関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

立正大学付属立正中学校の過去問分析

共学私立東京都大田区

重要結論

  1. 動かないのは、どの大問で何を測るかという出題位置(大問の番号と順番)と、何問出すかという総数です。算数の小問 20 問は資料のある 16 年すべてで、社会の小問 24 問は精読した 3 年とも同じです。
  2. 理科は大問 4 つが 物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順で、大問が 4 本になった 2014 年度以降、資料のある 12 年すべてでこの並びです。
  3. 動くのは、その出題位置に入る単元と題材です。ただし社会だけは設問そのものが繰り返され、「政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾にあります。

今週やること

  1. 理科と社会を続けて 50 分で解く演習を 1 回やります。社会 24 問と理科 20 問前後を、どちらにどれだけ使うか自分で決める練習です。
  2. 算数の前半 10 問(大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)6 問)を毎日回します。20 問のちょうど半分がここにあります。
  3. 社会の「数える問題」を暗記で取ります。政令指定都市 20 市と、県名と県庁所在地名が異なる 18 道県です。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 4 科がそろう回
資料の範囲: 算数 16 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2021 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2021 年度)。前回の変化: 2020 → 2021 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 2 回: 2014・2021(間隔 7)
  • 理科: 4 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年 2020・2021・2023。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 4 題))。前回の変化: なし(2016〜2025 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2025 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 3 題))。前回の変化: 2024 → 2025 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 6 回: 2013・2017・2019・2020・2024・2025(間隔 4・2・1・4・1)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|歴史-近現代|公民-憲法・政治 → 地理-産業|歴史-テーマ史|時事
  • 算数: 11 題(2025 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2024 → 2025 の間に 9 題 → 11 題。変化の履歴: 8 回(直近 2023・2024・2025・間隔 1・1)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|数の性質・規則性|割合・文章題|平面図形|平面図形|場合の数・論理|速さ|立体図形 → 計算|計算|割合・文章題|割合・文章題|割合・文章題|割合・文章題|平面図形|平面図形|平面図形|計算|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都大田区
男女 共学
旧称 立正中学校(旧制)/立正中学校・高等学校(2013 年まで)
入試回と日程・科目 第 1 回午前 2 月 1 日午前/第 1 回午後 2 月 1 日午後/第 2 回 2 月 2 日午前 — この 3 回はいずれも 2 科・4 科・英語入試から出願時に選びます。第 3 回 2 月 3 日午前 — 2 科・4 科・英語入試・適性検査から選びます。第 4 回 2 月 7 日午前 — 2 科・4 科
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・理科と社会はあわせて 50 分・英語入試は 60 分。第 3 回の適性検査はⅠ・Ⅱ 各 45 分
配点 学校の公表資料に入っていません。募集要項で確認してください
面接 どの回も面接はありません

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは、4 科がそろう回の問題だけです。午後入試・英語入試・適性検査の回については、この資料からは何も言えません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 動かないのは、どの大問で何を測るかという出題位置(大問の番号と順番)と、何問出すかという総数です。算数の小問 20 問は資料のある 16 年すべてで、社会の小問 24 問は精読した 3 年とも同じです。
  2. 理科は大問 4 つが 物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順で、大問が 4 本になった 2014 年度以降、資料のある 12 年すべてでこの並びです。
  3. 動くのは、その出題位置に入る単元と題材です。ただし社会だけは設問そのものが繰り返され、「政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾にあります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の前半 10 問(大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)6 問)を毎日回します。20 問のちょうど半分がここにあります。
  2. 社会の「数える問題」を暗記で取ります。政令指定都市 20 市と、県名と県庁所在地名が異なる 18 道県です。
  3. 理科の 4 分野を 1 つも空けずに準備します。1 分野の空白がそのまま 4 分の 1 の失点になります。

今週やる 1 つ

  1. 理科と社会を続けて 50 分で解く演習を 1 回やります。社会 24 問と理科 20 問前後を、どちらにどれだけ使うか自分で決める練習です。

注意

  1. 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年(2010〜2020・2022・2023) 16 年(2010〜2020・2022〜2026) 高。精読した 3 年はいずれも転写の精度が高く、大問構成・小問数・単元の読み取りに支障はない。2021 年度は資料が無い
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2010・2012〜2020・2022・2023) 15 年(2010・2012〜2020・2022〜2026) 中〜高。2026 年度は転写に誤字が目立ち(「音や光の性質」の設問で表記のゆれ多数)、枝問の数え方に幅がある。2011・2021 年度は資料が無い
社会 3 年(2024・2025・2026) 11 年(2010・2013〜2020・2022・2023) 14 年(2010・2013〜2020・2022〜2026) 中〜高。2026 年度は転写に誤字が目立ち、1 問(大問 2 問 5)は設問文を完全には読み取れなかった。2011・2012・2021 年度は資料が無い
国語 3 年(2016・2020・2021) 3 年(2010・2014・2015) 6 年(2010・2014・2015・2016・2020・2021) 2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2021 年度までの話
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。この学校は 2 月 1 日午前・1 日午後・2 日・3 日・7 日に入試があり、3 日には適性検査を使う回、各回に英語を使う選択もありますが、資料に入っているのはそのうち 1 つの回だけです。国語 50 分・算数 50 分・理科と社会が合わせて 50 分という 4 科の構成から、4 科がそろう回(2 月 1 日午前にあたると考えられる回)の問題と見てよいのですが、どの回かは特定できません。
  • 試験時間は 2027 年度の募集要項によります(→ 1 節)。過去の年度の時間がこれと同じだったかは確認していません。配点は各科目とも公表されておらず、設問ごとの配点も問題冊子に印刷されていません。
  • 国語は 2021 年度が最後で、そこから 5 年ぶんの問題文が資料にありません。上の 3 科目と同じ密度では書けません。
  • 「3 年連続」「〜年すべて」と書いた箇所のうち、設問文の中身に踏み込んだものは原本を読み直して確認しました。年度×大問の並び(どの位置にどの分野が来るか)だけは、原本を読んでいない年についても資料の一覧で確認しています。どちらなのかは各節に書き分けました。

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という出題位置と、「何問出すか」という総数です。いちばん動くのは、その出題位置に入る単元と題材です。

精読した 3 年(4 科目とも)で、次のことが確認できました。

  • 算数は小問 20 問です。大問の本数は 9・11・11 と動くのに、小問の総数は 3 年とも 20 問ちょうどで、しかも資料のある 16 年すべてで 20 問です。大問 1 が計算 4 問なのも 16 年すべてです。大問 2 の「□にあてはまる数」6 問は 2023〜2026 の 4 年連続で、その中の (1) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)・(2) 単位換算・(3) 百分率という並びまで 3 年連続でそろっています。
  • 理科は大問 4 つが 物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順です。この出題位置は、大問が 4 本になった 2014 年度以降、資料のある 12 年すべてで動いていません。
  • 社会は小問 24 問で、2024・2025・2026 の 3 年とも 24 問です。大問 1 が「日本地図の 5 都道府県について地理を 12〜14 問」、次が「縄文から明治までの略年表の空欄 14〜15 か所」、最後が「公民+前年の時事」という並びが 3 年共通です。導入文も「下記の日本地図を見て、次の各問に答えなさい。」「略年表を見て、次の各問に答えなさい。」と一字も変わりません。
  • 国語は説明的文章 1 題+知識の小問集合という骨格が、精読した 3 年で共通です。読解の問一が漢字、問二か問三が接続語の空欄補充、途中に形式段落を意味段落に分ける設問、というところまで重なります。

ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」ではありません。実際、中身は毎年作り直されています。理科の物理は電気回路(2024)→ ふりこ(2025)→ 光と音(2026)と 3 年で 3 単元を回り、社会の地図に出る 5 都道府県は 3 年で 1 県も重ならず、算数の大問 3 以降は 3 年続けて出た単元がありません。

ただし社会だけは例外があります。設問そのものが繰り返されます。「地図中の 5 つの都道府県のうち、政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」は 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾にあり、「都道府県名と県庁所在地の名前が異なるところはいくつありますか」は 2025・2026 の 2 年連続です(いずれも 3 年ぶんの原本で確認しました)。ここだけは「同じ問題が出る」に近い形です。

したがって、この学校の過去問の使い方は次の 3 本立てになります。

  1. 出題位置を手がかりに準備の枠を決めます — 理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ(1 分野を捨てると固定で 4 分の 1 が落ちます)、社会は地理・歴史・公民+時事を必ず 1 本ずつ、算数は計算と一行題で 20 問中 10 問です。
  2. 社会の繰り返される設問だけは「覚える」ものとして扱います — 政令指定都市の数え上げ、県名と県庁所在地名が違う県、略年表の空欄です。
  3. 時間の使い方を身につけます — とくに理科と社会は合わせて 50 分です。社会 24 問+理科 20 問前後を続けて処理します。片方ずつ計っても本番の感覚になりません。

6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を並べます。

  • 問題文に「リツくん」「リッくん」が登場します。 算数 2025 の大問 3・4・11、2026 の大問 5・11 です。計算プリントを解き、たまごを買いに行き、忘れ物を取りに帰り、友だちのショウくんと歩幅を比べます。校名にちなんだ名前の生徒が、算数の文章題を通して出てきます。
  • 答えが受験年の西暦になる問題があります。2024 は数表で「2024 は何行何列の数か」、2026 は 0・2・6 の 3 種の数字を並べた列で「2026 は何番目ですか」。3 年のうち 2 回、その年の西暦が答えの中に埋め込まれています。
  • 社会は「日本地図の 5 県」から始まります。3 年とも大問 1 は同じ形で、地図に示された 5 つの都道府県について、世界遺産・農業・工業・地形・気候・水産・交通・伝統工芸を順に聞きます。最後は必ず「いくつありますか」の数え上げで締めます。日本地理を 12〜14 問まとめて聞くという作りは、この学校の社会の顔です。
  • 社会の最後は必ず「昨年・今年」の話です。2024 は大谷翔平の本塁打王とパリ五輪、2025 は新紙幣と 2028 年ロサンゼルス五輪と「過去最低を更新した数値」、2026 はコメの価格と備蓄米と冬季五輪。オリンピック・パラリンピックの開催地は 3 年連続で出ているので、次回・次々回まで押さえておく必要があります。
  • 国語の読解は説明文だけです。出典が分かる 5 年は、方言(2010 真田信治『方言は気持ちを伝える』)、生き方(2015 船井幸雄『十三歳からのシンプルな生き方哲学』)、失敗と創造力(2016 畑村洋太郎『失敗学のすすめ』)、日本人の行動様式(2020 加藤秀俊『日本人の周辺』)、米とデンプン(2021 稲垣栄洋『イネという不思議な植物』)です。物語文・小説の大問を 1 題も見ていないのは、この学校の国語のはっきりした特徴です。
  • 社会の「数える」問題があります。「政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」(3 年連続)、「都道府県名と県庁所在地の名前が異なるところはいくつありますか」(2 年連続)、「隣接する都道府県が一番多いところはどこですか」(2026)。5 つの県を全部判定しないと答えが出ない作りで、部分点がありません。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。1 年分を、時間を計って解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数の前半 10 問を落とさない練習 — 大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行題 6 問で、20 問のちょうど半分です。この枠は 4 年以上動いていません。ここを 15 分で抜けられるかどうかが後半の余裕を決めます。大問 1 の (1) は分配法則・組み合わせて 100 を作る工夫、(4) は分数と小数の混合。大問 2(1) の逆算まで入れると 20 問中 5 問が固定でここにあります。(2) の単位換算は単元として練習します(長さ・面積・体積・重さ・時間・速さの相互変換を、m↔cm、L↔dL↔mL↔cm³、秒速↔時速まで。3 年連続で同じ位置にあります)。(3) の百分率は「もとにする量を求める」向きで練習します(2025・2026 は 2 年続けて□がもとにする量でした。「94cm は□m の 47%」のように単位がずれる形もあります)。(4)〜(6) は一行題プールの 10 単元 — 和差算・場合の数・仕事算・公倍数・余りの条件・平均算・速さ・規則性(等間隔に並べる)・数の性質・割合 — から毎年 3 つ選ばれます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 社会の「数える問題」と都道府県の引き出し — 政令指定都市 20 市、県名と県庁所在地名が異なる 18 道県、都道府県の隣接関係を暗記します。3 年連続で大問 1 の末尾に置かれており、選択肢が無いので知識がそのまま点になります。覚えれば必ず取れる枠です。あわせて都道府県を「1 県あたり 5 つの引き出し」で覚え直します。地形(半島・湾・平野・湖・海岸)、気候、農業の主産物、工業地帯・伝統工芸品、世界遺産の 5 つで、大問 1 はこれを 5 県ぶん聞いてくる作りが 3 年とも変わりません。世界遺産は一覧で押さえます。2024(紀伊山地)、2025(宗像・沖ノ島ほか 4 択)、2026(佐渡島の金山ほか 4 択)と 3 年連続で大問 1 に出るので、場所とセットで覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科の 4 分野をすべて準備する — 物理(大問 1)・化学(大問 2)・生物(大問 3)・地学(大問 4)の出題位置が資料のある 12 年動いていません。1 分野の空白がそのまま 4 分の 1 の失点になり、捨て分野を作れない設計です。中身は次の 5 つを柱にします。①「すべて選べ」に耐える知識(回路の明るさ、金属の性質、雲と天気の組み合わせのように、選択肢を 1 つ 1 つ独立に判定する練習)。②比例の計算を表とグラフから(塩酸とアルミニウムの過不足・2025、ふりこの周期と糸の長さ・2025、密度・2026。「増やしても増えなくなる点」を読むのがどの年も山場です)。③人体をやや厚めに(生物の枠で 2025・2026 と 2 年連続、資料をさかのぼっても最頻の単元です。心臓の弁・じん臓・消化管を図で識別できるところまで)。④気象を仕上げる(地学の枠で 2024・2026 の 2 回。百葉箱と気温のはかり方、雲の名前、湿度、高気圧と低気圧、にわか雨と積乱雲。用語の暗記で取れる設問が多いです)。⑤作図を 1 回はやっておく(川の断面・2025 のように、形と大きさの違いが伝わる絵を描く練習。方眼に正確に、ではありません)。てこ・つりあい/月と星/地層も復習に入れます(→ 9 節)。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 理科と社会を通しで 50 分の演習にする — 2 科目合わせて 50 分という配分は珍しい形です。社会 24 問と理科 20 問前後を、どちらにどれだけ使うか自分で決めて配分する練習が要ります。片方ずつ計っても本番の感覚になりません。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 縄文から明治までの略年表を 1 枚で言えるようにする — 社会の大問 2 は空欄が 14〜15 か所あり、3 年連続で同じ形です。人物・法令・戦乱を時代区分と西暦つきで並べられる状態にします。あわせて鎌倉仏教と文化史を(2024 は法然・親鸞・日蓮を漢字で書かせ、2025 は日蓮、2026 は建造物と、3 年連続で宗教史・文化史が入ります)。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 前年 1 年のニュースを 10 本と、公民の骨格 — 首相の名前、新紙幣、オリンピックの開催都市(次回・次々回まで)、物価・人口の統計、話題になった行政の動き。社会の最後の大問に 3 年連続で入っています。三権分立の図も書けるようにします(2025 は文章の空欄、2026 は図の空欄と記述。国会・内閣・裁判所の間の矢印 — 内閣総理大臣の指名、違憲立法審査、弾劾裁判、衆議院の解散 — を言葉つきで)。省庁の仕事(2025 の厚生労働省、2026 の農林水産省)も、時事のニュースを「どの省の話か」に翻訳する練習として入れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 国語は説明文に絞って読み、抜き出しと知識を固める — 精読した年の読解はすべて説明的文章で、物語文の大問は見ていません。科学・社会・日本文化を扱う新書系に慣れておきます。形式段落に番号を振って読む習慣をつけます(意味段落に分ける設問が繰り返し出ており、話題が変わるところに印を付ける読み方がそのまま点になります)。接続語は 5 つ(すなわち・だから・たとえば・あるいは・しかし)の働きで整理します(3 年連続で 2〜5 か所を埋めさせられます)。抜き出しは字数から逆算する練習を(「十二字で」「二十字で」「〜に続く形で」が毎年あり、字数と語尾(〜因、〜人間、〜の違い)を合わせて初めて 1 問になります)。漢字の書き取りを毎日 5 問(読解の問一が漢字で、3 年ともカタカナを漢字に直す形。2021 は読みも混ざりました)。知識分野は薄く広く一巡します(慣用句(体の部分が入るもの)・ことわざ・四字熟語・同音異義語・類語と対義語・敬語・助数詞・主語と述語・品詞。毎年 2〜3 分野が小問集合として出ますが、どれが来るかは分かりません)。短い記述は本文の言葉を拾ってつなぐ書き方で、15〜20 字と字数指定のない 1〜2 文の両方を。ただし 2022 年度以降は資料が無い(→ 13 節)ので、直近の年度は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2021 年度)
  8. [週末 60 分] 算数の後半を型どおりに処理し、記述の練習は最小限にする — 角度は 1 問 1 答で解ききる練習をします(正三角形・二等辺三角形・平行線・2024、正方形と直角三角形の重なり・2025、半円と円周角・2026。図に印を入れて 2 分で出します)。円とおうぎ形の斜線部分は、2026 に「まわりの長さ」と「面積」の 2 題が並びました。おうぎ形と半円・正方形の組み合わせで、弧の長さは中心角の合計でまとめます。過不足算は厚めに(2025 のたまごの特売の差集め、2026 の長いすに 6 人ずつ・9 人ずつと 2 年連続で大問になりました)。最後の大問(速さ)は 2 小問セットで練習します(2025 は忘れ物で引き返すグラフ、2026 は歩幅と歩数の比からの追いつきで、比で処理する速さが 2 年続いています)。記述は、社会が 3 年で 1 問、理科はゼロ、算数もゼロです。国語の 15〜20 字と、社会の指定語つき 1 文が書ければ足りるので、その時間を計算と知識に回します。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。小問 20 問は資料のある 16 年不変、大問 1 の計算 4 問も 16 年不変。大問 2 の一行題 6 問は 4 年連続。全問が答えのみで、記号選択も途中式も無い 大問 3 以降の単元は毎年入れ替え。3 年続けて出た単元は無い 大問 1 の計算 4 問+大問 2 の一行題 6 問(20 問の半分)/角度と円・おうぎ形/過不足算
理科 高い。大問 4・小問 17〜24。物理→化学→生物→地学の出題位置が 12 年(2014〜2026)。記述はゼロ、作図がまれに 1 問 分野は固定、単元は毎年入れ替え。単元の分布は平らで、上位 3 群でも 25% しかない 4 分野を捨てないこと/表とグラフからの比例計算/人体と気象/「すべて答えなさい」に耐える知識
社会 高い。大問 3〜4・小問 24 問(3 年とも 24)。地理→歴史(略年表)→公民+時事の順。記号選択 67〜88%、記述は 3 年で 1 問だけ 同じ設問が繰り返される唯一の科目。地理が全体の 3 分の 1 都道府県の知識を 5 つの引き出しで/政令指定都市と県庁所在地名/略年表の空欄/前年の時事
国語 高い(2021 年度まで)。説明的文章 1 題+知識の小問集合 2〜3 本。記号選択 50〜71%、記述 1〜2 問 読解の題材は説明文だけで、物語文の大問を見ていない。知識の分野は毎年入れ替え 説明文を読む量/抜き出しの字数合わせ/接続語/知識分野の一巡/漢字

4 科目に共通するのは「1 問 1 答を速く正確に積む試験」という性格です。算数は 60 問すべてが短答、理科は記述ゼロ、社会も記述は 3 年で 1 問。長く書かせる力より、決められた形で正確に答える力が問われています。

8-1. 算数(50 分・大問 9〜11・小問 20 問・全問答えのみ)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びだけは資料のある 16 年(2010〜2020・2022〜2026)で確認しました。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 以降
2024(9 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 数表の規則性(1 から並べ「2024 は何行何列」・2 問)
4 和差算(プールに立てた 2 本の棒)
5 角度 2 問(正三角形と二等辺三角形・平行線)
6 斜線部分の面積
7 推理(5 人の出題位置)
8 通過算(850m のトンネルと 725m の鉄橋・2 問)
9 円すい台の表面積
2025(11 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 仕事算(計算プリントの残り)
4 過不足算(たまごの特売)
5 平均算(A〜D 地点の速さの平均)
6 食塩水(捨てて同じ重さの水を加える)
7 角度(正方形と直角三角形の重なり)
8 円とおうぎ形(おうぎ形の中の正方形)
9 四角形の面積
10 連分数の説明を読んで計算
11 速さとグラフ(忘れ物で引き返す・2 問)
2026(11 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 割合(6 年生の男女の人数)
4 過不足算(長いすに 6 人ずつ・9 人ずつ)
5 速さ(母が忘れ物を届けに追いかける)
6 売買損益(500 円で仕入れ・2 割引)
7 角度(半円の中の四角形)
8 円とおうぎ形(半径 8cm のおうぎ形と半円 2 つ・まわりの長さ)
9 円とおうぎ形(円周 12 等分の斜線部分の面積)
10 規則性(0・2・6 の 3 種の数字・「2026 は何番目」)
11 速さ(歩幅と歩数の比・追いつき・2 問)

動かない部分(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 は計算 4 問です。資料のある 16 年すべてで大問 1 が計算で、精読した 3 年は 4 問ずつでした。(1) は工夫できる整数の計算(2024「44×19+44×27」、2025「12+34+56+78+22+44+66+88」)、(2) は小数、(3)(4) は分数と小数の混合、という並びが 3 年とも同じです。
  • 大問 2 は「□にあてはまる数を求めなさい」の一行題 6 問です。この位置に□の一行題が来るのは 2023〜2026 の 4 年連続で、しかも中身の並びまでそろっています。
  • (1) 逆算(2024「(1−□)÷7/12=1.2」、2025「(81÷3−□)×4−9=51」、2026「100÷(4×□−38)=10」)— 3 年連続で同じ位置・同じ問い方です。
  • (2) 単位換算(2024 秒速 10m=時速□km、2025 1600mL−0.8L=□dL、2026 7.46L=□cm³)— 3 年連続です。
  • (3) 百分率の 3 用法(2024「200g の 30% は□g の 60%」、2025「□m の 47% は 94cm」、2026「□人の 38% は 1007 人」)— 3 年連続で、しかも 2025・2026 は「もとにする量を求める」形です。
  • (4)〜(6) は毎年入れ替わります。3 年で使われたのは和差算・場合の数・仕事算(2024)、公倍数・場合の数・速さ(2025)、規則性・数の性質・平均算(2026)です。
  • 角度 → 円とおうぎ形 → 平面図形の面積 の並びが後半に来ます。2025 は大問 7・8・9、2026 は大問 7・8・9 がこの順です。2024 は大問 5・6 が角度と面積で、円とおうぎ形が単独では出ていません。
  • 最後の大問だけが 2 小問です。2025 の大問 11(速さとグラフ)、2026 の大問 11(速さ)、2024 の大問 8(通過算)が (1)(2) の 2 段構えでした。ほかの大問はすべて 1 問 1 答です。
  • 小問は 3 年とも 20 問ちょうどです。 大問の本数は 9・11・11 と動くのに、小問の総数は動きません。資料のある 16 年すべてで小問 20 問です。

毎年作り直される部分

大問 3 以降の単元は毎年入れ替わります。3 年を並べると、規則性・和差算・推理・通過算・立体(2024)、仕事算・過不足算・平均算・食塩水・連分数(2025)、割合・過不足算・速さ・売買損益・規則性(2026)で、3 年続けて出た単元はありません。2 年続いたのは過不足算(2025・2026)と規則性(2024・2026)だけです。

頻出単元(資料 16 年の集計)

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単元グループ 割合 中身
計算 26% 大問 1 の 4 問と大問 2(1) の逆算。全 20 問のうち 5 問が計算そのもの
平面図形 22% 角度、円とおうぎ形の斜線部分、面積比。細かく見ると角度が単独で 7%
割合・文章題 19% 百分率・売買損益・食塩水・仕事算・過不足算・平均算・和差算
数の性質・規則性 12% 公倍数・余りの条件・数表・数列
速さ 11% 追いつき・通過算・速さとグラフ

上位 3 群で全体の 67% を占めます。立体図形は 2024 の大問 9(円すい台の表面積)で見ましたが、3 年のうち 1 回だけでした。

問い方の特徴

  • 全問が答えのみです。精読した 3 年とも、選択肢を選ぶ問題も、途中式や理由を書かせる問題も 1 問もありません(3 年 60 問すべて短答)。
  • 大問 3 以降の多くは 1 大問 1 問です。文章題を小問で誘導する形をとらず、いきなり答えを聞きます。誘導が付くのは最後の 1 大問だけです。
  • そのぶん 1 問あたりの重さが均一で、50 分で 20 問= 1 問 2 分半です。前半 10 問(計算+一行題)を速く抜けたぶんが後半の余裕になる、という時間の作りになっています。
  • 説明を読んでその場で使う問題が年に 1 題あります。2025 の連分数(計算の手順を例示してから□を求めさせる)がそれで、2024 の数表、2026 の 0・2・6 の並びも「規則を自分で見つけて当てはめる」形です。
  • 西暦の数字を仕込む問題が 2 回ありました。2024 は数表で「2024 は何行何列か」、2026 は数字の並びで「2026 は何番目か」。どちらも最後の答えが受験年になります。

8-2. 理科(社会とあわせて 50 分・大問 4・小問 17〜24)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びは資料のある 15 年(2010・2012〜2020・2022〜2026)で確認しました。なお 2026 年度の理科は転写に誤字が目立ち、小問の数え方(枝問を 1 問と数えるか 3 問と数えるか)に幅があります。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024(19 問) 電気回路(乾電池と豆電球のつなぎ方 A〜E の比較) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の体積を変えた表・BTB 液) カエルの産卵と変態(呼吸器・食べ物・なかま分け) 気温のはかり方と百葉箱
2025(17 問) ふりこ(糸の長さと周期の関係・条件を変える) 金属と水溶液(アルミニウムと塩酸・発生した気体の体積のグラフ) 顕微鏡の視野が暗くなる→ひとみの大きさ(目のつくり) 流水のはたらき(曲がった川の内側と外側・断面の作図)
2026(24 問) 光と音(反射・屈折・焦点/音の伝わり方・汽笛の往復時間) 金属の性質(鉄・アルミ・銅・ステンレス・黒鉛の判別/合金/密度) 人体(心臓の弁・じん臓・消化に関わる臓器を図から選ぶ) 気象(雲と天気・気温の日変化・湿度・にわか雨・高気圧と低気圧)

動かない部分(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 4 つが 物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順に並びます。 この出題位置は精読した 3 年で共通し、年度×大問の並びをさかのぼると、大問が 4 本になった 2014 年度以降、資料のある 12 年すべて(2014〜2020・2022〜2026)でこの順序です。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ分野が同じ場所に来るという意味です。
  • 大問数は 4 で動きません。小問は 17〜24 で年により幅があります。
  • 記述はゼロです。3 年 60 問の中に、理由や説明を文で書かせる問題は 1 問もありません。答えは記号・数値・用語で、長くても「( )雲(漢字 2 字)」のような語句です。
  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年の内訳は、2024 が短答 68%・選択 32%、2025 が短答 41%・選択 41%(ほかに 2 問が短答と選択の組み合わせ、1 問が作図)、2026 が選択 71%・短答 21%。年によって振れますが、記号で答える設問が半分前後を占めます。
  • 図・表・グラフが多いです。有図の小問はおおむね 5 割で、回路図(2024)、体積を変えた表(2024)、グラフ(2025)、川の断面図(2025)、臓器の図(2026)と、資料を見ないと答えられない設計になっています。

毎年作り直される部分

出題位置の中の単元は毎年入れ替わります。3 年で見ると、物理は電気回路 → ふりこ → 光と音、化学は中和 → 金属と水溶液 → 金属の性質、生物はカエル → 目のつくり → 内臓、地学は気象 → 流水 → 気象です。2 年続いたのは化学の「金属と水溶液」(2025・2026)と生物の人体(2025・2026)だけです。

頻出単元(資料 15 年の集計)

単元の分布はかなり平らで、上位 3 群でも全体の 25% しか占めません。分布の上位はこんちゅう・動物の分類 9%、人体 8%、流水のはたらき 8%、気象 8%、気体の性質 7% で、特定の単元に偏らず、4 分野を広く一巡させる作りになっています。

  • 生物(大問 3)の枠では、人体が資料のある年の半分近くに登場します。2025・2026 は 2 年連続です。
  • 地学(大問 4)の枠は、気象・流水のはたらき・月・星・地層をおおよそ順ぐりに回しています。

問い方の特徴

  • 「すべて答えなさい」が使われます(2024 大問 1 の (1)(2)(3) は 3 問続けて「当てはまる回路をすべて答えなさい」)。当てはまるものが 0 個や 2 個以上のことがあるので、1 つ選んで終わりにできません。
  • 同じ設定を条件を変えながら追う作りが物理と化学に共通します。2024 は 1 つの回路図から 6 問、2025 はふりこ 1 つの表から 5 問、2025 の化学はアルミニウムと塩酸のグラフ 1 枚から 4 問。最初の読み取りを間違えると連鎖して落ちます。
  • 比例で答える計算が化学と物理に毎年あります。2025 は「2g のアルミニウムに塩酸 80cm³」「4g に 300cm³」と量を変えて 4 問、2026 は音速と 1500m から往復時間です。
  • 1 問の中に 2 つ聞く形があります(2025「気体は何ですか。また、この気体を集めるのに最も適した方法を選びなさい」、2026「光の進み方を選び、またその現象名は光の何といいますか」)。片方だけでは正解になりません。
  • 身のまわりの道具や場面から入ります。百葉箱、顕微鏡、十円硬貨、汽笛、にわか雨。教科書の外の場面を教科書の中の原理で説明させます。

8-3. 社会(理科とあわせて 50 分・大問 3〜4・小問 24 問)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びは資料のある 14 年(2010・2013〜2020・2022〜2026)で確認しました。なお 2026 年度の社会は転写に誤字が目立ち、1 問(大問 2 問 5)は設問文が完全には読み取れませんでした。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024(4 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(ア〜オ)を手がかりに地理を 12 問 鎌倉仏教の表(法然・親鸞・日蓮の宗派名を漢字で)3 問 略年表の空欄 14 か所+安土桃山・元号と西暦 4 問 日本国憲法(成立・改正の手続き・文化の日)+前年の時事 5 問
2025(3 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(1〜5)を手がかりに地理を 12 問 略年表の空欄 15 か所+時代の特定・文化史・宗教史 6 問 三権分立の文章の空欄+前年の時事(新紙幣・内閣総理大臣・オリンピック)6 問 —
2026(3 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(1〜5)を手がかりに地理を 14 問 略年表の空欄 14 か所+原始・鎌倉室町・建造物 5 問 三権分立の図の空欄+目的の記述+前年の時事(コメの価格・内閣総理大臣・冬季オリンピック)5 問 —

動かない部分(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

この学校でいちばん固定が強いのは社会です。

  • 大問 1 は必ず「日本地図を見て答える地理」です。導入文は 3 年とも「下記の日本地図を見て、次の各問に答えなさい。」で一字も変わりません。地図上に 5 つの都道府県が示され、その 5 つについて世界遺産・農業・工業・地形・気候・水産・交通・伝統工芸を順に聞いていきます。問の並びが「1 の都道府県について 2〜3 問 → 2 の都道府県について 2〜3 問 → …」という作りまで 3 年同じです。年度×大問の並びをさかのぼると、大問 1 が都道府県の同定から入る年は資料のある 14 年のうち 10 年あります。
  • 大問 1 の最後は「数える問題」です。「地図中の 5 つの都道府県のうち、政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾に置かれています(3 年とも原本で確認しました)。さらに「都道府県名と県庁所在地の名前が異なるところはいくつありますか」が 2025・2026 の 2 年連続。2026 はこれに「隣接する都道府県が一番多いところはどこですか」が加わり、数える問題が 3 問並びました。
  • 略年表の大問があります。導入文は 3 年とも「略年表を見て、次の各問に答えなさい。」。縄文から明治までを 1 枚の年表にして、空欄 14〜15 か所に語群(ア〜ト、2026 はア〜ノ)から選んで入れさせます。この 1 問だけで 14〜15 か所を埋めるので、大問 2 本ぶんに相当する重さがあります。3 年連続です。
  • 最後の大問は公民+前年の時事です。三権分立(2025・2026)または日本国憲法(2024)の空欄補充から入り、最後に前年 1 年の出来事を聞きます。「現在の内閣総理大臣をフルネームで答えなさい」は 2025・2026 の 2 年連続。オリンピック・パラリンピックの開催地は 3 年連続です(2024 はパリ、2025 は 2028 年ロサンゼルス、2026 は今年の冬季)。
  • 小問は 24 問ちょうどです。2024・2025・2026 の 3 年とも 24 問で、大問の本数は 4→3→3 と動くのに総数は動きません。
  • 記号選択が主軸です。選択の割合は 2024 が 71%、2025 が 88%、2026 が 67%。

毎年作り直される部分

地図に示される 5 都道府県は毎年入れ替わります。2024 は熊本・兵庫・和歌山あたり+千葉・新潟、2025 は福岡・愛知(または静岡)・石川・滋賀・北海道、2026 は広島・三重・新潟・千葉・岩手といった構成で、同じ県が続けて出た例は 3 年ではありません。略年表の空欄も、年表そのものは似た骨格でも空欄の位置と語群は毎年組み直されています。歴史の細かい設問(文化史・宗教史・時代の特徴)も毎年別です。

頻出単元(資料 14 年の集計)

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単元グループ 割合 中身
地理・地図・地形・気候 22% 大問 1 の本体。都道府県の同定が全体の 14% を単独で占める
地理・産業 12% 農業・畜産、工業地帯、水産業、伝統工芸品
歴史・テーマ史 11% 略年表と、そこにぶら下がる文化史・宗教史
時事 11% 最後の大問。前年 1 年のニュース

地理が全体の 3 分の 1 を占めるのが、この学校の社会の骨格です。

問い方の特徴

  • 語群から 1 つずつ選んで空欄を埋める形が、大問 2 と大問 3 の入口に必ず来ます。略年表は 14〜15 か所、公民は 5〜6 か所。語群は 20 個前後あるので、消去法だけでは足りません。
  • 「正しいものを 1 つ選び、記号で答えなさい」が大問 1 の基本形です。選択肢 4 つのうち 3 つが他県・他地域の説明になっている作りで、都道府県ごとの知識が独立していないと切れません。
  • 数える問題があります(前掲)。「いくつありますか」は選択肢が無く、5 つの県を全部判定しないと答えが出ません。1 つでも取り違えると 0 になります。
  • 組み合わせを選ぶ設問があります(2024「元号の組み合わせとして正しいもの」、2025「(A)〜(C)に当てはまる語句の組み合わせ」)。
  • 写真を選ぶ設問があります(2025 は平等院鳳凰堂などの写真から選ばせる、2026 は金閣・銀閣などの建造物)。
  • 文字種の指定があります(2024「漢字で答えなさい」、2026「ひらがなで答えなさい」「漢字で答えなさい」)。
  • 記述はほとんどありません。3 年 72 問で 1 問だけです(2026「三権分立の目的を『権力』という語句を用いて簡潔に答えなさい」)。指定語が付き、字数指定はありません。

8-4. 国語(50 分・読解 1 題+知識の小問集合。2016・2020・2021 年度で確認)

国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2016・2020・2021 の 6 年で、精読したのはこのうち新しい 3 年(2016・2020・2021)です。ここに書いたのは 2021 年度までに限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

もう一つ断っておくと、転写では大問の番号が【二】から始まっています。【一】にあたる部分(おそらく冒頭の漢字や知識の大問)が資料に含まれていないため、下の表の「大問 1」は問題冊子の 2 番目の大問にあたる可能性が高いです。小問数も、①〜⑤をまとめて 1 問と数えている年(2020)とばらして数えている年(2016)があり、年どうしの比較には向きません。

年度×大問の題材表(2016・2020・2021・精読した 3 年)

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年度 読解(1 題) 続く知識の大問
2016 説明的文章/創造力と「陰の世界の知識」(畑村洋太郎『失敗学のすすめ』・形式段落 1〜13・13 問) ②語句の空欄補充 6 問(語群から選ぶ)/③同音異義語 4 組 12 問/④主語と述語を選ぶ 5 問
2020 説明的文章/満員電車と「無意味なる相互検定」(加藤秀俊『日本人の周辺』・形式段落 1〜10・11 問) ②言葉の使い方が正しい方を選ぶ 5 組/③助数詞・動詞の使い分け 5 組/④慣用句の空欄(体の部分)と意味 5 組
2021 説明的文章/白米・粳米と糯米・デンプンの構造(稲垣栄洋『イネという不思議な植物』・11 問) ②類語 4 問+はたらきの異なる語を選ぶ 4 問/④敬語 4 問

動かない部分(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 読解は説明的文章 1 題だけです。精読した 3 年(と出典の記録が残る 2010・2015 を合わせた 5 年)すべてで、読解の題材は説明文・論説文でした。物語文・小説の大問は 1 題も見ていません。
  • 読解の問一は必ず漢字です。2016 は「線(ア)〜(オ)のカタカナを漢字に直して記しなさい」、2020 も同文、2021 は「(ア)〜(カ)の漢字は読みをひらがなで記し、カタカナは漢字に直して記しなさい」。独立した漢字の大問ではなく、読解の 1 問目に組み込まれているのがこの学校の形です。
  • 問二か問三は接続語の空欄補充です。2016 は A・B の 2 か所(ア すなわち/イ だから/ウ たとえば/エ あるいは/オ しかし)、2020 は A〜D の 4 か所、2021 は A〜E の 5 か所。3 年連続で、しかも「同じものを二度使用しないこと」の注記まで共通します。
  • 形式段落を意味段落に分ける問題があります。2016 は「本文の 1〜13 の形式段落を、四つの意味段落に分けた場合、最もふさわしいと思われるものを選び」、2020 は「本文の 1〜10 の形式段落を三つの意味段落に分けたい場合、最もよいと思われるものを選び」。2 年とも原本で確認した、ほぼ同じ問い方です(資料では 2014 年度にも同じ形があります)。
  • 本文の冒頭に形式段落の番号が振ってあります。2016「(1〜13 は形式段落の番号である。)」、2020「(1)〜(10)は形式段落の番号です」。段落番号を使って答える設問(意味段落・理由のある段落を答える)が付いてくるための下ごしらえです。
  • 読解のあとに知識の小問集合が 2〜3 本並びます。語彙・同音異義語・慣用句・敬語・文法・熟語から毎年 2〜3 分野です。
  • 記号選択が主軸です。選択の割合は 2016 が 71%、2020 が 50%、2021 が 61%。

毎年作り直される部分

読解のあとに来る知識の分野は毎年入れ替わります。3 年で使われたのは、語句の空欄補充・同音異義語・主語と述語(2016)、言葉の使い分け・助数詞・慣用句(2020)、類語・語のはたらき・敬語(2021)で、3 年とも構成が違います。資料をさかのぼると、四字熟語(2014)、慣用句とことわざ(2015・2020)、熟語の構成(2021)、漢字の読み(2010)も使われています。どれが来ても取れる状態にしておくしかありません。

頻出単元(資料 6 年の集計)

文法・敬語 21%、語彙知識 21%、抜き出しと空欄補充 20%、記号選択 12%、漢字 11%。知識分野が全体の半分以上を占め、読解の中身を問う設問はそのぶん少なくなっています。細かく見ると、文法(品詞・活用)17%、抜き出し 15%、記号選択 12%、慣用句・ことわざ 8%、記述 6% です。

問い方の特徴

  • 抜き出しに字数指定が細かく付きます。「漢字二字で」(2016 問三・2020 問八)、「三字で」(2016 問四・問五)、「十二字で」(2016 問十一)、「二十字で」(2020 問四)、「十八字で」(2020 問七)、「十字で」(2021 問五・問六)。句読点を含むか含まないかも設問ごとに指定されます。
  • 続く形を指定します。「〜因に続く形で」(2020 問七)、「〜人間。に続く形で」(2020 問五)、「〜の違い。に続く形で」(2021 問五)、「ことができるというメリット につながるように」(2016 問六)。解答らんの形が決まっているので、字数と語尾を合わせないと点になりません。
  • 本文の内容に〇×を付けさせます(2016 問十三「ア〜オについて、本文の内容としてあてはまるものには〇、あてはまらないものには×」)。1 つずつ独立に判定させる形です。
  • 記述は 1〜2 問です。字数指定が付いたのは 2020 の「十五字以上二十字以内」だけで、ほかは「本文中の言葉を使って」「わかりやすく」の指示だけでした。
  • 自分の意見を書かせる設問が 1 問ある年があります。2020 の最後は「あなたはどのように考えますか。『ある方が良い』なら A、『ない方が良い』なら B を□に記入し、その理由を説明しなさい」。賛否を選んでから理由を書く形で、正解が一つに決まらない問いです。
  • 本文の題材が理科・社会寄りです。米とデンプンの構造(2021)、失敗と創造力(2016)、日本人の行動様式(2020)、方言(2010)。物語の心情ではなく、説明の筋道を追う読み方が問われています。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを 4 科目まとめて並べます。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 立体図形(体積・表面積) 2010・2012・2013・2014・2015・2018・2019・2022・2024 2024 年度 繰り返し使われている枠で、2 年空き。戻る可能性は高い
算数 水量(容器と水の深さ) 2011・2014・2016・2017・2020・2023 2023 年度 数年おきの枠。2024 年度以降は 3 年出ていない
理科 てこ・つりあい 2013・2017・2019・2022 2022 年度 物理の枠でいちばん間隔が空いている。2023 年度以降 4 年出ていない
理科 溶解度・水溶液の判別 2014・2020・2023 2023 年度 数年おき。2024 年度以降は中和と金属に寄っている
理科 月・星座 2016(星)・2018(月)・2023(月) 2023 年度 地学の枠。2024 年度以降 3 年は気象と流水だけ
理科 地層・岩石/地震・火山 — 2017 年度 地学の枠で長く空いている
理科 植物(種子の発芽・つくり) 2014・2018 2018 年度 生物の枠。近年は動物と人体に寄る
社会 地形図の読図 2013 2013 年度 大問 1 が日本地図に固まっているので優先度は低いが、読み方だけは触れておく
社会 世界地理 2013・2015・2018・2019 2019 年度 大問 1 本ぶんあった枠。2020 年度以降は世界遺産やオリンピック開催地の設問に薄く残るだけ
社会 国際社会・国際協力 2017・2018 2018 年度 大問だった枠。近年は時事に 1 問(2025 のロサンゼルス五輪)
社会 選挙制度 2023 2023 年度 公民の枠。近年は三権分立と憲法に寄っている
国語 四字熟語 2014・2020(2020 は読解の中の空欄補充として) 2014 年度 知識の大問としては 2014 が最後
国語 ことわざ 2015・2020 2015 年度 慣用句と組みで出ている
国語 熟語の構成 2021 2021 年度 国語の資料は 2021 年度までしかない(→ 13 節)

国語の知識の大問は毎年入れ替わるので、上のどれも次に来る候補です。


10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

  • 答えのみの試験です。算数は精読した 3 年 60 問すべてが短答で、記号選択も途中式も理由も 1 問もありません。理科は記述ゼロ。社会は 3 年 72 問のうち記述 1 問です(2026「三権分立の目的を『権力』という語句を用いて簡潔に答えなさい」)。長い記述の練習に時間を割く学校ではありません。
  • 理科と社会を合わせて 50 分です。国語 50 分・算数 50 分は 1 科目ずつですが、理社は 2 科目で 50 分です。社会だけで 24 問あるので、配分を自分で決める練習が要ります。
  • 小問の総数が動きません。算数 20 問(資料のある 16 年すべて)、社会 24 問(精読した 3 年)。理科は 17〜24 問で幅があります。
  • 文字種の指定があります。社会「漢字で」「ひらがなで」(2024・2026)、理科「(  )雲(漢字 2 字)」(2026)、国語の抜き出し「漢字二字で」。
  • 桁の指定があります。理科「小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位までの数字で答えなさい」(2026)。算数は円周率を使う問題に「ただし、円周率は…」の断りが付きます。
  • 「正しくないもの」「当てはまるものをすべて」を選ばせる設問が理科と社会に混ざります。設問文の否定と個数指定を読み飛ばすと落とします。
  • 設問ごとの配点は 4 科目とも印刷されていません。科目全体の配点も公表されていません。

算数

  • 円周率を使う問題には「ただし、円周率は…」の断りが付きます(2024 大問 9、2026 大問 9)。
  • 単位の書き分けが多いです。2025 は「□m の 47% は 94cm」(m と cm)、「1600mL−0.8L=□dL」(3 種類の体積単位)。大問 2(2) は毎年ここを狙ってきます。
  • 図を使う問題は「右の図」「下の図」と本文から参照される形で、図そのものを描かせる作図は精読した 3 年では見ていません。

理科

  • 作図が出ることがあります。2025 は「川の曲がって流れている部分の断面を、深さと川底の石のようすがわかるように作図しなさい」。定規で正確に描くのではなく、断面の形と石の大きさを描き分けさせます。
  • 「正しくないもの」を選ばせる設問が混ざります(2026「金属の性質として正しくないものを 1 つ選び」)。選ぶ個数の指定も付きます(2026「正しい組み合わせを 2 つ選び」)。
  • 理科と社会は合わせて 50 分なので、1 科目 25 分前後で 20 問前後を処理する計算になります。

社会

  • 社会だけで 24 問あるので、1 問 1 分では足りない配分です。略年表の 14 か所を短時間で埋める処理速度が要ります。
  • 地図・写真・年表・図・グラフが多いです。資料を見ないと答えられない小問はおおむね 7 割で、これは関東の中でもかなり高い部類です。
  • 選択肢の番号が年によって①〜④(2024)とア〜エ(2025・2026)で変わります。答え方の指示を読んでください。

国語

  • 古文・漢文は精読した 3 年でゼロです。
  • 記述の解答らんは、書き出しや語尾が印字されている形が多いです。
  • 選択肢は 4〜8 個で、「同じものを二度使用しないこと」の注記が付く設問が毎年あります。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。この学校は大問 1 の計算 4 問と大問 2(1) の逆算が固定なので、ここが最終的にそのまま点になります。②単位 — m と cm、L と dL と mL と cm³、秒速と時速。大問 2(2) は 3 年連続で単位換算でした。③漢字と語彙 — 書き取りを毎日。④図形の入口 — 角度、円とおうぎ形、面積。⑤都道府県 — 位置・地形・産物を白地図で。この学校の社会は日本地図から始まります。時間計測はまだしなくて構いません
小 5(幅) 単元プールを一巡する年です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の一行題 10 単元を、和差算 → 場合の数 → 仕事算 → 公倍数 → 平均算 → 速さ → 規則性 → 割合 → 食塩水 → 過不足算 の順に漏らさず回します(いずれも受験用教材の単元)。週末 60 分はその週の理科 1 分野に当て、物理(てこ・ばね・ふりこ・光・音・電気)→ 化学(水溶液・気体・燃焼・金属・中和)→ 生物(人体・こん虫・植物・動物の誕生)→ 地学(気象・流水・月・星・地層)の順に主要単元を進めます。この学校は 4 分野の出題位置が固定なので、理科を全分野ひととおり学び終えることが、そのまま得点の下限を上げます。社会は都道府県と通史を一巡し、略年表の骨格を作ります。国語は説明文を読む習慣と、知識分野(慣用句・ことわざ・四字熟語・敬語・同音異義語・品詞)の一巡を。ただし国語は 2022 年度以降の資料がありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は1 年分を、時間を計って解く演習と、同じ大問を、年度を変えて解く演習を組み合わせます。年度順に並べる価値が高いのは、算数の大問 1・大問 2(4 年ぶん)、社会の大問 1 の数える問題(3 年ぶん)と略年表(3 年ぶん)、理科の 4 分野の出題位置確認です。理科と社会は必ず 2 科目続けて 50 分で回します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 から積む計算・単位・漢字の正確さです。出題位置は固定でも、そこに入る単元は毎年入れ替わるので、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。とくに理科は 4 分野の出題位置が動かないので、小 5 で全分野をひととおり学び終えたかどうかが得点の下限をそのまま決めます。一方で 4 科目すべてが「答えのみを数多く積む」設計なので、小 4 のうちに計算と単位換算を「考えずに手が動く」水準まで上げておくと、小 6 で伸ばせる幅が変わってきます。逆に、難問を 1 問じっくり解く力や長い記述を書く力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と出題構造が近い学校

ここで見ているのは、過去問の勉強が重なるかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません(それは別のページの領分です)。

  • 西武台千葉中学校(千葉県・共学)— 4 科の中でいちばん総合的に近い組み合わせです。とくに算数(計算+一行題で前半を作り、後半を 1 問 1 答で並べる作り)と国語が近く、社会の作りは離れています。
  • 青稜中学校(東京都・共学)— 算数と理科が近く、理科は分野を等分に配る作りが似ています。国語は資料が足りず比べられません。
  • 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数と国語が近く、答えのみを数多く積む設計です。理科・社会は比べられる資料がありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • この学校は 2 科・4 科・英語入試・適性検査から受け方を選びます。どの受け方をするかで必要な科目が変わるため、併願先の科目構成と見比べて準備を立てる必要があります。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 8 校のうち算数がいちばん近いという結果が並んでいます。この学校の算数は「計算 4 問+一行題 6 問で前半を作り、後半は 1 大問 1 問で単元を並べる」という作りで、これは首都圏でよくある設計です。算数の過去問演習は他校にそのまま使いやすいと言えます。
  • 逆に社会はどの候補校とも近くありません。日本地図の 5 県から 12〜14 問、略年表の空欄 14〜15 か所、最後に前年の時事、という組み立てはこの学校に固有のものです。社会の対策はこの学校の過去問でしかできないと考えたほうがよいでしょう。
  • 併願先の過去問を使うときは、理科を「4 分野が 1 題ずつ入っているか」で選ぶと練習の目的が合います。分野が偏っている学校の理科を解いても、この学校の出題位置の準備にはなりにくいためです。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校は 2 月 1 日午前・1 日午後・2 日・3 日・7 日に入試を行い、英語を使う選択や適性検査を使う回もありますが、資料に入っているのは年・科目ごとに 1 冊だけで、回の表記が読み取れません。4 科がそろう回(2 月 1 日午前にあたると考えられる回)の問題と見てよいのですが、断定はできません。午後入試や 2 日以降の回、英語入試、適性検査の問題については何も言えません。
  • 国語は 2021 年度で止まっています。2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。8-4 に書いたことは 2021 年度までの話で、その後の変化はこの資料からは分かりません。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 年ごとの欠けがあります。算数は 2021 年度、理科は 2011・2021 年度、社会は 2011・2012・2021 年度の資料がありません。「〜年連続」と書いた数え方はこれらを飛ばしています。
  • 2026 年度の理科と社会は転写に誤字が目立ちます。設問文の一部が読み取れない箇所があり(社会の大問 2 問 5 など)、小問の数え方にも幅があります。2026 年度についての記述は、この点を割り引いて読んでください。
  • 図そのものは転写できません。算数の図形問題、理科の回路図・グラフ・臓器の図、社会の地図と写真は、設問文と図の説明文からの読み取りを含みます。図の細部に依存する記述は避けましたが、読み落としの可能性はあります。
  • 配点が分かりません。科目全体の配点も、設問ごとの配点も公表・印刷されていません。「ここで何点落ちる」という言い方は本文でも避けました。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念や入試結果には触れていません。このページは過去問の中身だけを扱っています。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ