関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

東京成徳大学深谷中学校の過去問分析

共学私立埼玉県深谷市

重要結論

  1. 算数・理科・社会のいずれも大問 4 つで、大問ごとの小問数までほぼ同じです(算数は精読した 3 年、理科・社会は精読した 2 年)。
  2. 算数は大問 1 が 8 問の小問集合、大問 2 が 4 問の文章題、大問 3 が図形、大問 4 が「先生と太郎君の会話」を読む規則性で、この出題位置(大問の番号と順番)が 3 年とも同じです。
  3. 社会は大問 1 の問 1・問 2 と大問 2 の問 1・問 2 の 4 か所で、聞かれ方が 2 年ともほぼ同じ文でくり返されています。

今週やること

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年分横に並べて解き、(1)〜(4) の計算と逆算が落ちない状態か確かめます。
  2. 算数の大問 1 の 8 問を、計算 3 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問+一行題(数行で終わる短い文章題)4 問のセットとして毎日通します。
  3. 算数の大問 4 の会話文を 2023・2024・2025 の 3 年分、続けて解きます。

分析年度: 2023〜2025 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 2〜3 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 2 年・社会 2 年・国語 0 年
制約: 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 1 冊も資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 1. この学校の基本情報
  2. 2. このページでわかること
  3. 3. まず結論だけ(10 行)
  4. 4. 資料の状況
  5. 5. 一番大きな結論
  6. 6. この学校らしさが出る場所
  7. 7. 今からやるなら(優先順)
  8. 8. 科目別の詳細
  9. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  10. 10. 形式面の注意
  11. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  12. 12. この学校と出題構造が近い学校
  13. 13. 資料の限界

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 埼玉県深谷市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 10 日・第 3 回 1 月 17 日 — 2 科(国語・算数)/4 科(国語・算数・社会・理科)/英語での受験(英語+リスニング+基礎学力)から選択。第 2 回 1 月 11 日・第 4 回 1 月 24 日 — 2 科(国語・算数)/英語での受験(英語+リスニング+基礎学力)から選択(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 公表資料から確認できず。募集要項で確認してください
同名・類似名の学校 東京成徳大学中学校(東京都北区)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。 上の表は 2026 年度の募集要項の内容です。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数・理科・社会のいずれも大問 4 つで、大問ごとの小問数までほぼ同じです(算数は精読した 3 年、理科・社会は精読した 2 年)。
  2. 算数は大問 1 が 8 問の小問集合、大問 2 が 4 問の文章題、大問 3 が図形、大問 4 が「先生と太郎君の会話」を読む規則性で、この出題位置(大問の番号と順番)が 3 年とも同じです。
  3. 社会は大問 1 の問 1・問 2 と大問 2 の問 1・問 2 の 4 か所で、聞かれ方が 2 年ともほぼ同じ文でくり返されています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 8 問を、計算 3 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問+一行題(数行で終わる短い文章題)4 問のセットとして毎日通します。
  2. 算数の大問 4 の会話文を 2023・2024・2025 の 3 年分、続けて解きます。
  3. 社会の都道府県名と県庁所在地を、白地図で言えるようにします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年分横に並べて解き、(1)〜(4) の計算と逆算が落ちない状態か確かめます。

注意

  1. 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 1 冊も資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 0 年 3 年(2023・2024・2025) 高。大問・小問の抜けや取り違えは見当たらない
理科 2 年(2023・2024) 0 年 2 年(2023・2024) 高。ただし 2 年分では「毎年」とは言えない
社会 2 年(2023・2024) 0 年 2 年(2023・2024) 高。ただし 2 年分では「毎年」とは言えない
国語 0 年 0 年 0 年 —
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 使ったのは過去問データベースに載っている転写で、校×年×科目につき 1 冊のみです。冊数は 7 冊・2023〜2025 年度。この学校は第 1 回〜第 4 回まで入試がありますが、どの回の冊子かは資料からは区別できません(第 1 回相当と考えて読んでいます)。冊子のどこにも回の表記が見当たらないため、以下の記述が第 2 回以降にも当てはまるとは言い切れません。
  • 国語は 1 冊も資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。したがってこのレポートに国語の話は書けません。国語の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 理科・社会は 2025 年度の冊子が資料にありません。理科・社会について書けるのは 2023・2024 の 2 年に限った話で、「毎年」とは言わずに「精読した 2 年では」と書き分けています。
  • 英語での受験(英語+リスニング+基礎学力)が全 4 回に用意されていますが、その問題は資料にありません。ここで扱うのは 4 科目の入試(この資料では算数・理科・社会)だけです。
  • 試験時間と配点は資料からは分かりません。学校の公表資料でも確認できなかったため、本文では時間配分を「分数」ではなく「問題数と作業量」で語っています。
  • 図・写真は文字の説明に置き換わっているため、図形問題や地図・天気図の細部は設問文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

枠がほとんど動かず、同じ場所に同じ種類の問題が並ぶ度合いがかなり強い学校です。 精読した年の範囲では、算数・理科・社会のいずれも大問 4 つで、しかも大問ごとの小問数までほぼ同じでした。

  • 算数(3 年連続): 大問 4・小問 18〜19 問。大問 1 が 8 問の小問集合、大問 2 が 4 問の文章題小問集合、大問 3 が 3〜4 問の図形、大問 4 が「先生と太郎君の会話」を読んで解く規則性 3 問。この並びが 2023・2024・2025 の 3 年とも同じです。
  • 理科(精読した 2 年): 大問 4・小問 15 問。大問ごとの小問数が 3・4・5・3 と 2 年とも完全に同じです。分野の並びは大問 1 が物理、大問 3 が生物、大問 4 が地学で 2 年一致(大問 2 は 2023 が熱の伝わり方、2024 が気体の性質)。
  • 社会(精読した 2 年): 大問 4・小問 22〜23 問。大問 1 が日本地図 4 問、大問 2 が世界地図 3 問、大問 3 が年表を使った歴史 9 問、大問 4 が年表を使った公民・時事 6〜7 問。小問数まで 2 年でほぼ同じです。

もうひとつ、社会には同じ問い方が同じ場所に出る度合いが特に強く出ています。大問 1 の問 1 は 2 年とも「地図中の 1・2 に入る都道府県名をそれぞれ書きなさい」、大問 1 の問 2 は 2 年とも「地図中の〈ある県〉の県庁所在地を書きなさい」、大問 2 の問 1 は 2 年とも「地図中の 1 に入る国名を書きなさい」、大問 2 の問 2 は 2 年とも「〈ある国〉の場所として最も適当なものを地図中のア〜エの中から一つ選び、その記号を書きなさい」。問われる県名・国名は毎年入れ替わりますが、聞かれ方は同じ文でくり返されています(2023・2024 の両方の原本で確認)。

大事なのは、これが「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。答えそのものは毎年別で、算数は数値も題材も作り直されています。精読した 7 冊のなかに、答えまで同じ問題が再び出た例は見つかりませんでした。

したがって過去問の使い方は「同じ大問を、年度を変えて解く」が第一、「時間の使い方を身につける」が第二になります。「出る問題を覚える」やり方は効きませんが、「算数の大問 4 は会話を読む規則性だ」「社会の大問 1 の問 2 は県庁所在地だ」という出題位置の情報は、当日の順番と時間配分をあらかじめ決めておくのに直接使えます。

ただし、理科・社会は 2 年分しか精読できていません。2 年の一致は「たまたま」でも起こります。ここに書いた出題位置は「2 年つづけてそうだった」以上のことは言っていない、と受け取ってください。3 年連続を確認できたのは算数だけです。


6. この学校らしさが出る場所

  • 算数の大問 4 は「先生と太郎君の会話」で 3 年連続。 しかも会話の入り方まで似ています。2023 は 1 辺 1cm の立方体を積み重ねる話、2024 は 6 個並んだマスに色をぬって整数を表す話(2 進数のような仕組み)、2025 は面積 1cm² の正方形を並べた図の中の三角形を数える話。「先生が題材を持ち出し、太郎君と数えていくうちに規則が見えてくる」という作りが共通しています。授業の一場面をそのまま問題にしたように見えます。
  • 理科の題材が生活に寄っています。2023 は「教室が寒かったので暖房をつけた」「教室にどのくらいの重さの空気が入っているのか疑問に思った」「メダカを飼うのは何度くらいの水温がよいか」。「あなたは、ものをあたためるときにどんな道具を使いますか」という、教科書の外から答えを引き出す問い方もあります(2023 大問 2 問 3)。理科を「実験装置の分析」ではなく「身のまわりの説明」として扱っているように見えます。
  • 月の模様を「ウサギのもちつき」から入ります(2023 大問 4 問 3)。天体を、まず見え方の話として始めています。
  • 社会の大問 4 は、その年の 1 年前のニュースを年表にして入口にします。2023 はロシアのウクライナ侵攻(2022 年 2 月)・元首相銃撃・まん延防止等重点措置、2024 はインドの人口が中国を抜いて世界一(2023 年)・イスラエルの民族構成。時事そのものを聞く問題は各年 2 問程度で、残りは公民の基本です。
  • 深谷ゆかりに見える題材が入ります。2024 の社会 大問 3 問 8 は「日本資本主義の父」と呼ばれ新一万円札の肖像になる人物(渋沢栄一。深谷市の出身)。2023 の理科 大問 2 では、登場人物の名前が「栄一くん」になっています。偶然かもしれませんが、地元にゆかりのある名前が自然に入ってくる作りのように見えます。
  • 世界地図の大問(社会 大問 2)が独立して置かれているのも特徴です。日本地理と別枠で 3 問、国名・位置・言語や民族という組み立てが 2 年とも同じでした。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・地理の基礎知識・理科の 4 分野)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の「8 問セット」 — 計算 3 問 → 逆算 1 問 → その後に単位換算・公約数公倍数・割合・平均・仕事算などが並びます。精読した 3 年とも (1)〜(3) が計算、(4) が逆算。逆算は比の形でも解けるようにしてください(2023 は「(□+4) : (□−4) = 3 : 2」、2024 は「□ : 1.6 = 5 : 1/4」、2025 は「2×□+6 = 80」で、比例式の形で聞かれる年があります。□ を含む比例式を内項の積=外項の積で解く練習を)。単位換算も 3 つ以上の単位が混ざる形で(2023 は「350000mg − 420g + 0.7kg = □g」、2024 は「2.5m − 420cm + 2300mm = □cm」と質量と長さの両方。2025 は縮尺(250 分の 1 の地図の道のりと面積)に置き換わりました)。ここを 8 問そろえて落とさない練習が、この学校でいちばん時間をかける価値のある場所です。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 4 の「会話を読む規則性」 — ここだけ性格が違います。先生と太郎君の会話に穴が空いていて、(1) で会話中のア・イ・ウを埋め、(2) で小さい数、(3) で大きい数(9 段目・2024・100cm など)を求める形が 3 年連続。規則を式にしてから大きい数に飛ばす練習を、過去問 3 年分で年度を変えて行います。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 の「図形の 3 点セット」 — 精読した 3 年とも、面積 → 角度 → 立体の順に並びます。とくに (2) の角度は 3 年連続(2023 は図中のアの角度、2024 は折り返しの角度、2025 は図中のアの角度)。折り返し・平行線・多角形の角度を集中的に。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 社会・地図 2 題を最初の得点源に — 大問 1(日本地図)と大問 2(世界地図)で合計 7 問。精読した 2 年とも、都道府県名 2 つ → 県庁所在地 → ある県の説明文の空欄 → 地形か海流、という並び。都道府県名と県庁所在地を白地図で言えるまでやります。(確認: 〜2024 年度)
  5. [週 1 回] 社会・大問 3 の「年表 9 問」と年代の並べかえ — 精読した 2 年とも、飛鳥・奈良 → 平安 → 鎌倉室町 →(期間の並べかえ)→ 江戸 → 幕末明治 → 大正昭和 → 戦後、と時代順に降りていきます。苦手な時代を 1 つ残すと必ず 1 問落ちる構造です。年代の並べかえも 1 問ぶん練習を(2023 は大問 3 の問 4 で年表中 X の期間の出来事を古い順に、2024 は大問 3 の問 7 で Y の期間の出来事を古い順に。2 年とも「年表の期間を指定して並べかえ」が 1 問)。(確認: 〜2024 年度)
  6. [週 1 回] 社会・大問 4 は前年のニュースから入る — 2023 はウクライナ侵攻・元首相銃撃・まん延防止等重点措置、2024 はインドの人口世界一・イスラエル。ただし問われているのは公民の基本知識です(都道府県の長、国会の二院制、議院内閣制、司法権、日本銀行、憲法第 1 条)。ニュースを覚えるより、ニュースを入口に公民用語を答えられる状態にします。(確認: 〜2024 年度)
  7. [週 1 回] 理科・4 分野を均等に、身近な現象の言葉で — 大問 1 が物理、大問 3 が生物、大問 4 が地学。電気の利用・ものの運動・気体・熱・メダカ・人体・月・気象が精読した 2 年で出ています。実験の数値処理より、用語を書けることと身のまわりの現象を説明できることが問われています。(確認: 〜2024 年度)
  8. [毎日 10 分] 社会・漢字指定に慣れる — 「漢字 2 文字で書きなさい」という指定が精読した 2 年で複数あります(都道府県の長、司法権、寒流の名前など)。用語を漢字で書けるようにしておかないと、分かっていても書けません。(確認: 〜2024 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(大問 4・小問 18〜19・答えのみ。精読した年: 2023・2024・2025 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(8 問) 大問 2(4 問) 大問 3(3〜4 問) 大問 4(3 問)
2023 計算 3・逆算(比例式)・単位換算(mg/g/kg)・最大公約数・割合(飛行機の定員)・比(シャボン玉液 3:5:x) 消去算(大小のおもり)・食塩水の濃度・規則性(黒丸と白丸 200 番目)・通過算(トンネル) 面積 2 問・角度(図中のア)・立体の体積から□を求める 会話文「1 辺 1cm の立方体を積み重ねる」— ア〜ウの穴埋め・9 段の個数・9 段の表面積
2024 計算 3・逆算(比例式)・単位換算(m/cm/mm)・最小公倍数・割合(米の取れ高 75%)・やりとり算(ビー玉) 消去算(菓子 A・B)・食塩水の食塩の量・規則性(△○□ の 80 個目)・旅人算(弟と兄) 円とおうぎ形の影の面積・折り返しの角度・展開図から表面積 会話文「6 個のマスに色をぬって整数を表す」— 7 と 10 をぬる・ア イ の穴埋め・2024 を表すのに必要なマス数
2025 計算 3・逆算(2×□+6=80)・公倍数(500 に最も近い数)・平均算(男子 5 人の体重)・仕事算(水そう)・立方体の表面積 規則性(5/7 の小数第 50 位)・売買損益(3 割増しの 3 割引き)・場合の数(5 人から 2 人)・速さ(旅行の到着時刻) おうぎ形の斜線部の面積・角度(図中のア)・縮尺 250 分の 1(道のりと面積の 2 問) 会話文「面積 1cm² の正方形を並べた図の三角形の数」— ア〜ウの穴埋め・横 3cm の個数・横 100cm の個数

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

  • 大問 1 の (1)(2)(3) が計算 — 3 年連続。整数の四則混合が 1 問、分数と小数の混じった計算が 1〜2 問。
  • 大問 1 の (4) が逆算 — 3 年連続。うち 2 年(2023・2024)は比例式の形、2025 は素直な □ の形です。
  • 大問 1 の後半 4 問は一行題 — 3 年連続。中身は年で入れ替わります(公約数公倍数・割合・比・平均・仕事算・単位換算)。
  • 大問 2 は 4 問の文章題小問集合 — 3 年連続。そのうち (3) が規則性 — 3 年連続(黒丸白丸/△○□/循環小数)、(4) が速さ系 — 3 年連続(通過算/旅人算/速さと時間)。
  • 大問 3 は図形 — 3 年連続。(1) が面積、(2) が角度という並びが 3 年とも同じです。(3) 以降は立体(2023・2024)か縮尺(2025)。
  • 大問 4 は「先生と太郎君の会話」を読む規則性 3 問 — 3 年連続。(1) が会話中のア・イ・ウを埋める、(2) が小さい数、(3) が大きい数という組み立ても 3 年とも同じです。

出題位置が同じでも問題は毎年別物です。 3 年分を見ても、数値まで同じ問題が再び出た例はありません。「大問 4 は会話文の規則性だ」と知っていることが値打ちであって、2023 の立方体の問題を覚えることには意味がありません。

大問 1 の 8 枠(精読した 3 年)

大問 1 は 3 年とも 8 問です。枠ごとに並べると、前半 4 枠が動かず、後半 4 枠が入れ替わる作りが見えます。

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枠 2023 2024 2025
(1) 整数の四則混合 整数の四則混合 整数の四則混合
(2) 小数と分数の混合 小数どうしの割り算 2 つ 分数の加減乗除
(3) 分数の混合(帯分数) 分数の混合(帯分数) かっこつきの整数計算
(4) 逆算(比例式) 逆算(比例式) 逆算(□ の一次式)
(5) 単位換算(mg・g・kg) 単位換算(m・cm・mm) 公倍数(500 に最も近い)
(6) 最大公約数 最小公倍数 平均算
(7) 割合(定員の 0.92 倍) 割合(取れ高の 75%) 仕事算
(8) 比(3 : 5 : x の配合) やりとり算(ビー玉) 立方体の表面積

(1)〜(4) は 3 年とも「計算 3 問 + 逆算」で固定です。(5)〜(8) は一行題の引き出しから 4 問を選ぶ枠で、公約数公倍数は 3 年とも入っています(2025 は (5) に移動)。単位換算は 2023・2024 の 2 年、割合は 2023・2024 の 2 年。この 8 枠を「3 年分横に並べて解く」やり方が、この科目でいちばん再現性のある練習になります。

問い方のくせ(算数)

  • 語尾が年で変わります。2023 は「〜は何 cm² ですか」、2024・2025 は「〜は何 cm² であるか求めなさい」。内容の違いではなく言い回しの違いなので、過去問を年またぎで解くときに戸惑わないよう知っておくとよいところです。
  • 大問 2・大問 3 の導入は 3 年とも「次の各問いに答えなさい」の 1 行だけです。設定を読み込ませる作りではありません。読ませるのは大問 4 だけです。
  • 図の参照は「右の図の」という形で、大問 3 に集中します。図は問題用紙の右に置かれている前提の書き方で、図を見ながら余白で作業する進め方になります。図がある小問は全体の 2 割弱です。

8-2. 理科(大問 4・小問 15。精読した年: 2023・2024 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(3 問) 大問 2(4 問) 大問 3(5 問) 大問 4(3 問)
2023 電気の利用(発電のしくみ・光電池・道具が電気を何に変えるか) もののあたため方(金属板の熱の伝わり・暖まった空気の動き・使う道具を答える・教室の空気の重さの計算) メダカの飼育(背骨のある動物・おすとめすの違い・飼い方の○×・水草を入れる理由〈記述〉・適した水温) 月(クレーターの名称・月のようす・ウサギのもちつきの模様から月の動きを説明)
2024 ものの運動(斜面をころがるボールが物体を動かす距離・表の空欄・重いものに変えたら) 気体の性質(6 種類の気体 A〜F の同定・酸性を示す気体・マグネシウムと塩酸・二酸化炭素を減らす取り組み) 人体・消化(図の器官名・だ液の出るところ・だ液が分解する物質・水の吸収される場所・食物が通る順) 気象(天気図の気圧配置と季節・天気の予想・吹く風)

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

  • 大問 4 つ・小問 15 問 — 精読した 2 年とも同じ。しかも大問ごとの小問数が 3・4・5・3 で完全に一致します。
  • 大問 1 が物理 — 2 年とも(電気の利用/ものの運動)。
  • 大問 3 が生物で、しかも一番小問数が多い(5 問)— 2 年とも(メダカ/人体)。
  • 大問 4 が地学で 3 問 — 2 年とも(月/気象)。
  • 大問 2 は 2023 が熱の伝わり方、2024 が気体の性質。ここだけは分野が動いたので、「大問 2 は化学」とは言えません。
  • 各大問の導入が短い(1〜2 文)ことも 2 年で共通しています。長い実験レポートを読ませる作りではありません。

2 年しか精読できていないので、この並びが「毎年」かどうかは言えません。 2 年つづけてそうだった、という以上のことは書いていません。

8-3. 社会(大問 4・小問 22〜23。精読した年: 2023・2024 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(日本地図・4 問) 大問 2(世界地図・3 問) 大問 3(年表・歴史・9 問) 大問 4(年表・公民と時事・6〜7 問)
2023 都道府県名 2 つ・兵庫県の県庁所在地・鹿児島県の説明文の空欄(シラス台地)・三陸海岸のリアス海岸 国名・ウクライナの位置・ブラジルの言語 十七条の憲法〈記述〉
平安(空也)
鎌倉(御成敗式目)
期間 X の並べかえ
江戸(上方の文化)
幕末(岩倉使節団の留学生)
大正(平民宰相)
戦後(非核三原則)
日中国交回復のパンダ
都道府県の長(漢字 2 文字)
ウクライナ大統領
国連本部の都市
銃撃された元首相
二院制のもう一院
議院内閣制
年表の空欄の国名
2024 都道府県名 2 つ・滋賀県の県庁所在地・新潟県の説明文の空欄(日本海・季節風)・親潮 国名・インドの位置・イスラエルの民族 大化の改新(中臣鎌足)
平安(藤原道長)
鎌倉(厳島神社)
期間 X の西暦
応仁の乱
安土桃山(千利休)
期間 Y の並べかえ
渋沢栄一
関東大震災
安全保障理事会・司法権(漢字 2 文字)・日本銀行・国会の用語選択・憲法第 1 条の空欄・空欄 Y(漢字 2 文字)

同じ問い方が同じ場所に出る(出題位置の固定と設問文の重なり)

精読した 2 年で、設問文までほぼ同じものが次の 4 か所にありました(両年の原本で確認)。

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場所 2023 2024
大問 1 の問 1 「【地図】中の 1 ・ 2 に入る都道府県名をそれぞれ書きなさい」 「【地図】中の 1 と 2 にあてはまる都道府県名をそれぞれ書きなさい」
大問 1 の問 2 「【地図】中の[兵庫県]の県庁所在地を書きなさい」 「【地図】中の[滋賀県]の県庁所在地名を書きなさい」
大問 2 の問 1 「【地図】中の 1 に入る国名を書きなさい」 「【地図】中の 1 にあてはまる国名を書きなさい」
大問 2 の問 2 「ウクライナの場所として最も適当なものを【地図】中のア〜エの中から一つ選び、その記号を書きなさい」 「インドの場所として最も適当なものを【地図】中のア〜エの中から一つ選び、その記号を書きなさい」

答えは毎年入れ替わりますが、聞かれ方は同じ文で続いています。 大問 1 の問 3(ある県の説明文の空欄を 2 つ埋める)と問 4(地形か海流を答える)も、内容は違うものの組み立てが 2 年で同じでした。

そのほかの出題位置は次のとおりです。

  • 大問 3 は年表の歴史 9 問で、時代順に降りていきます — 2 年とも。飛鳥・奈良 → 平安 → 鎌倉・室町 → 期間の設問 → 江戸(または安土桃山)→ 幕末・明治 → 大正・昭和 → 戦後。
  • 「年表中の X の期間について」という設問が大問 3 の中ほどに入ります — 2 年とも(2023 は並べかえ、2024 は西暦を選ぶ)。並べかえは 2024 では Y の期間で出ました。
  • 大問 4 は公民の基本用語を、前年のニュースの年表から聞きます — 2 年とも。三権分立・国会・内閣・裁判所に関わる問題が各年 2 問。

8-4. 国語(資料なし)

国語は 1 冊も資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。そのため、この学校の国語については、大問の数・文章の種類・記述の有無・漢字や知識の出し方を含めて、何も書けません。市販の過去問集で確認してください。

なお、この学校は 4 回の入試すべてで国語が必須科目です(2 科で受ける場合は国語・算数)。科目としての重みは大きいはずなので、資料が無いことを「対策しなくてよい」と読まないでください。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

この学校は資料の年数が少ない(算数 3 年・理科 2 年・社会 2 年)ため、「何年出ていないから次に出る」という周期の話はできません。 かわりに、精読した年のなかで 1 度だけ出た(=次に出ても不思議でない)題材を挙げます。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です(算数は 2025 年度、理科・社会は 2024 年度までを見ています)。

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単元 出ていた年 最終確認年度 中身
立体図形(算数) 2023・2024・2025 2025 年度 2023 は大問 3 (4) と大問 4 (3) の 2 か所、2024 は大問 3 (3)(展開図から表面積)、2025 は大問 1 (8)(立方体の表面積)。3 年とも形を変えて必ず入っているので、体積と表面積は必ず仕上げてください
速さ(算数) 2023・2024・2025 2025 年度 2024 の大問 2 (4) に旅人算(弟が出発し兄が追いかける)、2025 の大問 2 (4) に速さと時間の調整、2023 は通過算。3 年とも大問 2 の後半に速さ系が 1 問入っています
場合の数(算数) 2025 2025 年度 2025 の大問 2 (3) にだけ出ました(5 人から 2 人の組み合わせ)。2023・2024 にはありません
売買損益・平均算・仕事算(算数) 2025 2025 年度 いずれも 2025 の大問 1・2 にだけ出ました。2023・2024 は消去算・食塩水・通過算が同じ位置に入っていました。大問 1 の後半と大問 2 は「文章題の引き出しから毎年 4〜6 問を選ぶ」場所と考えて、文章題は幅広く
時事に触れる小問(理科) 2024 2024 年度 2024 の大問 2 問 4 に、二酸化炭素の排出量を減らす家庭での取り組みを選ぶ問題。2023 にはありません。ただし 2 年しか精読できていないので、これが続くかどうかは言えません
史料を読ませる記述(社会) 2023 2023 年度 2023 の大問 3 問 1(十七条の憲法の史料を読んで内容を説明)。2024 には記述が 1 問もありませんでした。記述が出る年と出ない年があると見ておくのが安全です

10. 形式面の注意

算数

  • 算数は全問が答えのみです。 精読した 3 年(2023・2024・2025)とも、途中式や説明を書かせる問題は 1 問もありませんでした。記号選択もありません。すべて数値や式の値を書く形式です。
  • 大問 4・小問 18〜19 問(3 年で 19・18・19)。
  • 作図に近いものは 2024 の大問 4 (1) の 1 問だけで、会話文の数の表し方に合わせて解答用紙のマス目に色をぬる形です。コンパスや定規で図をかく問題は、精読した 3 年にはありませんでした。
  • 円周率は 3.14 です(2024 の大問 3 (1) に「ただし、円周率は 3.14 とします」と明記)。
  • 単位を答えに書かせる形(「何 cm² ですか」「何 cm² であるか求めなさい」「何 g 必要ですか」)が大部分で、単位のつけ忘れが失点の主な原因になりやすいところです。
  • 図がある小問は全体の 2 割弱で、大問 3 に集中しています。

理科

  • 記号選択と短答(語句や数値を短く答える形式)がほぼ半々です(2023 は選択 7・短答 7・記述 1、2024 は選択 7・短答 8)。
  • 記述は 2023 の 1 問だけで(「水そうに水草を入れる理由を簡単に書きなさい」)、字数指定は精読した 2 年にはありません。
  • 「全て選び」の指示が混じります(2023 大問 1 問 1「正しいものを次のア〜エの中から全て選び」)。1 つとは限らない設問なので、ア〜エを全部読む習慣が要ります。
  • 記号を答える形が多様です。ア〜エから 1 つ、①〜④にそれぞれ記号を当てる、○ × で答える(2023 大問 3 問 3)、A〜C から選ぶ(2024 大問 3 問 4)、順番に並べる(2024 大問 3 問 5、食物が通る順)。指示の読み落としに注意してください。
  • 計算問題は各年 1 問程度で(2023 は教室の空気の重さ、2024 は表の空欄を埋める比例)、計算量は多くありません。
  • 図・表がある小問はおよそ 3 分の 1 です。

社会

  • 大問 4・小問 22〜23 問(2023 が 23 問、2024 が 22 問)。短答が半分以上で(2023 は 52%、2024 は 68%)、記号選択が 3〜4 割です(2023 は短答 12・選択 10・記述 1、2024 は短答 15・選択 7)。
  • 記述は 2023 の 1 問だけで、字数指定は付いていませんでした(「簡潔に説明しなさい」)。2024 は記述ゼロです。
  • 「漢字 2 文字で書きなさい」の指定が複数あります(2023 の都道府県の長、2024 の司法権・空欄 Y)。精読した 2 年とも、公民の大問で複数回出ています。
  • 並べかえは「記号を古いものから年代順に並べかえなさい」の形で、記号選択に分類されますが実質は完全解答です。各年 1 問。
  • 地図・年表・写真・史料が導入に使われ、図や資料を伴う小問の割合が高くなっています。ただし地形図の等高線読図のような細かい作業は、精読した 2 年には出ていません。

(資料側の注記)自動集計では算数に「作図あり」、理科・社会は「記述 0%」と出ていましたが、原本で確かめると算数の作図は上記の「解答用紙のマス目に色をぬる」1 問で、理科・社会は 2023 年度にそれぞれ記述が 1 問ありました。本文は原本を優先しています。


11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をやるか
小 4(土台) 計算の正確さがすべての入口です。四則混合・分数と小数の混じった計算・かっこの処理を、毎日 3 問でいいので続けます。この学校の算数は大問 1 の (1)〜(3) が 3 年連続で計算問題なので、ここは「小 4 から効く」場所そのものです。あわせて、白地図で都道府県の名前と位置を遊びながら覚えます(社会の大問 1 の入口)。時間を計るのはまだ不要
小 5(幅) 単元をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と単位換算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。単元は次の順に置き、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。逆算 → 単位換算 → 公倍数公約数 → 割合と比 → 食塩水 → 消去算(2 つの式から片方を消して解く・受験用教材の単元)→ 速さ → 場合の数 → 平面図形の面積 → 角度 → 立体の体積と表面積 → 規則性。社会は都道府県と県庁所在地 → 世界の主な国の位置 → 時代の順番。理科は 4 分野を均等に。ただし理科・社会は 2025 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形は市販の過去問集で確かめてください。とくに算数の規則性は 3 年とも大問 4 で必ず出るので、小 5 のうちに「規則を見つけて式にする」経験を多く積んでおくと小 6 が楽になります
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。過去問は年度通しではなく「同じ大問を、年度を変えて解く」が効きます。大問 1 だけ 3 年分、大問 3 だけ 3 年分、大問 4 だけ 3 年分、というやり方です。出題位置が動かない学校なので、年度順に並べると「この位置ではこういう聞かれ方をする」が一目で見えます。年度通しの通し演習は、時間の感覚をつかむために最後に数回入れれば足ります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡ではなく、小 4 からの計算の正確さと、社会の地理の基礎知識です。算数は大問 1 と大問 2 の 12 問(全体の 3 分の 2)が計算と一行題で、しかも答えのみ。難しい設定を読み解く力よりも、易しい問題を 12 問続けて間違えない力がそのまま点になります。社会も大問 1・2 の 7 問は都道府県名・県庁所在地・国の位置という、早い時期から積める知識です。小 4・小 5 でここを固めておくと、小 6 では算数の大問 4(会話文の規則性)と社会の大問 3(年表の歴史)という、あとから伸ばすのに時間がかかる 2 か所に時間をかけられます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏・入試日程の重なりは扱いません。

この学校については、自動集計による出題構造が近い学校の一覧が作られていません。 候補表は「2 科目以上の過去問資料がある学校同士でしか計算できない」という理由で空になっています。この学校には算数・理科・社会の 3 科目の資料があるので、おそらく年数の少なさが理由だと思われますが、断定はできません。事情は 出題構造が近い学校のページ にも書いてあります。

そのため、ここでは校名を挙げるかわりに、どういう学校なら過去問演習が重なるかの見分け方を書きます。次の 3 点を候補校の過去問で確かめてください。

  1. 算数が「大問 1 に 8 問前後の小問集合、最後の大問だけ読ませる問題」という作りか。この学校の算数は、全体の 3 分の 2 が一行題です。同じ作りの学校なら、大問 1・2 の練習がそのまま重なります。逆に「大問 3 つで全部が設定の長い問題」という学校とは、演習の中身がほとんど重なりません。
  2. 算数の最後が「会話文を読んで規則を見つける」問題か。ここが一致すると大問 4 の対策が共有できます。
  3. 社会が「日本地図 → 世界地図 → 年表の歴史 → 年表の公民」という 4 大問の作りか。この並びは、地図帳と年表を使った勉強の仕方がそのまま共有できるかどうかを決めます。とくに世界地図の大問が独立してあるかどうかは、勉強の配分が変わる分かれ目です。

この学校は 4 回の入試すべてで 2 科(国語・算数)でも受けられます。2 科で受ける場合、併願先が 4 科目校なら、理科・社会はこの学校の準備とは別に立てる必要があります。同じ学校の別の回どうしでも、科目の組み合わせが違えば準備の重心が変わる点は頭に入れておいてください。


13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校には第 1 回〜第 4 回があり、第 1 回・第 3 回は 2 科・4 科・英語での受験から選べ、第 2 回・第 4 回は 2 科か英語での受験です(2026 年度)。資料の冊子には回の表記が見当たらず、ここに書いたことがどの回の話なのか確定できません。第 1 回相当として読んでいますが、別の回の冊子が混じっている可能性は排除できません。
  • 年数が少なめです。算数 3 年・理科 2 年・社会 2 年。「毎年」と書けたのは算数だけで、理科・社会は「精読した 2 年では」に留めています。2 年の一致は偶然でも起こります。
  • 国語は 1 冊も資料が無く、未分析です。英語での受験の問題も資料にありません。
  • 理科・社会は 2025 年度の冊子が無いため、直近の形に変化があったかどうかはこの資料からは言えません。
  • 試験時間と配点が分かりません。学校の公表資料でも確認できませんでした。本文の「時間配分」の話は、問題数と作業量からの推定です。
  • 転写の読み落としの可能性があります。図・写真・地図・天気図は文字の説明に置き換わっているため、図形問題の細部、地図上の位置関係、天気図の読み取りは設問文からの推定を含みます。
  • 「同じ問い方の使い回し」は、両年の設問文を原本で確認したものだけを実例にしました(社会の 4 か所)。答えまで同一の再出題は、今回の範囲では見つかっていません。
  • 自動集計と原本が食い違った点(算数の「作図あり」の実体、理科・社会の記述の有無)は 10 節に注記しました。本文はすべて原本を優先しています。
  • 「〜のように見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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