関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

相模女子大学中学部の過去問分析

女子私立神奈川県相模原市南区

重要結論

  1. この学校の算数と国語は、大問の並び(何番目にどんな種類の問題が来るか)が何年も動きません。算数は確認できた 9 冊(2017〜2026)すべてで大問 6 題・小問 20 問、国語は確認できた 6 冊(2010〜2017)すべてで大問 5 題です。
  2. 一方で、中身の数値や題材は毎年作り直されます。同じ問題がそのまま再び出た例は見つかっておらず、似ているのは「問い方」の枠だけです。
  3. 理科・社会(2018 年度まで)も、大問 1〜3 の分野の並びが 3 年連続で固定でした。ただし 2027 年度の入試には理科・社会がありません(→ 1 節)。

今週やること

  1. 過去 5 年ぶんの算数の大問 1 だけを続けて解き、6 問 5 分以内・全問正解を確認します。
  2. 算数の大問 1(計算 6 問、最後は逆算(□にあてはまる数を求める計算))を毎日 5 分で全問正解できるまで解きます。
  3. 国語の漢字 10 問(読み 5 問・書き 5 問)を毎日解きます。

分析年度: 2010〜2026 年度
資料の範囲: 四谷大塚掲載の 1 冊分・算数 15 年/国語 6 年/理科・社会 各 7 年
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・国語 3 年・理科 3 年・社会 3 年
制約: 2010〜2016 年度の算数・2018 年度以前の一部の理科・社会は、大問の主要単元を数えただけの年を含みます。細部は原本で確かめる前提です(→ 4 節・13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 5 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2014。最新の資料は 2017 年度)。前回の変化: なし(2012〜2017 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 6 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年 2016・2017・2021。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2013 → 2015 の間に 7 題 → 6 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2015。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|割合・文章題|数の性質・規則性|場合の数・論理|速さ|立体図形 → 計算|割合・文章題|割合・文章題|資料・グラフ|数の性質・規則性|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県相模原市南区
男女 女子
旧称 相模女子大学中学校・高等学校、静修女子中学校・高等学校、静修実科女学校、日本女学校

2027 年度の募集要項による入試回は次の 7 回です。

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回 日程 科目 試験時間 配点 備考
第 1 回 2 月 1 日午前 国語・算数(教科型) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 —
第 2 回 2 月 1 日午後 国語・算数(教科型) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 —
第 3 回 2 月 2 日午後 国語または算数(1 科選択・教科型) 国語または算数 45 分 国語または算数 100 —
第 4 回 2 月 5 日午前 国語・算数(教科型) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 —
適性検査型 実施日は公式ページに明記なし 適性検査型 適性検査 45 分 適性検査 100 実施日は教科型入試いずれかの回に準ずる(公式ページに具体的日程の明記なし)
プログラミング入試 実施日は公式ページに明記なし 授業・プログラミング+発表・ディスカッション+基礎計算力テスト プログラミング授業 80 分・発表ディスカッション 20 分・基礎計算力テスト 20 分 配点不明 配点の記載なし
帰国生入試 2026 年 12 月 19 日 科目は公式ページに記載なし 時間不明 配点不明 面接を実施(詳細な科目・配点は公式ページに記載なし)

理科・社会の試験は置かれていません(教科型 4 回はすべて国語・算数の 2 科目です)。以下、理科・社会の節は「かつてどう出ていたか」の記録として読んでください。

正式には「中学校」ではなく相模女子大学中学部です(高校にあたる課程は高等部)。かつては日本女学校・静修実科女学校・静修女子中学校の名で、相模女子大学中学校・高等学校と呼ばれた時期もあります。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校の算数と国語は、大問の並び(何番目にどんな種類の問題が来るか)が何年も動きません。算数は確認できた 9 冊(2017〜2026)すべてで大問 6 題・小問 20 問、国語は確認できた 6 冊(2010〜2017)すべてで大問 5 題です。
  2. 一方で、中身の数値や題材は毎年作り直されます。同じ問題がそのまま再び出た例は見つかっておらず、似ているのは「問い方」の枠だけです。
  3. 理科・社会(2018 年度まで)も、大問 1〜3 の分野の並びが 3 年連続で固定でした。ただし 2027 年度の入試には理科・社会がありません(→ 1 節)。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 6 問、最後は逆算(□にあてはまる数を求める計算))を毎日 5 分で全問正解できるまで解きます。
  2. 国語の漢字 10 問(読み 5 問・書き 5 問)を毎日解きます。
  3. 算数の大問 2 を「6 問セット」として演習し、最後の (6) は必ず図つきの平面図形(円とおうぎ形・面積比・角度)と決めて練習します。

今週やる 1 つ

  1. 過去 5 年ぶんの算数の大問 1 だけを続けて解き、6 問 5 分以内・全問正解を確認します。

注意

  1. 2010〜2016 年度の算数・2018 年度以前の一部の理科・社会は、大問の主要単元を数えただけの年を含みます。細部は原本で確かめる前提です(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 6 年(2017・2018・2019・2020・2022・2023) 15 年(2010〜2026、2014・2021 年度は欠) 高(精読 3 年)。過去問データベースに載っている冊子の転写で、1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、第何回のものかは資料からは分かりません
国語 3 年(2015・2016・2017) 3 年(2010・2012・2013) 6 年(2010〜2017) 中。出典表記が転写に無い年が 2 件(2015 の 2 題・2017 の大問 4)あり、著者名を確認できません
理科 3 年(2016・2017・2018) 4 年(2010 年代。個別の年度は 9 節「しばらく出ていない単元」を参照) 7 年(2010〜2018) 低め。7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」と記録された転写です。分野の並びや設問の作りは読み取れますが、細かい数値は市販の過去問集で確認してください
社会 3 年(2016・2017・2018) 4 年(同上) 7 年(2010〜2018) 中。2013 年度として保存されていた冊子は中身が別の学校(川村中学校)のもので使用せず、2014 年度は解答のみで問題がありません
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 転写の記録に「平成二十七年度第一回学力試験」と残っている年があり、2015 年度の国語は第 1 回のものと考えられます。回が分かるのはこの 1 件だけです。
  • 算数だけが直近まで揃っています。国語は 2018 年度以降、理科・社会は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。

5. 一番大きな結論

この学校の算数と国語は、大問の並びが何年も動かないのが最大の特徴です。一方で、中身の数値や題材は毎年作り直されます。つまり「出る問題を覚える」のではなく、「決まった出題位置(大問の番号と順番)に来る種類の問題を、確実に取れる状態にしておく」のが過去問の使い方になります。

  • 算数: 確認できた 9 冊(2017〜2026、精読 3 年・構成確認 6 年)すべてで大問 6 題・小問 20 問。大問 1 は計算 6 問(最後は逆算)、大問 2 は 6 問の小問集合でその (6) は必ず図つきの平面図形、大問 3〜6 は各 2 問の大問。この並びが 9 年ぶん一度も崩れていません。
  • 国語: 確認できた 6 冊(2010〜2017)すべてで大問 5 題。漢字の読み 5 問 → 漢字の書き取り 5 問 → ことばの知識 → 説明文・随筆 → 物語・随筆 の順で、6 冊とも同じです。
  • 理科(2018 年度まで): 大問数は 5〜7 と動きますが、大問 1 が物理、大問 2 が化学、最後が前年の科学ニュース、という分野の並びは 3 年連続で同じでした。
  • 社会(2018 年度まで): 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民の並びが 3 年連続。2017・2018 は末尾に前年ニュース 5 問が付きます。
  • ただし同じ問題がそのまま再び出た例は見つかりませんでした。似ているのは「問い方」で、たとえば「◯は◯の□倍です」「ある規則に従って次のように数が並んでいます」「X を求める式と、答えを書きなさい」といった枠に、毎年ちがう数値・題材が入ります。

過去問の使い方としては、「同じ大問を、年度を変えて解く」が最も効きます。算数なら大問 1 だけを 5 年ぶん続けて解く、大問 2(6) の図形だけを並べて解く、という進め方です。年度を通しで時間を計る練習は、その後で十分間に合います。

出題位置のまとめ(同じ場所に同じ種類の問題が来ること)を、原本で確認できた範囲で並べます。「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。

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科目 場所 来るもの 連続年数
算数 大問 1 計算 6 問((6) は逆算) 9 年(2017〜2026、2021 は資料なし)
算数 大問 2 6 問の小問集合。(6) は図つきの平面図形 9 年(同上)
算数 大問 3〜6 各 2 問の大問。式と考え方を書く指示が大問 5・6 に付く 8 年(2018〜2026、2017 は大問 6 のみ)
算数 大問 5 速さ(速さとグラフを含む) 3 年(2024〜2026)
国語 大問 1 漢字の読み 5 問 6 年(2010〜2017 の確認できた 6 冊)
国語 大問 2 漢字の書き取り 5 問 6 年(同上)
国語 大問 3 ことばの知識(切り口は毎年変わる) 6 年(同上)
国語 大問 4・5 説明文・随筆 → 物語・随筆 6 年(同上)
理科 大問 1 物理(てこ・熱の伝わり方など) 4 年(2015〜2018)
理科 大問 2 化学(気体・水溶液・燃焼) 3 年(2016〜2018)
理科 最後の大問 前年の科学ニュース・災害 3 年(2016〜2018)
社会 大問 1・2・3 地理 → 歴史 → 公民 3 年(2016〜2018)
社会 大問 4 前年ニュース 5 問 2 年(2017・2018)

毎年作り直される場所もはっきりしています。算数の大問 3・大問 4・大問 6 に入る単元、国語の大問 3 の切り口、理科の大問数(5〜7)と生物・地学の配置、社会の歴史で扱う時代——ここは年ごとに変わるので、「去年これだったから今年も」とは考えないほうが安全です。


6. この学校らしさが出る場所

  • 算数の題材は身近な場面が多いです。トライアスロンや複雑な設定ではなく、山登り(2024 の大問 5)、水そうとしきり板(2025)、歯車(2025)、3 人の行き違い(2026)といった素直な場面設定です。数値も整理された値が選ばれており、計算の見通しは立てやすい作りに見えます。
  • 算数の大問 3〜6 は「(1) で求めた値を (2) で使う」作りが多く、途中の値を書き残す習慣がそのまま点につながります。式を書かせる指示が毎年 2 大問に付くのも、この学校の一貫した姿勢のように見えます。
  • 国語の物語文は、学校生活や家族の場面が選ばれています(部活のダブルスをめぐるやりとり、小学生の川の探検、戦争を経験した家族の記憶)。説明文も「個性を磨くとはどういうことか」「ゴリラと人間のつき合い方」のように、身近な問いから入るものが多い印象です。
  • 戦争や平和を扱う文章・設問が、国語にも社会にも出てきます(2016 国語の広島の記憶、2016 社会の姫路城と歴史、2018 社会の太平洋戦争から日本国憲法へ)。
  • 理科・社会は「前年 1 年ぶんのニュース」を最後に置く作りでした。生徒が新聞やニュースを見ているかを見る意図があるように見えます。
  • 社会の記述は答え方の形を指定してきます(「商人」「営業」という言葉を用いて、「民党は…吏党は…」という形で)。書かせるけれど、書きっぱなしにはさせない作りです。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年は小 6・過去問演習期です。小 5 以前の方は、この節を「小 6 でやること」の地図として読み、11 節の小 4・小 5 の段を見てください。2027 年度の入試は国語・算数の 2 科目(第 3 回は 1 科目選択)なので、1〜6 が本体です。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 1 を毎日 6 問 — 整数の加減 → 整数の四則 → 小数 → 分数の加減 → 帯分数まじりの四則 → 逆算。この 6 種類の並びは 9 年ぶん同じです。5 分・全問正解を基準にします。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問を毎日 — 読み 5 問・書き 5 問が大問 1・大問 2 に必ず置かれます。(確認: 〜2017 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 2 を「6 問セット」として演習 — 割合・売買損益・食塩水・和差算・仕事算・数の性質・場合の数から 5 問と、最後に図つきの平面図形 1 問。過去 5 年ぶんを横に並べて解くと形が見えます。円とおうぎ形の周と面積・面積比・角度は大問 2(6) の出題位置で 9 年連続、大問 3〜6 にも入るので、あわせて一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 算数の速さ・規則性・食塩水を仕上げる(大問 3〜6 想定) — 速さ(速さとグラフを含む)は 2022〜2026 の 5 年連続で出ており、2024〜2026 は大問 5 の位置に固定です。ダイヤグラム、追いつき、出会い、歯車まで。規則性・数列は数の並び・分数の並び・三角形状の並びと形を変えて 2020 年以降ほぼ毎年出ます。「◯番目は何か」「和が◯になるのは何個目か」の両方向を練習します。食塩水の濃度は大問 2 の小問として出る年と、大問 1 題を使って 2 問続けて問われる年があります(2026 は後者)。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 国語の抜き出しを字数指定つきで練習 — 「三十三字で探し、最初と最後の五字を抜き出して」のような指示に慣れておきます。(確認: 〜2017 年度)
  6. [週 1 回] 短い記述の練習 — 国語は 25〜30 字以内、社会・理科は「簡単に説明しなさい」。国語は毎年 1〜2 問、算数は大問 5・6 で式と考え方を毎年 4 問ぶん書かせます。(確認: 国語は 〜2017 年度・算数は 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・社会を受ける必要がある場合(他校との併願で使うなど) — 理科は物理と化学、社会は公民と資料の読み取りから。前年 1 年ぶんのニュースの確認も忘れずに。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い(大問 6・小問 20 が 2017〜2026 の 9 冊で不変) 単元は狭い範囲を循環(計算・割合・速さ・規則性・食塩水・平面図形・立体) 大問 1 の計算 6 問を毎日。大問 2(6) の平面図形。大問 5・6 の途中式
国語 非常に高い(大問 5・並びが 2010〜2017 の 6 冊で不変) 抜き出しが主役、記述は 1〜2 問と短い 漢字 10 問の完答。字数指定つきの抜き出し。ことばの知識を広く
理科(2018 年度まで) 中くらい(大問 5〜7 と動く。分野の並びは固定) 身のまわりの場面から入り、理由を説明させる 物理(てこ・熱)と化学(気体・水溶液)、前年ニュース
社会(2018 年度まで) 高め(地理 → 歴史 → 公民の並びが固定) 歴史は 1 時代を深掘り、公民は憲法と政治 公民の用語、資料の読み取り、前年ニュース

8-1. 算数(確認できた年: 2024・2025・2026 を精読、2017〜2023 は大問構成と単元位置を確認)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(6 問) 大問 2(6 問) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 計算 5 問+逆算 小問集合(周期・売買・場合の数・割合・分数の場合の数・面積比) 回転体(三角形を直線のまわりに 1 回転) 食塩水の混合/追いつく速さ 速さとグラフ(山門〜山頂 16km の登下山) 規則性(2,0,2,4,… の並び)
2025 計算 5 問+逆算 小問集合(売買・割合・和差算・仕事算・食塩水・半円の周) 規則性(三角形状に数を並べる) 水量とグラフ(しきり板つき水そう) 速さ(歯車の回転数/歩きと自転車) 図形の移動(長方形の重なりとグラフ作図)
2026 計算 5 問+逆算 小問集合(割合 2 問・和差算・奇数の数列・仕事算・円と正方形の面積) 規則性(帯分数の数列 3 4/7, 6 7/10, …) 立体(直角二等辺三角形の三角柱の切断) 速さ(4800m を挟んだ 3 人の移動) 食塩水(20% と 8% を混ぜて 12%、さらに水を加える)

参考までに、その前の年も大問の並びは同じ形でした。2023 は大問 3 食塩水・大問 4 円柱を切った立体・大問 5 規則性(分数列)・大問 6 速さとグラフ、2022 は大問 3 場合の数(0〜4 のカード)・大問 4 速さとグラフ・大問 5 食塩水・大問 6 円とおうぎ形です。

一番はっきりしているのは「大問の並びが動かないこと」

確認できた 9 冊(2017・2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026)で、大問 6 題・小問 20 問が一度も変わっていません。内訳も同じで、大問 1 が 6 問、大問 2 が 6 問、大問 3〜大問 6 が各 2 問です。さらに中身の並びまで揃っています。

  • 大問 1 は計算 6 問。(1) 整数の加減、(2) 整数の四則、(3) 小数を含む計算、(4) 分数の加減、(5) 帯分数まじりの四則、(6) 逆算(□を求める式)。この「(6) が逆算」は 9 冊すべてで同じ位置にあります。
  • 大問 2 は 6 問の小問集合。割合・売買損益・食塩水・和差算・仕事算・数の性質・場合の数・単位換算などから 5 問が並び、(6) だけが図のついた平面図形(円とおうぎ形・面積比・角度)です。この「(6) は図形」も 9 冊すべてで同じでした。
  • 大問 3〜大問 6 は各 2 問の記述つき大問。ここに入る単元は年ごとに入れ替わりますが、選ばれる先は狭い範囲に限られています。確認できた 9 年で、規則性・数列(6 年)、速さまたは速さとグラフ(7 年)、食塩水の濃度(6 年)、立体図形(5 年)、場合の数(3 年)が繰り返し登場します。

なお自動集計では大問 2 の単元が年ごとに「売買損益」「場合の数」「割合と比」などと入れ替わって見えますが、原本を見ると大問 2 は毎年 6 問の小問集合で、先頭の問題の単元がその年の見出しになっているだけでした。大問 2 の位置が動いているわけではありません。

頻出単元と周期

確認できた 9 冊(2017〜2026、2021 は資料なし)での登場年を並べます。

  • 四則計算+逆算: 9 年すべて(大問 1 の出題位置)。
  • 円とおうぎ形/平面図形の面積・角度: 9 年すべて(大問 2 の (6) の出題位置)。大問 3〜6 にも 2022・2023 に入りました。
  • 速さ(含む速さとグラフ): 2022・2023・2024・2025・2026 の 5 年連続。2024〜2026 は大問 5 の位置に固定されています。
  • 規則性・数列: 2020・2022・2023・2024・2025・2026(大問 3 に入るのが 2025・2026 の 2 年連続)。
  • 食塩水の濃度: 2017・2018・2022・2023・2024・2025・2026。大問 2 の小問として出る年と、大問 3〜6 で 2 問続けて問われる年の両方があります。
  • 立体図形(体積・表面積・切断・回転体): 2019・2020・2023・2024・2026。
  • 仕事算: 2025・2026 の 2 年連続(いずれも大問 2 の小問)。
  • 場合の数: 2017・2018・2019・2022・2024。
  • 縮尺・単位換算: 2017・2018・2019・2020・2022・2023 の 6 年連続で大問 2 に入っていましたが、2024〜2026 の 3 年は見当たりませんでした(→ 9 節)。

問い方の特徴

  • 答えの形はほぼすべて短答(語句や数値を短く答える形式)です。精読した 3 年(2024〜2026)で選択肢の問題は 1 問もなく、20 問中 19〜20 問が答えだけを書く形でした。ただし後述のとおり、大問 5・大問 6 では式や図も残す指示が付きます。
  • 作図が入る年があります。2025 の大問 6(2) は「時間と重なっている部分の面積の関係をグラフに表しなさい」で、答えをグラフに描かせる問題でした。2024・2026 には作図はありません。
  • 数値だけ差し替えた同じ作りの問題が大問 2 に並びます。たとえば「18 は 1.5 の□倍です」(2025)と「24 は 0.25 の□倍です」(2026)、「1500 円の□%引きは 1125 円になります」(2024)と「3500 円の品物を 6%引きで買ったので金額は□円でした」(2025)。設問文がそのまま同じという意味ではなく、同じ問い方の枠に別の数値が入っているという意味です。
  • 大問 3〜6 の導入文の言い回しも似ています。「ある規則に従って、次のように数が並んでいます。このとき、下の問いに答えなさい」は 2023・2024・2025・2026 の 4 年に出てきます(並ぶものは数・分数・帯分数と年ごとに違います)。

8-2. 国語(確認できた年: 2015・2016・2017 を精読、2010・2012・2013 は構成を確認)

国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010〜2017 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下は 2015・2016・2017 の 3 冊を読んだ結果です。

年度×大問の題材表

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2015 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 ことわざ→熟語の言いかえ 4 問+文の書きかえ 5 問 説明文(ゴリラの「美談」と人間・野生動物のつき合い方)7 問 物語・回想(小学生の多摩川探検隊)9 問
2016 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 共通する部首名+同じ意味の熟語 説明文(「個性を磨く」という言葉への疑問/今北純一『自分力を高める』)9 問 回想(戦争と広島・被爆した兄/山下明生「原子爆弾が落ちた日」、『子どもたちへ、今こそ伝える戦争――子どもの本の作家たち19人の真実――』所収)9 問
2017 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 対義語の穴うめ+誤った敬語の訂正 随筆(風邪のなおりかけと人生のマイナス)9 問 物語(部活のダブルスをめぐる大地と「ぼく」/吉野万理子『チーム! 上』)9 問

その前の年も同じ 5 題構成です。2013 は大問 4 が森下典子『日日是好日』、大問 5 が遠藤周作「落第坊主の履歴書」、2012 は大問 5 が徳永直「甚左どんの草とり」でした(いずれも本文末尾の表記で確認)。2015 の 2 題と 2017 の大問 4 は、転写に出典の表記が残っておらず、著者名を確かめられませんでした。

大問の並びは 6 冊とも同じ

確認できた 6 冊(2010・2012・2013・2015・2016・2017)すべてで大問 5 題、しかも並びが次の順で変わりません。

  1. 大問 1 = 漢字の読み 5 問(――線部をひらがなに)
  2. 大問 2 = 漢字の書き取り 5 問(――線部のカタカナを漢字に)
  3. 大問 3 = ことばの知識(部首・熟語の構成・対義語・四字熟語・ことわざ・敬語・文の書きかえ)。ここだけ小問数が年ごとに 2 問〜9 問と動きます。
  4. 大問 4 = 説明文または随筆(7〜9 問)
  5. 大問 5 = 物語・回想・随筆(8〜9 問)

小問の合計は 30〜35 問で、45 分・100 点に対してかなりの分量です。漢字 10 問+知識で 15 点前後を先に確保し、長文 2 題に時間を残す配分になります。

問い方の特徴

  • 抜き出しが主役です。精読した 3 年の長文 2 題では、「文章中から◯字で抜き出して答えなさい」「指し示すものを抜き出しなさい」という設問が毎年 5〜8 問あります。答えを自分の言葉でまとめるより、本文から探して正確に写す作業が中心です。
  • 記号選択が主軸の設問も毎年 8〜10 問(全体の 27〜33%)あります。「最も適当なものを次から選び」の形で、空欄に入る接続語・言葉の組み合わせを選ばせる問題が毎年入ります。
  • 自分の言葉で書く問題は 1〜2 問だけです。2015 は大問 5 問五(誰に何と言われたか)、2016 は大問 5 問五(母の心配を 25 字以内で)、2017 は大問 4 問二(理由を 30 字以内で)と大問 3 の敬語の直し。長い記述はありません。
  • 傍線部に番号を振って順に問う進め方で、設問は本文の流れどおりに並びます。前から順に読みながら解ける作りです。
  • 知識の大問 3 は毎年ちがう切り口です。部首名(2016)・熟語の言いかえ(2016)・対義語(2017)・敬語の誤り直し(2017)・ことわざと熟語の対応(2015)・文の書きかえ(2015、受け身/使役/時制/接続/修飾の直し)と、年ごとに作り直されています(→ 9 節)。ここは範囲を絞りにくいので、知識問題集を一通りやる形の準備になります。

8-3. 理科(確認できた年: 2016・2017・2018)

まず前提: 学校の 2027 年度募集要項では、第 1・2・4 回が国語・算数の 2 科目、第 3 回が国語か算数の 1 科目選択で、理科・社会の試験は置かれていません(→ 1 節)。ここに書くのは資料のある 2010〜2018 年度の理科であり、当時どんな問題が出ていたかの記録として読んでください。なお理科の転写は 7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」と記録されたもので、細部の数字は原本で確かめる前提です。

年度×大問の題材表

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年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6・7
2016 7 / 34 音・電気を通すもの・砂鉄・てこ(4 問) 石灰石+塩酸で出る気体(5 問) 冬の眼鏡のくもりと沸とう・湯気(5 問) 呼吸(吸う息とはく息、横かく膜)(4 問) モンシロチョウの成長(8 問) 川の流れと三日月湖(5 問)/2015 年の科学ニュース(3 問)
2017 5 / 23 てこのつり合い・水の対流・放射(4 問) 指示薬で液体 A〜D を判別(4 問) 呼吸と胎児(5 問) 夏の大三角・北斗七星・太陽までの距離(5 問) 2016 年の熊本地震(5 問) —
2018 5 / 19 てこのつり合い・エアコンと空気の流れ(3 問) ろうそくの燃焼(3 問) 人の誕生(4 問) 温度計・気温と地温のグラフ(4 問) 2017 年の科学ニュース(5 問) —

大問数は動くが、分野の並びは動かない

精読した 3 年で大問数は 7 → 5 → 5、小問数は 34 → 23 → 19 と減っています。大問の数と量は年で変わるという点は、算数・国語とはっきり違います。一方で、分野の並び方は 3 年とも同じでした。

  • 大問 1 は物理(てこのつり合い・熱の伝わり方・音・電気): 2015・2016・2017・2018 の 4 年連続。
  • 大問 2 は化学(気体・水溶液・燃焼): 2016・2017・2018 の 3 年連続。
  • 中盤に生物(呼吸・人の誕生・こん虫): 3 年とも入っています。呼吸は 2016・2017 の 2 年連続、胎児・人の誕生は 2017・2018 の 2 年連続。
  • 最後の大問は前年の科学ニュース: 2016 が「2015 年に起きた科学に関する出来事」(梶田隆章さんのノーベル賞・金星探査機・気象衛星)、2018 が「2017 年に起きた科学に関する出来事」(準天頂衛星・アルマ望遠鏡・太陽フレア・対馬のカワウソ)、2017 は 2016 年 4 月の熊本地震を扱う大問でした。3 年とも最後は前年のニュースからです。

同じ問い方が年をまたいで出た例

  • てこのつり合い: 2017 大問 1(1) と 2018 大問 1(1) は、どちらも「図のようにてこがつり合っています。図の X は何 cm(何 g)ですか。X を求める式と、答えを書きなさい。ただし、てこやひもの重さは考えないものとします」という同じ文で始まります。図と問う量は違うので同じ問題ではありませんが、式を書かせる同じ作りの問題が 2 年続けて冒頭に置かれました(両年の原本で確認)。
  • 前年ニュースの導入文: 2016 の「2015 年に起きた科学に関する出来事について、次の問いに答えなさい」と 2018 の「2017 年に起きた科学に関する出来事について、次の問いに答えなさい」は、年号だけを入れ替えた同じ一文です(両年の原本で確認)。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で全体の 43〜71%)。「次のア〜エから選び、記号で答えなさい」が基本の形で、「2 つ選び」「すべて選び」が混ざる年もあります(2016 大問 1(2)、2018 大問 4(1))。
  • 理由を説明させる問題が毎年あります。2016 は 1 問(チョウが産卵する植物が決まっている理由を「あなたの考えを書きなさい」)、2017 は 2 問、2018 は「記号で答え、さらにそう考えた理由を説明しなさい」という形を含めて 5 問ありました。精読した 3 年では 2018 がいちばん多く、答えを選ぶだけでは終わらない作りです。
  • 式を書かせる指示があります(2017・2018 の大問 1)。理科でも計算の過程を残す指示が出ます。
  • 図やグラフを読む問題が多いです。7 冊平均で小問の 42% に図がつきます。気温・地温・太陽高度のグラフ(2018)、川の断面(2016)、対流のようす(2017)など、選択肢そのものが図という設問もあります。
  • 文字種の指定が出ます(2016「漢字 2 文字で」「カタカナ 6 文字で」、2017「漢字 2 字で」)。

8-4. 社会(確認できた年: 2016・2017・2018)

理科と同じく、2027 年度の入試では社会の試験は置かれていません。以下は資料のある 2010〜2018 年度の記録です。2013 年度として保存されていた社会の冊子は、中身が別の学校(川村中学校)のものでした。この年は分析から外しています。2014 年度は解答のみで問題が無く、2019 年度以降の社会は資料がありません。

年度×大問の題材表

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年度 大問数/小問数 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民) 大問 4(時事)
2016 3 / 27 雨温図と地図で 6 地域を見分ける(やませ・単作・高原野菜・二毛作・ため池・季節風・リアス海岸)9 問 織田信長と豊臣秀吉(長篠の戦い・楽市楽座・姫路城)9 問 三権分立の図(弾劾裁判・不信任決議・モンテスキュー)9 問 —
2017 4 / 34 水産業(潮目・養しょく・さいばい漁業)9 問 樋口一葉の年譜から明治史(徴兵令・自由党・大日本帝国憲法・下関条約)10 問 語群から選ぶ空欄補充 10 問(国会・内閣・裁判所) 2016 年のニュース 5 問(オバマ大統領の広島訪問・伊勢志摩サミット・大隅良典氏のノーベル賞)
2018 4 / 28 世界地図から 4 か国+日本の輸出入の円グラフ 3 問 太平洋戦争から日本国憲法まで 10 問 語群から選ぶ空欄補充 10 問(選挙) 2017 年のニュース 5 問(TPP・パリ協定離脱・永世七冠・「神宿る島」宗像)

並びは地理 → 歴史 → 公民 → 時事

精読した 3 年で、大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民という並びは変わりません(3 年連続)。2017・2018 では最後に前年ニュース 5 問の大問 4 が付きます(2 年連続)。2016 は大問 3 題で時事の大問が無く、代わりに各大問が 9 問ずつでした。小問の合計は 27〜34 問です。

  • 地理は「日本の産業と地形」が中心です(雨温図と農業 2016、水産業 2017)。2018 だけは世界地図から国名を答える問題に変わりました。
  • 歴史は 1 つの時代を深く扱います。2016 が安土桃山、2017 が明治、2018 が昭和(太平洋戦争〜日本国憲法)と、年ごとに時代を移しながら、その時代を 9〜10 問で掘ります。近現代(明治以降)は 2017・2018 と 2 年連続でした。
  • 公民は憲法と政治のしくみが中心です。2016 は三権分立の図の読み取り、2017・2018 は語群から選んで空欄 10 個を埋める形です。

同じ問い方が年をまたいで出た例

  • 公民の大問 3 の指示文が 2017 と 2018 で同じです。「次の文章を読んで、本文中の空らん( ① )〜( ⑩ )にあてはまる語句を、下の【語群】から選び、それぞれ記号で答えなさい」——文章の題材は 2017 が国会・内閣・裁判所、2018 が選挙と違いますが、10 個の空欄を語群から選ぶという作りがそのまま 2 年続きました(両年の原本で確認)。
  • 時事の大問 4 も、2017・2018 とも「次の問いに答えなさい」で始まり、前年の出来事について 5 問を記号選択で問う形が共通しています。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸の年と、語句を書かせる年があります。2016 は答えを書く問題が 85%、2017・2018 は記号選択が約 70% でした。語群つきの空欄補充が入ると選択の比率が上がります。
  • 説明する問題が毎年 1〜2 問あります。2016「楽市・楽座とはどんな制度ですか。『商人』『営業』という言葉を用いて簡単に説明しなさい」、2017「さいばい漁業とはどのような漁業か、簡単に説明しなさい」「グラフから読み取れることを『民党は…吏党は…』という形で答えなさい」、2018「日本の輸出入品目の特徴を簡単に説明しなさい」「天皇の地位はどのように変化したか」。使う語や答え方の形を指定してくるのが特徴です。
  • 図表を読む問題が地理と歴史に入ります(雨温図・地図・円グラフ)。
  • 文字種の指定があります(2016「漢字 4 字で」、2017「漢字 7 字で」)。字数の上限を切った記述(◯字以内)は、精読した 3 年には見当たりませんでした。
  • 正誤に ○ × を書かせる設問もあります(2016 大問 2(7) の文化史)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

原本・自動集計で確認できた出現年です。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 縮尺・単位換算 2017・2018・2019・2020・2022・2023(大問 2) 2023 6 年連続で大問 2 の小問にありましたが、2024〜2026 の 3 年は見当たりません。大問 2 の 1 問として戻る余地があります
算数 資料の読み取り(表・グラフから読む) 2019(大問 6、2018 年と 2008 年の気温データ) 2019 その後の確認できた年には出ていません
算数 過不足算・差集め算 2019(大問 5 丸ごと) 2019 その後は大問 2 の小問としても見当たりません
算数 場合の数の 2 問続き 2022(大問 3、0〜4 のカード) 2022 以降、大問 3〜6 の位置には入っていません(2024 は大問 2 の小問として登場)
国語 文の書きかえ(受け身・使役・時制・二文を一文に・修飾語の位置) 2015(大問 3 に 5 問まとまって) 2015 2016・2017 には出ていません。大問 3 は毎年作り直されるので、いつ戻ってもおかしくない場所です
国語 四字熟語・ことわざ 2015 2015 以降、確認できた年には見当たりません
理科 こん虫(モンシロチョウなど)の 1 大問 2010・2012・2013・2015・2016 2016 2017・2018 では見当たりません
理科 星・星座 2010・2013・2017(2017 は大問 4 で 5 問) 2017 周期が空きやすい分野です
理科 流水のはたらき・地層 2012・2016 2016 1 大問ぶん出ています
社会 都道府県・日本の地形の基礎 2010・2012・2015(大問 1) 2015 精読した直近 3 年では雨温図・水産業・世界地理に置き換わっています
社会 江戸時代・飛鳥奈良 2010 2010 以降、確認できた年の歴史大問には入っていません(安土桃山 2012・2015・2016、近現代 2017・2018)
社会 農業・畜産 2012・2016 2016 大問の主題になりました

10. 形式面の注意

算数

  • 算数は答えだけ書く問題が中心です。ただし大問 5・大問 6 には「ただし、答えを出すまでの式や図、考え方などを書くこと」が付きます(2018〜2026 の確認できた 8 冊すべて。2017 は大問 6 のみ、2024 は大問 5 の (2) に付く形)。毎年 4 問は途中を書く前提です。
  • 円周率の指定は、確認できた 2019〜2026 の本文中には見当たりませんでした。円とおうぎ形は毎年出るので、実物の表紙・注意書きを市販の過去問集で確認してください。
  • 図のついた小問は 20 問中 3〜7 問(2024・2025 は 5 問、2026 は 3 問)で、大問 2(6) と立体・図形の移動・水量グラフなどが入った大問に集中します。
  • 単位(cm・cm²・cm³・分速何 m・何分何秒)を答えさせる問題が多く、答えの単位は問題文で毎回指定されます。
  • 各回とも 45 分・100 点です。20 問なので 1 問あたり 2 分強、計算 6 問を手早く終えて後半 4 題に時間を残す配分になります。

国語

  • 字数指定があります。2015「三十三字で探し、最初と最後の五字を抜き出して」「十五字以内で抜き出して」、2016「十一字で抜き出して」「十四字で」「二十五字以内で答えなさい」、2017「十二字で抜き出して」「三十字以内で説明しなさい」。自動集計では字数指定なしと出ますが、原本には毎年入っています。あわせて文字種の指定も出ます(2016「漢数字で答えなさい」、2015「漢字一字で抜き出して」、2017「漢字二字で答えなさい」)。
  • 「二つ選び」の設問が 2015 大問 4 問三にあります。1 つだけ選ぶ設問と混ざるので、指示の読み落としに注意が要る形です。
  • 図表は使いません(確認できた 6 冊で図のついた小問は 0)。国語は 30〜35 問なので、1 問あたりの時間は算数より短くなります。

理科・社会(2018 年度まで)

  • 理科の作図の問題は確認できた 7 冊にありません。身のまわりの場面(冬の眼鏡のくもり、エアコンと扇風機、砂場の砂鉄、保冷剤)から入る導入文が多く、会話文で進む大問もあります(2016 大問 3 のりか子さんとお兄さん)。
  • 理科・社会にも文字種の指定(漢字 2 文字で・カタカナ 6 文字で・漢字 2 字で・漢字 4 字で・漢字 7 字で)があります(→ 8 節)。

11. 学年別ロードマップ

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段 この学校ではどうするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先。整数・小数・分数の四則と、逆算(□を求める式)に早めに触れておきます。図形は円と正方形・長方形の面積、角度まで。国語は漢字の読み書きを毎日と、短い文章から答えを探す練習。時間を計る必要はまだありません。
小 5(幅) この学校の算数が使う単元は狭い範囲に集まっています。割合・比、売買損益、食塩水、仕事算、和差算、場合の数、数の性質、規則性、速さ、円とおうぎ形、立体の体積・表面積——この 11 個を小 5 のうちに一巡すると、大問 2 と大問 3〜6 の材料がほぼ揃います。国語は、ことばの知識(部首・熟語の構成・対義語・敬語・ことわざ・文の書きかえ)を広く一巡する時期です。大問 3 は毎年切り口が変わるため、広く浅くが合います。
小 6(仕上げ) 7 節の項目。夏以降の過去問は、まず同じ大問を、年度を変えて解く(大問 1 を 5 年ぶん、大問 2 を 5 年ぶん)解き、秋以降に年度通しで 45 分を計ります。式と考え方を書く大問 5・6 は、答えが合っていても書き方を見直します。

小 4 から始めるとどこで差がつくか: この学校は大問の並びが動かないぶん、「取るべき場所」がはっきりしています。差がつくのは小 5 での全分野の一巡よりも、小 4〜小 5 で積んだ計算の速さと正確さです。算数は 45 分で 20 問、うち 6 問が計算、6 問が一行問題で、この 12 問を短時間で確実に終えられるかどうかが、後半 4 題(式と考え方を書く問題を含む)に回せる時間を決めます。国語も漢字 10 問+知識で始まるため、早くから毎日の積み上げがそのまま形になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・合格可能性は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 佼成学園女子中学校(東京都・女子校・全体 72): 算数 85 と国語 81 がとくに近く、算数の大問の作りと単元の集まり方が似ています。算数の過去問演習が最も使いやすい相手です。
  • 国士舘中学校(東京都・共学・全体 72): 国語 91 と非常に近い一方、算数は 54 とやや離れます。国語だけを使う使い方になります。
  • 八雲学園中学校(東京都・共学・全体 71): 国語 78・理科 76 と 4 科目まんべんなく近い相手です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。


13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。過去問データベースには 1 年・1 科目につき 1 冊しか載っておらず、それが第 1 回のものか第 2 回以降のものかは資料からは分かりません。2015 年度の国語には転写の記録に「第一回学力試験」と残っていますが、全年がそうだとは言えません。回によって出題が違う可能性は残ります。
  • 国語は 2018 年度以降、理科・社会は 2019 年度以降の資料がありません(国語は著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2010〜2017 年度の話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 算数も 2014 年度・2021 年度の問題冊子がありません。「◯年連続」の数え方はこの 2 年を飛ばしています。
  • 2013 年度の社会の冊子は別の学校(川村中学校)の中身でした。この年は使っていません。
  • 理科の転写は 7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」記録つきです。分野の並びは読めますが、細かい数値・図の細部は原本で確かめてください。
  • 国語の出典は、本文末尾に表記が残っているものだけを書きました。2015 年度の 2 題と 2017 年度の大問 4 は転写に出典の表記がなく、著者名を確かめられなかったので書いていません。
  • 自動集計と原本が食い違った点をいくつか直しています。算数の大問 2 は自動集計だと年ごとに単元が入れ替わって見えますが、原本ではどの年も 6 問の小問集合で、先頭の問題の単元が見出しになっているだけでした。国語は「字数指定なし」と集計されていますが、原本には精読した 3 年すべてに字数指定があります。理科は資料のある年が 2010〜2018 に限られるため、大問数の増減は「7 冊の間での違い」であって、近年変わったという話ではありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の評価には触れていません(別のページの領分です)。転写の読み落としの可能性もあるため、最終確認は実物の過去問集でお願いします。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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