関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

日出学園中学校の過去問分析

共学私立千葉県市川市

重要結論

  1. 算数と国語は出題位置(大問の番号と順番)が決まっていて、同じ種類の問題が毎年同じ大問番号に出ます。算数の大問 1 が四則計算 5 問なのは 2010〜2025 の 16 年連続です。
  2. 理科と社会は毎年作り直されます。理科は生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという配分だけが決まっていて、どの分野が何番に来るかは年ごとに入れ替わります。社会には出題位置の固定が無く、時事を入口にした長い文章 1 本に地理・歴史・公民をすべてぶら下げます。
  3. 理科と社会は各 25 分・50 点です。1 問にかけられる時間が国語・算数の半分しかないので、知識が即答できる状態かどうかがそのまま点差になります。

今週やること

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年分(2023・2024・2025)続けて解き、「共通因数でくくって暗算に落とす」形の 1 問が処理できる状態か確かめます。
  2. 算数の大問 1(計算 5 問)を毎日 5 分やります。ここは 16 年連続の出題位置で、確実に取れる最大の枠です。
  3. 算数の大問 2 に来る一行題(数行で終わる短い文章題)を、9 単元で総ざらいします。

分析年度: 2010〜2025 年度
入試回: 一般入試 Ⅰ 期相当
資料の範囲: 4 科目
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料の冊子には入試回の表記が無く、ここに書いたことが Ⅰ 期・Ⅱ 期のどちらのものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2017 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2018 年度)。前回の変化: 2015 → 2017 の間に 3 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2015・2017(間隔 2)
  • 社会: 2 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年 2020・2021・2022。最新の資料は 2024 年度(2025 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 1 題))。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 3 題 → 2 題。変化の履歴: 4 回: 2013・2014・2015・2018(間隔 1・1・3)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治|公民-国際 → 公民-憲法・政治|歴史-古代〜中世
  • 算数: 6 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: なし(2010〜2025 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 千葉県市川市
男女 共学
入試回と日程・科目 推薦 12 月 1 日(国語・算数+作文)/一般入試 Ⅰ 期 1 月 20 日・Ⅱ 期 1 月 23 日(2 科〈国語・算数〉と 4 科の選択制。Ⅰ 期と Ⅱ 期は同じ構成)(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 一般入試は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 25 分 50 点・理科 25 分 50 点。推薦入試は国語 30 分 30 点・算数 30 分 30 点・作文 40 分 40 点(400 字以内)
面接 推薦・一般ともすべての回に、受験生のみのグループ面接(約 10 分)があります
同名の別校に注意 このページは千葉県市川市の日出学園中学校(共学)についてのものです。東京の日出中学校(現・目黒日本大学中学校)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月(推薦は 2026 年 12 月)、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数と国語は出題位置(大問の番号と順番)が決まっていて、同じ種類の問題が毎年同じ大問番号に出ます。算数の大問 1 が四則計算 5 問なのは 2010〜2025 の 16 年連続です。
  2. 理科と社会は毎年作り直されます。理科は生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという配分だけが決まっていて、どの分野が何番に来るかは年ごとに入れ替わります。社会には出題位置の固定が無く、時事を入口にした長い文章 1 本に地理・歴史・公民をすべてぶら下げます。
  3. 理科と社会は各 25 分・50 点です。1 問にかけられる時間が国語・算数の半分しかないので、知識が即答できる状態かどうかがそのまま点差になります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 5 問)を毎日 5 分やります。ここは 16 年連続の出題位置で、確実に取れる最大の枠です。
  2. 算数の大問 2 に来る一行題(数行で終わる短い文章題)を、9 単元で総ざらいします。
  3. 国語の漢字 10 問を毎日やり、抜き出しは字数指定を見た瞬間に探しにいく練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年分(2023・2024・2025)続けて解き、「共通因数でくくって暗算に落とす」形の 1 問が処理できる状態か確かめます。

注意

  1. 資料の冊子には入試回の表記が無く、ここに書いたことが Ⅰ 期・Ⅱ 期のどちらのものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと小問数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 13 年 16 年(2010〜2025) 高。資料のある 16 年すべてが「大問 6・小問 25 前後」
理科 3 年(2023・2024・2025) 11 年 14 年(2010〜2025 のうち 2011・2013 を除く) 中。図表が多く、図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含む
社会 3 年(2023・2024・2025) 11 年 14 年(2010〜2025 のうち 2011・2012 を除く) 高。記述の設問文まで読める
国語 3 年(2015・2017・2018) 2 年 5 年(2010・2011・2015・2017・2018) 高。ただし 2019 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は学校 × 年 × 科目につき 1 冊で、入試回の区別ができません。募集要項では推薦入試(12 月)・一般入試 Ⅰ 期(1 月 20 日)・一般入試 Ⅱ 期(1 月 23 日)の 3 回があり、4 科目そろっているのは Ⅰ 期と Ⅱ 期です。この資料は国語・算数・社会・理科の 4 科目構成なので、一般入試(Ⅰ 期か Ⅱ 期)のものと考えられます。推薦入試(国語 30 分・算数 30 分・作文 400 字以内)はこの分析の対象外です。
  • 試験時間と配点は学校の公表資料のものです(1 節に載せました)。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年度の設問文を原本で読み直して確認したものです。精読していない年について書いた内容は「資料のある 16 年の並びでは」のように弱めてあります。
  • 資料そのものの異常(別の学校の問題の混入・同じ設問の二重記録・年度まるごとの抜け)は、精読した 3 年 × 4 科目の範囲では見つかりませんでした。

5. 一番大きな結論

日出学園は「算数と国語は出題位置が決まっていて、理科と社会は毎年作り直す」学校です。

出題位置が決まっているというのは、同じ種類の問題が同じ大問番号に出るという意味です(同じ問題が出るという意味ではありません)。

  • 算数: 大問 1 は四則計算 5 問(2010〜2025 の 16 年連続)。大問 2 は一行題の小問集合 7〜9 問、大問 3 は図形だけの小問集合 4〜5 問、大問 4・5 は長文の大問(うち 1 つは必ず速さ)、大問 6 は誘導つきの思考問題です。大問 2〜6 の役割分担は精読した 3 年(2023〜2025)で完全に一致しました。大問数 6 は 16 年不変です。
  • 国語: 読解 2 本(大問 1 が小説、大問 2 が説明文・随筆)+知識ブロックで、最後の大問が漢字 10 問です。精読した 3 年(2015・2017・2018)とも小問がちょうど 31 問。かかり受けの設問が大問 1 の後半に 3 年連続で入るなど、読解大問の中の位置まで決まっています。
  • 理科: 大問 4 題(2012〜2025 の 14 年連続)で、精読した 3 年はいずれも生物・化学・物理・地学が 1 題ずつでした。ただしどの分野が大問何番に来るかは毎年入れ替わります。同じ単元が同じ位置に 3 年続いた例はありません。
  • 社会: 大問数が 1〜5 と動き、出題位置の固定はありません。そのかわり「前年〜当年の話題を入口にした長い文章 1 本に、地理・歴史・公民をすべてぶら下げる」という作り方が 3 年とも同じでした。

したがって過去問の使い方は科目で分かれます(回し方の手順は 過去問の使い方)。

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科目 過去問の使い方
算数 同じ大問を、年度を変えて解く。大問 1 を 16 年分、大問 2 を 3 年分…と横断して解くと、その出題位置で問われる技術が一気に見える
国語 同じ大問を、年度を変えて解く+時間の使い方を身につける。31 問 50 分の配分を体に入れる
理科 4 分野をひととおり学び終える。出題位置狙いは効かない
社会 時事を 3 分野に翻訳する練習。過去問は「作り方を知る」ために使い、中身は毎年新しい

「出る問題を覚える」という使い方は、この学校ではどの科目でも効きません。大問 1 以外に「3 年以上同じ単元が同じ位置に居座る」出題位置が無いからです。

科目ごとに競技が違います。算数・理科は「速く正確に処理する」試験、国語と社会は「読んだうえで自分の言葉を出す」試験です。とくに国語の「俳句を作る」「先入観の体験を 150 字で」、社会の「あなたの身の回りのバリアフリー」「SDGs のどれを優先すべきか」は、模範解答の暗記では届きません。


6. この学校らしさが出る場所

  • 問題の中に学校が出てきます。 算数では「日出君」「明君」(2023 大問 2)、「日出中学の入学者数は 143 人」(2024 大問 2)、「日出くん」と「菅野さん」(2025 大問 2 — 菅野は最寄り駅の名前)、そして「ひので列車」と「ひよかっぱ列車」(2025 大問 4)。社会では「日出先生」(2023)、「日出太郎くん」(2024)。受験生が読んでいて顔がほころぶ作りになっています。
  • 会話文で誘導する大問があります。算数は 3 年連続で会話文が入ります。2023 は「先生から次の問題が出されました」、2024 は生徒 2 人が文化祭のジュースの仕入れ値と売値を相談する会話、2025 は 3 人が円の数当てを議論する会話。社会も 2023 の大問 1 が先生と生徒の会話です。長い会話から条件を拾うという共通の作業が、算数と社会の両方で問われています。
  • 学校行事・生活が題材になります。文化祭のジュース販売(算数 2024)、小テストの得点表(算数 2025)、中学 1 年生男子 35 人の 50m 走の記録(算数 2024)、アマナツの種を家で育てた話(理科 2023)、プラネタリウムに行った話(理科 2025)、経口補水液の成分表(理科 2025)。教室と家庭の風景から入る題材選びが一貫しています。社会も同じで、入口は必ず「今年の話題」です(新紙幣 2023、関東大震災 100 年と宮沢賢治没後 90 年 2024、大阪・関西万博 2025)。
  • 国語は「言葉そのもの」を主題にした文章が説明文側に来ます。鈴木信一『書く力は、読む力』(2015)、塩田丸男『人生は「道連れ」』の俳句論(2017)、『できる人の語彙力が身につく本』(2018)。そして必ずその主題を自分でやってみせる設問(俳句を作る・語彙を最大限に使って表現する・自分の先入観を書く)が続きます。読ませっぱなしにしないというのがこの学校の国語の姿勢のように見えます。
  • 理科は数字を最後まで詰めさせます。水素 975cm³ を発生させるには塩酸何 cm³ とアルミニウム何 g 以上か(2023)、経口補水液を何 L 飲むと 1 日の塩分基準値に達するか(2025)、チャレンジャー海淵の深さを音の反射から求める(2025)。理科の知識ではなく算数の比で決着する問題が毎年あります。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は 11 節の学年別ロードマップを参照してください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問を全取りにする — 16 年連続の出題位置です。とくに「共通因数でくくって暗算に落とす」形の 1 問(2024 の 3.14 まとめ、2025 の 15.3/1.53/3.06)は毎年あります。100 点満点のうち確実に取れる最大の枠です。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行題を 9 単元で総ざらい — 食塩水(蒸発・混合・加水)は 3 年連続で出ています。割合・場合の数・平均と資料・数の性質・速さ・規則性を各 3 パターンずつ。過去問 3 年分の大問 2 だけを年度を変えて続けて解くと 24 問になります。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3〜6 を大問ごとに年度を変えて解く — 大問 3 の図形小問は平面と立体を交互に(長方形の折り返しは 2023・2025、回転体は 2023・2025、展開図からの復元は 2023・2024 と、3 年で 2 回以上出ています)。大問 4・5 の速さは「グラフを読む」と「文章から比を立てる」の両方を(ダイヤグラムのすれちがい 2025、途中停止つきのグラフ 2024、過不足からの逆算 2023)。大問 6 の誘導穴埋めは 3 年分を年度を変えて続けて解き、初見の設定を読んで示された手順に乗る練習を。自力で発想する必要はなく、書いてあるとおりに 1 段ずつ埋めるのが正解ルートです。あわせて長い会話から数値条件だけを抜き出して表に整理する練習(国語の読解とつながる部分)と、方眼への作図を 2023 で一度体験しておきます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と、抜き出しを字数指定で機械的に — 漢字は最後の大問に必ずある独立ブロックで、カタカナ→漢字が中心、対義語と読みが混ざる年があります。「理想⇔現実」のような基本の対義語もセットで。抜き出しは毎年 4〜6 問。「十五字で」「十字以内で」を見た瞬間に該当箇所を探しにいく訓練が、そのまま安定した得点源になります。(確認: 〜2018 年度)
  5. [週 1 回] 国語・かかり受けと 5 択の消去法、大人語彙 — かかり受け(どの語句に直接かかるか)は 3 年連続で大問 1 に 1 問あり、文節どうしの係り受けは学校の授業だけでは薄いので専用の練習が要ります。5 択は選択肢が長いので、本文と食い違う 1 語を探して切る読み方を。語句の意味は文脈から推す練習を積み、「逡巡」「怪訝」「ご足労」「流暢」「当面」「統率」のような大人語彙が 2 つセットで問われるので語彙集を 1 冊。俳句・短歌の基礎(季語・有名な句・作者)も最低限そろえます(2 年に 1 度は顔を出します)。知識パズル(画数・四字熟語の組み合わせ)は配点 1 問ぶんなので、詰まったら飛ばして最後に戻ります。(確認: 〜2018 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・水溶液の計算を軸に、4 分野を均等に — 濃度(2025)・溶解度と再結晶(2024)・金属と塩酸の量的関係(2023)が 3 年連続で大問になっていて、「表やグラフの 1 点から比例式を立てる」の一本軸で全部つながります。2 軸グラフ(気温と降水量)、折れ線が途中で水平になるグラフ(水素の発生が止まる点)、溶解度曲線は、「折れ曲がる点は何を意味するか」を言葉にできるところまで。理科の計算問題はほぼ算数の比・割合なので、%・比・単位換算(mm と L、g と %、秒速と分速)を理科の文脈で反復します。天体は「回転角度=時間」の換算を確実に(星は 1 時間で 15 度。2024 の 60 度回転=4 時間後)、金星の満ち欠けは位置関係の図から。器具の名前と使い方(水上置換の集気びん、上皿てんびん、電流計の−端子の選び方、オシロスコープ)は毎年 1〜2 問あるので図で覚えます。経口補水液・台風のニュース・再生可能エネルギーのような生活寄りの導入文も読み飛ばさないこと。得意分野を伸ばすより、苦手分野を「大問 1 つ解ききれる」水準に上げるほうが点になります。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 社会・前年のニュースを 3 分野に翻訳し、統計と記述を固める — 3 年とも導入文が時事でした。「万博 → 大阪の地理・過去の万博・近代化」「新紙幣 → 描かれた人物の時代・日本銀行・貨幣の歴史」のように、ニュース 1 本から地理・歴史・公民へ枝を伸ばす練習が、そのまま入試の構造になっています。都道府県の同定は形・雨温図・農産物の生産上位の 3 通りで(3 年連続で出ている最も確実な得点源)、農林水産の統計は「品目 → 上位 4 道府県」で覚えます(レタス・コメ・オリーブ・ウナギ・ブルーベリー・切り花と、やや珍しい品目も出ます)。歴史は時代順の並べかえで仕上げ、法隆寺・金閣・銀閣・原爆ドームなどは写真を見て名前が出る状態に。憲法と三権分立は条文レベルまで(憲法改正の手続き 2023、三審制と裁判員制度 2024、大日本帝国憲法と日本国憲法の違い 2025)。記述は毎年 2〜5 問で、25 分しかないので「1 文+理由」で 40〜60 字を目安に、「〜するため。」「〜という問題が起こる。」で切ります。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語と社会の「自分の考えを書く」設問に慣れる — 国語は 150 字作文・俳句の自作・体験の記述で、日ごろから「読んだ本のテーマを自分の経験に引きつけて 3 文で話す」習慣が直接効きます。社会は SDGs・バリアフリー・情報技術と生活の変化のような身の回りの話題について、自分の言葉で 1〜2 文書く練習を。正解を当てにいくのではなく、理由を添えて言い切ります。空欄で出さないことが最優先です。(確認: 国語 〜2018 年度・社会 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

家でやることは 7 節に一本化してあります。この節はその根拠です。まず 4 科目を並べて見ます。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 6・小問 26〜28・50 分・答えのみ(16 年不変) 前半 3 大問が処理、後半 3 大問が思考の二層。単元は毎年入れ替わるが、食塩水・割合・場合の数・平均/資料・速さ・立体・角度・規則性・数の性質の 9 単元は毎年どこかに出る 大問 2 の一行題を単元別に総ざらい。ここが最大のブロック
国語 高い。大問 3〜4・小問 31・50 分(精読した 3 年で一致) 小説+説明文+漢字 10 問+知識パズル。抜き出しと 5 択が主軸で、自分の言葉で作る設問が毎年 1〜2 問 抜き出しの精度とかかり受け。加えて 150 字作文への備え
理科 高い。大問 4・小問 21〜25・25 分 生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ。図表が主役で、計算が毎年 5〜8 問。記述はほぼ無い 水溶液の計算(濃度・溶解度・金属と塩酸)とグラフの読み取り
社会 低い。大問 1〜2・小問 18〜25・25 分 時事を入口にした長文総合。記述が毎年 2〜5 問で、正解が一つでない設問を含む 前年のニュースを地理・歴史・公民に翻訳する習慣と 1〜2 文の記述

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 26〜28)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6 小問計
2023 計算 5 問 小問集合 7 問(集合・仕事算・柱状グラフ・場合の数・
割合・四捨五入・食塩水)
図形小問 4 問(回転体/正六角形と正三角形の角度/
展開図の体積/長方形の折り返し)
点 P の移動と面積のグラフ(作図つき) 速さ(自転車で駅へ・時速 8km と 12km の過不足) 方眼上に面積が整数の正方形をかく(先生の出題を追う・作図つき) 28
2024 計算 5 問 小問集合 8 問(部分分数・食塩水・割合・場合の数・
平均算・つるかめ算・度数分布表 2 問)
図形小問 4 問(おうぎ形の中心角/展開図の体積/
紙飛行機の折り目の角度/階段状立体の表面積)
売買損益(文化祭のジュース販売・生徒の会話文) 速さとグラフ(家→公園→図書館・兄が追いかける) 数の性質(ABCD×4=DCBA を誘導穴埋めで解く) 28
2025 計算 5 問 小問集合 9 問(逆算〈□にあてはまる数を求める計算〉・割合・食塩水・速さ・
場合の数・数の性質・平均算・割合・歯車の規則性)
図形小問 5 問(長方形の折り返しの角度/正方形に内接する円/
回転体/正六角形の敷きつめ/積み木の投影)
速さとグラフ(ひので列車とひよかっぱ列車のすれちがい) 規則性(正三角形の辺を 3 等分してとがらせる操作のくり返し) 推理・論理(円の 9 か所に 1〜9 を入れる・3 人の会話文つき) 26

表に出てくるつるかめ算・部分分数・完全順列・売買損益などの中身は 用語集 にあります。大問 1 が「計算 5 問」なのは 2010〜2025 の 16 年すべてで変わりません。大問数 6 も 16 年不変です。

一番のポイント: 出題位置が決まっている

同じ種類の問題が毎年同じ大問番号に出ます(同じ問題が出るという意味ではありません。単元と役割の並びが固定されているということです)。

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位置 何が来るか 確認した範囲
大問 1 四則計算 5 問 2010〜2025 の 16 年連続(設問文を読んだのは 2023〜2025)
大問 2 一行題の小問集合 7〜9 問(□にあてはまる数を答える形) 2023〜2025 の 3 年連続で確認
大問 3 図形だけの小問集合 4〜5 問(平面と立体を混ぜる) 2023〜2025 の 3 年連続で確認
大問 4・5 長文の大問 2 つ。うち 1 つは必ず速さ(グラフ・ダイヤ読解を含む) 2023〜2025 の 3 年連続で確認
大問 6 誘導つきの思考問題(規則発見・数の性質・推理)。会話文や「先生が出した問題」の形で段階的に導く 2023〜2025 の 3 年連続で確認

つまり前半(大問 1〜3)の 16〜19 問は「速く正確に処理する」区画、後半(大問 4〜6)の 8〜10 問は「読んで考える」区画という二層構造が固定されています。50 分でこの配分を回す練習が、そのまま得点戦略になります。

一方で中身は毎年入れ替わります。資料のある 16 年分の並びを見ると、大問 2 以降に置かれる単元は逆算・割合・資料・角度・立体・速さのグラフ・規則性・論理と年ごとに差し替わり、大問 1 以外に「3 年以上同じ単元が同じ位置に居座る」出題位置はありません。過去問を「出る問題を覚える」ために使うのは向きません。

頻出単元と周期

精読した 3 年(2023〜2025)で、大問 2 の小問集合まで含めて数えると次のようになります。

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単元 3 年での出現 中身
四則計算(大問 1) 3/3・16 年連続 (1) 小数、(2)〜(3) 分数の和や分配法則、(4) くくり出しで暗算にする式、(5) かっこが三重の帯分数。2024(2) は 3.14×0.7−6.28×0.1+3.14×0.5、2025(4) は 15.3×14−1.53×100+3.06×3 で、どちらも「共通因数でまとめる」1 手が要る
食塩水の濃度 3/3(2023 大問 2(7)・2024 大問 2(2)・2025 大問 2(3)) 蒸発・混合・加水の 3 パターンが 1 年ずつ。毎年 1 問と考えてよい
割合と比/場合の数/平均・資料の読み取り 各 3/3 増減率と単位のからむ割合(2023 の 15% 増、2025 の「□km の 15% は 630m」)、数字カードの並べかえ(2023・2024)とプレゼント交換の完全順列(2025)、柱状グラフ(2023)・度数分布表(2024・2 問)・得点表の欠測値(2025)
速さ(グラフつきを含む) 3/3・大問で 2 つ使う年も 過不足からの逆算(2023 大問 5)、途中で止まるグラフ(2024 大問 5)、列車 2 本のすれちがい(2025 大問 4)、点 P の移動と面積(2023 大問 4)
立体図形(体積・表面積・回転体) 3/3 展開図から復元(2023・2024)、回転体(2023・2025)、積み木の投影(2025)、階段状立体の表面積(2024)
角度(折り返し・多角形) 3/3 長方形の折り返し(2023 大問 3(4)・2025 大問 3(1))、正六角形と正三角形(2023)、紙飛行機の折り目(2024)
規則性・数列 3/3 部分分数(2024)、歯車(2025 大問 2(9))、正三角形の操作のくり返し(2025 大問 5)、方眼正方形の並び(2023 大問 6)
数の性質 3/3 割った余りの条件(2025)、四捨五入からの範囲(2023)、覆面算 ABCD×4=DCBA(2024 大問 6)
推理・論理 1/3(2025 大問 6) 16 年の並びでは 2017・2025 に大問で登場

精読した 3 年に限れば、食塩水・割合・場合の数・平均/資料・速さ・立体・角度・規則性・数の性質の 9 単元は毎年どこかに必ず顔を出します。大問 2 と大問 3 がこの 9 単元の受け皿になっているため、単元の取りこぼしがそのまま失点に直結する構造になっています。

どう問われるか

  • 大問 2 は「次の□にあてはまる数を答えなさい」の一行題です。式や理由を書く欄はありません。7〜9 問を 12〜15 分で通す速度が要ります。
  • 大問 3 は「次の問いに答えなさい」で図が 4〜5 個並びます。平面(角度・面積)と立体(体積・表面積)を混ぜるのが 3 年とも共通です。
  • 後半の大問は必ず (1)(2)(3) の階段になっていて、(1) は前提の確認、(2) が本体、(3) が発展です。2024 大問 6 と 2023 大問 6 は空欄が ①〜⑤・ア〜ケと細かく切られ、誘導に乗れば最後まで行ける設計になっています。
  • 会話文が毎年入ります。2023 大問 6「先生から次の問題が出されました」、2024 大問 4 は生徒 2 人が文化祭の仕入れ値と売値を相談する会話、2025 大問 6 は 3 人が円の数当てを議論する会話。長い会話から数値条件を拾う読み取り力が、そのまま算数の力として問われます。
  • 「すべて答えなさい」(2023 大問 4(3))のように答えが複数ある設問が混ざります。

8-2. 理科(25 分・50 点・大問 4・小問 21〜25)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問計
2023 電熱線 3 本と水そうの温度上昇(発熱量の比・発電方法の比較・温室効果ガス)【物理】 アマナツの種子を実際に育てた話(発芽の条件・発芽率の計算・くきの断面・蒸散)【生物】 アルミニウムに塩酸を加えて出る水素の量(グラフの折れ曲がり)【化学】 鹿児島を通過した台風の観測記録(台風の目・飽和水蒸気量・風の吹き方)【地学】 21
2024 キャベツ→チョウの幼虫→スズメ→イタチの食物連鎖(あしの作図・完全変態・光合成とオゾン層)【生物】 もののとけかた(コーヒーシュガーの粒子の広がり・溶解度曲線から 3 物質を同定・
再結晶の重さ・結晶の形)【化学】
8 月の群馬で見た夏の大三角(星座名・日周運動・60 度回転=何時間後)【地学】 電流計の使い方と豆電球の明るさ(回路 A〜J の比較)【物理】 25
2025 経口補水液の成分表(濃度の計算・上皿てんびんの使い方・
厚労省の塩分基準値から何 L 飲めるか・2 液の混合)【化学】
プラネタリウムで学ぶ太陽系(恒星・惑星の数・宵の明星・
金星の満ち欠け・光の速さで何分)【地学】
音の性質(音の三要素と波形・気温 25℃ の音速・かみなりまでの距離・海の深さの測定)【物理】 メダカ(雌雄のひれ・受精卵の各部・水温とふ化日数・記述 1 問)【生物】 25

一番のポイント: 4 分野を 1 題ずつ、ただし順番は毎年入れ替わる

大問 4 題という枠は 2012〜2025 の 14 年間ずっと同じです(2010 のみ 6 題)。そして精読した 3 年はいずれも生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという配分でした。ここが理科でいちばん確かな手がかりになります。

一方「どの分野が大問何番に来るか」は固定されていません。2023 は物理→生物→化学→地学、2024 は生物→化学→地学→物理、2025 は化学→地学→物理→生物。資料のある 14 年分の並びを見ても、同じ単元が同じ大問番号に 3 年以上続いた例はありません。理科は毎年作り直される科目と考えるのが正しいところです。

したがって理科の対策は「大問 3 は天体だから天体を厚く」という出題位置狙いでは組めません。4 分野を穴なく仕上げるしかありません。裏を返せば、どの分野も切り捨てられない代わりに、どの分野も 1 題ぶんの深さで済みます。

頻出単元と周期

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分野 3 年での中身 14 年の並びで見えること
化学 金属と塩酸の反応(2023)・溶解度と再結晶(2024)・濃度(2025) 溶解度/濃度/金属と水溶液/中和が回っている。水溶液の計算はほぼ毎年(2019・2021・2023・2024・2025)
地学 台風と気象(2023)・星座の日周運動(2024)・太陽系と金星(2025) 天体(月・星・惑星)と気象・流水・地層が交代。天体は 2024・2025 の 2 年連続
物理 電熱線と発熱量(2023)・電気回路(2024)・音(2025) 電気が 2 年連続(2023・2024)。てこ・滑車・ばね・浮力の力学は 2020・2021 以降、大問では 4〜5 年出ていない
生物 植物のつくり(2023)・食物連鎖とこん虫(2024)・メダカの誕生(2025) 種子の発芽・花のつくり・こん虫・人体・動物の誕生が循環。人体は 2022 が最後で 3 年出ていない

どう問われるか

  • 図・グラフ・表が主役です。精読した 3 年でも、電熱線の温度変化の表、水素発生量のグラフ、台風の気温と降水量の 2 軸グラフ、溶解度曲線、夏の大三角の星図、回路 A〜J の配線図、経口補水液の成分表、オシロスコープの波形と、ほぼすべての大問に図表が付きます。図表を読まずに答えられる設問はほとんどありません。
  • 計算が毎年 5〜8 問あります。しかも「理科の計算」ではなく算数寄りの比例・割合の計算です。発熱量の比を最も簡単な整数比で(2023)、水素 975cm³ を出すのに必要な塩酸とアルミニウムの量(2023)、80℃ の水 50g に対する溶解度の読み替え(2024)、60 度回転=何時間後(2024)、経口補水液を何 L 飲むと基準値に達するか(2025)、気温 25℃ の音速から距離(2025)。算数の割合・比が理科の得点に直結する構造になっています。
  • 記号選択が主軸で、精読した 3 年の割合は 28〜56%。「すべて選び」「二つ選び」の完答形式が毎年数問あり、部分点は無いと考えたほうがよいところです。
  • 用語を書かせる短答(語句や数値を短く答える形式)は「漢字で答えなさい」の指定が付く年があります(2024 大問 1(2) の消費者、2025 大問 2(1)③ の木星)。

8-3. 社会(25 分・50 点・大問 1〜2・小問 18〜25)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 小問計 記述
2023 新紙幣の導入をめぐる先生と生徒の会話(ユニバーサルデザイン→渋沢栄一・津田梅子→
日本銀行→太政官札→江戸の貨幣改鋳→和同開珎→地域通貨)
2022 年 7 月の参議院議員通常選挙(公約・一票の格差・成年年齢 18 歳・
憲法改正手続き→高知の促成栽培→都道府県の同定→雨温図→産業別就業者の推移)
25 5 問
2024 宮沢賢治没後 90 年の自由研究「文学作品とその舞台」(都道府県の形→雨温図→
レタス・コメ・オリーブの生産統計→三審制と裁判員制度→バリアフリー)
関東大震災から 100 年(大正時代のできごと→世界最古の木造建築→戦後の年代並べかえ→
ボランティア→平安の和歌→原爆ドーム→百姓一揆の連判状→江戸の法令 2 点の読解→鎌倉の位置)
20 3 問
2025 2025 年大阪・関西万博(万博の説明→新紙幣の女性 2 人→東京の農産物統計→SDGs→
面積の小さい都道府県→世界遺産→高度経済成長→ウナギの養殖→スマートフォンと社会の変化→
技術の伝来を時代順に→渋沢栄一と大阪紡績→薩摩・佐賀藩の出展→大日本帝国憲法→湯島聖堂と孔子→奈良の史跡)
(大問 1 のみ) 18 2 問

一番のポイント: 出題位置の固定は無く、長い文章 1 本にすべてを詰める

社会には固定された出題位置がありません。大問数は資料のある 14 年で 1〜5 と動き、2025 は大問 1 つだけでした。「大問 1 は地理、大問 2 は歴史」といった分野別の枠組みもありません。この科目は毎年作り直されます。

そのかわり、器のつくりかたは 3 年とも同じです。

  1. 前年〜当年の話題を入口にした長い導入文(2023 新紙幣、2024 関東大震災 100 年と宮沢賢治没後 90 年、2025 大阪・関西万博)を置く。
  2. その文章に下線と空欄を 15〜20 か所つける。
  3. 下線部ごとに地理・歴史・公民のどこへでも飛ぶ。2023 の大問 1 は新紙幣の話から飛鳥時代の和同開珎まで、2025 の大問 1 は万博から大日本帝国憲法・孔子・奈良の都まで飛びます。

つまり読者にとっての実務的な意味はこうなります。「地理の大問」「歴史の大問」という単位で対策すると空振りします。一つの長文の中で 1 問ずつ分野が切り替わるので、切り替えの速さと、どの分野も即答できる知識の均等さが問われます。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

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単元 3 年での出現 中身
時事を入口にする導入文 3/3 新紙幣・関東大震災 100 年・大阪関西万博。いずれも受験年の前年か当年の話題
都道府県の同定 3/3 表からの推定(2023)、形(2024)、面積順位と世界遺産の所在地(2025)
農業・水産の統計 3/3 高知の促成栽培(2023)、レタス・コメ・オリーブの生産上位 4 道府県(2024)、東京の農産物とウナギ養殖(2025)
雨温図 2/3 千葉市・長野市・岡山市・那覇市(2023)、4 都道府県の県庁所在地(2024)
歴史(古代・近世・近代を毎年横断) 3/3 古代は律令制と和同開珎(2023)・法隆寺と和歌(2024)・奈良の都(2025)、近世は貨幣改鋳(2023)・百姓一揆の連判状と享保の改革(2024)・湯島聖堂(2025)、近代は津田梅子と渋沢栄一(2023)・大正時代(2024)・大日本帝国憲法(2025)
憲法・人権・三権分立 3/3 憲法改正手続き・一票の格差(2023)、三審制と裁判員制度・バリアフリー(2024)、大日本帝国憲法(2025)
統計グラフの読み取り 3/3 産業別就業者の推移(2023)、生産量の帯グラフ(2024)、面積・生産量の順位表(2025)
国際・SDGs 2/3 ユニバーサルデザイン(2023)、SDGs の 17 目標(2025)

地理・歴史・公民の 3 分野が毎年すべて出ます。歴史は古代・中世・近世・近代・現代を横断し、1 つの時代に固まりません。

どう問われるか

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で 50〜78%)。「誤っているものを 1 つ選び」の除外形式が多く、時代順に並べかえる設問も毎年出ます(2024 大問 2 問 4、2025 問 7 iii)。
  • 記述が毎年 2〜5 問あります。中身は 3 種類に分かれます。
  • 理由・目的を説明する(地域通貨を発行するメリット・促成栽培をする理由 2023、三審制の目的・百姓一揆の連判状が円形である目的 2024)/資料から読み取って説明する(産業別就業者の推移グラフから産業構造の変化と弱点 2023、津田梅子の略年表から新紙幣に込められた願い 2023)/自分の考えを書く(身の回りのバリアフリーの具体例 2024、SDGs の 4 目標から優先すべきものと理由 2025、2014〜2024 年の社会の変化を「きっかけ」と「変化」に分けて 2025)。
  • 語句を使うよう指定される記述があります(2024 大問 1 問 5(1)「保障・裁判」という語句を用いて)。
  • 漢字指定があります(2024 大問 2 問 1「漢字 2 文字で」、2025 問 2 ii「漢字で」)。
  • 写真・図版から選ぶ設問が毎年出ます。世界最古の木造建築を 4 枚の写真から(2024)、金閣・銀閣などの写真と短文の対応(2025)、百姓一揆の連判状の写真(2024)、都道府県の形(2024)。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜4・小問 31。2010〜2018 の 5 年分のみ)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2011・2015・2017・2018 の 5 年度に限った話で、そのうち設問文まで読んだのは 2015・2017・2018 の 3 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問計
2015 小説(吹奏楽部・作詞をめぐる部員たち)11 問相当 説明文(鈴木信一『書く力は、読む力』・短歌と俳句の「読み」をめぐって)11 問 漢字 10 問(カタカナ→漢字 8・読み 2) — 31
2017 小説(石原慎太郎『弟』・弟の自転車事故)11 問 随筆(塩田丸男『人生は「道連れ」』・俳句と芭蕉)9 問 漢字パズル(画数を指定して部分を取り出し二字熟語を作り短文にする)1 問 漢字 10 問(カタカナ→漢字) 31
2018 小説(伊坂幸太郎『逆ソクラテス』・先生の先入観をくつがえす「絵画作戦」)11 問 説明文(語彙力向上研究会『できる人の語彙力が身につく本』)9 問 四字熟語パズル(空欄の漢字を組み合わせる)1 問 漢字 10 問(カタカナ→漢字 8・対義語 2) 31

3 年とも小問がちょうど 31 問です。

一番のポイント: 出題位置が細かいところまで決まっている

算数と並んで、国語は同じ種類の設問が同じ位置に来ます。

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位置 何が来るか 確認した範囲
大問 1 小説・物語の読解 11 問 2015・2017・2018 の 3 年連続
大問 2 説明文・随筆の読解 9〜11 問 3 年連続
最後の大問 漢字 10 問(カタカナ→漢字が中心) 3 年連続。2010〜2018 の 5 年すべてで漢字の独立大問がある
最後から 2 番目 知識パズル(画数の組み合わせ・四字熟語) 2017・2018 の 2 年連続。2015 には無い

読解大問の中の位置まで決まっています。

  • かかり受けの設問(「線⑤『私は』はどの語句に直接かかりますか」)が 3 年連続、いずれも大問 1 の後半に入ります(2015 問 6・2017 問 7・2018 問 9)。
  • 語句の意味を a・b の 2 つセットで選ばせる設問が 3 年連続(2015 大問 1 問 8・2017 大問 1 問 6・2018 大問 2 問 2)。ひらがな○字の空欄補充(頭文字を指定される年もあります)は 2017・2018 と 2 年連続で大問 1 の問 2。
  • 「本文の内容にあてはまるもの」を選ぶ設問が読解大問の最終問に来ます(2015 大問 1 問 10 は ○× 判定、2017 大問 1 問 11 と大問 2 問 8、2018 大問 2 問 8)。「生徒たちの感想のうち正しく読み取れているもの」という形にひねる年もあります。

同じ設問が出るわけではありませんが、「どこで何を聞かれるか」が読む前から分かるという意味で、過去問演習の効き目が大きい科目です。

頻出と、どう問われるか

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要素 3 年での出現 中身
漢字の書き取り 3/3・10 問 カタカナ→漢字が 8〜10。軽快・特異・従順・牧羊・転居・臨時・朗読・留守・花粉・害虫・もけい(模けい)・手品・採血・専念・提出・親切・会心・夕飯・際限・異変・均等・快挙。小学校で習う範囲だが熟語がやや大人向け
対義語・読み 2/3 2018 は「理想⇔( )」「義務⇔( )」、2015 は「悪気」「湯気」の読み
知識パズル 2/3 画数を指定して漢字の部分を取り出す(2017)、空欄の漢字を集めて四字熟語にする(2018)。知識というより頭の体操
抜き出し(字数指定つき) 3/3・毎年 4〜6 問 「十五字でぬき出しなさい」「十字以内で」「五字以内で」「一文をぬき出しなさい」
記号選択(ア〜オの 5 択) 3/3・毎年 8〜13 問 心情・理由・内容の説明。選択肢が長く、細部の違いで切る
かかり受け・文法 3/3 「直接どの語句にかかりますか」。ほかに「ような」の用法の識別(2015)、「本」「潮流」の語義の識別(2015・2018)
短い記述 2/3 15 字以内・20 字以内(2018 大問 1 問 6・問 7)、原因を答える(2017 大問 1 問 4)
自分で作る設問 3/3 後述。この学校の看板
俳句・短歌 2/3 正岡子規「柿くへば…」の空欄補充(2015)、芭蕉の句を選ぶ・俳句を自作する(2017)
古文・漢文 0/3 精読した 3 年では出ていない

この学校らしい「自分で作る」設問

精読した 3 年すべてに、本文の読解を土台にして自分の言葉で何かを作らせる設問が入っています。

  • 2015 大問 2 問 11: 正岡子規の句について、本文の A 君・B 君・C さんとは違う「読み」をしたらどんな物語が考えられるか。「だれ(何)が」「だれ(何)に」尋ねたのかを明らかにして、四十字以上五十字以内・末尾は「…物語。」。
  • 2017 大問 2 問 9: 「今のあなた自身に関すること」を俳句にしてみましょう、というもの。季語は必須でなく、作った句の内容の説明も添えます。
  • 2018 大問 1 問 11: あなたが今までに持った「先入観」の例と、そこから学んだことを百五十字以内で。
  • 2018 大問 2 問 4: 「お腹がいっぱいだ」ということを、その度合いも含めてあなたの語彙を最大限に使って表しなさい。

いずれも模範解答が一つに決まりません。本文のテーマ(読みの多様性・俳句・先入観・語彙力)を自分の経験に引き寄せて書くという一貫した設計になっています。読解の点だけでなく「読んだあとに自分で言葉にできるか」を見にきています。

出典は小説と説明文・随筆の組み合わせで、5 年分で確認できたのは加藤純子『モーツァルトの伝記』・大竹三郎『火ははたらく』(2010)、大江健三郎『三百年の子供』(2011)、鈴木信一『書く力は、読む力』(2015)、石原慎太郎『弟』・塩田丸男『人生は「道連れ」』(2017)、伊坂幸太郎『逆ソクラテス』・語彙力向上研究会『できる人の語彙力が身につく本』(2018)です。言葉そのものを主題にした本(書く力・語彙力・俳句)が説明文側に繰り返し選ばれています。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料のある年の並びで、しばらく大問に来ていない単元を科目別に挙げます。「出たら解ける」水準を保っておけば十分で、時間をかけすぎる必要はありません。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

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単元 出ていた年 最終確認年度 中身
理科・力学(てこ・滑車・ばね・浮力) 2018・2020・2021 2021 年度 2018 は浮力、2020 は滑車。物理は 2023 熱・2024 電気・2025 音と続いており、次に力学が戻る余地がいちばん大きいところです
理科・人体 2019・2022 2022 年度 3 年、大問では出ていません
理科・地層と岩石 2022 2022 年度 3 年、大問では出ていません。天体が 2024・2025 と 2 年続いた後だけに、地学は地層側にも注意
理科・中和 2014・2017 2017 年度 8 年、大問では出ていません
算数・流水算(川を上り下りする速さ) 2012・2015 2015 年度 9〜11 年、大問では出ていません
算数・水量(容器と注水) 2011・2014 2014 年度 同上
算数・縮尺 2013・2016 2016 年度 同上
算数・約束記号(記号の意味をその場で決める計算) 2020 2020 年度 5 年出ていません
算数・図形の移動と転がり 2020 2020 年度 5 年出ていません
社会・地形図の読図 精読した 3 年では出ていない — 地理は統計・雨温図・都道府県の同定が中心になっています
社会・工業地帯と貿易 2015 2015 年度 近年は産業構造の変化として触れられる程度です
国語・古文と漢文 資料のある 5 年で見あたらない — 精読した 3 年でもゼロです

流水算・約束記号は受験用教材の単元で、学校の教科書には出てきません。


10. 形式面の注意

  • 算数は答えのみです。 記述(式や考え方を書かせる設問)は精読した 3 年でゼロ。作図は出る年があり、2023 は 2 問(大問 4(4) のグラフの続きをかく・大問 6(2) の方眼上に正方形をかく)、2024・2025 はゼロでした。定規・コンパスを使う本格的な作図ではなく「方眼に線を引く」水準ですが、練習していないと戸惑います。
  • 算数の円周率は 3.14 です(2024 大問 3(1) が弧の長さ 6.28cm、2025 大問 1(1) が 3.14×2.71 で確認)。小問数は 26〜28 で、50 分で割ると 1 問 1 分 50 秒前後。前半を速く抜けないと大問 6 に時間が残りません。単位・「何時何分何秒ですか」など答え方の指定が設問文中に入ります(2025 大問 4(3))。
  • 国語の選択肢はア〜オの 5 択です。4 択に慣れていると 1 つ多い分だけ時間を取られます。「字数指定のある問題は句読点や記号も一字と数える」という注意書きが冒頭に印字されます(2017・2018)。
  • 国語の記述の字数は年により 15 字〜150 字と幅があります。2015 は 40〜50 字の 1 問、2018 は 15 字・20 字・150 字と 3 段階。150 字の作文が出る年があることは知っておきたいところです。50 分で 31 問、読解 2 本+知識 2 ブロックなので、読解 1 本 15 分・知識 10 分・見直し 10 分あたりが目安になります。
  • 理科は 25 分で 21〜25 問、1 問あたり 1 分弱です。図表を読む時間を含めての 25 分なので、知識問題は即答できる状態にしておく必要があります。記述は精読した 3 年で 1 問だけ(2025 大問 4(6)「メダカの子が 2〜3 日えさを食べずに生きられる理由」)で、1 文で答える水準・字数指定なし。作図は数年に 1 問で、2024 大問 1(3) は「チョウの成虫のスケッチにあしを棒線でかき足す」というもの。あしの本数と付く位置の知識が問われています。
  • 理科は「小数点以下第一位を四捨五入して」(2023 大問 2(2))のような答え方の指定が計算問題に付きます。4 分野が 1 題ずつなので、苦手分野が 1 つあると単純に配点の 4 分の 1 が不安定になります。導入文が長い年もあり(2025 大問 1 の経口補水液、2025 大問 2 のプラネタリウム、2023 大問 2 のアマナツ栽培)、設問より前の説明文に条件が書き込まれています。
  • 社会は 25 分で 18〜25 問、うち記述 2〜5 問。記述に使える時間は 1 問 1〜2 分しかなく、長く書こうとすると他が落ちます。字数指定は無く、解答欄の大きさで分量が決まります。「保障・裁判という語句を用いて」のような語句指定、「漢字 2 文字で」のような文字種指定があり、解答欄の形にしたがって書く設問(2025 問 7 ii の「きっかけ」→「によって変化」の 2 欄)も出ます。
  • 社会は導入文が長く、2025 は大問 1 本に 18 問がぶら下がります。文章を最初に通読してから設問に入るか、下線ごとに拾い読みするかを事前に決めておいたほうがよいところです。正解が一つに決まらない設問も毎年あり(バリアフリーの具体例、SDGs の優先目標、10 年間の社会の変化)、空欄で出さないことが最優先です。
  • 2 科(国語・算数)と 4 科の選択制で、4 科で受ける場合の理科・社会は合計 300 点のうち 100 点分にあたります。1 問あたりの時間が国語・算数の半分しかないので、理科・社会が即答できる状態かどうかがそのまま点差になります。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

計算の正確さ・図形の入口・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効くのは次の 3 つの入口になります。

  • 四則計算の 5 問を毎日。小数と分数の混じった式、かっこの多い式。大問 1 が 16 年間ずっと計算 5 問なので、ここは小 4 から積み上げた分がそのまま点になります。
  • 漢字の書き取り。国語の最後の大問が漢字 10 問で固定されています。毎日 5 問でも 2 年で相当な量になります。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
  • 図形に触れる時間。長方形を折ってできる角、正六角形、立体を回してできる形。日常の遊びの延長でかまいません。

時間を計るのはまだ先でよく、この学年で差がつくのは「計算を間違えない」ことだけです。

小 5(幅)

単元プールを一巡させる学年です。この学校の算数・理科は「毎年どこかに顔を出す単元」がはっきりしているので、そのリストを小 5 の一巡表として使えます。

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の四則計算と国語の漢字・語彙を毎日(どちらも固定席で、小 4 からの続きです)。週末 60 分はその週の単元 1 つにあてます。

  • 算数の 9 単元を、次の順に週末 60 分で一巡します。食塩水 → 割合と比 → 場合の数 → 平均と資料の読み取り → 速さ → 立体図形 → 角度 → 規則性 → 数の性質。大問 2 と大問 3 の受け皿がこの 9 つなので、ここに穴があるとそのまま失点になります。食塩水の濃度・場合の数の完全順列(全員が自分以外のものを受け取る場合の数)などは受験用教材の単元で、学校の教科書には出てきません。
  • 理科は 4 分野を均等に。日出学園の理科は生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという配分なので、分野の好き嫌いを作らないことが小 5 の最大の課題になります。とくに水溶液の計算(濃度・溶解度)は早めに。
  • 国語は 5 択の選択肢を消去法で切る練習と、抜き出しの字数感覚。加えて読んだものについて自分の考えを 2〜3 文で言う習慣を始めます。国語も社会も「自分の言葉」を要求してくるので、この習慣は 2 年後に効きます。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。
  • 社会はニュースを家庭で話題にします。毎年、前年の出来事が問題の入口になります。小 5 のうちから「このニュースは日本のどこの話か」「歴史でいうといつの話か」を口に出します。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目がこの学年の中身になります。加えて過去問の回し方を 2 系統に分けます。

  • 算数と国語は「同じ大問を、年度を変えて解く」。大問 1 だけを 10 年分、大問 2 だけを 5 年分、というように出題位置ごとに横断して解きます。出題位置が固定されている 2 科目だけの使い方で、いちばん効率がよいところです。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
  • 理科と社会は「1 年分を、時間を計って解く」。25 分という短さそのものが試験の一部なので、単元別に解いていては本番の感覚がつかめません。秋以降は 4 科そろえて 1 年度分を通し、記述をいつ書くかを自分の手順として決めておきます。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

小 5 の「単元の穴をなくす」段階です。算数の大問 2・3 と理科の 4 分野は、どちらも「広く浅く、ただし全部」を要求してきます。難問を 1 問解く力より、9 単元 × 4 分野のどこを聞かれても手が止まらない状態のほうが、この学校では直接点になります。小 4 から始められるなら、その余裕を小 5 での全分野の一巡にあてるのが最も無駄がありません。逆に、小 6 で集中的に時間をかける価値があるのは算数の大問 1・国語の漢字・国語のかかり受けといった「出題位置が決まっている枠」で、ここは短期間でも伸びます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。

  • 横須賀学院中学校(神奈川県・共学)— 算数がとくに近い組み合わせです。理科・社会も近く、国語は比較できる資料がありません。
  • 京華中学校(東京都・男子校)— 理科と国語が近く、4 科そろって近い数少ない候補です。
  • 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数が近い組み合わせです。理科・社会は比較できる資料がありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 出題構造の近さとしては、算数の大問 2 にあたる一行題の小問集合を持つ学校の過去問を借りて量をこなすのがいちばん重なります。国語は「読解 2 本+漢字の独立大問」という構成が同じ学校を選ぶと、時間配分の練習がそのまま使えます。
  • この学校は 2 科(国語・算数)と 4 科の選択制です。2 科で受けるなら、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 候補は出題構造の近さから自動集計で出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。資料は学校 × 年 × 科目につき 1 冊で、推薦入試・一般入試 Ⅰ 期・Ⅱ 期のどれかという表記がありません。4 科目構成であることから一般入試(Ⅰ 期または Ⅱ 期)と考えていますが、Ⅰ 期と Ⅱ 期のどちらか、あるいは年によって違うのかは分かりません。Ⅰ 期と Ⅱ 期で問題は別物のはずなので、この分析はどちらか一方にしか当てはまらない可能性があります。
  • 推薦入試は対象外です。推薦入試は国語 30 点 30 分・算数 30 点 30 分・作文 40 点 40 分(400 字以内)で、一般入試とは科目構成も時間もまったく違います。この分析は推薦入試には使えません。
  • 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。読めるのは 2010・2011・2015・2017・2018 の 5 年度だけで、そのうち設問文まで読んだのは 2015・2017・2018 の 3 年です。直近 7 年の形式がこの分析のとおりかどうかは確認できていません。市販の過去問集での補完が前提になります。補完のさいは、①読解 2 本+知識大問という構成の維持、②漢字 10 問が最後の大問という位置、③「自分で作る」設問の継続、の 3 点を確認してください。
  • 理科は 2011・2013、社会は 2011・2012 の資料がありません。周期の話(何年出ていないか)はこの抜けを含んだ数え方になっています。
  • 設問文まで読んだのは各科目 3 年ぶんです。それ以前の年については、大問数・小問数・単元の並びは確認できていますが、設問の文言までは追っていません。「3 年連続」と書いたものは原本で読んだ 3 年に基づきます。
  • 図そのものは資料に含まれません。図の説明文からの推定を含むため、図形問題や理科の回路図・星図の細部については書いていません。転写の読み落としの可能性も残り、小問数が原本と 1〜2 問ずれる年がありえます。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。これらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ