 都市を並べて 1 つ選ばせる形なので、日本海側・内陸・太平洋側・南西諸島の 4 分類を降水量の山の位置で見分けられれば取れます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・「条件を 1 つだけ変えて比べる」と最後の記述 — 大問 2 の骨格が条件比べです。2024 はインゲンマメの発芽・ふりこ・だ液の 3 実験に共通する方法そのものを説明させ、2026 は条件 A〜D で検流計の振れ方を比較させました。表から「変えた条件」と「そろえた条件」を仕分ける練習を。そして冊子のいちばん最後には 3 年連続で「理由とともにできるだけ多く挙げなさい」が置かれます。答えが 1 つに決まらない設問なので、思いついた案を 2〜3 個、それぞれ理由を付けて並べる書き方に慣れておきます(2024 モンシロチョウの生存率、2025 オイカワの産卵場、2026 ヒトとクマの共存)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の三段構え — (1)(2) で作った手順を (3) で大きい数に当てはめる形が 3 年とも共通です。2026 大問 5 の [6] → {16} → {2026} が分かりやすい例。(3) だけを解こうとせず、(1)(2) の手順を式に書き出してから一般化します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・歴史の【A】〜【F】形式と公民の内閣・三権 — 歴史は短文が 6 本並び、各文の下線部に 1 問ずつ。時代は縄文から昭和まで散ります。飛鳥・奈良と鎌倉・室町は 3 年とも出ました(墾田永年私財法・遣使・東大寺大仏と行基/史料・御成敗式目・浄土真宗)。最後の問は年表のどこに入るかを選ばせる形が 2025・2026 の 2 年連続。公民は内閣・三権が 3 年連続(政令・議院内閣制・内閣の仕事)で、その年の話題(統一地方選・裁判員制度 15 年・大統領令)が入口になるので、前年のニュースと結び付けて覚えます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
科目ごとの枠を先に一覧にします。
| 科目 | 枠の固定 | 中身の性格 | 同じ時間で点になりやすいところ |
|---|---|---|---|
| 算数 | 5 大問・小問 20 が 5 年不変。配分は 4-7-3-3-3。精読した 3 年は 20 問すべて答えだけを書く形式で、記述・作図なし | 座席は固定、テーマは毎年入れ替え。大問 2 の一行問題 7 問に単元がまとめて入る | 大問 1 のくふう計算と逆算(確実に 4 問)+大問 2 の一行問題を単元をまたいで速く処理する練習 |
| 理科 | 3 大問・小問 18〜19。大問 1 は 10 問固定。記号選択が 68〜79%、記述 1〜4 問、作図は 3 年で 1 問 | 大問 1 は 4 分野の一問一答、大問 2 は実験の条件比べ、大問 3 は生物・環境の長文 | 大問 1 を 10 分以内で 10 問。加えて「条件を 1 つだけ変えて比べる」考え方と、理由つきで案を並べる記述 |
| 社会 | 4 大問・小問 21〜26。地理 7 問 → 歴史 7〜8 問 → 公民 5〜7 問 → 記述 1〜2 問。記号選択 64〜86% | 地理は資源・エネルギー・貿易が軸、歴史は【A】〜【F】の短文+下線部、公民はその年の話題が入口 | 資源・エネルギーと雨温図。そして大問 4 の記述(自分の考え+理由)を書き切る練習 |
| 国語 | 資料が 1 年分も無いため未分析 | — | 募集要項では 50 分・100 点。2 教科受験を選べる回があり比重は大きく、市販の過去問集で確認が要ります |
形式面(答え方の指定・記号選択の比率・時間配分)は 10 節に、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 20。原本で読んだのは 2024・2025・2026 年度)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(4 問) | 大問 2(7 問) | 大問 3(3 問) | 大問 4(3 問) | 大問 5(3 問) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 一行問題 7 問 余りが同じ数 水の値段の割合 折り返しの角度 正方形の面積比 約束記号 集合 速さ |
場合の数(正方形の 8 点から選ぶ) | 規則性(○△□ の並び) | 平面図形+回転体(正方形の内接円・外接円、四角錐の回転) |
| 2025 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 一行問題 7 問 13 年ゼミと 17 年ゼミ P 波 S 波の速さ 立方体の切断と体積 約束記号 食塩水 倍数の個数 平面図形の面積比 |
売買損益(仕入れ 200 円・利益 60%) | 規則性(200 ページの冊子のページ番号) | 割合と比(1cm 方眼 48 個の長方形の辺の比・面積) |
| 2026 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 一行問題 7 問 砂糖の溶解と濃度 平均算 正六角形と正三角形の面積 等間隔に並ぶ地点の規則性 流水算 余りのある 3 けたの整数 HOSODA の並べ方 |
影・光源と相似(正方形と長方形の重なり) | 速さ(2 台の機械が 100m を往復) | 数の性質(レピュニット 1, 11, 111, …) |
自動集計では 2022 年度の大問 3 が影・光源、大問 4 が規則性、大問 5 が数の性質、2023 年度の大問 3 が数の性質、大問 4 が規則性、大問 5 が立体の切断です。この 2 年は原本を開いていないので、以下の断定は 2024〜2026 の 3 年に限ります。表に出てくる売買損益(仕入れ値・定価・売り値の割合)・流水算・平均算・約束記号などの中身は 用語集 にもあります。
座席の固定
- 大問 1 は 4 問、大問 2 は 7 問、大問 3・4・5 は各 3 問。この小問数の配分が 2022〜2026 の 5 年間ひとつも動いていません(大問 5・小問 20 が 5 年不変)。原本で確認したのは 2024〜2026 の 3 年です。
- 大問 1 は 3 年とも「次の □ にあてはまる数を求めなさい」で始まる計算 4 問。内訳も 3 年とも「くふうのいる計算 3 問+逆算 1 問」で、逆算の位置は 2024 が (2)、2025・2026 が (3)。
- 大問 2 は 7 問の一行問題。ここに単元がまとめて詰まっているため、年度ごとに顔ぶれが変わるように見えますが、「大問 2 が一行問題 7 問である」ことは 3 年とも同じです。同じ場所に同じ種類の問題が来るという意味では、ここも固定の座席です。
- 大問 3〜5 は 1 テーマ 3 問の設定問題。(1) がやさしい確認、(2) が本題、(3) が数を大きくした発展、という三段構えが 3 年とも共通です(2026 の大問 5 は [6] → {16} → {2026} と桁を上げていく形がその例)。
頻出と周期
- 約束記号(自作の記号 ○ や ⊙ の定義を読んで計算する問題)は 2024 大問 2 (5)、2025 大問 2 (4) の 2 年連続。2026 では姿を消しました。
- 数の性質(余り・倍数の個数)は 3 年とも大問 2 に 1 問(2024「74 と 49 を割ると余りが同じ」、2025「110 以上 305 以下の 15 の倍数」、2026「7 で割ると 2 余る 3 けた」)。2026 は大問 5 でも数の性質(レピュニット)を扱います。
- 規則性は 2024・2025 の大問 4、2026 は大問 1 (4) と大問 2 (4) に降りました。自動集計では 2022・2023 の大問 4 も規則性なので、大問 4 の規則性は 2022〜2025 の 4 年続いて 2026 で速さに替わった形になります(2022・2023 は原本未確認)。
- 平面図形の面積比は 3 年とも大問 2 に 1 問(2024 (4)、2025 (7)、2026 (3))。
- その年らしい数が題材に使われます。2025 大問 2 (1) の 13 年ゼミ・17 年ゼミは 2024 年の大量発生、2026 大問 5 (3) は {2026}、2026 大問 2 (7) は「HOSODA の 6 文字」。
問い方の特徴
- 3 年とも 20 問すべてが答えだけを書く形式で、途中式・考え方を書かせる設問はひとつもありません。
- 大問 2 は理科・社会寄りの題材(P 波と S 波、砂糖の溶解度、セミの周期)を算数の道具で処理させる作りが混じります。
- 大問 3〜5 の (3) は、(1)(2) で作った手順をそのまま大きい数に適用させます。手順を書き出して一般化する練習が効きます。
8-2. 理科(30 分・50 点・大問 3・小問 18〜19。原本で読んだのは 2024・2025・2026 年度)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 一問一答 10 問 てこ・ばね 中性の水溶液 水の体積と温度 金属と塩酸 血液・光合成 空気の成分 天気図記号・金星 |
実験 4 問(インゲンマメの発芽条件・ふりこ・だ液とでんぷん → 「共通する科学的な方法」を説明) | モンシロチョウ 4 問(卵の形・頭部・体のつくりの作図・4 月生まれと 10 月生まれの生存率のちがい) |
| 2025 | 一問一答 10 問 過酸化水素と二酸化マンガン 2024 年ノーベル化学賞 だ液・落葉樹 鏡と光 地温と気温 火山の形・冬の星座 堆積地形 電気を熱に変える道具 |
実験レポート 5 問(パルミチン酸の加熱と状態変化・グラフの読み) | 柳瀬川の生き物 4 問(かたい殻・えら呼吸・外来生物・オイカワの産卵場の工夫) |
| 2026 | 一問一答 10 問 音の高さ・光の屈折 植物・肝臓 水に溶けやすい気体 水溶液でないもの 2025 年ノーベル化学賞 月の満ち欠け 台風・冬の星座 |
電磁誘導 4 問(コイルと磁石・条件を変えたときの検流計・いろは橋で縄跳びをする向き) | クマ 5 問(体の大きさと寒さ・食べ物の割合・冬眠・出没件数・ヒトとクマの共存) |
座席の固定
- 3 大問。大問 1=分野をまたぐ一問一答 10 問、大問 2=実験・観察を読ませる大問、大問 3=生物・環境をテーマにした長文、という並びが 3 年とも同じです。
- 大問 1 は 3 年とも 10 問ちょうど、しかも 3 年ともすべて記号選択。物理・化学・生物・地学が 2〜3 問ずつ混ざり、導入文は 3 年とも「以下の問いに答えなさい。」の一文だけです。
- 大問 3 は 2024・2025・2026 の 3 年連続で生物・生態(モンシロチョウ/川の生き物/クマ)。
- 小問数は 2024 が 18、2025・2026 が 19。大問 1 の 10 問は動かず、大問 2 と 3 の側で 4〜5 問と揺れます。
- 大問 1 の地学は毎年 2〜3 問(天気図記号・金星・火山・星座・堆積地形・月・台風)。一問一答レベルの知識で取れるので落とせません。
毎年くり返される問い方(3 年で反復を確認したもの)
- 最後の設問が「理由とともにできるだけ多く挙げなさい」。2024 大問 3 問 4(モンシロチョウの生存率のちがい)、2025 大問 3 問 4(オイカワの産卵数を増やす工夫)、2026 大問 3 問 5(ヒトとクマの共存)と 3 年連続で、いずれも冊子のいちばん最後に置かれています。答えを 1 つに絞らず、思いついた案を理由つきで並べて書く設問です。
- 大問 2 は「実験の条件をそろえて比べる」ことそのものを問います。2024 は 3 つの実験に共通する方法(=条件を 1 つだけ変えて比べる)を説明させ、2026 は条件 A〜D で検流計の振れ方を比べさせます。2025 は実験レポートの体裁で「何秒ごとに記録したか」「どの条件で加熱を止めたか」を読み取らせます。
- 大問 1 に「まちがっているもの」を選ばせる設問が入ります。2026 は 10 問中 4 問(問 2・問 3・問 4・問 6)がこの形です。
- 前年秋のノーベル賞が大問 1 に 1 問。2025 は 2024 年 10 月のノーベル化学賞、2026 は 2025 年のノーベル化学賞。2024 年度の冊子には見当たらないので、2 年連続としてだけ書いておきます。
8-3. 社会(30 分・50 点・大問 4・小問 21〜26。原本で読んだのは 2024・2025・2026 年度)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(地理・7 問) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民) | 大問 4(自校の探究発表・記述) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 地球温暖化を入口に 山形の雨温図 エネルギー供給割合と石炭の輸入先 高速道路 京都議定書 燃料電池車 |
8 問。吉野ヶ里と邪馬台国から始まる【A】〜【F】の短文群(稲荷山鉄剣・延暦寺・墾田永年私財法・民撰議院設立建白書・徳川綱吉期の絵画) | 7 問。統一地方選挙と地方自治(公職選挙法・任期・リコールの流れ・内閣の政令・基本的人権) | 4 問。志木市を舞台にした生徒発表【A】〜【C】(渋沢栄一・ウクライナ侵攻・科学技術史+記述 1 問。ただし①・②の 2 つを書かせる) |
| 2025 | 7 問。物価上昇とオイルショック 農業総産出額のグラフ 北海道の農業 脱原発と再生可能エネルギー 電力 円安 |
7 問。「アメとムチ」を入口にした【A】〜【F】(遣使の相手国・御成敗式目・対馬藩と朝鮮・条約の締結国・織田信長の政策・太平洋戦争の年表) | 6 問。裁判員制度 15 年(法律案の提出者・裁判員裁判・議院内閣制・裁判を受ける権利・こども家庭庁のポスター) | 5 問。産業革命・大阪市の雨温図・SDGs+記述 2 問 |
| 2026 | 7 問。二重価格とインバウンド 円安の仕組み 4 県の雨温図 近畿の地形 淡路島のたまねぎ 沖縄の産業 フランスの面積と対日輸出品 |
7 問。フランシスコ教皇の死去から宗教史へ【A】〜【F】(三内丸山・浄土真宗・遣唐使の停止・蘭学者・東大寺大仏と行基・年表) | 5 問。トランプ大統領の大統領令(国連の組織・パリ協定・宗教・内閣の仕事・間接税) | 2 問。生徒発表【A】【B】についての記述 2 問のみ |
座席の固定
- 4 大問。地理 → 歴史 → 公民 → 自校の探究発表を素材にした記述、という並びが 3 年とも同じです(自動集計では 2022〜2026 の 5 年とも大問 4)。
- 大問 1 は 3 年とも 7 問ちょうど。入口はその年の話題(温暖化・物価上昇・インバウンド)で、そこから資源・エネルギー・貿易へ降りていきます。大問 1 の主軸がエネルギー・貿易なのは 2024・2025・2026 の 3 年連続です。
- 大問 2 は【A】〜【F】の短文を並べ、各文の下線部について 1 問ずつ問う形式が 3 年とも共通。時代は縄文から昭和まで散らばり、最後の問(2025 問 7・2026 問 7)は年表のどこに入るかを選ばせる同じ作りです。
- 大問 3 は公民で、その年の話題(統一地方選・裁判員制度 15 年・大統領令)が入口。憲法・三権・国際のどれが来るかは年で替わります。
- 大問 4 は 3 年とも自校の探究科目「FDC」の生徒発表が素材で、設問は記述だけです。
- 小問数は 26(2024)→ 25(2025)→ 21(2026)。減っているのは大問 3 と大問 4 の側で、大問 1 の 7 問は動いていません。
同じ問い方が毎年出る(原本で両年を突き合わせたもの)
- 大問 4 のリード文「本校生徒による発表内容の要約【A】〜【C】について、以下の①・②の問いに、根拠となる理由も合わせて自分の考えを述べなさい」は、2024・2025 でほぼ同文、2026 も「【A】、【B】について、以下の①、②の問いに根拠となる理由もあわせて自分の考えを述べなさい」と、選択肢が 2 つに減っただけで同じ文です。
- ②の設問「あなたが①で選んだチームのメンバーだったら、その活動をもっと良くするためにどのような提案をするか説明しなさい」は、2025 と 2026 で同文(2025 は「活動を一つ選び、あなたがチームのメンバーだったら」)。
- ①は「どの活動が最もすばらしいと感じますか」(2024・2025)→「どちらの活動を応援したいですか」(2026)と言い回しが揺れますが、「自分ならどれを選ぶか+その理由」を書かせる点は 3 年とも同じです。
- 大問 4 の素材は毎年、志木市・地域を舞台にした生徒の企画です。2024 は「あなたが志木市の住民であったら」と明示されています。
頻出と周期
- 雨温図の判別が 3 年連続 1 問(2024 大問 1 問 1 山形市、2025 大問 4 問 2 大阪市、2026 大問 1 問 2 長野県)。いずれも 4 都市を並べて 1 つ選ばせる形です。
- エネルギー・電力・貿易が 3 年とも大問 1 に複数問(石炭の輸入先と発電所の分布 2024、電力と再生可能エネルギー 2025、対日輸出品 2026)。
- 円安・円高は 2025 大問 1 問 5(語を答える)と 2026 大問 1 問 1(仕組みを選ぶ)の 2 年連続。
- 国際協力・国際機関は 2024 問 5(京都議定書)、2026 大問 3 問 1・問 2(国連・パリ協定)。温暖化の国際枠組みは 2 年で 2 回。
- 歴史は飛鳥・奈良(2024 墾田永年私財法、2025 遣使、2026 東大寺大仏と行基)と鎌倉・室町(2024 史料 2 問、2025 御成敗式目、2026 浄土真宗)が 3 年とも登場。近現代の年表問題も 2025・2026 の 2 年連続です。
- 公民は内閣・三権が 3 年連続(2024 問 5 政令、2025 問 1・問 4 議院内閣制、2026 問 4 内閣の仕事)。
8-4. 国語
国語は 1 年分も資料にありません。 著作権処理の関係で問題文が過去問データベースに掲載されない年が多く、この学校については 2022〜2026 のどの年度も入手できていません。したがってこのページでは国語の傾向を一切書いていません。出題される文章の種類・記述の量・漢字の出題数は、市販の過去問集で確認してください。
分かっているのは募集要項の枠だけで、50 分・100 点満点。算数と同じ配点で、社会・理科(各 30 分・50 点)の 2 倍にあたります。2 教科受験(国語・算数)を選べる回があるので、国語の比重は回によってさらに大きくなります。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
精読した 3 年(2024・2025・2026)を中心にした話です。最終確認年度は、その単元・形式を原本または自動集計で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元・形式 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 4 の規則性 | 2022・2023・2024・2025 | 2025 年度 | 4 年続いた座席が 2026 で速さに替わりました。戻る可能性を見ておきます(2022・2023 は原本未確認) |
| 算数 | 立体の切断 | 2023 の大問 5/2025 は大問 2 の一行問題 | 2025 年度 | 大問としては 3 年空いています |
| 算数 | 約束記号 | 2024・2025 | 2025 年度 | 2 年連続で出て 2026 で消えました。定義を読んで当てはめる問題は復習しておきます |
| 算数 | 売買損益・流水算 | 売買損益は 2025 の大問 3/流水算は 2026 の大問 2 | 2026 年度 | どちらも 1 度きりの登場です。文章題は年ごとに入れ替わるので、単元を絞らず一通り回します |
| 理科 | 作図 | 2024(モンシロチョウの体のつくり) | 2024 年度 | 3 年で 1 回だけ。こん虫・植物のつくり、回路、月の見え方あたりで戻る余地があります |
| 理科 | 大問 2 の地学 | 精読した 3 年に無し | — | 大問 2 は生物(2024)→ 化学(2025)→ 物理(2026)と一巡しました。次は気象・天体の観測が入る余地があります |
| 社会 | 地形図の読図 | 精読した 3 年に無し | — | 地図は出ますが(2024 リコールの図、2026 近畿の地形)、縮尺・地図記号を問う形は 3 年空いています |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 2026 の 1 問(間接税) | 2026 年度 | 予算・社会保障はしばらく出ていません |
| 社会 | 世界地理 | 2026(フランスの面積と対日輸出品) | 2026 年度 | 2024・2025 は国内中心でした。2026 で復帰した形です |
10. 形式面の注意
- 算数は答えのみです。 精読した 3 年(2024〜2026)は 20 問すべて答えだけを書く形式で、途中式・考え方を書かせる設問も作図もありません。答え方は数値・比のほか、記号列を並べるもの(2024 大問 4 (1) は ○△□ を並べて答える)があります。円周率の指定は転写から読み取れなかったので、円を扱う設問(2024 大問 5 (1)(2))に備えて、市販の過去問集で表紙の但し書きを確認してください。試験時間は募集要項では 50 分・100 点満点で、20 問を 50 分なので 1 問 2 分半が目安になります。
- 理科は記号選択が主軸です(2024 は 18 問中 13 問、2025 は 19 問中 13 問、2026 は 19 問中 15 問)。記述は毎年 1〜4 問(2024 は 4 問、2025 は 1 問+文と数値の混じった 1 問、2026 は 2 問)で、字数指定は精読した 3 年で確認できませんでした。代わりに「理由とともに」「できるだけ多く挙げなさい」という指示が分量を決めます。作図は 2024 の 1 問だけ(モンシロチョウの触角・羽・足を解答用紙の図にかき入れる)で、2025・2026 にはありません。数と位置を正確にかかせる作りなので、こん虫・植物のつくりは図で覚えておきます。計算問題には「整数で答えなさい」など答え方の指定が付きます(2025 大問 2 問 3)。試験時間は 30 分・50 点満点で、19 問を 30 分なので、大問 1 の 10 問を 10 分以内で抜けたいところです。
- 社会も記号選択が主軸です(2024 は 26 問中 18 問、2025 は 25 問中 16 問、2026 は 21 問中 18 問)。短答(語句や数値を短く答える形式)は 2024 が 7 問、2025 が 6 問、2026 は 1 問だけ。記述は大問 4 に集まり 1〜2 問で、2024 は 1 問ですが①・②の 2 つを書かせるので、実際に書く量はどの年も 2 つぶんです。字数指定は精読した 3 年で確認できず、分量は解答欄の大きさで示されています。
- 社会は文字種・書き方の指定が多く出ます。「漢字 5 文字で答えなさい」(2025 大問 2 問 7・大問 3 問 4)、「算用数字で答えなさい」(2024 大問 3 問 2、2025 大問 3 問 3)、「解答欄に丸をつけなさい」(2026 大問 1 問 1)。「誤っているもの」「まちがっているもの」を選ばせる設問も毎年 3 問前後あるので(2024 問 4・大問 2 問 6・大問 3 問 4 問 5、2025 大問 4 問 1、2026 大問 2 問 5)、設問文の読み違いに注意してください。
- 社会は資料の点数が多く、雨温図・グラフ・地図・史料・写真・ポスター(2025 こども家庭庁)・年表が 3 年とも複数出ます。作図は精読した 3 年にありません。試験時間は 30 分・50 点満点で、21〜26 問を 30 分、うち記述が 2 つぶんです。記述に 8〜10 分を残す配分を決めておきたいところです。
- 社会・理科は 30 分で 20 問前後なので、時間はかなり厳しい作りです。
- 国語は資料が無いため、形式についても何も書けません。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
小 4(土台)
- 計算の正確さ。算数の大問 1 は 3 年とも 4 問で、そのうち 3 問が「まともに計算すると大変だが、くふうすると一瞬」の問題です。小 4 のうちは分配法則(□×○+□×△=□×(○+△))を式で見抜く練習を、計算ドリルの中に少し混ぜておきます。
- 図形の入口。正方形・長方形・三角形の面積と、辺の比。大問 2 の平面図形の面積比は 3 年連続で出ています。
- 読解と短い記述。理科・社会の最後の設問が「理由とともに」「自分の考えを述べなさい」なので、「なぜそう思うか」を 2 文で言う習慣を、日常会話や読書の感想でつけておきます。
- 身のまわりの理科。大問 1 の一問一答は、てこ(穴あけパンチ・せん抜き)、天気図記号、月の満ち欠けなど、道具と自然の観察がそのまま問われます。実物を見る経験がそのまま得点になります。
- 時間を計った演習はまだ不要です。
小 5(幅)
- 全分野をひととおり学び終えることが、小 5 の本体です。 この学校は算数の大問 2 に 7 問の一行問題を置き、そこへ単元をまとめて入れてきます。穴のある単元があるとここで確実に失点します。
- 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(くふう計算と逆算)と理科の一問一答を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに使います。
- 単元は次の順に置き、8-1 節の年度×大問の表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。数の性質(余り・倍数の個数)→ 平面図形の面積比 → 約束記号 → 速さ → 食塩水・濃度 → 割合 → 平均 → 集合 → 立体の切断 → 場合の数 → 流水算(川の流れの中を進む船の速さ・受験用教材の単元)→ 規則性。精読した 3 年で、どれも一度は大問 2 に来ています。
- 理科は 4 分野を均等に。大問 1 が 4 分野をまたぐ 10 問なので、得意分野だけ深くやっても点が伸びません。物理・化学・生物・地学を同じ厚さで進めます。
- 社会は地理の統計から。グラフ・表・雨温図の読み取りは大問 1 の柱です。白地図と統計資料を並べて見る習慣を。
- 歴史は【A】〜【F】の短文に散らして問われるので、通史を一度通すことが優先です。細かい年号より時代の順番。
- 理由を 2〜3 文で書く。理科の記述と社会の大問 4 は、どちらも「理由とともに」。小 5 のうちに「主張 → 理由 → 具体例」の 3 文の流れを体に入れておくと、小 6 で書く速度が変わります。
- 国語は市販の過去問集や塾の教材で進めることになります。ただしこの学校は国語の資料が 1 年分も無い(→ 13 節)ので、この学校向けの形式対策はここでは立てられません。
小 6(仕上げ)
- 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の優先順です。
- 時間配分の練習が要ります。算数は 20 問を 50 分(1 問 2 分半)、理科は 18〜19 問を 30 分、社会は 21〜26 問を 30 分でうち記述が 2 つぶん。社会は記述に 8〜10 分を残す配分を決め、通し演習で守れるか確かめます。
- 同じ座席を縦に解くのが効くのは、算数の大問 1(計算 4 問)と大問 2(一行問題 7 問)、理科の大問 1(一問一答 10 問)、社会の大問 4(記述)。この 4 か所は年度をまたいで並べて解くと練習の密度が上がります。
- 年度通しで解くべきなのは、算数の大問 3〜5 と社会の大問 1〜3。ここは毎年作り直されるので、初見の問題を制限時間内に処理する練習として使います。
- 国語は資料が無いので、この学校向けの対策は市販の過去問集で組みます。配点が算数と同じ 100 点である以上、後回しにはできません。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか
差がつくのは小 5 で全分野をひととおり学び終えたかどうかです。算数の大問 2 に 7 問、理科の大問 1 に 10 問と、1 問完結の設問が全体の約 4 割を占める作りなので、単元の穴がそのまま点差になります。逆に言えば、深く難しい 1 問で差がつく作りではありません。小 4 で計算と図形の土台を作り、小 5 で単元を残さず一巡させておけば、小 6 では大問 3〜5 の三段構えと記述だけに時間を使えるようになります。記述(理科 1〜4 問・社会 2〜3 問)は配点の読めない部分ですが、問い方が 3 年とも同じなので、書き方さえ決めておけば直前でも間に合います。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 城西川越中学校(埼玉県・男子校)— 算数の構成がよく似ていて、理科・社会も近い組み合わせです。2027 年度は 1 月 10 日・1 月 11 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
- 広尾学園小石川中学校(東京都・共学)— 4 科の中で算数がとくに近く、社会も近い組み合わせです。
- 昭和学院中学校(千葉県・共学)— 算数・理科・社会がそろって近く、理科の近さは候補の中で最も高い組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 国語はこの学校の資料が無いため、どの候補とも国語の近さは計算できていません。上の並びは算数・理科・社会の 3 科目だけで測ったものです。
- 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できていません。この学校は 2027 年度で一般入試 3 回・特待生入試 2 回・dots 入試(適性検査Ⅰ〜Ⅲ)1 回の計 6 回を実施しますが、手元の転写に回の表記が見当たりませんでした。このページは「精読した 1 系列」の話であり、どの回のものかを断定していません。回ごとに問題が違えば、ここに書いたことが当てはまらない回があります。とくに dots 入試の資料は含まれていないので、dots 入試を受ける場合はこのページはほとんど参考になりません。
- 国語は 1 年分も資料にありません。著作権処理の関係で問題文が掲載されない年が多く、この学校は 2022〜2026 のどの年度も入手できていません。国語の傾向はこのページでは一切扱えていません。配点は算数と同じ 100 点なので、市販の過去問集で必ず補ってください。英語(第 2 回で選択できる 50 分 100 点)の資料もありません。
- 原本を開いたのは各科目 3 年分(2024・2025・2026)です。2022・2023 年度については、大問数・小問数など集計から分かる範囲だけを補助的に使い、題材の断定はしていません。したがってこのページの「3 年連続」「毎年」は 2024〜2026 の 3 年を原本で確認したという意味であり、それ以上の年数を保証するものではありません。開校が 2019 年なので、そもそも「10 年続いている」と言える材料がこの学校にはありません。
- 算数の転写には式の揺れが多く、分数・小数・記号の表記が原本と細部で食い違っている可能性があります。このページでは大問構成・単元・題材の読み取りに限って使い、個々の数値の正しさは保証しません。円周率の指定・定規やコンパスの可否など、表紙の但し書きに当たる情報も読み取れていません。
- 解答用紙を見ていません。記述の解答欄の大きさ、単位の印字の有無、作図欄の形は分かりません。「字数指定は確認できなかった」というのは、設問文に字数の指示が見当たらなかったという意味で、解答欄の側にマス目がある可能性は排除できません。
- 設問の区切り方に読み落としの余地があります。とくに算数の大問 2 と理科の大問 1 は、1 つの大問の中に独立した設問が 7 問・10 問と並ぶ形なので、自動集計では「大問 2 の単元=先頭の小問の単元」として扱われることがあります。このページでは大問の中身を 1 問ずつ読み直して題材表を作り直しました。
- 難易度・合格可能性・他校との優劣・学校の理念や入試結果は、このページでは扱っていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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