関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

聖学院中学校の過去問分析

男子私立東京都北区

重要結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る学校です。席が決まっていて、そこに毎年新しい問題が座るという言い方がいちばん近く、算数は大問 5 つの並びが精読した 3 年でまったく崩れていません。
  2. 算数の大問 1 は計算 10 問、国語の大問 1 は漢字 20 問(読み 10・書き 10)、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民です。理科だけは番号の固定ではなく、水溶液・電気(またはてこ)・天体の 3 つが席を入れ替えながら毎年そろいます。
  3. 理科と社会は 1 冊にまとまっていて 2 科目で 50 分です。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問、合わせて 55〜60 問を 50 分で処理することになります。

今週やること

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年ぶん年度順に並べて解き、四則 5 問・逆算 2 問・単位換算 2〜3 問という内訳が 10 分で片付くかを確かめます。
  2. 算数の大問 1 の計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2〜3)を 10 分で全問正解できるようにします。
  3. 国語の漢字 20 問(読み 10・書き 10)を毎日やります。設問数の 55 % 以上がここです。

分析年度: 2024〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 4 科目
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016・2018・2022 年度のものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意(4 科目共通)
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: なし(2010〜2022 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 11 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 3 題))。前回の変化: なし(2010〜2025 年度の、数えられた資料 11 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年 2019・2020・2021・2022。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 5 題・2025 年度 5 題・2026 年度 5 題))。前回の変化: なし(2014〜2023 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都北区中里
男女 男子校
旧称 新制聖学院中学校(1947〜1948)、聖学院中学校・高等学校(1948〜)
試験時間・配点(教科の回) 国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科と社会は 1 冊にまとめて 50 分・各 50 点
時間割 午前の回は 8:30 国語 → 9:35 算数 → 10:40 理社、午後の回は 15:00 国語 → 16:05 算数 → 17:10 理社です。第 3 回アドバンストの当日の時刻は要項の表に記載がありません
面接 英語特別入試のみ面接(日本語・英語)20 分です

入試回は 2027 年度の要項で 8 回あります。

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入試回 日程 科目・形式 配点
第 1 回一般 2 月 1 日 午前 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
英語特別入試 2 月 1 日 午前 面接のみ(日本語・英語)20 分 要項に記載なし
第 1 回アドバンスト 2 月 1 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
ものづくり思考力入試 2 月 1 日 午後 思考力 80 分・協働振り返り 30 分 非公表
第 2 回一般 2 月 2 日 午前 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
第 2 回アドバンスト 2 月 2 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
デザイン思考力入試 2 月 2 日 午後 思考力 80 分・協働振り返り 30 分 非公表
第 3 回アドバンスト 2 月 3 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50

英語特別入試の出願資格は英検 3 級・CEFR A1 以上で、2025 年度入試から筆記試験は廃止されています。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

分析したのは教科(国語・算数・理科・社会)の回の問題だけです。ものづくり思考力入試・デザイン思考力入試・英語特別入試は教科の筆記とは別の形式なので、このレポートの話は当てはまりません(→ 13 節)。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る学校です。席が決まっていて、そこに毎年新しい問題が座るという言い方がいちばん近く、算数は大問 5 つの並びが精読した 3 年でまったく崩れていません。
  2. 算数の大問 1 は計算 10 問、国語の大問 1 は漢字 20 問(読み 10・書き 10)、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民です。理科だけは番号の固定ではなく、水溶液・電気(またはてこ)・天体の 3 つが席を入れ替えながら毎年そろいます。
  3. 理科と社会は 1 冊にまとまっていて 2 科目で 50 分です。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問、合わせて 55〜60 問を 50 分で処理することになります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2〜3)を 10 分で全問正解できるようにします。
  2. 国語の漢字 20 問(読み 10・書き 10)を毎日やります。設問数の 55 % 以上がここです。
  3. 理科と社会を合わせて 50 分で通す練習をします。どちらを先に解くか、それぞれ何分使うかを決めておきます。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年ぶん年度順に並べて解き、四則 5 問・逆算 2 問・単位換算 2〜3 問という内訳が 10 分で片付くかを確かめます。

注意

  1. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016・2018・2022 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問がどの単元だったかの表だけを見た年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 2024・2025・2026(3 年) 精読した年以外は年度別の一覧で単元の並びだけを見ています 2010〜2026(16 年) 大問 5・小問 27〜29 が 3 年とも同じ。転写の確度は高い
理科 2024・2025・2026(3 年) 同上 2010〜2026(16 年) 大問 3・小問 22〜25。図が多く、図そのものは転写できない
社会 2024・2025・2026(3 年) 同上 2010〜2026(16 年) 大問 3・小問 30〜35。導入文が長く、文言まで読める
国語 2016・2018・2022(3 年) 同上 2010・2014・2016・2018・2022(5 年) 2023 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は各年度・各科目 1 冊のみで、入試回の区別ができません。第 1 回相当として扱っています。この学校は一般入試(第 1 回・第 2 回)のほかにアドバンスト入試・英語特別入試・ものづくり思考力入試・デザイン思考力入試と回の種類が多く、思考力入試は教科の筆記とは別の形式なので、このレポートの話は当てはまりません。
  • 試験時間と配点は募集要項から取りました。国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科と社会は 1 冊にまとめて 50 分・各 50 点です。一般入試は 2 科/4 科の選択制です。
  • 「3 年連続」と書いたものは、その 3 年ぶんの設問文を読み直して確認したものです。それより長い年数に触れるときは、年度別の一覧(各年の大問がどの単元だったかの表)にもとづく話であると明記しました。
  • 判読の限界として、図そのものは転写できないため、図形問題や雨温図の細部は設問文と図の説明からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

聖学院は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。

過去問の使い方としては、「出る問題の形を覚える」「時間の使い方を身につける」の二つが中心になります。単元をゼロから全分野ひととおり学び直すタイプの試験ではありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出るというのは、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。「大問 5 は角度から入る」「大問 1 は計算 10 問」というように、出題位置(大問の番号と順番)が決まっていて、そこに毎年新しい問題が座るということです。ただしこの学校の場合、席が決まっているだけでなく、数値だけ変えた同じ形の問題も実際に見つかります。

科目ごとに具体的に書くと、次のようになります。

  • 算数: 大問 5 つの並びが 3 年間まったく崩れません。大問 1 が計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2〜3。逆算=□にあてはまる数を求める計算)、大問 2 が一行問題 7〜8 問(一行問題=数行で終わる短い文章題)、大問 3 が文章題の大問、大問 4 が数の規則、大問 5 が角度から入る図形です。年度別の一覧では、大問 1 が計算なのは 2010 年度から途切れず、大問 5 に角度が来るのは 2022 年度から 5 年続いています。しかも大問 1 の最後にある長さの単位を混ぜた加減(cm・mm・m)は 3 年連続で同じ形、「正方形(長方形)の中に円がちょうど入っている図形のしゃ線部分の面積」は 2024 と 2025 でほぼ同じ一文でした。
  • 社会: 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民です。精読した 3 年で例外がありません。大問 3 は 3 年とも小問 7 問です。地図の形から都道府県を選ぶ問題、雨温図を選ぶ問題、農畜産物の生産割合を読む問題が、それぞれ 3 年連続で出ています。
  • 理科: 大問は 3 つです。ただし「大問 2 は電気」のような番号の固定ではなく、「水溶液・電気(またはてこ)・天体」の 3 つが席を入れ替えながら毎年そろう形です。精読した 3 年に生物分野の大問は 1 つもありません。
  • 国語: 大問 1 が漢字 20 問(読み 10・書き 10)、大問 2 が物語、大問 3 が説明文です。精読した 3 年(2016・2018・2022)で完全に同じです。設問数 34〜36 のうち 20 問が漢字という比率が、この科目の性格を決めています。

もう一つ、形式面で見落とせないのが理科と社会が 1 冊にまとまっていて 2 科目で 50 分という点です。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問、合わせて 55〜60 問を 50 分。理社の時間配分をあらかじめ決めておくことが、単元の知識と同じくらい得点を左右します。

4 科目に共通するのは、「正解が一つに決まる問題を、たくさん、速く」という設計です。記述は理科で年 0〜1 問、社会でゼロ、国語で年 0〜5 問。算数は全問答えのみです。長い文章を書かせて差をつける試験ではなく、決まった形の問題を落とさずに処理できるかを見る試験に見えます。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を挙げます。

  • 「聖くん」「学くん」「聖太郎くん」が問題文に登場します。 理科 2024 大問 1 は聖くんが休日に換気扇とトイレを掃除しながら汚れの性質を考える話、理科 2025 大問 3 は聖くんと学くんが鍋のつゆに浮いた油から乳化にたどり着く会話、社会 2024 大問 2 は歴史好きの聖太郎くんがまとめた文章です。算数 2024 大問 5 も、お父さんと「ひじりさん」の会話で角度を求めていきます。校名から取った名前が 4 科目のあちこちに顔を出します。
  • 理科の題材が家の中にあります。洗剤の代用(重そう水とクエン酸水)、マヨネーズの乳化、お酢に浸けた卵の殻、白熱電球から蛍光灯・LED への置き換え、暗がりで光るスイッチ、パソコンの冷却液。理科の用語を「家にあるもの」で言い直せるかを問う作りに見えます。
  • 2026 年度の理科・大問 3 は、校内のファブラボ(ものづくり専用教室)が舞台です。3D プリンターの樹脂、レーザーカッターの気体、高性能コンピューターの冷却を一続きの題材にしています。学校の設備をそのまま入試問題にした形で、この題材だけは他校の過去問では練習できません。大問 3 の最後は、フッ素系液体の環境への影響という現在進行の話題です。
  • 前年の出来事が題材に溶かし込まれます。理科 2025 大問 2 は「昨年の秋、紫金山・アトラスすい星が太陽や地球に接近したことが話題となりました」から始まり、社会 2024 は「2023 年の夏は日本全国で暑くなりました」、社会 2025 は「2024 年 7 月に世界文化遺産に登録された新潟県の島」(佐渡島の金山)と、富士河口湖町がコンビニ前に暗幕を張った観光公害への対策、社会 2026 大問 3 は「2025 年は戦後 80 年という節目でした」。ただしニュースそのものを問うのではなく、そのニュースが属する地理や制度を問う形です。
  • 社会は旅の形式で地理を並べます。2025 は 5 人が夏休みにどこへ行ったかを読んで各地の産業・気候・地形を答える形、2026 は都道府県ごとの紹介文 Ⅰ〜Ⅴ です。
  • 社会の歴史はテーマで通史を貫きます。2024 は「日本に来日した外国人の歴史」(鑑真・元寇・鉄砲伝来・ペリー・戦後)、2025 は「海を渡って交流する歴史」(漢書地理志・遣唐使・勘合貿易・南蛮貿易・鎖国・岩倉使節団)。時代ごとに区切って覚えていると、テーマで横断された瞬間に手が止まります。
  • 算数の大問 5 は図 1 と図 2 の 2 段構えです。図 1 で角度を求め、図 2 で「一部に色をつけた部分」の面積を出します。2025・2026 は最後の一文が同じ形(「図 2 は図 1 の一部に色をつけたものです。色のついた部分の面積は □ cm² です」)でした。
  • 国語の説明文は「学び方・ことば・生き方」に寄っています。知識偏重の学び方への疑問(2016)、遠い国の人を知るということ(2018)、名前と自分らしさ(2022)。読解の最後に「今のあなたにできることを考えて答えなさい」と、自分の考えを問う設問が置かれる年があります。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年は、受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階です。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 10 問を 10 分で全問正解する。 四則 5 問・逆算 2 問・単位換算 2〜3 問という内訳が 3 年変わっていません。3 年ぶんの大問 1 だけを年度順に並べて解けば、それがそのまま本番の形になります。100 点満点の中でここの比重は大きく、10 分以内に片付けられるかが、そのまま大問 3〜5 に回せる時間になります。あわせて単位換算を独立した単元として仕上げます。長さ(cm・mm・m の混合加減)は 3 年連続で同じ形、ほかに時間(分→日・時間・分・秒)、体積(L・mL)、速さ(分速・時速・秒速)の 4 種類を、比の形で答えるところまで。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語・漢字 20 問(読み 10・書き 10)を毎日。 設問数の 55 % 以上がここで、しかも 3 年間形が変わっていません。中学入試用の漢字問題集を一冊、読みと書きの両方向で仕上げます。大人語彙(厚顔無恥・思案・余波・意図・教訓)と訓読み(志す・険しい・補う・快い)を両方向で、意味と例文をセットで入れます。読解のほうは、問一の語句の意味を選ぶ設問(「いびつに」「もたげた」「しずしずと」「つっけんどんに」「ほっこりした」のような、辞書的でない語感の言葉)、抜き出しを字数から逆算する手順(「十一字で」「十五字以内で」「最初の七字を」と指定が細かい)、20〜40 字の記述を理由(〜から。)・内容説明(〜こと。)・心情の形で書く練習、慣用句と副詞を「使える」水準まで(「あきれてものも言えない」「あたかも」を使って一文を作る設問が実際に出ています)、「今のあなたにできることを考えて答えなさい」のような正解が一つでない設問に「自分の立場→理由→具体的にすること」の 3 つを短く並べる形で備えること。題材は物語が同世代の人間関係もの、説明文が「学び方・ことば・生き方」に寄っているので、同じ系統の本を読んでおくと入りやすくなります。ただし 2023 年度以降は資料が無いので、大問 3 つの構成が続いているか・漢字 20 問が維持されているか・記述の量がどうなったかは、市販の過去問集で必ず確認してください。(確認: 〜2022 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・47 都道府県を「形」で見分ける+雨温図+農畜産物の生産割合。どれも 3 年連続で出ています。地図は縮尺がそろっていない状態で出るので、県境の形と面積比の感覚を白地図でくり返します。雨温図は日本海側(新潟・富山)と北海道(札幌)が続いているので、冬の降水量が多いもの・気温が低いものの見分けを最優先で。生産割合はぶどう・野菜・乳用牛・ブロイラーと毎年ちがう品目のグラフや表が出るので、主要品目の上位 3 県は数字で覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・水溶液の判別。3 年連続で大問 1 つぶんです。酸性・中性・アルカリ性の判別、リトマス紙と指示薬、加熱して残るもの(黒くなる/何も残らない)、混ぜて白くにごる組合せ、気体の発生(塩酸+石灰石で二酸化炭素)。身近な液体の名前(レモン果汁・食塩水・砂糖水・重そう水・石灰水・酢・炭酸水・消毒用アルコール)で覚え直すのがこの学校向きです。あわせて、掃除の洗剤・料理(乳化・卵の殻)・照明の種類・パソコンの熱のように、理科の用語を家の中のものに翻訳して説明する習慣をつけておくと、そのままこの学校の設問文になります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・一行問題 8 種と大問 3〜5。一行問題は速さ(自動車)・食塩水(300 g から始まる)・売買損益(○割引き・○ % 増し)・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)・場合の数(カードで数を作る)・仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元)・和差算・円とおうぎ形の 8 種を 1 問 1 分で。3 年とも大問 2 に 7〜8 問並びます。大問 5 の角度は 3 年連続で、三角形の角の和・二等辺三角形・折り返し・回転移動、そして最後に「色をつけた部分の面積」が来るので、角度を求めた図をそのまま面積計算につなげる練習を。大問 4 の規則性は周期(何分ごとにつく電球)と数表(段ごとに並ぶ数)の 2 系統で、表を自分で書き出して規則を見つける手順を身につけます。大問 3 は売買損益が 2025・2026 の 2 年連続で、「○ g ごとに値引き」「セット販売」のように条件が段階的に増えるので、(1) の答えを (2) で使う誘導の読み方に慣れておきます。2024 大問 3 の速さ(同じ道を回る 2 人の追いつき)は図に位置を書き込んで考えます。約束記号は 3 年のうち 2024 に大問で登場し、「記号の定義を読んで、まず (1) で 1 回試す」という手順を固めておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・電気回路と天体・てこ・記述。電気回路は直列と並列で豆電球の明るさと電流がどうなるか、電池を増やしたとき・豆電球を増やしたときの数値、スイッチ 2 個の回路図の読み分け。3 年で 2 回、いずれも大問 2 で、2026 のように「電流を 1 としたとき、いくつになるか」を分数で答えさせる形に慣れておきます。月は満ち欠けと位置(図のア〜クで答える形)、時刻と方角(日の入りに東/南中)、月の自転と公転、潮の満ち引き。3 年連続で天体が出ており、そのうち 2 回が月です。てこは支点からの距離と重さの積、てんびんの傾き、複数のおもりのつりあいを、2025 のように「結果から埋まっているおもりの位置を推理する」形まで。語を指定された記述は年 1 問しかありませんが、指定語を先に置いて 1 文で説明する形を体に入れておくと確実に差がつきます。生物は精読した 3 年に出ていないだけで、それ以前は定番でした。植物のつくり・こん虫・人体の基礎は落とさずに保ちます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・用語を漢字で書く+対外関係史+公民。短答(語句や数値を短く答える形式)には「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 4 字」の指定が多く、書けない漢字は 0 点になります。国民主権・貴族院・渡来人・関税自主権のような語を、意味とセットで書けるまで。対外関係史は渡来人→遣唐使→日宋貿易→元寇→勘合貿易(倭寇との区別)→南蛮貿易→朱印船と日本町→鎖国と四つの窓口→開国→岩倉使節団の順に並べた自作年表を持っておくと、大問 2 がそのまま解けます(2024・2025 は大問 2 のテーマそのものでした)。公民は大問 3 が 3 年とも 7 問で範囲が狭いので、国会の種類(特別国会・臨時国会)、内閣と国務大臣、裁判所の種類、憲法公布の日と祝日名、国民主権・基本的人権・平和主義を取り切ります。時代の並べ替えは 2 年連続で大問 2 の終盤にあり、昭和前期(五・一五事件→真珠湾→原爆投下)と戦後(憲法公布→警察予備隊→国連加盟)は年号まで。前年 1 年のニュースは「どの県の話か」「どの制度の話か」で仕分け、世界遺産の新規登録・観光と地域の課題・節目の年(戦後 80 年)は特に。「間違っているものを選ぶ」形は選択肢 4 つを 1 つずつ○×で判定してから答える手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 理社を 50 分で通す練習。合わせて 55〜60 問です。どちらを先に解くか、それぞれ何分使うかを過去問で決めておきます。社会は小問 30〜35 問なので、1 問 30 秒台の処理速度が要ります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

4 科目の見取り図は次のとおりです。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 5・小問 27〜29・50 分・全問答えのみ(3 年不変) 大問 1 の計算 10 問と大問 2 の一行問題 7〜8 問で、全体の 6 割を占める。大問 3〜5 は誘導つき 計算 10 問を 10 分で全問正解すること。次に単位換算(3 年連続で同じ形)
理科 高い。大問 3・小問 22〜25。記号選択が主軸(68〜92 %) 水溶液・電気・天体が毎年そろう。記述は年 0〜1 問で語の指定つき。暮らしの道具が題材 水溶液の判別と電気回路。この 2 つで大問 2 つぶん
社会 非常に高い。地理・歴史・公民の 3 大問(3 年不変)。記述ゼロ 地理は都道府県の同定・雨温図・統計、歴史は対外関係の通史、公民は憲法と三権分立 都道府県を形で見分ける・雨温図・用語を漢字で書く
国語 高い。大問 3・小問 34〜36(2022 年度まで) 設問の 55 % 以上が漢字 20 問。読解は物語 1・説明文 1 で、入口は語句の意味 漢字(読み 10・書き 10)を毎日。次に語彙

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 27〜29・答えのみ)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2024 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2・速さの比 1) 一行問題 7
食塩水/速さ/つるかめ算/売買損益/平均算/場合の数/円
速さ(正方形の歩道を回る太郎と花子の追いつき) 約束記号(A★B = 余り ÷ 商) 角度(二等辺三角形・お父さんとひじりさんの会話) 29
2025 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2・速さの比 1) 一行問題 8
速さ/数の性質/場合の数/食塩水/和差算 2/速さ/円
売買損益(コーヒー豆 100 g ごとの値引き) 規則性(3 つの電球 A・B・C が同時につく周期) 角度+おうぎ形(直角三角形を回転させた図・色をつけた部分の面積) 27
2026 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 3) 一行問題 8
速さ/売買損益/食塩水/つるかめ算/場合の数/仕事算/角度/折り返し
売買損益(ノート・ペン・消しゴムのセット販売) 規則性(パスカルの三角形状に並んだ数) 角度+おうぎ形(正方形の中のおうぎ形・色をつけた部分の面積) 29

同じ位置に同じ種類の問題が出る(この学校の算数の中心的な性格)

精読した 3 年(2024〜2026)で、大問の並びは一度も崩れていません。

  • 大問 1 は計算 10 問です。しかも中身の並びまで揃います。(1) 整数の四則(かっこ・中かっこ)→(2)〜(4) 分数と帯分数→(5)(2026 は (4))小数のかけ算わり算→(6)(7) 逆算→(8)〜(10) 単位換算と比。3 年とも「逆算が 2 問、単位換算が 2〜3 問」で、位置まで同じです。
  • 大問 2 は一行問題 7〜8 問です。速さ・食塩水・売買損益・場合の数・つるかめ算などから、1 問 1 単元で並びます。
  • 大問 3 は文章題の大問です(2024 速さ、2025・2026 売買損益)。小問 3 問で、(1) が易しく (3) で条件が増える誘導つきです。
  • 大問 4 は数の規則の大問です(2024 約束記号、2025・2026 規則性)。
  • 大問 5 は図形(角度)の大問です。3 年とも角度から入り、2025・2026 は最後の小問が「図 2 は図 1 の一部に色をつけたものです。色のついた部分の面積は □ cm² です」というまったく同じ問い方で終わります。

手元の年度別の一覧では、大問 1 が計算問題である年は 2010 年度から 2026 年度まで途切れておらず、大問 5 に角度が来るのは 2022 年度から 2026 年度まで 5 年続いています。ただし設問文まで読み直したのは 2024〜2026 の 3 年なので、確実に言えるのは「3 年連続」までです。「同じ問題が出る」のではなく、「同じ種類の問題が同じ場所に出る」——ここが対策の起点になります。

数値だけ変えた同じ問題(原本で両年を確認したもの)

  • 長さの単位を混ぜた加減(大問 1 の最後): 2024「310 cm − 150 mm + 0.7 m」/2025「425 cm + 235 mm − 3.69 m」/2026「106.7 cm + 762 mm − 1.435 m」。3 年連続で同じ位置に同じ形で、数値だけが違います。
  • 速さの比(大問 1 の (9)): 2024「分速 100 m : 時速 10 km」/2025「時速 15 km : 分速 150 m」。2 年連続で同じ位置・同じ問い方です(2026 は同じ位置が「2.64 L :(1680 mL × 3)」で、単位をそろえて比にする作りは共通です)。
  • 時間の単位換算: 2024「2024 分 = □ 日 □ 時間 □ 分」/2025「765.4 分 = □ 時間 □ 分 □ 秒」。
  • 正方形(長方形)の中にぴったり入った円: 2024 大問 2(7)「下の図は長方形の中に円がちょうど入っている図形です。しゃ線部分の面積は □ cm² です」/2025 大問 2(8)「下の図は,正方形の中に円がちょうど入っている図形です。しゃ線部分の面積は □ cm² です」。一文がほぼそのまま 2 年続きました。
  • 自動車の速さの一行問題: 2024「217 km を 2 時間 35 分で走る自動車の時速」/2025「時速 72 km で 25 分間に進む距離」/2026「時速 85 km で 17 km 進むのにかかる分数」。3 年連続、大問 2 の前半に置かれます。
  • カードで整数を作る場合の数: 2024「0・1・2・3 の 4 枚で 4 けたの数」/2025「0〜4 の 5 枚で 3 けたの奇数」/2026「0・1・2・3 の 4 枚で 3 けたの偶数」。3 年連続です。
  • 食塩水: 2024「20 % 300 g に水を加える」/2025「4 % 300 g に水 100 g を混ぜる」/2026「14 % 300 g に □ g」。3 年とも「300 g」で始まります。

頻出単元と回数(精読した 3 年)

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単元 3 年での出現 どこに出るか
四則計算・逆算 3 年 × 各 7 問 大問 1 の前半
単位換算(長さ・時間・体積・速さ) 3 年 × 各 2〜3 問 大問 1 の後半
速さ 3 年(2024 は大問 3 も) 大問 2、年により大問 3
食塩水の濃度 3 年 大問 2
売買損益 3 年(2025・2026 は大問 3) 大問 2・大問 3
場合の数(カード・数づくり) 3 年 大問 2
角度 3 年 大問 5(2026 は大問 2 にも)
円とおうぎ形 3 年 大問 2 または大問 5 の最後
つるかめ算 2 年(2024・2026) 大問 2
規則性・数列 2 年(2025・2026) 大問 4

問い方の作り

  • 全問が答えのみです。精読した 3 年で記述はゼロ、作図もゼロ。選択は 2026 大問 5(3)(面積の等しい三角形を選ぶ)の 1 問だけで、それ以外はすべて数値や単位を書き入れる形です。
  • 解答は問題文中の空欄に「あ・い・う・…」とひらがなの見出しが振られていて、その記号に対応する欄へ数だけ書きます。1 つの小問に「く 時間 け 分 こ 秒」と 3 つの空欄が入る問題もあり、部分点が出にくい代わりに、どこを答えるかで迷う余地がない作りになっています。
  • 大問 3〜5 は必ず (1)→(2)→(3) の誘導になっていて、(1) は導入文の条件をそのまま使えば解けます。2024 大問 5 は会話文(お父さんと「ひじりさん」)の空欄を 5 つ順に埋める形で、会話に沿って考えれば最後まで行き着きます。
  • 大問 4 の規則性は、2025 が「A は 3 分ついて 1 分消え、B は…」という周期の重なり、2026 が段ごとに数が並ぶ三角形の表です。どちらも表を書いて小さい場合を調べる手順が要ります。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 3・小問 22〜25)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問計 記号選択の割合
2024 水溶液|換気扇とトイレの汚れ・洗剤の代用(聖くんの掃除)
身近な水溶液 8 種の判別
食塩と砂の分離
電気回路|モーターの回る向き・電池の増やし方
スイッチ 2 個と豆電球の回路図
月|光の反射・公転と三日月
日の入り時の月の位置
干潮と満潮
22 86 %
2025 てこ|つりあいの基本
棒の中に埋め込まれたおもりの位置を実験 I〜III で推理
惑星・太陽系|わく星を太陽に近い順に
紫金山・アトラスすい星/流星
小わく星の位置
水溶液|鍋のつゆに浮く油からマヨネーズの乳化へ(聖くんと学くんの会話)
お酢と卵の殻
25 68 %
2026 月|衛星・惑星・恒星の区別
明け方に南に見える月(形をぬりつぶす作図)
月の裏側に海が少ない理由/クレーター
電気回路|豆電球の明るさ
電池と豆電球を直列に増やしたときの電流
白熱電球・蛍光灯・LED の比較
位置表示灯内蔵スイッチ
水溶液・気体|校内のファブラボの 3D プリンター・レーザーカッター・コンピューターを題材に、危険性のピクトグラム
二酸化炭素の発生
こぼれた 4 種の水溶液の特定/液浸冷却
24 92 %

同じ位置に同じ種類の問題が出る(理科)

  • 大問は 3 つです。精読した 3 年で変わりません(それ以前の年度別一覧では 2022 年度から 3 大問が続いています)。
  • 水溶液の大問が 3 年連続で必ず 1 つ入ります(2024 は大問 1、2025・2026 は大問 3)。電気回路は 3 年で 2 回(2024・2026 とも大問 2)、月・天体は 3 年連続です(2024 大問 3、2025 大問 2、2026 大問 1)。
  • ただし、どの大問番号に何が来るかは年によって入れ替わります。算数のように「大問 5 は角度」という固定の仕方ではなく、「3 つの席のどこかに、水溶液・電気(またはてこ)・天体が座る」という固定です。
  • 精読した 3 年に生物分野の大問が 1 つもありません。年度別の一覧では 2023 年度のこん虫が最後で、植物・人体・生態系は 3 年間出ていません。ただしこれは 3 年ぶんの観察なので、「出ない」ではなく復活の警戒の筆頭として扱うのが安全です(9 節参照)。

問い方の作り

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年で選択が 68〜92 %、短答(用語・数値)が 9〜32 %。記述は年 0〜1 問で、2024 は「この回路でモーターを反対方向にまわすには、何をどうすればよいですか。『電池』という言葉を使い、文で答えなさい」、2026 は「月の裏側に『月の海』が少ない理由を説明しなさい。ただし[マグマ][地かく]という言葉を用いること」。2 年とも「使う言葉が指定された記述」である点が共通しています。
  • 作図は 2026 大問 1 問 3 の 1 問だけです(月の影になるところをぬりつぶす)。
  • 「2 つ選び」「間違っているものはどれですか」の形が毎年あります。2026 は「間違っているもの」を選ばせる設問が 2 問。
  • 実験を並べて推理させる形が入る年があります。2025 大問 1 問 2 は、棒のどこに重いおもりが埋め込まれているかを、実験 I の結果だけで絞り→実験 I と II を合わせて絞り→実験 III の結果を予想する、という 3 段構えです。知識ではなく、その場で条件を突き合わせる問題です。
  • 表を読ませる設問が増えています。2026 は白熱電球・蛍光灯・LED の性能表、月の表面のデータ表を読んで答える設問が並びます。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 3・小問 30〜35)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民) 小問計
2024 2023 年の夏の猛暑 12 問
東京の猛暑日/札幌の雨温図/ダムと発電/野菜の生産割合/新幹線/世界の山火事/温暖化
「日本に来日した外国人の歴史」 13 問
歴史好きの聖太郎くんがまとめた文章。鑑真から戦後まで通史
政治とは何か 7 問
間接民主制/国民主権/普通選挙/帝国議会/選挙制度
32
2025 5 人の夏休みの思い出 14 問
沖縄/山陽本線/佐渡島の金山/台風/新潟の雨温図/輪島塗/リアス海岸/富士河口湖町の暗幕/ぶどうの生産割合/日本三大急流
「海を渡る交流の歴史」 14 問
漢書地理志から戦後の首相まで、外交と貿易で貫く通史
法律ができるまで 7 問
特別国会/内閣/裁判所の種類/三権分立/憲法の規定
35
2026 都道府県に関する文章 Ⅰ〜Ⅴ 13 問
東京都の島/養殖漁業/乳用牛とブロイラー/富山県の位置と雨温図/世界遺産/内陸県
人物と場所で読む通史 10 問
豊臣秀吉の楽市楽座/平安の仏教/鎖国/日清戦争/ポツダム宣言
戦後 80 年 7 問
日本国憲法の公布/GHQ/非核三原則/国会と内閣
30

同じ位置に同じ種類の問題が出る(社会)

社会は 4 科目の中で並びが最もはっきりしています。

  • 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民です。精読した 3 年で例外がありません。年度別の一覧では、大問 1 に地理が来るのは 2022 年度から 5 年続き、大問 3 が憲法・政治の公民なのは 2023 年度から 4 年続いています。
  • 大問 3 は 3 年とも小問 7 問です。地理 12〜14 問、歴史 10〜14 問に対して、公民だけが数まで揃っています。
  • 大問 1 は必ず長い導入文に下線部①〜⑫がついて、その順に問う形です。大問 2 も同じ作りです。

数値だけ変えた同じ問題(原本で確認したもの)

  • 地図の形から都道府県を選ぶ問題が 3 年連続です。しかも断り書きまで同じで、2024「東京都をあらわしたものを下から選び、記号で答えなさい。なお地図の縮尺は同一ではない」/2025「Bさんがパリへ出発するまで滞在した都道府県を下から選び、記号で答えなさい。なお地図の縮尺は一定ではない」/2026「富山県を下から選び、記号で答えなさい。ただし縮尺は同一ではない」。
  • 雨温図を選ぶ問題が 3 年連続です(2024 札幌/2025 上越妙高のある新潟県/2026 富山市)。いずれも年平均気温と年間降水量が数値で添えられた 4 択です。
  • 農畜産物の都道府県別生産割合を読む問題が 3 年連続です(2024 野菜 2 種のグラフ/2025 ぶどう/2026 乳用牛とブロイラーの飼育数の表)。
  • 時代の並べ替えが大問 2 の問 13 に 2 年連続です(2024「警察予備隊・日本国憲法公布・国際連合」を古い順/2025「真珠湾・原爆投下・五・一五事件」を古い順)。
  • 「間違っているものを下から選び、記号で答えなさい」が 3 年とも複数あります(2024 は 4 問、2025 は 5 問、2026 は 3 問)。この学校の社会でいちばん多い問い方です。

頻出単元と回数(精読した 3 年)

  • 地理(3 年とも): 都道府県・地域の同定(地図の形・位置。各 2〜5 問)、雨温図・気候、農畜産物の統計読み取り、日本の地形(山脈・平野・河川・海岸)、世界遺産と観光・地域おこし(佐渡島の金山・富士山・富岡製糸場)。工業・伝統工芸は 2 年(輪島塗が 2025・2026 の両方に登場)。
  • 歴史(3 年とも): 飛鳥・奈良、安土桃山・江戸、近代の戦争と大正・昭和前期、戦後・現代。対外関係(渡来人・遣唐使・勘合貿易・南蛮貿易・鎖国)は 3 年とも出て、2024・2025 は大問のテーマそのものでした。
  • 公民(3 年とも): 日本国憲法、三権分立・国会・内閣・裁判所。選挙制度は 2 年(2024・2025)。

問い方の作り

  • 記述はゼロです(精読した 3 年)。選択が 60〜83 %、短答(用語・数字)が 17〜40 %。文章で説明させる設問は 1 問もありません。
  • 短答には文字種・字数の指定が多くあります。「漢字 4 字で」「漢字 3 字で」「漢字 2 字で」「漢字で答えなさい」「数字で答えなさい」「アルファベット 3 字で」。用語を漢字で正確に書けるかが、そのまま得点になります。
  • 語群から選ぶ形(選択肢に記号がつかず、語がそのまま並ぶ)も多くあります。2026 大問 1 問 1 は「北上 奥羽 紀伊 日高 木曽 讃岐」から 2 つ、大問 2 問 2 は 9 人の人物名から 3 人を選ぶ形です。
  • 「正しいもの」と「間違っているもの」が混在します。設問文を読み違えると連続で落とすので、線を引いて確認する習慣が要ります。
  • 図表は毎年入ります(地図の形・雨温図・グラフ・統計表)。ただし地形図の読図は精読した 3 年では出ていません。

大問 1・2 の導入文は長い

大問 1 と大問 2 は、それぞれ 800〜1,000 字級の文章に下線部が 10 個以上ついています。設問はその下線部を順にたどる形なので、文章を最初に通読する必要はなく、下線部ごとに拾い読みしてよい作りです。理科と合わせて 50 分という時間を考えると、この読み方ができるかどうかは大きく効きます。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 34〜36。2016・2018・2022 年度で確認)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016・2018・2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。

年度×大問の題材表

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年度 大問 1 大問 2(物語) 大問 3(説明文・論説文) 小問計
2016 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 三浦しをん『神去なあなあ日常』(横浜から三重の林業の村へ来た「俺」) 8 問 斉藤淳『10 歳から身につく問い、考え、表現する力』(知識偏重の学び方への疑問) 8 問 36
2018 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 山本甲士『ひかりの魔女』(祖母と孫の光一・立禅と空手) 7 問 日野原重明『十歳のきみへ』(遠い国の人を「知る」ということ・敗戦から得たもの) 7 問 34
2022 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 如月かずさ『給食アンサンブル』(家の事情で公立中に転校した美貴と友人) 7 問 中村桃子『自分らしさと日本語』(名前とは何か・実名敬避・夫婦の姓) 9 問 36

同じ位置に同じ種類の問題が出る(国語)

  • 大問 1 は漢字 20 問です。読み 10 問・書き取り 10 問という内訳まで、精読した 3 年で完全に同じです。小問 34〜36 のうち 20 問、つまり設問数の 55 % 以上が漢字です。これはこの学校の国語のいちばん大きな事実で、対策の優先順位をそのまま決めてしまいます。
  • 大問 2 が物語、大問 3 が説明文・論説文で、3 年とも同じ順です。詩・短歌・俳句・古文・漢文は 1 問もありません。学校文法(品詞・活用・敬語)の設問もありません。
  • 大問 2・大問 3 とも、問一が語句の意味を選ぶ設問です。2016 は両方とも「――線部①〜③の語句の意味としてもっともふさわしいものを選びなさい」という同じ一文、2018 は (A)(B) の 2 か所、2022 は A〜C の 3 か所。読解の入口が 3 年とも語彙です。
  • 年度別の一覧では、2010・2014 年度も大問 3 つ・大問 1 が漢字の読みで始まる形が確認できます。

問い方の作り

  • 転写ベースで短答が 65〜69 %、記号選択が 21〜31 %、記述が 0〜15 % です。短答の大半は漢字 20 問です。
  • 記述は年 0〜5 問で、字数指定つきです(「三十字以内」「二十字程度」「四十字程度」「五字以内」「十字程度」)。解答欄に文末が印字されていて、その前に続ける形もあります(2018 大問 3 問五「(   )、という態度。」)。
  • 抜き出しは字数指定が細かくつきます(「十一字でぬき出しなさい」「十五字以内で抜き出しなさい」「二十字以内で」「最初の七字を抜き出しなさい」「始めの五字を」)。字数を数えて機械的に探す訓練が直接効きます。
  • 語句を使って短い文を作らせる設問が 2022 に 2 問あります(「あきれてものも言えない」という表現を使って短い文を作る/「あたかも」を使って一文を作る)。慣用句・副詞を「意味を知っている」だけでなく「使える」水準まで求めてきます。
  • 「あなたならどうするか」を書かせる設問が 2018・2022 の大問 3 の最後にあります。2018 は「平均寿命が世界で最も短い国の状況を知って、今のあなたにできることを考えて答えなさい」、2022 は「結婚を予定している女性と想定します。配偶者となる人に別姓の希望を話したところ…」という場面を与えて考えを書かせる形です。正解が一つでない設問が、読解の締めに置かれています。
  • 2022 大問 3 問五は、大問 2 の物語文を材料にして答えさせます(「大問二に登場する『朋華』はどのような人物ですか。次に抜粋した箇所と名前を参考にして答えなさい」)。説明文で読んだ「名前」の考え方を、直前の物語の人物に当てはめる作りで、大問をまたぐ設問はめずらしいものです。

漢字の中身

精読した 3 年の 60 問を見ると、小学校で習う範囲を超えた大人語彙が混ざります。読みは「強情・面持ち・新手・固辞・代謝・本望・率先・利己的」(2016)、「厚顔無恥・甚だしい・思案・処置を施す・喜び勇んで」(2022)。書き取りは「自他・陽性・終結・寄付・自治・発芽・往来・代弁・日誌・温存」(2016)、「治安・余波・調味料・追加・決行・意図・教訓・激動・人望」(2022)と、新聞や大人の会話で使う熟語が中心です。訓読み(志す・険しい・補う・快い・保つ・囲まれて)も毎年混ざります。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年には出ていないけれど、年度別の一覧ではこの学校が繰り返し出してきたものです。過去問演習で「出なかった単元」として飛ばさないほうがよいものを並べます。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

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科目 単元 最終確認年度 状況
理科 生物分野(植物・こん虫・人体・生態系) 2023 年度 最重要。精読した 3 年(2024〜2026)に大問が 1 つも無い。一覧では 2023 年度のこん虫が最後で、2010 年代には毎年のように大問だった。3 大問のうち 1 つがまるごと戻る余地は大きい
理科 気象・天気 2018 年度 一覧では 2018 年度が大問。3 年間なし
理科 地層・岩石・流水 2022 年度 2022 年度の流水が最後
理科 ふりこ・ばね 2023 年度 2023 年度のふりこが最後。てこは 2025 に出たので、力学の別系統として
理科 星・星座 2025 年度(流星の短答) 2025 に流星の短答はあったが、星座の大問としては 3 年間なし
算数 立体図形 2021 年度 一覧では 2019・2021 年度に大問。3 年間、大問としては出ていない
算数 約束記号 2024 年度 2024 大問 4 が最後だが、一覧では 2016・2018・2021・2023 と 2〜3 年おきに戻ってくる常連
算数 平均算・資料の読み取り 2024 年度(一行問題) 2020 年度に大問。2024 は一行問題として登場
算数 仕事算 2026 年度(一行問題) 2017・2018 に大問。2026 は大問 2 の一行問題で復活
算数 資料の読み取り・論理 2015 年度 2014・2015 に登場。長く出ていない
社会 地形図の読図 記載なし 精読した 3 年ではゼロ
社会 財政・税 2017 年度 一覧では 2017 年度が大問。3 年間なし
社会 国際社会・国連 2011 年度 2011 年度が大問。近年は小問レベル
社会 文化史(仏像・建築・絵画) 2025 年度(町人文化の 1 問) 2025 に町人文化の 1 問のみ。仏像・建築・絵画を写真で識別させる形は精読した 3 年でなし
社会 環境問題を正面から扱う大問 2024 年度(温暖化の小問) 2010 年度に大問。2024 は温暖化の小問として登場
国語 詩・短歌・俳句/古文・漢文 記載なし 精読した 3 年(2016・2018・2022)ではゼロ
国語 随筆 記載なし 説明文の枠が評論寄りに固まっているが、随筆的な文章が入る余地はある
国語 四字熟語・ことわざの独立設問 2022 年度(作文の形) 2022 は慣用句を使った作文の形で出た

10. 形式面の注意(4 科目共通)

理科と社会は 1 冊にまとまっていて、2 科目で 50 分です(各 50 点)。国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点。一般入試は 2 科/4 科の選択制です。この時間割は 4 科目の対策バランスを直接左右します。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問を合わせて 55〜60 問を 50 分で処理することになるので、時間配分の設計がそのまま得点を決めます。

算数

  • 50 分・100 点で 27〜29 問です。1 問あたり 1 分 40 秒しかありません。大問 1 の計算 10 問を 10 分以内に片付けられるかが、そのまま大問 3〜5 に回せる時間になります。
  • 記述・作図は精読した 3 年でゼロです。全問が答えのみで、問題文中の空欄に「あ・い・う・…」とひらがなの見出しが振られ、その記号に対応する欄へ数だけ書きます。1 つの小問に「く 時間 け 分 こ 秒」と 3 つの空欄が入ることもあります。
  • 単位は問題文側に印字されています(「□ cm²」「□ 円」「□ 度」)ので、単位を書き忘れる事故は起きにくい作りです。逆に単位換算そのものが毎年 2〜3 問出るので、cm・mm・m、L・mL、時速・分速・秒速の往復は独立した得点源として扱ってよいところです。
  • 「最も簡単な整数の比で表しなさい」の指示が比の問題につきます(2025 大問 1(9) で確認)。
  • 円周率の指定は、精読した 3 年の設問文からは確認できませんでした。市販の過去問集で確かめてください。

理科

  • 記号選択が 68〜92 % です。記述は年 0〜1 問で、字数指定ではなく「使う語」が指定されます(「電池」という言葉を使って/[マグマ][地かく]を用いて)。作図は 2026 に 1 問(月の影をぬりつぶす)。「2 つ選び」「間違っているものはどれですか」が毎年あります。
  • 図は多く、精読した 3 年とも各大問に図・表がつきます。図 1・図 2 と番号がついて設問から参照される形なので、図に書き込みながら読むのが前提です。
  • 用語を答える短答は「〜を何といいますか」の形です(電流、支点、流星)。漢字指定は精読した 3 年では見当たりませんでした。

社会

  • 記述はゼロです(精読した 3 年)。短答には文字種指定が非常に多くつきます(「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 4 字」「アルファベット 3 字」「数字で」)。選択肢に記号がつかず語がそのまま並ぶ語群形式も多くあります。「正しいもの」と「間違っているもの」が混在するので、設問文の読み違いに注意が要ります。

国語

  • 記述は年 0〜5 問で字数指定つきです(20〜40 字が中心)。文末が印字された欄に続ける形もあります。抜き出しの字数指定は細かくつきます。
  • 50 分・100 点で 34〜36 問。うち漢字が 20 問なので、漢字を 10 分以内で確実に片付け、残り 40 分を読解 2 本に充てる設計になります。
  • 「(、や。なども一字とします)」の断りが本文の冒頭にあります(2016・2022 で確認)。抜き出し・記述の字数はこの数え方です。
  • 記述の配点は資料からは分かりません。
  • 本文は 2 本とも中学入試としては標準的な長さで、極端に長い文章は精読した 3 年では出ていません。

4 科目とも配点の内訳(大問ごと・小問ごと)は資料にありません。科目の満点だけが分かっています。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く単元の入口だけ触れておくとよく、分数と小数の混じった四則計算(算数の大問 1 の形)、単位の感覚(cm と mm と m、L と mL を行き来する遊び)、都道府県の形と位置(社会の大問 1 の入口)、漢字の読みと書き(国語の大問 1 そのもの)が該当します。時間の計測はまだしません。

この学校に限って言えば、単位換算と漢字は小 4 から始める価値が特に高いところです。どちらも「毎年必ず、決まった数だけ出る」ことがはっきりしていて、しかも積み上げに時間がかかるからです。

小 5(幅)

全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と国語の漢字にあて、週末 60 分をその週の単元 1 つにあてる形です。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一度は触れる単元リスト」として使うとよいでしょう。

算数は速さ → 食塩水 → 売買損益 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元) → 場合の数 → 規則性 → 角度の順に週末の枠へ割り付けます。理科は水溶液・電気・力学・天体を厚めに(ただし生物も落とさない。9 節参照)、社会は都道府県と雨温図をこの学年で完成させておくと小 6 が楽になります。国語は漢字の学習量を落とさないことが最優先で、並行して語句の意味(辞書的でない語感の言葉)を増やします。ただし国語は 2023 年度以降は資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)。

記述の練習は、他校を併願する場合に必要ですが、この学校だけを見るなら比重は低くなります。その時間を漢字と計算に回せるのがこの学校の特徴です。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目に集中します。夏以降の過去問は、同じ大問を、年度を変えて解く使い方が特に効く学校です。1 年分を、時間を計って解くのと並行して、「算数の大問 1 だけを 3 年ぶん」「算数の大問 5 だけを 3 年ぶん」「社会の大問 3(公民)だけを 3 年ぶん」「国語の大問 1(漢字)だけを 5 年ぶん」という縦の解き方を必ず入れます。席が決まっているので、この解き方の効率が非常に高くなります。

時間を計るのは理社の合冊 50 分を最優先で。ここだけは年度通しでないと練習になりません。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

問われるのは、その場のひらめきよりも「決まった形の問題を、落とさずに、速く処理する力」です。この力は積み上げでしか作れません。算数の計算 10 問と単位換算、国語の漢字 20 問——この 2 つだけで両科目の相当な部分を占めており、どちらも小 4 から毎日積んだ子が有利になります。逆に、社会の公民(大問 3 は 3 年とも 7 問で範囲が狭い)や理科の水溶液のように、範囲が限られていて小 6 で集中的に時間をかければ間に合う領域もはっきりしています。早く始める価値があるのは「毎日の積み上げが要るもの」、遅く始めても取り返せるのが「範囲の狭い暗記」——この見分けが、この学校では特にきれいに割れます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は過去問演習が重なるかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏・共学か男子校かの選び方には触れません。日程の重なりは注記だけ写しました。

  • 芝国際中学校(東京都)— 国語が最も近く、算数も近いので、2 科の対策が使いやすい組み合わせです。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 横須賀学院中学校(神奈川県)— 理科が全候補で最も近く、理科の対策が重なります。
  • 埼玉栄中学校(埼玉県)— 国語が最も近く、漢字と語彙中心の作りが似ています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • この学校の一般入試・アドバンスト入試は 2 科/4 科の選択制です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。また、過去問という形で準備できるのは教科の回だけで、ものづくり思考力入試・デザイン思考力入試・英語特別入試はこの練習では備えられません。
  • ただし注意が要ります。この学校の ①算数の大問 1 が計算 10 問という固定枠、②国語の設問の半分以上が漢字 20 問、③理科と社会が 1 冊 50 分という 3 つの特徴は、出題構造が近い学校のページの 8 校のどこにも同じ形では見当たりません。とくに③の時間割は、他校の過去問では絶対に練習できません。理社を通しで解く練習だけは、必ずこの学校の過去問で行ってください。
  • 近さの数字は「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」と単元分布から出した自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が区別できません。資料は各年度・各科目 1 冊のみで、一般入試の第 1 回・第 2 回、アドバンスト入試の第 1〜3 回のどれかが判別できません。第 1 回相当として扱いましたが、別の回の問題が混ざっている可能性は残ります。英語特別入試・ものづくり思考力入試・デザイン思考力入試は教科の筆記とはまったく別の形式なので、このレポートの話は当てはまりません。
  • 国語は 2022 年度までしか精読できていません。2023 年度以降の問題文は著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです。8-4 に書いたことは 2016・2018・2022 年度の話であり、直近 4 年の形式が同じである保証はありません。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。市販の過去問集で必ず補ってください。また国語は資料のある年が 5 年ぶんと少なく、算数・理科・社会(各 16 年)に比べて根拠が薄くなります。
  • 設問文まで読んだのは各科目 3 年だけです。「3 年連続」と書いたものが 5 年・10 年続いているかどうかは、このレポートでは確認していません。年度別の一覧にもとづいて「2022 年度から 5 年」「2010 年度から」と触れた箇所は、単元の並びだけを見た話で、設問文までは確かめていません。
  • 3 年より前に出ていた単元が戻ってくることがあります。9 節にまとめましたが、そこに挙げていない単元が戻る可能性もあります。とくに理科の生物分野は、精読した 3 年に無いだけで「出ない」と判断してはいけません。
  • 転写の読み落としがありえます。算数の 2024〜2026 と社会の 2026 は文字のつぶれや誤字が混ざっており、小問の一部を取り違えている可能性があります。図そのものは転写できないため、図形問題・雨温図・回路図の細部は設問文の説明からの推定を含みます。
  • 配点の内訳は分かりません。科目の満点(国算 100・理社 各 50)は募集要項から取りましたが、大問ごと・小問ごとの配点は資料にありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果・学校の理念には触れていません。これらは別のページの領分です。

要項と分析対象年の対応について

  • 1 節の入試回・時間割・配点は 2027 年度の要項によるもので、分析した過去問は 2024〜2026 年度のものです。要項の 8 回のどれがこのレポートの「第 1 回相当」にあたるかは、資料の側で回が区別できないため確定できません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ