日本大学藤沢中学校 の過去問分析

日本大学藤沢中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

日本大学藤沢中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回・算数 13 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県藤沢市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日(2 科・4 科の選択)/第 2 回 2 月 2 日(2 科・国語と算数のみ)/第 3 回 2 月 4 日(2 科・4 科の選択)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点/算数 50 分 100 点/理科 30 分 60 点/社会 30 分 60 点。4 科なら 320 点満点です。第 2 回は国語と算数の 2 科のみです
募集人数 第 1 回 男子 20 名・女子 20 名/第 2 回 男子 10 名・女子 10 名/第 3 回 男子 10 名・女子 10 名
面接 3 回とも面接はありません

上の表は 2025 年度入試の要項による内容です(最新の要項の確認については 13 節に書きました)。このページで扱うのは、このうち第 1 回の問題です。

この学校は同じ名前を共有する学校が多いので、教材や過去問集を選ぶときは校名を最後まで確認してください。この分析は神奈川県藤沢市の日本大学藤沢中学校の資料だけを使っており、日本大学第一・第二・第三、日本大学豊山、日本大学豊山女子、日本大学中学校、千葉日本大学第一、目黒日本大学、土浦日本大学、佐野日本大学、および藤嶺学園藤沢・慶應義塾湘南藤沢とは別の学校です。読んだ範囲で他校の問題が混ざっている形跡は見つかりませんでした。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)、一行題(数行で終わる短い文章題)、逆算(□にあてはまる数を求める計算)、短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校の入試は、4 科目すべてで「大問の数」「小問の数」「どの大問で何の分野を測るか」がほとんど動きません。動くのは中身だけです。
  2. 社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民という並びが資料のある 14 年すべてで変わらず、理科は大問 1 が生物・大問 2 が地学・大問 3 が物理・大問 4 が化学という並びが 6 年続いています。国語は大問 1 の中の設問の並びまで 3 年同じでした。
  3. 一方で時間は厳しく、算数は 50 分で 20 問、理科は 30 分で 27〜29 問、社会は 30 分で 40 問、国語は 50 分で 40 問前後です。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 5 問を毎日解きます。13 年間同じ場所にある枠で、(2)(4) は逆算という並びまでそろっています。
  2. 社会を 30 分 40 問の通しで走り切る演習を、他科目より多く回します。1 問 45 秒に記述 4 問が乗る設計です。
  3. 理科は生物・地学・物理・化学の 4 分野に空白を作りません。1 分野が空白だと 60 点満点のうち 12〜15 点前後が固定で落ちます。

今週やる 1 つ

  1. 2025 年度の社会を 30 分で通しで解き、記述 4 問に何分残せたかを測ります。

注意

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2018 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの単元と問題数を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 10 年(2010・2014〜2022) 13 年(2010・2014〜2025) 高い。大問構成・小問数・題材とも読み取りに支障はありません
理科 3 年(2023・2024・2025) 11 年(2010・2013〜2022) 14 年(2010・2013〜2025) 高い。ただし 2023 年度の大問 4 は転写上の小問番号が (1)(2)(3)(1)(2) と途中で振り直されており、後半 2 問は本来 (4)(5) にあたると考えられます。内容の読み取りには支障がありません
社会 3 年(2023・2024・2025) 11 年(2010・2013〜2022) 14 年(2010・2013〜2025) 高い。ただし地図・グラフ・写真・絵巻物などの資料そのものは転写できないため、資料の細部は設問文と説明文からの推定を含みます
国語 3 年(2016・2017・2018) 3 年(2010・2014・2015) 6 年(2010・2014〜2018) 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2018 年度までの話です

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、4 科目すべてで「大問の数」「小問の数」「どの大問で何の分野を測るか」がほとんど動きません。動くのは中身だけです。

まず枠の話から。

次に座席(問題の置き場所)の話です。ここがこの学校のいちばんの特徴になります。

一方で、中身は毎年作り直されています。理科の地学の枠は太陽 → 流水と地層 → 地震と 3 年で 3 単元を回り、物理の枠は音 → 電流 → 光と一度も重なりません。社会の地理の枠は近畿 → 都道府県の統計表 → 東北・北海道。算数の後半 4 題も毎年別の単元で組まれています。読んだ 3 年で、前年と同じ問題がそのまま再登場した例は 4 科目とも見つかりませんでした。

ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。

したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく次の 2 本立てになります。

  1. 座席(問題の置き場所)を手がかりに準備の枠を決めること。理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ、社会は地理・歴史・公民を必ず 1 題ずつ測られます。どこかを捨てると配点の 4 分の 1 や 3 分の 1 が固定で落ちます。算数は大問 1 の計算 5 問と大問 2 の一行題 5 問で満点の半分の問題数があります。国語は大問 1 の知識問題が毎年同じ並びで出ます。この学校では「何を準備すべきか」が過去問からきわめてはっきり読み取れます。
  2. 時間の使い方を身につけること。算数は 50 分で 20 問、理科は 30 分で 27〜29 問、社会は 30 分で 40 問、国語は 50 分で 40 問前後です。とくに社会は 1 問 45 秒に記述 4 問が乗る設計で、4 科目の中でいちばん時間が厳しくなります。年度通しの時間計測を多めに回す必要があります。

6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。年度通しで時間を計る演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問。 13 年間同じ場所にある枠で、しかも精読した 3 年は (1)(3) が四則混合、(2)(4) が逆算という並びまで同じでした。小数と分数の相互変換(0.375=3/8、1.25=5/4、0.234 と 2.34 と 23.4 の関係)を使う工夫計算が (1)(3) に必ず入ります。ここは時間をかけた価値がいちばん確実に返ってきます。あわせて部分分数の和を仕上げてください。大問 1 (5) が 2024・2025 の 2 年連続で 1/6+1/12+1/20+… の形でした。分母を 2 つの整数の積に分けて差に直す手順は、覚えていれば 30 秒、知らなければ手が止まります。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 社会の 30 分 40 問を時間内に走り切り、記述 4 問を「条件処理」として練習する。 1 問 45 秒で、しかも記述 4 問が乗ります。この学校で最初に崩れやすいのが社会の時間配分です。知らない問題で粘らず、記述に時間を残す通し演習を他科目より多く回してください。記述は毎年ちょうど 4 問、地理・歴史・公民・総合に 1 問ずつ散ります。設問文の「〜の語句を使用して」「〜をふまえて」「〜に続くように」を先に丸で囲み、条件 1 つにつき 1 要素を必ず入れる書き方を固めます。字数指定は無いので、解答欄の行数で分量を決めます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 理科は 4 分野すべてに手を入れる。 生物・地学・物理・化学が大問 1〜4 に 1 題ずつ座る形が 6 年続いています。1 分野が空白だと 60 点満点のうち 12〜15 点前後が固定で落ちます。得意分野を伸ばすより、空白をなくすほうが確実に効きます。(確認: 〜2025 年度)
    • 「組み合わせを選ぶ」設問の解き方を固める。この学校の理科でいちばん多い形で、空欄 3〜4 個の組み合わせをア〜オ(ときにア〜ク)から選びます。確実にわかる 1 つの空欄で選択肢を半分に削る手順を身につけてください。
    • 物理の計算は「表とグラフから読む」形で。電熱線の発熱量(2024)、弦の振動数(2023)、P 波と S 波の速さ(2025)。いずれも与えられた表かグラフから比例関係を読み取って計算し、桁指定の四捨五入が必ず付きます。
    • 地学は 3 分野を回して備える。直近 3 年は太陽 → 流水と地層 → 地震。星・星座が 7 年、月が 5 年空いているので、天体の基本(南中・日の出の位置・季節による変化・月の満ち欠け)は落とせません。
    • 化学は「量の関係」を中心に。金属と塩酸の反応で発生する気体の量(2024)、水溶液の判別(2025)、中和(2023・2025)。「途中でグラフが折れる」形を、折れる点の意味から説明できるようにします。
    • 長い文章を読んで答える練習。大問 5 は会話文・実験レポート・自由研究ノートで、本文が長くなります。30 分の試験でここに時間を取られると全体が崩れるので、先に設問を見てから本文に戻る読み方を通し演習で固めます。
  4. [週末 60 分] 算数・一行題 5 問(大問 2)のプールを一巡し、後半 4 題の常連をつぶす。 精読した資料の 12 年で繰り返し使われているのは、割合と比・和差算と分配算・つるかめ算(個数を合計から逆に求める計算・受験用教材の単元)・食塩水の濃度・数の性質(公約数公倍数)・売買損益・平均算・年齢算・仕事算・速さ・場合の数・円とおうぎ形の面積です。(5) は 3 年とも図形でした(2023 は正方形と半円、2024 は正方形 3 枚の重なり、2025 は円 4 つと大円)。(確認: 〜2025 年度)
    • 速さとグラフを最優先の大問対策に。7 年連続(2019〜2025)で後半に 1 題あります。形は 2 通りで、①人の移動をグラフで表す(2023 の花子さんと父)、②点が図形の辺上を動いて面積が変わる(2024・2025)。②はグラフの折れ目が図形の頂点に対応することを読む練習が必要です。
    • 規則性・数列を大問 3・4 の枠として練習。4 年連続(2022〜2025)です。「◯番目は何か」「◯個目までに条件を満たすものは何個か」「逆にたどる」の 3 問構成が 2025 の形でした。
    • 立体の切断。2021・2023・2024 と 3 回。切り口の形を選ばせる選択肢問題(この学校で数少ない記号選択)と、切られる小立方体の個数を数える問題が対になります。
    • 時間配分の練習。50 分で 20 問。前半 10 問(計算+一行題)を 15 分で抜けて、後半 4 題に 35 分を残す配分が現実的です。前半で詰まると後半 4 題が丸ごと落ちる構造になっています。
  5. [毎日 10 分] 国語・大問 1 の知識枠を「並び順ごと」仕上げる。 漢字の読み書き 8〜10 問 → 部首と総画数 → 四字熟語 → 熟語の構成 → 助詞・助動詞の用法、という並びが精読した 3 年で共通しています。部首と総画数、熟語の構成(同じ組み立ての熟語を選ぶ)は塾のテキストで軽く扱われがちですが、この学校では精読した 3 年すべてに出ています。(確認: 〜2018 年度)
    • 漢字は読みと書きを混ぜて 8〜10 問セットで。読みだけ・書きだけの練習ではこの形に合いません。送り仮名込みの語(いちじるしい・シタガウ)が必ず入ります。
    • 助詞・助動詞の意味と用法。「に」「らしい」「な」と 3 年連続で出ています。例文 4 つから同じ用法を選ぶ形なので、文法の学習が直接点になる数少ない学校のひとつです。
  6. [週 1 回] 国語・抜き出しを字数から探す訓練と、説明的文章の構成を問う設問。 抜き出しは「四字で」「七字で」「十五字以上二十字以内で」と字数が細かいので、字数指定を見た瞬間に本文を機械的に走査する手順を固めます。構成を問う設問は「一文をどこに入れるか」「見出しをつけるなら」「二つ/三つに分けるとどこからか」の 3 種で、段落ごとに「何を言っている段落か」を一言でメモしながら読む習慣がそのまま効きます。記述は 30〜50 字で、字数指定が必ず付き、指定語がつく年もあります。長く書く練習より、指定字数に収める練習を。文学的文章は、精読した範囲では島の中学 3 年生(2017)、飼育委員の中学生(2018)、フィットネスクラブに通う老年の女性(2016)と、身近な人間関係を描いた作品が選ばれています。(確認: 〜2018 年度)
  7. [週 1 回] 社会の地理と歴史を資料から攻める。 地理は「地図と統計表を往復する」形で、地方別の白地図(半島・湾・湖・川・山地)と、都道府県別の面積・人口・農産物・工業出荷額の統計表を組み合わせます。2023 は近畿、2025 は東北・北海道と、地方をひとつ選んで地図から攻める年が多くなっています。(確認: 〜2025 年度)
    • 地形図の読図。2023・2025 と隔年で出ています。等高線・地図記号に加えて「この写真はどの方向から撮ったか」を答える形(写真の撮影方向・航空写真との照合)に慣れておきます。
    • 歴史は図版から入る練習。2024・2025 の 2 年連続で、大問 2 は絵・写真・工芸品の図版を並べる形です。埴輪・高松塚壁画・大和絵・役者絵・鹿鳴館・風刺画・玉音放送のような、教科書に載っている代表的な図版を「これは何時代か」で言えるようにしておきます。
    • 時代の並べ替え。2023・2025 と出ています。年号の丸暗記ではなく、出来事どうしの前後関係で覚えます。
    • 地元の地理を押さえる。藤沢市・江の島・相模湾・箱根・富士山・小田急江ノ島線が、2024・2025 に実際に出ています。神奈川県の地図は白地図で書けるようにしておくと素直に効きます。
  8. [毎日 10 分] 前年 1 年ぶんのニュースを制度・地理・原理に振り分け、表記の指定を守る癖をつける。 社会は 3 年とも前年の出来事が大問の入口でした(2022 年参議院選挙 → 2023、G7 広島 → 2024、パリ五輪 → 2025)。選挙があれば選挙制度(ドント式・定数・特別国会)、国際大会があれば開催国の地理と時差、記念の年があればその出来事の歴史へ翻訳します。理科も身近な出来事から原理へ運ぶ作りが続いています。表記は、社会の「漢字 2 字」「カタカナ 4 字」「アルファベット 4 字」、理科の「漢字 2 字」「必要ならば小数第 1 位を四捨五入し整数で」を守れないと、答えが分かっていても落ちます。理科の語句は「南中」「海風」「初期微動」など漢字 2〜3 字の指定が毎年あるので、ひらがなで書かないよう漢字で書けるようにします。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 大問 6・小問 20。大問 1 は 13 年ずっと計算、大問 2 は 12 年ずっと一行題 5 問。記述・作図はゼロ、記号選択も年 0〜1 問 前半 10 問は固定枠、後半 4 題は毎年入れ替え。速さとグラフが 7 年連続、規則性が 4 年連続で後半に入る 大問 1 の計算 5 問((2)(4) は逆算)/一行題プールの一巡/速さとグラフ
理科 大問 5・小問 27〜29。生物→地学→物理→化学の座席が 6〜7 年。記号選択が 56〜61%、記述は年 0〜1 問 分野は固定、単元は毎年入れ替え。大問 5 は会話文・実験レポート・自由研究ノートの総合枠 4 分野を捨てないこと/「組み合わせを選ぶ」設問の解き方/表とグラフからの計算
社会 大問 4・小問 40(各大問 10 問)。地理→歴史→公民→総合の座席が 14 年。記号選択 20・短答 16・記述 4 が 3 年とも同数 前年の出来事や記念の年が必ず入口。歴史は図版を並べる形が 2 年連続 記述 4 問の条件処理/30 分 40 問の通し演習/地形図と統計表
国語 大問 3。知識→説明的文章→文学的文章。大問 1 の設問の並びまで 3 年同じ(2016〜2018) 記号選択と抜き出しが主軸。記述は 3〜4 問で 20〜50 字 大問 1 の知識枠(部首・画数・熟語の構成・文法)/字数を手がかりにした抜き出し

科目ごとに顔つきが違います。算数は装飾のない処理の試験、理科と社会は生活と時事から入る読ませる試験、国語は知識をきちんと問う試験です。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 20)

原本を精読したのは 2023・2024・2025 年度です。大問の並びは 2010〜2025 年度の 13 年分の資料で確認しました。

年度×大問の題材表(2023〜2025)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 計算 5 問(うち逆算 2) 一行題 5 問(分母分子に同じ数/サイコロ 3 個の積が 6/赤白青 1000 個/3 種類のいす 576 人/正方形と 2 つの半円) 円グラフ 2 つ(1・2 年の通学方法) 数列 1,2,3,4,5,4,3,2,1,…(2023 番目・積の一の位) 立方体の展開図を組み立てて切り落とす(切り口の形・体積) 速さとグラフ(花子さんと忘れ物を届ける父)
2024 計算 5 問(うち逆算 2) 一行題 5 問(所持金の比 6:5/たて 1 と 1/6 × よこ 3 と 5/24 の敷き詰め/15% 食塩水をこぼす/8 人 18 日の仕事に 7 人追加/正方形 3 枚の重なり) 曜日と暦(うるう年でない年の 5 月 10 日・前年 3 月 31 日) おうぎ形が直線上を転がる(点 P の軌跡の長さ・通過面積) 速さとグラフ(点 P が折れ線上を動き三角形の面積が変わる) 立方体 64 個の切断(体積・切り口の形・切られる個数)
2025 計算 5 問(うち逆算 2) 一行題 5 問(1〜9 のどれでも割れる最小の数/パン A・B・C の 2 個ずつの値段/5km の自転車レース/紙を 3 回折って 2 か所切る/大円の周に接する 4 つの小円) フィボナッチ式の数列(10 番目・偶数の個数・逆算) 円グラフ 2 段(好きな学校行事 → 体育祭の好きな種目) 速さとグラフ(長方形の辺上を動く点 P と三角形 PAB の面積) 水量(階段状の容器を 45° かたむける)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

この科目でいちばんはっきりしているのは、前半 2 大問の座席が動かないことです。

問い方の特徴


8-2. 理科(30 分・60 点・大問 5・小問 27〜29)

原本を精読したのは 2023・2024・2025 年度です。大問の並びは 2010〜2025 年度の 14 年分の資料で確認しました。

年度×大問の題材表(2023〜2025)

年度 大問 1(生物) 大問 2(地学) 大問 3(物理) 大問 4(化学) 大問 5(総合枠)
2023 人体(呼吸と血液循環・心臓のつくり・カエル/ヤモリ/ニワトリの心臓) 太陽(透明半球に記録した 1 日の動き・日の出の位置・昼の長さ) 音(モノコードの弦と波形・振動数・校舎の両端から出した音) 中和・濃度(食塩水の混合・A 液と固体 B の中和) 気象(湘南に引っ越した家族の会話・海風と陸風・高気圧の風の向き・南半球での実験)
2024 生態系(山火事の跡地から森林への移り変わり・陽生植物と陰生植物の光−デンプングラフ) 流水のはたらき(山から海までの川・扇状地と三角州・粒の大きさ・地層) 電流(太さの違う電熱線 A・B の直列と並列・水の上昇温度) 金属と水溶液(亜鉛 0.1g×15 本にうすい塩酸・濃さ 2 倍のグラフ) 水溶液(ペーパークロマトグラフィー・サインペンの色素の分離)
2025 人体(けがの出血の色から酸素と二酸化炭素・肺と血液循環・えら呼吸の生き物) 地震(P 波と S 波・初期微動継続時間・マグニチュード・波の速さ) 光(水中の魚の見え方・屈折・全反射・光の三原色) 水溶液の判別(A〜E の 5 つの水溶液を実験 1〜4 で特定・BTB・中和) 熱と密度(ニワトリのたまごの自由研究・食塩水に浮かせる・ゆで時間と金属)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

理科はこの学校でいちばん座席がはっきりしている科目です。

問い方の特徴


8-3. 社会(30 分・60 点・大問 4・小問 40)

原本を精読したのは 2023・2024・2025 年度です。大問の並びは 2010〜2025 年度の 14 年分の資料で確認しました。

年度×大問の題材表(2023〜2025)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民) 大問 4(総合枠)
2023 近畿地方の地図(若狭湾・琵琶湖・三重県・伊勢志摩・潮岬・地形図から撮影方向) 4 人の人物の語り(池田勇人・卑弥呼・空海・江戸の改革)を古い順に並べる 2022 年の参議院選挙(ドント式の議席計算・特別国会・憲法改正の手続き・年代別投票率のグラフ) 関東大震災から 100 年(線状降水帯・噴火警戒レベル・ハザードマップ・三権分立・ライフライン・情報の扱い方)
2024 都道府県を面積順に並べた表(人口密度・米の生産量・讃岐のため池・瀬戸内の気候) 【図 1】〜【図 10】の図版 10 点で通史(埴輪 → 高松塚 → 聖徳太子 → 源氏物語 → 長篠 → アイヌの織物 → 役者絵 → 鹿鳴館 → 戊辰戦争 → 国連旗) SDGs と持続可能性(国連・裁判所・バリアフリー・PKO・地産地消・都市鉱山のメダル) 藤沢くんと先生の会話で夏の行き先を決める(日本三景・江の島・芦ノ湖のカルデラ・富士山のマイカー規制・京都・聖武天皇・国会議事堂・日米和親条約)
2025 東北・北海道地方の地図(青函トンネル・伝統工芸品・最上川・野口英世・函館の地形図・下北半島・リアス海岸・降水量の表) 【図 1】〜【図 7】の図版 7 点で通史(高床倉庫 → 東大寺大仏 → 武芸の絵巻 → 寺子屋 → 牛なべ → 19 世紀の風刺画 → 玉音放送) 選択と意思決定(二院制・普通選挙法 100 年・裁判員制度・三権分立の図・観光庁・合計特殊出生率・歳出の内訳) パリ五輪(六大陸・東京五輪・ハブ空港・地方交付税・サウジアラビアの国旗と原油・政見放送・報道の読み方・歌舞伎・藤沢市の友好都市)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

社会はこの学校の 4 科目でいちばん形が固い科目です。

問い方の特徴


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3。2010・2014〜2018 年度の 6 年のみ)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2014〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本を精読したのは 2016・2017・2018 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2016〜2018)

年度 大問 1(知識) 大問 2(説明的文章) 大問 3(文学的文章)
2016 漢字の読み書き/部首と総画数(勤)/四字熟語(馬耳東風)/熟語の構成(洗顔・創造)/単語の数/修飾する文節/慣用句(虫がいい)/助詞「に」の用法 森達也『たったひとつの「真実」なんてない』(メディアと両論併記・視聴率) 井上荒野『静子の日常』(老年の女性とフィットネスクラブ)
2017 漢字の読み 5・書き 5/部首と総画数(雑)/四字熟語を 2 つ選ぶ/熟語の構成(始末・朗報)/単語の数/修飾する文節/助数詞(イカ)/「らしい」の用法 田村明『まちづくりと景観』(都市の景観と市民) 八束澄子『明日につづくリズム』(瀬戸内海の島に住む中学 3 年生)
2018 漢字の読み 4・書き 4/部首名と総画数(刻)/四字熟語(一期一会)/熟語の構成(起床・無限)/慣用句(寝食を忘れる)/「な」の用法/外国人観光客にこいのぼりを説明する作文 「聞く」ことをめぐる演出家の文章(辞書の定義との違い・稽古場) 『しずかな日々』(飼育委員の 4 人と亀)

精読した年を含む 6 年の出典(大問 2 が説明的文章・大問 3 が文学的文章): 2010 菅野仁『友だち幻想』/はらだみずき『サッカーボーイズ 13 歳』、2014 笠井奈津子『甘い物は脳に悪い』/瀬尾まいこ『幸福な食卓』、2015 枡野俊明『日本人はなぜ美しいのか』/江國香織『つめたいよるに』、2016 森達也/井上荒野、2017 田村明/八束澄子、2018 大問 3 が『しずかな日々』。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

国語は 4 科目の中でも、大問 1 の中身の並びまで固定されている点が際立ちます。

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

大問の主題として使われた年から見た、しばらく空いている単元です。最終確認年度は、その単元が大問の主題として出たことを確認できている最後の年度です。

科目・枠 単元 大問で使われた年 最終確認年度 状況
算数 仕事算・ニュートン算(受験用教材の単元) 2010・2014・2017(大問 3・4)・2020・2021 2021 大問 1 本を占めていた時期があり、近年は大問 2 の一行題に吸収されている(2024 の一行題に仕事算)。5 年ぶりに大問へ戻る余地がある
算数 場合の数を主題にした大問 2010・2015・2017・2018 2018 7 年空き。大問 6 や大問 5 の枠にあった。2019 年度以降は一行題止まり(2023 の一行題にサイコロ 3 個)
算数 約束記号 2021 2021 4 年空き。1 回しか大問になっていないが、この学校の後半は「その場でルールを読む」問題を好む
算数 回転体 2014・2016・2022 2022 立体図形の枠で 3 年空き
算数 平面図形の面積・面積比を主題にした大問 2010・2018・2022 2022 近年は一行題と図形の移動に吸収されている
理科・大問 1(生物) 花のつくりと受粉 2010・2013・2016・2017 2017 8 年空き。生物枠の主役だった時期がある
理科・大問 1(生物) 動物の誕生(メダカ・カエル・ヒト) 2015・2018・2021・2022 2022 3 年空き。周期が短い単元
理科・大問 2(地学) 星・星座 2014・2018 2018 7 年空き。地学枠でいちばん空いている
理科・大問 2(地学) 気象(前線・雲・天気図) 2013・2016・2017 2017 大問 2 の枠では 8 年空き。2023 は大問 5 の枠で出た
理科・大問 3(物理) ふりこ・物体の運動 2018 2018 7 年空き
理科・大問 3(物理) 滑車 2019 2019 6 年空き
理科・大問 3(物理) てこ・つり合い・ばね 2013・2020 2020 5 年空き
理科・大問 4(化学) 溶解度・再結晶 2013・2017・2020・2022 2022 3 年空き。周期が短い
理科・大問 4(化学) 燃焼 2014・2016 2016 9 年空き。化学の枠(大問 4)でいちばん空いている
社会・大問 1(地理) 農業・畜産を主題にした地理 2013 2013 主題としては 12 年空き。統計表の中に 1〜2 問は毎年入る
社会・大問 1(地理) 世界地理 2020(大問 1)・2025(大問 4) 2025(大問 4) 大問 1 の枠では 5 年空き
社会・大問 2(歴史) 鎌倉・室町時代を主題にした大問 2014・2018・2020・2022 2022 3 年空き。周期が短い
社会・大問 2(歴史) 安土桃山時代を主題にした大問 2013・2016 2016 歴史の枠(大問 2)で 9 年空き
社会・大問 3(公民) 財政・税・社会保障 2010 2010 主題としては 15 年空き。2025 は歳出の内訳が 1 問だけ出た
社会・大問 3(公民) 地方自治 2013 2013 主題としては 12 年空き。2023・2025 は 1 問ずつ混ざっている
社会・大問 3(公民) 人権・多様性・共生 2017 2017 8 年空き。近年は三権分立・国際・選挙が交互
国語 作文(想定にもとづく説明) 2018 2018 2018 の大問 1 問七。1 回しか確認できていないが、大問 1 の知識枠の最後に置かれていた。2019 年度以降は資料が無いため確認できない
国語 慣用句・ことわざ 2016・2018 2018 2017 は助数詞に置き換わっていたので、語彙の枠は年ごとに中身が入れ替わる

国語は 2019 年度以降の資料が無いため、国語についての警戒はすべて 2018 年度時点の話です。


10. 形式面の注意

科目ごとの細かい点は次のとおりです。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。この学校は算数の大問 1 が 13 年間ずっと計算で、しかも逆算が 2 問入ります。ここが最終的にいちばん効きます。②漢字の読み書き — 読みと書きを混ぜて 8〜10 問セットで解く形に早くから慣れる。あわせて部首・画数・熟語の組み立てを「面倒な知識」ではなく日常の作業にしておく。③図形の入口 — 角度、円とおうぎ形、面積。④身のまわりの理科 — 植物を育てる、月と太陽を見る、電池と豆電球を触る。この学校の理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ出します。⑤地図と日本 — 都道府県、地形、地図記号。時間計測はまだしなくてかまいません
小 5(幅) ここが本体です。座席は固定でも中身は毎年入れ替わるので、全分野をひととおり学び終える小 5 の出来がそのまま効きます。算数は一行題の 12 単元(割合と比・和差算・つるかめ算・食塩水・数の性質・売買損益・平均算・年齢算・仕事算・速さ・場合の数・円とおうぎ形。つるかめ算・仕事算などは受験用教材の単元です)を一巡し、規則性・数列と速さとグラフに厚めの時間を取ります。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(生物なら人体・植物・こん虫・生態系、地学なら太陽・月・星・気象・地震・地層、物理なら光・音・電気・てこ・浮力、化学なら水溶液・気体・中和・溶解度・燃焼)。社会は地理と通史を一巡し、資料(地図・統計表・グラフ・図版)を読む練習をここから始めます。国語は説明的文章を読む習慣と、知識分野(四字熟語・慣用句・熟語の構成・文法)の一巡を。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は年度通しで時間を計る演習を中心に据えます。とくに社会 30 分 40 問と理科 30 分 28 問は、時間切れが最大のリスクです。「同じ座席を縦に並べて解く」演習は、算数の大問 1・大問 2 と、理科の 4 分野の座席確認、国語の大問 1 の知識枠に限り、残りは通し演習に振ります。国語については 2019 年度以降の資料が無いので、通し演習は市販の過去問集で(→ 13 節)。社会の記述 4 問は書いたものを人に読んでもらい、条件を拾えているか確認します

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(四則と逆算)と国語の漢字・知識分野に充て、週末 60 分は一行題の 12 単元の一巡(割合と比 → 和差算 → つるかめ算 → 食塩水 → 数の性質 → 売買損益 → 平均算 → 年齢算 → 仕事算 → 速さ → 場合の数 → 円とおうぎ形 の順)と、規則性・数列と速さとグラフに充てます。理科と社会は週末 60 分の中で交互に回し、理科は 4 分野の主要単元、社会は地理と通史の一巡と資料を読む練習に使います。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 4 から積む処理の速さと、小 5 での全分野の一巡の 2 点です。この学校は 4 科目すべてで「どこで何を測るか」が過去問からはっきり読めるので、準備の設計に迷う時間が少なくて済みます。そのぶん、決めた枠を全部埋め切れるかどうかで差がつきます。とくに算数は 20 問中 10 問が計算と一行題、社会は 30 分で 40 問という設計なので、小 4 のうちに計算と漢字を「考えずに手が動く」水準まで上げておくと、小 6 の通し演習で時間が足りるかどうかがまったく変わります。逆に、難問を 1 問じっくり解く力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、の観点だけ)

観点は過去問の勉強がそのまま二度効くか、だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・お子さんとの相性は扱っていません。それらは別のページの領分になります。出題構造の近さで上位に出るのは次の 3 校です(男女の区別は学校の公表資料から付けた注記をそのまま載せています)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

どの学校も「同じ問題が出る」という意味ではなく、大問の数・小問の数・記述と記号選択の比率・資料の使い方・単元の分布が近いという意味です。


13. 資料の限界

この分析は、次の制約の中で書かれています。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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