関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

三輪田学園中学校の過去問分析

女子私立東京都千代田区

重要結論

  1. 社会は大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民・国際という並びが、資料のある 16 年(2010〜2025)で一度も入れ替わっていません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、この出題位置(大問の番号と順番)の固さがこの学校の中心です。
  2. 算数も前半が固く、大問 1 の計算 3 問は資料のある 8 年(2018〜2025)連続、大問 2 の 6〜8 問の小問集合は 3 年連続です。国語は読解が物語文 1 題だけという形が、資料のある 8 年すべてで変わりません。
  3. 理科だけは出題位置が動き、大問の並びを毎年作り直します。固定されているのは大問 5 題という数と、化学 2 題・生物 1 題・物理 1 題・地学 1 題という分野の配分です。

今週やること

  1. 2025 年度の社会の大問 2 を解いて、下線部①〜⑩が古代から近現代まで時代順に並ぶ作りを確かめます。
  2. 社会の大問 2(通史)だけを、年度を変えて並べて解きます。
  3. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の小問集合を毎日回します。

分析年度: 2010〜2025 年度
入試回: 4 科がそろう回
資料の範囲: 社会 16 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 冊子に入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは特定できません。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2022 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: 2018 → 2022 の間に 1 題 → 2 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2022
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 16 冊すべて。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: なし(2010〜2025 年度の、数えられた資料 16 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: 2014 → 2015 の間に 4 題 → 5 題。変化の履歴: 1 回: 2015。前回の変化のときの分野の並び: 割合・文章題|計算|速さ|立体図形 → 計算|平面図形|割合・文章題|立体図形|平面図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都千代田区
男女 女子校
入試回と日程・科目(2027 年度・日付順に全 8 回) 11 月 28 日 海外帰国生入試 A 方式=国語(作文)・算数・保護者同伴面接(募集は若干名)
11 月 28 日 海外帰国生入試 B 方式=算数・保護者同伴面接(英検級などによる英語のみなし点との合計で判定。英検 3 級/CEFR A1 以上が対象)
2 月 1 日午前 第 1 回=2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・社会・理科)
2 月 1 日午前 第 1 回 英検利用=英検級+2 科(国語・算数)。英検 3 級以上が対象で、国語・算数の高い方+英検級のみなし点で判定
2 月 1 日午後 第 1 回=2 科(国語・算数)
2 月 2 日午前 第 2 回=2 科または 4 科
2 月 2 日午前 第 2 回 英検利用=第 1 回午前の英検利用と同じ
2 月 3 日午前 第 3 回=2 科または 4 科
面接 一般入試の回に面接の記載はありません。保護者同伴面接があるのは海外帰国生入試の A 方式・B 方式だけです
試験時間・配点 時間・配点は募集要項で確認してください

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 社会は大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民・国際という並びが、資料のある 16 年(2010〜2025)で一度も入れ替わっていません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、この出題位置(大問の番号と順番)の固さがこの学校の中心です。
  2. 算数も前半が固く、大問 1 の計算 3 問は資料のある 8 年(2018〜2025)連続、大問 2 の 6〜8 問の小問集合は 3 年連続です。国語は読解が物語文 1 題だけという形が、資料のある 8 年すべてで変わりません。
  3. 理科だけは出題位置が動き、大問の並びを毎年作り直します。固定されているのは大問 5 題という数と、化学 2 題・生物 1 題・物理 1 題・地学 1 題という分野の配分です。

家でやること 3 つ

  1. 社会の大問 2(通史)だけを、年度を変えて並べて解きます。
  2. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の小問集合を毎日回します。
  3. 理科は水溶液(判別・溶解度と再結晶・金属や石灰石との反応量)を 1 つの塊として仕上げます。

今週やる 1 つ

  1. 2025 年度の社会の大問 2 を解いて、下線部①〜⑩が古代から近現代まで時代順に並ぶ作りを確かめます。

注意

  1. 冊子に入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは特定できません。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 9 年 12 年(2010・2014〜2016・2018〜2025) 高。ただし 2024 年度は転写の確度がやや低い冊で、式の細部(分数・単位)に揺れがあります。大問構成と題材の読み取りには支障がありません
理科 3 年(2023・2024・2025) 12 年 15 年(2010・2012〜2025) 中〜高。図と設問の対応(「図 1 の…」)に転写の揺れがある年が多いです
社会 3 年(2023・2024・2025) 13 年 16 年(2010〜2025) 高。4 科の中でいちばん安定して読み取れます
国語 3 年(2017・2018・2022) 5 年 8 年(2010・2013〜2018・2022) 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2022 年度までの話です
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。理科・社会がそろっていることから、2 科 4 科を選べる回(2027 年度でいえば 2 月 1 日午前・2 月 2 日午前・2 月 3 日午前にあたる回)のいずれかに相当すると考えられますが、どの回かは特定できません。2 月 1 日午後の 2 科、英検を使う回、11 月の海外帰国生入試(A 方式・B 方式)の問題はこの資料に含まれません。
  • 試験時間と満点は、どの科目・年度の冊子にも印字が無く、確認できていません。設問ごとの配点も印刷されていません。
  • 算数は 2011〜2013・2017 年度、理科は 2011 年度の資料がありません。社会は 2010〜2025 の 16 年がそろっています。
  • 構成だけ数えた年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾ったもので、設問文そのものは確認していません(→ 13 節)。

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問の位置に、どの種類の問題を置くか」という出題位置で、動くのはその中身のほうです。 ただし科目によって出題位置の固さがはっきり違います。

  • 社会がいちばん固いです。大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民・国際。この並びが 2010〜2025 の資料のある 16 年、一度も入れ替わっていません。大問数も 16 年すべて 3 題です。歴史の大問 2 は「会話文か発表メモを読み、下線部①〜⑩に古代から近現代まで時代順に答える」という作りが 2023〜2025 の 3 年連続です。
  • 算数も前半の出題位置が固いです。大問 1 は「次の計算をしなさい」の 3 問が 2018〜2025 の資料のある 8 年連続。大問 2 は 6〜8 問の小問集合が 3 年連続で、その中の (3) が速さ、円とおうぎ形の求積、売買損益が 3 年連続で入ります。後半 3 題は「資料の読み取り」「速さとグラフ」「図形の移動・相似」の 3 種類で、3 年間この 3 つ以外が来ていません(順番だけ年で入れ替わります)。
  • 国語は読解が物語文 1 題だけという形が、資料のある 8 年すべてで変わりません。漢字は読み 5 問+書き 10 問の計 15 問で、精読した 3 年とも同じ内訳です。副詞・擬態語の空らん補充と語句の意味の設問も 3 年連続です。
  • 理科だけは出題位置が固定されていません。大問の並びは毎年作り直します。化学が大問 1 の年も大問 3・4 の年もあり、「大問◯は必ず◯◯」と言える枠はありません。固定されているのは大問 5 題という数と、化学 2 題・生物 1 題・物理 1 題・地学 1 題という分野の配分で、こちらは 2023〜2025 の 3 年連続で同じです。化学だけ 2 枠あり、しかも 3 年とも 2 題そろって水溶液がらみです。

念のため書いておくと、これは同じ問題が出るという意味ではありません。同じ種類の問題が、毎年ほぼ同じ場所に来るという意味です。精読した原本の範囲では、前年と数値だけを変えた同じ問題が出ている箇所は見つかりませんでした。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」より「決まった場所に来る種類の問題を、単元ごとに確実に解けるようにする」に近くなります。具体的には、社会・算数・国語は同じ大問を、年度を変えて解き(社会の大問 2 だけを何年分、算数の大問 1 の計算だけを 8 年分…)、理科だけは分野ごとに横断して集める(水溶液の年だけ集める、生物の年だけ集める)読み方に切り替えます。手順は 過去問の使い方 にあります。

もうひとつ、4 科に共通する性格があります。答えを覚えていて解ける問題より、その場で読んで考えさせる問題に重心があります。社会は「あなたが市長ならどうしますか」(2025)や「ここを改良すべきだと思う点を述べなさい」(2023)を出し、理科は表とグラフから比例が崩れる点を探させ、算数は 3 年連続で資料(アンケート・投票結果・得点表)を読ませ、国語は字数の下限つきの記述を毎年出します。読む量と考える量がどの科目でも多いです。

4 科の見取り図は次のとおりです。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 大問 5・小問 18〜21。記述 0%・記号選択 0%・作図なし。すべて答えのみ 大問 1 の計算 3 問と大問 2 の小問集合で前半が決まる。後半は資料・速さとグラフ・図形の移動の 3 種類 大問 1 の計算 3 問(8 年分)と、大問 2 の小問集合。後半は資料の読み取りと速さとグラフを 3 年分ずつ
理科 大問 5・小問 23〜30。記号選択と短答(語句や数値を短く答える形式)が主軸で比率は年で振れる(選択 23〜64%)。記述 0〜2 問・作図が出る年あり 出題位置は毎年作り直すが、化学 2・生物 1・物理 1・地学 1 の配分は 3 年連続。化学は 3 年とも水溶液 水溶液を 1 つの塊として(判別・溶解度・金属や石灰石との反応量)。表とグラフから比例を読む練習
社会 大問 3・小問 20〜21。地理→歴史→公民が 16 年不変。記述 1〜4 問・字数指定なしの年が多い・作図が出る年あり 歴史は毎年通史。公民は憲法/三権/選挙/国際を順に回す。地理は産業か環境から入る 大問 2 の通史(年表を時代順に言える状態)。「◯◯の説明として正しいものを 1 つ選び」の形への慣れ。提案の記述
国語 読解は物語文 1 題のみ。漢字は読み 5+書き 10 の 15 問。記号選択が主軸で、記述は字数の下限・上限つき 出典は分かっている 5 年すべて現代日本の小説(小学校高学年〜中学生が主人公)。説明文は 8 年の資料に 1 題も無い 物語文 1 題を深く読む練習。漢字 15 問。副詞・擬態語の空らん補充と慣用句。字数指定つきの短い記述

6. この学校らしさが出る場所

  • 問題文に同じ名前の生徒が繰り返し登場します。 社会の大問 1 は 2023・2024・2025 の 3 年連続で「春菜さん」が出てきます(2024 は「秋菜さん」と、2023 は「菜々さん」「ユリさん」と一緒に)。歴史の大問 2 には「はるさん」「ふゆさん」(2023・2025)。理科 2024 の大問 5 は「マサ子さんとミワ子さん」の会話で始まります。季節や校名を思わせる名前が使われているように見えます。
  • 環境と生き物のニュースが、社会と理科の両方に入ります。2023 は海岸ゴミの清掃ボランティア(社会)とサクラエビの資源を管理する漁業(理科)、2024 は町並み・景観の保存(社会)とアカミミガメ・アメリカザリガニの特定外来生物指定(理科)、2025 は線状降水帯と最上川の水害(社会)とアブラゼミの初鳴きと地球温暖化(理科)。3 年とも、2 科目が同じ方向を向いています。
  • 「あなたならどうするか」を書かせます。社会 2023 は「京都と東京のどちらのゴミ回収を、どこを改良すべきだと思うか」、2025 は「あなたが市長なら、公園をめぐる住民の対立をどう解決するか。『公園を廃止する』以外で、お互いが歩み寄れる案と理由を」。正解を覚えて解く問いではありません。
  • 調べ方そのものを問います。社会 2023 の大問 2 問 10 は、「村から江戸へ少女が働きに出ていた理由」を確かめるには、農家の家族構成の資料と田畑の面積・収穫高の資料のどちらを見ればよいかを選ばせ、その先を書かせます。
  • 地理が身近な生活から入ります。銘柄地鶏の名前と産地(2024 の阿波尾鶏・雲仙しまばら鶏・紀州うめどり)、トラック運転手の労働時間(2024)、海岸に流れ着くゴミ(2023)、突然の大雨(2025)。統計から入るのではなく、生活の場面から地理につないでいます。
  • 算数が 3 年連続で「表・グラフを読む」大問を持ちます。文化祭のアンケート 400 人(2023)、40 人の算数・国語の得点表(2024)、送別会の出し物の投票 200 人と 2 次投票(2025)。いずれも学校生活の場面から作られています。
  • 理科に科学史が入ります。2023 の大問 5 は、紀元前 230 年ごろのエラトステネスが地球 1 周の長さを測った方法を、南中高度と緯度の計算でたどらせます。
  • 国語の出典は現代の少年少女小説にそろっています。如月かずさ『サナギの見る夢』(2017)、佐川光晴『大きくなる日』(2018)、谷瑞恵『神さまのいうとおり』(2022)、濱野京子『木工少女』(2013)、瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』(2014)。部活、友人との気まずさ、家族の不在といった題材が繰り返し選ばれているように見えます。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会・大問 2 の通史を年度を変えて — 会話文や発表メモの下線部①〜⑩が、古代の律令・関所から鎌倉と室町、戦国と統一、江戸の対外関係、明治の諸改革、日清日露、昭和の戦争まで時代順に並びます。3 年連続でこの作りなので、年表を時代順に言える状態がそのまま得点になります。年代の並べかえも毎年 1 問前後あります(2023 大問 2 問 4 の江戸幕府と外国、2025 大問 2 問 3 の源平以降)。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問と大問 2 の小問集合 — 大問 1 は 2018〜2025 の 8 年連続で計算 3 問。分数と小数の混在、小かっこと中かっこの入れ子、逆数除法(わる数をひっくり返してかけ算に直す処理)の 3 点セットで、3 問目がいちばん重い作りです(2023 は 2 段の分数、2024 は中かっこ 2 重、2025 は中かっこ+小数割り)。ここは満点前提の枠。大問 2 は 3 年連続で 6〜8 問の小問集合で、(3) の速さは 3 年連続で同じ番号(往復・出会い・速さを変える途中変化の 3 パターンが出ています)、円とおうぎ形の斜線部(面積と周の長さ、円周率 3.14)と売買損益も 3 年連続。残り(つるかめ算・過不足算・集合・和差算・割合と比・数列)はどれも 1 問完結なので、素早く正確に処理する練習に向きます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・水溶液を 1 つの塊として — ①水溶液 6 種の判別(リトマス・蒸発・におい・金属との反応)②溶解度と再結晶(温度と溶ける量の表)③金属や石灰石と塩酸の反応量(グラフの折れ点=ちょうど反応する量)。3 年連続で 5 題中 2 題を占めるので、同じ時間で点になりやすい枠です。あわせて、表やグラフから比例を読む練習を化学と物理でまとめて。「途中から増えなくなる理由」(2025 大問 4 (3))のように、比例が止まる点を言葉で説明できるところまで持っていきます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語・漢字 15 問(読み 5・書き 10)と語句 — 精読した 3 年すべてで同じ内訳です。送り仮名つきの読み(「嘆いて」「祈った」「群がる」)を落とさないこと。副詞・擬態語を空らん A〜D に入れる問題(同じ記号は一度しか使えない条件つき)と、語句・慣用句の意味を選ぶ問題も 3 年連続なので、意味の近い副詞を文脈で選び分ける練習と、体の部分を含む慣用句を一緒に回します。(確認: 〜2022 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・後半 3 題(資料の読み取り/速さとグラフ/図形の移動・相似) — 3 年ともこの 3 種類しか来ていません。資料の読み取りは帯グラフの比から人数を逆算する、二次元表から条件に合う人数を数える、投票結果の 2 段構えを追う(2023 大問 3、2024 大問 3、2025 大問 5)。速さとグラフは折れ点の座標を a・b として答える問い方に慣れる(2023 大問 4、2024 大問 4 の水量、2025 大問 3)。図形の移動は面積を時間の関数として書き出す形で(2023・2024)。どれも (1) を落とすと後ろが連鎖するので、最初の 1 問の確実さが効きます。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 社会・選択肢の読み方と 3 種類の記述 — 「◯◯の説明として正しいものを 1 つ選び」(2023 大問 3 問 2 の国際連合、2024 大問 2 問 2 の戦国時代)に「あやまりのあるものを」「あてはまらないものを」が混じるので、設問文の最後まで読む癖をつけます。記述は 3 種類。提案(「あなたが市長なら」2025、「ここを改良すべきだと思う点」2023)は①立場を 1 つ選ぶ②理由を 1 つ挙げる③反対の立場にも配慮する、の 3 点で 2〜3 文。資料から理由を読む記述(2025 大問 1 問 2)は地図・グラフ・表を 2 つ重ねて。調べ方そのものを問う設問(2023 大問 2 問 10)もあります。公民は日本国憲法の三原則・基本的人権・三権分立・選挙制度・国際連合の 5 本を一通り。グラフの作図(2025)も 1 度は経験しておきます。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 国語・物語文を 1 題 50 分級で読み切る — 読解は 1 題しか出ないので、1 本を深く読む力がそのまま点になります。小学校高学年〜中学生が主人公の現代小説(部活、友人との気まずさ、家族の不在)に読み慣れておくこと。記述は 10 字以内から 45 字以内までで、下限が指定されるものが多いので、下限と上限の両方を守って書く練習を 10 字・20〜30 字・30〜40 字の 3 サイズで。傍線部のしぐさから心情を選ぶ設問は「気持ちの向き」(誰に対する、どういう感情か)で切ると絞りやすく、回想の始まりと終わりに印を付けながら読む習慣も要ります。(確認: 〜2022 年度)
  8. [週 1 回] 理科・分野に穴を作らない — 出題位置が動くので、分野が 1 つ抜けると 5 題中 1 題が丸ごと沈みます。ばねの直列・並列(2024・2025 の 2 年連続。ばね 1 本あたりの長さ・のび・自然長を区別して扱う)、生き物と環境をつないで覚える(こん虫と甲殻類の体のつくりの違い、外来生物と在来種、食物連鎖、持続可能な利用。3 年連続でこの組み合わせ)、地学は 4 分野を 1 周(太陽の南中高度と緯度、星の日周運動の角度計算、地震波の速さと初期微動継続時間、月の満ち欠け)。短い説明記述は年 0〜2 問を見込んで「〜から。」「〜ため。」で締める練習を。会話文・科学史・研究紹介の長い導入文が毎年入るので、通しで時間を計って解く回も作ります。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(大問 5・小問 18〜21・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 計算 3 問 小問集合 6 問(割合/和差算/速さ/円とおうぎ形/売買損益/比) 資料の読み取り(文化祭アンケート 400 人・帯グラフと表) 速さとグラフ(駅と学校 10.2km・トンネルを走るバス A と B) 図形の移動(四角形 A が毎秒 1cm で B に重なる面積)
2024 計算 3 問 小問集合 8 問(売買損益/つるかめ算/速さ②/割合と比/円とおうぎ形/集合②) 資料の読み取り(40 人の算数・国語 5 点満点の二次元表) 水量とグラフ(10% 食塩水と水を交互に入れる水そう) 図形の移動(正方形 ABCD の辺上を動く点 P と三角形 CPQ の面積)
2025 計算 3 問 小問集合 6 問(割合/数列/速さ/円とおうぎ形/過不足算/売買損益) 速さとグラフ(家から公園 3750m・走る姉とバスの弟) 影・光源と相似(正方形と直角三角形 3:4:5 の組み合わせ) 資料の読み取り(送別会の出し物 200 人の投票・2 次投票つき)

表に出てくるつるかめ算・過不足算・和差算・売買損益・集合などの中身は 用語集 にあります。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 は「次の計算をしなさい」の 3 問です。 2018〜2025 の資料がある 8 年すべてで大問 1 の位置に四則計算が来ています(並び方の索引でも 8 年連続と出ます)。中身は毎年別の式ですが、作りは同じで、分数・小数の混在+小かっこ/中かっこの入れ子+逆数除法の 3 点セット。3 問目がいちばん重く、2023 は 2 段の分数、2024 は中かっこ 2 重、2025 は中かっこ+小数割りです。
  • 大問 2 は小問集合です。2023〜2025 の 3 年連続で大問 2 の位置に 6〜8 問の小問集合が置かれます。この 3 年、大問 2 の中でも次の 3 つは場所まで揃っています。
  • (3) が速さ(2023 ジョギングコースの周回、2024 家から学校 720m の登校・友だちと出会って減速、2025 いつもの速さと今日の遅刻)— 3 年連続で同じ番号。
  • 円とおうぎ形の求積が 3 年連続(2023 は (4)、2024 は (5)、2025 は (4))。斜線部の面積または斜線部の周の長さ。円周率は 3.14。
  • 売買損益が 3 年連続(2023 (5)、2024 (1)、2025 (6))。
  • 資料の読み取りが 3 年連続で大問に立ちます(2023 大問 3、2024 大問 3、2025 大問 5)。出題位置は前後しますが、独立した大問として必ず 1 題あります。
  • 速さとグラフ(またはグラフを読む量の変化)が 3 年連続で大問に立ちます(2023 大問 4、2024 大問 4=水量、2025 大問 3)。
  • 大問 1・大問 2 が前半、後半 3 題が「資料」「速さとグラフ」「図形(移動・相似)」という並びは 3 年間動いていません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じあたりの場所に出るという意味です。

頻出単元と周期

  • 資料がある 12 年(2010〜2025)で見ると、大問 1 の四則計算は 2015 年以降ずっと、速さとグラフは 2016・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024(水量)・2025 と繰り返し出ています。割合・文章題が単元の 29%、速さが 22%、平面図形が 18%、計算が 15% を占め、この 4 分野で 8 割を超えます。
  • 直近 3 年で新しく定着したのは資料の読み取りです(2023・2024・2025 と 3 年連続。それ以前は 2023 年に初めて位置別の列に現れます)。表・帯グラフ・二次元表から人数や割合を逆算させます。
  • 立体図形は単元全体の 5% しかなく、直近 3 年の原本では独立した大問として出ていません。かわりに平面図形の移動・相似(2023・2024 の図形の移動、2025 の影と相似)が後半の 1 題を占めます。

問い方の特徴

  • すべて答えのみです。2023〜2025 の 59 小問すべてが短答で、記号選択も説明記述も 1 問もありません。
  • 大問 2 の小問は「〜は何人ですか」「何 cm² ですか」の一問一答です。丸ごと 1 問で完結するので、部分点を拾う設計にはなっていません。
  • 後半の大問は 3〜5 問の段階式です。(1) で基本量を求め、(2)(3) でそれを使います(2023 大問 4 は「トンネルの長さ→到着時刻→トンネル外の速さ→到着→すれ違い」、2025 大問 3 は「a の値→10 分後の位置→バスの速さ→追い抜かれる時刻」)。最初の 1 問を落とすと後ろが全部連鎖するので、(1) の確実さが効きます。
  • グラフの問題は「グラフ中の a・b はいくつですか」という形で、グラフの折れ点の座標を答えさせます(2024 大問 4、2025 大問 3)。グラフを読む→式に直す往復が要ります。
  • 図形の移動は「◯秒後の重なりの面積」と「面積が◯ cm² になるのは何秒後か」の両方向です(2023・2024 とも)。

8-2. 理科(大問 5・小問 23〜30)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 溶解度・濃さ(ビーカー 4 つの食塩水 A〜D・溶け残り) 水溶液 6 種の判別(アンモニア・水酸化ナトリウム・塩化水素・砂糖・エタノール・ホウ酸) 電気回路(電熱線の長さ・電池の個数と電流のグラフ) 生き物と海(シラスとサクラエビ・駿河湾・資源管理の漁業) 太陽(エラトステネスの地球 1 周の測定・南中高度と緯度)
2024 溶解度・再結晶(食塩とミョウバン・計量スプーン・温度と溶ける量の表) 星・星座(北の空・北斗七星と星 A・1 時間で何度動くか) 金属と水溶液(アルミニウム 0.2g と塩酸のグラフ・過不足) ばね(ばね A・B の表・直列と並列のつなぎ方) 生態系(アカミミガメとアメリカザリガニ・特定外来生物・会話文)
2025 ばね(10g のおもりとのび・5 本のつなぎ方) こん虫(アブラゼミの初鳴きと気温・こん虫の体のつくり・地球温暖化) 水溶液 6 種の判別(試験管 A〜F・蒸発・金属・におい) 気体(炭酸カルシウムと塩酸・二酸化炭素の体積・グラフ作図) 地震(大地のずれ・2 種類の地震波の到達時刻・緊急地震速報)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

理科は出題位置が固定されていません。大問の並びは毎年作り直します。 上の表を縦に見ると、化学が大問 1 の年(2023・2024)もあれば大問 3・4 の年(2025)もあり、生物は大問 4 →大問 5 →大問 2 と毎年動きます。「大問 3 は必ず◯◯」と言える枠は、精読した 3 年の原本では見つかりませんでした。

固定されているのは大問の数と分野の配分のほうで、こちらは強いです。

  • 大問 5 題が資料のある 15 年(2010〜2025)のうち 14 年(例外は 2014 の 4 題)。小問は 23〜30 問です。
  • 化学 2 題・生物 1 題・物理 1 題・地学 1 題という内訳が 2023・2024・2025 の 3 年連続で同じ。化学だけが毎年 2 枠あるのがこの学校の特徴で、しかも 2 題とも水溶液がらみです(2023 溶解度+判別、2024 溶解度+金属と塩酸、2025 判別+気体発生)。
  • 水溶液は 3 年連続で 2 題。単元集計でも「水溶液の性質と判別」「気体の性質」「熱と状態変化」「溶解度」が上位に並びます。
  • 生物は 3 年連続で「生き物の分類」と「環境・生態系」を 1 題の中で結びます(2023 シラスとサクラエビ→持続可能な漁業、2024 アカミミガメ→特定外来生物、2025 アブラゼミ→地球温暖化)。分類の知識だけ、生態の知識だけでは片付かない作りです。

したがって、この学校の理科は「大問◯番だけを年度を変えて続けて解く」やり方が効きません。分野ごとに横断して集める(水溶液の年だけ集める、生物の年だけ集める)読み方に切り替えます。

頻出単元と周期

  • 15 年分の集計で上位は 水溶液の性質と判別 9% / 気体の性質 7% / 植物のつくりとはたらき 7% / 気象 6% / 熱と状態変化 5%。突出した 1 単元は無く、広く出ます。上位 3 単元でも全体の 22% にしかなりません。
  • 直近 3 年で連続しているのは 水溶液(3 年)、生態系・生き物の分類(3 年)、ばね(2024・2025 の 2 年連続)です。
  • 地学は 3 年で太陽→星→地震と一巡しています。気象(2021)・月(2022)・流水(2018)も 15 年の中では繰り返し出ています。
  • 植物は 2010・2012・2015・2019・2020・2021 と長く常連でしたが、2023〜2025 の 3 年の原本には独立した大問として出ていません。

問い方の特徴

  • 記号選択と短答が主軸で、比率は年によって振れます(2023 は選択 64%、2024 は短答 70%、2025 は短答 70%)。選択が多い年か短答が多い年かは事前に読めないので、どちらでも書けるようにしておきます。
  • 説明記述は 0〜2 問(2023 は 2 問、2024 は 0 問、2025 は 1 問)。「簡単に説明しなさい」「簡単に答えなさい」で、字数指定は無く 1〜2 文です。着眼点を文中で指定してきます(2025「からだのつくりに着目して」)。
  • 表やグラフから比例関係を読んで計算させる問題が毎年あります。 2023 は電熱線の長さと電流、2024 はアルミニウム 0.2g と塩酸のグラフ・ばねの表、2025 は炭酸カルシウムと二酸化炭素の表・地震波の到達時刻。数値をそのまま使うのではなく、比例が崩れる点(反応しきる点・溶け残る点)を見つけさせる作りが化学で繰り返されます。
  • 「あてはまるものをすべて選んで」「2 つ選んで」が混じります(2023 大問 1 (2)・大問 2、2025 大問 2 (1))。1 つだけ選ぶつもりで読むと落とします。
  • 会話文や読み物を導入にする大問が毎年 1〜2 題あります(2024 大問 5 の生徒 2 人の会話、2025 大問 2 の研究発表を紹介する文、2023 大問 5 の古代ギリシャの測量)。長い導入文を読んでから設問に入るので、読む速さが要ります。
  • 文字種の指定が毎年あります。「漢字で答えなさい」(2023 大問 2 (4) の塩酸、2024 大問 2 (1) の北極星)、「ひらがなで」(2024 大問 2 (5))、「漢字 2 字」「漢字とカタカナを使って 5 字」(2025 大問 5)。

8-3. 社会(大問 3・小問 20〜21)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民・国際)
2023 海岸ゴミ(三浦海岸の清掃ボランティアのレポート・県名の同定・特産品・ゴミ回収の改良提案) 会話文(箱根の関所→室町の関銭→江戸の対外関係→奈良・鎌倉・戦国
→明治→GHQ→江戸の出かせぎ)
国際連合と安全保障理事会(拒否権・日本国憲法の三原則・難民)
2024 フィンランド留学の写真(NATO 加盟・銘柄地鶏の産地・飼料・トラック運転手の労働時間) 発表メモ(大宝律令→戦国→豊臣秀吉の刀狩→牛込見附 1636 年
→大政奉還→廃藩置県→日清戦争→門前町
→空襲→町並み保存→神楽坂)
民主主義・二院の選挙日・表現の自由・情報の集め方
2025 大雨と川(記録的大雨のグラフ完成・線状降水帯と最上川・琵琶湖と淀川・近江の農業・神戸市の工業出荷額) 会話文(古墳のはにわ→万葉集→源平→安土城と交通
→本能寺→江戸→日米和親条約→近代)
こども家庭庁・子どもの権利条約とユニセフ・公園をめぐる住民の対立・新しい人権・15 歳未満の人口割合

同じ位置に同じ種類の問題が出る

社会は 4 科目の中でいちばん出題位置が固いです。

  • 大問 3 題。資料のある 16 年(2010〜2025)すべてで 3 題です(大問数のばらつきは 0)。小問は 18〜26 問で、直近 3 年は 20・21・21 問。
  • 大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史、大問 3 = 公民・国際。この並びが 2010〜2025 の 16 年間、一度も入れ替わっていません。同じ問題が出るのではなく、同じ分野が毎年同じ番号に置かれるという意味です。
  • 大問 3 に憲法・政治の問題が置かれるのは 2022〜2025 の 4 年連続です(並び方の索引でも同じ)。三権分立・選挙制度・国際社会と年ごとに切り口は変わりますが、日本国憲法の条文知識にはほぼ毎年触れます。
  • 大問 2 は「会話文または発表メモを読み、下線部①〜⑩に答える」形式が 3 年連続です。しかも古代(飛鳥・奈良)から近現代(明治・昭和)まで時代順に下線が並ぶ通史で、小問 10〜11 問。2023 は箱根、2024 は牛込見附と神楽坂、2025 は琵琶湖周辺と、1 つの土地を縦に辿ると通史になる作りです。
  • 大問 1 は会話文・レポート形式の地理が 3 年連続です。地形・気候から入って、農業・工業・環境問題へ抜けます。
  • 大問 1 の登場人物が 3 年連続で「春菜さん」です(2023 大問 1 問 4、2024 大問 1 の導入、2025 大問 1 の導入)。2023 と 2025 には「ふゆさん」も出ます。

頻出単元と周期

  • 16 年分の集計では 歴史-古代〜中世 16% / 歴史-近現代 15% / 公民-憲法・政治 15% / 地理-産業 12% / 歴史-近世 12%。歴史が全体のおよそ 4 割で最大です。
  • 大問 1 の地理は「農業・畜産」が 2010・2014・2017・2018・2020・2024 の 6 回、「環境問題・防災」が 2012・2013・2019・2021・2023 の 5 回。2022 は日本の地形、2025 は気候・雨温図です。産業か環境かのどちらかで入るのがほぼ毎年です。
  • 大問 2 の歴史は江戸時代が 2010・2011・2013・2014・2015・2022・2024 の 7 回と最多。飛鳥・奈良は 2023・2025 の 2 年(2012 の原始・古代を含めれば 3 回)。ただし通史形式なので、どの年も古代から近現代まで一通り触れます。
  • 大問 3 の公民は 日本国憲法 が 2013・2016・2017・2024・2025 の 5 回、三権分立が 2011・2014・2018・2019・2021 の 5 回、選挙制度が 2010・2022、国際社会が 2012・2015・2020。憲法/三権/選挙/国際の 4 つを順に回しているように見えます。2024・2025 は憲法が 2 年連続です。
  • 地形図の読図は 2016 に大問 1 で出て以来、直近 3 年の原本には出ていません。

問い方の特徴

  • 「◯◯の説明として正しいものを次から 1 つ選び、記号で答えなさい」が繰り返されます。2023 大問 3 問 2(国際連合)と 2024 大問 2 問 2(戦国時代)を原本で確認しました。同じ形の「あやまりのあるものを 1 つ選び」(2023 大問 2 問 6 の鎌倉時代)、「あてはまらないものを 1 つ選び」(2024 大問 2 問 10)も混じるので、設問文の最後まで読む癖が要ります。
  • 年代の並べかえが毎年 1 問前後あります(2023 大問 2 問 4 の江戸幕府と外国、2025 大問 2 問 3 の源平以降)。
  • 空らんに語を入れる短答が大問 1・大問 2 で厚いです。県名を 3 つ(2023 大問 1 問 1)、都道府県名を 3 つ(2024 大問 1 問 3 の阿波尾鶏・雲仙しまばら鶏・紀州うめどり)のように、1 問で複数答えさせます。
  • 「あなたなら」を問う提案の記述があります。 2023 大問 1 問 5「京都と東京のどちらのゴミ回収を、どこを改良すべきだと思うか」、2025 大問 3 問 4「あなたが市長ならこの問題をどうしますか。理由も書いてください」。正解を覚えていて解ける問いではなく、立場を決めて理由を添える練習が要ります。
  • 資料から理由を考えさせる記述も出ます。2025 大問 1 問 2 は川の流路の図と線状降水帯の図を重ねて「危険な状態が長引いた理由」を答えさせます。2023 大問 2 問 10 は「村から江戸へ少女が働きに出ていた理由」を確かめるにはどの資料を見ればよいか、という調べ方そのものを問います。
  • 前年のニュースが入口になります。2023 はロシアと安保理、2024 はフィンランドの NATO 加盟(2023 年 4 月)とトラック運転手の労働時間規制(2024 年 4 月)、2025 は 2024 年 7 月の山形県の大雨と 2023 年発足のこども家庭庁。ニュースそのものより、そこから憲法・国際機関・産業へ橋を渡す作りです。

8-4. 国語(2017・2018・2022 年度を精読。2023 年度以降は資料に無い)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010〜2022 年度、とくに原本を通しで読んだ 2017・2018・2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問構成 本文 小問数
2017 大問 1 のみ(漢字を本文の設問に組み込む) 如月かずさ『サナギの見る夢』講談社。卒業パーティ用の映画を撮る六年一組の男子たち。亡くなった父が夢に出る「ぼく」と、声変わりをめぐる友人ジーエム 21
2018 大問 1 のみ(同上) 佐川光晴『大きくなる日』集英社。テニス部の一年生「ぼく」(太二)と、先輩のしごき・武藤・末永・中田さんをめぐる部活の話 20
2022 大問 2 構成(大問 1 が漢字だけ、大問 2 が読解) 谷瑞恵『神さまのいうとおり』幻冬舎。中学時代に距離ができた友梨と芽依、丸山、ひいおばあちゃんのおまじない 35(漢字 15+読解 20)

出典が分かっている 5 年は、すべて現代日本の小説で、しかも小学校高学年〜中学生が主人公の、友人関係と家族をめぐる話です。2013 年度は濱野京子『木工少女』、2014 年度は瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』。説明文・論説文は、資料のある 8 年の原本に 1 題も出ていません。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 読解は物語文 1 題だけです。2010〜2022 の資料のある 8 年すべてで、読解の大問は 1 題(2022 も読解は大問 2 の 1 題で、大問 1 は漢字)。二題構成(物語+説明文)ではありません。
  • 漢字は読み 5 問+書き 10 問の計 15 問です。2017・2018 は本文の設問の問 1・問 2 として、2022 は独立した大問 1 として出ますが、問数の内訳は 3 年とも同じです。
  • 副詞・擬態語を空らん A〜D に入れる問題が 3 年連続。しかも注記まで同じで、「(同じ記号は一度しか使えません)」が 2017 問 3・2018 問 3・2022 問 13 に付きます(2017「そっと/はっきりと/ぎゅっと/ちっとも」、2018「どうにか/ただし/そろそろ/やっぱり」、2022「つい/ついでに/たった…」)。
  • 語句・慣用句の意味を選ばせる問題が 3 年連続(2017 問 5 の「生返事」ほか 3 語、2018 問 4 の「胸をなでおろした」ほか 3 語、2022 問 4 の a〜d)。
  • 体の部分を入れる慣用句が 2 年(2017 問 16 の目頭・耳・顔、2018 問 5 の口・歯・足・手)。
  • 序盤(漢字・語句・空らん補充)→ 中盤(傍線部の指示語・理由・心情)→ 終盤(本文全体を見渡す問い)という設問の並び順が 3 年とも同じです。終盤には、傍線部に頼らず本文全体から答える問いが置かれます(2018 問 20「『ぼく』にとって家族とはどのような存在ですか」、2022 問 18「友梨と丸山が共通して悩んでいたのは、どのようなことですか」)。2017 は最後が一文の抜き出しで終わります。

頻出と問い方

  • 設問全体のおよそ 3 割が記号選択、2 割が記述、2 割が漢字、2 割が抜き出し・空らん補充です。突出して多いのは記号選択で、記号選択が主軸と言えます。
  • 心情を問う選択問題が最も多いです(「この時の◯◯の気持ちとして最も適当なものを次から選び」)。傍線部はしぐさ・表情・独り言に引かれます(2018 の「歯をくいしばりすぎて、こめかみとあごがぴくぴく動いていた」、2022 の「短い髪をくしゃくしゃと掻いた」)。
  • 「適当なものを二つ選び」が混じります(2018 問 9 の中田さん、2022 問 7 の丸山のお母さん)。人物像を問うときに二つ選ばせる傾向があります。
  • 抜き出しは字数指定つきです。「五字でぬき出しなさい」「十一字で」「はじめの五字で答えなさい」「一文でぬき出し、はじめの五字で」(2017 問 4・問 13・問 21)、「おわりの五字で答えなさい」(2018 問 6 の回想の切れ目)。
  • 回想がどこからどこまでかを答えさせる問題が特徴的です(2018 問 6「★以降は回想の場面になりますが、それはどこまで続きますか。おわりの五字で」)。場面の切り替わりを意識して読む必要があります。
  • 表現技法を答える問題(2017 問 15「まだつぼみの菜の花の花壇」)が入る年があります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

最終確認年度は、その単元を原本または年度ごとの大問構成の一覧で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2025 年度、国語は 2022 年度までを見ています)。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
理科 植物のつくりとはたらき 2019・2020・2021 2021 年度 15 年で最多クラスの常連でしたが、2022 年以降の大問に見当たりません。戻る候補の筆頭
理科 人体(消化・呼吸・血液) 2010・2015・2017 2017 年度 長く空いています
理科 気象(天気図・台風・雲) 2021・2022 2022 年度 2 年に 1 度のペースでしたが直近 3 年はありません。2025 は温暖化の文脈で触れるにとどまります
理科 月・惑星 2022 2022 年度 地学の 4 分野(太陽・星・月・地震/地層)を 1 年ずつ回すなら次の候補
理科 中和 2014・2025(大問 4 の中で 1 問) 2025 年度 独立した大問としては長く空いています
理科 ふりこ 2014・2018・2021 2021 年度 3〜4 年周期。2022 年以降ありません
理科 電気回路・電磁石 2023 2023 年度 物理が 2024・2025 とばねで続いたので、電気が戻る番
理科 浮力・密度 2013・2017 2017 年度 長期の空き
社会 地形図の読図 2016 2016 年度 大問 1 で 1 度出たきり、9 年空いています
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所(大問 3) 2018・2019・2021 2021 年度 2022 年以降は大問 3 の柱になっていません。憲法が 2 年続いたので次の候補
社会 国際社会・国際協力(大問 3) 2012・2015・2020・2023 2023 年度 3〜5 年周期。2023 を最後に空き
社会 選挙制度(大問 3) 2010・2022 2022 年度 12 年周期でしたが、2024 に選挙日の表として部分的に顔を出しました
社会 都道府県・地域の同定を柱にする地理 2011・2022 2022 年度 大問 1 が産業・環境で埋まる年が続いています
社会 工業・産業構造(大問 1 の柱) 2015 2015 年度 2025 に神戸市の出荷額として部分的に復帰しました
算数 集合(ベン図・2 種類の重なり) 2021・2022・2024 2024 年度 2〜3 年おき。2025 に無いので次年度は候補
算数 立体図形・水量(容積) 2010・2015 の大問に水量、2024 は水そうだがグラフ問題 2024 年度 純粋な立体の求積は長く大問に立っていません。小問集合で戻る余地があります
算数 平面図形の面積・面積比を大問に(単元全体の 8%) 2015・2016・2018・2019 2019 年度 2020 年以降は大問から後退し、小問集合の円とおうぎ形に置き換わっています
算数 規則性・数列 2025 大問 2 (2) 2025 年度 小問集合の中に単発で入ります。大問には育っていません
算数 和差算・分配算 2019・2023 2023 年度 4 年おき
国語 説明文・論説文 資料のある 8 年に 1 題も無し — 直近 3 年の資料が無いため、二題構成に変わっている可能性は否定できません。市販の過去問集で確認するのが確実です
国語 詩・短歌・俳句 精読した 3 年に独立した大問としては無し — 同じく、直近の形式は市販の過去問集で確認してください

漢字を独立した大問にするか、本文の設問に組み込むかは 2022 年に変わっています(2017・2018 は組み込み、2022 は独立)。問数は変わらないので、実質的な影響は小さいです。


10. 形式面の注意

4 科目に共通する点から。

  • 試験時間・満点・設問別配点は、どの科目・年度の冊子にも印字がありません。 ここでは時間配分について具体的な数字を書けません。目安は募集要項と市販の過去問集で確認してください。
  • 文字種の指定が理科・社会で毎年あります。「漢字で」「漢字 2 字」「漢字とカタカナを使って 5 字」「ひらがなで」「アルファベットで」「ひらがなで答えてもかまいません」。答えは合っているのに書き方で落とす失点が起きやすいところです。
  • 使う語を指定する記述があります(社会 2025 大問 2 問 5 の「X には『交通』という語を必ず使いなさい」)。
  • 記述の字数指定は科目でルールが違います。国語は下限と上限の両方が指定されるものが多く(「二十字以上三十字以内」)、社会は字数指定が無い年が多くて解答らんの大きさが分量の指示になり(「解答らんにあうように答えなさい」という指示が付く年もあります)、理科は「簡単に説明しなさい」で字数指定がありません。
  • 「すべて選んで」「2 つ選んで」が理科・社会・国語で混じります。1 つ選ぶつもりで読むと落とします。
  • 理科と社会には作図が出る年があります。理科 2025 の大問 4 (1) は「定規を使ってかきなさい」とグラフを描かせ、社会 2025 の大問 1 問 1 は表からグラフの残りを描き足させます。定規を用意しておきます。
  • 導入の文章が長いです。社会は会話文・レポート・発表メモが毎年、理科も会話文や研究紹介が年 1〜2 題、国語は本文がページをまたぎます。読む速さがどの科目でも要ります。

算数。

  • 記述・記号選択・作図がゼロです。精読した 3 年の 59 小問すべてが答えのみの短答で、式や考え方を書かせる欄はありません。部分点を拾う設計ではないので、途中でつまずいた問題を捨てる判断が要ります。
  • 円周率は 3.14 です(2023 大問 2 (4)、2025 大問 2 (4) の但し書きで確認)。
  • 図のある小問が全体の 6 割弱。円とおうぎ形の合成図、水そうの断面、正方形上を動く点、投票結果のグラフなど、図から数値を読む前提の問題が多く、図の読み違いがそのまま失点になります。
  • 小問は 18〜21 問(2025 が 18、2024 が 21)。大問 5 題に対して 20 問前後という量は 3 年で安定しています。
  • 答えの単位(cm²・人・分・%)は問題文中に書かれています。「何分何秒後ですか」(2023 大問 4 (2)、2025 大問 3 (4))のように答え方を指定する問いがあるので、分の小数で答えて失点しないようにします。

理科。

  • 図のある小問がおよそ半分。回路図・ばねのつなぎ方の図・星図・試験管の並び・グラフを読む前提の問題が中心です。
  • 記述の解答欄は罫線枠で、字数指定は 15 年でごく少数の年にしかありません。
  • 単位・けた数の指定(「何 g ですか」「数字で答えなさい」「何倍ですか」)は問題文中にあります。

社会。

  • 記述は 1〜4 問です(2023 が 4 問、2024 が 1 問、2025 が 2 問)。
  • 記号選択と短答の比率は年で振れます(2023 は選択 45%・短答 35%、2024 は選択 48%・短答 48%、2025 は短答 57%・選択 24%)。
  • 図表の使用は多くありません(有図の小問は 14%)。かわりに導入の文章が長く、読む量は設問文より導入文のほうが多い年があります。

国語。

  • 記述には必ず字数指定があります。精読した 3 年の記述は「十字以内」「十五字以内」「二十字以上三十字以内」「二十五字以上三十字以内」「三十字以上三十五字以内」「三十字以上四十字以内」「三十五字以上四十五字以内」「五字以上十字以内で具体的に」。上限だけでなく下限も指定されるものが多く、短すぎる答えは通りません。
  • 「解答らんに合うように答えなさい」(2017 問 6・問 18)が付く年があります。文末の形が決められているので、解答らんの語尾に合わせて書きます。
  • 記述は 1 問あたり 10〜45 字と短めで、長文記述(100 字級)は精読した 3 年にありません。
  • 選択肢と記述を組み合わせた一問(2018 問 8 は (1) が 30〜40 字の記述、(2) が二つ選ぶ選択)があります。
  • 漢字は「つづけ字ではなく、一点一画をていねいに書くこと」(2022 大問 1 の指示)。読みは送り仮名つきで出ます(「嘆いて」「祈った」「群がる」)。
  • 本文は長いです。2022 は本文がページをまたぎ、「c・d は 7 ページにあります」「4 ページ上段」のような、ページ番号を指定した設問が出ます。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、かっこの入れ子。三輪田学園は大問 1 が資料のある 8 年ずっと計算 3 問なので、ここが最終的にいちばん効きます。②漢字と語彙 — 読みと書きを混ぜたセットで解く形に早くから慣れる(本番は 15 問)。③図形の入口 — 角度、円とおうぎ形の面積と周の長さ。④身のまわりの理科 — 水にものを溶かす、ばねを伸ばす、星を見る。とくに「溶ける/溶け残る」の体験。⑤地図と日本 — 都道府県と特産品、地形と気候。時間計測はまだしなくてかまいません
小 5(幅) ここが本体です。1 週間の器(時間の枠)は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字・語彙を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つにあてます。社会と算数は出題位置が固定されているので、小 5 のうちに「その出題位置に入りうる単元」を全部通しておくと、小 6 でそのまま過去問に入れます。算数は小問集合に入る単元を次の順に置きます: 割合と比 → 速さ → 売買損益 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)→ 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 集合(ベン図で 2 つの条件の重なりを数える・受験用教材の単元)→ 和差算(和と差から 2 つの数を求める・受験用教材の単元)→ 平均算 → 規則性。円とおうぎ形の求積は週末の枠で繰り返します。社会は通史(古代から昭和まで)を時代順に一巡し、公民の 4 本(憲法・三権分立・選挙・国際連合)を押さえ、地理は産業(農業・工業)と環境問題を厚めに。理科は出題位置が動くので、どの分野にも穴を作らない一巡が要ります(化学は水溶液・気体・溶解度、生物は分類と生態系、物理はばね・電気、地学は太陽・星・月・地震)。国語は物語文を読む量を増やし、慣用句と副詞・擬態語を意識して集めます。ただし国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は、社会・算数・国語は同じ大問を、年度を変えて解き(社会の大問 2 だけ、算数の大問 1・大問 2 だけ)、理科は分野ごとに横断して集めます。並行して1 年分を、時間を計って解く演習を、4 科とも数回。記述(社会の提案・理科の理由・国語の字数指定)は書いたものを人に読んでもらい、条件を拾えているか確認します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 から積む計算・漢字の自動化の 2 点です。出題位置が固定されているということは「どの単元が来るかは絞れる」ということですが、この学校の場合、絞ったあとの中身が毎年作り直されるので、頻出単元だけを深追いしても足りません。とくに理科は出題位置そのものが動くため、分野の穴が 1 つあると 5 題中 1 題が丸ごと沈みます。一方で 4 科とも読む量が多く(社会は導入の会話文が設問文より長い年があり、国語は本文がページをまたぎます)、小 4 のうちに計算と漢字を「考えずに手が動く」水準まで上げておくと、小 6 で読む時間と考える時間を確保できます。難問を 1 問じっくり解く力より、標準的な問題を正確に速く処理する力のほうが、この学校では返りが大きいです。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

  • 跡見学園中学校(東京都・女子校)— 社会 92・理科 90 が高く、社会の記述と資料の読み取りの演習が重なります。
  • 香蘭女学校中等科(東京都・女子校)— 理科 95 が候補の中で最も高く、理科の分野横断の演習が使いやすい組み合わせです。
  • 捜真女学校中学部(神奈川県・女子校)— 理科 90・社会 89 が高く、理科と社会をまとめて回すのに向きます。算数 74・国語 76 は離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 2027 年度は、共立女子第二が 2 月 1 日・2 月 2 日・2 月 3 日、東洋大学京北が 2 月 1 日・2 月 2 日に、本校と同じ時間帯で入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • この学校の 4 科がそろう回は 2 科(国語・算数)と 4 科(国語・算数・社会・理科)を選べます。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)を自動集計したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。男女・日程の注記は自動集計の表をそのまま写しています。本校の国語は 2022 年度以前の資料で計算されているので、国語の数字だけを根拠に演習計画を立てないほうがよいです。

13. 資料の限界

  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。理科・社会がそろっていることから 2 科 4 科を選べる回に相当すると考えられますが、2 月 1 日午前・2 月 2 日午前・2 月 3 日午前のどれかは特定できません。2 月 1 日午後の 2 科、英検を使う回、11 月の海外帰国生入試(A 方式・B 方式)の問題はこの資料に含まれず、それらの傾向についてここでは何も言えません。
  • 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。資料があるのは 2010・2013〜2018・2022 の 8 年で、本文中の国語の記述は 2017・2018・2022 の 3 年を原本で確認したものに限ります。直近 3 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
  • 精読したのは各科目 3 年ぶんです(算数・理科・社会が 2023〜2025、国語が 2017・2018・2022)。「3 年連続」「3 年とも」と書いたものだけが、設問文まで原本で確かめた反復です。「8 年連続」「16 年」のように長い年数を挙げた箇所は、大問の位置と分野の対応を年度ごとの一覧で確認したもので、設問文の中身までは見ていません(→ 4 節)。
  • 算数は 2011〜2013・2017 年度の資料が無く、12 年分です。理科は 2011 年度の資料が無く、15 年分。社会は 2010〜2025 の 16 年がそろっています。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数 2024 年度と理科の複数の年は転写の確度がやや低い冊で、分数・単位・図番号の対応に揺れがあります。本文では大問構成と題材の水準までに記述をとどめました。
  • 試験時間・満点・設問別配点は、どの科目・年度の冊子にも印字がありません。2027 年度の募集要項にも科目ごとの時間・配点の記載を確認できていないため、このページでは時間配分の具体的な数字を扱っていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果はこのページでは扱っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ