関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

女子美術大学付属中学校の過去問分析

女子私立東京都杉並区

重要結論

  1. 大問の数・並び・題材の出題位置(大問の番号と順番)が 17 年間ほとんど動きません。算数は 5 大問の「何番に何が出るか」が、精読した 14 年で同じです。
  2. 算数の大問 5 は導入文まで毎年同文です(「斜線部分を底面とする高さ 10cm の立体について、次の問いに答えなさい」を精読した 14 年すべてで確認)。
  3. 理科は物理 → 地学 → 化学 → 生物の 4 大問、社会は地理 2 題 → 歴史 2 題 → 公民+前年の出来事 1 題の 5 大問という並びが続きます。

今週やること

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 5 を解いて、「おうぎ形の中心角を合計 → 底面積 → ×高さ」「底面積×2+底面の周×高さ」の手順が手から出てくる状態か確かめます。
  2. 算数の大問 5 だけを、2015 年度以降の 12 年分まとめて解きます。
  3. 算数の大問 1 の (8)(9)(10)(角度・平面図形の面積・円とおうぎ形)を、枠ごとに年度を変えて解きます。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回
資料の範囲: 17 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 14 年・理科 16 年・社会 17 年・国語 4 年
制約: 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016 年度までのものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年 2020・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 2 回: 2017・2018(間隔 1)。原本(解答用紙・紙面)で確かめて訂正した年: 2015 年度(読み取りの確度が低く数えていなかった年を、原本で 4 題)。前回の変化のときの分野の並び: 物理|地学|化学|化学|化学 → 物理|地学|化学|生物
  • 社会: 5 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 11 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: なし(2010〜2025 年度の、数えられた資料 11 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回。原本(解答用紙・紙面)で確かめて訂正した年: 2011 年度(読み取りの確度が低く数えていなかった年を、原本で 5 題)・2013 年度(読み取りの確度が低く数えていなかった年を、原本で 5 題)

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都杉並区
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前(110 名程度)— 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会)/第 2 回「女子美自己表現入試」2 月 2 日午前(10 名程度)— 記述/第 3 回 2 月 3 日午前(15 名程度)— 2 科(国語・算数)
試験時間・配点 国語・算数は各 45 分・各 100 点。理科・社会は同じ時間帯にまとめて実施・各 50 点(時間は募集要項で確認してください)。第 2 回の記述は 60 分・100 点
第 2 回の中身 「女子美自己表現入試」という名前の回で、思考力・判断力・表現力・文章力を見ます
面接 第 2 回のみ面接があります(第 1 回・第 3 回に面接はありません)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは第 1 回の問題だけです。第 2 回・第 3 回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 大問の数・並び・題材の出題位置(大問の番号と順番)が 17 年間ほとんど動きません。算数は 5 大問の「何番に何が出るか」が、精読した 14 年で同じです。
  2. 算数の大問 5 は導入文まで毎年同文です(「斜線部分を底面とする高さ 10cm の立体について、次の問いに答えなさい」を精読した 14 年すべてで確認)。
  3. 理科は物理 → 地学 → 化学 → 生物の 4 大問、社会は地理 2 題 → 歴史 2 題 → 公民+前年の出来事 1 題の 5 大問という並びが続きます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 5 だけを、2015 年度以降の 12 年分まとめて解きます。
  2. 算数の大問 1 の (8)(9)(10)(角度・平面図形の面積・円とおうぎ形)を、枠ごとに年度を変えて解きます。
  3. 社会の大問 5(前年の出来事 × 憲法 × 選挙・国会) 17 年分を年度を変えて続けて解きます。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 5 を解いて、「おうぎ形の中心角を合計 → 底面積 → ×高さ」「底面積×2+底面の周×高さ」の手順が手から出てくる状態か確かめます。

注意

  1. 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 14 年(2010、2014〜2026) 3 年(2011〜2013。問題冊子が無く解答用紙のみで、大問数・小問数・作図欄は読み取れますが題材は推定です) 17 年(2010〜2026) 高。式の細部(分数・単位)は転写に揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 16 年(2010、2012〜2026) 0 年 16 年(2010、2012〜2026。2011 は未収録) 高
社会 17 年(2010〜2026) 0 年 17 年(2010〜2026) 高。ただし 2026 年度の解答は別校のものが混入しており、2026 は問題冊子だけで分析しました
国語 4 年(2010・2014・2015・2016) 3 年(2011〜2013。解答のみ) 7 年(2010〜2016) 2016 年度で止まっています。2017 年度以降の問題文は著作権処理の関係で掲載されない年が多く、直近 10 年の国語は市販の過去問集で補う必要があります
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では 2026 年度の社会の解答だけが別校のものでした。
  • 入試回は第 1 回のみです(冊子表紙に「第 1 回」の表記を確認しました)。第 2 回以降の傾向はこの資料からは分かりません。
  • 試験時間は、冊子や解答用紙に表記のある年に限れば理科・社会 30 分、国語 50 分でした。算数は表記を確認できていません。これは当時の冊子に印刷されていた表記です。いま受ける入試の試験時間は 1 節と募集要項で確認してください。
  • 満点・設問別配点は、どの科目・年度にも印刷されていません。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、大問の数・並び・題材の出題位置が 17 年間ほとんど動いていません。

算数は 5 大問の「何番に何が出るか」が精読した 14 年で同じで、大問 5 に至っては導入文が毎年同文です(「斜線部分を底面とする高さ 10cm の立体について、次の問いに答えなさい」を 2010〜2026 の精読した 14 年すべてで確認しました)。理科は 4 大問が物理 → 地学 → 化学 → 生物の順で並び、社会は地理 2 題 → 歴史 2 題 → 公民+前年の出来事 1 題の 5 大問です。国語も精読した範囲では、小説 1 題+漢字語句 1 題の 2 大問から動いていません。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。ただしこの学校には、それに近い出方もあります。算数の大問 5 は導入文そのものが 14 年同文ですし、理科では 2015 年と 2024 年に同じ設定の問題が、2013 年と 2021 年の中和に同文の小問が実際に出ています(中身は 7 節・8 節)。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」にいちばん近くなります。年ごとに通しで解くより、同じ大問を、年度を変えて解く(算数の大問 5 だけを 14 年分、大問 1 の (10) だけを 14 年分、社会の大問 5 だけを 17 年分…)ほうが、この学校では効率がよくなります。時間配分の練習は理科・社会(30 分で 20 問前後)で必要ですが、これは通し演習を数回すれば足ります。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。算数の大問 3 の文章題の単元、理科の各分野の中の単元(電気 → てこ → 電磁石…の循環)、社会の歴史の切り口(文化史・自校史・感染症史など)は年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備します。


6. この学校らしさが出る場所

  • 美術史・工芸が歴史の入口になります。 雪舟(2016 大問 3・2023 大問 3・2024 大問 3 の選択肢)、運慶(2023 大問 3)、水墨画(2016・2021)、葛飾北斎(2020 大問 4 新紙幣の浮世絵・2026 大問 3)、歌川広重「東海道五十三次」(2026 大問 3、コロナ死の記述と結びます)、有田焼(2023 大問 2)、箱根の伝統工芸(2023 大問 1)、友禅(2017 大問 2)、綿織物・絹織物(2012・2014 の貿易品)。政治史より文化財・作家名から時代を問う作りが、17 年を通して一貫しているように見えます。
  • 「デザイン」「ポスター」「絵」が問題文に入ります。1940・1964・2020 年の東京五輪ポスター(2015 大問 4)、女子美生がデザインした都道府県 PR キャラクター(2016 大問 1)、ユニバーサルデザインの語を答えさせる問い(2022 大問 2)、新紙幣の表裏のデザイン(2020 大問 4)、漫画家 4 人の戦争体験(2017 大問 4)、直島「アートの島」の地形図(2026 大問 1)、万博「いのち輝く未来社会のデザイン」(2026 大問 5)。
  • 自校を題材にします。スケッチ旅行(2015 房総半島、2023 箱根)、女子美の生徒「好美さん」が 2012・2015・2016・2017・2020・2022〜2026 に登場し、2023 大問 4 は女子美術大学と付属校の校史(絵の具の配給統制・空襲・戦後の制服デザイン)が丸ごと 1 題です。2020 大問 4 も「女子美術大学付属中学校に通う二人の生徒の会話」で始まります。
  • 理科でも「描く・観察する」が出ます。星座のスケッチと 1 か月後の位置(2017 大問 2)、こん虫 4 種の頭部スケッチの同定(2019 大問 4)、月の形と影を描く問い(2023)、葉への光の当て方を自分で描いて実験計画を示す問い(2026 大問 4 問 7)。
  • 算数は「図を目で捉える」設問の比重が高くなっています。大問 1 (8) の角度は折り紙の折り返しが 14 年で 7 回(2015・2016・2017・2019・2022・2023・2024)、(10) は円を並べた図の太線の長さ・面積が 11 回、大問 5 は方眼上の曲線図形です。教科書を越えた知識は要りませんが、図形を分解して見る力を毎年同じ場所で測っているように見えます。
  • 女性を主題にする問題が複数年あります(2011 婦人参政権、2013 北条政子、2025 十代の少女たちと津田梅子)。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 5(立体) — 方眼上のおうぎ形と正方形を組み合わせた図形を底面とする、高さ 10cm の柱体の体積・表面積です。導入文が 14 年同文で、変わるのは方眼上の図案だけです(2020・2026 は半径 2cm と 4cm のおうぎ形、2022 は 4cm と 6cm、2025 は 1cm と 4cm)。手順は「おうぎ形の中心角を合計 → 底面積 → ×高さ」「底面積×2+底面の周×高さ」で毎年同じです。2015 年度以降の 12 年分をまとめて解いて、手順を体に入れます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 10 枠を枠ごとに — (1)(2) 計算、(3) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)、(4) 縮尺・単位換算、(5) 食塩水、(6) 特殊算、(7) 場合の数、(8) 角度、(9) 平面図形の面積、(10) 円とおうぎ形。この並びが 2010〜2026 の精読した 14 年で崩れていません。差がつくのは (8)〜(10) で、(10) と大問 5 は「中心角の合計」という同じ技術です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・大問 5(公民+前年の出来事) — 前年の出来事を入口に、憲法条文の穴埋め(2022 年 14 条・2024 年 9 条・2025 年 14 条・2026 年 25 条)、国会・内閣の仕組み、選挙制度を問います。17 年すべて公民です。直近 1 年のニュースを「どの制度の話か」で整理し、憲法 9 条・14 条・25 条を空欄補充できる形にしておきます。国会・内閣・選挙制度の名称は漢字で書けるように。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・化学の水溶液計算 — 中和(2012・2013・2014・2017・2021・2026)、金属と塩酸(2010・2016・2018・2019・2022・2023)、溶解度・再結晶(2015・2017・2020・2024・2025)。表やグラフから比例関係を読み、過不足と濃度 % を計算する流れは 3 単元で共通です。2024 年の大問 3 は 2015 年の大問 3 と同じ設定(硝酸カリウム+塩化ナトリウム+砂の分離、選択肢ア〜キまで同じ)で、2013 年と 2021 年の中和にも同文の小問があります。2015 と 2024、2013 と 2021 を並べて解くと、使い回しの実感がわきます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・大問 4(速さとグラフ・作図)と大問 3(穴埋め文章題) — 大問 4 は精読した 14 年すべてで「グラフをかきなさい」が 1 問(2022 のみ 2 問)。速さ(旅人算・ダイヤグラム)が 10 回、水量とグラフが 4 回(2017・2019・2021・2023)です。大問 3 は「(考え方)」の式の空欄(ア)(イ)…を埋める形式が 14 年不変で、単元は毎年入れ替わりますが 2024・2025・2026 は 3 年連続で仕事算でした。その前は売買損益(2010・2022)、割合と比(2015・2020・2023)、流水算(2017)、時計算(2018)、通過算(2019)、つるかめ算(2016・2021)、過不足算(2014)です。大問 2 の規則性(数表・図形・数列の 3 種類)も各 3 年分ずつ解いておきます。差がつくのは「〜になるのは何番目・何段目か」の逆引きです。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・地形図の読図と、大問 3 の文化史・飛鳥奈良 — 地形図は 2011・2015・2018・2019・2021・2022・2024・2026 の 8 回、直近 6 年で 4 回です。断面図の選択(2026)、地図記号(2015 裁判所・城跡、2024 自然災害伝承碑、2026)、方位(2018)、縮尺計算(2026: 8500m は 2 万 5000 分の 1 で何 cm)。大問 3 は飛鳥・奈良が 2011・2017・2021・2022・2023・2024・2026 の 7 回で、東大寺大仏(2023)、遣唐使と鑑真(2024)、聖武天皇と天然痘(2026)。奈良時代は聖武天皇・行基・鑑真・正倉院・遣唐使を一体で覚え、文化財は写真で識別できるようにします(建築・仏像・絵画・浮世絵師の作風)。大問 4 は江戸以降を扱う年が多いので、開国 → 不平等条約 → 条約改正の因果、鎖国下の四つの窓口、近代の戦争の順序も並べておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・地学の月と太陽、物理の電気とてこ — 月は 2012・2016・2023・2026 に大問、日食・月食は 2010・2012・2013・2021・2022・2025・2026 に小問。月食のしくみを「かげ」という語で説明させる記述(2012・2025)は同じ問い方です。物理は電気(2010・2016・2021・2023・2025)とてこ(2012・2015・2017・2022・2026)がほぼ交互で、豆電球と発光ダイオードのどちらが長くつくか(2014・2025)、手回し発電機(2023)、コンデンサー(2014・2025)が出ます。あわせて、植物の光合成(ヨウ素液・対照実験)とだ液の実験で「日光の有無だけを変える」条件制御の考え方を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・理由記述 — 精読した 4 年で大問一の記述が 7〜11 問あり、そのうち理由説明が最多です。「〜から。」の理由記述を「出来事+受け止め方」の 2 要素で 40〜60 字に。「〜気持ち。」も理由を前半に入れ、「〜こと。」は本文の語で置き換えて短く確実に書きます。解答欄はマス目のない罫線枠なので、実寸の解答用紙(市販の過去問集に付属)で枠に収める練習をします。大問二の 4 形式(熟語パズル・同音異義語・四字熟語・慣用句)と、小 6 配当漢字を送り仮名込みで固めます。ただし 2017 年度以降の問題文は資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で必ず確認してください。(確認: 〜2016 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(5 大問・小問 20〜30(平均 26)・記述 0%・作図は毎年 1 問)

年度×大問の題材表

大問 1 は毎年 10 小問です(後述)。大問 2〜5 を示します。

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年度 大問 2(規則性) 大問 3(穴埋め文章題・空欄数) 大問 4(グラフ・作図) 大問 5(立体)
2010 図形(白黒のご石の周期) 売買損益/7 速さ(妹の忘れ物と兄の自転車)作図 柱体の体積・表面積(円周率 3)
2011※ 数表(推定) 不明/5 速さ(ダイヤグラム)作図 柱体
2012※ 数列(推定) 比と割合(推定)/5 速さ(往復)作図 柱体
2013※ 数列(推定) 不明/5 水量(給排水) 柱体
2014 数列(カードと+−の周期) 過不足算(荷物運び)/6 速さ(二人の家の間の往復)作図 柱体(円周率 3)
2015 数列(2,4,6,8,6,4,2 の周期) 容積の比(正方形底面の 2 容器)/6 速さ(各駅停車と急行)作図 柱体(以後 3.14)
2016 図形(正方形タイルの階段) 割合(男女別の増加率)/8 速さ(登山の往復)作図 柱体
2017 数表(■の空欄つき) 流水算(18.4km の往復)/8 水量(水そうの入れ替え)作図 柱体
2018 図形(マッチ棒の正六角形) 時計算(10 時までしかない時計)/8 速さ(家と公園・追い越し)作図 柱体
2019 数表(段と番目) 通過算(特急と貨物列車)/7 水量(直方体を 2 つつなげた水そう)作図 柱体
2020 数表(段と番目) 割合と比(イベント参加者)/8 図形の移動と重なりの面積 作図 柱体
2021 数表(図の並び) つるかめ算(ドレッシングの分量)/9 水量(目もり付き水そう)作図 柱体
2022 数表(直方体に巻いた数表) 売買損益(定価の 5% 引き)/7 速さ(春子と姉・追いつき)作図 2 か所 柱体
2023 図形(棒で作る正三角形の六角形) 比(絵の具 3 色の配合)/7 水量(立方体水そう A・B)作図 柱体
2024 図形(セロファン紙の重なり) 仕事算(切り絵の飾りつけ)/10 流水算(船ア・イのすれ違い)作図 柱体
2025 数列(1〜9 の繰り返しを 5 個ずつ群に) 仕事算(ジグソーパズル 3 日間)/6 速さ(電車①〜③のダイヤグラム)作図 柱体
2026 数表(段と番目・2026 は何段目) 仕事算(アイスクリーム工場の 3 機械)/9 速さ(登校・待ち合わせ・兄とすれ違い)作図 柱体

※2011〜2013 は問題冊子が無く、解答用紙の欄から構成だけを読み取りました。表に出てくるつるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める)・過不足算・売買損益・流水算・時計算・通過算・仕事算などの中身は 用語集 にあります。

大問 1 の 10 枠(精読した 14 年)

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位置 単元 内訳
(1) 整数の四則計算 14/14
(2) 分数・小数の四則計算 14/14
(3) 逆算(□をうめなさい) 14/14
(4) 縮尺・単位換算 11/14。例外は 2017 割合、2021 速さ、2023 売買損益。2024〜2026 は 3 年連続で「縮尺×速さ」の複合(地図上 20cm を 6 分 40 秒で歩く時速は?)
(5) 食塩水の濃度 14/14。混ぜる/水を加える/食塩を加える/2 容器のやりとり(2026)と操作だけ変わる
(6) 特殊算の枠 和差算・分配算 6(2014・2016・2017・2019・2020・2021)、つるかめ算 2(2010・2015)、過不足算 2(2022・2024)、年齢算 2018、平均算 2025、直方体の詰め込み 2023、倍数算 2026
(7) 場合の数 14/14。並び方・色の塗り分け・出題位置
(8) 角度 14/14。折り返し 7 回、三角定規 2 回(2021・2025)、正多角形 2 回(2018・2020)
(9) 平面図形の面積・面積比 14/14。「平行四辺形 ABCD で…斜線部分の面積」が 2010・2014・2020・2026 に同じ作りで出る
(10) 円とおうぎ形 14/14。円を 4〜9 個並べた図の太線の長さ・斜線部の面積が 11 回

頻出単元と周期

  • 毎年: 立体(大問 5)、グラフと作図(大問 4)、規則性(大問 2)、穴埋め文章題(大問 3)、大問 1 の計算 3 題・食塩水・場合の数・角度・面積・円。
  • 循環: 大問 2 は数表 6 回(2017・2019・2020・2021・2022・2026)/図形 5 回(2010・2016・2018・2023・2024)/数列 3 回(2014・2015・2025)。同じ作りが 3 年以上続いた例は 2019〜2022 の数表だけです。大問 4 は速さ系 10 回/水量 4 回。
  • 近年集中: 仕事算(2024〜2026)、大問 1 (4) の縮尺×速さ(2024〜2026)。
  • 近年途絶: 水量とグラフ(2023 以降なし)、大問 3 の売買損益(2022 以降なし)。

問い方

  • 大問 2 は 3 問セットです。①指定位置の値 ②範囲の合計 ③「〜になるのは何番目・何段目か」の逆引き(2014「はじめて 700 をこえるのは何番目」、2020「はじめて 2800 をこえるのは何段目」、2026「2026 は何段目の何番目」)。
  • 大問 3 は問題文の中に「(考え方)」として式が全部書いてあり、空欄(ア)(イ)…に数を入れます。空欄は 5〜10 個。単元知識より「与えられた式の流れを読んで途中の数を復元する」練習が効きます。
  • 大問 4 は「速さを求める → 比を求める → グラフをかく → 出会う時刻・場所」の順です。作図はフリーハンドでよいのですが、解答用紙の既存の線に続けて描きます。
  • 大問 5 は (1) 体積 (2) 表面積 の 2 問だけです。表面積は「底面積×2+底面の周×高さ」で、周の計算におうぎ形の弧が入ります。

8-2. 理科(4 大問(2017 のみ 5)・小問 17〜26(平均 21)・選択 33%/短答(語句や数値を短く答える形式)48%/記述 14%)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(物理) 大問 2(地学) 大問 3(化学) 大問 4(生物)
2010 電気回路(直列・並列・電池の持ち) 地層(示相化石)+月+皆既日食(2009) 水溶液 5 種の判別+アルミニウムと塩酸 人体(消化管の作図・柔毛)+植物
2012 てこ(つり合い・道具)+再生可能エネルギー 月(光る理由・動き・2011 年 12 月の月食) 燃焼+中和(BTB・濃度計算) メダカの誕生・インゲンマメの発芽
2013 ばね(表の読み取り)+節電 太陽(2012 年の金環日食・時差計算) 気体(二酸化炭素)+中和の計算 植物(袋をかぶせる実験・蒸散と光合成)
2014 ふりこ(ブランコ)+コンデンサーと豆電球・発光ダイオード 星(日周運動)+月と太陽の距離+iPS 細胞 酸性雨+水溶液の判別+中和の比例計算 地層と化石(ボーリング・アンモナイト・恐竜)※地学 2 題
2015 てこ(シーソー)+磁石 気象(台風・防災) 溶解度・再結晶(硝酸カリウム+塩化ナトリウム+砂の分離) こん虫(節足動物・変態・種の同定)
2016 電気回路(電流の向きの作図・LED) 月(満ち欠け・金星・うるう秒 2015) 水溶液の判別+金属と塩酸のグラフ計算 植物(根毛・発芽条件・ヨウ素液)
2017 てこ(空き缶つぶし器) 星座(オリオン座のスケッチ・新元素 2016) 中和(濃度%・希釈)/大問 4 溶解度(ホウ酸・食塩)/大問 5 気体 ※5 大問の年。生物は大問 5 の一部
2018 電流と発熱(電熱線・回路の作図) 星座(冬の星座・明るさと色) 気体(貝殻と塩酸・安全な装置)+マグネシウムと塩酸の表 土の中の生態系(矢印の意味・外来種 2017 のヒアリ)
2019 電磁石(巻き数・条件制御) 太陽・地球の公転(うるう年・2018 年の火星大接近) 実験の安全操作+水溶液判別+金属と塩酸 こん虫(頭部スケッチの同定・はねの作図)
2020 ふりこ(等時性・周期を短くする) 地層(沈殿・サンゴの化石・はやぶさ 2 の小惑星) 溶解度(濃度・再結晶・結晶の形) 植物(蒸散・ホウセンカ・花のつくり)
2021 電気回路(直列・並列の明るさ・光電池) ※大問 3: 太陽(2020 年の部分日食・観察の注意) ※大問 2: 中和(濃度%・2 倍に希釈・2013 と同文) メダカ(受精・飼育・雌雄・絶滅危惧)
2022 てこ(180g の荷物・支点力点作用点) 気象(気温グラフから天気)+2021 年 5 月の月食 気体 5 種の識別(フラスコ)+アルミニウムと塩酸のグラフ 人体(だ液の実験・消化管・ワクチン)
2023 手回し発電機(豆電球・LED・逆回し) 月の形と影の作図+2022 年 6 月の惑星集合 塩酸と物質の気体発生量の表・純度%・装置図 海の食物網(矢印・個体数・自分にできること)
2024 電磁石(極の向き・強くする方法) 気象・自然災害(好美さんと父の会話・希釈倍率・温暖化) 水溶液の判別+2015 と同設定の分離問題(粉末 A 70g) アメリカザリガニ(分類・呼吸・気体検知管・外来生物)
2025 電気(コンデンサー・つなぎ方・豆電球と発光ダイオードの比較) 太陽とかげ(南中・那覇との比較)+月食のしくみ+南海トラフ臨時情報(2024) 気体の性質+溶解度(ミョウバンの再結晶) だ液の実験+実験計画(パイナップルとゼラチンの対照実験)
2026 てこ(身近な道具・モビール) 月(満ち欠け・昼の月・2025 年の皆既月食の色) 中和(BTB の色の表・蒸発残留物) 光合成(葉ア〜ウ・ヨウ素液・手順並べ替え・光の当て方の作図)

頻出単元と周期

  • 分野配分は毎年 4 分野 1 題ずつです(例外: 2014 地学 2・生物 0、2017 化学 2)。並びは物理 → 地学 → 化学 → 生物(2021 のみ物理 → 化学 → 地学 → 生物)。分野の出題位置は固定で、その中の単元が 2〜6 年周期で循環します。
  • 化学: 中和 6・金属と塩酸 6・溶解度 5 で 16 年をほぼ覆います。直近は 2023 金属 → 2024 溶解度 → 2025 溶解度 → 2026 中和。
  • 地学: 月 4 大問+小問多数、太陽 4(2013・2019・2021・2025)、星座 3(2014・2017・2018)、気象 3(2015・2022・2024)、地層 3(2010・2014・2020)。
  • 物理: 電気系 8(回路・発熱・発電機・電磁石)、てこ 5、ふりこ 2、ばね 1。
  • 生物: 植物 5(2013・2016・2020・2026 ほか)、人体 3(2010・2022・2025)、こん虫 3、生態系 3(2018・2023・2024)、メダカ 2。
  • 前年〜前々年の出来事を使う小問が 16 年すべてにあります(2010 皆既日食、2012 月食、2013 金環日食、2014 iPS 細胞、2015 台風、2016 うるう秒、2017 新元素、2018 ヒアリ、2019 火星大接近、2020 はやぶさ 2、2021 部分日食、2022 皆既月食、2023 惑星集合、2024 アメリカザリガニ、2025 南海トラフ臨時情報、2026 皆既月食)。天体の出来事が多くなっています。

問い方

  • 化学は「表・グラフから比例 → 折れ曲がり点で過不足 → 濃度 % や純度 %」の一連です。同じ設定の再利用が 2015 → 2024(分離)、2013 → 2021(中和の希釈)で実際に起きています。
  • 記述は「理由を説明しなさい」が最多で、「しくみを説明しなさい」(月食・日食)、「どんな結果が出れば言えるか」(2022 大問 4)、「あなたにできること」(2023 大問 4)も出ます。
  • 2025・2026 には実験を設計させる設問があります(2025 大問 4 問 6・問 7: 原因を特定する比較実験を選ぶ/2026 大問 4 問 7: 葉への光の当て方を描いて示す)。2024 の会話文、2025・2026 の【実験 1】【実験 2】の形のように、文章から条件を読み取らせる作りが直近 3 年で目立ちます。
  • 手順の並べ替え(2026 大問 4 問 3)、器具の安全な使い方(2018 大問 3・2019 大問 3・2023 大問 3 問 5)も独立小問で出ます。

8-3. 社会(5 大問・小問 15〜29(平均 21)・選択 61%/短答 33%/記述 5%)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(地理) 大問 2(地理) 大問 3(歴史) 大問 4(歴史) 大問 5(公民+前年の出来事)
2010 温暖化・ヒートアイランド(新聞記事) 海流と水産業 対外関係史(元寇・日明貿易) 近代年表 1889〜1945(墨塗り教科書) 2009 年衆院選・首相の選ばれ方・裁判員
2011 地形図(三浦市) 都市当て(成田・県名を漢字で) 平城京の条坊図 選挙権の拡大(1890・1925・1946 のポスター) 憲法(国民の義務・漢字 2 字)
2012 世界地図(砂漠化・雨温図) 交通網(本四連絡橋) 東北旅行(平泉・鎌倉室町) 幕末〜明治年表(時計の輸入グラフ) 憲法条文 6 本(9 条・14 条・25 条ほか)+発電構成
2013 長野県(信濃の国) 都市当て(醤油・遠洋漁業) 鎌倉時代(北条政子) 幕末〜戦後の人物 世界地図で国当て+首相・衆院選挙制度・三権分立の記述
2014 国際協力(ODA・NGO)※公民 雨温図 各時代の貿易(勘合・朱印船) 豊臣秀吉(刀狩の良い面悪い面) 「あたらしい憲法のはなし」のさし絵
2015 地形図(佐倉・スケッチ旅行) 日本一の自然と県 時代を象徴する地名 東京五輪 3 大会のポスター(女子美生デザイン) 一般会計・三大義務・集団的自衛権(2014)
2016 ゆるキャラとみかん(女子美生デザインのキャラ) 各地の地形と県 京都で室町文化(金閣・水墨画・雪舟) 江戸幕府(参勤交代の理由) 国会 41 条・18 歳選挙権(前年の公職選挙法改正)・条例
2017 リオ五輪とブラジル 都市当て(友禅・臨海工業) 飛鳥〜奈良の権力者と政治の場所 漫画家 4 人の戦争体験 2016 年ニュース(オバマ広島訪問・核)
2018 地形図(韮崎・方位) 会話で県当て 文化史 A〜E(書院造・歌舞伎) 江戸の大名配置図・鎖国 2017 年衆院選(選挙制度)
2019 地形図(館山) 沖縄と北海道(住まいの工夫の記述) 犬と人の通史 近代外交(出島〜日露) 成年年齢 18 歳(民法改正・三権分立)
2020 貿易港の輸出入表 農業地域 5 類型 外国人が記した日本(魏志倭人伝・フロイス) 新紙幣の肖像(渋沢・北里・北斎・津田・岩倉使節団) 東京五輪・英 EU 離脱・2019 年参院選・消費税 10%・憲法三大原則
2021 地形図(旭岳・植生とハイマツの記述) 会話で県当て 文化史(弥生〜室町・水墨画) 教育史(寺子屋→解体新書→青空教室) コロナと国債・財政
2022 地形図(明石) 太平洋ベルト・自動車・ユニバーサルデザイン 市区町村 HP から当てる(推古・大山古墳の作図) 年表 1854〜1945 大谷翔平・非核三原則・NGO・憲法 14 条
2023 箱根町(伝統工芸・スケッチ旅行) 世界地図・雨温図(有田焼) 東大寺大仏(行基・運慶・雪舟の選択肢) 女子美の校史 1900〜1970 2022 年参院選・ウクライナ・円安・イスラーム
2024 地形図(渡良瀬遊水地・自然災害伝承碑の記述) 中国〜近畿の旅行記(石見銀山) 阿倍仲麻呂と遣唐使(鑑真・雪舟の選択肢) 年表 1858〜1941(ユーハイム) G7 広島サミット・憲法 9 条・首相指名
2025 温暖化(CNN 記事・平均気温) 地域と産業(森林「緑のダム」の記述) 十代の少年少女(卑弥呼〜津田梅子) 東京マラソンのコースと江戸〜昭和 2024 年ニュース・憲法 14 条・衆院選
2026 地形図(直島・断面図・縮尺計算・アートの島) 北海道(雨温図・農業) 感染症の日本史(天然痘・広重・北里) 関税と米(不平等条約・米騒動) 大阪関西万博・憲法 25 条・難民・2025 年の政治

頻出単元と周期

  • 配置は 17 年中 16 年が地理 2・歴史 2・公民 1 です(例外 2014: 大問 1 が公民の国際協力)。大問 5 は 17 年すべて公民で、前年の出来事は 2015〜2026 の 12 年連続、その前も 2010・2013 で確認できます(2012・2014 は憲法条文・さし絵だけ)。
  • 地理: 都道府県・地域の同定 11 回(2011〜2013 は 3 年連続で「短文 5 本 → 語群 → 県名・都市名」の同じ作り)、地形図 8 回、農業・産地 8 回、雨温図 5 回、環境・防災 6 回(2021 以降 4 回)。
  • 歴史: 飛鳥・奈良が大問 3 に 7 回(2021〜2024・2026 は 5 年で 5 回)、幕末〜明治 9 回、江戸 8 回、近代の戦争 7 回。中世の政治史は 2015 以降ほぼ出ていません。
  • 公民: 三権分立・国会・内閣 10 回、選挙制度 10 回、憲法条文 7 回(14 条: 2012・2022・2025、9 条: 2012・2024、25 条: 2012・2026)、国際・難民 7 回、財政 5 回。

問い方

  • 前年の出来事は単独では問われず、制度に翻訳して問われます(参院選 → 選挙制度、紛争 → 「難民」を漢字 2 字で、万博 → 国の税金の使い方を決める機関)。
  • 記述は理由説明が半数以上です(2016 参勤交代の目的、2021 ハイマツが残った理由、2023 行基の人気、2024 伝承碑が多い理由、2025 森林と保水)。ほかに資料の説明(2011 条坊図、2012 時計輸入グラフ、2022 博物館の写真)、影響の説明(2014 刀狩、2019 ペリー来航、2026 関税自主権がないとどうなるか)。字数指定なし・欄は 1〜3 行です。
  • 資料は 2017〜2019 が地図・写真中心でグラフゼロだったのに対し、2020 以降は統計表・帯グラフ・円グラフ・雨温図が毎年複数入ります(2026: 地形図 1・断面図 3・雨温図 3・円グラフ 1・棒グラフ 1)。
  • 会話文・旅行記・発表原稿のリード文が定番です。生徒名「好美さん」が固定の登場人物になっています。

8-4. 国語(2 大問・精読した 4 年で小問 17〜20・記述 41%。2010〜2016 の資料のみ)

問題冊子を精読できたのは 2010・2014・2015・2016 の 4 年で、2011〜2013 は解答からの復元です。2017 年度以降は資料が無く、以下は 10 年前までの話です。

年度×大問の題材表

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年度 大問一(小説)の設問数・うち記述 出典・場面 大問二
2010 16 問・記述 11 学級での孤立と池の主の魚(川端裕人) 熟語パズル(□に漢字 1 字で二字熟語 4 つ)
2011※ 15 問・記述 7 子どもたちがイタドリを採って分け合う話 漢字 1 字+意味の記号 3 問
2012※ 15 問・記述 8 中学女子の友人関係のもつれと和解 漢字 1 字+意味の記号 3 問
2013※ 14 問・記述 7 話すのが苦手な主人公が落語をきっかけに変わる話 慣用句(角・腹・巻く)+意味 3 問
2014 15 問・記述 7 祖母宅で年下のいとこと衝突する話(草野たき) 熟語パズル 4 問(読みが与えられる)
2015 13 問・記述 8 文化祭の年表を破った犯人をめぐる話(あさのあつこ) 同音異義語・同訓異字 3 組 6 問(暖/温・並行/平行・週刊/習慣)
2016 15 問・記述 9 クラスの「オシャレ」をめぐる同調圧力(久米絵美里) 四字熟語 3 問(漢字に直す+意味を 6 択)

※解答用紙からの復元です。

頻出と問い方

  • 7 年とも小説 1 題です。説明文・随筆・詩・古文はゼロ、学校文法(品詞・活用・敬語)の設問もゼロで、表現技法は 2015 に 1 問だけでした。
  • 記述は毎年 7〜11 問。文末は「〜から。」(理由説明、毎年 3〜5 問で最多)、「〜気持ち。」(心情、1〜3 問)、「〜こと。」(指示語の内容、2〜4 問)に集中します。模範解答の長さは 40〜60 字級が中心で、最長は 70〜120 字で必ず理由説明です。
  • 記号選択は 2〜5 問、抜き出しは 1〜3 問。擬態語・副詞の空欄補充が精読した 4 年すべてにあります(2010「そわそわ」「ぐるぐる」など 4 空欄、2014・2015・2016 は 2 空欄)。
  • 本文は約 4,500 字(2015)から約 1 万字超(2016)まで幅があります。
  • 漢字は大問一の最終設問に 5 問。大問二は年ごとに形式が変わります(パズル・同音異義語・四字熟語・慣用句)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数 14 年・理科 16 年・社会 17 年・国語 4 年)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
理科 地層・化石 2010・2014・2020 2020 年度 4〜6 年周期。2020 を最後に 6 年空き
理科 ふりこ 2014・2020 2020 年度 6 年周期。2020 を最後に空き
理科 星・星座 2012・2014・2017・2018 2018 年度 2019 以降は大問として出ていない
理科 こん虫 2015・2019・2024 2024 年度 4〜5 年周期。次は 2028 前後だが、単発の小問は随時出る
理科 メダカ・動物の誕生 2012・2021 2021 年度 9 年周期。当面低め
算数 大問 4 の水量とグラフ 2017・2019・2021・2023 2023 年度 隔年で来ていたが 2024〜2026 は速さ系。次年度は水量が戻る候補
算数 大問 2 の数列の規則性 2014・2015・2025 2025 年度 数表・図形と 3 種類で循環
算数 大問 3 の売買損益 2010・2022 2022 年度 大問 1 (4) に 2023 で出ただけ
算数 大問 3 の流水算・時計算・通過算 流水算 2017/時計算 2018/通過算 2019 2019 年度 各 1 回で、その後は長く出ていない
社会 世界地理を大問 1 に 2012・2017 2017 年度 ブラジル・世界地図。5 年周期なら次年度前後
社会 財政・税を大問 5 に 2015・2021 2021 年度 6 年周期
社会 中世(鎌倉・室町)の政治史 2012・2013・2015 2015 年度 2016 以降は文化面(金閣・水墨画・運慶)からしか出ていない
社会 時代順の並べ替え 2010・2013・2017・2021 2021 年度 2021 を最後に出ていない
社会 作図 2018 地図記号・2022 古墳 2022 年度 17 年で 2 回だけ

逆に、直近で出たばかりで当面は低いとみられるのは、理科のてこ(2026)と電磁石(2024)です。


10. 形式面の注意

算数

  • 記述・途中式の要求は精読した 14 年間ゼロ、記号選択もゼロです。作図は大問 4 のグラフ 1 問だけで、解答用紙に途中まで線が引いてあり、その続きをかきます。
  • 円周率は 2014 年度まで「3」、2015 年度から「3.14」です(大問 1 (10) と大問 5 の但し書きで確認)。2014 年以前の過去問は計算量が本番と違うので、演習には 2015 年度以降を使います。
  • 小問数は 20〜30(2021 の 20、2024 の 30 が両端)で、平均 26 問。図のある小問は全体の約半分あり、方眼・折り紙・円の配置図など、図を正確に読むことが前提になっています。
  • 解答用紙には単位(cm³・通り・度…)が印字済みです。精読した冊子の表紙に、定規・コンパス使用不可の注意があります。

理科

  • 説明記述が毎年 1〜5 問(2010・2012 は 5 問、2024 は 4 問、2025・2026 は 3 問)。長さは 1〜2 文です。指定語句つきの記述もあります(2025「光」「熱」、「かげ」)。
  • 計算には「小数第 1 位を四捨五入して整数で」などの桁指定が付きます(2021 大問 2)。桁指定・語句指定を読み落とすと失点します。
  • 作図は 16 年で 8 回(2010 月の見え方・消化管、2012 北の空の星の動き、2015 ろ過の器具、2016 電流の向き、2018 回路、2019 アゲハのはね、2023 月の形と影、2026 葉への光の当て方)。
  • 「すべて選びなさい」「正しくないものを」「正しい順番に並べなさい」(2025 大問 2、2026 大問 4)が混じります。図・表・グラフのある小問が半分強で、グラフは化学に集中します。

社会

  • 記述は毎年 1〜2 問(2017 のみ 0 問)で、字数指定は 17 年間ありません。欄は 1〜3 行です。
  • 個別の文字種指定は多くあります(「漢字 5 字」2014・2015、「漢字 4 文字」2017、「漢字 2 字」2011、「アルファベット 3 文字」2022、「カタカナで」2020)。「漢字で書きなさい」の個別指定も多く、県名・人名・制度名を漢字で書けることが前提です。
  • 「誤っているもの」「ふさわしくないもの」を選ぶ消去法が毎年 1〜4 問(2026 は 4 問)。語群からの一括マッチング(ア〜コの 10 択・「同じ記号は一度しか使えません」)が地理・歴史の柱です。作図は 2022(前方後円墳の形)だけ。
  • 30 分で 15〜29 問なので、語句の漢字の正確さと資料の照合で決まります。

国語

  • 記述に字数指定はありません。字数指定は抜き出しにだけ付きます(「四字」「はじめと終わりの五字」など)。
  • 解答欄はマス目のない罫線枠で、枠の大きさが分量の指示になっています。文末の形が印刷済みの欄(2014「から。」)や、複数解答(2016 問十四「二点」)もあります。
  • 漢字は大問一の最終設問に毎年 5 問(読み 1〜2 + 書き 3〜4、送り仮名は印字済み)。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先です。大問 1 の (1)(2) は精読した 14 年すべてが計算で、(3) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)まで含めると毎年 3 問がここに入ります。図形は、円とおうぎ形の「まわりの長さ・面積」の入口だけ。この学校は図を目で捉える設問の比重が高いので、図をていねいに写して分解する習慣をここでつけます。国語は漢字の読み書きの反復(大問一の最終設問に毎年 5 問、送り仮名は印字済み)。理科・社会は、月の満ち欠けや前年のニュースを家で話題にするところから。時間計測はまだ不要です
小 5(幅) 出題位置が動かない学校なので、小 5 は「毎年入れ替わる中身」を広げる時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は大問 1 の 10 枠を順に回します(計算 → 逆算 → 縮尺・単位換算 → 食塩水 → 特殊算 → 場合の数 → 角度 → 平面図形の面積 → 円とおうぎ形)。特殊算の枠に来るのは和差算・分配算・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)・過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)・年齢算・平均算・倍数算です。週末 60 分はその週の単元 1 つで、大問 3 に来た単元を次の順に一巡させます。売買損益 → 割合と比 → つるかめ算 → 過不足算 → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元) → 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元) → 通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元)。社会は 47 都道府県を白地図・県庁所在地・特産・気候とセットで、漢字で書けるように(地理 2 題ぶんの土台です)。理科は物理・地学・化学・生物の 4 分野を全分野ひととおり学び終えることが目標。国語は「〜から。」の理由記述を 40〜60 字で書く練習を。ただし国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ大問を、年度を変えて解きます(算数の大問 5 だけを 2015 年度以降の 12 年分、大問 1 の (8)(9)(10) だけを 14 年分、社会の大問 5 だけを 17 年分)。理科・社会は 30 分で 20 問前後の通し演習を数回。算数は大問 4 の作図まで含めて 1 年分を通す練習を、速さの年と水量の年の両方でやっておきます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 出題位置が 17 年動かないぶん、「どこに何が出るか」を知ること自体では差がつきません。差がつくのは毎年入れ替わる中身のほうで、算数の大問 3 の単元、理科の各分野の中の単元、社会の歴史の切り口がそれにあたります。ここは小 5 のうちに全分野をひととおり学び終えたかどうかで決まります。もう一つは小 4 からの計算と作図の精度です。大問 1 の 10 枠と大問 4 のグラフは毎年同じ場所にあるぶん、取りこぼしがそのまま差になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

  • 西武台新座中学校(埼玉県・共学)— 総合の近さが最も高い組み合わせで、とくに理科の数字が高くなっています。
  • 京華女子中学校(東京都・女子校)— 理科・算数・社会がそろって近く、記述量の多い学校です。
  • 駒沢学園女子中学校(東京都・女子校)— 社会の数字がとくに高い組み合わせです。算数はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • この学校は第 1 回が 2 科(国語・算数)と 4 科(+理科・社会)の選択、第 3 回が 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成した自動集計です。同じ問題が出るという意味ではありません。なお国語は資料が 2016 年度で止まっているため近さが算出されておらず、出題構造が近い学校のページの国語の欄は空になっています。

13. 資料の限界

  • 入試回は第 1 回の 1 冊のみです。第 2 回・第 3 回の傾向は分かりません。
  • 国語は 2016 年度で止まっています。2017 年度以降の問題文は著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません。直近 10 年の変化は未確認です。
  • 算数の 2011〜2013 は問題冊子が無く、題材は解答用紙からの推定です。理科の 2011 は未収録です。2026 年度の社会の解答は別校のものが混入しており、問題冊子だけで分析しました。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。本文中の年度・回数はすべて原本の設問文で確認したものに限りましたが、選択肢の中だけに出る語(例: 2017 の友禅)は文脈が短いままです。
  • 配点はどの科目も非公開で、設問数ベースの比重しか語れません。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ