私立中学の学費、初年度はいくら?——関東の私立中 61 校の公式の数字から
「私立に行かせたい気持ちはある。でも、正直いくらかかるのか分からない」
中学受験を考えはじめて、まず気になるのがお金の話、という家庭は少なくありません。塾の費用は耳に入ってきても、入ってからのお金は学校のページを一つずつ見ないと分かりません。不安になるのは当然です。
一度に全部を調べなくても大丈夫です。このページでは、まず全体の目安を出し、そのあと見ておきたいことを 4 つに絞りました。
まず、全体の目安
関東の私立中学のうち、入学金を含めた「初年度の合計」を公式に載せている 61 校の数字を並べました(初年度の合計を載せていても、入学金を含まない学校は外しています)。
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| 金額 | |
|---|---|
| 真ん中(中央値) | 約 114 万円 |
| 安い方から数えて 4 分の 1 の所 | 約 103 万円 |
| 高い方から数えて 4 分の 1 の所 | 約 124 万円 |
真ん中の半分の学校は、およそ 103 万〜124 万円です。100 万円を下回るのは 61 校中 11 校でした。
ただし、この 61 校の中にも、制服・積立金・端末代まで合計に入れている学校が 3 割ほどあります。制服などが混ざっていない 41 校だけで数えると、真ん中は 107 万円ほどです。学費としては、だいたい 110 万円前後と受け止めておくとよいと思います。
何に払うのか
初年度の合計は、おおむね次の足し算です。
- 入学金(入学のときに 1 回だけ): 入学金を載せている関東の私立 245 校で、真ん中は 25 万円。半分の学校は 24 万〜30 万円の間で、全体では 10 万〜40 万円と開きがあります
- 授業料(月ごとか年ごとに払う)
- 施設費(入学時にまとめて、または毎月)
- その他(教育充実費・維持費・父母の会や後援会の会費など)
授業料や施設費は、月ごと・年ごとの書き方が学校で違うため、ここでは真ん中の額を出していません。施設費やその他の費目を「入学時にまとめて」払うのか「毎月」払うのかも、学校によって違います。名前が同じでも中身が違うことがあるので、項目ごとの金額を学校どうしで単純に比べるのは難しいです。まず初年度の合計から見はじめて、そのうえで何が入っているかを確かめると、比べやすくなります。
「初年度の合計」に何が入っているか
多くの学校では、制服・体操着・かばん、林間学校などの行事の積立、タブレットなどは、合計に入っていません。ただし、上の 61 校でも 3 割ほどの学校は、積立や端末代、制服などの何かを合計に入れています。何が入っているかは学校ごとに違うので、合計の金額だけで学校を並べると、ずれることがあります。
見ておきたい 4 つのこと
- 入学金を払う締め切りの日。第一志望の発表より前に、別の学校の入学金の締め切りが来ることがあります。入学金などの納入を、ほかの学校の合格発表まで待ってもらえる「延納」の制度がある学校もあります。待ってもらえる範囲や期限は学校ごとに違うので、募集要項で確かめます。
- 2 年目から払うお金。入学金は初年度だけです。一方で、施設費や積立金を毎年払う学校もあるので、6 年間で考えるなら 2 年目からの年額も見ておくと安心です。
- 合計に入っていないものの見積もり。説明会で「合計に入っていないものは、だいたいいくらですか」と聞いておくと、比べやすくなります。
- 住んでいる都県の制度。私立中学の授業料を助ける制度があるかどうか、あればどんな条件かは、都県ごとに違い、年度でも変わります。お住まいの都県のページで確かめてください。
数字の見方の注意
- 数字は、各校が公式のページや募集要項に載せている「初年度の合計」です。このサイトで足し直した数字ではありません。
- 学校によって、載せている年度が違います(おもに 2025〜2027 年度。2023・2024 年度が数校、年度の記載がない学校もあります)。2027 年度は予定額の学校があります。2026 年 9 月に集めた数字なので、最新の額は学校の募集要項で確かめてください。
- 各校のページの「初年度に納める費用」の欄に、入学時に払う額と授業料が出ています(合計を公式に載せている学校は合計も)。内訳は、同じページの「情報公開の状況」の「費用の明細」から、学校の公式のページで見られます。
高く見えても、中身を見ると印象が変わることがあります。合計の高い・安いの差より、「何が入っているか」「いつ払うか」の差の方が大きいこともあります。気になる学校があれば、項目を一つずつ見てみてください。何が入っていて何が入っていないかが分かるだけでも、家族で話がしやすくなります。
数字は各校の公式の頁・募集要項・入試結果などから数えたものです。合格可能性・学校の優劣は扱いません(→ 資料の限界・方法論)。更新 2026-10-14。