関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

八王子学園八王子中学校の過去問分析

共学私立東京都八王子市

重要結論

  1. 算数は資料のある 13 年すべてが「大問 5 題・小問 20 問」で、大問ごとの小問の数まで 1 問も動いていません。
  2. 社会も資料のある 11 年すべてが「大問 1 が地理 10 問・大問 2 が歴史 10 問・大問 3 が公民 5 問=合計 25 問」で動きません。大問 3 が速さ、大問 4 が図形、大問 5 が規則性というように、出題位置が決まっているのがこの学校です。
  3. ただし固定されているのは出題の形であって、同じ問題が出るという意味ではありません。同じ問題の再登場として確認できたのは算数の 1 例だけです。

今週やること

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 だけを解いて、(1) 計算・(2) 逆算・(3) くふう計算・(4) 単位換算の 4 問を 6 分で取り切れる状態か確かめます。
  2. 算数・大問 1 の (1)〜(4)(計算・逆算・くふう計算・単位換算)を 13 年分、続けて解きます。
  3. 社会の「A・B の正誤の組み合わせ」を 11 年分まとめて解きます。資料のある 11 年すべてに出る聞き方です。

分析年度: 2013〜2026 年度
入試回: 2 月 1 日午前の回
資料の範囲: 算数 13 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 6 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 1 年
制約: 資料の冊子はすべて 2 月 1 日午前の回で、2 月 1 日午後の適性検査、2 月 2 日、2 月 3 日の回は 1 冊も入っていません。国語は 2018 年度の 1 年分だけです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 社会: 3 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年 2020・2022・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2016〜2026 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2017 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年 2021。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 5 題・2025 年度 5 題・2026 年度 5 題))。前回の変化: なし(2017〜2023 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都八王子市
男女 共学
入試回と日程・科目(2027 年度募集要項) 東大・医進クラス入試が 2 月 1 日午前(2 科と 4 科の選択)、2 月 1 日午後と 2 月 2 日午後(適性検査での受験)、2 月 2 日午前(2 科)。特進クラス入試が 2 月 3 日午後(2 科)
試験時間・配点(2 科・4 科の回) 国語・算数とも各 50 分 100 点。4 科を選んだ場合は理科・社会が各 50 点で、理科・社会は合計 50 分の枠で実施
試験時間・配点(適性検査の回) 検査Ⅰ が 50 分 100 点、検査Ⅱ が 50 分 200 点。検査Ⅱ の配点が検査Ⅰ の 2 倍という重みの付き方です
この資料が扱う回 2 月 1 日午前の回だけです(4 節・13 節)

4 科を選んだ場合の理科・社会は合計で実施されるため、理科・社会それぞれの時間は募集要項で確認してください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。同じ種類の問題が毎年同じ番号の場所に出ることを、出題位置(大問の番号と順番)が決まっている、と書きます。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は資料のある 13 年すべてが「大問 5 題・小問 20 問」で、大問ごとの小問の数まで 1 問も動いていません。
  2. 社会も資料のある 11 年すべてが「大問 1 が地理 10 問・大問 2 が歴史 10 問・大問 3 が公民 5 問=合計 25 問」で動きません。大問 3 が速さ、大問 4 が図形、大問 5 が規則性というように、出題位置が決まっているのがこの学校です。
  3. ただし固定されているのは出題の形であって、同じ問題が出るという意味ではありません。同じ問題の再登場として確認できたのは算数の 1 例だけです。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 1 の (1)〜(4)(計算・逆算・くふう計算・単位換算)を 13 年分、続けて解きます。
  2. 社会の「A・B の正誤の組み合わせ」を 11 年分まとめて解きます。資料のある 11 年すべてに出る聞き方です。
  3. 算数・大問 5 の規則性を 2016 年度以降まとめて解きます。聞かれ方は 4 種類しかありません。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 だけを解いて、(1) 計算・(2) 逆算・(3) くふう計算・(4) 単位換算の 4 問を 6 分で取り切れる状態か確かめます。

注意

  1. 資料の冊子はすべて 2 月 1 日午前の回で、2 月 1 日午後の適性検査、2 月 2 日、2 月 3 日の回は 1 冊も入っていません。国語は 2018 年度の 1 年分だけです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで通して読んだ年)/構成だけ数えた年(大問と小問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 6 年(2021〜2026) 7 年(2013・2014・2016〜2020) 13 年(2013・2014、2016〜2026) 中〜高。2013・2014・2016・2021・2025・2026 は転写の確度が低めと記録されており、細かい数値までは信用していません
理科 3 年(2024〜2026) 8 年(2016〜2023) 11 年(2016〜2026) 中。多くの年で転写の確度が低めと記録されています
社会 3 年(2024〜2026) 8 年(2016〜2023) 11 年(2016〜2026) 中〜高。設問文まで読める転写ですが、2020・2022・2025 は確度が低めです
国語 1 年(2018) 0 年 1 年(2018) 高。ただし 1 年分だけでは傾向を語れません
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 構成だけ数えた年は、転写された設問文どうしを自動で突き合わせて、同じ言い回しが出ている場所だけを確認しました。読んでいない年の中身について断定はしていません。
  • 冊子はいずれも 2 月 1 日午前の回です。転写の記録に残っていた表紙表記は、2019 年度が「一貫特進クラス 2 月 1 日 AM」、2025 年度が「東大・医進クラス 2 月 1 日 AM」で、同じ 2 月 1 日午前の枠でありながらクラス名の呼び方が途中で変わっています。ほかの年は表紙の表記を確認できていません。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年の設問文を原本の転写で読み直して確認したものです。確認できなかったものは「精読した年に限れば」と弱めるか、書いていません。
  • 判読の限界として、図そのものは転写できないため、図形問題の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 算数は 2015 年度の冊子がありません。国語は 2018 年度以外の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。

5. 一番大きな結論

八王子学園八王子は「大問数と小問数が何年も動かない学校」です。 算数は 13 年、社会は 11 年、大問の数だけでなく大問ごとの小問の数まで 1 問も動いていません。

  • 算数: 2013〜2026 の 13 年すべてが「大問 1 が 7 問・大問 2 が 6 問・大問 3 が 2 問・大問 4 が 2 問・大問 5 が 3 問=合計 20 問」です。しかも大問 3 は速さ(12/13 年)、大問 4 は図形(13/13 年)、大問 5 は規則性(12/13 年)と、同じ場所に同じ種類の問題が来ます。大問 1 の中では (1) 計算・(2) 逆算・(3) くふう計算・(4) 単位換算が 2020〜2026 の 7 年連続で同じ番号に並びます。
  • 社会: 2016〜2026 の 11 年すべてが「大問 1 が地理 10 問・大問 2 が歴史 10 問・大問 3 が公民 5 問=合計 25 問」です。しかも大問 1 は「A・B・C… の文章がどこの県かを当てる」形が直近 7 年連続、大問 2 は身近なもの 1 つを選んで縄文から現代までたどる通史です。
  • 理科: 2020 年度に大問が 3 題から 4 題に増え、それ以降 7 年は生物・化学・地学・物理が 1 題ずつです。分野の並び順は毎年入れ替わりますが、大問 4 が物理なのは直近 3 年連続です。
  • 国語: 2018 年度しか資料が無く、傾向は語れません。

科目をまたいで見ると、次のようになります。

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科目 形式の固定の度合い 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数 極めて高い。大問 5・小問 20(13 年不変)・50 分・全問答えのみ 大問 1+2 の一行問題(数行で終わる短い文章題)13 問が 65%。大問 3 速さ・大問 4 図形・大問 5 規則性 一行問題 13 問を速く正確に。次に大問 5 の規則性と大問 3 の速さ
理科 高い(2020 年度以降)。大問 4・18〜20 問。4 分野 1 題ずつ 会話文が毎年 1 題。記述・作図が毎年ちょうど 1 問。物理は力学の計算 大問 4 の力学計算(ばね・てこ・浮力)と溶解度・中和の計算
社会 極めて高い。大問 3・小問 25(10/10/5 が 11 年不変) 地理は県の同定、歴史は身近なテーマの通史、公民は憲法・三権・財政 「A・B の正誤の組み合わせ」と「時代順ならべかえ」(どちらも 11 年皆勤)
国語 2018 年度のみ。4 大問・30 問・50 分 物語文+論説文+語句文法 4 問+漢字 10 問 漢字と語句(2018 年度は知識だけで 14 問の枠)

4 科目に共通するのは、設問数が多く 1 問あたりが軽いことです。算数 20 問・理科 20 問・社会 25 問・国語 30 問で、どの科目も「重い 1 問を粘る」より「軽い問題を落とさず回す」試験になっています。

ここで大事なのは、出題の形が固定されていることと「同じ問題が出る」ことは別だという点です。この学校は前者が極端に強い一方、同じ問題の再登場は算数で 1 例(2021 年度と 2022 年度の年齢算が、名前以外まったく同じ)を確認できただけで、多くはありません。したがって過去問の使い方は次の順になります。

  1. 時間の使い方を身につける(算数は 50 分で 20 問、社会は 25 問。1 問あたりの時間が動かないので、配分の練習がそのまま本番で効きます)
  2. 単元ごとの解き方を習得する(同じ出題位置に来る単元が分かっているので、そこを重点的に)
  3. 出る問題を覚える(優先度は低めです。ただし算数の大問 5 の聞かれ方 4 種類と、社会の「A・B の正誤の組み合わせ」は、ほぼそのまま繰り返されます)

同じ大問を、年度を変えて解く、という回し方がいちばん効きます(手順は 過去問の使い方)。


6. この学校らしさが出る場所

  • 自分の学校と八王子の土地を、そのまま問題文にします。 これがいちばん分かりやすい色です。理科では「八王子中学校に通うユミさん」(2020)、「八王子中学校の生徒タロウとハナコ」(2021)、「八王子中学校の生徒はるたとなつこ」(2022)、「八王子中学校の 1 年生ふゆみ」(2023)が会話文の主人公になり、2019 は「八王子市内の小さな山」の生態系、2024 は「八王子市の北東を流れる多摩川」と「八王子市役所の近くを流れる浅川」、立川崖線を題材にしています。2022 には「八王子では過去に富士山がふん火したときの火山灰が積もった」という記述もあります。
  • 学校行事がそのまま社会の題材になります。2016 の大問 3 はオーストラリア海外語学研修とその水不足、2016 の大問 2 は 1 年生が学ぶ八王子空襲、2017・2018 の大問 2 は校内の「探究ゼミ」という授業の設定、2020 の大問 2 は「今日、八王子中学校に何を使って来たでしょうか?」から「道」の歴史に入ります。2025 の大問 3 は修学旅行で広島を訪れることと、学園モットーを引用した文章から始まります。2017 の大問 1 には八王子市郷土資料館で紹介された「200 年前の八王子に落ちた隕石の日記」が出てきます。
  • 歴史を「身近なもの 1 つ」から通史でたどります。マンホールの蓋(2019)、道(2020)、通信(2021)、兵器と戦い(2023)、花(2024)、名前(2025)、お菓子(2026)。社会科の題材の選び方が一貫しているように見えます。
  • 算数は徹底して素っ気ない作りです。記述も作図も選択肢もなく、20 問すべてが答えのみ。題材も生活の中のものですが(動く歩道、スピードスケート、貯金箱、ご石)、凝った設定は付きません。理科と社会が語りかけてくるのに対し、算数だけが無言で処理を求めるという組み合わせになっています。
  • 理科の会話文は、そのまま実験の説明になっています。2025 のシャーレを並べた発芽実験、2026 のプラナリアを増やす条件の比較のように、会話の中で条件がそろえられ、「どれとどれを比べればわかるか」を聞く形に着地します。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前ならこの節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (1)〜(4) を 13 年分 — 計算・逆算(□にあてはまる数を求める計算)・くふう計算・単位換算の並びが 2020〜2026 の 7 年連続で同じ番号にあります。(3) のくふう計算は分配法則で共通因数をくくる一本の技術で全部解けます。(4) の単位換算は「dL・a・ha・反・オンス」のようにふだん使わない単位をその場で定義してくれる形が多く、定義文を読み違えなければ確実に取れる 1 問です。(1)〜(3) の 3 点セットを 5 分で 3 問、(4) を足した 4 問を 6 分で取り切る枠として仕上げます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 5 の規則性を 2016 年度以降まとめて — 聞かれ方は「◯番目の数は何か」「◯番目までの合計」「はじめて◯が出るのは何番目」「◯回目の◯は何番目」の 4 種類しかありません。周期を見つける → 周期あたりの個数と和を出す → 逆算、の手順を固めます。あわせて、大問 5 が場合の数だった 2022 年度を 1 年分だけ解いておくと、規則性から入れ替わる年の保険になります。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・「A・B の正誤の組み合わせ」と「時代順ならべかえ」を 11 年分 — どちらも資料のある 11 年すべてにあります。正誤の組み合わせは 2 文のうち片方に細かい引っかけがある形に慣れること、ならべかえは 3 つの出来事の前後関係だけで解けるので年号の暗記より流れの理解が効きます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・大問 3 の速さを 11 年分 — 2016〜2026 の 11 年連続で大問 3 は速さです。(1) は速さを 1 つ求めるだけで、(2) は「その速さを使って時刻・距離を出す」積み上げなので、(1) を外すと (2) も連鎖で落ちます。グラフを読む形が 9 年、流水算が 2 年(2020・2024)です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・大問 1 の都道府県の同定と、大問 2 の歴史の通史 — 大問 1 の 10 問がまるごと県の同定なので、地形・気候・農産物・工業・港・山の名前から県を当てる練習を、白地図と統計を横に置いて 7 年分。大問 2 は縄文から現代まで全時代に触れるので、時代の穴があるとそこで確実に落ちます。あわせて、雨温図と統計表の読み取りを直近 4 年分(表を 4 つ見比べて 1 つ選ぶ形)、公民は憲法・三権分立・財政を厚めに(この 3 つで大問 3 の 5 問中 3〜4 問が埋まる年が多い)、記述 1〜3 問は解答欄の大きさに収める練習として 40〜60 字を目安に 1 文でまとめる練習を。前年の出来事を歴史や制度につなげる作り(2026 年度の大問 3 は 2025 年の「戦後 80 年」から入ります)も押さえます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 理科・大問 4 の力学と、理由を数字で説明する 1 問 — 2020 年度以降の 7 年分を大問 4(物理)から年度を変えて続けて解きます。ばね・てこ・浮力・光で、ここは計算で差がつきます。あわせて溶解度と再結晶(2021・2025・2026)と中和の表(2024)を表・グラフの読み取りごと反復し、長い会話文から条件を拾う練習をします。理科の知識より読み取りで時間を落とす形なので、ここは読む練習として時間を取ります。記述・作図・「選んで理由も書く」のいずれかが毎年ちょうど 1 問あるので、「◯g なので浮力は◯g、だから…」と数値を入れて 2 文で説明する練習を週 1 回。作図(グラフに直線を引く・図に番号を書き入れる)は過去 5 年分だけさらえば足ります。地層・岩石(2022・2025・2026)とこん虫・動物の分類(2021・2024・2026)は戻りが多いので優先します。2016〜2019 の 4 年分は大問 3 題の別の作りなので、単元の練習素材としてだけ使ってください。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 算数・大問 2 の一行問題 6 問と、大問 4 の立体・水量 — 大問 2 の常連は仕事算・年齢算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・過不足算(配り方を変えたときの余りと不足から数を求める)・食塩水・売買損益・通過算で、それぞれ 3 年分ずつ。平面図形(斜線部の面積)も大問 2 に 13 年すべて 1 問入り、円・おうぎ形・半円・正方形の組み合わせに限られるので 13 年分まとめて。兄弟姉妹の所持金の比(2022・2023・2025)は解き方を 1 つに固めておきます。大問 4 は直近 5 年分で、円柱・角柱の体積と、おもりを沈めたときの水位。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字と語句 — 2018 年度の作りが続いているなら、知識だけで 30 問中 14 問の枠があります。あわせて、物語文の心情説明と論説文の要旨を記号選択が主軸の問題集で(2018 年度は選択が 47%)、字数指定つきの抜き出しを速く正確に、短い記述(十字程度・一文)は長い記述ではないので、字数を削る訓練より「聞かれたことに真っすぐ答える」練習を。直近年度の形は資料から分からないので、市販の過去問集で最新の年度を必ず 1 年分は解いてください。(確認: 〜2018 年度)

通し演習の配分は、大問 1・2 の 13 問を 20 分、大問 3〜5 の 7 問を 25 分、見直し 5 分。この配分で年度通しの演習を 3 回してみてください。(確認: 〜2026 年度)


8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5 題・小問 20 問・全問答えのみ)

この科目でいちばん先に知っておくこと

大問の数も、大問ごとの小問の数も、13 年間 1 問も動いていません。

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大問 小問数 中身 13 年での安定度
大問 1 7 問 計算と一行問題(小問集合の前半) 13/13
大問 2 6 問 文章題と平面図形の一行問題(小問集合の後半) 13/13
大問 3 2 問 速さ(グラフつき) 13/13 が 2 問。速さ系は 12/13
大問 4 2 問 立体・水量・図形の移動 13/13 が 2 問。図形系は 13/13
大問 5 3 問 規則性・数列 13/13 が 3 問。規則性は 12/13

大問 1+大問 2 の 13 問(全体の 65%)が一行問題で、腰を据えて考える問題は大問 3・4・5 の 7 問しかありません。この配点の組み立てがこの学校の算数のすべてと言ってよいところです。

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

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年度 大問 1(7 問) 大問 2(6 問) 大問 3(2 問) 大問 4(2 問) 大問 5(3 問)
2021 計算・逆算・単位分数の分解・「反」の単位換算・平均算・食塩水・売買損益 生徒会選挙の推理・仕事算・年齢算・余り・時計算・おうぎ形の斜線 動く歩道(222m の通路) 回転体(三角形を 2 通りの軸で 1 回転) 数の並び 1,1,2,1,3,3,…
2022 計算・逆算・くふう計算・面積の単位換算・食塩水・2 けたの入れかえ・年齢算 仕事算・半円と三角形の斜線・つるかめ算・みかんとりんご・姉妹の所持金・イスとトラック A 地点と B 地点 16km(太郎と次郎) 3 つの半円の水そう+半円柱のおもり 15 枚のカードで 4 けた(2022 は何番目)
2023 計算・逆算・年号の和のくふう計算・四角柱の体積を L で・売買損益・覆面算・池の周りの速さ 仕事算・おうぎ形の斜線・食塩水・硬貨で 210 円・年齢算・兄妹の所持金比 スピードスケート(直線 100m とカーブ 100m) 四角すいの容器の水 5,9,0,8,3,2 の繰り返し(合計が 2023)
2024 計算・逆算・3.14 のくふう計算・2.875L は何 cm³・通過算・切り捨ての約束記号・牛乳の割合 はねるボール 80%・テーブルと椅子・余り・食塩水・正方形の回転・遊園地の行列 流水算(船 A の P⇔Q 往復のグラフ) 四角柱の水そうにおもり 48 個 2024 年 2 月 1 日からの貯金ルール(曜日)
2025 計算・逆算・125×8 のくふう計算・降水量の単位・池の周りの木・1/7 の循環小数・年齢算 売買損益・角度・兄弟の所持金・仕事算・通過算・長いすの過不足 動く歩道(駅と野球場) 直方体を切った立体の体積 黒白のご石の並び(100 番目)
2026 計算・逆算・24×185 のくふう計算・オンスとポンド・年齢算・本を読んだ割合・食塩水 正方形とおうぎ形の斜線・電車と自転車の集合・仕事算・余りの約束記号・家から学校・お茶とジュース 花子と父の 30km サイクリング 円柱の水を五角柱の容器へ ご石で正五角形(287 個)

表に出てくるつるかめ算・過不足算・仕事算・通過算・売買損益などの中身は 用語集 にあります。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

大問の中の小問の位置まで決まっている枠があります。これが過去問演習の中心になります。

  • 大問 1 (1) は四則計算: 13/13 年。分数と小数の混じった 1 行の計算です。
  • 大問 1 (2) は逆算(□を求める): 2013・2014 と 2020〜2026 の 9 年。2016〜2019 の 4 年だけは (2) が計算、(3)(4) が逆算という並びで、2020 年度から (1) 計算・(2) 逆算・(3) くふう計算の 3 点セットに落ち着きました(7 年連続)。
  • 大問 1 (3) は「まとめて計算するくふう」: 2020〜2026 の 7 年連続。54+53+52+51−50−…(2020)、0.25×125×64(2022)、年号 9 個の和(2023)、3.14×50−6.28×20+9.42×30(2024)、125×8 を利用して 123456×125(2025)、24×185+37×6−148×30(2026)。分配法則で共通因数をくくるという一本の技術で全部解けます。
  • 大問 1 (4) は単位換算: 2020〜2026 の 7 年連続(2013・2014 も同じ位置)。しかも「dL・a・反・オンス」のようにふだん使わない単位を、その場で定義してくれる形が多くあります(2021 の「反」、2026 の「オンス・ポンド」、2025 の「降水量 mm」)。2023 だけは (4) が「四角柱の体積は□ L」で、体積計算に単位換算をかぶせた形です。2016〜2019 は同じ問題が大問 1 (7) の位置にありました。単位換算そのものは 13/13 年、大問 1 のどこかに必ず 1 問あります。
  • 大問 2 に平面図形が 1 問: 13/13 年。「右の図は、〜を組み合わせた図形です。斜線部分の面積は何 cm² ですか」という一文がそのまま繰り返されます(2013・2014・2018・2021・2022・2023・2026 で確認)。位置は大問 2 (2) が最多で 9 回です。
  • 大問 3 は速さ: 2016〜2026 の 11 年連続(2013 も速さ、2014 だけ水量)。うち 9 年はグラフを読む形、2020・2024 は流水算です。(1) は「〜の速さは分速(秒速)何 m ですか」で入るのがほぼ決まっています(2016・2018・2019・2021・2025 で確認)。
  • 大問 4 は図形: 13/13 年。立体の体積・表面積が 2024〜2026 の 3 年連続。それ以前は水量(2019・2022・2023)、回転体(2021)、図形の移動(2013・2017)と回っています。
  • 大問 5 は規則性・数列: 12/13 年(2022 だけ場合の数)。直近は 2023〜2026 の 4 年連続です。

問い方のくせ

  • 大問 5 の 3 問セットは、聞き方が年をまたいでほぼ同じです。 ①「最初から数えて◯番目の数は何ですか」(2017・2021)②「最初の数から◯番目までの数をすべて足すと合計はいくつになりますか」(2017・2020)③「はじめて◯があらわれるのは、最初から数えて何番目ですか」(2017・2020)④「◯回目の◯が出てくるのは、最初から数えて何番目ですか」(2021・2023)。並ぶものが数・分数・ご石・曜日と変わるだけで、聞かれる 4 種類は決まっています。
  • 数値だけ変えた同じ問題が実際にあります。2021 年度の大問 2 (3)「現在、お母さんの年れいは太郎さんの年れいの 8 倍です。また 3 年後のお母さんの年れいは 3 年後の太郎さんの年れいの 5 倍になります」と、2022 年度の大問 1 (7)「現在、お父さんの年れいは花子さんの年れいの 8 倍です。また、3 年後のお父さんの年れいは 3 年後の花子さんの年れいの 5 倍になります」は、登場人物の名前以外まったく同じです(数字の 8 倍・3 年後・5 倍まで一致)。両年の設問文を突き合わせて確認しました。
  • 図の作りが戻ってくることもあります。2013 年度と 2018 年度の大問 2 (2) はどちらも「2 つの正方形と円を組み合わせた図形」で、設問文は一字一句同じです。ただし一辺が 10cm と 12cm で違い、斜線の位置も違うので、同じ問題ではなく同じ作りの問題です。
  • 大問 3 は 2 問しかないので、(1) を落とすと (2) も連鎖で落ちます。(1) は速さを 1 つ求めるだけ、(2) は「その速さを使って時刻・距離を出す」という積み上げになっています。
  • 大問 2 には「割合と比の文章題」がほぼ毎年入りますが、題材が兄弟姉妹の所持金(2022・2023・2025)に偏っています。「2 人がそれぞれ同じ金額をもらうと比がこう変わる」形です。

8-2. 理科(大問 4 題・小問 18〜20 問。2016〜2019 は大問 3 題)

この科目でいちばん先に知っておくこと

2020 年度に大問が 3 題から 4 題に増えました。 2016〜2019 は 3 大問(小問 13〜16 問)で、生物・化学・地学・物理のうち 3 分野しか出ていない年がありました(2016 は化学なし、2018 は生物なし)。2020 年度以降は 4 大問・18〜20 問で、生物・化学・地学・物理が 1 題ずつそろう形が 7 年続いています。過去問を解くなら 2020 年度以降を本命にしたいところです。

年度×大問の題材表(精読した 2024〜2026 と、構成だけ数えた 2020〜2023)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2020 化学(燃焼) 物理(浮力・密度) 生物(人体・植物・こん虫) 地学(星・星座)
2021 生物(こん虫・人体) 化学(水溶液・溶解度) 地学(気象・太陽) 物理(光)
2022 生物(生態系・植物) 地学(地層・地震・火山) 化学(気体の性質) 物理(ばね)
2023 物理(電気回路) 化学(熱と状態変化) 生物(種子の発芽) 地学(月・惑星)
2024 地学(多摩川と浅川の流水のはたらき) 化学(水よう液の会話文・中和の表) 生物(こん虫の分類+心臓の 4 つの部屋) 物理(ばね A・B とかっ車)
2025 地学(地震・P 波と S 波の到達時刻) 生物(発芽の会話文・シャーレの対照実験) 化学(実験 A〜G の総合) 物理(棒とひもとおもりのつり合い)
2026 生物(川の生き物の会話文・プラナリア) 化学(溶解度と再結晶) 地学(火成岩・岩石の循環) 物理(浮力・密度と油)

出題位置の固定

算数・社会ほど出題位置は決まっていません。分野の並び順は年ごとに入れ替わります(2024 は地・化・生・物、2025 は地・生・化・物、2026 は生・化・地・物)。固定されているのは次の 2 点です。

  • 大問 4 が物理: 2024〜2026 の 3 年連続。2020〜2026 の 7 年では 5 回(2020・2023 は地学が最後)。しかも物理の中身はばね・てこ・浮力の力学が 2022・2024・2025・2026 の 4 回で、最後の大問は計算問題が並ぶと考えてよいところです。
  • 4 分野が 1 題ずつ: 2020〜2026 の 7 年連続。どの分野が来るかではなく、どの分野も必ず 1 題来ることが決まっています。

それ以外は毎年作り直しに近い形です。地学は地層・岩石が 2022・2025・2026、生物はこん虫・動物の分類が 2021・2024・2026 とよく戻ってきますが、大問の番号は動きます。

問い方のくせ

  • 会話文で始まる大問が毎年 1 題あります(2024 大問 2「理科部の活動で先生と生徒が話をしたもの」、2025 大問 2「はるおさんとあきこさんが植物の発芽について話をしたもの」、2026 大問 1「はるおさんと先生が川にすむ生き物について話をしたもの」)。精読した 3 年すべてで確認しました。さらに 2020〜2023 も会話文の大問があり、登場人物は八王子中学校の生徒という設定が多くなっています。
  • いちばん多い聞き方は「文中の下線部◯について、〜としてふさわしいものを次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」です。会話文・説明文に下線と丸番号を打ち、そこにぶら下げる形です。ふさわしい/ふさわしくない/まちがっているの言い換えがあるので、読み飛ばすと反転します。
  • 「文中の( ① )に入る言葉を漢字で答えなさい」が短答(語句や数値を短く答える形式)の定番です(2025 は大問 1・大問 2 の両方の問 1 がこの形)。
  • 記述・作図・「選んで理由も書く」のいずれかが毎年ちょうど 1 問あります(2016 のみ 2 問)。資料のある 11 年すべてに 1 問あります。直近は 2024 が作図(心臓の 4 つの部屋に①〜④を書きこむ)、2025 が作図(グラフに S 波の直線をかきこむ)、2026 が「うくかしずむかを選び、その理由を数字を使ってくわしく説明しなさい」。この 1 問のために、理由を数字で説明する練習が要ります。
  • 計算は物理と化学に集中します。ばねの伸びの合成(2024)、溶解度から結晶量(2025・2026)、浮力と密度(2026)、中和の表の空欄(2024)。
  • 条件をそろえて比べる実験の読み取りが 2025・2026 に出ました(2025 大問 2 のシャーレ比較「このことはどのシャーレの結果を比べれば分かりますか」、2026 大問 1 の「水温や水質がプラナリアの増え方にあたえる影響を調べるために」)。
  • 大問 3 のように「(I) と (II) に答えなさい」と 1 つの大問に 2 つの題材を入れる作り(2024 大問 3、2026 大問 3)があり、大問の数だけ見ると題材の数を見誤ります。

8-3. 社会(大問 3 題・小問 25 問・記号選択が主軸)

この科目でいちばん先に知っておくこと

大問 3 題・小問 25 問、しかも「大問 1 が 10 問、大問 2 が 10 問、大問 3 が 5 問」という内訳まで、2016〜2026 の 11 年間 1 問も動いていません。 そして中身の割り当ても決まっています。

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大問 小問数 分野 11 年での安定度
大問 1 10 問 地理 11/11
大問 2 10 問 歴史(1 つのテーマで古代から現代までを通す) 11/11
大問 3 5 問 公民(憲法・政治・財政・国際) 11/11

4 科目の中で、もっとも予測が立つのがこの社会です。

年度×大問のテーマ表

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年度 大問 1(地理 10 問) 大問 2(歴史 10 問) 大問 3(公民 5 問)
2016 日本の国土・気候の総論 歴史の学び方(八王子空襲を例に) オーストラリア語学研修と水不足
2017 A〜D の平野を説明して同定 「探究ゼミ」で歴史を調べる 財布の中身とお金
2018 五つの県を説明して同定 「探究ゼミ」・日本のトイレの歴史 こども食堂
2019 日本列島・島と水産業の総論 ご当地マンホールの蓋 経済とは何か
2020 A〜D の四つの県を説明して同定 「道」の歴史 内閣総理大臣の仕事
2021 日本国内の半島を説明して同定 通信の歴史(携帯電話以前) 国会議事堂と永田町
2022 八つの地方のうち五つを説明 (テーマ文章 1 本) (テーマ文章 1 本)
2023 豪雪地帯など県を説明して同定 戦いと兵器の歴史 日本国憲法の成立
2024 若狭湾・敦賀など県を説明して同定 花にまつわる日本の歴史 国家予算と家計
2025 7 地方の地形(岬・湖など)を説明 名前(一族名・氏・号)の歴史 修学旅行と広島・国際社会
2026 作家の出身地から県を説明して同定 お菓子にまつわる日本の歴史 戦後 80 年と憲法・地方自治

出題位置の固定

  • 大問 1 は「A・B・C… と並んだ文章がそれぞれどこを指すかを当てる」形です。2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026 の 9 年(2016・2019 だけ日本全体の総論)。直近は 2020〜2026 の 7 年連続です。最後の問(問 9・問 10)が「A〜E を西から東へならべたとき 4 番目はどれか」「北から 2 番目と 6 番目の組み合わせ」のように、全部を同定できていないと解けない総合問題になるのも共通です。
  • 大問 2 は歴史の通史です。身近なもの(マンホール・道・通信・花・名前・お菓子)を 1 つ選び、縄文から現代まで順にたどります。時代の抜けがないので、歴史のどの時代も捨てられません。
  • 大問 3 は公民 5 問です。憲法(2023・2024・2026)、内閣・国会・裁判所(2020・2021・2024・2025・2026)、財政・経済(2017・2019・2024)、国際(2016・2025・2026)から出ます。
  • 「以下の文 A・B について、その正誤(正しい、誤っている)の組み合わせとして正しいものを、次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」は 11 年すべてに出ます。 2023 年度は 3 問、2025・2026 年度は 2 問。この学校の看板の聞き方と言ってよいところです。
  • 「以下の文 A〜C を、古いものから時代順に正しくならべたものを選びなさい」も 11 年すべてに出ます(1〜2 問)。

問い方のくせ

  • 文章に下線と丸番号を打ち、「下線部⑦について」「( ④ )にあてはまる」とぶら下げる形です。25 問のほとんどがこれです。
  • 表の読み取りが年々増えています。2024・2026 は選択肢そのものが表(作物の生産割合上位 5 位、工業出荷額の産業別割合)で、4 つの表を見比べて 1 つを選びます。雨温図も 9 年で出ており、直近 2023・2026 は複数の雨温図から選ばせます。
  • 写真・図を選択肢にする問題があります(2026 大問 1 問 1 は信楽焼・将棋の駒・曲げわっぱ・南部鉄器の写真から名産品を選ぶ、問 1 の農作物もキャベツ・ネギ・ジャガイモ・ナスの写真)。
  • 「選んだ理由も答えなさい」と選択に記述をくっつける形が 2026 大問 1 問 7 に出ました。
  • 短答は「漢字で答えなさい」「漢字 2 字で」「漢字 4 字で」の文字種指定が多くあります(2016〜2021 で毎年)。ひらがなで書くと点になりません。

8-4. 国語(2018 年度の 1 年分のみ)

国語は 2018 年度以外の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。1 年分だけでは「毎年」と言えることが何もないので、この節は薄く書きます。

2018 年度の構成(4 大問・30 問)

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大問 問数 中身
大問 1 8 問 物語文(本田昌子『夏の朝』。莉子と麻美ママ、登山道での出来事)
大問 2 8 問 論説文(齋藤孝『読書力』。読書と体験・暗黙知・アイデンティティ)
大問 3 4 問 語句と文法(助動詞「れる」の用法・主語述語・ことわざ・類義語)
大問 4 10 問 漢字(読み 5 問・書き取り 5 問)
  • 出典は本文の末尾に「(本田昌子『夏の朝』による)」「(齋藤孝『読書力』による)」と印字されており、原本の表記で確認しました。
  • 形式は記号選択 14 問(47%)・短答 13 問(43%)・記述 3 問(10%)です。
  • 記述 3 問はいずれも短めです。「次の文を完成させる形で、莉子の気持ちをわかりやすく説明しなさい[ Ⅰ ](十字程度)…[ Ⅱ ](十字程度)」のように、枠と字数の目安をこちらで用意してくれる形が 1 問。残る 2 問は「解答欄の『様子の』に続く形になるように、二つあげて説明しなさい」「わかりやすく説明しなさい」です。
  • 抜き出しは「三字で抜き出して」「十九字で抜き出して」と字数の指定つきです。
  • 大問 3 の 4 問は、助動詞の識別・主語述語・ことわざ・類義語と、知識問題が独立した大問になっています。物語文・論説文が読めなくても取れる 4 問です。
  • 大問 4 の漢字 10 問(「聖火リレー」「診療所」「暴く」/「トナえる」「ケツマツ」「ハクシキ」「ニナう」「キジョウの空論」)も独立配点です。知識で取れる 14 問が 30 問中にあるというのが、この年の一番の特徴です。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを並べます。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です(算数は 2026 年度、理科・社会も 2026 年度までを見ています)。

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単元 出ていた年 最終確認年度 中身
場合の数の大問(算数) 2022 2022 年度 大問 5 が場合の数だったのは 2022 だけ。規則性が 2023〜2026 の 4 年続いており、そろそろ入れ替わる位置です
回転体(算数) 2021 2021 年度 2021 の大問 4 以降 5 年なし。大問 4 の図形枠は立体・水量・移動・回転体の 4 種で回っており、回転体だけ間隔が空きました
時計算(算数) 2013・2021 2021 年度 どちらも大問 2。5 年空いています
水量とグラフの大問(算数) 2022・2023 2023 年度 2024〜2026 は立体の体積が続いており、大問 4 の中で交代する番です
ニュートン算(算数) 2024 2024 年度 2024 の大問 2 (6) が唯一(水そうに入る量と出る量を同時に考える・受験用教材の単元)。一度出た以上、大問 2 の一行問題枠に再登場しうる位置です
図形の移動(正方形を回転させる)(算数) 2013・2017・2024 2024 年度 3〜7 年おきに戻ってきています
星・星座(理科) 2018・2020 2020 年度 6 年なし。地学の枠は地層・気象・月・地震と回っており、星座だけ長く空きました
電気回路(理科) 2018・2023 2023 年度 3 年空いています。物理の枠が力学に偏っているぶん、電気で入れ替わる可能性があります
光(理科) 2016・2021 2021 年度 5 年空いています
月・惑星(理科) 2023 2023 年度 2023 の大問 4 以降 3 年なし
人体(理科) 2020・2021・2024 2024 年度 3〜4 年おき。2024 の心臓のあと 2 年空きました
気体の判別(理科) 2018・2022・2025 2025 年度 2025 は大問 3 の一部。単独の大問としては 2022 以来 4 年なしです
選挙のしくみ(社会) 2020 2020 年度 2020 の大問 3 が選挙中心だったのを最後に、単独の題材としては 6 年空きました
こども食堂・貧困のような社会のしくみ(社会) 2018 2018 年度 8 年なし。公民の枠が憲法・財政・国際で回っています
貿易・資源・エネルギー(社会) 2016 2016 年度 2016 の大問 1 以降、大問の骨格としては出ていません(2024 は小問 1 つ)
経済・労働(社会) 2017・2019 2019 年度 どちらも大問 3。大問の骨格としては 7 年なしです
国際連合のしくみ(社会) 2023・2024 2024 年度 小問で出た程度。2016 の水不足以来、国際が大問 3 の骨格になったのは 2025・2026 です
地形図の読図(社会) — — 11 年ゼロ。出ないと考えてよい枠です(雨温図・統計表の読み取りは毎年あります)

10. 形式面の注意

算数は全 20 問が答えのみです。 記述・作図・記号選択は 13 年ゼロで、途中式を書く欄もありません。

  • 算数の冒頭の注意書きに「定規・コンパス・分度器を使用してはいけません」「分数は最後まで約分して答えなさい」「円周率は 3.14 とします」が並びます(2018・2020・2023 の転写で確認)。
  • 算数は単位の書き分けが多く(cm³ と L、a と m²、分速と秒速)、答えの単位を取り違える事故がいちばん起きやすい科目です。図のある小問は全体の 25〜40%(年により幅があります)で、大問 3・4 は図やグラフが前提です。
  • 算数は 20 問を 50 分なので 1 問あたり 2 分半ですが、大問 1・2 の 13 問を 1 問 1〜1 分半で処理し、残りを大問 3〜5 に回す配分が前提の作りです。通し演習では「大問 1・2 の 13 問を 20 分、大問 3〜5 の 7 問を 25 分、見直し 5 分」で計ってください。
  • 理科は記号選択が主軸で(50〜65%)、短答が 35〜45%、残る 1 問が記述・作図・混合です。記述・作図・「選んで理由も書く」のいずれかが毎年ちょうど 1 問あります(資料のある 11 年すべて。2016 のみ 2 問)。作図はグラフに直線を引く・図に番号を書き入れる形で、絵を描かせるものではありません。
  • 理科は図やグラフのある小問が 4〜6 割で、グラフを読む作業(ばね・溶解度・地震波)が毎年あります。
  • 社会は記号選択が 72〜88%、短答 4〜20%、記述 4〜12% で、25 問のうち 18〜22 問が記号選択です。選択肢は「ア〜エから 1 つ」が基本ですが、「ア〜カから 1 つ」(組み合わせ問題)と「ア〜オから 3 つ選び、すべて記号で答えなさい」(2026 理科と同じ作り)も混ざります。
  • 社会の記述は毎年 1〜3 問で、字数の指定はほぼ無く「解答欄からはみ出ないように答えなさい」という言い方です(2017・2019・2020・2021・2023・2024・2025)。字数指定が確認できたのは 2016 年度の「15 字以内」1 問だけで、2026 は「以下の語句を使って答えなさい[語句: 娘]」と使う言葉を指定する形でした。かわりに「漢字で」「漢字 2 字で」「漢字 4 字で」の文字種の指定が多く、守らないと点になりません。
  • 社会の地形図(国土地理院の 2 万 5 千分の 1 のような読図)は 11 年 1 問も出ていません。かわりに雨温図・統計表・分布図の読み取りが中心になります。
  • 国語(2018 年度)は冒頭に「問いに字数指定がある場合は、句読点なども一字として数えます」の注意書きがあります。抜き出しは「三字で」「十九字で」と字数指定つき、記述 3 問はいずれも短めです。
  • 回と時間について。資料の冊子はいずれも 2 月 1 日午前の回です。現在公表されている募集要項では、この回は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点、4 科目を選んだ場合は理科・社会が各 50 点で、理科・社会は合計 50 分の枠で実施されます(要項の表記からは理科・社会それぞれの時間は判別できません)。2 科目と 4 科目の選択制なので、理科・社会は「合わせて 50 分で 45 問」という前提で練習しておきたいところです。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さがすべての入口になります。この学校の算数は 20 問中 3 問が計算・逆算・くふう計算で、しかも 7 年連続で同じ番号にあります。分数と小数の混じった計算、□を求める逆算、分配法則でくくるくふう計算の 3 つを、この段階で「間違えない作業」にしておくと、小 6 で 6 分ぶんの余裕が生まれます。あわせて、単位(cm³ と L、a と m²、分速と秒速)の書き換えを遊びのように触っておきます。国語は漢字と語句を毎日。時間を計るのはまだしません
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と単位換算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。この学校の算数の一行問題は、仕事算 → 年齢算 → つるかめ算(受験用教材の単元) → 過不足算(受験用教材の単元) → 食塩水 → 売買損益 → 通過算 → 平均算 → 場合の数 → 数の性質(余り)とほぼ決まっており、大問 2 の 6 問はここから選ばれています。この順に置き、8-1 の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。社会は都道府県の位置・地形・産業を、白地図を使って手を動かして覚える段階です。大問 1 の 10 問がまるごとここに乗ります。理科は 4 分野を均等に。この学校は 4 分野 1 題ずつなので、苦手分野を作ると必ず 1 大問ぶん落ちます。国語は漢字と語句と読解を続けますが、国語は 2018 年度以外の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ大問を、年度を変えて解くやり方が効きます。大問 5 だけを 10 年分、大問 3 だけを 10 年分、社会の正誤の組み合わせだけを 11 年分、という縦の切り方ができるのがこの学校の特徴です。秋以降に1 年分を、時間を計って解く演習に切り替えます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 で全分野を一巡させることより、小 4 からの「計算と単位の正確さ」です。算数 20 問・社会 25 問・国語 30 問という設問数の多さは、1 問あたりの持ち時間が短いということで、計算でつまずく子は最後まで届きません。逆に、出題される単元の範囲が狭く決まっているので、小 5 で一巡してしまえば小 6 は同じ出題位置の反復に集中できます。早く始めるほど、小 6 で「年度を変えて続けて解く」時間が長く取れる学校です。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

  • 共立女子第二中学校(東京都・女子校)— 算数がいちばん近い組み合わせです。一行問題の比率と、同じ位置に同じ単元が来る作りが似ています。同じ八王子市内です。
  • 日本大学豊山中学校(東京都・男子校)— 理科が近い組み合わせです。大問 4 題で 4 分野を 1 題ずつ置く作りが同じです。
  • かえつ有明中学校(東京都・共学)— 理科が近い組み合わせです。記号選択の比率と図表の比重が似ています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 2027 年度は、共立女子第二が 2 月 1 日・2 月 2 日、日本大学豊山とかえつ有明が 2 月 1 日・2 月 2 日・2 月 3 日の同じ時間帯に、この学校と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • この学校は 2 科目と 4 科目の選択制です。2 科目で受けるつもりなら、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。国語はこの学校の資料が 1 年分しかないため、どの候補校とも比べられていません。
  • 出題構造の近さで言えば、算数の「一行問題 13 問+重い問題 7 問」という配分と、社会の「10 問・10 問・5 問」という配分は、候補校の中でもかなり独特です。時間配分の練習はこの学校の過去問を年度を変えて使うほうがよいところです。一方、理科の 4 分野を 1 題ずつ回す作りと、社会の記号選択の処理速度は、上の学校の過去問でそのまま積み増しできます。逆に、記述の分量が多い学校を併願する場合に、この学校の過去問だけでは記述の練習になりません(算数は 13 年ゼロ、理科は年 1 問、社会も年 1〜3 問)。

13. 資料の限界

  • 入試回について。冊子はすべて 2 月 1 日午前の回と見られます。2 月 1 日午後の適性検査、2 月 2 日、2 月 3 日の回は 1 冊も入っていません。表紙の表記が転写に残っていたのは 2019 年度算数の「一貫特進クラス 2 月 1 日 AM」と 2025 年度理科の「東大・医進クラス 2 月 1 日 AM」だけで、同じ 2 月 1 日午前の枠でもクラス名の呼び方が途中で変わっています。ほかの年は表紙の表記を確認できておらず、11〜13 年すべてが同じ回だと言い切ることはできません。
  • 算数 2015 年度の冊子がありません。13 年分と書いたのは 2013・2014・2016〜2026 の合計です。
  • 国語は 2018 年度の 1 年分だけです(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2018 年度限りの観察で、「毎年」と言えることは一つもありません。直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。
  • 理科 2019 年度の転写は小問 13 問で、他の年(15〜20 問)より少なく、大問 1 が 3 問しかありません。読み落としの可能性があるため、この年は分野の配置を見るだけに使い、小問数の比較には入れていません。
  • 自動集計の要約と食い違った点を原本で採りました。(1) 算数の「大問 2 の単元が年ごとに変わる」という見え方は、大問 1・大問 2 がどちらも一行問題を並べた小問集合で、先頭の小問の単元がその大問の代表にされているために生じたもので、実体は 13 年変わっていません。(2) 社会に「字数指定が多い」とありますが、資料のある 11 年で字数の指定は 2016 年度の「15 字以内」1 問だけで、残りはすべて「漢字 2 字で」のような文字の種類の指定です。記述の指示は「解答欄からはみ出ないように答えなさい」です。(3) 理科に「記述なし」とありますが、記述・作図・「理由も答えなさい」のいずれかが 11 年すべてに 1 問あります。(4) 理科の大問が 2020 年度に 3 題から 4 題に増えたことは、11 年分の冊子の大問数を数え直して確認した本物の変化です。
  • 転写の確からしさについて。算数の 2013・2014・2016・2021・2025・2026、理科の多くの年、社会の 2020・2022・2025 は確度が低めと記録されています。これらの年は大問の構成と単元だけを使い、細かい数値や選択肢の中身は根拠にしていません。転写の中には明らかな誤字(「ヌ 2 人ですると」「ねれい」など)も残っています。
  • 図は転写できません。図形問題の細部(斜線がどこか、寸法がいくつか)は設問文と図の説明文からの推定を含みます。2013 年度と 2018 年度の大問 2 (2) を「同じ問題ではなく同じ作りの問題」と書いたのは、この図の説明文を突き合わせた結果です。
  • 精読した年は算数 6 年(2021〜2026)・理科 3 年(2024〜2026)・社会 3 年(2024〜2026)・国語 1 年(2018)です。それ以外の年は設問文どうしの突き合わせで確認できたことだけを書きました。読んでいない年の中身について断定はしていません。
  • 同じ問題の使い回しとして確認できたのは 1 例だけです(算数 2021 年度大問 2 (3) と 2022 年度大問 1 (7) の年齢算。数字まで一致し、登場人物の名前だけが違います)。似た言い回しは多いのですが、両年の設問文を突き合わせて中身まで一致したものだけを実例にしました。
  • 満点・設問別の配点は冊子にも解答用紙にも印字されていません。試験時間・配点として書いた数字は学校が公表している募集要項によるもので、過去の冊子の印字ではありません。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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