品川女子学院中等部 理科の出題傾向|14 年分の過去問(分野の配置と問い方を比較)
先に要点
品川女子学院中等部の理科(4 科で受ける第 1 回)を、資料のある 2010〜2025 年度のうち問題文が残っている 14 年(2010・2013〜2025)で通読しました。14 年とも、問題用紙の画像で「第 1 回」の表記を確かめています。2011・2012 年度は解答だけが残っていて、解答には回の表記がありません。
- 大問は 3 つで、【1】だけが Ⅰ・Ⅱ の 2 題に分かれ、計 4 題の並びです。 解答で番号を確かめた 15 年(2010〜2019・2021〜2025)すべて同じです。
- 2015〜2025 年度は、この記事の分類では物理・化学・生物・地学が 1 題ずつ。どの分野がどの位置に来るかは年ごとに入れかわります。 2014 年度は物理が 2 題で化学の題がなく、2017 年度は「熱と状態変化」の題を化学に数えています。
- 表やグラフの数値を読み取る問い、条件を 1 つだけ変えた実験を比べる問いなど、複数の年度で比べられる問い方があります。 小問の数は 2017 年度以前が 21〜24、2018 年度以降が 24〜29 で(24 の年は両方にあります)、文で答える記述は年 0〜4 問です。
入試の仕組み(社会と理科を合わせて 60 分・理科 60 点。2027 年度募集要項(予定・抜粋))は学校の頁にまとめてあるので、ここでは扱いません。この記事は「どんな問題が、どの位置に、どれくらい出てきたか」と、過去問をどう使えるかを扱います。以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
資料の状況
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| 年度 | 問題文 | 解答 | この記事での扱い |
|---|---|---|---|
| 2010 | あり | あり | 通読 |
| 2011 | 資料なし | あり | 解答から番号の付け方と題材だけ |
| 2012 | 資料なし | あり | 解答から番号の付け方と題材だけ |
| 2013〜2019 | あり | あり | 通読 |
| 2020 | あり | 資料なし | 通読(番号は問題の書き起こしから) |
| 2021〜2025 | あり | あり | 通読 |
- 回: 問題文のある 14 年は、問題用紙の画像(表紙か 1 ページ目)で「第 1 回」の表記を確かめました。
- 小問の数は、問題の書き起こしで設問番号のついた最小の単位((3)①・(3)② は別に数える)で数えました。2010 年度の【1】Ⅱ は、書き起こしでは導入文が 1 問のように扱われていたので、解答と照らして 3 問としました。
- 記述は「文で答える問」を数えました。「性質を 1 つ答えなさい」のように語句で済むものは数えていません。「水上置換法の利点を 1 つ答えなさい」(2016・2024)は、解答が文の形なので記述に入れました。
- 分野は主な内容で分けました。「熱と状態変化」(2013【1】Ⅱ・2014【1】Ⅱ・2017【2】)のような境目の題は、分け方で数字が少し動きます(「資料の限界」参照)。
年度 × 大問の表(全年度)
表の見方: 各欄は「分野・題材・小問数」。(記 n)は記述の数、(図 n)は作図の数です。2011・2012 年度は解答から見える題材だけを書いています。
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| 年度 | 【1】Ⅰ | 【1】Ⅱ | 【2】 | 【3】 | 小問計 | 記述 | 作図 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010 | 生物・メダカやトカゲなど 5 種の動物の分類・3 | 物理・ばねの縮み(直列)・3 | 化学・4 種の水よう液の判別と中和の発熱、レモン電池・9 | 地学・月の満ち欠けと日食・月食・6 | 21 | 0 | 0 |
| 2011 | 資料なし(解答から見える題材: 酸素の発生) | 資料なし(けんび鏡の部品) | 資料なし(てこ) | 資料なし(砂と水のあたたまり方、海に近い都市と内陸の気温) | 数えられない | 数えられない | 数えられない |
| 2012 | 資料なし(植物の分類) | 資料なし(マグマと火山) | 資料なし(鉄のさび) | 資料なし(凹面鏡で光を集める) | 数えられない | 数えられない | 数えられない |
| 2013 | 物理・光の直進・反射・屈折・6 | 化学寄り・メスシリンダーで小石の体積と密度、水の状態変化・6 | 地学・日食(太陽と月の大きさと距離)・6(記 1) | 生物・ミツバチの変態と 8 の字ダンス・6(図 1) | 24 | 1 | 1 |
| 2014 | 地学・星座早見と星の明るさ・5 | 物理・熱の移動と熱量(カロリー)・5 | 生物・血液の成分と A・B・O・AB のぎょう集反応(先生と生徒の会話)・6(記 1) | 物理・光の 3 原色と虹(実験レポート)・6 | 22 | 1 | 0 |
| 2015 | 地学・火成岩と堆積岩・6 | 物理・滑車とばねばかり・4 | 生物・葉のつき方(葉序。先生と生徒の会話)・6(記 1・図 1) | 化学・酸性の温泉と石灰石・塩酸・6(記 3) | 22 | 4 | 1 |
| 2016 | 地学・雲・露と湿度・5 | 生物・消化器官と消化液・5 | 物理・ばねの実験(会話文・グラフ)・8(記 1・図 1) | 化学・水素と金属のとけやすさ(トタンとブリキ)・6(記 2) | 24 | 3 | 1 |
| 2017 | 地学・地震の波・5 | 物理・電磁石と方位磁針・5 | 化学寄り・氷を加熱したときの温度変化・7(記 1・図 1) | 生物・だ液の消化こう素の実験・6(記 2・図 2) | 23 | 3 | 3 |
| 2018 | 物理・光(小さな穴で映る像)・4 | 生物・ジャガイモ・6 | 地学・月の満ち欠け(姉妹の会話、ニュージーランドからの見え方)・10(図 2) | 化学・炭の燃焼と原子の数(ニホニウム)・9 | 29 | 0 | 2 |
| 2019 | 地学・星の動きとオリオン座・4 | 物理・ふりこ・5 | 化学・金属の性質と密度・7(記 1) | 生物・光合成と呼吸(定性的と定量的)・8(記 1) | 24 | 2 | 0 |
| 2020 | 化学・スチールウールの燃焼・5 | 地学・気温・地温と雲の種類・6 | 生物・種子の発芽条件(実験①〜⑩)・6(記 3) | 物理・鏡にうつる像・8 | 25 | 3 | 0 |
| 2021 | 物理・散歩の会話(虹・ブランコ・シーソー・雷など)・6 | 生物・こん虫とクモ・3(記 1) | 化学・「はかる」こと(電子てんびん・メスシリンダー・密度)・9(記 1) | 地学・地震と緊急地震速報・8(図 1) | 26 | 2 | 1 |
| 2022 | 物理・角材を机からはみ出させるつり合い・6 | 地学・流れる水のはたらき・6(記 1) | 化学・二酸化炭素と気体のとけ方、魚のえら呼吸・8(記 1) | 生物・シロイヌナズナの花のつくりと遺伝子・5(記 1) | 25 | 3 | 0 |
| 2023 | 化学・食塩の溶け方とろ過・6(記 1) | 地学・4 地点のがけの地層と火山灰・6 | 物理・浮力(ばねばかりと台ばかり)・8 | 生物・アユの一生となわばり・8(記 1) | 28 | 2 | 0 |
| 2024 | 地学・南の空の 1 等星と冬の大三角・6 | 物理・光の反射と屈折・5(図 1) | 化学・ラムネ作り(重そうとクエン酸)・7(記 2・図 1) | 生物・花芽と夜の長さ(実験 1〜7)・7(記 1・図 1) | 25 | 3 | 3 |
| 2025 | 物理・音の速さとモノコード・6 | 生物・メダカの産卵とけんび鏡・5 | 化学・紫イモ水よう液とパンケーキ・7(記 1) | 地学・月と星(ニュージーランドの友人と電話)・10 | 28 | 1 | 0 |
表は 16 行(問題文のある 14 年+解答だけの 2 年)です。
分野の位置の数え上げ(2015〜2025 の 11 年)
読み方: 「地学は【1】Ⅰ に 5 年度」のように、どの分野がどの位置に何年度来たかを数えたものです。
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| 位置 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 |
|---|---|---|---|---|
| 【1】Ⅰ | 4(2018・2021・2022・2025) | 2(2020・2023) | 0 | 5(2015・2016・2017・2019・2024) |
| 【1】Ⅱ | 4(2015・2017・2019・2024) | 0 | 4(2016・2018・2021・2025) | 3(2020・2022・2023) |
| 【2】 | 2(2016・2023) | 6(2017※・2019・2021・2022・2024・2025) | 2(2015・2020) | 1(2018) |
| 【3】 | 1(2020) | 3(2015・2016・2018) | 5(2017・2019・2022・2023・2024) | 2(2021・2025) |
※ 2017 年度【2】は「熱と状態変化」。ここでは化学に数えました。
- 生物は 11 年で【1】Ⅰ に一度も来ていません。化学は【1】Ⅱ に一度も来ていません。
- 2019 年度以降の 7 年では、化学が【2】に来た年が 5 年度あります(2019・2021・2022・2024・2025)。【3】は生物 4 年度・物理 1 年度(2020)・地学 2 年度(2021・2025)で、決まった分野が来るわけではありません。
変わらない所と変わる所
2010〜2025 年度を通して変わらない所
- 大問は 3 つで、【1】が Ⅰ・Ⅱ の 2 題。 解答で確かめた 15 年(2010〜2019・2021〜2025)すべて同じです(2020 年度は解答が無く、問題の書き起こしにある「Ⅰ」「Ⅱ」の表示から同じ並びと読みました)。
- 【1】は短く、【2】【3】は長い。 【1】Ⅰ・Ⅱ は 3〜6 小問、【2】【3】は 5〜10 小問です(問題文のある 14 年)。10 小問の大問は 2018【2】と 2025【3】の 2 回で、どちらも地学の会話文でした。
- 2015〜2025 年度は 4 分野が 1 題ずつ。 この 11 年は毎年そうです(2017 年度の熱を化学に数えて)。2010 年度もそうでした。2013 年度は【1】Ⅱ(状態変化・密度)を化学に数えれば 4 分野、2014 年度だけは熱と光で物理が 2 題、化学にあたる題がありませんでした。
- 答え方は語句・数値と記号選択が大半。 記述は 14 年で最も多い年でも 4 問(2015)、0 問の年が 2 年(2010・2018)あります。
- 品川(学校の所在地)が問題文に出てくる。 「品川から見上げると」(2010【3】)、実験レポートを出した「品川花子さん」(2014【3】)、「品川に住んでいる小学校 4 年生の花子さん」(2018【2】)、「品川から南方の空」(2019【1】Ⅰ)、「品子さん」(2023【1】Ⅱ)、「品川女子学院高等部 1 年の S さん」(2025【3】)。天体の題では 2010・2018・2019 年度の観察地が品川に設定され、方角や時刻を品川から見たものとして考えさせます。
2018 年度から変わった所
- 小問の数が増えた。 問題文のある年で見ると、2010〜2017 年度の 6 年は 21〜24 問、2018〜2025 年度の 8 年は 24〜29 問です(2013・2016・2019 年度はどれも 24 問で、範囲は 24 で重なります)。増えた分は主に【2】【3】です。
- 会話文の大問が長くなった。 会話文の題は 2014【2】(S さんと J 先生)・2015【2】(S 先生と J さん)・2016【2】(ばねの授業)と以前からありましたが、空欄は 2〜3 か所でした。2018 年度以降の 2018【2】(花子さんと姉の晶子さん)・2021【1】Ⅰ(S さんとお父さんの散歩)・2025【3】(S さんと J さんの電話)は、空欄が 6〜9 か所あり、会話を読み進めながら(あ)(い)…を順に埋めていく作りです。
毎年変わる所
- 4 題それぞれの題材は毎年作り直されます。同じ単元でも、場面と数値は毎回ちがいます。
- 作図の有無は年によって大きくちがいます(0 問が 7 年、3 問が 2 年)。グラフをかく作図は 2016・2017・2024 の 3 年に出ていて、2024 年度は軸の取り方まで指定されました。
問い方の実例(くり返し出る問い方)
設問文は要約です。
1. 表やグラフの数値から比例をつかみ、量を求める・頭打ちの理由を考える
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2015 | 【3】(3)④ | 塩酸 30mL に石灰石 1.8g を入れるとどうなるか。式も書く |
| 2017 | 【3】(4) | 10 分すぎてグラフが横ばいになる理由を説明 |
| 2018 | 【3】(4)② | 炭が燃え残ったとき、容器の酸素は何 g か |
| 2020 | 【1】Ⅰ(5) | スチールウールと結びついた酸素は何 g か |
| 2023 | 【1】Ⅰ(3)② | 5g ずつ食塩を入れて、とけ残るのは何杯目か |
| 2024 | 【2】(2)② | 重そうを増やしても気体が増えない理由 |
| 2025 | 【2】(4) | 炭酸ナトリウムを 1g にするには重そう何 g か |
上の 7 例のうち、化学は 6 例(うち 2 例は短い【1】Ⅰ)、生物は 1 例(2017 年度【3】だ液の実験)です。分野をまたいで、表やグラフの数値を読み取る問いを並べました。「どちらが先に足りなくなるか」(2015・2018)、「とけ残るのはいつか」(2023)、「なぜ横ばい・増えないのか」(2017・2024)のように、量が比例しなくなる所を聞く問いが多く、2020・2025 年度は比を使って量を求める問いです。
2. 光の 3 つの性質(直進・反射・屈折)を語句で答え、鏡やガラスで確かめる
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2013 | 【1】Ⅰ | まっすぐ進む性質、はね返る性質の名前を漢字 2 字で。鏡で物体が見えない人を選ぶ |
| 2018 | 【1】Ⅰ | 光の 3 つの性質の名前を答える。小さな穴でスクリーンに映る形 |
| 2020 | 【3】 | 鏡で像がどれだけ動いて見えるか |
| 2024 | 【1】Ⅱ | 反射と屈折の名前。鏡に映った照明が見えない位置を選ぶ |
光を主題にした題は 2013・2014・2018・2020・2024 の 5 年(2021【1】Ⅰ にも虹の屈折が 1 問)。2013 と 2024 は「鏡に映ったものが見えない位置(人)を選ぶ」という同じ作りの問いを含みます(図と設問文は別のもの)。
3. 条件を 1 つだけ変えた実験を比べさせる
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2017 | 【3】(5)(6) | 物質の量・こう素の量を 2 倍にしたグラフをかく |
| 2020 | 【2】(3)〜(6) | 発芽に水が要ることは①〜⑩のどの 2 つを比べればわかるか |
| 2024 | 【3】(4)(5) | 夜の長さを変えた実験 1〜5 から言えることを 2 つ選ぶ |
| 2025 | 【1】Ⅱ(2) | 水温 15・25・30℃ のどの水そうで産卵したか |
生物の題に集中しています。「この 2 つを比べると何がわかるか」を言葉にできるかが問われます。
4. 理由を文で説明させる(記述)
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2015 | 【2】(6) | 葉が重ならないつき方の利点 |
| 2016 | 【3】(5) | トタンとブリキで鉄のさびやすさがちがう理由 |
| 2019 | 【3】(3) | 光が 0 のとき二酸化炭素が増えた理由 |
| 2022 | 【1】Ⅱ(6) | 小さいつぶの土地は保水力が高い理由 |
| 2023 | 【3】(7) | 「利益」「労力」を使い 35 字以内で |
| 2025 | 【2】(3) | 息をふきこむと赤色になった理由 |
字数指定は 2015【3】(3)①(20 字以内)と 2023【3】(7)(35 字以内)の 2 問。使う語句の指定は 2013【2】(3)(太陽・月・直径)、2020【2】(6)(語句の一覧から選んで使う)、2021【2】(8)(はかりとった量・値のはん囲)、2023【3】(7)(利益・労力)の 4 問です。
5. 実験器具の名前と正しい使い方
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2013 | 【1】Ⅱ | 器具の名前(メスシリンダー)と目もりの読み |
| 2019 | 【2】(4)② | メスシリンダーで立方体の体積をはかる手順を説明 |
| 2020 | 【1】Ⅱ(2) | 温度のはかり方で間違っているものを選ぶ |
| 2021 | 【2】(2)(3) | 電子てんびんの操作の順、メスシリンダーの目の位置 |
| 2023 | 【1】Ⅰ(3)③ | 図のろ過のまちがいを 2 つ直す |
| 2025 | 【1】Ⅱ(4) | けんび鏡のピント合わせの順、プレパラートを動かす向き |
2011 年度の解答にも、けんび鏡の部品の名前(接眼レンズ・レボルバー)が出ています。
6. 会話の空欄を順に埋めていく
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| 年度 | 大問 | 設問の要約 |
|---|---|---|
| 2018 | 【2】 | 姉妹の会話の①〜⑧に月の形・時刻・方位を入れる |
| 2021 | 【1】Ⅰ | 散歩の会話の(あ)〜(か)に語句や理由の文を選んで入れる |
| 2025 | 【3】 | 電話の会話の(あ)〜(け)に月・方角・星を入れる |
繰り返し出る題材・単元
読み方: 問題文のある 14 年で、大問の主題として出た単元を、題(【1】Ⅰ・Ⅱ は別々)の数で数えました。1 つの題が 2 つの単元に入ることがあります(2025【3】は月と星の両方)。2011・2012 年度は数えていません。
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| 単元 | 出た年(大問) | 題数 |
|---|---|---|
| 光(反射・屈折・像) | 2013【1】Ⅰ・2014【3】・2018【1】Ⅰ・2020【3】・2024【1】Ⅱ | 5 |
| 月・太陽・日食 | 2010【3】・2013【2】・2018【2】・2025【3】 | 4 |
| 星・星座 | 2014【1】Ⅰ・2019【1】Ⅰ・2024【1】Ⅰ・2025【3】 | 4 |
| ばね・滑車・てこ・浮力(力のつり合い) | 2010【1】Ⅱ・2015【1】Ⅱ・2016【2】・2022【1】Ⅰ・2023【2】 | 5 |
| 熱と状態変化 | 2013【1】Ⅱ・2014【1】Ⅱ・2017【2】 | 3 |
| 気体の発生と集め方 | 2016【3】・2021【2】・2022【2】・2024【2】 | 4 |
| 燃焼 | 2018【3】・2020【1】Ⅰ | 2 |
| 金属と酸 | 2015【3】・2016【3】・2019【2】 | 3 |
| 水よう液の性質と判別 | 2010【2】・2023【1】Ⅰ・2025【2】 | 3 |
| 地震 | 2017【1】Ⅰ・2021【3】 | 2 |
| 気象(雲・湿度・気温) | 2016【1】Ⅰ・2020【1】Ⅱ | 2 |
| 岩石・地層・流水 | 2015【1】Ⅰ・2022【1】Ⅱ・2023【1】Ⅱ | 3 |
| 植物(つくり・光合成・発芽・花) | 2015【2】・2018【1】Ⅱ・2019【3】・2020【2】・2022【3】・2024【3】 | 6 |
| 人体(消化・血液) | 2014【2】・2016【1】Ⅱ・2017【3】 | 3 |
| 動物(分類・メダカ・こん虫・アユ) | 2010【1】Ⅰ・2013【3】・2021【1】Ⅱ・2023【3】・2025【1】Ⅱ | 5 |
このほか、2021【1】Ⅰ の散歩の会話には虹・ブランコ・シーソー・雷・信号機の電球が 1 問ずつ入っています。
年をまたいで似た問いが出ている例を挙げます。いずれも両年の書き起こしで確かめましたが、設問文や図・数値はちがうので、同じ問題の再出題ではありません。
- ニュージーランドから見た月: 2018【2】(10) は午後 9 時に南中する月をニュージーランドから見た形を作図で、2025【3】は「日本では右半分、ニュージーランドでは左半分が光って見える」会話から始まり、南半球での星の写真の向きまで選ばせます。
- 水上置換法の利点: 2016【3】(1)② と 2024【2】(1)② はほぼ同じ問いで、解答もどちらも「純粋な気体を集めることができる」でした。
- 1 等星と 6 等星の明るさ: 2014【1】Ⅰ(5) は「等級が 1 つ小さくなると約何倍か」、2024【1】Ⅰ(1) は「1 等級で約 2.5 倍のとき、1 等星は 6 等星の約何倍か」。
- メダカ: 2010【1】Ⅰ(3)(メダカについて正しい文を選ぶ)と 2025【1】Ⅱ(おすとめすのひれ、産卵の水温)。
- しばらく出ていない単元: 電気は、2010【2】のレモン電池、2016【3】(3) の金属でつくる電池、2017【1】Ⅱ の電磁石が、14 年で見つかった電気の題のすべてです(2021【1】Ⅰ に信号機の電球が 1 問)。ふりこは 2019【1】Ⅱ のあと、ブランコの形で 2021【1】Ⅰ に 1 問あるだけです。音は 2025【1】Ⅰ が 14 年で初めてでした。
よく出る単元で、実際に何を聞かれたか
天体(月・太陽・星)
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| 年度 | 大問 | 聞かれたこと |
|---|---|---|
| 2010 | 【3】 | 公転・自転の語句、品川から見た月の形、皆既日食、日食と月食の並び順、月の出が毎日おくれる時間 |
| 2013 | 【2】 | 太陽と月までの距離の比、光が届く時間、太陽の直径は月の約何倍かを文で、投影板で見た日食の欠け方の順 |
| 2014 | 【1】Ⅰ | 星座早見の名前と使い方、3 時間後に回す向きと角度、等級と明るさ |
| 2018 | 【2】 | 月の形の変わり方、衛星、時刻と方位、南中する月の形を品川とニュージーランドで作図 |
| 2019 | 【1】Ⅰ | 東西南北の空の星の動き、北極星、オリオン座とシリウス |
| 2024 | 【1】Ⅰ | 1 等星と 6 等星の明るさ、こう星、冬の大三角、1 か月前に同じ位置に見える時刻 |
| 2025 | 【3】 | 上弦の月、自転、1 時間に 15° の式、南半球での太陽・星の動きと写真の向き |
月の題のうち 2018・2025 年度は、「観察する場所が変わると見え方がどう変わるか」(ニュージーランドからの見え方)まで聞いています。
力のつり合い(ばね・滑車・てこ・浮力)
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| 年度 | 大問 | 聞かれたこと |
|---|---|---|
| 2010 | 【1】Ⅱ | ばねを 1cm 縮めるおもり、3 本を直列にしたときの長さの合計 |
| 2015 | 【1】Ⅱ | 滑車とばねばかりの値、天井にかかる力、手で引くきょり |
| 2016 | 【2】 | ばねの実験の会話、測定データをグラフに点で打つ、直列につないだ本数を求める |
| 2022 | 【1】Ⅰ | 角材の体積と重さ、重ねた角材を机のはしから落ちる直前まで押し出したはみ出しの長さ |
| 2023 | 【2】 | 浮力の大きさ、ばねばかりと台ばかりの値(糸を切ったあとまで) |
5 題のうち 4 題(2010・2016・2022・2023)は、最後の小問で「直列につなぐ」「重ねたまま押し出す」「糸を切る」など条件を 1 段階進めて、もう一度計算させます。2015 は、おもりを引き上げたときに手で引くきょりを最後に聞いています。
化学の量の計算
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| 年度 | 大問 | 聞かれたこと |
|---|---|---|
| 2010 | 【2】 | 水よう液を混ぜたときの温度上昇(中和の熱量) |
| 2015 | 【3】 | 塩酸と石灰石で、どちらが余るかを式で |
| 2018 | 【3】 | 炭素原子の数とおもさ、燃え残った炭と酸素のおもさ、原子の個数の比 |
| 2019 | 【2】 | 金属の体積と密度を表から、A〜E の金属を当てる |
| 2020 | 【1】Ⅰ | スチールウールと結びついた酸素のおもさ |
| 2021 | 【2】 | 気体の密度、測定の値のはん囲 |
| 2023 | 【1】Ⅰ | 食塩水の濃さ、うすめる水の量、とけ残る杯数 |
| 2024 | 【2】 | 発生した気体の体積をグラフにし、ラムネ 1 個から出る気体の体積 |
| 2025 | 【2】 | 重そうを加熱してできる炭酸ナトリウムの量から逆算(小数第 1 位まで) |
「1g あたり」「1cm³ あたり」の量を出してから比で進める計算が、9 題の多くに入っています。2018【3】の「1 億つぶつぶ」のように、見慣れない単位を問題の中で定義して使わせる年もあります。
家でやること
ここに書く年度と大問の番号は原本で読んだものです。使う順番や組み合わせは目安で、効果は確かめていません。
学習の状況ごとに、使える年度と大問を挙げます。どれも、手元にその年度の問題と解答があることが前提です(2020 年度は解答の資料がありません)。単元の練習に使った年度は、あとで 1 年分を初めて解く練習には使いにくくなります。通して解くために取っておきたい年度がある場合は、単元の練習には別の年度を選びます。
単元を学んだあと
【1】Ⅰ・Ⅱ は 3〜6 小問の短い題で、用語や観察の知識で答える問いが多いので、学んだ単元の題を 1 題ずつ切り出せます。例: 2025【1】Ⅱ(メダカとけんび鏡)、2018【1】Ⅱ(ジャガイモ)、2016【1】Ⅱ(消化)、2015【1】Ⅰ(火成岩と堆積岩)、2016【1】Ⅰ(雲・露と湿度)、2020【1】Ⅱ(気温・地温・雲)、2014【1】Ⅰ(星座早見)、2013【1】Ⅰ(光の 3 つの性質の名前)。実験器具(けんび鏡・メスシリンダー・ろ過の道具)が出た題では、図の器具と手順を教科書の写真と見比べられます。
似た問いを比べたいとき
同じ単元の題を、年度をまたいで並べられる組です。場面と数値はそれぞれ違います。
- 力のつり合い: 2010【1】Ⅱ(ばね)・2016【2】(ばねの会話・グラフ作図)・2015【1】Ⅱ(滑車)・2022【1】Ⅰ(角材)・2023【2】(浮力)
- 光: 2013【1】Ⅰ・2024【1】Ⅱ(どちらも鏡に映ったものが見えない位置を選ぶ問いを含む)・2020【3】(鏡の像の移動)・2014【3】(3 原色と虹)
- 月と星: 2010【3】・2018【2】・2024【1】Ⅰ・2025【3】(2018・2025 はニュージーランドからの見え方)
- 化学の量の計算: 2023【1】Ⅰ(溶解)・2020【1】Ⅰ(燃焼)・2024【2】(ラムネ)・2015【3】(石灰石と塩酸)・2018【3】(炭の燃焼)
- 条件を 1 つだけ変えた実験: 2020【2】(発芽)・2019【3】(光合成と呼吸)・2024【3】(花芽)
条件を変えた実験の題は、「どの 2 つを比べると何がわかるか」を答える問いが中心です。解いたあとで、比べた 2 つと分かったことを言葉にして解答と見比べると、記述の問いと同じ確かめ方ができます。
1 年分を通して形式を確かめたいとき
理科は社会と合わせて 60 分で、問題用紙の表紙にも「11:00〜12:00」と印刷されています。時間を計って 1 年分を解く場合は、社会と合わせて 60 分を取るのが本番の形に近い使い方です。理科の 4 題に何分かかったかを記録しておくと、社会との時間の分け方を考える材料になります。
小問の数は 2018 年度以降が 24〜29 問、2017 年度以前が 21〜24 問です。2018【2】と 2025【3】は、会話の空欄を順に埋める 10 小問の長い題です。記述を見直したいときは、「問い方の実例 4」の 6 題が、理由を書く問いの例になります。書いた答えは学校の解答と見比べ、問題文や表のどこを根拠にしたかが書けているかを確かめます。
資料の限界
- 問題文が無い年: 2011・2012 年度は解答しか無く、題材は解答から見えるものだけを書きました。2020 年度は解答が無く、正解と番号の付け方を解答で確かめていません。2026 年度の第 1 回・第 2 回の社会・理科の問題は学校の 入試問題と解答用紙 の頁で公開されていますが(2026-10-06 確認)、この記事では数えていません。同じ頁に載っている 2025 年度以前の資料は解答用紙が中心で、2010〜2025 年度の問題文は市販の過去問集などで手に入れる必要があります。
- 回: 問題文のある 14 年は、問題用紙の画像(表紙か 1 ページ目)で「第 1 回」の表記を確かめました。2011・2012 年度の解答には回の表記がなく、第 1 回の解答かどうかは確かめられていません。資料は 1 年に 1 冊で、第 2 回(2 月 2 日)や、2 月 4 日の表現力・総合型の問題は読んでいません。
- 配点が印刷されていない: 設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。この記事の「多い・少ない」はすべて小問の数で数えたもので、実際の配点の重さとはちがう可能性があります。
- 図: この記事の数字は、問題用紙の画像から起こした書き起こしで数えたものです。図は書き起こしに文字で起こされておらず、目もりの細かい数値までは読めていません。
- 分野の分け方: 「熱と状態変化」(2013【1】Ⅱ・2014【1】Ⅱ・2017【2】)や、会話の中に物理の話題が並ぶ 2021【1】Ⅰ など、分野の境目にある題は、主な内容で分けました。分け方を変えると「4 分野 1 題ずつ」の年数が変わることがあります。
- 数え方: 小問と記述の数は上の「資料の状況」に書いた基準で数えました。同じ資料でも、数え方が変われば数字は少し動きます。
次に使う道具 — この学校を 保存 しておくと、マイページと比較で使えます、科目と試験時間を並べて見るなら 比較。
この学校の深掘り記事: 品川女子学院中等部 国語の出題傾向|2010〜2018 年度の過去問/品川女子学院中等部の入試 2027(予定)|4 つの回・英検加点・2024〜2026 年度の結果/品川女子学院中等部 算数の出題傾向|14 年分の過去問(2023 年度に 4 大問へ)/品川女子学院中等部 社会の出題傾向|16 年分の過去問(雨温図は 9 年連続)
数字はすべて過去問の書き起こしと学校の資料から数えたものです。合格可能性・お子さんとの相性・学校の優劣は扱いません(→ 資料の限界・方法論)。更新 2026-10-13。