関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

足立学園中学校の過去問分析

男子私立東京都足立区

重要結論

  1. この学校の入試は、社会と理科で「何番に何の分野が来るか」が長年動いていません。算数は前半の 11 問が固まっていて、後半 3 大問は毎年作り直されます。ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です(以下、この置き場所を出題位置(大問の番号と順番)と呼びます)。
  2. 社会は 14 年すべてが 3 大問で、14 年中 13 年が「大問 1 公民 → 大問 2 歴史 → 大問 3 地理」の並びです。理科は大問 1 が 14 年すべて地学で、大問 2 が生物・大問 3 が物理という並びが 2022〜2026 の 5 年続いています。
  3. 算数は大問 1 が 13 年連続で四則計算です。大問 1 の 5 問と大問 2 の一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問、あわせて 11 問が全体 18〜19 問の 6 割を占めます。

今週やること

  1. 算数の大問 1 (5) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)を 2024・2025・2026 の 3 年分そろえて解き、数値だけを変えた同じ問題が 3 年続いていることを自分の目で確かめます。
  2. 算数の大問 1(計算 5 問)と大問 2(一行問題 6 問)を 3 年分、枠ごとに年度を変えて解きます。時間を測って 20 分以内に。
  3. 社会の大問 1(公民)を 3 年分、年度を変えて続けて解きます。日本国憲法と国会・内閣・裁判所・選挙制度が 3 年とも中心です。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 一般入試 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 4〜14 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2016 年度以降の問題文がこの資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2015 年度に限ったものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 5 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 5 題・2026 年度 4 題))。前回の変化: なし(2010〜2024 年度の、数えられた資料 9 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 10 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 10 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: 2021 → 2022 の間に 4 題 → 5 題。変化の履歴: 2 回: 2020・2022(間隔 2)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|数の性質・規則性|割合・文章題|場合の数・論理 → 計算|場合の数・論理|割合・文章題|速さ|数の性質・規則性

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

横にスクロールできます

項目 内容
所在地 東京都足立区千住旭町
男女 男子校
入試回と日程・科目 志入試(第 1 回)2 月 1 日午前 — 2 科(国語・算数)+親子面接(保護者 1 名)+エントリーシート/一般入試 第 1 回 2 月 1 日午前 — 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・社会・理科)/特別奨学生入試 第 1 回 2 月 1 日午後 — 4 科または適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)/一般入試 第 2 回 2 月 2 日午前/特別奨学生入試 第 2 回 2 月 2 日午後 — 4 科/一般入試 第 3 回 2 月 3 日午前/特別奨学生入試 第 3 回 2 月 3 日午後 — 4 科/一般入試 第 4 回 2 月 4 日午前
試験時間 一般入試・特別奨学生入試は 4 科とも同じ時間割で、国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分(午前は国語 8:50〜9:40/算数 9:55〜10:45/社会 11:00〜11:30/理科 11:45〜12:15、午後は国語 15:00〜15:50/算数 16:05〜16:55/社会 17:10〜17:40/理科 17:55〜)。志入試は国語・算数あわせて 60 分(8:50〜9:50)で、親子面接は 10:05〜。適性検査はⅠ 45 分・Ⅱ 45 分・Ⅲ 30 分
配点 募集要項に記載がありません(非公表)。このレポートで「何割」と書いているのはすべて設問数の割合です
面接 志入試のみ親子面接(保護者 1 名)があります。エントリーシートは学校のホームページから 12 月にダウンロードします。一般入試・特別奨学生入試に面接はありません
旧称 足立中学校・足立高等学校(1948〜1993 年)、足立学園中学校・足立学園高等学校(1993 年〜)

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは一般入試 第 1 回に相当する問題だけです。ほかの回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校の入試は、社会と理科で「何番に何の分野が来るか」が長年動いていません。算数は前半の 11 問が固まっていて、後半 3 大問は毎年作り直されます。ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です(以下、この置き場所を出題位置(大問の番号と順番)と呼びます)。
  2. 社会は 14 年すべてが 3 大問で、14 年中 13 年が「大問 1 公民 → 大問 2 歴史 → 大問 3 地理」の並びです。理科は大問 1 が 14 年すべて地学で、大問 2 が生物・大問 3 が物理という並びが 2022〜2026 の 5 年続いています。
  3. 算数は大問 1 が 13 年連続で四則計算です。大問 1 の 5 問と大問 2 の一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問、あわせて 11 問が全体 18〜19 問の 6 割を占めます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 5 問)と大問 2(一行問題 6 問)を 3 年分、枠ごとに年度を変えて解きます。時間を測って 20 分以内に。
  2. 社会の大問 1(公民)を 3 年分、年度を変えて続けて解きます。日本国憲法と国会・内閣・裁判所・選挙制度が 3 年とも中心です。
  3. 理科の大問 1(地学)を 4 年分。地層・火山が 2023〜2026 の 4 年連続で、同じ場所で毎年聞かれています。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 (5) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)を 2024・2025・2026 の 3 年分そろえて解き、数値だけを変えた同じ問題が 3 年続いていることを自分の目で確かめます。

注意

  1. 国語は 2016 年度以降の問題文がこの資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2015 年度に限ったものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

「精読した年」は設問文まで読んだ年、「構成だけ数えた年」は大問ごとの主要な単元だけを数えた年、「資料のある年」は転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)が手元にある年です。以下の本文でもこの 3 つの言い方だけを使います。

横にスクロールできます

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 判読の確度
算数 14 年(2010・2014〜2026) 3 年(2024・2025・2026) 11 年(うち 2020〜2023 は形式も確認) 高。数式の細部(分数・記号)に転写のゆれがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りには支障がありません
理科 14 年(2010・2012〜2019・2022〜2026) 3 年(2024・2025・2026) 11 年 高。2025・2026 は選択肢の一部につぶれがありますが、設問の中身と題材は読めます
社会 14 年(2010・2011・2013〜2019・2022〜2026) 3 年(2024・2025・2026) 11 年 高
国語 4 年(2010・2013・2014・2015) 3 年(2013・2014・2015) 1 年(2010) 2015 年度で止まっています。2016 年度以降の問題文はこの資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。直近の形式は市販の過去問集で確認してください
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回は各年・各科目とも 1 冊だけで、冊子に回の名前が印刷されていません。一般入試 第 1 回に相当するとみて読んでいます。募集要項では一般入試が第 1 回〜第 4 回、特別奨学生入試が第 1 回〜第 5 回、ほかに志入試(2 科+親子面接+エントリーシート)がありますが、それらの問題はこの資料に含まれていません。特別奨学生入試の第 1 回で選べる適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)についても、この資料からは何も言えません。
  • 試験時間は募集要項によります。一般入試は国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分で、2 科(国算)か 4 科を選びます。特別奨学生入試も同じ時間割です。
  • 配点は募集要項に記載がなく、設問ごとの配点もどの科目・年度にも印刷されていません。このレポートで「何割」と書いているのはすべて設問数の割合です。
  • 2020 年度と 2021 年度は算数の資料が 4 大問 9〜10 小問しかなく、理科・社会はその 2 年が収録されていません。この 2 年は分量の集計から外しました。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、社会と理科で「何番に何の分野が来るか」が長年動いていません。算数は前半の 11 問が固まっていて、後半 3 大問は毎年作り直されます。

  • 社会は 14 年すべてが 3 大問で、しかも 14 年中 13 年が「大問 1 公民 → 大問 2 歴史 → 大問 3 地理」の並びです(例外は 2019 年度の 1 回だけ)。公民を先頭に置く学校は多くありません。大問 1 の柱は 2024〜2026 の 3 年連続で日本国憲法、記述は毎年ちょうど 1 問で、3 年とも大問 3(地理)に置かれています。
  • 理科は大問 1 が 14 年すべて地学で、そのうち地層・火山が 2023〜2026 の 4 年連続です。大問 2 が生物・大問 3 が物理で、どちらも 2022〜2026 の 5 年連続です。
  • 算数は大問 1 が 13 年連続で四則計算です(2014〜2026)。精読した 3 年(2024〜2026)では、大問 1 の 5 問と大問 2 の一行問題 6 問、あわせて 11 問が全体 18〜19 問の 6 割を占めます。
  • 国語は漢字がちょうど 10 問で、資料のある 4 年すべてで変わりません(2013〜2015 は独立した大問 1、2010 は 2 つの読解の問 1 に 5 問ずつ)。

ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。ただし例外が 3 つあり、そこは実質「出る問題が分かっている」枠に近いといえます。

  1. 算数の大問 1 (5) の逆算——2024「10−(□+16)÷5=6」、2025「15−(□−5)÷5=7」、2026「36−(□−5)÷11=2」と、数値だけを変えた同じ問題が 3 年連続で出ています。2021 の大問 1(3) も同じ作りでした。
  2. 社会の大問 3 の最後の設問——2025・2026 とも『人物 X〜Z が住んでいる都道府県の地図をそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい』という同じ文です。大問 1 と大問 3 のリード文も 2 年連続でほぼ同文です。
  3. 国語の大問 1 の指示文——2013・2014・2015 の 3 年とも『次の───のカタカナは漢字に直し、漢字にはよみがなを付けなさい』です。

したがって過去問の使い方は、「同じ大問を、年度を変えて解く」のがいちばん効率がよいことになります。社会の大問 1(公民)だけを 3 年分、算数の大問 1・2 だけを 3 年分、理科の大問 1(地学)だけを 4 年分、という並べ方です。1 年分を、時間を計って解く演習は、社会(30 分で 27〜30 問)と理科(30 分で 23〜27 問)を中心に数回でよいでしょう。

一方で「毎年作り直される」ところもはっきりしています。算数の大問 3〜5 の単元は 14 年ずっと入れ替わり続けています(規則性・場合の数・回転体・条件整理・資料の読み取りなど)。理科も分野の位置は固定でも、その中の単元は毎年変わります。ここは幅を持って準備するしかありません。


6. この学校らしさが出る場所

  • 学校と地元が、そのまま問題文に出てきます。 2024 の算数 大問 2(6) は「足立学園のロゴが描かれた」半径 2cm の円が直線の上を転がる問題です。2024 の社会 大問 1 問 6 は『2024 年 4 月に足立学園中学校に入学する人』が、現在の公職選挙法では確実に立候補できるのは何年の選挙か、という設問でした。2026 の社会 大問 2 は「太郎君が足立区の歴史をインターネットで調べていたら、今から約 60 年前に、足立学園の敷地が…」から始まります。3 年のうち 3 回、どこかで自校か足立区が題材になっていました。
  • 「どちらが得か」を計算で決めさせます。 2024 の算数 大問 5 は 2 か所の駐車場の料金設定を比べ、料金が同じになる最高額まで問います。2026 の算数 大問 4 は服屋の「セット割引」と「クーポン割引」のどちらが安いか、そしてクーポンが有利になる靴の最低価格を問います。2024 の大問 4 は 35 人のクラスで係を投票で決めるとき、確実に当選するには何票必要かを問い、理由の説明まで書かせました。買い物・投票・料金という生活の場面を、条件整理の問題に仕立てる作りが続いています。
  • 主権者として考える設定が、社会の先頭に来ます。2025・2026 の社会 大問 1 は 2 年とも『社会の授業でクラスを 6 つの班に分け、自分たちが衆議院議員選挙に立候補する場合の公約を考えてもらいました』で始まり、各班の公約に憲法・国会・税・人権をひもづけて問います。公民を大問 1 に置く学校自体が多くないうえ、受験生を有権者の側に立たせる入り方が 2 年続いています。
  • 理科に科学史が入ります。2024 の理科 大問 3 は『1581 年、イタリアの科学者 A はピサ大聖堂でゆれるシャンデリアを見て』と始まり、望遠鏡で木星の衛星を見つけた人物名を答えさせたうえで、ふりこ時計の誤差(金属が熱で伸びる)まで問いました。
  • 理科の会話文で、実験の安全を丸ごと 1 題にします。2026 の理科 大問 4 は先生と生徒の会話で、薬品のあつかい・においのかぎ方・後始末を問い、『下線部の説明の一部が誤っています。その部分をぬき出し、正しく直しなさい』という設問まで入れました。手順の誤りを見つけて直すという問い方は珍しいものです。
  • 国語の説明文が、中学生への語りかけで揃っています。こころの感じ方(2013)、「ムカツク」「うざい」という言葉と耐性(2014)、日本国憲法を「いのちの泉」にたとえる文章(2015)、「受験戦争」と学校のランクづけ(2010)。資料のある 4 年とも、これから中学生になる読者に向けて書かれた文章が選ばれているように見えます。
  • 社会の地理は、日常の食べ物から入る年があります。2024 の大問 3 は「日本の国民食ともいわれるカレー」から、米どころ・香川県の形・インドの人口・小麦粉の値上がり・じゃがいもとにんじんの生産量へとつないでいきました。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定学年は受験学年(小 6)・過去問演習期です。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください(この節の内容は小 6 の夏以降にそのまま使えます)。各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [週末 60 分] 算数の大問 1(計算 5 問)と大問 2(一行問題 6 問)を 3 年分、枠ごとに年度を変えて続けて解きます。18〜19 問中 11 問がここです。とくに (5) の逆算は数値だけ変えた同じ問題が 3 年連続で、(3) の「和÷数」も同じ作りです。時間を測って 20 分以内に。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 算数の『それがわかる理由も式や言葉などで説明しなさい』を 4 年分(2022〜2025)書きます。大問 4(2)・大問 5(2) の 2 か所に置かれてきました。答えだけでは満点にならない設問が毎年あります。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会の大問 1(公民)を 3 年分、年度を変えて続けて解きます。日本国憲法(三大原則・第 14 条・第 96 条・国民の義務)と国会・内閣・裁判所・選挙制度が 3 年とも中心です。条文の空欄を埋められる形まで。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 47 都道府県を「形・山脈と川・気候・特産・世界遺産」のセットで覚え直します。社会の大問 3 の最後の設問は、2 年連続で「3 人が住む都道府県の地図を選ぶ」という同じ問い方でした。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会の歴史(大問 2)を「時代の並べ替え」で鍛え、記述 1 問を 3 年分書きます。歴史は 8 問で原始から戦後までを通すため、通史の穴がそのまま失点になります。3 年連続で「A〜D を古い順に並べる」が出ています。記述は必ず地理で、必ず「気候の特徴と出荷時期にふれて」「地形の特徴にふれて」と入れるべき要素が指定されます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科の大問 1(地学)を 4 年分と、大問 3(物理)を 3 年分。地層・火山が 2023〜2026 の 4 年連続で、柱状図・れきと砂とどろ・化石からわかる環境・火成岩の分類・ハザードマップまで、同じ場所で毎年聞かれています。物理は電気回路 → ふりこ → ばね と回っており、5〜7 小問と重いので、回路図から明るさと電池の持ちを比べる練習を厚めに。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問(送り仮名つきの訓読みが必ず混ざります)と、字数指定つきの抜き出しを数えて写す練習。(確認: 〜2015 年度)
  8. [週 1 回] 社会・理科の 30 分を通しで測ります。どちらも 1 問 1 分では足りません。社会は地理(11〜14 問)がいちばん問題数が多く、理科は導入文の長い大問があります。読み切れずに終わるのが最大の失点要因になります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を一覧にします。短答は語句や数値を短く答える形式のことです。

横にスクロールできます

科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数(50 分) 5 大問・18〜19 小問(2022〜2026 の 5 年)。短答 8 割前後、記号選択は年 0〜2 問。理由を説明させる設問が毎年 1〜2 問 前半 11 問は計算と一行問題の速さ勝負。後半 3 大問は毎年ちがう題材で、日常の場面から条件を整理させる 大問 1 の 5 枠と大問 2 の 6 問(全体の 6 割)。次に「理由を式や言葉で説明する」書き方
理科(30 分) 4〜5 大問・23〜27 小問。地学 → 生物 → 物理 → 化学の並び。記号選択 33〜52%・短答 30〜67%・説明は年 0〜4 問 単元の重みが広く散り、いちばん多い気体の性質でも 9%。図・表から読み取る小問が半分以上 大問 1 の地層と火山(4 年連続)、大問 3 の物理(電気回路・ふりこ・ばね)
社会(30 分) 3 大問で 14 年不変・27〜30 小問。公民 → 歴史 → 地理。記号選択が主軸(67〜74%)、記述は毎年 1 問 大問 1 は憲法と選挙、大問 2 は 8 問で原始から戦後までの通史、大問 3 は都道府県の同定と地形・農業・気候 憲法の条文と選挙制度、47 都道府県を形と特産でセットに、地理の記述 1 問
国語(50 分。2015 年度まで) 3 大問・31〜34 小問。漢字 10 問 → 物語文 → 説明文。記述はゼロ、短答 59〜71%・記号選択 29〜41% 抜き出しと空欄補充が 32%、漢字が 31%。抜き出しには細かい字数指定が付く 漢字 10 問と、字数を数えて写す抜き出し

8-1. 算数(50 分・配点非公表・5 大問 18〜19 小問)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(計算 5 問) 大問 2(一行問題 6 問) 大問 3 大問 4 大問 5
2024 四則計算 4 問+逆算 1 問 速さ(家から図書館 2km)/数の性質(トランプ 52 枚の配り分け)/和差算(和と差から 2 つの数を出す。5 人のコイン 20 枚)/場合の数(4 か 6 を使わない整数)/立方体のくりぬき/円の転がり移動(足立学園のロゴが描かれた半径 2cm の円) 規則性(平行にならないように直線を 1 本ずつ引くときの交点の個数。20 本のとき/5000 点を超えるのは何本) 推理・論理(35 人のクラスの係を投票で決める。当選確実に必要な最少票数)★説明 条件整理・料金比較(A・B 2 か所の駐車場の料金設定。24 時間の料金/料金が同じになる最高額)★説明
2025 四則計算 4 問+逆算 1 問 平均(連続する 5 つの奇数)/速さ(100m 競走)/つるかめ算(個数を合計から逆算。リンゴとバナナ 8 個)/平面図形(長方形の縦を縮め横を伸ばす)/売買(定価 5000 円の 20% 引き)/食塩水(5% に 10% を加える) 場合の数(格子状の道の最短経路。通れない長方形/1 本道の入口と出口) 速さ(点 O で接する円周 4m と 6m の 2 円の上を動く 2 点。重なる位置を図に印し理由を説明)★説明・作図 規則性+平面図形(正方形の折り紙を半分ずつ小さくして並べる操作。面積 1cm² は何枚目で何色か)★説明
2026 四則計算 4 問+逆算 1 問 割合(割引後 1680 円が定価の 70%)/逆算(ある数に 245 を加えて 3 倍して 939 引く)/つるかめ算(リンゴとミカン 12 個)/速さ(池の周りを 12 分と 15 分で歩く 2 人)/食塩水(6% に 12% を加えて 8%)/立方体の表面積 726cm² から 1 辺 回転体(1 辺 2cm の正三角形を直線のまわりに 1 回転。台形にして回転/切断して 60 度回す。円周率 3.14・正三角形の高さ 1.7cm と明記) 売買・条件整理(服屋のセット割引とクーポン割引のどちらが安いか/クーポンが有利になる靴の最低価格) 資料の読み取り(6 人の算数と社会の得点表。得点を点で書き入れ平均点の直線で 4 領域に分ける)★作図・説明

★=理由や考えを言葉で書かせる設問があった大問。

大問 1 の 5 枠(2024〜2026 の 3 年で位置まで確認)

横にスクロールできます

位置 中身 3 年で分かったこと
(1) 整数の四則計算・工夫計算 2025「123×5+77×5」・2026「58×7+42×7」は分配法則でまとめる同じ作り。2024 は「7×3−30÷5」
(2) 小数と分数が混ざったかっこ入りの計算 3 年とも。2026「5−0.8×(5+1/4)」・2025「3−{0.84×(2+1/2)}」
(3) いくつかの数の和を 1 つの数で割る 3 年とも同じ作り。2024 は 8 個の和 400÷100、2025 は 6 個の和 33÷11、2026 は 4 個の和 26÷13。和を工夫して出し、割り算で整数にするという一点だけを毎年聞いている
(4) 分数の四則(÷ 分数 × 分数 + …) 3 年とも
(5) 逆算 3 年とも。数値だけを変えた同じ問題——2024「10−(□+16)÷5=6」、2025「15−(□−5)÷5=7」、2026「36−(□−5)÷11=2」。2021 の大問 1(3)「27+(136−□)÷4=51」も同じ作り

この 5 枠は、収録されている 2014〜2026 の 13 年すべてで大問 1 が四則計算から始まっています(枠の中身まで原本で確認したのは 2024〜2026 の 3 年です)。

頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2010〜2026 の 14 年で数えたもの)

  • 単元の重みは、計算 28%・割合と文章題 20%・数の性質と規則性 13%・立体図形 10%・速さ 10% です。細かく見ると四則計算 21%・速さ 7%・規則性 7%・逆算 6%・数の性質 6% で、上位 3 群で 6 割を占め、残りが広く散ります。
  • 大問 1 は 13 年連続で四則計算です(2014〜2026)。大問 2 は 2023〜2026 の 4 年、割合・文章題のまとまりが置かれています。
  • 大問 3〜5 の単元は毎年入れ替わります。14 年を通して数えると、規則性・数列が 8 回、速さが 6 回、立体図形が 5 回、売買損益が 3 回、推理・論理が 3 回、場合の数が 2 回、回転体が 2 回です。
  • 直近 3 年に限ると、推理・条件整理(当選票数・料金比較・割引の比較)が 2024・2026 に大問 1 題ぶん、規則性が 2024・2025 に大問 1 題ぶん出ています。
  • 転写の分類では大問 2 に単元名が 1 つしか付きませんが、原本を見ると 2024〜2026 の大問 2 は分野をまたぐ一行問題 6 問の集まりです。単元名だけを見て「つるかめ算の年」「平均の年」と読むと外れます。

問い方のくせ

  • 後半の大問に『それがわかる理由も式や言葉などで説明しなさい』が付きます。2022・2023・2024 は大問 4(2) と大問 5(2) の 2 か所、2025 も大問 4(2)・大問 5(2) の 2 か所で確認しました。4 年連続で「答えだけでは満点にならない設問が 2 問ある」という作りです。2026 だけは説明を求める設問が大問 5(3) の 1 問(『平均点』という言葉を使って説明しなさい)に減り、代わりに作図が 1 問入りました。
  • 大問 3〜5 は「(1) で規則や設定をつかませ、(2)(3) で一気に大きい数・一般の場合へ飛ばす」作りが多く見られます。2024 の直線の交点は 3 本→20 本→5000 点超、2025 の折り紙は面積 1cm² まで操作を続けます。手を動かして数え、規則を見つけ、逆に問い返すという流れが 3 年とも共通しています。
  • 大問 2 の一行問題は、つるかめ算(2025・2026 の 2 年連続)・食塩水(2025・2026 の 2 年連続)・速さ(3 年とも)が定番です。1 問 1 分強で処理する場所です。
  • 会話や日常の場面設定が後半に入ります。駐車場の料金表(2024)、服屋の 2 種類の割引(2026)、クラスの係決めの投票(2024)、6 人のテストの得点表(2026)。「どちらが得か」「何票あれば確実か」という、答えが計算だけで決まらない問いが近年つづいています。

今からやるなら(算数の細目)

7 節と重なるものは省き、算数だけの細目を挙げます。

  1. 説明を書く練習では、大問 4(2)・大問 5(2) だけを抜き出して、答えと「なぜそうなるか」を式と言葉で 3〜5 行にまとめます。書き方の自由度が高いぶん、式を並べただけで終わらせない訓練が要ります。
  2. 規則性(直線の交点・折り紙の操作・カードの並べ替え)。小さい場合を手で数え、増え方の規則を見つけ、「◯を超えるのは何番目か」と逆に問われる形に慣れます。
  3. 条件を比べて決める問題(駐車場の料金・2 種類の割引・投票で確実に当選する票数)。場合分けの表を自分で作ります。2024・2026 に大問として出ました。
  4. 速さ(池の周りの出会い・追いつき、円周上を動く 2 点)。3 年とも大問か一行問題に入っています。
  5. 場合の数(格子の最短経路・数字の使い方の制限)。2024 の一行問題、2025 の大問 3 です。
  6. 立体の求積(立方体のくりぬき・表面積から 1 辺を逆算・回転体)。2026 は回転体が大問 1 題ぶんで、円周率と高さの近似値が与えられました。
  7. 資料の読み取り(平均点と散布の見方)は 2026 に初めて大問として出ました。表を点に直し、平均の直線で領域に分ける作業を一度やっておきます。
  8. 50 分で 18〜19 問+説明 1〜2 問の時間配分を通しで測ります。前半 11 問を 20 分で抜け、後半 3 大問に 30 分を残す形が目安になります。

8-2. 理科(30 分・配点非公表・4〜5 大問 23〜27 小問)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(地学) 大問 2(生物) 大問 3(物理) 大問 4 大問 5
2024 火山(マグマ・火成岩の分類・凝灰岩・火山灰の地層) 種子のつくり(イネの断面・胚乳の有無・単子葉と双子葉) ふりこ時計(ピサ大聖堂とガリレオ・等時性・金属の熱膨張による誤差) 気体の性質(表の空らん 10 か所を語群から選ぶ) 音(音源・観測者・反射板。直接音と反射音・気温と音速)
2025 火山(ハザードマップの作り方・火砕流・岩石と顕微鏡のスケッチ・火山灰の積もる場所) フナの解剖図(内臓 A〜C・ひれの名前・ヒトの肺にあたる器官・サメとの違い) ばね 3 本(のびの順・組み合わせた長さ・棒とおもりのつり合い) 水と空気の性質(注射器で押したときの体積・エアーポットのしくみ) 電気回路(豆電球 12 個・8 つの回路の明るさ・点灯時間・危険な回路)
2026 地層(れき・砂・どろ、地層のずれ、凝灰岩とれき岩の石の丸さ、化石からわかる環境) 花のつくり(がく・花びら・めしべ・おしべの数、完全花、サクラとアブラナのがくの違い) 電気回路(フィラメント・ショート回路・電気を通すもの・明るさと電池の持ち・5 つのスイッチと 3 つの電球) 実験の安全(先生と生徒の会話文。薬品のあつかい・においのかぎ方・手を洗う理由) —

頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2010〜2026 の 14 年で数えたもの)

  • 単元の重みは広く散っていて、いちばん多い気体の性質でも 9% です。以下、電気回路 8%・地層と岩石と化石 8%・電磁石と磁石 8%・人体 7% と続きます。「この単元を捨てる」が効かない散り方です。
  • 位置の固定ははっきりしています。大問 1 が地学で 14 年すべて、そのうち地層・火山が 2023〜2026 の 4 年連続です。大問 2 が生物で 2022〜2026 の 5 年連続、大問 3 が物理で 2022〜2026 の 5 年連続です。
  • 大問 1 の地学は、2012〜2019 の 8 年が月・太陽・惑星(天体)だったのが、2022 に気象、2023 から地層・火山へと入れ替わりました。天体は 2019 を最後に大問 1 から出ていません。
  • 大問 2 の生物は、植物(種子・花・つくり)と人体・動物が交互に来ます。2023 植物 → 2024 種子 → 2025 フナの解剖 → 2026 花。
  • 大問 3 の物理は、電気回路・ふりこ・ばね・電磁石が回ります。2023 電流 → 2024 ふりこ → 2025 ばね → 2026 電気回路。
  • 化学は 2022 年度までは最後の大問に置かれていましたが、2023 年度以降は大問 4 に移っています。精読した 3 年の化学は、気体の性質(2024)・水と空気(2025)・薬品のあつかい(2026)で、中和・燃焼・溶解度のような計算を伴う化学は 3 年とも出ていません。

問い方のくせ

  • 記号選択の比重が年によって大きく動きます。2024 は選択 33%・短答 67%、2025 は選択 43%・短答 57%、2026 は選択 52%・短答 30%・記述 17% です。2024 と 2025 は説明を書かせる設問がゼロ、2026 は 4 問と、書かせる量が急に増えました。
  • 「すべて選び」「適切でないものを」「2 つ選び」が多く出ます。2025 の大問 5 は 3 問続けて「ア〜シの中からすべて選び」、2024 の大問 1 問 2 は「2 つ選び」、2026 の大問 2 問 4 も「2 つ選び」でした。1 つ選ぶと思い込むと落とします。
  • 図と表から読み取る小問が半分以上です(転写の集計で図のある小問 56%)。ばねの長さのグラフ、豆電球の回路図 8 つ、地層の柱状図、フナの解剖スケッチ、イネの種子の断面図。
  • 文章や会話から条件を拾わせます。2026 の大問 4 は先生と生徒の会話文まるごとで、『下線部の説明の一部が誤っています。その部分をぬき出し、正しく直しなさい』という、実験手順の誤りを直す設問が入りました。
  • 理科の中に科学史が入ることがあります。2024 の大問 3 は『1581 年、イタリアの科学者 A はピサ大聖堂でゆれるシャンデリアを見て』と始まり、人物名(望遠鏡で木星の衛星を見つけた人)を答えさせました。
  • 計算は物理と地学に集中します。音速と気温(2024)、ばねの長さの合計(2025)、音が届くまでの時間(2024)。桁の指定や単位は設問文の末尾にあります。

今からやるなら(理科の細目)

7 節と重なるものは省き、理科だけの細目を挙げます。

  1. 生物は「図に名前をつける」形に慣れます。種子の断面、フナの内臓とひれ、花のつくり。3 年とも最初の設問が「図中の①〜③の名前を答えなさい」でした。
  2. 天体を 1 年分は必ず復習します。6 年空いていますが、8 年連続で出ていた実績があります。月の満ち欠け・南中・星座の動きを図で追えるように。
  3. 化学の計算(中和・溶解度・燃焼)を戻します。直近 3 年に無いぶん、出たときの差が大きくなります。
  4. 実験器具と安全のきまり。2026 は大問 1 題ぶん(7 小問)がこれでした。加熱・薬品・においのかぎ方・後始末を言葉で説明できるように。
  5. 「すべて選びなさい」の練習。選択肢を 1 つずつ○×で判定してから答える手順を固定します。
  6. 30 分の時間配分を通しで測ります。導入文の長い大問を後回しにする判断が要る年があります。

8-3. 社会(30 分・配点非公表・3 大問 27〜30 小問)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認・★=記述が出た大問)

横にスクロールできます

年度 大問 1(公民・8 問) 大問 2(歴史・8 問) 大問 3(地理・11〜14 問)★
2024 衆議院と参議院の比較表(選挙権年齢・議員定数・小選挙区制の問題点・被選挙権・1928 年の有権者拡大・2022 年参院選で第一党だった政党の党首) I〜IV の文(魏志倭人伝の卑弥呼 → 律令と租調庸 → 長篠の戦い → バテレン追放令 → 柳条湖 → 戦後の並べ替え) 「カレー」から入る日本と世界(米どころ・香川県の形・グローバルサウス・人口世界一・G7 広島サミットの英首相・じゃがいもとにんじんの生産量・小麦粉値上がりの理由★・札幌の雨温図・イタイイタイ病・第 100 回箱根駅伝・北里柴三郎・福沢諭吉・クラーク)
2025 6 班が衆議院議員選挙の公約を考える(憲法三大原則・国民投票・天皇の国事行為・内閣・衆議院の優越・選挙権と被選挙権の年齢・司法制度・累進課税) 太郎くんと次郎くんの会話(大河ドラマ「光る君へ」と紫式部 → 執権 → 楽市楽座 → 江戸の将軍と政策・浮世絵の判別 → 明治の並べ替え → 戦争名 → 1964 年) 住んでいる都道府県を説明する 3 人(日本アルプス・キャベツの生産量・抑制栽培の説明★・世界遺産と県名・都市名・阪神工業地帯・東経 135 度・家畜の飼育数・黒潮・人物 X〜Z の県の地図を選ぶ)
2026 6 班が衆議院議員選挙の公約を考える(憲法 14 条の空欄を漢字 1 字・法律ができる流れ・国会の説明の誤り・国民の義務・憲法 96 条・消費税の正誤・バリアフリーをカタカナ 6 字) 太郎君と花子さんの会話(足立区の歴史・約 60 年前の足立学園の敷地から入る。縄文の道具 → 平城京 → 鎌倉幕府の正誤 → 応仁の乱 → 江戸の並べ替え → 伊能忠敬ら → 1885 年 → ポツダム宣言) 住んでいる県を説明する 3 人(平泉の世界遺産・伝統的工芸品・三陸海岸と津波の理由★・やませ・都市名・雨温図・みかんの生産量・カタカナの地形名・農作物・水俣病・人物 X〜Z の県の地図を選ぶ)

頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2010〜2026 の 14 年で数えたもの)

  • 14 年すべてが 3 大問です。小問は平均 27.8、年ごとのぶれが 7% しかありません。大問ごとの小問数の並び(8・8・11〜14)まで年をまたいでほぼ同じです。
  • 並びは 14 年中 13 年が「大問 1 公民 → 大問 2 歴史 → 大問 3 地理」です。例外は 2019 年度だけで、このとき大問 1 が世界地理でした。公民を先頭に置く学校は多くないので、時間配分を考えるうえで覚えておく価値があります。
  • 大問 1 の公民は、日本国憲法が 2024〜2026 の 3 年連続で柱です。それ以前は三権分立(2010・2013・2014)、財政・税(2015)、前年のニュース(2017・2018・2022・2023)が入れ替わっていました。選挙制度は 3 年ともどこかで必ず問われます。
  • 大問 2 の歴史は、8 問で原始から戦後までを一気に通す作りです。3 年とも縄文・弥生から始まり、最後の 1〜2 問が近代の戦争か戦後になります。時代を絞った出題ではないので、通史の穴がそのまま失点になります。
  • 大問 3 の地理は、都道府県の同定(14 年で最も多い細目・11%)と日本の地形・農業・気候が柱です。
  • 単元の重みは、地理の地図と地形と気候 20%・歴史の古代から中世 16%・公民の憲法と政治 14%・地理の産業 11%・歴史の近現代 11% です。

問い方のくせ

  • リード文と最後の設問が、2 年続けてほとんど同じ文で出ました。大問 1 は 2025・2026 とも『社会の授業でクラスを 6 つの班に分け、自分たちが衆議院議員選挙に立候補する場合の公約を考えてもらいました』で始まります。大問 3 は 2025『自分が住む都道府県のことを説明している 3 人について』・2026『自分が住む県の特徴を説明している 3 人について』で始まり、どちらも最後の問 11 が『人物 X〜Z が住んでいる都道府県の地図をそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい』という同じ文でした。大問 2 も 2025・2026 とも「太郎くん」が登場する会話文です。ここは「同じ種類の問題が同じ場所に出る」を超えて、問い方の文そのものが繰り返されている数少ない箇所です。
  • 記述は毎年ちょうど 1 問、必ず大問 3(地理)に置かれます(2024 小麦粉の値上がりの理由、2025 抑制栽培の説明、2026 三陸海岸と津波)。字数指定は無いものの、「気候の特徴と出荷時期にふれて」「地形の特徴にふれて」と、入れるべき要素が指定される年があります。
  • 記号選択が主軸です(67〜74%)。中でも次の 3 つの形が多く出ます。①「誤っているものを 1 つ選び」(3 年とも複数問)、②「説明文 X・Y の正誤の組み合わせ」(2025・2026 に複数)、③「A〜D のできごとがおこった順番」(2024・2025・2026 の 3 年連続)。
  • 写真・図・グラフから選ばせる設問が各年にあります。建造物の写真(2024)、浮世絵の判別(2025)、雨温図(3 年とも)、生産量の割合の表・円グラフ(3 年とも)、海流図(2025)、都道府県の形(2024・2025・2026)。
  • 前年〜当年のニュースが必ず入ります。2024 は G7 広島サミット・第 100 回箱根駅伝・新千円札の北里柴三郎・2022 年参院選、2025 は大河ドラマ「光る君へ」・佐渡金山の世界遺産登録です。ただしニュースそのものではなく、制度や地理の知識に翻訳して問われます。
  • 文字種の指定が多く出ます。「漢字 1 文字で」(2026)、「漢字 2 文字で」(2024)、「カタカナ 3 文字で」(2024)、「カタカナ 6 文字で」(2026)、「カタカナで」(2026)。
  • 過去には『※それぞれの地図の縮尺・方位は同じとは限りません』という同じ注意書きが 2013・2016・2017・2022 の複数年で使われています。

今からやるなら(社会の細目)

7 節と重なるものは省き、社会だけの細目を挙げます。

  1. 大問 3 の最後の設問(人物 X〜Z の県の地図を選ぶ)に備えます。2 年連続で同じ問い方でした。47 都道府県を「形・山脈と川・気候・特産・工業・世界遺産」のセットで覚え直します。
  2. 記述 1 問を 3 年分書きます。必ず地理で、必ず「◯◯にふれて」という条件が付きます。条件の語を必ず本文に入れる書き方を固定します。
  3. 大問 2 の通史を、時代の並べ替えで鍛えます。各時代の代表的なできごとを 3 つずつ、順番つきで言えるように。
  4. 統計の読み取り(生産量 1〜3 位の表・円グラフ・帯グラフ・雨温図)。米・キャベツ・みかん・じゃがいも・にんじん・家畜の上位県は毎年どこかで出ます。
  5. 前年 1 年のニュースを「どの制度・どの地理の話か」に翻訳して整理します。選挙・世界遺産・記念の年・新紙幣が題材になりやすいところです。
  6. 写真で識別する練習(建造物・浮世絵・道具)。歴史の大問に 3 年とも入っています。
  7. 公害と環境(イタイイタイ病 2024・水俣病 2026)。2 年で 2 回出ており、四大公害病は名前・原因物質・地域をセットで覚えます。
  8. 30 分の通し演習を数回。公民 → 歴史 → 地理の順で、地理が最も問題数が多い(11〜14 問)ことを知っておくだけで配分が変わります。

8-4. 国語(50 分・配点非公表・3 大問 31〜34 小問。2010・2013・2014・2015 の 4 年のみ)

国語は資料が 4 年分しかありません。2016 年度以降の問題文はこの資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。以下は 2010〜2015 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読したのは 2013・2014・2015 の 3 年です。

年度×大問の題材表(原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2010 (独立した漢字の大問なし。物語文 16 問。えだいち少年とバット・母との場面。問 1 に漢字 5 問) 説明文 14 問(「受験戦争」という言葉・学校とランクづけ。問 1 に漢字 5 問) —
2013 漢字 10 問(カタカナを漢字に/漢字によみがな) 物語文 13 問(小学 3 年の大志と「博士」。銅像と『二十四の瞳』が出てくる) 説明文 11 問(こころは目で見えず手で触れられない。他人のこころを感じとること)
2014 漢字 10 問 物語文 12 問(小学 6 年の山口拓馬。河原の犬と健児) 説明文 9 問(「ムカツク」「うざい」という言葉と耐性)
2015 漢字 10 問 物語文 10 問(中学 2 年の竹田哲太。沖縄の「神様の島」でレオ・光圏と過ごす夏) 説明文 11 問(日本国憲法を「いのちの泉」にたとえる。子どもたちへの期待)

資料に記録されている出典は、2010 大問 1『しずかな日々』・大問 2『21 世紀を生きる君たちへ』、2013 大問 3『心の底のぞいたら』、2014 大問 2『きのう、火星に行った。』・大問 3『友だち幻想』、2015 大問 2『ひとなつの。真夏に読みたい五つの物語』所収・大問 3『十代のきみたちへ読んでほしい憲法の本』です。

頻出と周期(資料のある 4 年に限った話)

  • 物語文 1 題+説明文 1 題の組み合わせが 4 年とも変わりません。詩・短歌・古文は 4 年ともゼロです。
  • 漢字は毎年ちょうど 10 問です。2013〜2015 は独立した大問 1 にまとまり、2010 は 2 つの読解の問 1 に 5 問ずつ分かれていました。置き場所は変わっても 10 問という数は 4 年とも同じです。
  • 大問 1(漢字)の指示文は 2013・2014・2015 の 3 年とも『次の───のカタカナは漢字に直し、漢字にはよみがなを付けなさい』で、文字どおり同じ 1 文です。書き取り 3〜5 問・読み 5〜7 問の内訳が年ごとに動きます。
  • 物語文の主人公は小学 3 年・小学 6 年・中学 2 年と年齢が動きますが、4 年とも同年代の子どもの、友人や家族との関係を扱います。
  • 説明文は、こころ(2013)・言葉づかい(2014)・憲法(2015)・学校と受験(2010)と、中学生に向けて書かれた語りかけ調の文章が続きます。
  • 単元の重みは、抜き出しと空欄補充 32%・漢字 31%・記号選択 18%・語彙の知識 7% です。この 3 つで 8 割を占めます。

問い方のくせ

  • 記述はゼロです。資料のある 4 年に、自分の言葉で書かせる設問は 1 問もありませんでした。答えは記号か、本文からの抜き出しです。
  • 代わりに抜き出しに細かい字数指定が付きます。「十九字で」「八字で」「十字で」「三十四字で」「二十字以内で抜き出し、その最初と最後の五字を」「四十字以上四十五字以内で」。数えて写す作業の正確さがそのまま点になります。
  • 空欄補充が多く出ます。接続語(ア つまり/イ しかし …、「同じ言葉は二度使いません」)、擬態語・様子を表す語、漢字 1 字や漢数字。3 年とも各大問の最初のほうに置かれています。
  • 『本文から次の一文が抜けています。どこに入りますか』という脱文挿入が 2010・2014・2015 に出ました。
  • 各大問の最後は全体をまとめて問う 1 問で終わります(「この文章の特徴を表しているもの」2013、「主人公の人物評として最も適切なもの」2015、「筆者が子どもたちに期待していること」2015、「内容と合っていないもの」2010)。
  • 文法の設問がまれに入ります(2013 大問 3 の「きた」と「来た」の表記の違い、2014 の「かわりばんに」がどこに係るか)。
  • 本文には毎年「(都合上、本文は一部変更してあります)」の断り書きが付きます。

今からやるなら(国語の細目)

7 節と重なるものは省き、国語だけの細目を挙げます。

  1. 漢字 10 問は、書き取りと読みが混ざり、送り仮名つきの訓読み(「アズける」「ハコぶ」「補っている」「留める」)が必ず入ります。ここは 30 問中 10 問で、最も確実な得点源です。
  2. 字数を指定された抜き出しは、「十字で」「三十四字で」「最初と最後の五字を」を、実際に数えて書き写す作業として反復します。1 字ずれで落とすのがいちばんもったいないところです。
  3. 接続語と擬態語の空欄補充。「同じ言葉は二度使いません」の条件つきで、全体を見てから埋める手順に慣れます。
  4. 物語文は「気持ちの変化の理由」を選択肢で選ぶ形が中心です。本文の根拠となる一文を指で押さえてから選択肢を見る手順を固定します。
  5. 説明文は中学生向けの語りかけ調(こころ・言葉・憲法・学校)です。筆者の主張を一文でまとめる練習を。
  6. 脱文挿入と、大問の最後の「全体を問う 1 問」を意識して解きます。
  7. 2016 年度以降は市販の過去問集で必ず確認します。記述の有無・大問数・出題される文章の種類が変わっていないかは、この資料からは分かりません。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

4 科目をまとめて 1 つの表にしました。転写の分類で大問の柱として数えたもので、読み直していない年の細部までは保証できません。「最終確認年度」は、その科目の資料をたどれた最後の年度です(算数・理科・社会は 2026 年度、国語は 2015 年度)。それより後に復活していないかどうかは、この資料からは分かりません。

横にスクロールできます

科目 単元 最後に大問の柱になった年 最終確認年度 なぜ警戒するか
理科 月・太陽・惑星(天体) 2019 2026 2012〜2019 の 8 年間ずっと大問 1 の柱だった。6 年空いており、戻れば大問 1 つぶん
理科 中和・水溶液の判別 2022 2026 化学の中心単元。精読した 3 年には計算を伴う化学が 1 問も無い
算数 立体図形(切断・体積) 2019 2026 2014・2015・2017・2019 と出ていたが、2020 以降は大問として無い。一行問題には毎年入る
社会 前年のニュースを大問 1 の柱にする 2023 2026 2017・2018・2022・2023 と使われてきた。2024 以降は憲法に置きかわっている
理科 燃焼 2022 2026 2014・2016・2018・2022 と 2 年おきに来ていた
理科 電磁石・磁石 2018 2026 転写の分類では 14 年で 8% を占める頻出単元なのに 8 年なし
算数 仕事算 2016 2026 10 年なし。一行問題の枠に戻りやすい
社会 三権分立を大問 1 の柱に 2014 2026 2010・2013・2014 と続いた。小問では毎年出る
理科 こん虫・動物の分類 2019 2026 生物の大問 2 に 2012・2018・2019 と出ていた
算数 通過算・時計算・流水算 2016(通過算)・2014(時計算) 2026 一行問題の枠に戻りやすい
社会 財政・税・社会保障を大問 1 の柱に 2015 2026 11 年なし。小問では 2025・2026 に出た
算数 平面図形の求積(大問として) 2010 2026 14 年で 2 回だけ。一行問題では毎年
算数 食塩水を大問の柱に 2018 2026 一行問題では 2025・2026 と連続。大問化は 8 年なし
算数 数の性質(大問として) 2023 2026 2 年空き。2021・2023 と隔年で来ていた
理科 溶解度・再結晶 2019 2026 7 年なし
理科 てこ・滑車 2023(滑車) 2026 てこは 2012 が最後
理科 気象・天気 2022 2026 大問 1 が地層に固定される前の柱
理科 生態系・食物連鎖 2015 2026 11 年なし
社会 国際社会・国際協力 2011 2026 大問の柱としては 15 年なし。2024 に「グローバルサウス」で小問として復帰
社会 世界地理を大問 1 に置く 2019 2026 14 年で 1 回だけの例外。ただし世界遺産・世界の国は毎年小問で出る
社会 地形図の読図 精読した 3 年には無し 2026 転写の分類でも大問の柱としては確認できない。ただし雨温図・地図の判別は毎年
社会 平安時代を歴史の主題に 2025 2026 2016・2025 と 9 年おき。ただし通史なので毎年ふれられる
国語 漢字が独立した大問ではなく読解に埋め込まれる形 2010 2015 2013 年度以降は独立した大問 1。2016 年度以降は資料が無く不明

国語は資料のある 4 年が同じ作りなので、周期として警戒すべきものは少なめです。あえて挙げるなら、2010 のように漢字が独立した大問ではなく読解の中に埋め込まれる形、および説明文が随筆寄りになる年です。ただし 2016 年度以降の資料が無いため、記述の追加・大問数の変更・詩や古文の登場があったかどうかは、この資料からは分かりません。


10. 形式面の注意

  • 記述・説明の量: 算数が毎年 1〜2 問(『それがわかる理由も式や言葉などで説明しなさい』)、社会が毎年ちょうど 1 問(必ず地理)、理科が年 0〜4 問(2024・2025 はゼロ、2026 は 4 問)、国語は資料のある 4 年ともゼロです。4 科目合わせて毎年 2〜7 問、必ず書かされます。
  • 字数指定: 算数・社会・理科の説明に字数指定は無く、解答らんの大きさに合わせる形です。代わりに入れるべき要素が指定されます(社会 2025「気候の特徴と出荷時期にふれて」、2026「地形の特徴にふれて」、算数 2026「『平均点』という言葉を使って」)。国語は逆で、字数指定は抜き出しにだけ細かく付きます(「十九字で」「三十四字で」「最初と最後の五字を」)。
  • 作図: 算数に 2025(2 点が重なる位置を図に印す)と 2026(得点を書き入れ平均点の直線を引く)で確認しました。定規を使う場面があります。社会・理科の精読した 3 年には作図の指示はありませんでした。
  • 円周率: 2026 の算数 大問 3 に「円周率は 3.14」と明記され、同じ文で「正三角形の高さを 1.7cm とする」という近似値も与えられました。必要な値は問題文で与える方針に見えます。
  • 文字種の指定: 社会に多く出ます。「漢字 1 文字で」(2026)、「漢字 2 文字で」(2024)、「カタカナ 3 文字で」(2024)、「カタカナ 6 文字で」(2026)。国語の漢字 10 問も、書き取りと読みが混ざります。
  • 選択肢の指定: 理科と社会は「すべて選び」「誤っているものを 1 つ選び」「説明文 X・Y の正誤の組み合わせ」「A〜D を古い順に並べる」が多く出ます。1 つ選ぶと思い込むと落とします。理科は 12 択(ア〜シ)から「すべて選ぶ」年もあります(2025 大問 5)。
  • 統計の出典年: 社会には「統計は 2021 年『データでみる県勢』」のように出典が明記される年があります。古い数字で覚えていると外します。最新の統計で覚え直す必要があります。
  • 時間: 国語・算数が 50 分、社会・理科が 30 分です。社会は 30 分で 27〜30 問、理科は 30 分で 23〜27 問。後半 2 科目は読む速さが直接点になります。

科目ごとの細目は次のとおりです。

  • 算数: 単位は設問文の末尾に必ず書かれます(「何 cm ですか」「何円ですか」「何本必要ですか」)。
  • 理科: 1 問あたり 1 分強しかなく、導入文が長い年(2026 の大問 4 は会話文 1 ページ)は読む速さがそのまま点になります。説明の書き方は 1〜2 文で、2026 は「理由を 1 つ挙げなさい」「どのような点が異なっているか答えなさい」「誤りをぬき出して直しなさい」の 3 種類が出ました。選択肢の記号は年によって ア〜エ・ア〜オ・ア〜ク・ア〜シ と幅があり、ア〜シ(12 択)から「すべて選ぶ」形は時間を食います。
  • 社会: 1 問 1 分では足りず、記述 1 問と写真・グラフの照合に時間を取られます。読み飛ばさずに 30 分で全部に手をつけるのが最大の課題になります。選択肢は(ア)〜(エ)の 4 択が基本で、組み合わせを選ぶ形(A・C/⑥=20 ⑦=25 など)が混じります。解答らんの形に合わせる指示(「解答欄に合うように」2025・2026)もあります。
  • 国語: 設問の番号は年によって「問 1」「(ア)」「ア」と表記が動きます。50 分で 30 問強と、本文 2 本を読みます。読む速さが要りますが、記述が無いぶん書く時間は不要です。

11. 学年別ロードマップ

小 4(土台) — 計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い説明・漢字語彙の 5 本です。この学校でとくに効く入口は 3 つあります。①四則計算と逆算(算数の大問 1 の 5 問がそのままここです。とくに「A−(□−B)÷C=D」の形は毎年出ます)、②地図帳と都道府県(社会の大問 3 は毎年、県の形と特産で判断させます)、③漢字の書き取りと読み(国語は毎年 10 問です。ただし国語は 2016 年度以降の資料が無く、直近の形は分かりません → 13 節)。時間を測るのはまだ早い段階です。ニュースを見て「それは国会の話か、選挙の話か」と口で言い分ける習慣も、後の大問 1 に効きます。

小 5(幅) — 全分野をひととおり学び終える学年です。1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順に割り付けます。平日 15 分は算数の一行問題を分野横断で回す形に早めに移し(大問 2 の 6 問がこの形です)、週末 60 分は理科と社会の一巡にあてます。算数は割合 → 速さ → 平面図形 → 立体 → 規則性 → 場合の数の順に一巡します(つるかめ算・和差算・仕事算・通過算・時計算・流水算は受験用教材の単元です)。理科は単元の重みが極端に散っているので、捨て単元を作らずに一巡することが最優先です。社会は憲法と三権分立を先に固め、そのあと歴史の通史を一度通します。国語は説明文の要旨を一文で言う練習を(ただし国語は 2016 年度以降の資料が無く、直近の形は分かりません → 13 節)。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使うとよいでしょう。

小 6(仕上げ) — 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ大問を、年度を変えて解く形(算数の大問 1・2 を 3 年分、社会の大問 1 を 3 年分、理科の大問 1 を 4 年分)を主にし、1 年分を、時間を計って解く演習は社会・理科を中心にします。算数の説明(毎年 1〜2 問)と社会の記述(毎年 1 問)は、必ず人に見てもらう回数を確保します。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差が出るのは小 5 での全分野の一巡です。算数の後半 3 大問は 14 年ずっと題材が入れ替わっており、「この単元が出る」と決め打ちができません。理科も、いちばん多い単元が 9% しかないほど散っています。つまり小 6 で出題位置を反復するだけでは届かない範囲が半分あります。一方、社会と算数の前半は出題位置が固まっているので、小 6 の反復がそのまま点になります。小 5 で幅を作り、小 6 で出題位置を年度を変えて反復する——この二段構えがこの学校の形にいちばん合います。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉県・共学)— 8 校でいちばん近く、算数の作りが際立ちます。計算と一行問題で前半を固める作りが共通です。
  • 佼成学園中学校(東京都・男子校)— 同じ東京の男子校で、算数と社会の演習を相互に回せます。
  • 淑徳中学校(東京都・共学)— 算数と理科がどちらも近く、理科の図表の読み取りの比重が似ています。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日・2 月 3 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

国語はすべて「—」で、これはこの学校の国語の資料が 4 年分しか無く、比較できるだけの材料が無いという意味です。近さの数字は出題構造の距離から自動集計で出したもので、男女別学のちがいはこの数字に入っていません。

この学校の一般入試は 2 科(国算)でも受けられます。2 科で受ける場合、併願先が 4 科目校なら、理科・社会はこの学校の準備とは別に立てる必要があります。また、志入試(2 科+親子面接+エントリーシート)と特別奨学生入試 第 1 回で選べる適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)は、教科の過去問では準備しにくい回です。


13. 資料の限界

  • 入試回が 1 冊だけです。 各年・各科目とも 1 冊しかなく、冊子に回の名前が印刷されていないため、一般入試 第 1 回に相当するとみて読みました。ほかの回、および特別奨学生入試 第 1 回で選べる適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)、志入試の傾向は、この資料からは何も分かりません。
  • 国語は 2015 年度で止まっています。 2016 年度以降の問題文はこの資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。直近 10 年の国語がどう変わったか——記述が入ったか、大問数が変わったか、詩や古文が入ったか——は未確認です。8-4 節に書いたのはすべて 2010〜2015 年度に限った話です。
  • 2020 年度と 2021 年度の資料が薄いままです。算数はこの 2 年だけ 4 大問 9〜10 小問しかなく、前後の年(17〜20 小問)の半分です。別の回の冊子なのか、転写がそこで途切れているのかは判別できなかったため、分量の集計から外しました。理科と社会はこの 2 年が収録されていません。
  • 2026 年度の理科が 4 大問です。2010〜2025 の 13 年は 5 大問だったので、5 つめの大問が本当に無かったのか、転写がそこで途切れたのかは決められません。市販の過去問集で確かめてください。
  • 小問の数え方が年によって揃っていません。2024 年度の理科 大問 4 は「表の空らん①〜⑩を語群から選ぶ」が 10 小問として記録されていますが、冊子の上では 1 つの設問である可能性が高いところです。同じ年の理科の小問数が 27 と多いのはこれが理由で、「小問が増えた/減った」は数え方の違いであることが多いといえます。国語の漢字も、2010 年度は読解の問 1 にまとめて記録され、2013 年度以降は 1 問ずつ分けて記録されています。年をまたいで小問数を比べるときは注意がいります。
  • 国語の出典の表記にゆれがあります。資料には 2010 年度の『しずかな日々』の著者が「柳月美智子」、2015 年度の『十代のきみたちへ読んでほしい憲法の本』の著者が「日野原重文」と記録されていますが、いずれも原本の表記をそのまま読み取ったものか、読み取り時のゆれかを確認できていません。作品名で調べ直すことをすすめます。
  • 設問文の細かい誤りが残っています。「いくらかますか」(2024 算数)、「1 つあげるて説明しなさい」(2024 社会)、「すくりをしています」(2026 理科)など、明らかに読み取り時のつぶれと分かる箇所が各科目にあります。設問の意味を取り違えるほどではありませんが、選択肢の細部を根拠にした判断は避けました。
  • 配点が非公表です。どの科目・年度にも設問ごとの配点が印刷されていません。このレポートの「何割」はすべて設問数の割合で、得点の重みではありません。
  • 「毎年」「〜年連続」の使い分けについて。原本の設問文まで自分で確認したのは、算数 2020〜2026、理科 2024〜2026、社会 2024〜2026、国語 2010・2013・2014・2015 です。それ以外の年について「◯回」「◯年連続」と書いたものは、転写の分類(大問ごとの主要単元)を数えたもので、大問の中の小問までは見ていません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 別の学校の問題が混ざっていないかの確認について。精読した範囲の設問文には、足立学園・足立区・東京の地名が繰り返し現れ(2024 算数の校章の円、2024 社会の入学年と選挙、2026 社会の足立区の歴史)、他校を示す地名・人名は見当たりませんでした。資料の身元は確かめられたと考えています。

資料どうしの食い違い

  • 精読した年の範囲が、節によって食い違っています。4 節の表では算数の精読した年を 2024〜2026 の 3 年(2020〜2023 は形式のみ確認)、国語の精読した年を 2013〜2015 の 3 年としていますが、この節の「原本の設問文まで自分で確認した年」は算数 2020〜2026、国語 2010・2013・2014・2015 です。どちらも元の記録のまま残してあります。狭いほう(4 節の表)を目安にしてください。
  • 入試回の数が、参照した募集要項によって食い違っています。1 節の表は 2027 年度の募集要項によるもので、特別奨学生入試は第 1 回〜第 3 回の 3 回です。一方 4 節には「特別奨学生入試が第 1 回〜第 5 回」と書いてあり、これは分析の時点で参照した募集要項によるものです。受験する年の募集要項で確かめてください。

足立学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 出題構造が近い学校 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ