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女子校の算数にも「場合の数」は出る?——関東の女子校 72 校の過去問で数えると

問い

「場合の数は男子校の算数でよく出る、と聞く。娘は女子校が第一志望。場合の数にどれくらい時間を割けばいいのか、見当がつかない」

並べ方・選び方・塗り分けのように「何通りあるか」を数える問題が、志望校で本当に出ているのか、出ているならどれくらいなのか、知りたくなるのは自然なことです。

このページでは、関東の女子校の過去問を数えた結果から、「出ているか」「どれくらいか」「どこに置かれているか」を見ます。どの学校がよいかは扱いません。

先に、数だけ

「男子校で多い」という言い方は、真ん中どうしで比べればそのとおりです。ただ、女子校の中の幅は大きく、真ん中だけでは志望校のことは分かりません。

一覧に載る女子校の中でも、量は 3 倍違う

一覧の 12 校で、場合の数・論理が小問に占める割合がいちばん大きいのは普連土学園の 18%、次が横浜女学院の 15%、フェリス女学院と玉川聖学院の 14% です。いちばん小さいのは捜真女学校の 6% と、聖ドミニコ学園の 7% でした。

同じ一覧に並んでいても、18% と 6% では 3 倍の差があります。捜真女学校の 6% は、関東の真ん中の 5.9% をわずかに上回る程度です。

一覧に載らない女子校にも、1 割を超える学校がある

一覧は「割合が大きい順」ではなく、その学校の上位 5 に入るかどうかで選んでいます。そのため、場合の数・論理の割合が大きくても、ほかの単元がもっと大きければ上位 5 に入らず、一覧に載りません。

女子校 72 校のうち、場合の数・論理の割合が関東の真ん中(5.9%)以上の学校は 32 校ありました。一覧の 12 校はすべてこの中に入っていて、残りの 20 校は、割合は真ん中以上なのに一覧に載っていません。

学校 場合の数・論理の割合 上位 5 に入るか
普連土学園 18% 入る
横浜女学院 15% 入る
品川女子学院 12% 入る
一覧外の女子校 4 校 どれも 11〜12% ほど 入らない
捜真女学校 6% 入る

一覧外にも、場合の数・論理が小問の 1 割を超える女子校が 4 校あります。どの学校も、割合・文章題や平面図形などがそれより大きく、場合の数・論理は上位 5 の外になります。捜真女学校は 6% でも、ほかの単元との並びで 5 番目に入ります。

ですから、志望校が一覧に無いことは、場合の数が出ないことを意味しません。 逆に、一覧に載っていることは、量が多いことを意味しません。見るのは、一覧に載っているかどうかより、志望校の割合そのものです。

男子校の一覧と並べると

男子校の一覧(算数のよく出る単元に場合の数・論理が入る男子校)は 10 校で、いちばん大きいのは開成の 21% です。女子校の一覧でいちばん大きい普連土学園の 18% は、この男子校の一覧の中に置いても上の方に入ります。

男子校 39 校の真ん中 8.0% と、女子校 72 校の真ん中 5.1% には差があります。けれども、女子校の中にも男子校の一覧に並ぶ割合の学校があり、男子校の中にも上位 5 に入らない学校があります。「男子校か女子校か」で決まる単元ではなく、学校ごとに決まる単元だと読むのが、数に合った読み方です。

「場合の数・論理」に入る問い

このサイトでいう場合の数・論理は、算数の小問を 8 つに分けた分類の 1 つです。並べ方・選び方・塗り分け・道順のように「何通りあるか」を数える問いと、条件から順位や組み合わせを決める推理の問いが入ります。

1 つの小問は 1 つの分類に数えます。たとえば、図形の上の道順を数える問いは、図が出てきても場合の数・論理に数えることがあります(品川女子学院の 2024 年度の例)。割合は、こうして振り分けた小問の数の比です。配点の比ではありません。

名前が近くても、試験は別

大妻のつく学校では、大妻中野が 9%、大妻多摩が 13% で一覧に入っています。一方、大妻中学校の場合の数・論理は 2.7% で、252 校中 229 番目です。名前が近い学校でも、算数の問題は学校ごとに作られていて、単元の割合も違います。併せて受けることを考えるときも、1 校ずつ見る必要があります。

どこに置かれているか——学校の頁で見る

割合は「どれくらい出たか」の数です。もう 1 つ、「試験のどこに置かれているか」は、学校の過去問の頁の題材表で見られます。原本を読んだ年について、大問ごとの中身が書かれています。

同じ「場合の数が出る」でも、独立した大問で毎年出る学校、一行問題の 1 問として出る学校、会話文の大問の途中で出る学校があります。置かれ方が違えば、問いの形も違います。

志望校の頁で見る 3 つ

  1. 割合: 学校の頁の「よく出る単元」で、場合の数・論理が小問の何 % か。上位 5 に入っていない単元の割合も、学校の頁で確かめられます。関東の真ん中 5.9% と並べると、多い側か少ない側かが分かります。
  2. 置かれ方: 過去問の頁の題材表で、場合の数がどの大問に、どんな形で出ているか。独立した大問か、一行問題の 1 問か、会話文の途中か。
  3. 資料の年数: 割合を数えた資料が何年分か。一覧の 12 校は 13〜22 年分です。資料が 5 年分に近い学校は、少ない冊子の数で割合が決まっています。

どれくらいの時間を割くかは、ご家庭とお子さんの今の様子で決まることで、このサイトの数からは言えません。ここで分かるのは、志望校の試験で場合の数が「どれくらい」「どこに」出てきたか、までです。その 2 つが分かると、塾の先生に相談するときも、話がしやすくなります。

数え方と出典


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数字は各校の募集要項・入試結果・過去問の書き起こしから数えたものです。合格可能性・学校の優劣は扱いません(→ 資料の限界・方法論)。更新 2026-11-01。