関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

聖園女学院中学校の過去問分析

女子私立神奈川県藤沢市

重要結論

  1. 聖園女学院は、同じ種類の問題が毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。算数は大問 6・小問 19 が 13 年(2010〜2025)すべてで同じ、理科は大問 5・小問 25 前後が 15 年不変です。ただし社会と国語は少し性格が違います。
  2. 同じ問題がそのまま出るわけではありません。設問文の使い回しは算数で 13 年に数例、理科は 15 年で 1 件も見つかりませんでした。出題位置(大問の番号と順番)は同じでも、中身は毎年作り直されています。
  3. したがって過去問の使い方は「同じ大問を、年度を変えて解く」のが最も効きます。年度を通して時間を計る練習に加え、大問ごとに何年分もまとめて解くと、その出題位置で何が求められているかが 1 日で見えます。

今週やること

  1. 算数の大問 3((1) 角度・(2) 円とおうぎ形の斜線部)を直近 3 年分(2023・2024・2025)続けて解き、取り方が決まっているかを確かめます。
  2. 算数の計算 6 問(大問 1 の 5 問+大問 2(1) の逆算)を毎日解きます。19 問中 6 問がここに固定されています。
  3. 国語の漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日解きます。全体の 3 分の 1 強を占め、大問 1・2 に固まっています。

分析年度: 2010〜2025 年度
入試回: 1 次相当
資料の範囲: 13〜15 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 理科と社会は合わせて 50 分(実質 25 分ずつ)です。この配分に慣れていないと、社会の最後の大問(記述)を白紙にしやすいので、過去問演習の段階から時間を計って練習してください。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2017 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて・数えられなかった年 2018。最新の資料は 2019 年度)。前回の変化: 2016 → 2017 の間に 3 題 → 4 題。変化の履歴: 4 回: 2014・2015・2016・2017(間隔 1・1・1)
  • 社会: 5 題(2024 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2024 年度(2025 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 5 題))。前回の変化: 2023 → 2024 の間に 6 題 → 5 題。変化の履歴: 7 回(直近 2022・2023・2024・間隔 1・1)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-社会・環境・世界|地理-地図・地形・気候|歴史-近世|時事|地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世 → 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治|地理-地図・地形・気候|歴史-テーマ史

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県藤沢市
男女 女子校

聖園女学院の入試は全部で 9 回あります。回によって時間も配点も体系が違うため、下の表で確認してください。

入試回(2027 年度・9 回)

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回 日程 科目 試験時間 配点
1 次 2027 年 2 月 1 日 午前 4 科(国語・算数・社会・理科) 国語 50 分・算数 50 分(社会・理科は合計 50 分、各 25 分相当・内訳は非公開) 国語 100・算数 100・社会 100・理科 100
2 次 2027 年 2 月 1 日 午後 国算 国語 50 分・算数 50 分 国語 100・算数 100
3 次 2027 年 2 月 2 日 午前 4 科(国語・算数・社会・理科) 国語 50 分・算数 50 分(社会・理科は合計 50 分) 国語 100・算数 100・社会 100・理科 100
セレクト 1 科 2027 年 2 月 2 日 午後 1 科選択(国語または算数、併願可) 国語または算数 50 分 国語または算数 100
国算ハーフ① 2027 年 2 月 3 日 午前 国算 国語 30 分・算数 30 分 国語 50・算数 50
国算ハーフ② 2027 年 2 月 4 日 午後 国算 国語 30 分・算数 30 分 国語 50・算数 50
特待適性検査型 2027 年 2 月 1 日 午後 適性検査Ⓐ・Ⓑ 適性検査 A 45 分・適性検査 B 45 分 適性検査 A 100・適性検査 B 100
英語チャレンジ 2027 年 2 月 2 日 午後 グループ活動(筆記試験なし) グループ活動 20 分 配点不明
活動アピール型 2027 年 2 月 4 日 午後 学力テスト+プレゼンテーション 学力テスト+質疑 30 分 配点不明

このレポートで扱う過去問分析は、理科・社会を含む 4 科の回(1 次・3 次)を対象にしています。国算 2 科の回(2 次・国算ハーフ①②)やセレクト 1 科・特待適性検査型・英語チャレンジ・活動アピール型は、科目構成も時間配分もこの分析とは別物です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 聖園女学院は、同じ種類の問題が毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。算数は大問 6・小問 19 が 13 年(2010〜2025)すべてで同じ、理科は大問 5・小問 25 前後が 15 年不変です。ただし社会と国語は少し性格が違います。
  2. 同じ問題がそのまま出るわけではありません。設問文の使い回しは算数で 13 年に数例、理科は 15 年で 1 件も見つかりませんでした。出題位置(大問の番号と順番)は同じでも、中身は毎年作り直されています。
  3. したがって過去問の使い方は「同じ大問を、年度を変えて解く」のが最も効きます。年度を通して時間を計る練習に加え、大問ごとに何年分もまとめて解くと、その出題位置で何が求められているかが 1 日で見えます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の計算 6 問(大問 1 の 5 問+大問 2(1) の逆算)を毎日解きます。19 問中 6 問がここに固定されています。
  2. 国語の漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日解きます。全体の 3 分の 1 強を占め、大問 1・2 に固まっています。
  3. 理科の 4 分野(物理・化学・生物・地学)を等しく仕上げます。大問 1 物理・大問 3 生物・大問 4 地学が 14 年連続で出題位置が固定されているため、苦手分野があると大問 1 つぶんが丸ごと危うくなります。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 3((1) 角度・(2) 円とおうぎ形の斜線部)を直近 3 年分(2023・2024・2025)続けて解き、取り方が決まっているかを確かめます。

注意

  1. 理科と社会は合わせて 50 分(実質 25 分ずつ)です。この配分に慣れていないと、社会の最後の大問(記述)を白紙にしやすいので、過去問演習の段階から時間を計って練習してください。

4. 資料の状況

転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。読んだ深さを次の 3 語で書き分けます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が手元にある年)。

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科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 判読の確度
算数 2010〜2025(2011〜2013 を除く)の 13 年 2023・2024・2025 の 3 年 10 年 全年度が「大問 6・小問 19」。数式の転写は概ね正確です
理科 2010〜2025(2011 を除く)の 15 年 2023・2024・2025 の 3 年 12 年 全年度が「大問 5・小問 20〜26」です
社会 2010〜2025(2011 を除く)の 15 年 2023・2024・2025 の 3 年 12 年 大問数が 3〜6 と年で動きます
国語 2010・2013〜2017・2019 の 7 年 2015・2017・2019 の 3 年 4 年 2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。2011 年度の社会として収録されていた 1 冊は、内容を確認したところ別の学校(女子聖学院中学校)のものだったため、集計から除外しています。
  • 過去問データベースは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか収録しておらず、回の区別ができません。学校の公表資料(1 節)によれば 4 科そろった回は 1 次・3 次の 2 つがあり、この分析はそのどちらか(または両方が混在したもの)に対応していると考えられますが、どちらの回かは特定できません。国算ハーフ①②・セレクト 1 科・特待適性検査型・英語チャレンジ・活動アピール型の問題はこの分析に含まれていません。
  • 「◯年連続」と書いた箇所は、該当年度の大問構成を資料で数え直したものです。設問文の中身まで読み直したのは各科目 3 年ぶんで、それ以外の年については「その位置にその単元が来ている」ことまでを根拠にしています。
  • 判読の限界: 図そのものは転写できないため、図形問題や地形図・グラフの読み取りは設問文と図の説明文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

聖園女学院は「同じ種類の問題が、毎年ほとんど同じ場所に出る」学校です。——ただしそれは算数と理科の話で、社会と国語は少し性格が違います。

出題位置の固定(この学校の中心的な特徴)

出題位置の固定とは、同じ種類の問題が毎年同じ大問番号に置かれることで、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。この学校では次が確認できました。

  • 算数は大問 6 題・小問 19 問が 13 年(2010〜2025)すべてで同じです。大問数のばらつきはゼロで、各大問が何問かという並びも年をまたいでほぼ完全に一致します。そのうえで、大問 1 =計算 5 問が 12 年連続(2014〜2025)、大問 3(1) =角度が 9 年連続(2017〜2025)、大問 5 =立体図形が 12 年連続(2014〜2025)、大問 4 =文章題が 8 年連続(2018〜2025)、大問 2 =□を求める問題が 7 年連続(2019〜2025)です。ここまで並びが安定している学校は関東でも多くありません。
  • 理科は大問 5 題・小問 25 前後が 15 年で不変です。しかも大問 1 =物理・大問 3 =生物・大問 4 =地学が 14 年連続(2012〜2025)、大問 2 が化学寄り、大問 5 が身のまわりの話題を読ませる融合大問という、分野の並びまで固まっています。
  • 社会は大問数が 3〜6 と動きます(=毎年作り直します)。ただし「前半に地理・歴史・公民の一問一答が 5 問ずつ、最後の大問に資料を読ませて自分の考えを書かせる探究の大問」という骨格は 2023・2024・2025 の 3 年連続で確認できました。
  • 国語は 4 大問(漢字の読み 5 問/漢字の書き取り 5 問/説明文/物語文)が資料のある年のうち 5 年(2010・2013・2015・2017・2019)で保たれています。3 大問になった年(2014・2016)もあります。

では過去問をどう使うか

この学校の過去問は「同じ大問を、年度を変えて解く」使い方が最も効きます。1 年分を、時間を計って解く練習ももちろん要りますが、それ以上に「大問 3 だけ 10 年分」「大問 6 だけ 10 年分」と年度順に並べて解くと、その出題位置で何を要求されているかが 1 日で見えます。算数・理科でとくにそうです。

一方で「同じ問題がそのまま出る」学校ではありません。設問文の使い回しは算数で 13 年に数例、理科では 15 年で 1 件も見つかりませんでした。出題位置は同じでも中身は毎年作り直されています。したがって「出る問題を覚える」使い方は当たりません。①その出題位置で使う単元の解き方を習得する、②時間の使い方を身につける——この二つが柱になります。

科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 6・小問 19・50 分が 13 年不変 出題位置ごとに単元が決まっています。19 問中 6 問(3 割)が計算・逆算 計算 6 問の完答と、大問 3(角度+円とおうぎ形)・大問 5(立体)・大問 6(グラフ)の縦解き
理科 非常に高い。大問 5・25 問前後が 15 年不変。分野の並びも固定 出題位置は分野で固定、単元は毎年入れ替わります。記号選択が主軸(48〜72%)で記述は年 2〜3 問 4 分野を等しく仕上げること(穴があると大問 1 つぶんが丸ごと危うくなります)と、「誤っているものを選べ」への対応
社会 中くらい。大問 3〜6 と動きますが、前半=一問一答/最後=探究の並びは 3 年連続 4 分野がほぼ均等です。記号選択はすべて 3 択。記述は年 1〜3 問ですが最後の大問に必ず 1 問 3 択を確実に取る基礎知識と、「資料を根拠に自分の考えを書く」2 文の形
国語 高い(資料のある範囲では)。4 大問・28〜31 問・50 分 漢字だけで 10 問(3 割超)。説明文+物語文の 2 本立てで、記述は年 4〜7 問 漢字 10 問の完答と、「この語を使って短文を作る」設問(精読した 3 年すべてで出題)

科目ごとの競技を一言でいうと、算数と理科は「決まった出題位置を確実に埋める」試験、社会と国語は「知識を素早く処理したうえで、最後に自分の言葉で書く」試験です。


6. この学校らしさが出る場所

  • 登場人物が「聖子さん」「園子さん」「聖園さん」です。算数 2023 大問 4(3) は「聖子さんは分速 60m、園子さんは時速 4.5km で歩きます」、理科 2023 大問 3(4) は「聖子さんは 4 匹のメダカを水そうに入れ」、社会 2025 大問 5 は「聖園さんは、国内外からの人たちが多く訪れる日本の歴史的な建物について調べています」。校名を分けた名前が 3 科目にまたがって出てきます。
  • 理科 2025 大問 3 は「聖園女学院にはたくさんの植物があります」で始まり、校内で実際に観察した観察カード(ツツジ・イチョウ・ソメイヨシノ)をそのまま設問にしています。学校の敷地と授業が問題の素材になっている珍しい例です。
  • 社会は「地元」が出ます。2023 大問 3 問 2 は東海道の「藤沢宿や戸塚宿」——学校の所在地そのものです。2025 大問 1 問 4 は関東平野、問 5 は神戸から福岡への航路(瀬戸内海)です。
  • 社会の最後の大問は「授業をそのまま持ち込んだ」形です。2023 は「今日のグループ・ワークで私たちは、グループごとにテーマを決め」で始まる生徒の発表 4 本、2024 は「A さん〜D さんがそれぞれ縄文時代、弥生時代のどちらの社会にくらしたいか」という発表と資料 4 点、2025 は「聖園さんが調べた」建物 A〜C です。教室での探究活動をそのまま入試問題にしているように見えます。
  • 理科の大問 5 は身のまわりの現象を読み物にします。二酸化炭素と地球温暖化(2023)、線状降水帯(2024)、オーロラ(2025)。難しい理論ではなく「そのニュースの中身を理科の言葉で説明できるか」を聞いています。
  • 国語の物語文は家族の話です。髪を切りにいく舞(2015)、母のバンド活動に戸惑うアキコ(2017)、父と散歩する智子(2019)、十二歳(2010)、兄弟の話(2013)。事件は起きず、家族との関係のなかで主人公が何かに気づく話が繰り返し選ばれています。説明文は「人と自然」「言葉」が二大テーマで、ゴリラ研究者や動物園長の文章(2015・2017)が並びます。
  • 算数の計算に西暦を仕込みます。2024「2024×0.2+2024×8−20.24×50」、2025「2025÷9×4+25×4」。分配法則でくくると気持ちよく解ける形になっています。
  • 「主語・述語のととのった短文を作りなさい」(国語)は精読した 3 年すべてに出ており、この学校の名物と言ってよい設問です。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを見てください。各項目の根拠(年度・大問・数字)は 8 節の科目別を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数の計算 6 問(大問 1 の 5 問+大問 2(1) の逆算)を毎日。19 問中 6 問がここで、しかも 12 年連続で同じ場所にあります。分配法則でくくる形(2023「78×0.8+0.78×40−7.8×2」、2024「2024×0.2+2024×8−20.24×50」、2025「54×28−17×54+54×9」)は 3 年連続の専用技術なので、この形だけ 20 問集めて練習する価値があります。西暦を仕込む形(2024・2025)も 2 年連続なので、来年の年(2027×…の形)も想定に入れます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日。全体の 3 分の 1 強で、大問 1・2 に固まっています。「消印・羽目・行楽・便乗・警笛・八重桜・催す」「薬局・雑誌・凍結・拝観料・伐採・氷点下・備える」の水準です。(確認: 〜2019 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 3 を年度を変えて 9 年分。(1) 角度(平行線・長方形・二等辺三角形)と (2) 円とおうぎ形の斜線部(2023 半円+正方形、2024 二等辺三角形+おうぎ形、2025 おうち形+正方形)。この 2 問は取り方が決まっています。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 理科の 4 分野を等しく仕上げます。大問 1 物理・大問 3 生物・大問 4 地学が 14 年連続で出題位置指定なので、苦手分野があると 20% が丸ごと落ちる構造になっています。選択肢を 1 つずつ○×判定する読み方も、あわせて身につけます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 社会の 3 択を確実に取ります。この学校の記号選択は 3 年連続すべて「1〜3 の中から 1 つ選び数字で答えなさい」の 3 択です。「適切ではないものを 1 つ」の形が毎年あるので、3 つとも○×判定する読み方を身につけます。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 算数の大問 5(2) を「式つき」で書く練習。回転体・立体の体積で、3 年連続で「式や考え方も書きなさい」の指定がついている唯一の出題位置です。答案の書き方を決めておきます。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 国語の「この語を使って短文を作る」設問。2015「すかさず」・2017「しか」・2019「いっさい」と精読した 3 年すべてで出ています。副詞・助詞を使った短文づくりを週 3 語。(確認: 〜2019 年度)
  8. [週末 60 分] 社会の最後の大問(探究の記述)。「資料の◯◯を見ると〜だから、私は△△を選びます」の 2 文の形を作ります。2023 の秀吉インタビュー、2024 の縄文か弥生か、2025 の建物の目的の違い、いずれもこの形で書けます。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

特殊算(つるかめ算・食塩水・過不足算など、受験用教材で扱う解き方)の語は 用語集 を参照してください。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 19)

年度×大問の題材表(2023〜2025 の 3 年は原本で設問文まで確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 計算 5 問(四則・小数の分配法則・分数の混合) □を求める 4 問(逆算/比の穴うめ/正方形の変形/30% 引きの定価) (1) 角度 (2) 半円と正方形の斜線部の面積 (1) つるかめ算(りんごとオレンジとかご代) (2) 平均算(4 人の漢字テスト) (3) 速さ(分速 60m と時速 4.5km の差) (1) 投影図から立体を選ぶ (2) 2 つの円柱の水を移して高さをそろえる 直方体を組み合わせた容器の注水(グラフ完成の作図つき)
2024 計算 5 問(四則・2024 を仕込んだ分配法則・分数の混合) □を求める 4 問(逆算/比の穴うめ/仕事算/食塩水の濃度) (1) 角度(平行線と長方形) (2) 二等辺三角形とおうぎ形の斜線部の面積 (1) 平均算(3 回のテスト) (2) 消去算(ボールペンとえんぴつ) (3) 速さ(妹と姉の追いかけ) (1) 展開図に線をかき入れる作図 (2) 正方形と長方形の回転体の体積 仕切り 2 枚つき水そうの注水(グラフの空欄ア・イ)
2025 計算 5 問(四則・2025 を仕込んだ分配法則・分数の混合) □を求める 4 問(逆算/比の穴うめ/通過算/本のページの割合) (1) 角度(平行線と二等辺三角形) (2) おうち形と正方形の斜線部の面積 (1) 過不足算(鉛筆を配る) (2) 数の性質(5 本買うと 1 本無料) (3) 速さ(タイヤの回転数) (1) 積み上げた立方体の表面をぬる (2) 長方形の回転体の体積 姉と妹の速さとグラフ(自転車と徒歩・3 駅)

出題位置の固定 — この科目の中心

大問 6 題・小問 19 問は、資料のある 13 年(2010〜2025)すべてで同じです。大問数のばらつきはゼロで、小問の並び(各大問が何問か)も年をまたいでほぼ完全に一致します。さらに同じ場所に同じ種類の問題が来ます(同じ問題が出る、という意味ではありません):

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位置 何が来るか 何年連続か
大問 1 計算 5 問 12 年連続(2014〜2025)
大問 2 □を求める 4 問((1) は逆算、(2) は A:B と B:C から A:C) 逆算の出題位置は 2010〜2024、比の穴うめ (2) は 2023〜2025 の 3 年連続で確認
大問 3 (1) 角度 9 年連続(2017〜2025)
大問 3 (2) 円・おうぎ形と直線図形を組み合わせた斜線部の面積 2023・2024・2025 の 3 年連続で確認
大問 4 文章題 3 問((3) はほぼ速さ) 割合・文章題の出題位置として 8 年連続(2018〜2025)
大問 5 立体図形 2 問(近年は (2) が回転体) 立体の出題位置は 12 年連続(2014〜2025)、回転体は 2024・2025 の 2 年
大問 6 水量とグラフ/速さとグラフ(グラフのからむ大問) 2021〜2025 の 5 年は水量か速さのグラフで確認(うち 2023・2024 が水量、2025 が速さ)

この並びの安定は関東の中でもかなり強い部類で、過去問を「年度通し」だけでなく「大問 3 だけ 10 年分」「大問 6 だけ 10 年分」と年度を変えて続けて解く使い方が有効な学校です。

頻出単元と周期

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単元 出現のしかた
四則計算・逆算 大問 1(5 問)+大問 2(1)。19 問中 6 問、つまり全体の 3 割が計算です。ここを落とすと構造上取り返しにくくなります
分配法則を使う計算 2023「78×0.8+0.78×40−7.8×2」、2024「2024×0.2+2024×8−20.24×50」、2025「54×28−17×54+54×9」。3 年連続で大問 1(3)(4) に配置されています。西暦を仕込む形(2024・2025)も 2 年連続です
比の穴うめ(A:B と B:C から A:C) 2023・2024・2025 の 3 年とも大問 2(2)。分数を含む比が毎回入ります
角度 大問 3(1) に 9 年連続。平行線・長方形・二等辺三角形の組み合わせです
円とおうぎ形の斜線部 大問 3(2) に 3 年連続。「半円+正方形」「二等辺三角形+おうぎ形」「おうち形+正方形」と、直線図形と曲線図形の差し引きが共通の手順です
速さ 3 年とも登場します(2023 大問 4(3) 単位換算つき、2024 大問 4(3) 追いかけ、2025 大問 2(3) 通過算・大問 4(3) タイヤの回転・大問 6 グラフ)。2025 は 19 問中 5 問が速さでした
立体図形 大問 5 に 12 年連続。投影図・展開図・回転体・積み上げと切り口は毎年変わります
水量とグラフ 2021・2022・2023・2024 と 4 年続き、2025 は速さとグラフに入れ替わりました
文章題(つるかめ・平均・過不足・仕事・売買・消去) 大問 2 の (3)(4) と大問 4 の (1)(2) が受け皿です。年ごとに入れ替わりますが、いずれも基本レベルの一行題です

問い方

  • 大問 1〜5 は「小問集合」に近い形です。導入文は「次の計算をしなさい」「次の□にあてはまる数を求めなさい」「次の各問いに答えなさい」の 3 種で、2023・2024・2025 の 3 年ともまったく同じ文言でした。
  • 「(式や考え方も書きなさい)」が付く問題が年 1〜2 問あります。2023 は大問 4(3) と大問 5(2)、2024 は大問 5(2)、2025 は大問 5(2)。大問 5(2) の回転体・立体の体積が 3 年連続でこの指定を受けているので、ここだけは途中式を書く練習が要ります。
  • 選択問題はほとんどありません。精読した 3 年で選択は 2023 の 1 問(投影図の判別)だけで、残りは答えのみの短答です。

今からやるなら(算数・7 節に無いもの)

  1. 大問 6 を年度を変えて続けて解きます。水量(2021〜2024)と速さとグラフ(2025)の 2 パターンです。2023 はグラフを自分で描く作図もありました。
  2. 一行題をひととおり触れておきます: つるかめ・平均・過不足・仕事・消去・売買・年齢・食塩水・通過算(つるかめ算・過不足算・仕事算・消去算・通過算は受験用教材の単元です)。どれも基本レベルなので、幅広く 1 問ずつ触れておく方が深掘りより効きます。
  3. 比の穴うめ(A:B と B:C から A:C)を分数込みで即答できるまで練習します。3 年連続で大問 2(2) にあります。
  4. 速さの 3 形態(単位をそろえる/追いかけ・出会い/通過算とタイヤの回転)に慣れます。2025 は 19 問中 5 問が速さでした。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・100 点・大問 5・小問 23〜25)

年度×大問の題材表(2023〜2025 の 3 年は原本で設問文まで確認)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学寄り) 大問 3(生物) 大問 4(地学) 大問 5(話題からの融合)
2023 磁石(棒磁石の力・地球磁場・磁石を切る・磁石につく物) 水とアルコールの重さと体積(グラフ作成・密度・浮き沈み) メダカ(飼い方・卵の成長順・産卵しない理由) 土砂災害(前ぶれ・たい積・川の傾きグラフ・緑のダム) 二酸化炭素と地球温暖化(温室効果・pH・食物連鎖・海水の二酸化炭素)
2024 光と音(鏡の反射・虫眼鏡・輪ゴムギターの高低) 氷と水の体積(メスシリンダーの読み・とける温度・体積比の計算) アサガオの花のつくりと花粉(顕微鏡の手順・とげの理由・ミツバチ) 火山の噴火(噴出物の名称・火山ガス・火山灰・マグマの性質) 線状降水帯(積乱雲・飽和水蒸気量の計算・情報を受けた行動)
2025 ふりこ(速い位置・往復の道筋・条件をそろえて比べる表・周期の計算) 水溶液(リトマス紙・塩酸と金属・気体の判別・蒸発と再結晶・ろ過) 校内の植物の観察カード(ツツジ・イチョウ・ソメイヨシノ) 流水のはたらき(しん食・曲がる川の内外・扇状地・地層と海の深さ) オーロラ(太陽活動・地磁気・高緯度で見える理由)

出題位置の固定

大問 5 題・小問 25 前後が、資料のある 15 年(2010〜2025)で崩れていません。大問数のばらつきはゼロで、小問の並びの年次一致も 0.995 と高くなっています。分野の並びも固まっています:

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位置 分野 何年連続か
大問 1 物理(磁石・光と音・ふりこ・ばね・電気・浮力から 1 つ) 14 年連続(2012〜2025)
大問 2 化学寄り(水溶液・気体・ものの重さと体積・とけ方) 精読した 3 年で確認。プロファイル上も 2012 以降ほぼ化学
大問 3 生物(人体・植物・こん虫・動物の誕生) 14 年連続(2012〜2025)
大問 4 地学(流水・地層・気象・地震と火山・星) 14 年連続(2012〜2025)
大問 5 話題・読み物からの融合大問 2023 温暖化・2024 線状降水帯・2025 オーロラ。3 年とも「身のまわりの現象や社会的な話題を読ませて答えさせる」形

一方で各出題位置の中の単元は毎年入れ替わります。同じ場所に同じ単元が戻ってくる度合いは算数よりずっと低く(位置別の単元一致は 0.10)、設問文の使い回しは 15 年で 1 件も見つかりませんでした。つまり理科は「4 分野を穴なく仕上げて、どの分野が来ても大問 1 つぶん戦える状態」を作る科目です。

頻出単元と周期(15 年)

  • 分野の偏りはほとんどありません(上位 3 群で 21%)。熱と状態変化・生態系と食物連鎖・気象がそれぞれ 7% 前後で並ぶ、フラットな分布です。
  • 精読した 3 年で 2 回以上出た題材: 流水のはたらき(2023 大問 4・2025 大問 4)、密度・体積と重さ(2023 大問 2・2024 大問 2)、花のつくりと受粉(2024 大問 3・2025 大問 3(1))、磁石(2023 大問 1・2025 大問 5(3))です。
  • プロファイルの 15 年集計では、流水のはたらきが 2015・2022・2023・2025、気象が 2014・2015・2017・2018・2024、生態系・食物連鎖が 2010・2012・2013・2018・2021・2022 と、地学と生物の 2 本が厚くなっています。

問い方

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年の内訳は 2023 が選択 50%・短答 33%・記述 12%、2024 が選択 48%・短答 43%・記述 9%、2025 が選択 72%・短答 20%・記述 8%。2025 は 25 問中 18 問が記号選択で、この年はとくに選択に寄りました。
  • 選択の聞き方は「誤っているものを一つ選び」「適切でないものを一つ選び」が非常に多くなっています。正しいものを探す問題より、誤りを見つける問題の方が多い年もあります(2024 大問 1(2)・2025 大問 3(5)・2025 大問 5(1)(2) など)。消去法ではなく「4 つとも判定する」読み方が要ります。
  • 「二つ選び」「正しい順に並べかえなさい」もほぼ毎年あります(2023 大問 3(1)(3)・2024 大問 3(2)・2025 大問 1(3))。
  • 記述は年 2〜3 問です。長さは 1〜2 文で、内容は「理由を説明する」形に集中しています。実例: 「4 匹のメダカが卵を産まないのはなぜか」(2023)、「大雨のあと川の水がにごるのはなぜか」(2023)、「花粉にとげがあるのはなぜか」(2024)、「トイレ用洗剤が金属製品に使えないのはなぜか」(2025)、「炭酸水を蒸発させても何も残らないのはなぜか」(2025)。知識そのものより、知っていることを因果でつなぐ 1 文が問われています。
  • 計算は年 2〜4 問と控えめです。密度(2023・2024)、飽和水蒸気量(2024)、ふりこの周期(2025)と、表やグラフの数値を使う形です。

今からやるなら(理科・7 節に無いもの)

  1. 理由を 1 文で書く練習を週 2 問。「〜だから。」で終える形に統一します。過去の記述はすべて「身近な現象の理由」で、特別な知識は要りません(「メダカが卵を産まない理由」「大雨で川がにごる理由」「花粉にとげがある理由」「炭酸水を蒸発させても何も残らない理由」の水準です)。
  2. 表から条件をそろえて比べる練習をします(2025 ふりこ、2023 密度)。「変える条件は 1 つだけ」の考え方は毎年どこかで使います。
  3. 観察・実験の操作(メスシリンダーの目盛りの読み・顕微鏡の手順・ろ過のしかた)を図で確認します。精読した 3 年とも 1 問ずつ出ています。
  4. 時事に近い自然現象を言葉で説明できるようにします: 線状降水帯・積乱雲・地球温暖化・土砂災害・オーロラ。大問 5 の受け皿になっている領域です。
  5. 25 分で 25 問のペース練習をします。社会との時間配分を過去問演習の段階から決めておきます。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・100 点・大問 3〜6・小問 20〜25)

年度×大問の題材表(2023〜2025 の 3 年は原本で設問文まで確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 世界地理(太平洋に面する国・経度 0 度緯度 0 度・日米の人口差) 日本の地形(最大の平野・関東の内陸県の数) 歴史 5 問(大化・東海道と藤沢宿・1700 年代の人物・木版画・高度経済成長の家電) 公民と時事 5 問(ユニバーサルデザイン・憲法の 3 原理・建国記念の日・国連加盟年・北京五輪) 写真 2 枚と地図の照合(撮影地点と方向+根拠の説明) 探究発表(縄文〜江戸のグループ発表・秀吉になりきる記述・幕府の政策を 1 つ選ぶ記述)
2024 地理 5 問(メルカトル図法・国連旗・高緯度の国・人口 1 千万超の都道府県数・淀川) 歴史 5 問(聖徳太子・紫式部・鎌倉時代・関ヶ原・伊藤博文) 公民と時事 5 問(二院制・憲法記念日・参院選の周期・UN・こども家庭庁) 日本と世界の河川のグラフ(信濃川とナイル川・「滝のようだ」の理由を説明) 縄文と弥生のどちらに暮らしたいか(資料 4 点+発表 4 人・自分の選択と理由を記述) —
2025 世界と日本の地理 5 問(アメリカの首都・パリ五輪の国・クリミアと同緯度・関東平野・瀬戸内海) 歴史 5 問(本能寺・刀狩・廃藩置県・日清戦争・三種の神器) 公民と時事 5 問(パリ五輪・多様なルーツ・災害対策本部・裁判員制度・国連) 二酸化炭素排出量/GDP/人口のデータでプレゼン原稿の空欄を選ぶ 5 問 日本の歴史的建物 A〜C(並べ替え・メモとの照合・漆・世界遺産・建てられた目的の違いを記述) —

出題位置の固定と、固定されていないところ

社会は算数・理科とちがって大問数が動きます。資料のある 15 年で 3 大問の年(2012・2013・2014・2019・2021)から 6 大問の年(2023)まであり、2023 は 6 大問 20 問、2024 は 5 大問 22 問、2025 は 5 大問 25 問でした。器の面では「毎年作り直す」科目です。

ただし中身の並びには 3 年連続で保たれている骨格があります:

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位置 何が来るか 確認できた年
前半(大問 1 まわり) 地理の一問一答 5 問前後(世界地理+日本の地形・都道府県) 2023・2024・2025 の 3 年連続
中盤(歴史の大問) 歴史の一問一答 5 問前後(古代から戦後まで時代順に 1 問ずつ) 2023・2024・2025 の 3 年連続
中盤(公民・時事の大問) 憲法・三権・国際機関・前年ニュースを 5 問 2023・2024・2025 の 3 年連続
最後の大問 資料を読ませて自分の考えを書かせる探究の大問 2023・2024・2025 の 3 年連続。2023 は縄文〜江戸のグループ発表、2024 は縄文と弥生のどちらに暮らしたいか、2025 は歴史的建物と現代の建物の目的の違い

つまり「前半は速く正確に、最後は自分の言葉で書く」という 2 段構えが社会の設計になっています。最後の大問だけは毎年質が違うので、時間をここに残す配分が必要になります。

頻出単元と周期(15 年)

  • 分野の偏りは関東で最も小さい部類です(上位 3 群で 40%)。歴史(古代〜中世 15%・近現代 12%)、地理(社会・環境・世界 13%・地図と地形 10%)、公民(憲法・政治 12%)がほぼ均等に並びます。4 分野を等しく仕上げる科目です。
  • 世界地理が大問 1 に来る年が多くなっています: 2010・2015・2016・2017・2018・2021・2022・2023・2025。
  • 国際社会・国際協力が細かい単元では最多です(8%)。国連・ユニセフ・ODA・国連の略称は 2023・2024・2025 の 3 年ともどこかに出ました。
  • 飛鳥・奈良時代は 2016・2017・2018・2020・2024 と繰り返す常連です。聖徳太子・大化の改新・十七条の憲法は毎年どこかで顔を出します。
  • 時事(前年ニュース)は 2023・2024・2025 の 3 年とも公民の大問に混ぜて出ました。北京冬季五輪(2023)、こども家庭庁の発足(2024)、パリ五輪とアメリカ大統領選挙(2025)と、前年の大きな出来事を 1〜2 問、素直な形で聞きます。
  • 地形図・写真の読図は 2023 大問 5(写真と地図の照合)と 2024 大問 1 問 1(図法)です。2022 年度以前も 2010・2023・2024 と散発しています。

問い方 — この学校で一番目立つ特徴

  • 記号選択はすべて「1〜3 の中から 1 つ選び数字で答えなさい」の 3 択です。2023・2024・2025 の 3 年とも例外なし。4 択・5 択も、「すべて選べ」「2 つ選べ」もありません。選択肢の文言も短く、選択の負担はかなり軽くなっています。
  • ただし 3 択のうち「適切ではないものを 1 つ選び」の形が毎年あります(2024 大問 2 問 1・問 3、2025 大問 2 問 4 など)。3 つとも正誤を判断する読み方が要ります。
  • 短答は文字種の指定が細かくなっています: 「漢字で」「漢字 4 字で」「カタカナで」「解答欄に合うように数字で」。2025 大問 1 問 4「漢字 4 字」(関東平野)、問 5「漢字 4 字」(瀬戸内海)のように、字数まで指定されます。守れないと失点します。
  • 記述は年 1〜3 問です。2023 は 20 問中 2 問(+根拠説明の混合 1 問)、2024 は 22 問中 3 問、2025 は 25 問中 1 問。少ない年もありますが、必ず最後の大問に「あなたはどう考えるか」を書かせる 1 問があります。
  • 記述の質は 3 種に分かれます: ①資料から読み取って説明する(2024「日本の河川が滝のようだと表現される理由」・2024「どこからどんなモノが伝わったか」)、②選んで理由を書く(2023「幕府の政策のうち最も効果があったものを 1 つ選び、資料を参考に理由を」・2024「縄文と弥生のどちらに暮らしたいか、理由とともに」)、③立場になって答える(2023「秀吉になりきって、なぜ検地と刀狩を行ったのかを答える」)。
  • ②③は正解が一つに決まりません。「資料のどこを根拠にしたか」を必ず書けば形になります。

今からやるなら(社会・7 節に無いもの)

  1. 4 分野を薄く広く、抜けなく触れます。地理・歴史・公民・時事がほぼ均等に配分されるので、苦手分野を作らないことが最優先です。
  2. 文字種・字数指定つきの用語書き取り練習をします。「漢字 4 字で」「カタカナで」に対応できるよう、地名・制度名は必ず漢字で書きます。
  3. 前年ニュースを 1 年分ふりかえります。ただしこの学校は難しい時事は聞きません。五輪の開催都市、新しくできた省庁、選挙、大きな災害くらいの粒度で十分です。
  4. 国連と国際機関を固めます(正式名称・略称 UN・加盟年・ユニセフ・世界遺産)。3 年連続でどこかに出ています。
  5. 歴史は時代順に 1 問ずつの出し方なので、通史の骨をまんべんなく仕上げます。人物と政策の組み合わせ(秀吉=検地と刀狩、家康=関ヶ原、伊藤博文=内閣制度)を確実にします。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 4・小問 28〜31。資料は 2010〜2019 の 7 年分のみ)

先に断っておきます: この学校の国語は 2020 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いたのは 2010〜2019 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本で設問文まで読んだのは 2015・2017・2019 の 3 年です。

年度×大問の題材表(2015・2017・2019 は原本で確認、他は出典記録から)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問計
2019 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 説明文(言葉と自分らしさ・俵万智の創作姿勢にふれる) 9 問 物語(父と智子の散歩・中野幸隆『赤いマフラー』) 9 問 28
2017 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 説明文(自然保護と人間の「構え」・山極寿一『15 歳の小屋 ゴリラは語る』) 10 問 物語(アキコと母さん・武川みづえ『ギターナ・ロマンティカ』) 9 問 29
2016 漢字 説明・対談(上橋菜穂子・瀧晴巳『物語ること、生きること』) 物語(加藤輝治『よわむし虎太』) — 28
2015 漢字の読み 5 問 漢字の書き取り 5 問 説明文(人の尺度と野生動物・小菅正夫『生きる意味って何だろう?』) 9 問 物語(舞と美容院・早川真知子『きょうから舞ウェイ』) 9 問 28
2014 漢字の読み 抜き出し中心の読解 記号選択が主軸の読解 — 38
2013 漢字の読み 漢字の書き取り 説明文(外山滋比古『思考の整理学』) 物語(吉田甲子太郎『兄弟いとものりがたり』) 35
2010 漢字の読み 漢字の書き取り 説明文(瀬戸賢一『日本語のレトリック』) 物語(柳月美智子『十二歳』) 38

出題位置の固定(資料のある範囲で)

大問 1 =漢字の読み 5 問/大問 2 =漢字の書き取り 5 問/大問 3 =説明文/大問 4 =物語文という並びが、2010・2013・2015・2017・2019 の 5 年で確認できました(2014・2016 は 3 大問で、漢字の大問が 1 つにまとまった年です)。

  • 知識だけで 10 問(全体の 3 分の 1 強)が漢字です。読み 5 問・書き 5 問で、しかも大問 1・2 に固まっています。ここは失点ゼロを狙える枠です。
  • 大問 3 と大問 4 は 9〜10 問ずつです。説明文が先、物語文が後の順も 5 年で不動でした。
  • 詩・短歌・古文・漢文の大問は資料のある 7 年でゼロです。

問い方 — 3 年連続で同じ形が出ている設問

  • 「──線部の言葉を用いて、主語・述語のととのった短文を作りなさい」。2015 大問 4 問二(「すかさず」)、2017 大問 3 問二(「しか」)、2019 大問 3 問三(「いっさい」)と、精読した 3 年すべてで出ています。語の意味を知っているだけでは書けず、文を自分で組み立てる練習が要ります。この学校の名物と言ってよい設問です。
  • 抜き出しの字数指定が非常に細かくなっています: 「十五字で」「二十字以内で」「四十字以内で始めと終わりの五字を」「十二字で」「十一字で」「三十字以内で」。しかも「『から』に続くように」「『姿勢』に続くように」「『可能性がある。』に続くように」と、接続の形まで指定されます。字数と接続の 2 条件を同時に満たす練習が必要です。
  • 語句の意味・用法を問う設問が毎年 2〜4 問あります: 「懐が深い」「目を見はった」「くどく」「おっぴらに」「いいかげん」「しばらくだった」の意味、「か」「られ」の用法の違い、慣用句(「肩をすくめる」から「肩」を使う慣用句を選ぶ)。辞書的な語彙力と、文脈での使い分けの両方が問われています。
  • 記号選択は「最も適当なものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい」の 4 択(ア〜エ)が基本です。1 年あたり 8 問で、割合はほぼ一定です(精読した 3 年とも 28〜29%)。
  • 記述は年 4〜7 問です(2015 が 7 問、2017・2019 が 4 問)。「説明しなさい」だけで字数指定のない問題と、「二十五字以内で」「六十字以内で」「十字以内で」の字数つきが混在します。理由説明と心情説明が中心です。
  • 本文全体の内容を問う設問(2019 大問 4 問九「本文の内容として適当なものを」)や、部首名・熟語の構成・表現技法といった知識も読解の中に混ぜてきます。

題材の色

  • 説明文は「人と自然」「言葉」がテーマです: 野生動物と人の尺度(2015)、自然保護と人間の構え・ゴリラ研究者の文章(2017)、言葉と自分らしさ・短歌(2019)、日本語のレトリック(2010)、思考の整理(2013)。中学生に語りかける口調のやわらかい評論が続き、硬い学術論説は資料のある範囲では出ていません。
  • 物語文は同世代の女の子が主人公です: 髪を切りにいく舞(2015)、母のバンド活動に戸惑うアキコ(2017)、父と散歩する智子(2019)、兄弟の話(2013)、十二歳(2010)。家族との関係のなかで気づきが起こる話が繰り返し選ばれています。派手な事件は起きません。
  • 設問の登場人物名に「聖子さん」「園子さん」「聖園さん」が使われるのは算数・理科・社会の側で、国語では本文の主人公がそのまま使われます。

今からやるなら(国語・7 節に無いもの)

  1. 抜き出しを「字数+接続の形」で仕上げる訓練をします。「『から』に続くように二十字以内で」のような二重条件で探し、見つけたら必ず字数を数え直します。
  2. 語句の意味を辞書で確認する習慣をつけます。慣用句は身体語(肩・目・胸・耳・懐)を重点的に。「同じ意味・用法のものを選ぶ」形にも慣れておきます。
  3. 理由説明・心情説明の記述を 40〜60 字で書く練習をします。「〜から。」「〜という気持ち。」で締める形を固定します。字数指定のない設問も 40 字前後で書けば形になります。
  4. 説明文は「人と自然」「言葉」の話題に触れておきます。生き物・環境・言語をテーマにした中学生向けの新書やエッセイが直結します。
  5. 物語文は家族の話を中心に、事件よりも心の動きを追う読み方をします。「なぜこの人はこう言ったのか」を口で説明する練習を親子で行います。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の分類・原本の確認を組み合わせて周期を読んだものです。精読した年(設問文まで確認した年)は算数・理科・社会が 2023〜2025、国語は 2015・2017・2019 です。それ以外の年は大問構成の分類にもとづいています。

算数

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単元 大問として出た年 最終確認年度 状況
水量とグラフ 2021・2022・2023・2024 2024 4 年連続のあと 2025 で速さとグラフに入れ替わった。大問 6 の主力なので最優先で戻る候補
食塩水 2024(大問 2(4)) 2024 大問 2 の (3)(4) 枠の常連。いつ戻ってもおかしくない
つるかめ算 2020・2022・2023(大問 4(1)) 2023 大問 4 の (1)(2) 枠の常連。周期が来ている
売買損益 2022・2023 2023 2 年なし
規則性・数の性質 2015・2017・2025 2025 まばら。2025 は大問 4(2)(5 本で 1 本無料)の形で入ってきた

理科

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単元 大問として出た年 最終確認年度 状況
人体 2010・2013・2014・2016・2018・2022 2022 定期的に大問 3 に入っていたが、2023 メダカ・2024 アサガオ・2025 植物と 3 年続けて出ていない。生物の出題位置で最も戻る可能性が高い
星・星座、惑星 2012・2019・2020 2020 大問 4 の出題位置では 5 年なし(2025 は大問 5 でオーロラと太陽が出た)
こん虫 2012・2019・2020・2023 2023 3〜4 年周期。2023 のメダカを最後に離れている
てこ・ばね・電気回路・電磁石 ばね 2022・電気回路 2015・電磁石 2023 2023 大問 1 の物理出題位置は年ごとの入れ替えが激しい。2024 光と音・2025 ふりこと来ているので、力のつり合い系が近い
燃焼・気体の性質 2022 2022 2023 大問 5(1) と 2025 大問 2(3) で部分的に顔を出している

社会

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単元 大問として出た年 最終確認年度 状況
地形図の本格的な読図 2023(大問 5・写真と地図の照合) 2023 2024 は図法のみ。等高線・地図記号は数年おきに戻る
三権分立の細部 2013・2016・2024 2024 国会・内閣・裁判所の関係は 3〜8 年周期
日本国憲法の条文レベル 2020・2023(3 原理)・2024(憲法記念日) 2024 周辺だけ。憲法そのものを正面から聞く年が来てもよい時期
環境問題・エネルギー 2018・2022・2025 2025 3〜4 年おき。2025 は二酸化炭素排出量のデータで大問 1 つを使った
貿易・資源 2025 2025 2025 が初出に近い。世界の統計データを扱う出題は今後も続きそうに見える

国語

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単元 出た年 最終確認年度 状況
3 大問構成の年 2014・2016 2016 漢字が 1 つの大問にまとまる年がある。大問数が 3 でも慌てないこと
抜き出し中心の年 2014 2014 設問数が 28 前後から 35〜38 に増える年がある(2014 は 38 問)

2020 年度以降の傾向はこの資料からは言えません。市販の過去問集で、①4 大問(漢字 2+読解 2)の維持、②短文づくりの設問の継続、③記述の数、の 3 点を確認してください。


10. 形式面の注意

  • 算数: 答えのみが原則ですが、「(式や考え方も書きなさい)」が年 1〜2 問つきます。2023 は大問 4(3) と大問 5(2)、2024 と 2025 は大問 5(2)。大問 5(2) が 3 年連続でこの指定を受けています。作図が出る年もあります: 2023 は大問 6(3) で「時間と水面の関係のグラフを完成させなさい」、2024 は大問 5(1) で「展開図に EG の線をかき入れなさい」。2025 は作図なしでした。定規を使う作業に慣れておいてください。選択問題はほとんどありません(精読した 3 年で 1 問)。単位(cm・cm²・cm³・度・分・秒・回転)は問題文で明示され、答えに単位が要るかは解答欄の作り次第です。精読した 3 年では円周率の値の明示を転写では確認できなかったため、3.14 前提で練習しつつ本番の冊子で確認するのが安全です。50 分で 19 問、1 問あたり 2 分半で、計算 6 問を 10 分以内に片づけると後半に余裕が出る配分になっています。
  • 理科: 記号選択が主軸で、「誤っているものを一つ選び」「適切でないものを一つ選び」が非常に多くなっています。「二つ選び」「正しい順に並べかえなさい」も毎年あります。記述は年 2〜3 問で、すべて理由を 1〜2 文で書く形です。字数指定はほとんどありません(15 年で字数指定のある冊子は 7%)。記述は解答欄の大きさで分量を判断します。漢字指定が出ます(2023「漢字 4 字」=温室効果、2024「漢字で」=積乱雲)。用語は書けるようにしておいてください。作図が出る年もあります: 2023 大問 2(1)「水の体積と重さの関係をグラフに表しなさい」。2024・2025 は作図なしでした。図のある小問は 46% で、表・グラフ・観察カード・実験の図が並びますが、図そのものは難しくなく、読み取り 1 手で答えに届きます。
  • 社会: 記号選択はすべて「1〜3 の中から 1 つ選び数字で答えなさい」の 3 択です(2023・2024・2025 の 3 年とも例外なし)。選択肢の記号はアイウでも ABC でもなく「1・2・3」の数字で、答案には数字を書きます。短答は「漢字で」「漢字 4 字で」「カタカナで」「解答欄に合うように」と文字種・字数の指定が細かくなっています。記述は年 1〜3 問で、最後の大問に「あなたはどう考えるか」が必ず 1 問あります。記述の字数指定がある冊子は 15 年で 67% ですが、直近 3 年は解答欄の大きさで分量を判断させる形が中心でした。資料は毎年つきます(図のある小問 32%)。グラフ・写真・地図・史料・生徒の発表原稿と種類が多く、2025 大問 4 は「プレゼン原稿の空欄に正しい語句を選ぶ」という珍しい出し方でした。
  • 国語: 設問文の中に「二十五字以内で」「四十字以内で始めと終わりの五字を」といった指定が埋め込まれる形で、解答用紙にマス目の字数枠がある形ではありません。設問文の中の数字を読み落とすと失点します。抜き出しは「『から』に続くように」など接続の形まで指定されます。図・写真は 7 年でゼロ、作文・意見文の大問もありません。本文の総量は 2 本合わせて 5,000 字強。50 分で 28〜30 問なので、1 問 1 分半強です。漢字 10 問を 5 分以内に済ませ、読解 2 本に 20 分ずつ当てる配分になります。
  • 時間配分: 4 科の回は国語 50 分・算数 50 分・理科と社会あわせて 50 分です。理社は実質 25 分ずつで、理科 25 問・社会 20〜25 問(+記述)を処理します。社会は前半の一問一答を 12〜15 分で終え、最後の大問に 10 分残す配分が現実的です。この配分は練習しておかないと本番で崩れます。国算ハーフの回は 30 分 50 点ずつで、問題量の想定が変わります。
  • 配点: 小問ごとの配点は資料からは確認できません。取れる問題から順に拾う前提で組んでください。

11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

  • 計算の正確さが最優先です。この学校は算数 19 問中 6 問が計算で、その配置が 12 年変わっていません。小 4 のうちに四則混合・小数・分数を「速く、間違えずに」仕上げます。
  • 図形の入口: 角度(平行線・三角形の内角)と、円・おうぎ形の面積の基本です。大問 3 に 9 年連続で座る単元の入口です。
  • 漢字と語彙: 国語の 3 分の 1 が漢字です。学年配当の漢字を読み書き両方で仕上げます。辞書を引く習慣をここでつけてください(語句の意味を問う設問が毎年 2〜4 問ある学校なので、辞書習慣がそのまま効きます)。
  • 短い文を書く練習: 「〜だから。」で終わる 1 文を書く練習です。理科の記述も社会の記述も、結局これの積み重ねです。
  • 身のまわりの観察: 理科の大問 5 は毎年、身近な話題(温暖化・線状降水帯・オーロラ)の読み物から出ています。天気やニュースを話題にするだけで十分です。
  • 時間計測はまだしません。

小 5(幅)

小 5 は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本の器にします。この学校は分野の偏りが小さく(理科の上位 3 群で 21%、社会の上位 3 群で 40%)、苦手分野を作らないことが、そのまま対策になるタイプの学校です。

  • 週の割り付け: 平日 15 分は国語(漢字・語句と、短文づくりの下ごしらえ)と理科・社会の知識の一巡に、週末 60 分は算数の単元一巡に割り付けます。
  • 算数: 8-1 の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使います。四則計算・逆算・比・角度・円とおうぎ形・立体(投影図・展開図・回転体)・水量とグラフ・速さ・つるかめ算・平均算・過不足算・仕事算・消去算・売買損益・食塩水の順です(つるかめ算・過不足算・仕事算・消去算は受験用教材の単元です)。ここに載っている単元がそのまま出題範囲です。
  • 理科: 物理・化学・生物・地学の 4 本を並行して進めます。1 分野に偏ると出題位置 1 つ(20%)が空きます。
  • 社会: 地理・歴史・公民をまんべんなく進めます。世界地理(大問 1 の常連)と国際機関(3 年連続でどこかに出た)は早めに扱ってください。
  • 国語: 説明文(人と自然・言葉がテーマ)と物語文(家族の話)を読み分けます。副詞を使って短文を作る練習をここから始めると、小 6 で慌てません。ただし 2020 年度以降の国語の資料は無いため、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→13 節)。
  • 記述の助走: 理由を 2〜3 文で書く習慣をつけます。字数を数える習慣も同時につけます。

小 6(仕上げ)

  • 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の課題になります。
  • 夏まで: 出題位置ごとの縦解き(算数の大問 3・大問 5・大問 6、理科の分野別)です。この学校は出題位置が固定なので、縦解きの効率が非常に高くなります。
  • 秋以降: 年度通しで時間を計ります。とくに理科と社会が合わせて 50 分という配分は特殊で、練習しないと社会の最後の大問(記述)を白紙にしやすくなります。「理科 25 分・社会 25 分」を体に入れてください。
  • 直前期: 算数の計算 6 問と国語の漢字 10 問を毎日。この 16 問は全体の中でも取り切れる枠です。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

小 5 の「穴を作らない一巡」で差がつく学校です。算数も理科も社会も出題位置が分野で決まっており、どこか 1 分野が弱いと、その大問がまるごと失点になる構造になっています。逆に言えば、深い応用よりも「全分野をひととおり、基本レベルで確実に」が最短距離になります。小 4 で計算と漢字の土台を作り、小 5 で単元を一巡し、小 6 で出題位置ごとの縦解きに入る——この順序が無駄がありません。難問対策に時間を割くより、基本問題の取りこぼしをゼロに近づける方が、この学校の出題には合っています。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません(別ページの領分です)。

  • 跡見学園中学校(東京都・女子校)— 4 科目とも近く、とくに理科と社会の出題構造の近さが目立ちます。過去問演習がそのまま重なりやすい学校です。
  • 自修館中等教育学校(神奈川県・共学)— 国語と理科が近く、神奈川県内なので移動の負担も小さくなります。
  • 共立女子第二中学校(東京都・女子校)— 算数の近さが 8 校中 1 位です。出題位置の固定と頻出単元が近く、算数の過去問が最もよく使えます。国語は比較できるデータがありません(2027 年度は 02/01・02/02・02/03 の同じ時間帯に入試が重なる回があります)。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を合成したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

使い方の一言: 算数を厚く回すなら共立女子第二、国語なら芝国際、社会なら八千代松陰、全科目バランスよくなら跡見学園の過去問が、聖園女学院の演習と重ねやすいといえます。


13. 資料の限界

  • 入試回: 過去問データベースは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか収録しておらず、回の区別ができません。学校の公表資料(1 節)によれば、4 科そろった回は 1 次・3 次の 2 つがあり、この分析はそのどちらか(または両方が混在したもの)に対応していると考えられますが、どちらの回かは特定できません。この学校は 2 次・セレクト 1 科・国算ハーフ①②・特待適性検査型・英語チャレンジ・活動アピール型と回が多く、それらの回の問題はこの分析に含まれていません。とくに国算ハーフ(30 分 50 点)と特待適性検査型の回は、問題量も形式も別物と考えるべきです。
  • 国語: 2020 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、国語について書いたことは 2010〜2019 年度に限った話です。直近 6 年の形式は市販の過去問集で確認してください。2011・2012・2018 年度も資料に無い年です。2020 年度以降の傾向はこの資料からは言えません。市販の過去問集で、①4 大問(漢字 2+読解 2)の維持、②短文づくりの設問の継続、③記述の数、の 3 点を確認してください。
  • 算数: 2011〜2013 年度が資料に無い年です。理科・社会は 2011 年度が資料に無い年です。
  • 精読した年(原本で設問文まで読み直した年)は各科目 3 年ぶんです(算数・理科・社会は 2023〜2025、国語は 2015・2017・2019)。それ以外の年については「その位置にその単元が来ている」ところまでを根拠にしており、設問の細部(問い方・字数指定・作図の有無)は確認していません。「◯年連続」という言い方は大問構成のレベルの話で、設問文まで同じという意味ではありません。
  • 転写の読み落としの可能性: 図・写真・地形図は文字情報に置き換えられているため、図形問題の細部や地図の読み取りは設問文からの推定を含みます。理科・社会の小問数は転写ベースで数えており、原本と 1〜2 問ずれる可能性があります。
  • 配点: 小問ごとの配点は問題冊子・解答用紙のどちらからも確認できませんでした。科目ごとの満点(1 次・3 次は各 100 点、国算ハーフは各 50 点)だけが募集要項でわかっています。
  • 円周率: 算数の円周率の指定値は転写では確認できませんでした。3.14 を前提に練習しつつ、本番の冊子で確認するのが安全です。
  • 「同じ問題の使い回し」: 両年の設問文を実際に読み比べて確認したものだけを書きました。数値まで同一の再出題は、今回の範囲では見つかっていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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