関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

東邦大学付属東邦中学校の過去問分析

共学私立千葉県習志野市

重要結論

  1. 4 科目とも「何問をどんな形式で出すか」が何年も動かない学校です。社会と算数では、大問の並び(同じ種類の問題が同じ場所に出ること)まで固まっています。
  2. 算数は精読した 3 年とも大問 6・小問 18 で全問が答えのみ、社会は 3 年とも大問 1 = 地理・大問 2 = 歴史・大問 3 = 公民の順です。
  3. 4 科目とも記述がほとんどありません。書く力より、選択肢を最後まで詰めて正誤を確定させる力に配点が寄っています。

今週やること

  1. 2024・2025・2026 の算数 大問 1 の計算 3 問だけを続けて解き、3 問 5 分以内に収まるか測ります。
  2. 算数の前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合)を 12 分以内で抜ける練習をします。
  3. 社会の二重線内 a〜d の正誤組合せを、精読した 3 年分から抜き出してまとめて解きます。

分析年度: 2024〜2026 年度
入試回: 前期相当
資料の範囲: 3 年分を精読
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 手元の資料はどの回のものか特定できておらず、前期相当として読んでいます。後期は社会・理科が 30 分 50 点と別の構成です。国語は 2025・2026 年度の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2006 年度から、大問数を数えられた資料 14 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2024 年度)。前回の変化: なし(2006〜2024 年度の、数えられた資料 14 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 5 題(2020 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2020 年度(2021 年度・2022 年度・2023 年度・2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2021 年度 6 題・2022 年度 6 題・2023 年度 6 題・2024 年度 7 題・2025 年度 6 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: 2015 → 2020 の間に 7 題 → 5 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 4 回: 2006・2007・2008・2020(間隔 1・1・12)。前回の変化のときの分野の並び: 分野横断|生物|物理|化学|化学|生物|物理 → 地学|物理|生物|化学|物理
  • 社会: 3 題(2006 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 10 年。最新の資料は 2022 年度(2023 年度・2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2023 年度 3 題・2024 年度 3 題・2025 年度 3 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: なし(2006〜2022 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 6 題(2023 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2022 → 2023 の間に 7 題 → 6 題。変化の履歴: 3 回: 2010・2012・2023(間隔 2・11)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|平面図形|速さ|立体図形|計算|資料・グラフ → 計算|割合・文章題|割合・文章題|速さ|平面図形|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 千葉県習志野市
男女 共学
入試回と日程・科目 推薦 12 月 1 日(国語・算数の 2 科・自己推薦書。合格したら必ず入学します)/帰国生(英語選択型)12 月 1 日(英語・国語・算数の 3 科)/前期 1 月 21 日(4 科)/後期 2 月 3 日(4 科)(2027 年度募集要項)
試験時間・配点(推薦・帰国生・前期) 受ける科目はどれも 45 分・100 点です
試験時間・配点(後期) 国語・算数は 45 分・100 点、社会・理科は 30 分・50 点で、前期とは別の構成です

いまの小 6 は 2027 年 1 月〜2 月(推薦は 2026 年 12 月)、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 4 科目とも「何問をどんな形式で出すか」が何年も動かない学校です。社会と算数では、大問の並び(同じ種類の問題が同じ場所に出ること)まで固まっています。
  2. 算数は精読した 3 年とも大問 6・小問 18 で全問が答えのみ、社会は 3 年とも大問 1 = 地理・大問 2 = 歴史・大問 3 = 公民の順です。
  3. 4 科目とも記述がほとんどありません。書く力より、選択肢を最後まで詰めて正誤を確定させる力に配点が寄っています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合)を 12 分以内で抜ける練習をします。
  2. 社会の二重線内 a〜d の正誤組合せを、精読した 3 年分から抜き出してまとめて解きます。
  3. 理科の化学の量的関係を「限界に達する点で場合分けして混合物の内訳を出す」ところまで反復します。

今週やる 1 つ

  1. 2024・2025・2026 の算数 大問 1 の計算 3 問だけを続けて解き、3 問 5 分以内に収まるか測ります。

注意

  1. 手元の資料はどの回のものか特定できておらず、前期相当として読んでいます。後期は社会・理科が 30 分 50 点と別の構成です。国語は 2025・2026 年度の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問数・小問数・形式の比率だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 18 年(精読した 3 年を除く残り) 21 年(2005〜2026。2013 年度のみ資料なし) 3 年とも設問文・数式まで読めます。図は文字の説明に置き換えて読んでいるため、図形問題の細部は説明文からの推定を含みます
理科 3 年(2024・2025・2026) 18 年(精読した 3 年を除く残り) 21 年(2005〜2026。2013 年度のみ資料なし) 大問構成・単元・設問文の骨格は読めますが、導入文の一部と図表の数値に転写の揺れがあります
社会 3 年(2024・2025・2026) 17 年(精読した 3 年を除く残り) 20 年(2005〜2026。2008・2016 年度は資料なし) 設問文と資料の見出しは読めますが、選択肢の細部と統計表の数値には転写の揺れがあります
国語 3 年(2018・2019・2024) 11 年(精読した 3 年を除く残り) 14 年(2006・2008〜2019・2024) 3 年とも本文の要旨・設問文まで読めます。ただし対象年が他科目とずれています
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 転写がどの回のものか: この学校は推薦(12 月・国算 2 科)、帰国生(英語選択型・12 月)、前期(1 月・4 科・各 45 分各 100 点)、後期(2 月・4 科・国算 45 分 100 点/社理 30 分 50 点)と回が分かれます。手元の転写データは 1 年につき 1 冊のみで、冊子から回を特定することはできていません。科目・時間・配点の構成が前期と一致するため、本稿では前期相当として読んでいます。推薦・帰国生・後期の問題は含まれていません。
  • 「3 年とも」「3 年連続」と書いた箇所は、その 3 年分の設問文を実際に読んで確認したものです。それより古い年については、大問数・小問数・形式の比率だけを 20 年前後の転写データの集計値として使い、個別の題材は書いていません。
  • 国語だけは 2025・2026 の資料が無いため、直近で精読できる 2018・2019・2024 の 3 年で代用しています(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。他科目より結論を弱めに書きました。
  • 判読の限界: 図・写真・グラフ・地図は文字情報に置き換えているため、図形問題や資料を読む設問の細部は推定を含みます。

5. 一番大きな結論

4 科目とも「何問をどんな形式で出すか」が何年も動かない学校です。そして社会と算数では、大問の並びまで固まっています。

以下では、大問 4 が地学、大問 3 が公民、というように「大問◯の位置に毎年◯◯が来る」という並びのことを、出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。

  • 算数は 3 年とも大問 6・小問 18 で、全問が答えのみです。しかも大問 1 は計算 3 問、大問 2 は小問集合という並びが動きません。大問 1 が計算という並びは、転写データでは 2014 年から 13 年続いています。残る大問 3〜6 が 2〜3 小問ずつの大きな 4 題で、ここに立体・速さ・規則性が毎年どこかに入ります。
  • 社会は 3 年とも大問 3・小問 25〜27 で、しかも大問 1 = 地理・大問 2 = 歴史・大問 3 = 公民の順が動きません。公民が大問 3 に来る並びは 2023〜2026 の 4 年続いています。さらに大問 1 は 3 年とも「邦平さん」という同じ名前の生徒が調べ学習をする設定で始まります。
  • 理科は 3 年とも小問 20 問ちょうどですが、大問の並びに固定はありません。固定されているのは分野の配合のほうで、生物・化学・物理・地学が毎年 1〜2 題ずつ入ります。ただし化学の量的関係の計算だけは 3 年とも後半の大問に置かれ、最終小問で混合物の内訳を逆にたどって出す、という同じ作りになります。
  • 国語は精読した 3 年とも大問 2 題(説明文・論説 → 小説)で、大問 1 の問 1 が漢字、大問 2 の最終問が「本文の説明としてもっとも適切なもの」です。転写データのある 14 年分でも大問数は 2 で動いていません。

ここで大事な区別があります。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。3 年分を読んだ限り、算数でも社会でも過去問と同じ設問がそのまま再登場した例は見つかりませんでした。題材は毎年新しく作られています。

したがってこの学校の過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく、「大問ごとの持ち時間を体に入れる」+「その出題位置に来る単元の解き方を身につける」の 2 つになります。とくに算数の「前半 8 問を何分で抜けるか」と、社会の「45 分で 25 問超の資料問題を読み切れるか」は、過去問を年度通しで時間を計って解く以外に鍛えようがありません。

もうひとつの大きな特徴として、4 科目とも記述がほとんどありません。算数は 3 年とも途中式・作図の要求がゼロ、理科・社会も 3 年とも記述ゼロ、国語も精読した 3 年は記号選択と抜き出しだけでした。書く力より、選択肢を最後まで詰めて正誤を確定させる力に配点が寄っています。

科目ごとに競技が違います。算数は「決まった順路を速く正確に走る」試験、理科は「長い文章と表から数値を取り出して計算する」試験、社会は「大量の資料を読みながら多肢の正誤を確定する」試験、国語は「選択肢の細部を本文と突き合わせる」試験です。共通するのは、4 科目とも 45 分・100 点で、書く量が少なく、読む量と判断の回数が多いことです。


6. この学校らしさが出る場所

  • 社会・大問 1 の「邦平さん」。 3 年とも同じ名前の生徒が調べ学習をする設定で地理の大問が始まります(2024 は栃木県宇都宮市へ行った邦平さん、2025 は日本の伝統的な祭りに興味を持った邦平さん、2026 は東京都の地理に興味をもった邦平さん)。架空の生徒の探究に読者を同行させる作りが、この学校の社会の顔になっています。2026 は大問 2 の問 9 でも「邦平さんが他の生徒のために作成した文章」が出てきます。
  • 社会・自校が題材になります。2024 の大問 2 は「東邦大学付属東邦中学校が発行している学校新聞」をたどる形、2026 の大問 2 は「東邦中学校では、中学 2 年生の時に京都・奈良へ」行く校外学習が入口です。自分の学校の行事や刊行物から通史へ入るやり方が、3 年のうち 2 年にあります。
  • 社会・千葉県と地元。2025 の大問 2 は「千葉県の産物」から通史をたどります。理科でも 2026 大問 5 が「千葉県で夜空を見上げると」という設定で火星の見え方を問います。自分たちが立っている場所から問題が始まるように見えます。
  • 社会・大問 3 は人物や作品から公民へ入ります。はだしのゲンと『ひろしまへいわノート』(2024)、「女性の権利」の向上(2025)、やなせたかし氏の文章と「あんぱんまん」(2026)。物語や人の生き方を入口に、憲法・司法・選挙・社会保障へつなぐ組み立てが 3 年とも共通します。
  • 理科・災害と人の暮らし。2024 大問 1 は集中豪雨の被害と災害時の情報の取り方、2025 大問 1 は火山の噴火による災害と、火山があることで人が受けている恩恵です。同じ現象を「害」と「恵み」の両側から問う問いが 2 年連続で出ています。災害・防災が 2 年連続で地学の大問に入り、理科の知識に加えて「人がどう備えるか」を選ばせます。2026 大問 3 の生物濃縮とファイトレメディエーション(植物による土壌浄化)も同じ系譜に見えます。
  • 理科・生活の場面から実験へ。2025 大問 2 は「種子をまく時期」「梅雨明け後の水やりに原因があった」という園芸の失敗、大問 4 はキャンプの日記とスケッチから川の様子と場所を特定します。日常の記録を科学として読み直させる問いが目立ちます。
  • 算数・西暦が数に化けます。 2024 大問 1(1) の 2024×20/43÷506、2024 大問 2(1) の「1/37 を小数で表したときの小数第 2024 位」、2025 大問 2(2) の「1 から 2025 の整数の中で」、2026 大問 1(1) の 2.026×15+10.13×3+405.2×0.1。その年の数字を必ずどこかに入れる遊び心が 3 年とも見られます。
  • 国語・硬い評論と身近な小説の組み合わせ。大問 1 は都市の緑(2024)、ウイルスと生物・無生物の境(2019)、ものづくりの制約(2018)と、科学や都市を扱う硬めの評論です。大問 2 は姪っ子と父(2018)、久美子と孝文(2019)、絵麻と尚美(2024)と、家族や近しい人との気まずさ・和解を扱う小説が続くように見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・語彙漢字)を先に進めてください。過去問を年度通しで時間を計って解くのは小 6 の夏以降が目安です。学年別の順序は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合)を 12 分以内で抜ける — どちらも 3 年とも同じ位置です。大問 1 の (1) はくくり出しや部分分数(分数を差の形に分けて次々に消す計算)などの工夫計算(2024 の 123×21×37+123×21×63+369×…、2025 の 43/(6×7)+57/(7×8)+…、2026 の 2.026×15+10.13×3+405.2×0.1)、(2)(3) は分数・小数が混ざった逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。その年の西暦が式に仕込まれるので、2027 なら 2027・20.27・2.027 が入る形を想定して練習しておくと動じません。目標は計算 3 問で 5 分以内。大問 2 は 3 年とも 4〜5 問で、食塩水の濃度が 3 年連続(2024 は 500g の食塩水の入れ替え、2025 は 2.5% 200g から捨てて水を入れる、2026 は A と B を混ぜる)、ほかに速さ・平面図形の面積比・数の性質・場合の数・回転体が並びます。1 問 90 秒で解ける状態にしてください。回転体は 2025・2026 と 2 年連続なので、直線のまわりに 1 回転させた立体の体積は必ず一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会・二重線内の a〜d の正誤組合せを 3 年分抜き出して練習する — 大問 2(歴史)に毎年 2〜4 問集中します。2024 は京都に関するできごと a〜d・江戸幕府のしくみ a〜c・昭和の鉄道 a〜c、2025 は江戸時代に行われた政策 a〜f、2026 は聖武天皇 a〜c・大政奉還までの a〜d。3〜4 本すべてを判定しないと 1 問も取れないため、「たぶんこれ」では当たりません。誤りの入れ方(人名の入れ替え・年代のずらし・因果の逆転)を分類して覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・大問 1 の統計表と雨温図の読み取り — 3 年とも大問 1 に入ります。雨温図は 2024(富山・熊谷・宮古島)・2025(京都・長野・室戸岬)・2026(八丈島)と 3 年連続。統計表は第 1 次産業従業者数(2024)、青森県の農業(2025)、千代田区・練馬区・多摩市(2026)。都道府県名の暗記ではなく、数字の大小から特徴を逆にたどる手順を身につけてください。工業の問いが 3 年とも大問 1 の後半に来ます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・化学の量的関係と「適切でないものを選ぶ」形式 — 量的関係は 3 年連続の山場です。2024 大問 6(炭酸カルシウムと塩酸から出る二酸化炭素・混合物)、2025 大問 5(銅とマグネシウムの加熱・結びつく酸素の限界・混合物)、2026 大問 6(塩酸 A1・A2 とマグネシウム・混ぜた塩酸 A3)。いずれも最終小問が混合物の内訳を出す問いで、表から比例の関係を出す → 過不足の境目を見つける → 内訳を出す、の 3 段階を手が覚えるまで反復します。あわせて「適切でないものを選びなさい」の 4〜5 択にも慣れてください(2024 大問 1(1) 集中豪雨の被害・大問 3(1) 種子を食用にする植物・大問 5(2) 外来種、2025 大問 1(2)(3) 火山の災害と恩恵)。選択肢を 1 本ずつ「これは正しい」と言い切れるかで潰します。「組み合わせとしてもっとも適切なもの」も 3 年とも複数あり、単発の知識では届きません。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・記号選択の絞り込みと漢字 — 精読した 3 年で選択肢が 84〜95% を占めます。選択肢が長く、本文の言い換えとして正確かを確かめる作業が中心です。「なんとなく合っている」で選ばず、選択肢の各節がどの行に対応するかを指で押さえる練習を、過去問 1 題につき全問やってください。漢字は「同じ漢字を使うものを選ぶ」形で仕上げます。大問 1 の問 1 が 3 年ともこの形(2018・2019 はア〜エの 4 択、2024 は A〜I の 9 択)で、書き取り練習だけでは対応できません。同音異字を並べて意味で切り分ける問題集の使い方に切り替えます。あわせて語句の意味・慣用句(「お茶を濁した」「庇を貸して母屋を取られる」「潔しとしない」)が 3 年とも 1〜2 問出ます。(確認: 〜2024 年度)
  6. [週末 60 分] 算数・立体図形と規則性を「大問として」解く — 3 年ともどこかの大問に入ります。立体は 2024 大問 5(立方体 3 つを組んだ立体の表面積と体積)、2025 大問 4(容器と水量のグラフ)・大問 6(正八面体の切断面と面積比)、2026 大問 2(2)(回転体)。規則性は 2024 大問 4(10 段の階段の上がり方)、2025 大問 3(ます目の約束記号)、2026 大問 5(4 つのランプの点滅の重なり)。最後の小問が「何倍か」で終わる形が 2 年連続なので、比のまま処理する感覚を作ってください。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・大問 3 の公民を「人物や作品から入る」形で読む — 3 年とも大問 3 が公民で、入口が人物・作品です(2024 はだしのゲン、2025 女性の権利、2026 やなせたかし)。そこから憲法の条文・三権分立・選挙制度・国際協力・社会保障へつながります。憲法の条文を「どの権利がどの条にあるか」で言える状態にしておくと、2026 大問 3 問 8(2) のような設問で迷いません。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週末 60 分] 4 科目とも「45 分で全部に触る」時間配分を年度通しで測る — 前期は 4 科目すべてが 45 分です。社会は設問文が約 6900 字(A4 換算 20 頁前後)と 4 科目でいちばん量が多く、読み終わらないまま終わることが起こりえます。算数は 18 問で 1 問 2 分 30 秒。過去問を解くときは必ず時計を置き、大問ごとの通過時刻を記録してください。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(前期 45 分・100 点・大問 6・小問 18・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 18 計算 3 問(2024×20/43÷506 を含む工夫計算・逆算・123×21×37+… の分配法則) 小問集合 5 問(1/37 の小数第 2024 位
道のりを分けた平均の速さ
500g の食塩水の入れ替え
三角形の面積比
40 人アンケートの集合)
仕事算(1 つの仕事にかかる時間を比で出す。A 1 人で 6 時間・B と C の 2 人での比) 規則性(10 段の階段の上がり方・5 段目をふまない場合) 立体(一辺 3cm の立方体 3 つを組んだ立体 A・B・C の表面積と体積) 平面図形と比(一辺 7cm の正方形 ABCD 内の DH:HC・DI:IH・FG の長さ)
2025 18 計算 3 問((1.925+3/8)÷… の工夫計算・逆算・43/(6×7)+57/(7×8)+… の部分分数) 小問集合 5 問(2.5% の食塩水 200g の入れ替え
1〜2025 で 3 でも 5 でも割り切れない数
時速 60km と 72km の 2 台
三角形 ABC と正方形 ACDE の面積
直線 ℓ(エル)のまわりの回転体)
規則性(ます目に書いた ≪2, 12≫ という約束記号の値) 立体と水量(直方体の透明な容器・【図 2】【図 4】のグラフの空欄) 速さ(直線上の A・B・C 地点を動く 3 点 X・Y・Z が同じ位置になる時刻) 立体(正八面体の DP:PE・四角形 PQFE と表面積の比・三角形 AYQ の面積比)
2026 18 計算 3 問(2.026×15+10.13×3+405.2×0.1 の工夫計算・逆算 2 問) 小問集合 4 問(食塩水 A・B を混ぜる
直角三角形を回転させた立体
最短経路の場合の数
分母 24 で 1/5 より大きく 5/7 より小さい分数)
割合と比(100 円硬貨と 10 円硬貨あわせて 240 枚を A・B に分ける) 速さ(円形コースの P 地点・Q 地点・2 回目に出会う時刻・1 周の時間) 規則性(5 分周期などで点滅する 4 つのランプ A〜D の点灯・消灯の重なり) 平面図形(AB=12cm の長方形 ABCD の BQ・QR・三角形 RST と長方形の面積比)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 は 3 年とも計算 3 問です。しかも中身の作りまで揃っていて、(1) が「くふうして計算する式」、(2)(3) のどちらかが必ず逆算になります。2024 は式の中に 2024、2026 は 2.026 と 10.13 と 405.2 という具合に、その年の西暦が計算問題に仕込まれます(2024 大問 1(1)・2025 大問 2(2)「1 から 2025 の整数」・2026 大問 1(1))。転写データのある 2014〜2026 の 13 年を通して、大問 1 の位置は計算で動いていません。
  • 大問 2 は 3 年とも小問集合です(2024・2025 が 5 問、2026 が 4 問)。ここに食塩水の濃度が 3 年連続で入り(2024 (3)・2025 (1)・2026 (1))、ほかに速さ・平面図形の面積比・数の性質・場合の数が 1 問ずつ並びます。回転体は 2025 (5)・2026 (2) と 2 年連続です。
  • 大問 3〜6 は 2〜3 小問ずつの大きな 4 題です。ここは並びが固定されておらず、規則性・立体・速さ・平面図形・割合が年ごとに入れ替わります。ただし「立体図形」と「速さ」と「規則性」の 3 つは 3 年とも必ずどこかの大問に入ります(立体: 2024 大問 5・2025 大問 4 と大問 6・2026 大問 2(2)/速さ: 2024 大問 2(2)・2025 大問 5・2026 大問 4/規則性: 2024 大問 2(1) と大問 4・2025 大問 3・2026 大問 5)。
  • 大問数 6・小問数 18 という枠組みは 3 年とも同じです。転写データのある 2005〜2026 の 21 年分でも小問数の平均は 18.0 で、年ごとのばらつきはほとんどありません。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

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単元 出現 位置 傾向
計算(工夫計算・逆算) 3 年連続・各 3 問 大問 1 分配法則でくくる/部分分数/小数と分数の混在。西暦の数がしばしば入る
食塩水の濃度 3 年連続・各 1 問 大問 2 「捨てて同じ量の水を入れる」入れ替え(2024・2025)と混合(2026)
規則性・数列 3 年連続 大問 2・3・4・5 階段の上がり方(2024)、約束記号(2025)、周期の重なり(2026)。「並べて周期を見つける」手順が共通
立体図形の体積・表面積 3 年連続 大問 4・5・6 立方体を組んだ立体(2024)、容器と水量(2025)、正八面体の切断面(2025 大問 6)
速さ 3 年連続 大問 2・4・5 直線上の 3 点(2025)、円形コースの出会い(2026)、道のりを分けた平均の速さ(2024)
平面図形の面積・面積比 3 年連続 大問 2・6 相似と面積比を積み上げて最後に「何倍か」で締める
回転体 2 年連続(2025・2026) 大問 2 直線のまわりに 1 回転させてできる立体の体積
場合の数 2026 のみ(大問 2(3) 最短経路) 大問 2 単独の大問ではなく小問集合の 1 問として

問い方の特徴

  • 全問が答えのみです。3 年で記述・途中式の要求はゼロ、作図の指示もありませんでした。2024 大問 2(5) の集合の 1 問だけが選択で、あとはすべて数値や比を書く短答(語句や数値を短く答える形式)です。
  • 「最も簡単な整数の比で答えなさい」が 3 年とも出ます(2024 大問 6(1)、2025 大問 6(1)、2026 大問 3(1))。
  • 最後の小問が「何倍か」で終わる形が 2 年連続です(2025 大問 6(2)(3)「正八面体の表面積の何倍か」「四角形 BCDE の面積の何倍か」、2026 大問 6(3)「長方形 ABCD の面積の何倍か」)。面積・体積を実数で出さず、比のまま処理する練習が効きます。
  • 大問 1 の指示文は 3 年とも「次の □ にあてはまる最も適当な数を答えなさい」、大問 2 は 3 年とも「次の問いに答えなさい」です。
  • 「何分何秒か求めなさい」(2026 大問 4(3))のように単位の形を指定する小問が混じります。

8-2. 理科(前期 45 分・100 点・大問 6〜7・小問 20・記述なし)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)

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年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 7/20 気象(集中豪雨の被害と災害時の情報入手) 溶解度・再結晶(硝酸カリウムの結晶が生じる温度・飽和水溶液) 植物(種子を食用にする植物・ヒマワリと同じ仲間・花のつくりの順) ばね(容器が傾き始めるときのばねののび・2 つの実験の組合せ)
2025 6/20 地層・火山(火山の噴火による災害と、火山から人が受ける恩恵) 植物(種子をまく時期・日当たり・梅雨明け後の水やりの失敗の原因) 物体の運動(ボールを落とす高さと衝突までの時間・はね上がる高さ 313.6cm の計算) 流水のはたらき(キャンプの日記とスケッチ A〜C の日付・場所の特定)
2026 6/20 人体(背中側から見える臓器の図・消化液をつくる臓器・名称とはたらきの組合せ) 物体の運動(レールの長さと物体の重さの表・摩擦のある床にかえたとき) 生態系(有害物質の生物濃縮・ファイトレメディエーション) 電気回路(電熱線と豆電球・電流の大きさと乾電池の個数・豆電球 3 個と乾電池 6 個)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)

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年度 大問 5 大問 6 大問 7
2024 生態系(外来種と特定外来生物の説明の正誤) 質量保存・量的関係(炭酸カルシウムと塩酸から出る二酸化炭素・混合物の計算) 浮力・密度(断面積の異なる円筒とおもり・てこのつり合い)
2025 質量保存・量的関係(銅とマグネシウムの加熱・結びつく酸素の限界・混合物の計算) 熱と状態変化(水と油を温める・温度差 17℃ を保つ・等しくなる時刻)
2026 惑星(千葉県の夜空で見る火星・望遠鏡での見え方・星座の中の動き) 金属と水溶液の反応(塩酸 A1・A2 とマグネシウム・発生する水素の量・混ぜた塩酸 A3)

空欄は、その年にその番号の大問が無いことを示します。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 理科は算数や社会と違い、大問の並びに固定はありません。3 年を見ると分野の順序は毎年入れ替わっており、大問 1 は気象(2024)→ 地層・火山(2025)→ 人体(2026)と変わります。
  • 固定されているのは問題数と分野の配合のほうです。小問数は 3 年とも 20 問ちょうど。大問は 6〜7 題で、生物・化学・物理・地学の 4 分野がどの年も 1〜2 題ずつ入ります。2026 なら人体・生態系(生物 2)/金属と水溶液(化学 1)/物体の運動・電気回路(物理 2)/惑星(地学 1)という配分です。
  • 化学の量的関係の計算が 3 年連続で「最後の方の大問」に置かれます(2024 大問 6 炭酸カルシウム、2025 大問 5 金属の酸化、2026 大問 6 塩酸とマグネシウム)。いずれも「表の値から比例関係を読み、限界に達する点を境に場合分けし、混合物の内訳を逆にたどって出す」という同じ手順で、3 年とも最終小問が混合物の計算です。ここは種類として毎年同じものが来ていると言ってよいところです。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

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単元 出現 傾向
質量保存・量的関係(化学計算) 3 年連続 過不足のある反応。「十分な量の〜を加えて」「あるおもさの混合物」の内訳を出す問いが必ず最終小問に来る
植物のつくりとはたらき 3 年連続 2024 は種子と花のつくり、2025 は種まきの時期と栽培の失敗、2026 は植物による土壌浄化
ふりこ・物体の運動 2 年連続(2025・2026) 表とグラフから比例・反比例を読む。2025 は落下の時間、2026 はレールの長さと重さ
生態系・食物連鎖 2 年(2024・2026) 外来種(2024)、生物濃縮(2026)
地学(気象・地層・火山・流水・惑星) 3 年連続で 1〜2 題 2024 気象、2025 地層/火山と流水、2026 惑星
電気回路 2026 のみ 豆電球と電熱線の混在回路。乾電池の個数と電流の関係を表から読む
浮力・密度/ばね/てこ 2024 に 2 題 2025・2026 では大問として出ていない

問い方の特徴

  • 3 年とも全大問が「次の文章を読み、あとの(1)〜(3)の問いに答えなさい」で始まります。まず数百字の文章か図があり、そこから枝分かれする作りです。理科でも読む量が多くなります。
  • 「〜の組み合わせとしてもっとも適切なものを選びなさい」が 3 年とも複数問出ます(2024 大問 1(2)・大問 2(2)・大問 3(3)、2025 大問 1(1)・大問 2(2)、2026 大問 1(3)・大問 5 の各問)。文中の空欄ア・イ・ウにあてはまる語の組合せ、臓器の名称とはたらきの対応など、単独の知識ではなく組合せで正誤を確定させる問い方です。
  • 「適切でないものを選びなさい」も 3 年とも出ます(2024 大問 1(1) 集中豪雨の被害・大問 3(1) 種子を食用にする植物・大問 5(2) 外来種、2025 大問 1(2) 火山の災害・(3) 火山の恩恵)。正しいものを 1 つ選ぶ問題より、選択肢 4〜5 本すべての正誤を判断させる形が多いです。
  • 計算は「表の値を読んで比例で伸ばす → 限界を超える点で場合分け → 混合物の内訳を出す」の三段階です(2024 大問 6(3)、2025 大問 5(4)(5)、2026 大問 6(4)(5))。ここが 3 年とも山場になります。

8-3. 社会(前期 45 分・100 点・大問 3・小問 25〜27・記号選択が主軸)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 小問数 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2024 25 邦平さんが栃木県宇都宮市へ
都市の位置・経度差と時刻
第 1 次産業従業者数の表
路面電車の写真
富山市の雨温図と地形
LRT
東邦大学付属東邦中学校の学校新聞をたどる
鎌倉室町・台湾統治・藤原氏
平安時代
京都のできごとの並べ替え
江戸幕府のしくみ
文化史の年代順
昭和の鉄道
広島市教育委員会『ひろしまへいわノート』とはだしのゲン
大政翼賛会・こども基本法
G7 広島サミット
戦争に反対する父の資料
家族に関する憲法と法律
世界の憲法の平和条項
2025 26 邦平さんが日本の伝統的な祭りを調べる
都市 A〜E をめぐる旅・観光客
京都/長野/室戸岬の雨温図
青森県の農業統計
仙台の地図
工業の会話文と漢字 4 字
千葉県の産物からたどる通史
安土桃山・江戸の政策 a〜f
飛鳥奈良の語句組合せ
平安時代・鎌倉室町
第二次世界大戦前後の並べ替え
1941 年の太平洋戦争
「女性の権利」の向上
法令審査権・クリントン元大統領夫人
司法制度・ナチス ドイツ
国の政策を担う省庁
最高裁判所の個人の意見
2021 年の夫婦の姓の大法廷判決
全国民の約 48% に広がった選挙法改正
2026 27 邦平さんが東京都の地理を調べる
千代田区/練馬区/多摩市の表
伊豆諸島と小笠原諸島
都市型水害
八丈島の雨温図
東京都の地形図・都市農業の写真
北海道と静岡県の工業
中学 2 年の京都・奈良への旅行からたどる通史
徳川家光・鎌倉室町の正誤組合せ
金閣寺への放水を題材にした作品
藤原氏・法隆寺の世界文化遺産
豊臣秀吉
聖武天皇 a〜c
大政奉還までの a〜d
やなせたかし氏の文章から
日本ユニセフ・「正義」
ボランティアが広まった契機
物価の基準
プラスチック資源循環法とリニューアブル
社会保障制度
参議院比例代表のしくみ
テレビの「あんぱんまん」・憲法の条文

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

社会はこの学校で並びがいちばん固まっている科目です。

  • 大問 3 題・小問 25〜27 問という枠組みが 3 年とも同じです。転写データのある 20 年分でも大問数はずっと 3 で、大問ごとの小問数の形も年ごとにほとんど変わっていません。
  • 大問 1 = 地理・大問 2 = 歴史・大問 3 = 公民の順が 3 年とも動きません。公民が大問 3 に来る並びは 2023〜2026 の 4 年続いています。
  • 大問 1 は 3 年とも「邦平さん」が何かを調べる設定で始まります(2024 は宇都宮市へ行った邦平さん、2025 は日本の伝統的な祭りに興味を持った邦平さん、2026 は東京都の地理に興味をもった邦平さん)。同じ人物が毎年出てきて、その調べ学習に沿って地図・表・雨温図・写真を読む小問が 7〜8 問並びます。
  • 大問 2 は下線部①②③…をたどる通史です。文章に 8〜9 か所の下線が引かれ、それぞれが別の時代につながります。したがって古代から近現代まで満遍なく問われ、1 時代に偏りません。
  • 大問 3 は「人物・作品・社会運動」を入口に公民へ進みます(2024 はだしのゲン、2025 女性の権利、2026 やなせたかし)。憲法・三権分立・選挙制度・国際協力・社会保障が毎年混ざります。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

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単元 出現 位置 傾向
雨温図・気候の読み取り 3 年連続・各 1 問 大問 1 2024 富山/熊谷/宮古島、2025 京都/長野/室戸岬、2026 八丈島。都市名と図の対応を選ぶ
統計表からの都道府県・都市の同定 3 年連続 大問 1 第 1 次産業従業者数(2024)、青森県の農業(2025)、千代田区/練馬区/多摩市(2026)
工業・産業構造 3 年連続 大問 1 の後半 3 年とも最後の 1〜2 問が工業
平安時代(特に藤原氏) 3 年連続 大問 2 2024 問 3・問 4、2025 問 4、2026 問 4。藤原氏そのものは 2024・2026 の 2 年
鎌倉・室町時代 3 年連続 大問 2 2024 問 1・問 5、2025 問 5、2026 問 2
江戸時代 3 年連続 大問 2 幕府のしくみ(2024)、江戸の政策 a〜f(2025)、徳川家光(2026)
近代の戦争・第二次世界大戦 3 年連続 大問 2 または 3 台湾統治(2024)、1941 年の太平洋戦争(2025)、大政奉還まで(2026 は幕末寄り)
三権分立・国会・内閣・裁判所 3 年連続 大問 3 2025 は司法制度・省庁・最高裁の意見と 4 問、2026 は「正義」と参議院比例代表
日本国憲法 3 年連続 大問 3 家族の規定(2024)、平和条項(2024)、憲法の条文(2026)
国際社会・国際協力 3 年連続 大問 3 G7 広島サミット(2024)、ナチス ドイツ(2025)、日本ユニセフ(2026)
文化史・美術史 2 年(2024・2026) 大問 2 つくられた年代順の並べ替え(2024 問 7)、金閣寺を題材にした作品(2026 問 3)
選挙制度 3 年連続 大問 3 大政翼賛会(2024)、選挙権が全国民の約 48% になった改正(2025)、参議院比例代表(2026)

問い方の特徴

  • 「二重線内の a〜c(a〜d・a〜f)について、正しいものの組み合わせ」あるいは「正誤の組み合わせ」が 3 年とも複数問並びます。2024 大問 2 問 5(京都に関するできごと a〜d)・問 6(江戸幕府のしくみ a〜c)・問 8(昭和の鉄道 a〜c)、2025 大問 2 問 2(江戸の政策 a〜f)・問 6、2026 大問 2 問 2(a・b の正誤の組み合わせ)・問 7(聖武天皇 a〜c)・問 8(大政奉還まで a〜d)。3〜4 本の文をすべて判定しないと 1 問も取れない作りで、あいまいな知識では点になりません。
  • 「誤っているもの」「適切でないもの」を選ぶ問い方が 3 年とも出ます(2024 大問 2 問 1・問 4、2026 大問 3 問 6 の社会保障制度など)。
  • 年代順の並べ替えが 3 年とも入ります(2024 大問 2 問 7 の文化史、2025 大問 2 問 7 の第二次世界大戦前後、2026 大問 2 問 8)。
  • 大問 1 は「表・図を選択肢と対応させる」問いがほとんどです。都市名と雨温図、都道府県と統計表、写真と地域。地名の暗記だけでなく、数字の大小から特徴を逆にたどる手順が要ります。
  • 文章中の空欄 X・Y・Z、あ・い に語句を入れる組合せ問題も 3 年とも出ます(2024 大問 3 問 1 の数字、2025 大問 1 問 6・大問 2 問 1 と問 3、2026)。

8-4. 国語(前期 45 分・100 点・大問 2・小問 19〜21・記号選択が主軸)

国語は転写データが 2006・2008〜2019・2024 の 14 年分で、2020〜2023 と 2025・2026 の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。そのため精読したのは 2018・2019・2024 の 3 年で、他科目の 2024〜2026 とは対象年が揃っていません。以下は「精読した 3 年に限れば」という前提で読んでください。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしいところです。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 小問数 大問 1 大問 2
2018 19 説明文(モノや制約を生かしてつくる・「主客転倒」・不思議な存在)
漢字 3 問・空欄 I II III・抜き出し 2 問・本文の内容と合うもの
小説(姪っ子の甲高い声・「美奈ちゃん」と父・おどけてみせる父)
慣用句「お茶を濁した」・抜き出し 1 問・本文の説明
2019 20 論説(ウイルスは生物と無生物の間をただよう何者か・人間の暮らしとのかかわり・「ウイルスにだけは寛容になれない」)
漢字 3 問・接続語 I II・四字熟語「千差万別」・慣用句「庇を貸して母屋を取られる」
小説(久美子と孝文・「思考は凍りついた」・獣の毛皮・「ばあちゃんに捨てられちゃったの」)
擬態語の空欄・語句の意味 2 つ・脱文の挿入位置・抜き出し 2 問
2024 21 論説(東京の緑・大阪と東京の緑量・東京遷都・ふるさとへの距離感)
漢字「ホウコ」・語句「ピンとこない」「潔しとしない」・脱文の挿入位置・空欄 I〜III・筆者の主張
小説(絵麻と尚美・「肩を竦めた」・「もたらされたという言い回しが気に障った」・「絵麻なりの手打ち」・「はっきりと傷ついた目を返した」)
本文の尚美についての説明・本文の説明

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 2 題(説明文・論説 → 小説)という並びが 3 年とも同じです。転写データのある 14 年分でも大問数はずっと 2 で、大問ごとの小問数の形もほとんど変わっていません。
  • 大問 1 の問 1 は 3 年とも漢字です。しかも書き取りではなく、「――線と同じ漢字を使うものを次のア〜エ(2024 は A〜I)の中から選びなさい」という記号選択の形でした(2018 問 1・2019 問 1・2024 問 1)。同音異字を並べて選ばせるので、書けるだけでは足りず、熟語の意味から漢字を特定する力が要ります。
  • 大問 2 の最終問は 3 年とも「本文の説明としてもっとも適切なものを選びなさい」です(2018 問 9・2019 問 10・2024 問 10)。文章全体をまとめて選ぶ問いで締めます。
  • 大問 1 の最終問も 3 年とも全体をまとめる選択です(2018 問 10「本文の内容と合うもの」、2019 問 10「ウイルスにだけは寛容になれない」の理由、2024 問 11「筆者の主張」)。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

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単元 出現 位置 傾向
漢字(同じ漢字を使うものを選ぶ) 3 年連続・各 1 問(3 択分の枝) 大問 1 問 1 書き取りではなく記号選択。同音異字の識別
空欄補充(接続語・語句) 3 年連続 大問 1(I・II・III) 「I 〜 III にあてはまる言葉としてもっとも適切なものを選びなさい」という同じ問い方が繰り返される
語句の意味・慣用句 3 年連続・各 1〜2 問 大問 1・2 「お茶を濁した」(2018)、「庇を貸して母屋を取られる」「千差万別」(2019)、「ピンとこない」「潔しとしない」(2024)
抜き出し 3 年連続・各 1〜3 問 大問 1・2 「漢字二字でぬき出して」(2018 問 7)のように字数・字種の指定つき
脱文の挿入位置 2 年(2019 大問 2 問 3・2024 大問 1 問 3) 大問 1 または 2 「次の一文(連続した二つの文)を入れるとすると、どこが適切か」
心情説明の選択 3 年連続・各 3〜4 問 大問 2 中心 傍線部の動作・せりふから登場人物の気持ちを選ぶ
理由説明の選択 3 年連続・各 2〜3 問 大問 1・2 「とありますが、それはなぜですか」
内容説明・指示語の選択 3 年連続・各 3〜5 問 大問 1・2 「このようなこと」「このたかだかの距離感」など指示語の中身

問い方の特徴

  • 記号選択が 84〜95% を占めます。傍線部の説明・心情・理由をすべて選択肢の吟味で処理します。選択肢が長く、本文の言い換えとして正確かを 1 本ずつ確かめる作業が中心になります。
  • 短答は抜き出しだけです(2018 は 3 問、2019 は 2 問、2024 は 1 問)。「本文中から漢字二字でぬき出して」のように条件がつきます。
  • 選択肢の記号は 2018・2019 が「ア〜エ」の 4 択、2024 は漢字の問いが「A〜I」の 9 択、内容の問いが「A〜E」と、記号の付け方が変わっています。精読した 3 年の範囲では 2024 で選択肢の本数が増えています。
  • 大問 1 は文章の構成に踏み込む問いが混ざります(2024 問 3「本文の段落の先頭に次の一文を入れるとすると、どこが適切か」、2018 問 10「本文の内容と合うもの」)。
  • 大問 2 は「本文の〇〇についての説明」(2024 問 9 は尚美、問 10 は本文全体)と、人物ごと・全体と 2 段構えで締めた年があります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読が 3 年分のため、長い周期は 20 年前後の転写データの単元集計から補って挙げます。年度の特定は精読した範囲に限ります。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

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科目・単元 精読した 3 年での様子 最終確認年度
算数・立方体の切断 2024〜2026 の 3 年では正八面体の切断面(2025 大問 6)だけで、立方体の切断は 3 年空いています。展開図と切り口の作図は復習しておきたいところです 2023 年度(転写データで 2010・2018・2023 に切断の大問。正八面体の切断面は 2025 年度)
算数・場合の数 2026 大問 2(3) の最短経路 1 問のみ。単独の大問としては 3 年ありません 2026 年度(小問として)
算数・時計算・流水算・年齢算 3 年とも出ていません 時計算 2018 年度/流水算 2021 年度/年齢算 2011 年度(いずれも転写データ)
算数・円とおうぎ形の求積 3 年とも円周率を使う大問がありません 2015 年度(転写データで 2012・2015)
算数・資料の読み取り・平均 2024 大問 2(5) のアンケート集合以外は 3 年ありません 2024 年度
理科・月の満ち欠け 2026 大問 5 で惑星は出ましたが、月は 3 年ありません 2019 年度(転写データで 2017・2019)
理科・こん虫と動物の分類 3 年とも大問がありません 2023 年度(転写データ)
理科・音と光 3 年とも出ていません 2021 年度(転写データで 2019・2021 に光)
理科・中和のグラフ、水溶液の判別 2026 大問 6(4)(5) で塩酸の混合として顔を出しましたが、指示薬とグラフを使う中和は 3 年ありません 2026 年度(塩酸の混合として)
理科・実験器具の使い方 3 年とも単独の小問がありません 特定できず
社会・地形図の読図 3 年とも等高線と地図記号を読む形の設問がありません(2026 大問 1 問 4 は東京都の地形の図、2025 問 5 は仙台の地図ですが、その形ではありません)。統計表と雨温図が代わりに出ています 特定できず(転写データでも近年は統計表・雨温図が中心)
社会・世界地理 2026 大問 1 問 1(2) の島の表 1 問のみ。単独の大問としては 3 年ありません 2026 年度(小問として)
社会・原始・古代(縄文・弥生・古墳) 3 年とも大問 2 の下線部として薄く、飛鳥奈良より前はほとんど出ていません 2020 年度(転写データで 2015・2020 に大問)
社会・財政・税・社会保障 2026 大問 3 問 4・問 6 で戻ってきましたが、2024・2025 は薄いままです 2026 年度
社会・情報・メディア 3 年ありません 2018 年度(転写データ)
国語・記述 精読した 3 年(2018・2019・2024)ではゼロですが、2020〜2023・2025・2026 の資料が無いため、出ないとは言い切れません 精読の範囲では確認できず
国語・詩・短歌・俳句 3 年とも出ていません 精読の範囲では確認できず
国語・文法(品詞・敬語) 単独の小問としては 3 年とも見当たりません 精読の範囲では確認できず
国語・季語・年中行事 2018 大問 1 の空欄補充に関わる程度で、2019・2024 はありません 2018 年度

10. 形式面の注意

  • 記述がほぼありません。 算数は 3 年とも途中式・作図の要求がゼロ、理科・社会も 3 年とも記述ゼロ、国語も精読した 3 年は記号選択と抜き出しのみでした。字数指定の作文は 4 科目とも見当たりませんでした。
  • 答え方の指定が細かく出ます。算数は「最も簡単な整数の比で答えなさい」が 3 年とも(2024 大問 6(1)・2025 大問 6(1)・2026 大問 3(1))、「何分何秒か」(2026 大問 4(3))のような単位の形の指定があります。社会は「漢字 4 字で答えなさい」(2025 大問 1 問 6(2))のような字種指定、国語の抜き出しは「本文中から漢字二字でぬき出して」(2018 大問 1 問 7)です。
  • 選択肢の記号は科目でばらつきます。社会は番号(1〜4 など)、理科は記号または番号、国語は 2018・2019 が「ア〜エ」、2024 が「A〜I」「A〜E」。国語は精読した 3 年の間に記号の付け方と選択肢の本数が変わっているので、当日は選択肢の本数を必ず確認したいところです。
  • 円周率の指定は確認できませんでした。精読した 3 年の算数に円周率を使う求積の大問が無いためです。
  • 図の量: 図のつく小問は、算数が転写データ全体で 39%、理科が 58%、社会が 41%、国語が 0% です。理科・社会は 1 大問に図表が 3〜6 点入ることがあります(2026 理科 大問 4 は図 4・図 7 と回路図が複数枚、2025 理科 大問 4 はスケッチ A〜C と地図)。
  • 読む量: 社会の設問文が約 6900 字(A4 換算 20 頁前後)と 4 科目で最大です。理科が約 3900 字、国語は本文が約 5400 字。45 分という時間に対して読む量が多くなります。
  • 算数は 45 分で 18 問=1 問あたり 2 分 30 秒。前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合 4〜5 問)を速く正確に抜けて、大問 3〜6 の 4 題に時間を残す配分になります。図は右側に置かれる形式で、3 年とも大問 2 の図形小問と大問 5・6 に図がつきます。
  • 理科は選択が 55〜65%、短答(数値・語句)が 35〜45%。45 分で 20 問=1 問 2 分強ですが、読む文章が長いので、配分は前半で稼ぐ形になります。
  • 社会は 45 分で 25〜27 問。2026 は 27 問すべてが記号選択、2024・2025 は短答が各 2 問です(2025 大問 1 問 6(2)「漢字 4 字で答えなさい」、2024 大問 3 問 3(2) の法律名、2025 大問 3 問 1)。資料の点数が多く、図・表・写真・雨温図・地図・会話文が 1 大問に 3〜6 点入ります。読む速度がそのまま得点差になります。
  • 社会は前年〜数年内の出来事が題材に混ざります(2024 の LRT 開通・G7 広島サミット・こども基本法、2025 の 2021 年最高裁大法廷判決、2026 のプラスチック資源循環法)。ただし時事そのものを問うというより、時事を入口に制度・憲法の知識を問う形です。
  • 国語は 45 分で 19〜21 問。読む文章は 2 本で、転写データの集計では本文が約 5400 字。大問 1 の論説が硬めの評論(都市の緑・ウイルス・ものづくり)で、大問 2 は家族や身近な人間関係を扱う小説です。図・グラフは使われません(転写データの集計でも図のつく小問は 0%)。
  • 試験時間と配点は回によって違います。後期は社会・理科が 30 分 50 点と、時間も配点も前期とは別です(1 節の表)。本稿の転写データは 45 分 100 点の回に対応するものとして読んでいます。

11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

  • 計算の正確さと速さ。この学校の算数は大問 1 が計算 3 問で固定なので、四則計算・逆算・分数と小数の混在は最後まで効き続けます。時間を計るのはまだ先でよいのですが、「工夫してくくる」「約分して消す」感覚は早いほど得です。
  • 図形の入口。面積・体積・展開図の基礎です。立体は 3 年ともどこかの大問に出るので、立方体・直方体を手で組む経験が効きます。
  • 読解と語彙。国語の選択肢が長いので、文と文のつながりを追う力が土台になります。慣用句・同音異字は小 4 から少しずつ。
  • 地図帳と統計に親しむこと。社会の大問 1 は 3 年とも「調べ学習」の設定で、地図・写真・表が並びます。都道府県の位置と代表的な産物を地図帳で眺める習慣を作ります。
  • この段階では 4 科目の差はほとんどありません。時間計測はしません。

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(工夫計算と逆算)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに充ててください。

  • 算数は全分野をひととおり学び終えることが目標です。8-1 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使えます。単元は次の順に置きます。食塩水 → 速さ → 規則性 → 平面図形の面積比 → 立体の体積 → 場合の数 → 仕事算(1 つの仕事にかかる時間を比で出す・受験用教材の単元)→ 割合と比 → 回転体。どれも大問 2 の小問集合か、大きな 4 題のどちらかに来ています。
  • 理科は 4 分野を均等に。この学校は生物・化学・物理・地学が毎年 1〜2 題ずつで、偏りが小さいところです。どれか 1 分野を捨てると 20 問中 3〜5 問を失います。とくに化学の量的関係(比例と過不足)は、小 5 のうちに計算の手順を作ります。
  • 社会は通史を 1 周+地理の統計の読み方。大問 2 は下線部をたどって通史をなぞるので、古代から近現代まで満遍なく出ます。1 時代の深掘りより、まず 1 周を切らさないことです。
  • 国語は選択肢を根拠づける習慣を。記述の練習量は他校ほど要りませんが、「なぜその選択肢か」を口で言う訓練はここで始めます。ただし国語は 2020〜2023 年度と 2025・2026 年度の問題文が資料にありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。
  • 精読した年に限れば記述がほとんど無い科目が並ぶので、書く練習に時間を寄せすぎないことも、この学校に限れば戦略になります。

小 6(仕上げ)

  • 7 節の 8 項目が、そのまま小 6 の作業リストになります。
  • 夏まで: 単元の穴を埋めます。とくに算数の立体・規則性、理科の化学計算、社会の正誤組合せ。
  • 秋以降: 過去問を年度通しで 45 分を計って解きます。この学校は 4 科目とも大問数・小問数が動かないので、「大問 1 が終わった時刻」「大問 4 に入った時刻」を毎回記録すると、回を追うごとに配分が固まります。
  • 直前期: 同じ大問を、年度を変えて解く使い方が効きます。算数の大問 1 だけを 5 年分続けて解く、社会の大問 1(地理)だけを 3 年分続けて解く、といったやり方で、その出題位置の空気に慣れます。ただし国語は 2025・2026 年度の問題文が資料にありません(→ 13 節)ので、この縦解きは他の 3 科目で行うことになります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分の 2 か所です。 理由は 2 つあります。ひとつは、4 科目とも大問数・小問数・形式が動かないので、「何が出るか」で迷う余地が小さく、代わりに「決まった量を時間内に処理できるか」で差がつくこと。もうひとつは、理科の 4 分野・社会の 3 分野・算数の主要単元がどれも毎年顔を出すため、苦手分野を 1 つ残すとそのまま失点になることです。裏を返せば、小 5 までに穴を作らず、小 6 で 45 分の走り方を覚えれば、この学校の出題は素直に返してくれます。特殊な記述や作図の訓練に時間を割く必要が(精読した年に限れば)少ないぶん、基礎を一巡することと速さのほうに時間をかけやすい学校と言えます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度、通学圏はここでは扱いません。

  • 茨城中学校(茨城県)— 算数・理科・社会がまんべんなく近く、総合でいちばん近い組み合わせです。4 科目とも近いぶん、逆に「この学校ならでは」の練習にはなりにくいところがあります。
  • 関東学院中学校(神奈川県)— 算数と社会が近い組み合わせです。理科の作りは離れています。
  • 八千代松陰中学校(千葉県)— 算数がとくに近く、同じ千葉県です。理科は離れています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回し」と単元分布の類似から出した順で、同じ問題が出るという意味ではありません。
  • 上位の 8 校は国語の近さが出せない、あるいは低い組み合わせが多くなっています。国語の過去問だけは、この学校のものを直接使うほうがよいところです(大問 2 題・記号選択が主軸・記述なしという作りが特徴的なためです)。

13. 資料の限界

  • 入試回は 1 冊のみです。手元の転写データは 1 年につき 1 冊で、推薦・帰国生・前期・後期のどれかを冊子から特定することはできていません。科目構成・試験時間・配点が一致することから前期相当として読んでいますが、後期(社会・理科が 30 分 50 点)や推薦(国算 2 科)の問題はこの分析に含まれていません。後期を受ける場合、社会・理科の問題数と時間配分は本稿の記述とは別物になる可能性が高いところです。
  • 国語の年が揃っていません。国語は 2020〜2023・2025・2026 の転写が無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、2018・2019・2024 の 3 年で代用しています。したがって国語について書いた「3 年とも」は、他科目の「2024〜2026 の 3 年とも」とは意味が違います。直近 2 年の国語がどうなっているかは、この資料からは分かりません。とくに「記述がゼロ」という観察は、2025・2026 に当てはまるとは限りません。
  • 転写の読み落としの可能性があります。図・写真・グラフ・地図・雨温図はすべて文字の説明に置き換えられているため、図形問題の細部、統計表の実数、選択肢の細かい言い回しには読み違いが混じりえます。とくに理科と社会の 3 年分は導入文と数値に転写の揺れがあり、大問の骨格と単元の判定は信頼できますが、個々の数値まで写した箇所は原本で確認してください。
  • 設問の使い回しは確認できていません。3 年分を読んだ範囲では、同じ設問がそのまま再登場した例は見つかりませんでした。ただし 3 年しか読んでいないため、より長い周期での再登場までは否定できません。
  • 配点の内訳は分かりません。各科目 100 点という総点は分かりますが、大問ごと・小問ごとの配点は転写データに含まれていません。「大問 1 の計算 3 問が何点か」は本稿では答えられません。
  • 難易度・合格に必要な得点・入試結果には触れていません。本稿は出題の形と中身だけを扱います。
  • 学校の方針や理念は参照していません。「この学校らしさ」として書いたのは、あくまで 3 年分の問題文から読み取れた題材の傾向で、学校が公表している方針とは別のものです。「〜のように見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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