桜美林中学校 の過去問分析

桜美林中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

桜美林中学校 過去問分析(2016〜2025 年度・4 科がそろう回・科目により 6〜14 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都町田市
男女 共学
旧称 桜美林高等女学校(1946 年設置・学制改革前)
入試回と日程・科目 教科別入試 2 月 1 日午前(2 科・4 科の選択)/教科別入試 2 月 2 日午後(2 科)/教科別入試 2 月 3 日午後(2 科)/総合学力評価テスト 2 月 1 日午前・2 月 1 日午後(文系・理系の総合)
試験時間・配点(教科別入試 2 月 1 日午前) 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 40 分 80 点・社会 40 分 80 点。2 科は合計 200 点、4 科は合計 360 点。理科・社会は 4 科を選んだ人だけが受けます
試験時間・配点(教科別入試 2 月 2 日午後・2 月 3 日午後) 国語 50 分・算数 50 分・各 100 点(合計 200 点)
試験時間・配点(総合学力評価テスト) 文系・理系の総合を 50 分×2・合計 200 点

上の表は 2027 年度の募集内容による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは 4 科目がそろう回と考えられる冊子だけです。2 科目だけの回・総合学力評価テストの傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 大問の数と並びが決まっていて、中身は毎年作り直す形が 4 科目に共通しています。大問の数は精読した 3 年でぴたりと固定されていて、算数 6、理科 3、社会 3、国語 3 です。
  2. 同じ種類の問題が同じ場所に出る度合いは科目で差があります。社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史の通史・大問 3 が会話文の公民と時事で 3 年連続、国語は【一】知識・【二】物語文・【三】説明文で 3 年連続です。
  3. 一方で理科は分野の並びが 3 年とも違い、算数も大問 3〜6 は 3 年で単元が一つも重なっていません。ヤマを張る余地が小さい作りです。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 2(9〜10 問の小問集合)を年度またぎで縦に解きます。ここだけで全 20 小問の半分弱です。
  2. 社会の雨温図と地形図を「読み取る」から「理由を説明する」まで練習します。3 年連続で大問 1 に入っています。
  3. 国語の漢字の書き取り 6 問を毎日やります。【一】の先頭 6 問がここで、書き取りだけが出ます。

今週やる 1 つ

  1. 社会の「あなたが日本の内閣総理大臣(首相)だったとしたら」の 50 字を、少子化・紛争・環境・貧困の 4 テーマで下書きしてみます。2 年連続で最後の小問に置かれています。

注意

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016〜2018 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 10 年(2010・2014〜2022) 13 年(2010・2014〜2025) 高。2024 の大問 2 (8)(角度)は転写が乱れていたため、その 1 問だけ分析から外しました
理科 3 年(2023・2024・2025) 11 年(2010・2012・2014〜2022) 14 年(2010・2012・2014〜2025) 高。ただし 2025 は小問の数え方が資料と原本でずれています(下記)
社会 3 年(2023・2024・2025) 11 年(2010・2013〜2022) 14 年(2010・2013〜2025)
国語 3 年(2016・2017・2018) 3 年(2010・2014・2015) 6 年(2010・2014〜2018) 高。ただし 2019 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

5. 一番大きな結論

この学校の入試は「大問の数と並びが決まっていて、中身は毎年作り直す」形が 4 科目に共通しています。

大問の数は、精読した 3 年でぴたりと固定されています — 算数 6、理科 3、社会 3、国語 3。小問数も算数 20 問(3 年とも同じ)、社会 36〜38 問、国語 34〜35 問と揺れが小さくなっています。

同じ種類の問題が同じ場所に出る度合い、つまり座席(問題の置き場所)の固まりかたは、科目によってはっきり差があります。

したがって過去問の使い方は、「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方を仕上げる」の二本立てが中心になります。「出る問題を覚える」やり方が効くのは、社会の最後の記述、国語の【一】と【三】問四、算数の大問 1・2 という限られた場所だけです。そこは縦に並べて解き、残りは年度通しで時間を計るのがよいでしょう。

もう一つ、4 科目を貫く芯があります。「自分の考えを書かせる」問いが理科・社会・国語の 3 科目に毎年入ります(社会「あなたが首相だったら」「あなたの考えをのべなさい」、国語「五十字以内で自由に書きなさい」、理科「『−』の記号を使う例を 1 つ」「おいしいと感じる条件を 1 つ」)。本文や資料に答えが書いていない問いで、暗記だけでは埋まりません。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年は受験学年(小 6)の過去問演習期です。小 5 以前の人は、この一覧を「小 6 でここに集まる」という到達点の地図として読み、11 節の学年別ロードマップの小 4・小 5 の段を見てください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数の大問 2(小問集合)を年度またぎで縦に解く — 1 年 9〜10 問、3 年で 28 問あります。ここが 20 問中の半分を占めるので、得点の土台になります。食塩水・余りの整数・過不足算・通過算・時計算・売買損益・平均算・集合は 3 年で繰り返し出た層なので、ここを取りこぼさない状態を作るのが最優先です。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週 1 回] 社会の雨温図と地形図 — 3 年連続で大問 1 に入り、2025 はどちらも記述になりました。雨温図は「選ぶ」だけでなく「違いの理由を説明する」段階まで。地形図は等高線・地図記号から災害のリスクを言葉にする練習をします。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週 1 回] 社会の「あなたが首相だったら」50 字 — 少子化・紛争・環境・貧困の 4 テーマで、「(対策)を行い、(理由)だから。」の形を 50〜60 字で書けるようにしておきます。2 年連続で最後の小問に置かれています。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語の漢字書き取り 6 問と知識 4 問 — 書き取りだけを毎日 6 問、大人語彙(老練・定石・耳目・朗報)と送り仮名つきの訓読み(損ねる・委ねる・責める)を両方。漢字辞典の知識(総画数・筆順・部首名)を 1 日 1 問。総画数と部首名は 3 年とも 1 問あるのに、対策していない受験生が落としやすいところです。対義語・慣用句・ことわざは「体の一部」「動物」「数」のまとまりで、「あげ足をとる」のように□に 1 字を入れる形で覚えます。(確認: 〜2018 年度)
  5. [週末 60 分] 理科の長いリード文を読み切る練習と、表・グラフからの計算 — 会話文つきの大問を 3 年分、時間を計って通します。空欄補充が連なるので、読み飛ばすと連鎖して落とす作りです。折れ線を自分で描く、溶解度のグラフを読む、平均や合計を出す、工業出荷額や発電割合の帯グラフを読む(社会と共通の課題です)。1〜2 文の説明は「〜だから。」「〜性質があるから。」で締める手順を決めておき、書き出し指定つきの問いにも慣れておきます。「この大問は生物の問題」と決めつけず、途中でてこや濃度に切り替わる前提で構えること。身のまわりの理科(発電方法とその長短、水道と下水、気象観測の道具、生物季節観測)は、ニュースの丸暗記ではなく「しくみ」を説明できる状態に。3 年で大問になっていない天体・地層・人体・電気回路もひと通り(出れば 1 大問まるごとになります)。単位の換算(℃と華氏、cm³ と g、分速と秒速)も理科の文脈で練習します。(確認: 〜2025 年度)
  6. [毎日 10 分] 算数の計算 2 問と、誘導つき大問の (1) — 分数と小数の混ざった四則、逆算(□にあてはまる数を求める計算)、3.14 のくくり出しの 3 種類を 4 分以内で 2 問。大問 3〜6 の (1) は単独で解ける易しい問いなので、8 問中 4 問の (1) を確保するだけで大きくなります。週末には速さを厚めに(3 年とも出ました。グラフ読み取り・すれ違い・単位換算(分速と時速)・通過算をひと通り)、点や図形が動く問題を 2 年分(2024・2025)解いて「何秒後」を問う形に慣れ、規則性は 2023 の階段・鉄道路線と 2025 の正三角形・はね返るボールで出方が違うので、数列・植木算・図形の並べ方を別々に固めます。大問 3・4・6 の単元は毎年変わるので、単元のヤマは張らず、塾のテキストの標準レベルを広く一巡するほうが効きます。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 社会の通史とニュースの仕分け — 「文章 A・B・C」で原始から戦後まで一続きに読む形に慣れます。一続きの文章に下線が引かれる形で、時代の並べ替え(2025 大問 2 問 11)も毎年出ます。前年 1 年のニュースは覚えるのではなく、「その話題は憲法・国際・人口・経済のどれにつながるか」で仕分けて、親子の会話に翻訳しておきます。史料を読んで理由を書く練習(生類憐みの令・木簡・環濠集落のように、教科書の「結論」ではなく「なぜそうしたか」を 1 文 40 字前後で)。「誤っているものを選ぶ」問題は、選択肢 4 つを一つずつ正誤判定する読み方を身につけます。3 年で薄い憲法・三権分立・地方自治をひと通り固めること(ここが空くと大問 3 の前半で落とします)。世界地理は「ニュースに出た国の位置」を地図で確認する習慣を(ウクライナ・スーダン・G7 の国々)。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 「書く」問いへの構え(3 科目共通) — 国語の字数指定つき記述を 15 字・30 字・50 字の 3 段階で、文末指定(「〜こと」)と書き出し指定に慣れます。抜き出しは七字・九字・十一字・十七字と細かいので、指定字数から探す範囲を絞る手順を身につけます。空欄補充(接続語)は各読解の問一に必ず来るので、ここを落とすと出だしでつまずきます。「ぬけている一文を戻す」問題は 3 年分、指示語と接続語から前後関係をたどって。そして本文に答えが無い「自由に書きなさい」は必ず来る前提で、登場人物の立場に立って条件や理由を考え、50 字にまとめる練習を。白紙にしないことが目標で、社会の記述と同じ力が使えます。(確認: 国語は〜2018 年度・社会と理科は〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 大問 6・小問 20 が 3 年とも同じ。全問短答で記述・作図・記号選択はゼロ 大問 1(計算 2 問)と大問 2(小問集合 9〜10 問)は固定。大問 3〜6 の単元は毎年作り直す 大問 2 の小問集合を年度またぎで縦に。食塩水・余りの整数・過不足算・通過算・時計算
理科 大問 3 が 3 年連続。小問 17〜28 と幅がある。記述 1〜2・作図 1〜2 分野の座席は無い。1 大問の中で複数分野をまたぐ。会話文つきの長いリード文が 3 年連続 長い文章を読み切る力と、表・グラフからの計算。1〜2 文の説明を書く練習
社会 大問 3・小問 36〜38。地理→歴史→公民(会話文)が 3 年連続。記号選択 4〜6 割・記述 5〜6 問 大問 3 は親子の会話で前年のニュースへ。歴史は「文章 A・B・C」の通史 雨温図・地形図(3 年連続)と、「あなたが首相だったら」の 50 字
国語 大問 3・小問 34〜35。知識→物語文→説明文が 3 年連続。記号選択が主軸、記述 2〜4 問 【一】の漢字書き取り 6 問と【三】問四の一文戻しは位置まで同じ 漢字の書き取り・漢字辞典の知識(画数/部首)・字数指定つきの記述

(国語の欄は 2016〜2018 年度に限った話です。)

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 20)

年度×大問の題材表(2023〜2025・原本で確認)

年度 大問 1 大問 2(小問集合) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 計算 2 問(分数の四則・逆算) 9 問(容積・過不足算・通過算・余りの整数・和差算
食塩水・集合・回転体・階段の上り方)
消去算+つるかめ算(植物園の入園料) 平面図形(平行四辺形 ABCD・CE:ED=2:1 の面積比) 速さとグラフ(家から駅 1890m・6 分後に姉が自転車で追う) 規則性・推理(鉄道の路線図・停車駅と所要時間)
2024 計算 2 問(分数小数の四則・逆算) 10 問(比・集合・過不足算・時計算・余りの整数
平均算・速さの単位換算・角度・売買損益・ろうそくのグラフ)
場合の数(1・2・2・4 の 4 枚で 4 けたの整数) 割合(円とドルの両替・売値と買値の差) 図形の移動(直角三角形が長方形を毎秒 2cm で通過) 数のやりとり(A・B・C 3 人のカード 120 枚の受け渡し)
2025 計算 2 問(小数の四則・3.14 のくくり出し) 9 問(和差算・植木算・つるかめ算・はね返るボール
通過算・食塩水・2025 の約数・時計算・三角形の面積比)
速さ(1 周 3000m のマラソンコース・2 人のすれ違い) 規則性(白と黒の正三角形を並べる) 図形の移動(台形の辺上を動く点 P と三角形 APD の面積) 仕事算(水道管 A・B・C で水そうを満水にする)

3 年とも大問 6・小問 20・全問短答です。記述・作図・記号選択は 1 問もありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

一方で、大問 3・4・6 の単元は毎年作り直しています。3 年で重なった単元は一つもありません(消去算→場合の数→速さ、平面図形→割合→規則性、規則性→やりとり→仕事算)。ここは「出る問題を覚える」やり方が効きません。

設問の作り方

8-2. 理科(40 分・80 点・大問 3・小問 17〜28)

年度×大問の題材表(2023〜2025・原本で確認)

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2023 氷の加熱と状態変化(温度と加熱時間のグラフ・融解・沸騰・氷と湯を混ぜる) ソーラーカーの製作(日ざしの向き・太陽電池の角度・速さの計算・電池 2 個で遅くなる理由) 気象観測(百葉箱のつくり・気温グラフの作図・乾湿計・生物季節観測・華氏と摂氏の会話)
2024 発電と地球環境(発電電力量の推移・火力/水力/原子力の判別・2011 年の出来事・国際条約) 校庭の幼虫からテントウムシへ(完全変態・食物連鎖・体色・ユーグレナ・シーソーのつり合い計算) 死海の塩分(浮力・濃度 30% の意味・1cm³ あたり 1.33g・緯度と降水量・硝酸カリウムの溶解度と再結晶)
2025 サクラの開花予想(花の分類・牧野富太郎・最高気温の合計 600℃ の法則・グラフ作図・14 年分の表の読み取り) 光と鏡(レーザー光の反射・的への当て方・像の位置・光の道筋の作図・万華鏡) 都市の水循環(水道水の中性・東京湾の水質・下水処理・高度浄水処理とおいしい水)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

設問の作り方

8-3. 社会(40 分・80 点・大問 3・小問 36〜38)

年度×大問の題材表(2023〜2025・原本で確認)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史・通史) 大問 3(公民・時事/会話文)
2023 日本の世界遺産 25 件(端の島・白神山地のグリーンツーリズム・富岡製糸場
長野市の雨温図・三保松原の絵と地形図・畜産の飼養頭数・牧之原台地・新幹線ルート)
文章 A〜C(弥生の環濠集落→平安の武士の反乱→元寇の石塁
鉄砲伝来と長篠→日露戦争の風刺画→太平洋戦争開戦時の首相)
さくらさんとお父さんの会話(ユーロ・円高と円安・貿易黒字と赤字
関税・ウクライナ侵攻とロシア大統領・キーウの位置)
2024 九州地方(潜伏キリシタンの集落と地形図・五島列島・長崎原爆の日付・原爆ドーム周辺の地形図・沖縄の米軍基地
宮崎市の雨温図・有明海の養殖・桜島とカルデラ・水俣病・八幡製鉄所)
文章 A〜C(縄文土器と大石平遺跡の土板→高床倉庫→奈良時代の戸籍と口分田
ザビエル上陸地→鎖国の目的→寺子屋と明治の小学校→学制)
桜さんとお父さんの会話(広島サミットの議長・G7・ウクライナの農産物・スーダンの位置
アメリカの金利・天皇の国事行為・2024 年の五輪開催都市・SDGs 16 と首相ならどうするか)
2025 自然災害(能登半島地震の名称・マグニチュード・ライフライン・阪神工業地帯のグラフ・気仙沼のカツオ・発電割合 2022
東京と札幌の雨温図・台風の進路と世界遺産・九州の農産物ランキング・やませ・豪雨災害の地形図)
文章 A〜C(縄文の貝塚と犬の骨→ヤマト政権の支配範囲→木簡→干鰯
綱吉と生類憐みの令→吉宗→太平洋戦争の並べ替え→日中共同声明の誤り直し)
お父さんと桜さんの会話(合計特殊出生率・人口ピラミッド 2050 年・UNHCR と緒方貞子
ODA・フェアトレード・子どもの権利条約・首相ならどんな少子化対策か)

3 年とも大問 3 つ・小問 36〜38・地理→歴史→公民(時事)の順です。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

この学校で座席の固定がいちばんはっきりしているのが社会です。

設問の作り方

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 34〜35。2016〜2018 年度で確認)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料としては 2010・2014・2015・2016・2017・2018 の 6 年があります。

年度×大問の題材表(2016〜2018・原本で確認)

年度 【一】知識(10 問) 【二】物語文 【三】説明文・随筆
2016 漢字の書き取り 6・熟語の組み立て・対義語(生産)
総画数(孫)・共通する漢字の部分
長野県穂高の旅館で暮らす僕(リュウ)と犬の海・父と菊さん(出典表記が資料に無い) ひとりでいることの価値・はにかみと沈黙(出典表記が資料に無い)
2017 漢字の書き取り 6・対義語(往復)・体の一部を入れる慣用句(あげ□をとる)
総画数(複)・熟語の読み分け(大家)
藤原正彦『ヒコベエ』(学級委員選挙と父母の意見) 「人生はゴツゴツしたもの」(処理能力と器用さ・日本人の価値観。養老孟司『自分の壁』)
2018 漢字の書き取り 6・ことわざの共通語(□去ってまた□)・筆順(筆の何画目)
部首名(険)・慣用句の続き(顔から火が出る)
椰月美智子『しずかな日々』(母と二人暮らしの光輝・転校とケーキ) 黒川伊保子『日本語はなぜ美しいのか』(母国語になりきっていない言語・アメリカ英語と世界共通語)

3 年とも大問 3 つ・小問 34〜35・【一】知識→【二】物語文→【三】説明文の順です。古文・漢文・詩は 1 題もありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

設問の作り方


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを、科目ごとに並べます。「最終確認年度」は、その単元を原本または記録で最後に確認できた年度です。

科目 単元 状況 最終確認年度
算数 立体・水量 2023〜2025 の 3 年で大問になっていない。2023 大問 2 (1) の容積、2025 大問 6 の水そうが小問級で出ただけ。回転体も 2023 大問 2 (8) に 1 問 2025(小問級)
算数 平面図形の求積・面積比 2023 は大問 4 を占めたが、2024・2025 は小問 1 問に縮んだ。大問に戻る余地がある 2023(大問として)
算数 速さとグラフ(ダイヤグラム) 2023 大問 5 が最後。2024 はろうそくのグラフ、2025 はグラフを使わない速さだった 2023
算数 場合の数 2024 大問 3 が最後。2023 は階段の上り方(大問 2 (9))として出て、2025 は出ていない 2024
理科 天体(月・星座・太陽の動き) 2023〜2025 でまとまった大問になっていない。資料では 2020・2021 に惑星・太陽の大問がある 2021
理科 地層・岩石・化石 3 年で大問なし。資料では 2016 が最後の大問 2016
理科 人体 3 年で大問なし。資料では 2021 に大問がある 2021
理科 電気回路(豆電球・乾電池のつなぎ方) 2024 大問 1 は発電の話で、回路そのものは 3 年とも出ていない。資料では 2020・2024 に大問がある単元で、周期的に戻ってくる 2024(発電として)
理科 てこ・つり合い 2024 大問 2 の後半のみ。物理計算の柱として戻る余地がある 2024
理科 気体の性質・水溶液の判別 2022・2023 前後が中心で、直近は 2024 の溶解度に形を変えている 2024(溶解度として)
社会 日本国憲法・三権分立 3 年で空欄 1 問と国事行為 1 問のみ。日本国憲法そのものを問う設問は 2025 大問 3 問 2 の空欄だけで、三権分立・国会・内閣・裁判所は 2024 大問 3 問 7(天皇の国事行為)でしか触れられていない。資料では 2016・2020・2022 に大問級、三権分立は 2010・2014 に大問級で出ている 2025(空欄 1 問)
社会 地方自治 3 年で確認できず。資料では 2021 に大問級 2021
社会 都道府県・地域の同定 2023 大問 1 問 2 のみ。地方別の地誌(2024 の九州のような)は年ごとに地域が入れ替わる 2023
国語 熟語の組み立て・熟語の読み分け 2016・2017 に 1 回ずつ。知識 4 問の枠は毎年 4 つを入れ替える 2017

国語は 2019 年度以降の資料が無いため、周期の話ができません。記述の分量は 2017 が最も多く(4 問・最長 50 字)、2018 は 2 問・30 字以内まで減っています。直近の分量は市販の過去問集で確かめてください。


10. 形式面の注意

まず 4 科目に共通する点です。

科目ごとの細かい点は次のとおりです。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の四則と逆算)、図形を目で分解する経験、物語文と説明文を毎週 1 本ずつ、漢字の書き取り。時間はまだ計りません。この学校で最後まで効くのは「長い文章を最後まで読み切る体力」なので、理科・社会の読み物(科学のふしぎ、地図帳、ニュース)を親子で話す時間を作っておくと後で効きます。会話文で進む理科・社会の問題文に慣れる下地になります
小 5(幅) 単元をひと通り一巡する時期で、この学校ではここが本体になります。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数で、大問 2 に出る単元を次の順に 1 単元ずつ確実に固めます。割合 → 比 → 食塩水 → 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元) → 通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元) → 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元) → 平均算(平均から個々の数を求める・受験用教材の単元) → 売買損益 → 場合の数 → 数の性質 → 規則性。つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・和差算・植木算・消去算・仕事算も大問 2 と大問 3〜6 に顔を出すので、同じ回し方で入れておきます。週末 60 分は社会と理科に。社会は地理(雨温図・地形図・都道府県・産業)と歴史の通史を並行、理科は 4 分野をまんべんなく学びます。国語は語句・慣用句・ことわざと、40 字前後の記述を「理由+〜から。」の形で書く習慣を。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は年度通しで時間を計る演習を軸にしつつ、社会の大問 3 の最後の記述・国語の【一】と【三】問四・算数の大問 1 と大問 2 だけは同じ場所を年度をまたいで縦に解きます。40 分で 36〜38 問の社会、50 分で 20 問の算数と、時間の性格が科目ごとに違うので、科目ごとにペース配分を作ります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの「読む・書く」の積み立てです。出題の大枠は決まっているのに中身は毎年作り直されるので、ヤマを張る余地が小さく、単元をどれだけ広く均したかがそのまま得点になります。加えて、理科・社会・国語のすべてで「本文や資料に答えが書いていない問い」が毎年出ます。ここは 6 年生の半年では作りにくい力で、小 4 のうちから「なぜそう思うのか」を口に出す習慣、小 5 で「理由を 2〜3 文で書く」習慣を積んでおくと、最後の 1 問を白紙にしないで済みます。


12. この学校と併願するなら

観点は過去問の勉強が二重に効くかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

資料と原本で小問の数え方が違う(2025 年度の理科)

2025 年度の理科は記録上 17 問ですが、原本では (1)(2) に分かれた小問がまとめて 1 問と数えられており、実際は 21 問以上あります。「2025 年から問題が減った」とは読めません。同じ理由で、年ごとの小問数の増減はそのまま難しさや分量の変化を意味しません。

そのほか


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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