関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

駒込中学校の過去問分析

共学私立東京都文京区

重要結論

  1. この学校は「問題の枠組みが細かく決まっていて、中身は毎年作り直される」学校です。ただし算数の前半だけは、中身まで同じ場所に置かれ続けています。
  2. 算数の小問数は 16 年すべて 20 問ちょうどで、「大問 1=計算 4 問/大問 2=一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問」で前半 10 問という配分が動きません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。
  3. 理科は大問 4 題が 15 年中 14 年、社会は直近 3 年で「大問 1=地理/大問 2=歴史/大問 3=公民と国際」が揃い、国語は 2 大問(小説+説明文)が続いています。

今週やること

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 だけを解いて、(3) の逆算と (4) の工夫する計算が手から出てくるか確かめます。
  2. 算数の大問 1 の 4 問(とくに (3) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)と (4) の工夫する計算)を、16 年分まとめて年度を変えて続けて解きます。
  3. 算数の大問 2 (1) の単位換算 15 年分を年度を変えて続けて解きます。面積・体積・時間・縮尺の 4 種しか出ていません。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 5〜16 年分
制約: 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2020 年度のものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4/小 5/小 6)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年 2017・2018。最新の資料は 2020 年度)。前回の変化: 2010 → 2015 の間に 4 題 → 2 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2015
  • 理科: 4 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2014〜2026 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2023 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて・数えられなかった年 2024・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2021 → 2023 の間に 2 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 6 回: 2014・2015・2016・2017・2021・2023(間隔 1・1・1・4・2)。前回の変化のときの分野の並び: 公民-憲法・政治|歴史-近現代 → 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治
  • 算数: 7 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2023 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 6 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: 2021 → 2022 の間に 6 題 → 7 題。変化の履歴: 5 回: 2013・2016・2017・2018・2022(間隔 3・1・1・4)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|場合の数・論理|平面図形|平面図形|速さ → 計算|割合・文章題|平面図形|数の性質・規則性|速さ|立体図形|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都文京区
男女 共学
旧称 天台宗中学(1904 年)。駒込中学校としての認可は 1925 年
入試回と日程・科目 第 1 回(2・4 科目)2 月 1 日午前 — 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会)/第 1 回(適性検査)2 月 1 日午前 — 適性検査 A(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)または適性検査 B(1・2・3)/第 2 回 2 月 1 日午後 — 2 科(国語・算数)/第 3 回(2・4 科目)2 月 2 日午前 — 第 1 回と同じ/第 3 回(特色入試)2 月 2 日午前 — プログラミング入試・自己表現入試・英語入試の 3 種から選択
試験時間・配点(2・4 科目の回) 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科と社会をあわせて 50 分で各 50 点
試験時間・配点(適性検査) A・B とも各 45 分・各 100 点
試験時間・配点(特色入試) プログラミング入試は算数 50 分+Scratch 110 分、自己表現入試は 180 分、英語入試は国語・算数に英語を加えた形。算数 100 点・国語 100 点・英語 100 点で、英語入試の英語は筆記 20 分とインタビュー 15 分を含みます
英語入試の免除 英検準 2 級以上を持っていれば英語の試験は免除され、100 点に換算されます

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは、第 1 回に相当する 1 冊の問題だけです。適性検査・第 2 回・第 3 回・特色入試の傾向は、この資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校は「問題の枠組みが細かく決まっていて、中身は毎年作り直される」学校です。ただし算数の前半だけは、中身まで同じ場所に置かれ続けています。
  2. 算数の小問数は 16 年すべて 20 問ちょうどで、「大問 1=計算 4 問/大問 2=一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問」で前半 10 問という配分が動きません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。
  3. 理科は大問 4 題が 15 年中 14 年、社会は直近 3 年で「大問 1=地理/大問 2=歴史/大問 3=公民と国際」が揃い、国語は 2 大問(小説+説明文)が続いています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 4 問(とくに (3) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)と (4) の工夫する計算)を、16 年分まとめて年度を変えて続けて解きます。
  2. 算数の大問 2 (1) の単位換算 15 年分を年度を変えて続けて解きます。面積・体積・時間・縮尺の 4 種しか出ていません。
  3. 理科の濃度の計算と天体を先にやります。濃度は 2022〜2026 の 4 年連続、天体は 15 年で 7 回の最大枠です。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 だけを解いて、(3) の逆算と (4) の工夫する計算が手から出てくるか確かめます。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2020 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

ここでいう転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)が、どの年度ぶんあるかを示します。

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科目 資料のある年度 年数 資料の無い年 備考
算数 2010〜2023・2025・2026 16 2024 全年度が小問 20 問ちょうど。転写の確度は高い
理科 2010・2012〜2023・2025・2026 15 2011・2024 大問 4 題がほぼ不変。図が多く、図そのものは転写できない
社会 2010・2013〜2023・2025・2026 14 2011・2012・2024 資料(写真・グラフ・年表)が多い。文言まで読み取れる
国語 2010・2015・2016・2019・2020 5 2021 年度以降ほか 2011〜2014・2018 は解答のみで本文が無い
  • 年の数え方は 3 語に分けます。資料のある年は転写が手元にある年で、上の表のとおり算数 16 年・理科 15 年・社会 14 年・国語 5 年です。構成だけ数えた年は大問数・小問数・題材だけを数えた年、精読した年は設問文まで読んだ年です。以降はこの 3 語だけを使います。
  • 精読した年と構成だけ数えた年の内訳は記録に残していません。本文で年度を挙げて設問文を引用した箇所(算数の大問 1・大問 2、社会の直近 3 年の導入文、国語の漢字の設問など)は精読した年、それ以外は構成だけ数えた年と読んでください。「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年度の設問文を転写で読み直して確認したものです。確認できなかったことは「読めた年に限れば」と弱めるか、書いていません。
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。本文の国語の記述は 2010〜2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 過去問データベースは 1 つの学校・1 つの年度・1 つの科目につき 1 冊しか収録しておらず、入試の回を区別できません。この学校は 2 月 1 日午前の 4 科目(または 2 科目)のほかに、午後の回・2 月 2 日の回・適性検査や特色入試の回も実施していますが、ここで扱えたのは第 1 回に相当する 1 冊のみです。
  • 試験時間と配点は 2026 年度の募集要項によります(→ 1 節)。

5. 一番大きな結論

この学校は「問題の枠組みが細かく決まっていて、中身は毎年作り直される」学校です。ただし算数の前半だけは、中身まで同じ場所に置かれ続けています。

  • 算数の小問数は 16 年すべて 20 問ちょうどです。しかも「大問 1=計算 4 問/大問 2=一行問題 6 問」で前半 10 問、残りの 4〜6 大問で 10 問、という配分が動きません。さらに大問 1 の (3)=逆算、(4)=そのまま計算しない工夫する計算、大問 2 の (1)=単位換算(2010〜2025 の 15 年連続)と、中の枠まで決まっています。これは「同じ問題が出る」のではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。以下ではこの置き場所のことを出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。
  • 理科は大問 4 題が 15 年中 14 年です。生物・化学・物理・地学を 1 題ずつ置く配分が 15 年中 12 年で成立しています。どの分野をどの位置に置くかは毎年入れ替わりますが、最後の大問に地学(天体・地層・気象・火山)を置く置き方だけは 2014〜2023 の 10 年連続で続き、2026 も月食で最後でした。
  • 社会は直近 3 年(2023・2025・2026)で「大問 1=地理 10 問/大問 2=歴史 11〜12 問/大問 3=公民と国際 8〜9 問」が完全に揃いました。大問 1 は 3 年とも「生徒が夏休みに旅行したときのメモ」を読ませる形です。ただし 2022 年度以前は大問数が 1〜4 と大きく動いており、この並びが固まったのは近年に限ります。
  • 国語は資料のある 4 年(2015・2016・2019・2020)とも 2 大問(小説+説明文)・20〜22 問です。各大問の最後が漢字 5 問という置き方も続いています。
  • 一方で、大問 3 以降の中身は毎年入れ替わります(算数の後半・理科の各大問・社会の設問)。同じ設問文がそのまま再登場した例は、資料のある範囲ではごくわずかです。

したがってこの学校の過去問の使い方は、①算数の前半 10 問は「出る問題を覚える」に近い使い方が効く、②それ以外は「単元ごとの解き方を習得する」と「時間の使い方を身につける」、という二段構えになります。とくに理科と社会は合わせて 50 分で 45〜50 問を処理するので、時間の練習の比重が大きくなります。


6. この学校らしさが出る場所

  • 問題文に自校ゆかりの名前が出てきます。算数では 2021「兄と妹は、駒込中学校に徒歩で通っています」、2022「駒込君と動く歩道」、2026「駒込さんが自転車で」。社会では 2022「駒太郎君の歴史レポート」、2023「駒子さんの東北旅行」、2025「駒美さんと先生の会話」、2026「一隅くんと駒子さんの会話」。2016 年の算数にも「一隅くん」が登場しており、同じ名前が科目と年度をまたいで使われています。
  • 社会の大問 1 は 3 年連続で「生徒の旅行メモ」です(2023 東北・2025 九州・2026 広島)。駅名や経由地が並んだ表を読みながら、地形・気候・産業・観光を答えていきます。「その土地のお土産として考えにくい写真を選ぶ」(2026)のような、旅の実感を試す設問が混ざります。
  • 算数の大問 1 (4) は「そのまま計算したら間に合わない」問題が 16 年続いています。3.14 でくくる(2012・2014・2017・2019〜2022)、共通の数でくくる(2011・2013・2015・2016・2018)、差の積を並べる(2023・2025)、分数の連続積(2026)と形は変わりますが、要求されている手つきは同じです。
  • 理科は「実験を追わせる」問題を好みます。アサガオの葉のでんぷん(2017)、光合成と呼吸の実験(1)(2)(2019)、幼葉しょうの先端を切る・キャップをかぶせる(2026)と、条件を 1 つだけ変えた実験を比べさせます。2026 の「月食のとき衛星放送が休止された理由」「どんな改良をしたのか」のように、身近な技術のしくみを説明させる設問も出ます。
  • 国語の説明文は生きものと人類の話が多くなっています。ホモ・サピエンスの誕生(2010)とこれからの進化(2015)、植物の上陸と活性酸素(2016)、ヨーロッパのオオカミの管理(2019)。理科の知識がそのまま読解の助けになるように見えます。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを読んでください。

根拠となる年度と問数は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 4 問を 16 年分。出題位置が決まっているので、同じ時間で点になりやすい枠です。とくに (3) の逆算(かっこが二重・三重になります)と (4) の工夫する計算。(4) は「3.14 でくくる」形と「差の積を並べる」形の 2 通りを分けて練習します。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 2 (1) の単位換算を 15 年分。面積(m² と cm²)・体積(L・dL・mL・cm³・m³)・時間(時分秒)・縮尺の 4 種しか出ていません。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・速さとグラフ。16 年すべてに速さが入り、うちダイヤグラムが 13 年です。「往復するバス+停車時間+自転車」の設定は 2012・2016・2019・2026 の 4 回で、4 年分を続けて解くと同じ図が描けるようになります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・食塩水(16 年中 14 年)。とくに「取り出して同量の水を加える操作の反復」(2013・2014)は手順ごと覚えます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・濃度の計算と天体。濃度(%・溶ける量・うすめる操作)は 2022〜2026 の 4 年連続、天体(月の満ち欠け、日食と月食、星の動きと色)は 15 年で 7 回の最大枠です。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・通史を年表で 1 周し、47 都道府県を県庁所在地・地形・気候・特産とセットにする。大問 2 が原始から近代までを一続きに聞き、年代並べ替えも毎年あります。旅行メモの大問だけで 10 問取れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 国語・理由の記述を「本文中のことばを用いて」書く。年 3〜6 問あり、条件のつけ方がほぼ同じです。抜き出しの字数の数え方(句読点も 1 字)も一緒に練習します。(確認: 〜2020 年度)
  8. [週 1 回] 理科と社会を合わせて 50 分で通す練習。どちらを先に解くかを決め、片方に 25 分以上かけない訓練です。9 月以降、毎週 1 回でかまいません。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。小問 20 問・前半 10 問(計算 4+一行問題 6)が 16 年不変・全問答えのみ 前半は枠まで決まっている。後半 4〜6 大問は毎年入れ替わるが、引き出しは速さ・食塩水・図形の移動・円とおうぎ形・規則性に限られる 大問 1 の逆算と工夫する計算、大問 2 (1) の単位換算、速さとグラフ
理科 高い。大問 4 題・小問 16〜21 問・4 分野を 1 題ずつ 毎年作り直し。記号選択と短答(語句や数値を短く答える形式)がほぼ半々で、記述は年 0〜3 問 濃度の計算(4 年連続)と天体(15 年で 7 回)、条件を 1 つ変える実験の読み方
社会 直近 3 年は高い(3 大問・地理→歴史→公民)。それ以前は年ごとに変わる 会話文・年表・旅行メモに空欄と下線を作って埋めさせる。記号選択が主軸 通史の年表と 47 都道府県、誤っているものを選ぶ問題の読み方
国語 高い(資料のある 4 年)。2 大問(小説+説明文)・20〜22 問 記述が年 3〜6 問。「本文中のことばを用いて」の条件つきが多い 理由の記述と抜き出しの字数の数え方、各大問末の漢字 5 問

4 科目に共通するのは「決められた枠のなかを、速く正確に埋める」試験だということです。記述の総量は 4 科目合わせても年 5〜10 問と少なく、その代わり 1 問あたりに使える時間が短くなっています。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6〜8・小問 20 問・全問答えのみ)

大問 1 と大問 2 の中身(資料のある 16 年)

この学校の算数は、前半 10 問が「計算 4 問+一行問題 6 問」で決まっています。資料のある 16 年(2010〜2023・2025・2026。2024 年度は資料が無い)すべてで、大問 1 の導入文は「次の □ にあてはまる数を求めなさい(答えなさい)」の一文だけです。

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枠 中身 何年分で確認できたか
大問 1 (1) 整数の四則計算(かっこ・×÷ 混じり) 16 年すべて
大問 1 (2) 分数と小数の混じった四則計算 16 年すべて
大問 1 (3) □ を求める逆算 16 年すべて(2010・2016 は (2) と (3) の 2 問、2019 は (2) が逆算)
大問 1 (4) そのまま計算しない「工夫する計算」 16 年すべて
大問 2 (1) 単位の換算、または割合と単位の複合 2010〜2025 の 15 年連続。2026 で長方形の辺の比に替わった
大問 2 (2)〜(6) 一行問題 5 問(食塩水・割合・特殊算・場合の数・規則性 など) 大問 2 が 6 問なのは 2011〜2026 の 15 年(2010 のみ 4 問)

大問 1 (4) の「工夫する計算」は中身がさらに細かく分かれます。共通の数でくくり出す形が 2010〜2022 の 13 年連続で、うち 7 年(2012・2014・2017・2019・2020・2021・2022)は 3.14 でくくらせます(例: 2019「6.51×3.14+3.17×3.14−4.68×3.14」、2022「6.28×12+31.4×2.6−314×0.3」)。残る 6 年も 1.21(2011)・2.718(2013)・789(2015)・4.3(2016)・9.87(2018)と、数字が違うだけで手は同じです。2023 年度からここが替わり、2023「55×55−44×44−33×33+22×22−11×11」・2025「61×59−51×49+41×39−…」と差の積を並べる形になりました。2026 は「11/50×13/51×15/52×…」の分数の連続積で、いずれも「1 問ずつ計算したら間に合わない」という点は共通しています。

大問 2 (1) の単位換算は、面積(2017「5m² の 30% は □cm²」・2018「2.3m²=□cm²」・2020・2022)、体積(2019「5.5dL+□L−250cm³=5.1L」・2021・2025「0.35m³×0.2−480mL÷0.01+160dL」)、時間(2011「1 時間 23 分 45 秒=□秒」・2016・2023「2 時間 34 分 56 秒の 7 倍」)、長さと縮尺(2010・2013「2 万 5 千分の 1 の地図上で 6cm」)を回しています。2026 だけがこの枠を使いませんでした。

年度×大問の題材表(大問 3 以降)

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年度 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6 大問 7・8
2010 美術館の入場料(つるかめ算) 食塩水のやりとり(2 容器) プールの流水算 円の折り紙(面積) 正六角形が長方形の上を進む/男子は真実・女子はうその論理
2011 数の性質・規則性・場合の数 円とおうぎ形 円柱をななめに切った立体 太郎くんとバスのダイヤグラム —
2012 長方形を転がす(頂点の描く線) 正方形を 2 回折って切る 正方形+半円の影の面積 塀のペンキ塗り(仕事算) 数表の規則性/A 町 B 町を往復するバス(10 分停車)とダイヤグラム
2013 食塩水を 100g 取り出して水を足す操作の反復 三角形の周りを半径 1cm の円が 1 周 川を上る船・下る船(流水算) 3 人の仕事算 忘れ物で引き返す兄と弟(1200m)
2014 自転車→徒歩の速さとグラフ 正八角形上を動く 2 点 P・Q 食塩水を 50g 捨てて水を足す操作の反復 円すい(円周率 3.14) —
2015 文具店に寄る通学のダイヤグラム 約数の個数を〈n〉と書く約束記号 円すいの展開図 整数を並べた数表 正方形の周上を動く点 P
2016 直角三角形に内接する 2 つの正方形 台形を直線 ℓ(エル)の周りに 1 回転 3,2,1,4,3,2,5,… の数列 A 町 B 町を往復するバスと自転車のダイヤグラム —
2017 池の周りの旅人算(反対向き・同じ向き) 棒を並べて正方形を作る規則性 三角形の周りを直径 2cm の円が 1 周 仕入れ 500 円×80 個の売買損益 ポンプ A・B の仕事算
2018 記号 [x](x 以下の最大の整数) 長方形の周上を動く点 P とグラフ ○×○○××… の規則性 兄と弟の 2000m(速さとグラフ) —
2019 台形の中の面積比 東町 西町を往復するバス(6 分停車)と自転車 4・6・10 秒ごとに光る 3 色のランプ 四角形の回転体 —
2020 特急列車の通過算・すれちがい 円柱をななめに切った立体 長方形と対角線の面積比 ポンプ A・B と水そうのグラフ 仕入れ 200 円×120 個の売買損益
2021 正八面体の辺をたどる点 P(場合の数) おうぎ形が直線上を転がる 三角柱の容器の水(傾ける) 駒込中学校に歩いて通う兄と妹・忘れ物 —
2022 3・4・5 の三角形の周りを半径 1cm の円が 1 周 20 から 250 までの整数(数の性質) 駒込君と動く歩道 台形を直線 ℓ の周りに 1 回転 休憩をはさむ弟に兄が追いつくグラフ
2023 38÷333 の循環小数 川の流水算(上り 7 時間・下り 3 時間) 円すいの展開図と表面積 入場行列と窓口(ニュートン算) 段のある水そうと水量のグラフ
2025 分数 225/1111 の循環小数 平行四辺形と直線の交点の面積比 兄と弟が PQ 間を往復(速さとグラフ) 円柱をくり抜いた立体 —
2026 青 3・赤 2・白 1 の玉を並べる場合の数 A 町 B 町を往復するバス(10 分停車)と駒込さんの自転車 円を 12 等分した点と角度・面積 直方体の影(光源と相似) —

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

  • 前半(大問 1・2)の出題位置は 16 年動いていません。計算 4 問→一行問題 6 問という並びと、その中の (3)=逆算・(4)=工夫する計算・大問 2 (1)=単位換算は、上の表のとおり十数年単位で同じ位置にあります。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。
  • 小問の総数は 16 年すべて 20 問ちょうどです(大問数は 6〜8 で動きます)。大問 1・2 で 10 問、残りの 4〜6 大問で 10 問、という配分も動きません。
  • 後半(大問 3 以降)の出題位置は決まっていません。どの位置に何が来るかは毎年入れ替わり、後半は毎年作り直されると考えてよいでしょう。ただし後半に入る題材の引き出しは狭くなっています(次項)。

頻出単元と周期(16 年集計)

  • 速さは 16 年すべてに入ります。内訳はダイヤグラム(速さとグラフ)13 年、流水算 5 年(2010・2013・2023・2025 の大問と 2021 ほかの一行問題)、通過算 4 年、時計算 2 年。とくに「A 町と B 町を往復し、着くと 10 分ほど停車するバス」と「自転車で向かう人」の組み合わせは 2012・2016・2019・2026 の 4 回で、設定文がほとんど同じです。
  • 食塩水は 16 年中 14 年(出ないのは 2023・2026。2025 は一行問題にあります)。うち「一定量を取り出して同量の水を入れる操作をくり返す」形が 2013(16%400g から 100g)と 2014(16%100g から 50g)に、数値だけ変えて 2 年続けて出ています。
  • 円とおうぎ形・回転体は 2010〜2023 でおおむね 2 年に 1 回。円すいの展開図(2014・2015・2023。3 回とも中心角と表面積を聞いています)、台形を直線 ℓ の周りに 1 回転(2016・2022)、円柱をななめに切る(2011・2020)と、同じ図が数年おきに戻ります。
  • 図形の周りを円が 1 周する(転がり): 2013・2017・2022 の 3 回。三角形の周りを半径 1cm または直径 2cm の円が回る、という設定まで同じです。図形の移動とあわせると 2013・2017・2021・2022 の 4 年分になります。
  • 売買損益: 2017(500 円×80 個・2 割の利益→ 2 割引き)と 2020(200 円×120 個・2 割の利益→ 2 割引き)が数値だけ違う同じ問題です。2 年分を並べて解くと、数値替えの実感がつかめます。2026 は一行問題に 2 問(3 割増し→ 1 割引き)で入りました。
  • 仕事算・ポンプ: 2012・2013・2017・2020・2025 の 5 回。一行問題(大問 2 の (2) 以降)で拾える単元には、ほかにつるかめ算(個数を合計から逆算)・過不足算・割合があります。
  • 規則性・数列は 16 年中 12 年。直近は形が変わり、2023「38÷333」と 2025「225/1111」は、循環小数の何位の数字か・何位までの和はいくつか、という同じ 2 問構成です。ここは「数値だけ変えた同じ問題」と呼んでよいところで、2 年分で手順が入ります。
  • 場合の数は 10 年、数の性質は 10 年。
  • 近年の新顔: ニュートン算(2023)、影と光源(2026)、円を 12 等分した点の角度(2026)。

毎年出る問い方

  • 全 20 問が答えのみの短答で、途中式・説明・作図を書かせる設問は 16 年でゼロです。
  • 一行問題(大問 2)は「□ にあてはまる数を求めなさい」の形式に統一され、単位が問題文に印字されています(□時間 □分 □秒、□cm² など)。
  • 大問 3 以降は 1 大問 2〜3 小問で、(1) が基本の一手・(2) 以降がその応用、という段になっています。(1) を落とすと (2) も連鎖して落ちる作りが多く見られます。
  • 図のある小問は全体の 35% ほど。図は「下の図のような」で導入され、長さは図の中に書き込まれています。
  • 登場人物に自校の名前が出る年があります(2021「兄と妹は、駒込中学校に徒歩で通っています」、2022「駒込君」、2026「駒込さん」)。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 4 題・小問 16〜21 問)

年度×大問の題材表(資料のある 15 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2010 高尾山を登る(光の見え方・電気・気温) 電車の中(つり革のゆれ・蛍光灯) 標高差 400m を登る(呼吸・気象・植物) 休けい所(発汗・スポーツドリンク・気体)
2012 大涌谷の火山性ガス(気体・実験器具) 葉のつくりをまねたソーラーパネル(作図) 中身の見えない乾電池 2 個の回路(作図) 2011 年の東北地方太平洋沖地震
2013 ばね(500g で 10cm 伸びる) 2012 年 5 月の金環日食 顕微鏡の使い方 iPS 細胞と山中伸弥教授
2014 豆電球とかん電池の回路(答えは 1 つとは限らない) 氷 100g の加熱と温度のグラフ ヒトの体内のしくみ 1 月 29 日と 2 月 3 日の月
2015 豆電球 8 通りの回路と電流の大きさ 石灰石と塩酸(二酸化炭素の量) ラーメンの袋の栄養表示(消化・人体) 3 種類の歯/2014 年 10 月の皆既月食(大問 5)
2016 ばね A・B の 2 本 水溶液ア〜キの判別 火山の噴火後に森林ができるまで 火山(前年の箱根山)
2017 筒に巻いたエナメル線と鉄くぎ(電磁石) ものが燃える・酸素の量 アサガオの葉のでんぷんの実験 地層の断面図(砂・火山灰・れき)
2018 学校周辺の地図と植物 塩酸 20mL と亜鉛の量・発生する気体の表 身長より高い鏡の 3m 前に立つ 天気
2019 光合成と呼吸を調べる実験(1)(2) 方位磁針と電流の作る磁界 ものの燃焼と炭素 ある日の夜の星空
2020 ヒトの耳のつくり 氷を加熱したときの状態変化 定滑車と動滑車のつり合い 川の流れと化石
2021 ヒトの血液のじゅんかん 物の燃焼 手回し発電機 火山の 3 分類(形・噴火・マグマ)
2022 花のつくり(めしべ・おしべ・花びら・がく) 浮力(ばねばかりと物体) オキシドールと二酸化マンガン 気象衛星の画像
2023 生物の産卵数と生存曲線 水酸化ナトリウム水溶液と中和 光の進み方(プリズム・とつレンズ) 夏と冬の星空・星の色
2025 流れる水のはたらき(V 字谷・せん状地) 曲面をころがるボールの運動 ショウリョウバッタとモンシロチョウ 食塩と硝酸カリウムの溶解度グラフ
2026 ばね 3 本と定滑車 種子の発芽と幼葉しょうの実験 お酢をうすめた水溶液(濃度・器具) 月食・日食と衛星放送

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

  • 大問数 4 題は 15 年中 14 年です(2015 のみ 5 題)。小問は 12〜25 で、直近 3 年は 16・20・21 問。
  • 4 分野を 1 題ずつ(生物・化学・物理・地学)という配分が、資料のある 15 年のうち 12 年で成立しています(外れるのは 2010・2013・2015)。どの分野をどの位置に置くかは毎年入れ替わります。2026 は物理→生物→化学→地学、2025 は地学→物理→生物→化学、2023 は生物→化学→物理→地学、というように 4 年分の並びは 4 通りとも違います。
  • ただし最後の大問(大問 4)に地学を置くという置き方だけは長く続きました。2014・2015(大問 5)・2016・2017・2018・2019・2020・2021・2022・2023 の 10 年連続で最後が地学(月・星座・地層・気象・火山・流水)です。2025 で初めて地学が大問 1 に回り、2026 は月食で最後に戻りました。同じ問題が出るのではなく、最後の出題位置に天体か大地の問題が来るという意味です。
  • 大問の中身そのものは毎年作り直されます。同じ設問文がそのまま再登場した例は、資料のある範囲では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(15 年集計)

  • 物理: 電気(回路・電磁石・手回し発電機)7 年(2012・2014・2015・2017・2019・2021 ほか)、ばね 3 年(2013・2016・2026)、光 3 年(2010・2018・2023)、力のつり合い系(滑車 2020・浮力 2022・ころがる物体 2025)。物理は毎年必ず 1 題入ります。
  • 化学: 気体の発生と性質 6 年、燃焼・酸素の量 4 年(2017・2019・2021 ほか)、水溶液の判別 4 年、濃度の計算 4 年(2022・2023・2025・2026 の 4 年連続)、状態変化 3 年(2014・2020 ほか)、溶解度 2025。濃度(%)を計算させる小問は直近 4 年すべてにあります。
  • 生物: 植物のつくり・光合成 7 年(2012・2016・2017・2018・2019・2022・2026)、人体 5 年(2010・2014・2015・2020・2021)、こん虫・動物の分類 3 年、生態系 2 年。
  • 地学: 月・日食月食 5 年(2013・2014・2015・2026 ほか)、地震と火山 3 年(2012・2016・2021)、星座 2 年(2019・2023)、気象 2 年(2018・2022)、地層と流水 3 年(2017・2020・2025)。天体は 15 年で 7 回と最大の枠です。
  • 導入文に前年の出来事を使う年があります(2012 東北地方太平洋沖地震、2013 金環日食と iPS 細胞、2015 皆既月食、2016 箱根山)。ただし資料のある直近 3 年(2023・2025・2026)では、前年のニュースを直接題材にした設問は見当たりませんでした。時事の暗記より、実験と計算の手を作る方が確実です。

毎年出る問い方

  • 記号選択が主軸で、短答(用語・数値)とほぼ半々です。資料のある 15 年の平均で選択 47%・短答 48%・記述 5%。
  • 記述は年 0〜3 問。1〜2 文で「理由」「ちがい」を説明させます(2023「粉末にすると気体の発生はどうちがうか」、2025「持ち上げられた後、たい積する土砂の粒はどう変化するか」、2026「月食のとき衛星放送が休止された理由」「どんな改良をしたのか」)。2026 は 16 問中 3 問が記述で、資料のある年の中では最も多くなっています。2026 の月食の記述は「地球のかげに入る」を自分の言葉で言えるかを見ています。
  • 「すべて選び、記号で答えなさい」「答えは 1 つとは限りません」(2014 大問 1、2025 大問 3)という、選び切らせる指示が出ます。1 つ選ぶつもりで読むと落とします。
  • 実験の手順を追わせる大問が定番です。2017 のアサガオの葉、2019 の光合成と呼吸の実験(1)(2)、2026 の幼葉しょう(先端を切る・キャップをかぶせる)は、いずれも「条件を 1 つだけ変えた 2 つの実験を比べて、何が言えるかを答える」形です。
  • 表・グラフから比例を読み、折れ曲がりまで追う計算が化学に集中します(2015 石灰石と塩酸、2018 亜鉛と塩酸の表、2023 中和する体積の関係、2025 溶解度グラフ)。
  • 実験器具の名前と使い方が独立した小問で出ます(2013 顕微鏡、2020 ガスバーナー、2026 メスシリンダーの目盛りの読み方)。
  • 図のある小問が 60% と多く、図を読み違えると連鎖して落とします。作図は 2012 に 2 問ありましたが、その後は見当たりません。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 3 題・小問 29〜31 問)

年度×大問の題材表(資料のある 14 年)

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年度 大問数・小問数 大問 1 大問 2 大問 3・4
2010 3・25 横浜開港 150 周年と地図 駅前を歩く地図の読み取り 国際連合
2013 3・21 写真と事柄(歴史) U 駅周辺の地図づくり 人口のグラフ 2 枚
2014 4・18 日本の森林資源 社会保障制度と生存権 鎖国下の貿易・外交/人物と図版の組み合わせ
2015 3・19 輸入に頼る農作物(語群) 日本の宗教の歴史 戦後の外交と沖縄の年表
2016 2・26 地図(20 問) 空欄 6 か所の語句 —
2017 1・16 天皇陛下のビデオメッセージ(前年)と憲法 — —
2018 2・24 姉と弟の会話「歴史で活躍した女性」 世界文化遺産の建造物の写真 —
2019 3・24 元号が変わる年(平成の終わり) 地理 表と図の読み取り
2020 4・33 ラグビーワールドカップ(前年)の会話 地図 総合/正誤を訂正する 5 問
2021 2・28 大阪「都」構想の住民投票(前年)の会話 条約改正と日本・朝鮮の関係 —
2022 3・29 駒太郎君の歴史レポート(聖徳太子ほか) A さんの東海道新幹線のメモ 戦後史の年表
2023 3・29 駒子さんの東北旅行のメモ(地理 10 問) 会話文(原始〜近代の通史 11 問) 日本国憲法の条文カード(8 問)
2025 3・31 照子さんの九州旅行のメモ(地理 10 問) 駒美さんと先生の会話(通史 12 問) 2025 年に〇〇周年を迎えるもの(9 問)
2026 3・31 照子さんの広島旅行のメモ(地理 10 問) 年表(原始〜近代 12 問) 一隅くんと駒子さんの会話(ヨーロッパと EU・9 問)

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

  • 資料のある直近 3 年(2023・2025・2026)は「大問 1=地理 10 問/大問 2=歴史 11〜12 問/大問 3=公民と国際 8〜9 問」で完全に揃っています。小問の合計も 29・31・31 とほぼ同じです。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。
  • しかも大問 1 の導入文まで似ています。2023「次の表は、駒子さんが夏休みに東北へ行った際のメモである。このメモを読み、あとの問いに答えなさい」、2025「次の表は、照子さんが夏休みに九州へ行った際のメモである。…」、2026「次の表は、照子さんが去年の夏休みに家族旅行で広島へ行った際のメモである。…」——生徒が旅行したメモを読んで地理を答えるという枠が 3 年続いています。
  • これに対し、2022 年度以前は大問数が 1〜4 と大きく動いていました(2017 は大問 1 題のみ・16 問、2016 と 2018 と 2021 は 2 題、2014 と 2020 は 4 題)。並びも 2022 は歴史→地理→歴史です。したがって「3 大問・地理→歴史→公民」は近年に固まった形と読むのが正確で、来年も同じとは限りません。過去問を解くときは 2023 年度以降を本命に、それ以前は単元の練習用として使うとよいでしょう。

頻出単元と周期(14 年集計)

  • 歴史がいちばん厚い分野です。設問の分布では古代〜中世が約 21%、近現代が約 18% で、両方合わせて全体の 4 割近くになります。飛鳥・奈良(2015・2019・2022・2023・2025)、鎌倉・室町(2023・2025・2026)、幕末・明治(2021・2025・2026)、近代の戦争(2013・2023・2025・2026)はほぼ毎年どこかに顔を出します。2023・2025・2026 の大問 2 を並べて解くと、聞かれる人物がかなり重なります(最澄・聖武天皇・北条氏・足利氏・西郷隆盛あたり)。
  • 地理は日本の地形・気候・雨温図(13%)と、農業・水産業・工業(産地当て)が柱です。地形図・地図の読み取りは 2010・2013・2016・2020・2026 の 5 回。グラフの題材は工業地帯の出荷額・養殖の収穫量・貨物と旅客の輸送割合などで、統計は「1 位はどこか」より「なぜその形か」で覚えると効きます。
  • 公民は憲法と政治(11%)。三権分立・国会・内閣・裁判所は 2016・2023・2025・2026 に、選挙制度は 2023・2025 に出ています。衆議院の優越、裁判の三審制、選挙権と被選挙権の年齢は数字で答えられるようにしておきます。
  • 国際(国連・EU・条約)は 2010・2019・2025・2026。2026 の大問 3 は EU と冷戦と環境問題で丸ごと国際でした。
  • 前年の出来事を大問の入口に使う年が多くなっています(2010 横浜開港 150 周年、2017 天皇陛下のビデオメッセージ、2019 元号の交代、2020 ラグビーワールドカップ、2021 大阪「都」構想の住民投票、2025 前年のオリンピックと北陸新幹線の延伸、2026 前年の万博)。ただし出来事そのものではなく、そこから制度・地理・歴史へ話をつなぐ入口として使われています。

毎年出る問い方

  • 記号選択が主軸です(資料のある 14 年で選択 58%・短答 39%・記述 3%)。選択肢の記号は近年「あ・い・う・え」です。
  • 「空欄①にあてはまる最も適当な語句を答えなさい」という一文が、2025 と 2026 の両年で複数回、字句までほぼ同じ形で出ています(2023 は「空欄(①)に当てはまる語句を答えなさい」)。会話文・年表・メモの中に空欄を作り、そこを埋めさせるのが基本の形です。
  • 「誤っているものを 1 つ選び、記号で答えなさい」が毎年複数あります。正しいものを選ぶ問いより多い年もあり、読み違えると連続で落とします。
  • 「〜として考えにくいものを選びなさい」という変わった聞き方が 2025 大問 1 問 10(鉄道に乗った区間に関連する写真)と 2026 大問 1 問 9(広島で購入したお土産の写真)にあります。写真を見て「その土地のものではない」と判断させます。祭り・世界遺産・建造物・特産品の写真を見て地域を言えるようにしておくと効きます。
  • 「県庁所在地名と県名が異なる県」を選ばせる設問が 2023 大問 1 問 2 と 2025 大問 1 問 5 に、聞き方まで同じ形で出ています。
  • 年代の並べ替えが毎年あります(2023 大問 2 問 10 の法令 3 点、2025 大問 2 問 6 の戦国の出来事、2026 大問 2 問 11 の年表の時期)。3〜4 個の出来事を古い順に並べる形です。
  • 歴史の大問の最後に、資料を読んで書かせる設問が置かれます。2023 問 11(琉球王国の使節に異国風の服装をさせた幕府のねらい)、2025 問 11(資料 C〜E をもとに国名と説明を「考えて答える」)、2026 問 12(戸籍の年齢と性別がどう偽られ、なぜ偽ったか)。3 年連続で「資料から読み取ったことを理由とセットで書く」設問です。「資料から読めること+そうした理由」を 2 文でまとめる形に慣れておくと差がつきます。
  • 資料の量が多く、写真・グラフ・地図・雨温図・年表が 1 年に 10 点以上入り、図のある小問は約 39% です。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2 題・20〜22 問。2010〜2020 の 5 年分のみ)

国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2015・2016・2019・2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。大問数・記述の量・字数指定の有無が変わっている可能性があり、この資料からは分かりません。

年度×大問の題材表

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年度 大問数・小問数 大問 1 大問 2 その他
2010 4・24 小説(転校生と、クラスで孤立していた同級生との友情) 説明文(ホモ・サピエンスの誕生と氷期) 文学史(作者が異なる作品を選ぶ)/熟語の音訓の組み合わせ
2015 2・22 小説(駅伝・先輩と後輩/瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』) 説明文(ホモ・サピエンスのこれからの進化と絶滅) —
2016 2・22 小説(本好きの二人の友情と、周囲との食い違い) 説明文(植物の上陸と活性酸素) —
2019 2・20 小説(島の中学生と転校生の読書感想文/椰月美智子『14 歳の水平線』) 説明文(ヨーロッパのオオカミの管理/桑原康生『オオカミの謎』) —
2020 2・22 小説(バスの回数券と少年/重松清「バスに乗って」) ノンフィクション(ネパールで学校をつくる/吉岡大祐『ヒマラヤ学校をつくる』) —

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

  • 資料のある 4 年(2015・2016・2019・2020)は「大問 1=小説、大問 2=説明文またはノンフィクション」の 2 題構成で、小問は 20〜22 問です。この並びは動いていません。2010 だけが 4 大問(小説・説明文に加えて文学史と熟語の独立問題)でした。
  • 大問の中の設問の並びは年によって違います。2016 は抜き出しから始まり、2019・2020 は記述や記号選択から始まります。位置ごとに設問の種類が決まっているわけではないので、「大問 2 の問三は必ず抜き出し」といった対策は立ちません。
  • 一方で各大問の最後は漢字という置き方が続いています。2015(両大問の最後)・2016(大問 2 の最後)・2019(両大問の最後)・2020(大問 2 の最後)で、文言もほぼ同じです(「〜〜線あ〜おの漢字はひらがなに、カタカナは漢字に直しなさい」/2015 は「カタカナは漢字に直し、漢字には読みがなをつけなさい」)。5 問セットです。
  • 導入文の「(句読点や記号は一字と数えます。)」も資料のある 5 年すべてに付いています。
  • 説明文の題材に生きものと人類が多く見られます。2010 の「ホモ・サピエンスの誕生」と 2015 の「ホモ・サピエンスのこれからの進化」は、同じ本の別の箇所を 5 年空けて使ったように見えます。ほかにも植物の上陸(2016)、オオカミの管理(2019)と、理科寄りの説明文が続きます。

頻出の設問と分量

  • 設問の内訳は、資料のある 5 年の平均で抜き出し・空欄補充 30%、記号選択 30%、記述 21%、漢字 9% です。
  • 記述は年 3〜6 問(2016 は 3 問、2020 は 4 問、2019 は 6 問)。字数指定のある年(2020「三十字程度」「三十字以内」、2016「二十字以内」)と、指定がなく解答欄の大きさで決まる年があります。
  • 記述の中身は「理由を説明する」「指示語の内容を具体的に書く」の 2 つが中心です。「本文中のことばを用いて」という条件がつくものが多く、まったくの自由記述は少なくなっています。「二点説明しなさい」(2019 大問 2 問八)のように答えの数を指定する形もあります。
  • 抜き出しは「初めと終わりの五字」「初めの七字」という形が定番です(2016 大問 1 問七・問八、2019 大問 1 問四、2016 大問 2 問四)。字数を数える作業が必ず入ります。
  • 「あてはまるものには〇、あてはまらないものには×」という正誤判定が 2016 大問 1 問十一と 2019 大問 1 問九にあります。1 つ選ぶ問題より慎重さが要ります。
  • 空欄に接続語や副詞を入れる設問(2016 大問 1 問十の a〜e、大問 2 問八の A〜D、2020 の A・B)が資料のある年に必ずあります。「同じ記号は二度以上使えません」という条件つきなので、選択肢を 1 つずつ消していく手順が合います。
  • 文学史・熟語の独立問題は 2010 にはありましたが、2015 以降の 4 年では見当たりません。古文・漢文・文法の設問も資料のある 5 年でゼロです。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているもの、または長く空いているものを並べます。最終確認年度は、その単元が最後に確認できた年度です。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 覚え書き
算数 食塩水 16 年中 14 年(出ないのは 2023・2026) 2025(一行問題) 長く続いた枠が大問から消えている。落とすと差がつくので外せない
算数 図形の周りを円が 1 周する転がり 2013・2017・2022 の 3 回 2022 3 年空き。周期からは戻り時
算数 円すいの展開図 2014・2015・2023 2023 2 年空き。3 回とも中心角と表面積を聞いている
算数 数表の規則性 2012・2015・2016 2016 表の形では 9 年空き。近年は数列と循環小数に移っている
算数 論理と推理 2010 のうそつき問題、2018 の記号 [x] 2018 大問 1 題を丸ごと持っていく形なので、一度は触れておきたい
算数 水量とグラフ 2021 の容器を傾ける形を含めると 3 年に 1 回 2023 2 年空き
理科 地層と岩石 2017・2020(2 回とも断面図の読み取り) 2020 5 年空き。断面図の読み取りは準備が要る
理科 気象 2018・2022 2022 3 年空き。天気図・衛星画像の読み取りは準備がいる
理科 地震と火山 2012・2016・2021 2021 4 年空き。4〜5 年周期で戻っている
理科 電気回路 2021 の手回し発電機。豆電球の明るさ・電流の大きさは 2014・2015 2021 4 年なし。豆電球の形では 10 年空き
理科 人体 2010・2014・2015・2020・2021 2021 4 年空き。それ以前は 5 年に出ていた枠
理科 てこ・滑車 2020 のみ 2020 ばね(2026)と入れ替わる形で戻る余地がある
社会 地形図の読図 2010・2013・2016・2020 2020 等高線・地図記号・方位を使う本格的な読図は 6 年空き。2026 は写真と地図の照合(大問 1 問 10)にとどまった
社会 正誤を訂正して書き直す形 2020 大問 4 の 5 問 2020 5 年出ていないが、出ると一気に 5 問分になる
社会 社会保障・財政 2014・2021・2023 の予算グラフ 2023 2 年空き
社会 世界地理(雨温図つきの世界地図・国名当て) 地図から答える形は長く出ていない — 2026 はヨーロッパの国名が出たが、地図から答える形ではなかった
社会 人口・過疎過密のグラフ 2013 2013 長く空いている

復活警戒の枠は、1 年分ずつ通しておくだけでも手が戻ります。


10. 形式面の注意

算数

  • 記述 0%・記号選択 0%・短答 100%(16 年)。作図はありません。全 20 問が答えのみです。
  • 円周率は 3.14 と明記されます(2012・2014・2015・2016・2020・2022・2023 ほかで確認)。
  • 「最も簡単な整数の比で表しなさい」(2025 大問 4)のような答え方の指定があります。単位は問題文に印字されています。
  • 50 分で 20 問なので 1 問 2 分半です。前半 10 問を 15 分前後で抜けられるかが、後半の 2〜3 問セットに手を入れられるかを決めます。前半 10 問→後半という順に必ず解き、前半にかけた時間を毎回記録します。

理科

  • 2026 年度の募集要項では、理科と社会は同じ 50 分の枠で実施し、各 50 点です。理科だけに使える時間は 25 分前後と見ておくのが安全です(大問 4 題・小問 16〜21 問)。
  • 記号選択と短答がほぼ半々で、記述は年 0〜3 問です(2026 は 16 問中 3 問と多くなりました)。
  • 「すべて選び」「答えは 1 つとは限りません」という選び切らせる指示が出ます。
  • 図のある小問が 60% と多くなっています。
  • 漢字指定・整数指定の答え方があります(2023「方位は漢字 1 字で、角度は整数で」)。計算の答えは小数第 1 位や整数に丸める指示がつきます。

社会

  • 社会も理科と同じ 50 分の枠で各 50 点です。社会に使えるのは 25 分前後で、そこに 30 問前後が入ります。1 問あたり 50 秒という配分になるので、迷った問題を捨てて先へ進む練習が要ります。
  • 記号選択が主軸です(選択 58%・短答 39%・記述 3%)。選択肢の記号は近年「あ・い・う・え」です。
  • 「誤っているものを 1 つ選び」が毎年複数あります。
  • 「漢字 2 文字で」「カタカナで」「6 文字で」「アルファベット 2 文字で」といった文字種・字数の指定があります(2023 大問 3 問 5「6 字で答えなさい」、2026 大問 1 問 6「6 文字で」・大問 3 問 1「カタカナで」・問 2「アルファベット 2 文字で」)。守らないと点になりません。答えを書く前に指定を丸で囲む癖をつけます。
  • 記述は年 0〜2 問で字数指定はなく、解答欄の大きさで分量が決まります。
  • 「すべて選び、記号で答えなさい」が出ます(2023 大問 3 問 1)。

国語

  • 50 分で 20〜22 問。本文 2 本で、設問文と本文を合わせると A4 で 12 ページ相当と、読む量が多くなっています。
  • 記述は年 3〜6 問。字数指定のある年とない年があります。
  • 抜き出しは「初めと終わりの五字」形式で、句読点も 1 字に数えます。
  • 各大問の最後に漢字 5 問があります。古文・漢文・文法は資料のある 5 年でゼロです。
  • 図表はゼロです(2019 大問 2 に本文中の図を参照させる設問が 1 つあるのみ)。選択肢は 4〜5 択で、本文の言い換えが細かくなっています。

11. 学年別ロードマップ(小 4/小 5/小 6)

  • 小 4(土台): 計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校でいちばん効くのは計算の正確さです。算数は 16 年すべて 20 問中 4 問が計算で、逆算と工夫する計算が決まった枠になっています。小 4 のうちに「かっこの中から順に」「共通の数でくくる」の 2 つを手にしておくと、そのまま入試の得点になります。単位(長さ・面積・体積・時間)も、この学年から表にして貼っておくとよいでしょう。時間を計るのはまだ不要です。
  • 小 5(幅): 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分のうち月〜木は算数の単元を 1 つずつ、金は理科か社会の復習にあて、週末 60 分でその週の単元の演習と国語の長文 1 本を通します。
  • 算数の単元は、この学校の後半大問の引き出しの順に並べます。速さとグラフ → 流水算(受験用教材の単元) → 食塩水 → 仕事算(受験用教材の単元) → 売買損益(受験用教材の単元) → 図形の移動 → 回転体 → 円とおうぎ形 → 規則性 → 場合の数。引き出しは広くないので、8-1 の題材表をそのまま「小 5 で一巡する単元リスト」として使えます。つるかめ算(個数を合計から逆算)・過不足算・ニュートン算(一定量が加わり続ける中で処理する量を考える計算)も受験用教材の単元で、教科書には出てきません。
  • 理科は 4 分野を均等に回します。社会は都道府県と通史を 1 周します。国語は物語文と説明文を交互に読み、理由を 2〜3 文で書く習慣をつけます。ただし国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)。
  • 小 6(仕上げ): 7 節の 8 項目にそのまま進みます。夏までに算数の大問 1・2 を年度縦断で終わらせ、秋から年度通しで時間を計ります。理科と社会は必ず 2 科目続けて 50 分で解きます。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: いちばん差がつくのは小 4〜小 5 の「計算と単位」です。前半 10 問がそのまま決まった枠になっているため、ここを取りこぼさない子は毎年 20 問中 10 問の土台を先に確保できます。逆に、後半の大問は毎年作り直されるので、直前期に詰め込んでも安定しにくくなります。小 5 で単元の引き出しをひととおり作り、小 6 は前半の速さと正確さ、そして理科・社会 50 分の配分に時間をかける——という順序が、この学校の出題にはよく合います。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

  • 横須賀学院中学校(神奈川県・共学)— 総合の近さが最も高い組み合わせで、社会の数字がとくに高く、理科・算数もそろって近くなっています。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 埼玉平成中学校(埼玉県・共学)— 理科の数字が最も高い組み合わせで、この学校の理科対策がそのまま使いやすくなっています。
  • 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 理科と社会がそろって近く、記号選択が主軸で資料の多い社会という点が共通しています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • この学校は受ける回によって必要な科目が大きく変わります(2 科・4 科・適性検査・プログラミング入試・自己表現入試・英語入試)。併願先の科目構成と見比べて準備を立てる必要があります。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成した自動集計です。同じ問題が出るという意味ではありません。なお国語はこの学校の資料が 5 年分しかないため、ほとんどの組み合わせで近さが算出されておらず、出題構造が近い学校のページの国語の欄は空になっています。

13. 資料の限界

  • 入試の回を区別できません。過去問データベースは 1 校・1 年度・1 科目につき 1 冊しか収録しておらず、ここで扱えたのは第 1 回に相当する 1 冊のみです。この学校が実施している午後の回・2 月 2 日以降の回・適性検査・特色入試・4 科目以外の方式については、この資料からは何も分かりません。
  • 国語は 2020 年度までしか資料がありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。2011〜2014・2018 は解答だけが残っており本文が無いため、分析から外しました。国語の記述はすべて 2010・2015・2016・2019・2020 の 5 年に限った話です。
  • 転写は画像からの読み取りで、誤字がそのまま残っている箇所があります(2026 年度理科の「お世話のお酢」、2025 年度社会の「この目を読み」など)。数値・式・図の細部にも読み落としがあり得ます。本文中の年度・回数は設問文で確認したものに限りましたが、選択肢の中だけに出る語は文脈が短いままです。
  • 図そのものは転写できません。図形問題・地形図・実験装置の細部は、設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 設問ごとの配点は非公開です。科目ごとの合計点(募集要項)しか分からないので、設問数ベースの比重しか語れません。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。このレポートが扱っているのは出題の中身だけで、それ以外の判断材料は含んでいません。

この学校の資料で見つかった異常

  • 2024 年度は 4 科目とも資料がありません。「〜年連続」と書いた箇所は、2024 年度を飛ばした年数です。
  • 2020 年度の国語の転写に重複があります。大問 1 の問八〜問十一が、大問 2 の同じ番号の設問とまったく同じ文言になっています。転写の取り違えと考えられるので、大問 1 の後半 4 問は分析に使っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ