関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

聖徳学園中学校の過去問分析

共学私立東京都武蔵野市

重要結論

  1. この学校の 3 科目は、大問の数・小問の数・「何番に何の分野が来るか」が 2023〜2026 の 4 年間まったく動いていません。動くのは各出題位置(大問の番号と順番)の中身の単元だけです。
  2. 算数は 4 大問・18 小問(4+10+2+2)、社会は 5 大問×5 小問=25 問が 4 年とも同じ数で、理科は 4 大問が 生物 → 化学 → 地学 → 物理 の順で 4 年とも同じです。
  3. 大事なのは、「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです(社会だけは問い方の文がそのまま繰り返されます)。

今週やること

  1. 算数の大問 2 のうち 4 年連続で入っている速さ・円とおうぎ形・立体の 3 単元を、4 年分だけ抜き出して解きます。
  2. 算数の大問 2(一行題 10 問)を 4 年分横に並べて解きます。18 問中 10 問がここに集まっているからです。
  3. 社会の大問 5(前年 1 年間のニュース)だけ 4 年分を年度を変えて続けて解きます。

分析年度: 2023〜2026 年度
入試回: 回の表記なし
資料の範囲: 4 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 4 年
制約: 国語は 1 冊も資料に無く、未分析です。試験時間・満点・設問別配点も冊子には印刷されていません。入試回も特定できていません(→ 4 節・13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 1. この学校の基本情報
  2. 2. このページでわかること
  3. 3. まず結論だけ(10 行)
  4. 4. 資料の状況
  5. 5. 一番大きな結論
  6. 6. この学校らしさが出る場所
  7. 7. 今からやるなら(優先順)
  8. 8. 科目別の詳細
  9. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  10. 10. 形式面の注意
  11. 11. 学年別ロードマップ
  12. 12. この学校と出題構造が近い学校
  13. 13. 資料の限界

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都武蔵野市
男女 共学校
旧称 関東中学校(1927 年創立)。1976 年に現在の校名になりました

入試回(2027 年度の募集要項による内容です)。日付の早い順に並べます。

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回 日程 科目 試験時間 配点 備考
帰国生入試 2026 年 12 月 26 日 午前 国語・算数・英語から 2 科選択 各 50 分 各 100 点 募集は若干名。面接(本人)あり。英検 3 級以上は英語入試の得点に 15 点加点
プライマリー入試 2027 年 2 月 1 日 午前 2 科+面接 国語 45 分・算数 45 分 各 100 点 面接は本人のみ。自己申告書の提出が必要
適性検査 2 科 2027 年 2 月 1 日 午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 各 45 分 各 100 点 適性検査の 3 つの受け方は募集定員 20 名を合算します
適性検査 共通 2 科 2027 年 2 月 1 日 午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 各 45 分 各 100 点 同上
適性検査 3 科 2027 年 2 月 1 日 午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 各 45 分 各 100 点 同上
AM 入試(2 月 1 日 午後) 2027 年 2 月 1 日 午後 2 科 国語 45 分・算数 45 分 各 100 点 英検・漢検・数検 4 級以上で 10 点加点
特別奨学生入試(2 月 1 日 午後) 2027 年 2 月 1 日 午後 4 科 国語 45 分・算数 45 分・社会 20 分・理科 20 分 国語 100 点・算数 100 点・社会 75 点・理科 75 点 奨学生 A は 80% 以上で入学金+1 年間授業料免除。奨学生 B もあります
AM 入試(2 月 2 日 午前) 2027 年 2 月 2 日 午前 国語・算数・英語から 2 科選択 各 45 分 各 100 点 AM・PM・特別奨学生・プログラミング入試で募集定員は計 55 名

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

この学校は東京都武蔵野市の共学校です。同じ「聖徳」を名乗る千葉県の学校とは別の学校なので、過去問集や資料を取り寄せるときは「聖徳学園(しょうとくがくえん)・武蔵野市」で確認してください。表紙が旧校名の古い過去問は、改称前のものです。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行題(数行で終わる短い文章題)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。

分析できたのは算数・理科・社会の 3 科目で、国語は資料が 1 冊もありません(→ 4 節・13 節)。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校の 3 科目は、大問の数・小問の数・「何番に何の分野が来るか」が 2023〜2026 の 4 年間まったく動いていません。動くのは各出題位置(大問の番号と順番)の中身の単元だけです。
  2. 算数は 4 大問・18 小問(4+10+2+2)、社会は 5 大問×5 小問=25 問が 4 年とも同じ数で、理科は 4 大問が 生物 → 化学 → 地学 → 物理 の順で 4 年とも同じです。
  3. 大事なのは、「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです(社会だけは問い方の文がそのまま繰り返されます)。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 2(一行題 10 問)を 4 年分横に並べて解きます。18 問中 10 問がここに集まっているからです。
  2. 社会の大問 5(前年 1 年間のニュース)だけ 4 年分を年度を変えて続けて解きます。
  3. 理科は 4 分野を平らにし、作図 1 問と理由を書く記述を手で練習します。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 2 のうち 4 年連続で入っている速さ・円とおうぎ形・立体の 3 単元を、4 年分だけ抜き出して解きます。

注意

  1. 国語は 1 冊も資料に無く、未分析です。試験時間・満点・設問別配点も冊子には印刷されていません。入試回も特定できていません(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)で確認できた範囲は次のとおりです。

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科目 精読した年(設問文まで) 構成だけ数えた年 資料のある年 欠けている年度 判読の確度
算数 2024〜2026 の 3 年 2023(設問一覧を確認) 2023〜2026 の 4 年 2022 年度以前は資料が無い 高。計算式の分数・小数の転写に細かな揺れはあるが、大問構成と題材の読み取りに支障はない
理科 2024〜2026 の 3 年 2023(設問一覧を確認) 2023〜2026 の 4 年 2022 年度以前は資料が無い 高
社会 2023〜2026 の 4 年すべて — 2023〜2026 の 4 年 2022 年度以前は資料が無い 高
国語 — — 1 冊も資料に無い 全年度 —
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 国語は 1 冊も資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは算数・理科・社会に限った話で、国語の形式・分量・記述の有無は市販の過去問集で確認してください。
  • 入試回は特定できません。 冊子の転写に回の表記が無く、四谷大塚の資料は 1 校・1 年・1 科目につき 1 冊です。2027 年度の募集要項では、理科・社会を課すのは 4 科の回だけなので、理科・社会の冊子はその系統に見えますが、2023〜2026 年度当時も同じ構成だったかは確認できていないため断定しません。算数の冊子が理科・社会と同じ回のものかどうかも分かりません。
  • 試験時間・満点・設問別配点はどの冊子にも印刷されていません。 2027 年度の募集要項では国語・算数が各 45 分 100 点、4 科の回の理科・社会が各 20 分 75 点とされています。もしその時間配分が当時も同じだったなら、社会は 25 問を 20 分(1 問あたり約 48 秒)で処理することになります。ただし当時の時間は原本から確認できていないので、演習では時間を仮置きして測ってください。
  • 出題構造が近い学校を出す自動集計では、この学校は候補が算出できていません(12 節に記載)。

5. 一番大きな結論

この学校の 3 科目は、大問の数・小問の数・「何番に何の分野が来るか」が 2023〜2026 の 4 年間まったく動いていません。 動くのは各出題位置の中身の単元だけです。

  • 算数は 4 大問・18 小問が 4 年とも同じで、内訳も 4 問+10 問+2 問+2 問で 1 問もずれません。大問 1 が計算 4 問、大問 2 が一行題 10 問、大問 3 と大問 4 が誘導つき 2 問ずつ。これは 2023・2024・2025・2026 の 4 年すべてで原本を確認しました。
  • 社会は 5 大問×各 5 小問=25 問が 4 年とも同じで、分野の並びも 大問 1・2 が地理/大問 3 が古代〜中世の歴史/大問 4 が近世〜近代の歴史/大問 5 が前年のニュース、で 4 年動いていません。記述はちょうど 2 問、これも 4 年とも同じです。
  • 理科は 4 大問が 生物 → 化学 → 地学 → 物理 の順で 4 年とも同じです(2023 メダカ/燃焼/火山・地層/ふりこ、2024 植物のはたらき/水溶液・溶解度/地震/電気・電磁石、2025 花と発芽/熱と状態変化/月/てこ、2026 人体/溶解度・再結晶/月/光)。ここだけは小問数が 15〜20 と年で動きます。

大事なのは、「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。確認できた範囲では、算数と理科に「前年と同じ問題」はありません。数値も図も設定も毎年作り直されています。社会だけは問い方の文がそのまま繰り返されます(→ 8 節)。

したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく「同じ出題位置に来る種類の問題を、単元として仕上げておく」が正解です。具体的には、算数なら「大問 2 の 10 問を 4 年分横に並べて、どの単元が毎年出るかを確認して埋める」、社会なら「大問 5(前年ニュース)だけ 4 年分を年度を変えて続けて解く」という使い方が効きます。時間配分の練習は、社会・理科がもし各 20 分なら通し演習で必ずやっておく必要があります。


6. この学校らしさが出る場所

  • 社会の大問 5 は「前年 1 年間のニュース表」がそのまま問題文になっています。 4 年とも導入文が同じで、2 月・4 月・6 月…と月ごとにニュースが並び、その下線部から公民・地理・世界地図へ枝分かれします。2023 年度はウクライナ侵攻と発電、2024 年度は統一地方選挙・円安・カタカナ語、2025 年度は能登半島地震の被災地訪問・裁判員・国会、2026 年度は関税・参議院・京都議定書。社会の 5 分の 1 が「去年の日本と世界」に割かれているのは、この学校の分かりやすい色です。
  • 理科は「実験の場面」から入ります。4 年 16 大問のうち、装置図や観察スケッチを見せて「この操作をするとどうなるか」「この結果になる理由は何か」と進む作りが大半です。2026 の大問 2 問 3 は、ろ過の様子を描いた図から「明らかに誤っている点が 2 つある」ので正しい方法を説明させるという問い方でした。手順を覚えているかではなく、図を見て誤りに気づけるかを試しています。
  • 理科は身の回りのものが題材になります。紙コップで作ったスピーカー(2024)、へこんだピンポン玉(2025)、線路の継ぎ目のすき間(2025)、水を入れた円筒形のコップがレンズになる(2026)、アサガオ(2025)。教科書の実験装置よりも「家や街で見るもの」を持ち込む傾向があるように見えます。
  • 算数は「答えだけ」を 18 問、45 分で(募集要項の時間が当時も同じなら)です。途中式を書かせないかわりに、大問 3・4 で誘導 2 問の形をとり、(1) の答えを (2) で使わせます。長い記述で差をつける作りではなく、手数の速さと計算の正確さで差がつく作りに見えます。
  • 社会の歴史は人物語りから入ることが多いです。2024 の大問 3 は「日本の歴史上のある人物が、自分の行ったことについて語っている文章」【A】〜【E】、2026 の大問 3 も同じ作りで邪馬台国の卑弥呼から始まります。人物と時代を結びつけて並べ替える問いが、この形の締めに来ます。
  • 地理は「農業・農産物」が 4 年連続です(2023 北海道の酪農と稲作、2024 稲作と食料消費量、2025 促成栽培・抑制栽培と果物の生産上位県、2026 ピーマンの出荷時期)。都道府県別の農産物ランキングと、出荷時期をずらす栽培の理屈は、この学校では毎年戻ってきます。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方は、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・時事へのアンテナ)を先に。学年別の読み替えは 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 2 の 10 問を 4 年分まとめて解く — 18 問中 10 問がここに集まっているので、配点上いちばん重い枠です。4 年連続で入っているのは速さ・円とおうぎ形・立体(体積または展開図)の 3 つ。ほぼ毎年入るのが規則性(3/4 年)・数の性質(3/4 年)・角度(3/4 年)・場合の数(3/4 年)。立体は大問 2 の中に 4 年とも 1 問あり、2024 は底面がおうぎ形の柱体の体積、2025 は直方体を切り取った立体の体積、2023 と 2026 は展開図で面や矢印の位置を対応させる問題で、求積と展開図が交互に来ているように見えます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3 と大問 4 の「速さ」 — 2024 の大問 3(1 周 5400m の池を分速 180m と分速 270m で回る旅人算)、2025 の大問 4(1 辺 1m の正三角形の周を 2 点 P・Q が回る)、2026 の大問 3(正方形と長方形が直線上をすれ違う)と、3 年連続でどちらかの枠が速さです。しかも 3 年とも「動く 2 つのものが出会う・重なる時刻」を 2 問続けて問う作りです。誘導の (2) まで通して解き、「出会う・重なる・すれ違う」の 3 パターンをそろえておきます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 算数・計算 4 問(大問 1)を毎日 1 セット — 4 年とも 4 問で、うち 1 問は必ず「分数・小数・かっこが混ざった長い式」です(2023・2024・2025・2026 の (4) または (3))。工夫して計算する形(2024 の 1.57×34−31.4×0.4+314×0.87、2026 の 0.38×5+0.7×3.8−1.9×0.5×2 など、3.14 や 0.38 をくくり出す)が毎年入ります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・大問 5(前年のニュース)と、その中の世界地図 — 4 年とも大問 5 で、導入文は「次の表は◯◯年のニュースの一部です。これを読み、以下の問いに答えなさい。」で 4 年とも同文です(2023 年度=2022 年、2024 年度=2023 年、2025 年度=2024 年、2026 年度=2025 年のニュース表)。ニュースの語句そのものより、そこから公民(国会・裁判・憲法・選挙・地方自治)と世界地図に接続する作りなので、ニュースを覚えるだけでは足りません。大問 5 の中には、地図のア〜エから国や都市の位置を選ぶ問題が 4 年とも 1 問あります(2023 ウクライナの首都、2024 表中 10 月のニュースの場所、2025 前年の開催地、2026 話題になった国)。白地図で国名と大陸の位置を言えるようにしておくと、ここは確実に取れます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会・「適切でないものを 1 つ選び記号で答えなさい」 — 4 年とも複数問あります。2024 年度と 2025 年度の大問 4 問 1 はほぼ同文で、どちらも「下線部①について、適切でないものを次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」の選択肢アが日清戦争の賠償金と八幡製鉄所の話です。消去法の練習を、社会だけは意識的にやってください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・地理の資料読み取り — 大問 1・2 は 4 年とも地理で、グラフ・表・地図・雨温図から読み取らせます(2024 米の生産量と平野の組み合わせ、2025 トウモロコシの輸入相手先の円グラフと果物の生産上位 5 県の表、2026 ピーマンの月別出荷量の折れ線と公害の苦情件数の表)。都道府県の農産物ランキングは 4 年連続で出ています。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・作図 1 問と理由を説明する記述 — 作図は 4 年とも 1 問あり、4 年とも「解答用紙の図に書き込む」形です(2023 びんの中の空気の流れを矢印で、2024 茎の断面で物質が通る管を塗りつぶす、2025 1 週間後の月の形と位置を図に書き込む、2026 凸レンズを通る光の道すじの続きをマス目を使ってかく)。フリーハンドで済むものばかりですが、やったことが無いと必ず止まります。記述は 2023 が 2 問、2024 が 1 問、2025 が 3 問、2026 が 2 問で、すべて「なぜそうなるか」「どうすればよいか」を 1〜2 文で書く形です(2025「加熱しているのに温度が一定になる理由」「線路の継ぎ目にすき間がある理由」、2026「肺が細かく枝分かれしている理由」「ろ過の誤りを 2 つ直す方法」)。短答に分類されている問いでも、実際は理由を書かせるものが混じります(2023 の「子メダカが 2〜3 日えさを食べなくても弱らない理由」など)。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週末 60 分] 理科・地学は「月」を先に — 大問 3 の地学は 2025・2026 と 2 年続けて月です(2023 は火山と地層、2024 は地震)。月の満ち欠け・南中・時刻による位置の変化は、2 年連続で出ている以上まず固めるべきところです。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(4 大問・18 小問・全問答えのみ)

年度×大問の題材表

大問 1 は 4 年とも計算 4 問なので省略します。大問 2 は 10 問の一行題で、出た順に単元を並べます。

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年度 大問 2(一行題 10 問・出た順) 大問 3 大問 4
2023 食塩水
植木算
場合の数(分数を作る)
約束記号
平面図形の長さ
規則性(周期)
数の性質(分母 24 の分数)
展開図(記号選択)
速さ(球速)
円とおうぎ形
規則性(いくつかの数を足して 2023 を作る) 平面図形(長方形の中の三角形の面積・面積比)
2024 和差算
食塩水(水を加える)
つるかめ算(個数を合計から逆算・100 円玉と 500 円玉)
数の性質(3 でも 5 でも 1 余る)
円とおうぎ形の面積
速さ(家から駅へ)
場合の数(4 人の並び方)
規則性(数列で初めて 10 が出る)
角度(二等辺三角形)
立体(底面がおうぎ形の柱体の体積)
速さ(1 周 5400m の池を分速 180m と分速 270m で回る) 平面図形(1 辺 12cm のひし形と面積比)
2025 比の穴埋め
速さ(秒速に直す)
場合の数(2 けたの整数)
集合(電車とバス)
割合(5 年生と 6 年生の男女)
円とおうぎ形(1 辺 3cm の正方形内)
面積の単位換算(ha・a)
角度(正六角形)
平均算(3 人の試験)
立体(直方体を切り取った体積)
立体(1 辺 1cm の立方体を積んだ 100 段のピラミッドで、外から見える個数) 速さ(1 辺 1m の正三角形の周を回る 2 点 P・Q)
2026 速さ(時速 3.2km で 2km)
規則性(30 回目の 2 まで足す)
集合(大阪と沖縄)
数の性質(90 を割ると 6 余る)
割合と比(兄と妹の所持金)
割合(トウモロコシ収穫量の 41%)
平均算(5 人と 2 人の平均身長)
展開図(矢印の位置)
円とおうぎ形(4 つの同じ円)
角度(正三角形と正方形)
速さ(正方形と長方形が直線上を動く・重なる面積) 売買損益(原価 400 円・5 割の利益・売れ残りの値引き)

頻出単元と周期(4 年集計)

  • 4 年連続で大問 2 に入る: 速さ(4/4)、円とおうぎ形(4/4)、立体(4/4。体積 2 回・展開図 2 回で交互)。
  • 3 年: 規則性(2023・2024・2026)、数の性質(2023・2024・2026)、角度(2024・2025・2026)、場合の数(2023・2024・2025)。
  • 2 年: 食塩水(2023・2024)、集合(2025・2026)、平均算(2025・2026)、割合と比(2025・2026)。
  • 1 年のみ: 約束記号(2023)、植木算(2023)、和差算(2024)、つるかめ算(2024)、面積の単位換算(2025)、売買損益(2026 は大問 4)。
  • 大問 3・4 の枠: 速さが 2024(大問 3)・2025(大問 4)・2026(大問 3)と 3 年連続でどちらかに入ります。平面図形の面積比は 2023・2024 の大問 4 で 2 年連続、2025・2026 は入っていません。
  • 2025・2026 に増えたもの: 集合(ベン図)と平均算が 2 年連続で入り、そのぶん食塩水・つるかめ算・和差算が抜けました。割合系の一行題の作りが少し変わったように見えますが、2 年では傾向とまでは言えません。

問い方の作り

  • 大問 1 の 4 問は、(1)(2) が整数・小数の四則、(3)(4) が分数とかっこが混ざった長い式、という並びが 4 年とも同じです。工夫して計算する問題が毎年 1 問入ります(2023 の 21.3×7+42.6×3−2.13×30、2024 の 1.57×34−31.4×0.4+314×0.87、2026 の 0.38×5+0.7×3.8−1.9×0.5×2)。共通因数でくくる練習をしておくと、ここで時間が浮きます。
  • 大問 2 は 1 問 1 答で、誘導はありません。10 問すべて独立しているので、分からない 1 問を飛ばして次に行く判断がそのまま得点差になります。
  • 大問 3・大問 4 はどちらも小問 2 問で、(1) で求めた値を (2) で使う誘導です。(2) は「何回目か」「何秒後か」「何個か」と、逆から数えさせる問いが多い作りです(2023「奇数が最も少ない場合」、2024「出発点で出会うのは何回目に出会ったときか」、2025「距離が 1m になるのは何回あるか」、2026「面積が等しくなるのは何秒後か」)。
  • 図は 18 問中 5〜7 問にしか付きません。図形問題でも「右の図で」と短く書かれ、条件は文章に埋まっています。

8-2. 理科(4 大問・小問 15〜20・生物→化学→地学→物理)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(生物) 大問 2(化学) 大問 3(地学) 大問 4(物理)
2023 メダカの成長(卵の育つ順・毛のはたらき・飼育の仕方) 燃焼(底のないびんとろうそく・空気の流れの作図・スチールウール) 火山のふん火(溶岩とマグマ・軽石・地層のつぶ・山の高さの変化の計算) ふりこ(周期のはかり方・くぎを打った場合)
2024 植物のはたらき(光合成・道管と師管の塗り分け・根のはたらき) 水溶液と溶解度(ごま・食塩・ミョウバンを溶かす・ろ過・蒸発・溶解度曲線) 地震と自然災害(液状化・土石流・P 波と S 波の到達時刻・マグニチュード) 電気と電磁石(4 種類の電熱線・紙コップのスピーカー・モーターの巻き線)
2025 花のつくりと種子の発芽(アサガオの各部・発芽の条件・子葉) 熱と状態変化(−20℃ の氷を加熱・状態変化のグラフ・融点と沸点) 月(18 時に南の空の半月・3 時間後の位置・1 週間後の形と位置の作図) てこ(棒のつり合い・皿をつるした棒)+熱と状態変化(ピンポン玉・線路の継ぎ目)
2026 人体(呼吸器官・肺胞が細かい理由・吸う息とはく息の気体の割合) 溶解度・再結晶(硝酸カリウム・80℃ から 20℃ へ・ろ過の誤り 2 つ) 月と太陽(満ち欠けの周期・クレーター・見かけの大きさ) 光(凸レンズと像・光の道すじの作図・レンズの半分を隠す・水を入れたコップ)

2025 の大問 4 は、てこと熱と状態変化の 2 題材が 1 つの大問に入っています。大問の数え方としては 4 大問ですが、内容は 5 題分に近い年です。

頻出単元と周期

  • 出題位置は 4 年とも 生物 → 化学 → 地学 → 物理(2023〜2026)。分野が入れ替わった年はありません。
  • 地学は 月が 2025・2026 の 2 年連続。それ以前は火山と地層(2023)、地震(2024)。
  • 化学は溶解度・再結晶が 2024・2026 の 2 回。2025 は熱と状態変化で、水の三態のグラフを読ませる作りでした。
  • 物理は 4 年とも別単元(ふりこ→電気と電磁石→てこ→光)。同じ単元が続いた例はありません。
  • 生物も 4 年とも別単元(動物の誕生→植物のはたらき→花と発芽→人体)。動物・植物・人体を 3 年で一巡しているように見えます。
  • 気体の性質(二酸化炭素・酸素)は大問 1 や大問 2 の中の小問として 2024・2026 に出ています。分野の出題位置とは別に、単元をまたいで顔を出す話題です。

問い方の作り

  • 4 大問とも「〜について、次の問いに答えなさい」で始まり、装置図・スケッチ・グラフ・表が付きます。有図の小問は 15〜20 問中 8〜17 問(2025 が最多で 17 問)。
  • 計算問題が必ず入ります(2023 山の高さの変化、2024 P 波と S 波の到達時刻から震源距離・マグニチュード、2026 硝酸カリウムの溶解量と析出量)。答えが小数になる場合の四捨五入の指示が付くことがあります(2026 大問 2 問 2)。
  • 記述は「理由を答えなさい」「簡単に説明しなさい」が中心で、字数指定はありません。短答に見える問いでも理由を書かせるものが混じるので、解答欄の大きさで判断せず、問い方を読む習慣を。
  • 選択肢の記号がアイウエの年と①②③④の年があり、2023 は同じ冊子の中で両方使われています。

8-3. 社会(5 大問×5 小問=25 問・地理 2・歴史 2・時事 1)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(地理) 大問 2(地理) 大問 3(古代〜中世) 大問 4(近世〜近代) 大問 5(前年ニュース)
2023 北海道(根釧台地の酪農・石狩平野の稲作・先住民・親潮・北方領土) 世界遺産と交通(UNESCO・西九州新幹線・広島のかき・沖縄の雨温図・沖ノ鳥島の護岸工事の記述) 卑弥呼〜室町(金印と漢・藤原氏・墾田永年私財法・壇ノ浦・勘合の記述) 江戸(鎖国・目安箱・人口構成・明治以降の並べ替え) 2022 年(ウクライナ侵攻と首都の位置・発電・出生率・憲法 41 条・エジプト)
2024 稲作(米の生産量上位と平野の組み合わせ・河川と品種・食料消費量の変化・水田単作の理由の記述) 人口(都道府県別人口増加率・高齢化の到達年の国際比較・人口ピラミッド) 人物語り【A】〜【E】(鑑真・藤原氏と共通点の記述・南蛮貿易の相手国・時代の並べ替え) 戦争の年表(日清戦争の賠償金・与謝野晶子・年表の空欄・戦後の写真と県の位置) 2023 年(統一地方選挙と被選挙権・円安・カタカナ語・原発と地名・10 月のニュースの場所)
2025 農業(促成栽培と抑制栽培・トウモロコシの輸入相手先・地産地消・果物の生産上位 5 県) 北陸の地図(北陸新幹線の敦賀延伸・神通川・イタイイタイ病・日本海側の気候の記述・政令指定都市) 三内丸山遺跡〜安土桃山(縄文の暮らし・仁徳天皇陵・聖徳太子の政治・中尊寺・鉄砲伝来の記述) 戦争の年表(日清戦争の賠償金と八幡製鉄所・第一次大戦の参戦口実・玉音放送の日付・日米安全保障条約・普通選挙運動の時期) 2024 年(天皇の国事行為・裁判員・国会の役割・カタカナ語・開催地の位置)
2026 地図の線 A〜C(政令指定都市・カルデラ・ピーマンの出荷の記述・リアス海岸・線の同定) 東京都(外国人観光客・発電所の地図記号・工業・公害の苦情受付件数の比較・カタカナ語) 人物語り【A】〜【D】(卑弥呼と中国王朝・大化の改新・空欄 2 つ・整備された港) 江戸の年表(禁教令を出した理由の記述・踏み絵・解体新書・島原の乱の時期) 2025 年(関税・話題の国の位置・参議院・京都議定書・憲法第 1 条)

頻出テーマと周期

  • 大問 5 は 4 年とも前年 1 年間のニュース表。導入文「次の表は◯◯年のニュースの一部です。これを読み、以下の問いに答えなさい。」が 4 年とも同文であることを原本で確認しました。
  • 大問 5 の中に、世界地図から位置を選ぶ問題が 4 年とも 1 問(2023 問 1、2024 問 5、2025 問 5、2026 問 2)。
  • 大問 5 は公民の入口でもあります。憲法(2023 第 41 条、2025 天皇の国事行為、2026 第 1 条)、国会(2025 問 3、2026 参議院)、裁判(2025 裁判員)、地方自治(2024 被選挙権)。
  • 大問 5 にカタカナで答える語句が 2024・2025・2026 の 3 年連続(2026 は大問 2)。時事の用語をカタカナで書かせる問いは、この学校の定番です。
  • 地理は農業・農産物が 4 年連続(酪農と稲作/稲作/促成栽培と果物/ピーマンの出荷)。
  • 歴史は 大問 3 が古代(卑弥呼・飛鳥・奈良)から中世まで、大問 4 が近世(江戸)または近代の戦争という 2 枠に 4 年とも分かれます。大問 4 は江戸(2023・2026)と近代の戦争(2024・2025)が交互に見えます。
  • 年表を使う大問が 2023(大問 4)・2024(大問 4)・2025(大問 4)・2026(大問 4)と 4 年連続で大問 4 に入っています。

問い方の作り

  • 「適切でないものを次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」が 4 年とも複数問あります。とくに 2024 年度の大問 4 問 1 と 2025 年度の大問 4 問 1 はほぼ同文で、どちらも下線部①(日清戦争)について適切でないものを選ばせ、選択肢アが賠償金と八幡製鉄所の話です。両年の原本で確認しました。同じ問い方が別の年の同じ出題位置に来る、という意味では、この学校でいちばん分かりやすい繰り返しです。
  • 空欄に語句を入れる短答(「( ③ )にあてはまる語句を漢字で答えなさい」)が毎年複数。
  • 年表の A〜E から「この出来事はどの時期か」を選ぶ問題(2025・2026)。
  • 資料(グラフ・表・地図・写真)を読ませる問題が 25 問中 8〜15 問。
  • 記述はちょうど 2 問。「理由を説明しなさい」(2023 沖ノ鳥島の護岸工事、2024 水田単作、2026 禁教令)と、「どのように広がり、どんな影響をもたらしたか」(2025 鉄砲)のように、経過と影響をまとめて書かせるものが混じります。

8-4. 国語

国語は 1 冊も資料に無く、未分析です。(著作権処理の関係で掲載されない年が多く、この学校は全年度が該当します。)出題の有無・大問構成・記述の量・出典の傾向は、この資料からは一切分かりません。募集要項では国語は 45 分 100 点とされていますが、中身は市販の過去問集で確認してください。ここに書いた「一番大きな結論」も、算数・理科・社会の 3 科目についてのものです。国語も同じように出題位置が固定されているかは分かりません。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料が 4 年分しかないので、長い周期は読めません。「2 年続いたので次は入れ替わりそう」「4 年のうち 1〜2 回しか出ていない」という範囲での注意書きです。

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科目 単元 出題年 最終確認年度 状況
理科 地学の「地層・岩石・火山」「地震」 2023(火山と地層)・2024(地震) 2024 年度 2025・2026 は 2 年続けて月。大問 3 は地学の出題位置が固定なので、地層・地震が戻る余地がある
理科 物理の「ふりこ」「電気・電磁石」 2023(ふりこ)・2024(電気と電磁石) 2024 年度 2025 はてこ、2026 は光。大問 4 の物理は 4 年とも別単元で回っている
理科 化学の「燃焼」「気体の性質」 2023(燃焼)・2024 と 2026 に気体の小問 燃焼は 2023 年度/気体の小問は 2026 年度 大問 2 は 2024・2026 が溶解度、2025 が熱と状態変化。燃焼は 2023 以降大問として出ていない
算数 大問 4 の「平面図形の面積比」 2023・2024 2024 年度 2 年連続で出たあと 2025・2026 は無い。誘導 2 問で辺の比から面積比を出す作りなので、戻ったときに備えておく
算数 大問 2 の「食塩水の濃度」 2023・2024 2024 年度 2025・2026 は代わりに割合と比・平均算・集合が入っている
算数 大問 2 の「つるかめ算」「和差算」 2024 のみ 2024 年度 4 年で 1 回。2025・2026 の一行題からは抜けている
算数 大問 2 の「約束記号」 2023 のみ 2023 年度 4 年で 1 回。出たら初見になるので、記号の定義を読んで従うだけ、と割り切る
社会 大問 4 の「江戸時代」 2023・2026 2026 年度 2024・2025 は近代の戦争。江戸と近代が交互に見える(4 年では断定できない)
社会 大問 2 の「人口・都市問題」 2024(人口ピラミッド)・2026(小問 1 問) 2026 年度 2025 は交通・地形。大問 2 の地理は年ごとに切り口が変わる枠
社会 「地形図の記号」 2026(発電所の地図記号)のみ 2026 年度 4 年で 1 回。読図を大問まるごとで問われた年は無い
社会 「国際機関・世界遺産」 2023 のみ 2023 年度 4 年で 1 回。2024 以降は出ていない

10. 形式面の注意

  • 算数: 4 年とも全問が答えのみです。記述・途中式・作図はゼロ。2023 の展開図 1 問だけが記号選択で、あとは短答。図のある小問は 18 問中 5〜7 問(2025 のみ 7 問)。円周率は 2024 年度の設問に「円周率は 3.14 とします」の但し書きを 2 か所確認しました。他の年は転写に表記が見当たりませんが、冊子の表紙の注意書きは転写に含まれないことがあるので、実物で確認してください。解答用紙の単位印字の有無も転写からは分かりません。小問数は 4 年とも 18 問ちょうどで、大問ごとの内訳(4・10・2・2)も 4 年同じです。
  • 理科: 記述は毎年 1〜3 問で、字数指定はありません。長さは 1〜2 文。作図が 4 年とも 1 問あり、すべて「解答用紙の図に書き込む」形式(矢印・塗りつぶし・月の位置・光の道すじ)。「ア〜エから 1 つ選び」だけでなく「3 つ選び」(2025 大問 1 問 2・問 4)、「育っていく順に並べ」(2023 大問 1 問 1)が混じります。記号がアイウエの年と①②③④の年が同じ冊子内で混在します(2023)。漢字指定つきの短答があります(2024「漢字 2 文字で」、2024「漢字で答えなさい」)。短答 45〜68%/記号選択 16〜35%/記述 1〜3 問/作図 1 問。小問数は 15(2023)・18(2024)・20(2025)・19(2026)と動き、3 科目の中でここだけ量が読みにくい科目です。
  • 社会: 記述はちょうど 2 問で 4 年とも変わりません。ただし出る大問は動きます(2023 は大問 2・3、2024 は大問 1・3、2025 は大問 2・3、2026 は大問 1・4)。字数指定は 4 年間 1 問もありません。代わりに書き方の指定が毎年あります(「漢字で」「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 4 字」「漢字 8 字」「カタカナで」)。記述に語句の指定が付くことがあります(2025 大問 2 問 3「『日本海』という語句を使って」)。作図はありません。「適切でないものを選べ」「正しいものを選べ」の消去法と、「古い順に並べかえ」(2024 大問 3 問 5)、年表の A〜E から時期を選ぶ(2025 大問 4 問 5、2026 大問 4 問 5)が定番です。記号選択 56〜76%/短答 16〜36%/記述 8%(4 年とも 2 問)。25 問という数は 4 年とも変わりません。募集要項の時間(各 20 分)が当時も同じだったなら、資料の多さに対してかなり速い処理が要ります。

11. 学年別ロードマップ

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(大問 1 の 4 問は 4 年とも計算だけ)、円とおうぎ形・角度の基礎、速さの「時速・分速・秒速の換算」。理科は生物・化学・地学・物理の 4 分野をまんべんなく(この学校は 4 分野が毎年 1 題ずつ出るので、苦手分野を作らないことがそのまま得点になります)。社会は都道府県と日本地図・世界地図。時間を計る練習はまだ不要です。
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の一行題を 1 日 1 単元ずつ、週末 60 分は理科の実験・観察の説明と社会の歴史・ニュースに充てます。算数は大問 2 に出る単元プール(この学校の一行題に出る単元の全体)を、この順で一巡します。速さ・円とおうぎ形・立体(体積と展開図)・規則性・数の性質・角度・場合の数・平均算・集合・割合と比・食塩水・つるかめ算(受験用教材の単元)・和差算(受験用教材の単元)・売買損益 — これがこの学校の大問 2 の中身のほぼ全部です。理科は各分野の実験・観察を「なぜそうなるか」まで説明できるように(記述は毎年 1〜3 問)。社会は歴史を古代と近世〜近代の 2 山に分けて通し、そしてこの学年から前年のニュースを月ごとにメモする習慣をつけると、小 6 の大問 5 が別物になります。
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は 4 年分を「年度通し」ではなく「出題位置ごとに縦」に解いてください(大問 2 の 10 問だけを 4 年分、社会の大問 5 だけを 4 年分、理科の大問 3 だけを 4 年分)。並びが 4 年完全に同じなので、この解き方がそのまま「本番でここに何が来るか」の予習になります。通し演習は時間配分の確認のため 2〜3 回で足ります。

どの学年でも、国語だけはこの表から抜けています。国語は 1 冊も資料が無いためで、国語の進め方は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)。算数・理科・社会も 2022 年度以前は資料が無いので、上の順番は 2023〜2026 の 4 年から言えることです(→ 13 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 算数の大問 2 が 18 問中 10 問を占める構造なので、「一行題を単元横断で速く正確に処理する力」が小 5 までにどれだけ積み上がっているかがそのまま効きます。難しい 1 問を粘る力より、10 種類の単元を順番に切り替えて 10 問を落とさない力です。もう 1 つは社会の大問 5 で、これは小 6 の 1 年で詰め込むより、小 5 のうちから 1 年分のニュースに触れておいた方が楽です。理科は 4 分野が毎年必ず 1 題ずつなので、苦手分野を 1 つ残すと毎年確実にそこで失点する構造になっています。小 4〜5 の間に 4 分野を平らにしておく価値が高い学校です。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女別学かどうかは、ここでは扱いません。

この学校は、上位 3 校を挙げる形の出題構造が近い学校の一覧を出せていません。 過去問資料が 2023〜2026 の 4 年分しかなく、比較に必要な年数に届かないためです。出題構造が近い学校のページ も同じ理由で空欄になっています。代わりに、どういう学校の過去問がこの学校の練習になるかを、出題の作りから書きます。

  • 算数: 「4 大問・全問答えのみ・一行題が 10 問」という作りなので、一行題(小問集合)の比重が大きい学校の過去問がそのまま練習になります。逆に、大問 1 題を長く追いかける学校や、途中式・考え方を書かせる学校の過去問は、この学校の練習としては効率が落ちます。
  • 理科: 「4 分野が毎年 1 題ずつ・作図 1 問・理由記述 1〜3 問」なので、4 分野均等配置で記述が少数入る学校が近い作りです。分野が偏る学校(生物と地学だけ、など)の過去問は、4 分野を平らにする目的には向きません。
  • 社会: 「地理 2 題+歴史 2 題+前年ニュース 1 題、記号選択が主軸、記述 2 問」なので、大問 1 題を前年のニュースに割いている学校の過去問が最も使えます。時事の 1 題は、他校の過去問でも同じ年のニュースを扱っていれば素材として使えます。
  • 併願先の過去問を練習に使うときは、この学校と同じ「出題位置ごとに年度を変えて続けて解く」使い方はしないでください。出題位置が固定なのはこの学校の性質で、他校の過去問は単元の演習素材として使うのが自然です。
  • この学校は受ける回によって必要な科目が変わります(2 科・4 科・適性検査・英語を使う回があり、理科・社会は 4 科の回だけです)。併願先の科目構成と見比べて、どの科目をどこまで準備するかを立てる必要があります。

13. 資料の限界

  • 年数が 4 年(2023〜2026)しかありません。 「4 年とも同じ」という記述は、それ以前もそうだったことを意味しません。逆に「4 年で 1 回だけ」の単元は、それ以前に何度も出ていた可能性があります。周期の話はすべてこの 4 年の中の話です。
  • 入試回が特定できていません。 冊子の転写に回の表記が無く、算数・理科・社会が同じ回の冊子かどうかも確認できていません。この学校は 2 月 1 日から 11 日まで複数の回があり、4 科の回・2 科の回・英語や実技を使う回など内容が分かれます。受ける回の実物を必ず確認してください。
  • 試験時間・満点・設問別配点は冊子に印刷されていません。本文で触れた時間・配点は 2027 年度の募集要項の数字で、2023〜2026 年度当時のものではありません。
  • 国語は 1 冊もありません。4 科目のうち 1 科目が丸ごと空白の分析です。
  • 転写の読み落としの可能性があります。とくに、冊子の表紙の注意書き(円周率の指定・定規やコンパスの可否・解答の書き方)は転写に含まれていないことが多く、算数の円周率は 2024 年度の設問中の但し書きでしか確認できていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。

資料どうしの食い違い

  • 自動集計の側では、算数の大問 2 が「先頭の小問の単元」で代表されていて、年ごとに大問 2 の単元が変わっているように見える表になっています。実際には大問 2 は 4 年とも 10 問の一行題の枠で、単元は 10 個並んでいます。本文は原本の設問一覧から起こしました。
  • 同じく自動集計では社会に「字数指定のある年が半分」と出ていますが、原本で確認した 4 年に字数指定(◯字以内)の問いは 1 問もありません。拾われているのは「漢字 4 字」「漢字 8 字」のような文字種・文字数の指定です。
  • 理科の「作図あり」は、4 年とも解答用紙の図への書き込み(矢印・塗りつぶし・位置の記入・線の続き)です。白紙に一から図をかかせる問題は、確認できた範囲ではありません。
  • 出題構造が近い学校の自動算出は、この学校では成立していません(比較に必要な年数に届かないため)。12 節は出題の作りから書いた一般論です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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