関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

東海大学付属浦安高等学校中等部の過去問分析

共学私立千葉県浦安市

重要結論

  1. 4 科目とも大問の並びと問題数が固まっていて、その枠の中身だけが毎年入れ替わります。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味での出題位置(大問の番号と順番)の固定が、とくに算数と理科ではっきりしています。
  2. 4 科目を通して、ほとんど書かせません。精読した 3 年で算数の記述はゼロ、理科・社会・国語は年 0〜2 問。2026 年度は算数・理科・社会の 3 科目とも記述がゼロでした。
  3. 設問数が多く、1 問あたりの時間が短い入試です。とくに理科と社会は合わせて 60 分で、科目の切り替えと時間配分を受験生が自分で決めることになります。

今週やること

  1. 2026 年度の理科と社会を続けて 60 分で解き、どちらから始めるか・何分で切り上げるかを決めます。
  2. 算数の大問 1(計算 6 問)と大問 2(一行問題 6 問)を 10 年分、年度を変えて続けて解きます。
  3. 理科と社会を続けて 60 分で解く通し練習をします。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 7〜16 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料は 1 年につき 1 冊だけで、推薦・A 試験・B 試験のどの回のものかが分かりません。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目をまとめた優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: なし(2010〜2022 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 5 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: なし(2012〜2025 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2020 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2021・2023。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2019 → 2020 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 4 回: 2015・2016・2019・2020(間隔 1・3・1)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-産業|歴史-古代〜中世|歴史-近現代|公民-憲法・政治 → 地理-産業|歴史-古代〜中世|公民-国際
  • 算数: 5 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年 2023。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2021 → 2022 の間に 6 題 → 5 題。変化の履歴: 4 回: 2018・2019・2021・2022(間隔 1・2・1)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|速さ|速さ|平面図形|数の性質・規則性 → 計算|割合・文章題|数の性質・規則性|場合の数・論理|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 千葉県浦安市
男女 共学
旧称 東海大学付属浦安中学校(1988 年開校・2008 年から現名称)
入試回と日程・科目 推薦〔第一志望・入学確約〕12 月 1 日: 4 教科/A 試験 1 月 20 日: 4 教科/B 試験 1 月 24 日: 4 教科または 2 教科(国語・算数)を選択(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 50 分・算数 50 分・理科と社会を合わせて 60 分。配点はどの回も公表資料から確認できません
面接 推薦には面接があります(所要の時間は公表資料から確認できません)。A 試験・B 試験に面接はありません
校名の注意(1) 東海大学付属相模・東海大学付属高輪台などの他の東海大学付属校とは別の学校です
校名の注意(2) 名称は「中学校」ではなく「中等部」です

いまの小 6 は 2027 年 1 月(推薦は 2026 年 12 月)、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 4 科目とも大問の並びと問題数が固まっていて、その枠の中身だけが毎年入れ替わります。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味での出題位置(大問の番号と順番)の固定が、とくに算数と理科ではっきりしています。
  2. 4 科目を通して、ほとんど書かせません。精読した 3 年で算数の記述はゼロ、理科・社会・国語は年 0〜2 問。2026 年度は算数・理科・社会の 3 科目とも記述がゼロでした。
  3. 設問数が多く、1 問あたりの時間が短い入試です。とくに理科と社会は合わせて 60 分で、科目の切り替えと時間配分を受験生が自分で決めることになります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 6 問)と大問 2(一行問題 6 問)を 10 年分、年度を変えて続けて解きます。
  2. 理科と社会を続けて 60 分で解く通し練習をします。
  3. 社会の大問 2(歴史)を 3 年分、年度を変えて続けて解きます。社会の小問の半分以上がここに集まっています。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の理科と社会を続けて 60 分で解き、どちらから始めるか・何分で切り上げるかを決めます。

注意

  1. 資料は 1 年につき 1 冊だけで、推薦・A 試験・B 試験のどの回のものかが分かりません。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 11 年 14 年(2010、2014〜2026) 高。資料のある 14 年すべてが小問 20 問で、転写の確度は高い
理科 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2010、2012〜2026) 中〜高。2024・2026 は転写の確度がやや低く、小問の数え方が 1 問ずれている可能性がある
社会 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010、2013〜2026) 高。2020 年度から 3 大問の形が続く
国語 3 年(2018・2019・2022) 4 年 7 年(2010、2011、2014、2015、2018、2019、2022) 高。ただし 2023 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • この学校の入試は推薦試験(12 月・第一志望)/A 試験(1 月 20 日)/B 試験(1 月 24 日)の 3 回で、いずれも 4 教科です(B 試験は 2 教科選択も可)。手元の資料は 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。以下は「第 1 回相当」として読んだ内容です。
  • 試験時間は 2027 年度の募集要項で、国語 50 分・算数 50 分・理科と社会を合わせて 60 分です。配点は公表資料から確認できませんでした(1 節)。
  • 「〜年連続」と書いた箇所は、精読した 3 年ぶんは設問文で確認し、それ以前は転写の分類で大問の主要単元をたどったものです。精読していない年の細部は保証しません。
  • 図そのものは転写できないため、図形問題や理科の図の細部は、設問文と図の説明文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、大問の並びと問題数が科目ごとにきれいに固まっていて、その枠の中身だけが毎年入れ替わります。しかも 4 科目を通して、ほとんど書かせません。

出題位置の固定は、とくに算数と理科ではっきりしています。

  • 算数は大問 1 が四則計算 6 問(2014〜2026 の 13 年連続)、大問 2 が一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問(2015〜2026 の 12 年連続)。この 12 問で 20 問中の 6 割を占めます。さらに大問 2 の (6) は 2024〜2026 の 3 年連続で円とおうぎ形の求積でした。小問はちょうど 20 問で、資料のある 14 年すべてで変わりません。
  • 理科は大問 1 が生物、大問 2 が地学(2020〜2026 の 7 年連続)、大問 3 が化学(7 年連続)、大問 4 が物理(2022〜2026 の 5 年連続)、そして大問 5 が前年の科学ニュースを 1 問だけ(2024 は H3 ロケット、2025 は強い台風と温暖化、2026 は皆既月食と、3 年連続で 1 問固定)。大問数 5 は 2012〜2026 の 15 年不変です。
  • 社会は地理 → 歴史 → 公民の 3 大問が 2020〜2026 の 7 年連続。しかも大問 2(歴史)が全体の半分以上(25 問中 14 問・34 問中 17 問・35 問中 17 問)を占め、3 年とも「史料と説明文を並べて飛鳥から昭和までを一気に問う」同じ作りでした。
  • 国語は資料のある 7 年すべてが 3 大問(読解 2 題+知識 1 題)です。

ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。実際、大問 3 以降の算数の単元、理科の各分野の中の単元、社会の地理と公民のテーマは毎年入れ替わっており、数値だけ替えた同じ問題が年をまたいで出てきた例は、精読した範囲では見つかりませんでした。

もう一つの大きな特徴が、書かせる量の少なさです。精読した 3 年で、算数の記述はゼロ、理科は年 0〜2 問、社会は年 0〜2 問、国語は年 0〜2 問。2026 年度は算数・理科・社会の 3 科目を通して記述がゼロ(理科に作図が 1 問あるだけ)でした。長い記述の練習より、短答(語句や数値を短く答える形式)と記号選択を速く正確に処理する力が、そのまま点になる入試です。

したがって過去問の使い方は、「同じ大問を、年度を変えて解く」がもっとも効率のよいやり方になります。算数の大問 1・2 だけを 10 年分、理科の大問 3(化学)だけを 3 年分、社会の大問 2(歴史)だけを 3 年分、という並べ方です(手順は 過去問の使い方)。そのうえで、理科と社会を続けて 60 分で解く通し練習を別に用意する必要があります(7 節)。


6. この学校らしさが出る場所

  • 登場人物の名前が校名と地元から来ています。 理科には浦君が 2024・2025・2026 の 3 年すべてに出てきます(自由研究で農業体験に行く/プラネタリウムに行く/電気に興味を持つ)。2026 の大問 1 は安子さんが顕微鏡でプランクトンを観察します。「浦」+「安」で浦安です。2024 の大問 2 は「東海大浦安の卒業生さん」が長距離通勤の途中で見る空の話から始まります。国語 2019 の手紙文の問題では、差出人が東海浦男、内容は「来る四月二十九日午後一時、浦安文化会館で英語弁論大会に出場する」という設定でした。過去問を解いた受験生には見慣れた顔になる繰り返しです。
  • 理科は必ず生活の場面から入ります。2024 は農業体験(ジャガイモの収穫とピーマンの種まき)・早朝の通勤・雨でぬれたプリント、2025 は四季の生物・夏休みのプラネタリウム・砂糖のとけ方、2026 は顕微鏡のプランクトン・家の電化製品。実験室の話から始まる年より、日常の出来事から実験や観察に降りていく年のほうが多くなっています。
  • 理科の最後は前年のニュースを 1 問だけ聞きます。H3 ロケット初号機(2024)、2024 年の強い台風と地球温暖化(2025)、2025 年 9 月 8 日の皆既月食(2026)。3 年とも大問 5 に 1 問だけ置かれ、宇宙と気象が題材になっています。
  • 社会の歴史は「史料に説明文を添えて通史を流す」作りです。2024 は各時代の史料、2025 は紙幣の肖像になった人物(聖徳太子・原敬ほか)にまつわる資料、2026 は歌や詩・文学作品の冒頭文。教科書の年表を、実物の資料と結びつけて覚えているかどうかが問われる作りに見えます。
  • 社会には会話文から入る大問があります。2024 の防災(先生と生徒)、2025 の税金(先生と生徒)、2026 の鹿児島への車旅行(タカシ君とお父さん)。会話の中に下線部が並び、そこから枝分かれします。
  • 算数は生活の数字で作られています。税込みの支払い額(2024)、お年玉の使い道(2025)、大工の賃金の総額(2026)、桜といちょうを等間隔で植える(2026)。抽象的な設定より、買い物・仕事・行事の場面が好まれているように見えます。西暦を仕込んだ数(2026 の「20.26×140」「和が 2026 をこえるのは何番目」)も入ります。
  • 国語は随筆・エッセイが多く選ばれています。 資料のある年の出典は向田邦子『父の詫び状』、山根基世『「ことば」ほどおいしいものはない』、さくらももこ『さくら日和』、齋藤孝『読書力』、榎本博明『「さみしさ」の力』、大崎善生『将棋の子』、重松清『くちぶえ番長』。物語よりも、人の感じ方や考え方を追う文章に寄っています。

7. 今からやるなら(4 科目をまとめた優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は 11 節の学年別ロードマップを先に進めてください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問と大問 2 の一行問題 6 問を、年度を変えて解く。 20 問中 12 問がここです。大問 1 は 6 分以内、大問 2 は 1 問 1 分、あわせて 20 分以内が目標になります。大問 1 の (5) は 3 年とも「共通因数でくくる」1 手で終わる工夫計算でした。大問 2 に回ってくるのは食塩水・速さ・仕事算(仕事全体を 1 として日数を求める)・和差算(和と差から 2 つの数を求める)・場合の数・円とおうぎ形です。10 年分そろえて解く価値があります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 理科と社会を続けて 60 分で解く通し練習。 この学校でいちばん独特なのがこの時間割で、55〜58 問を自分の配分で解き切らなければなりません(2027 年度の募集要項では 11:10〜12:10 が理科社会)。理科 30 分・社会 30 分を目安に、どちらから始めるかを含めて自分の手順を決めておきます。算数のほうも、20 問を 50 分で解き切る通し練習を別に入れてください。捨て問を作らず全部埋めることを前提に配分します。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・大問 2(歴史)を 3 年分、年度を変えて続けて解く。 社会の小問の半分以上がここです。3 年とも史料と説明文で飛鳥から昭和まで流れる作りなので、教科書の年表を写真・史料・文学作品と結びつけて覚え直します。近現代(日清・日露戦争、第一次世界大戦、条約改正、大正デモクラシー)は 3 年とも大問 2 の後半 5〜7 問を占めるので、ここは厚めに。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・大問 3(化学)の溶解度計算、大問 2(地学)の天体と地層、大問 4(物理)の電気。 大問 3 は 2025・2026 と 2 年連続で、表やグラフから「あと何 g とけるか」「冷やすと何 g 出るか」を計算させています(四捨五入の指定つき)。大問 2 は月の満ち欠けと位置、星座の南中時刻、星の動き(1 日と 1 年)。2024・2025 は天体、2026 は地層だったので、天体と地層・柱状図の両方を持っておきます。大問 4 は 2024・2026 と 2 年に 1 回のペースで電気が来ており、発電方法・再生可能エネルギー・LED と豆電球の比較といった話に寄っていて、回路計算より用語と仕組みの理解が問われます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会の問い方に慣れる。 「正しくないものを 1 つ選び」は設問の半分近くを占め、2026 だけで 5 問ありました。過去問を解いたあと、選択肢の誤っている部分に線を引いて「どこが違うか」を口で言う癖をつけます。あわせて、輸送手段の割合・輸出品の変化・国家予算・国連加盟国数・都道府県別の農産物といった資料を読み、数字そのものより「増えている/減っている」の向きを言葉にする練習を。短答のほとんどに漢字指定がつくので、用語をひらがなで覚えていると全部落とします。大問 1 の主題は防災 → 交通 → 農業と 3 年とも別分野だったので、地形・気候・産業・貿易・環境を一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 算数・円とおうぎ形の求積と、後半の大問に来る単元。 大問 2 の (6) は 3 年連続で円とおうぎ形の求積で、回転させた半円、対角線を半径にしたおうぎ形と、素直な公式一発では終わらない形でした。後半の大問(3〜5)には規則性が 2025・2026 と 2 年連続で入っています。あわせて条件整理の練習を。「3 つの条件から人数を出す」「関係式から 1 けたの数を決める」形が多いので、表に書き出す手順を作ります。速さは大問でも一行問題でも出るので、流水算(川の流れと船の速さ)・旅人算(出会いと追いつき)・通過算(列車が渡り切るまで)を比で処理できるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・字数つきの抜き出しと語彙、知識の大問。 「二十字以内」「三十字以内」と見た瞬間に、本文のどこを探すかを決める訓練をします。「閑口」「滋味」「円滑」のように本文中の言葉の意味を選ばせる問いが 3 年ともあるので、語彙は読解と知識の両方に効きます。知識の大問は漢字の書き取り・読み・四字熟語・ことわざ・慣用句・かなづかい・手紙の書式・漢和辞典の使い方まで範囲が広いので、1 日 5 分ずつ全年度分を回します。送り仮名つきの漢字の書き取りも毎日。40〜60 字の記述は数が少ないものの、指定語を使って書く練習をしておきます。読む文章は随筆・エッセイに寄っているので、筆者の感じ方を追う読み方に慣れておくとよいところです。なお 2023 年度以降の形は市販の過去問集で必ず確かめてください(→ 13 節)。(確認: 〜2022 年度)
  8. [週 1 回] 前年のニュースと、実験器具の操作、しばらく出ていない単元の手当て。 理科の大問 5 は 3 年とも前年の科学ニュース 1 問固定で、宇宙(ロケット・月食)と気象(台風・温暖化)が続いています。秋から拾い始めます。社会でも前年の出来事が地理や国際の設問の入口に使われるので、国際情勢・国内の交通インフラ・エネルギーを社会の言葉に置き換えておきます。実験器具の操作はろ過(2025)、顕微鏡(2026)、スケッチの仕方(2024)と 3 年連続で問われているので、手順を言葉で言えるように。しばらく出ていない単元では、理科の人体(6 年なし。戻ってきたら大問 1 の 5〜6 問を丸ごと持っていかれます)と、社会の三権分立(4 年なし)を切らさないでおきます。理科の短い記述(年 0〜2 問)も、「なぜそうするのか」を 1 文で書く練習として、実験の手順の意味を口で説明する習慣が効きます。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

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科目 形式の固定の強さ 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数(50 分) 非常に高い。大問 5・小問 20 問が資料のある 14 年すべてで同じ。大問 1 が計算 6 問、大問 2 が一行問題 6 問。全問が答えのみ 前半 12 問は速さ勝負。後半 3 大問は規則性・条件整理・場合の数・仕事算などが入れ替わる 大問 1・2 の 12 問を 20 分以内に。次に円とおうぎ形の求積と規則性
理科(社会と合わせて 60 分) 高い。大問 5(15 年不変)・小問 22〜23 問。生物 → 地学 → 化学 → 物理 → 時事の順。記号選択が主軸、記述は年 0〜2 問 分野の順は固定だが、分野の中の単元は毎年替わる。化学だけは溶解度が繰り返す 大問 3 の溶解度計算、大問 2 の天体、実験器具の操作
社会(理科と合わせて 60 分) 高い。3 大問(7 年連続)・小問 25〜35 問。地理 → 歴史 → 公民。記号選択 68〜74%・記述はほぼ無し 歴史が全体の半分。史料と説明文で通史を流す作り。地理と公民のテーマは毎年替わる 通史(とくに近現代)と、「正しくないものを選ぶ」練習
国語(50 分。2022 年度までの資料) 高い。3 大問(資料のある 7 年で不変)・小問 20〜25 問。読解 2 題+知識 1 題 抜き出しが柱の年と記号選択が柱の年がある。知識の大問の中身は毎年替わる 字数つき抜き出しの速さと、語彙。知識は範囲が広いので毎日少しずつ

4 科目に共通するのは「設問数が多く、1 問あたりの時間が短い」ことです。算数 20 問を 50 分、理科と社会は合計 55〜58 問を 60 分。読むべき導入文も長く、処理の速さがそのまま点になる入試だと考えてよさそうです。


8-1. 算数(50 分・大問 5・小問 20・全問が答えのみ)

精読した年度は 2024・2025・2026 です。あわせて 2010〜2026 の 14 年分の大問の並びを、転写の分類で確認しました。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 四則計算 6 問 一行問題 6 問 場合の数(さいころ 2 回・和と積) 和差算・分配算(全校 432 人の学年別内訳) 流水算(A 市 B 市を往復する船)
2025 四則計算 6 問 一行問題 6 問 図形の移動(長方形の内側を転がる円) 規則性(1,2,3,2,3,4,3,4,5 … の数列) 推理(1 けたの 5 数 A〜E の関係)
2026 四則計算 6 問 一行問題 6 問 仕事算(のべ人数と賃金・大工 20 日) 水量(2 枚の仕切りのある水そう) 規則性(0・1・2 だけで作る数の列)

表に出てくる和差算・分配算・仕事算・流水算などの中身は 用語集 にあります。

大問 2 の 6 問の中身(ここがこの学校の心臓部)

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年度 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
2024 売買損益(298 円×15 個+税 10%) 速さ(1 km を 72 秒→時速) 時計・時刻の計算(2 と 7/12 時間前) 食塩水(12 g で 3%・水は何 g) 仕事算(2 工場で 1000 個目は何日目) 円とおうぎ形の斜線部の面積
2025 食塩水(20 g で 4%) 速さ(分速 60 m・1.2 km) 仕事算(A 管 4 時間・B 管 3 時間) 和差算・分配算(お年玉の 1/10 と残り) 規則性(12 cm のテープ 25 本をのりしろ 3 cm でつなぐ) 半円を 45° 回転させた図形の面積
2026 規則性(1 周 3 km の池に等間隔で植える木) 和差算・分配算(折り紙 500 枚を 2 人で) 速さ(分速 72 m と分速 80 m) 食塩水(1% と 8% を混ぜて 6%) 場合の数(丸いテーブルに 4 人) 長方形の対角線を半径とするおうぎ形の面積

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 は四則計算 6 問。2014〜2026 の 13 年連続で、位置も問題数も変わりません。(1) は整数の四則、(2)〜(4) が分数・小数の混合、(5) が工夫して計算する形(2024「0.314×3.14+0.43×0.628」、2025「16.1×8+1.61×11」、2026「20.26×140+6×101.3」— 3 年とも共通因数でくくる 1 手)、(6) が中かっこ・大かっこの入った複雑な四則です。
  • 大問 2 は一行問題 6 問。2015〜2026 の 12 年連続で、割合・文章題を中心とした小問集合がここに来ます。
  • 大問 2 の (6) は 3 年連続で円とおうぎ形の求積(2024・2025・2026)。図がつく小問はこの 1 問だけという年が続いています。
  • 小問は 20 問ちょうど。資料のある 14 年すべてで 20 問でした(大問数は 5 が最頻で、2016・2018・2021・2023 は 6 大問)。
  • 一方、大問 3 以降の単元は毎年入れ替わります。3 年並べても場合の数・図形の移動・仕事算、和差算・規則性・水量、流水算・推理・規則性と重なりが無く、ここは同じ出題位置に同じ単元という形にはなっていません。ただし規則性は 2025・2026 の 2 年とも大問として登場しており(2025 大問 4、2026 大問 5)、後半の常連ではあります。

頻出単元と周期(14 年の大問の主要単元・転写の分類による)

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単元 出現 傾向
四則計算(大問 1) 14/14 全年度。6 問。
割合・文章題(大問 2 を中心に) 14/14 一行問題の器として毎年。食塩水は 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 2 の中に入っている
規則性・数列 2014・2016(2 回)・2017・2018・2020・2025・2026 後半の大問の定番。2025・2026 は 2 年連続
速さ(旅人算・通過算・流水算) 2010・2017(2 回)・2019・2021(2 回)・2024 大問としては 2024 の流水算が最後。ただし大問 2 の一行問題には 3 年連続で速さが入っている
仕事算 2010・2016・2019・2021・2026 2026 は大問 3 で 3 小問。2024・2025 は一行問題として
推理・論理 2015・2018・2022・2025 「条件を表に整理して詰める」形
平面図形(円とおうぎ形・図形の移動) 2015・2017・2018・2021・2022・2025 大問としては年により。一行問題の (6) では 3 年連続
水量・容器 2020・2026 6 年空いて 2026 に復活(仕切り 2 枚の水そう)
数の性質・集合 2014・2015・2016・2019・2020・2021・2022・2023 2023 を最後に大問としては 3 年出ていない

問い方(精読した 3 年)

  • 全 20 問が答えのみの短答です。記号選択・記述・作図の指示は、精読した 3 年の設問文には見当たりませんでした。
  • 後半の大問(3〜5)は「短い設定文+(1)(2)(3)」で、(1) が易しく (3) に向かって重くなる 2〜3 段構えです。2 小問の年と 3 小問の年があります(20 問に収まるよう調整されています)。
  • 後半の大問は、その場で条件を整理させる問題が中心です。2024 の学年別人数(①②③の 3 条件)、2025 の A〜E 5 つの数(ア・イ・ウの関係)、2026 の大工ののべ人数は、いずれも「与えられた条件を書き出して詰める」作業になります。
  • 数値は生活寄りです。税込み計算(2024)、お年玉(2025)、折り紙・桜といちょうの木(2026)、賃金の総額(2026)など、身近な場面が設定に使われています。
  • 西暦を仕込んだ数字が入る年があります(2026 大問 5 (3)「和が 2026 をこえるのは何番目」、2026 大問 1 (5)「20.26×140」)。

8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・大問 5・小問 22〜23)

精読した年度は 2024・2025・2026 です。あわせて 2010〜2026 の 16 年分の大問の並びを、転写の分類で確認しました。2024 と 2026 は転写の確度がやや落ちる冊で、小問の数え方が原本と 1 問ずれている可能性があります。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(生物) 大問 2(地学) 大問 3(化学) 大問 4(物理) 大問 5(時事・1 問)
2024 農業体験(ジャガイモの葉と花・ピーマンの種まきと発芽・マルチシート)5 問 早朝の通勤(日の出・シリウス・オリオン座の南中・月の見え方・白い息)6 問 雨でぬれたプリント(水性ペンと油性ペンのインクのにじみ)6 問 私たちの生活と電気(発電・LED・スマートハウス)5 問 H3 ロケット初号機(種子島・JAXA)
2025 四季の生物(季節ごとの植物・鳥のシルエット・冬の生き物)6 問 夏のプラネタリウム(日の入りと月・さそり座・北斗七星と北極星・夏の大三角・星の色)6 問 砂糖のとけ方(飽和・濃度・とけ残り・ろ過の器具)6 問 ふりこ(重さ・糸の長さ・ふれはばと周期)4 問 2024 年の強い台風と地球温暖化
2026 顕微鏡とプランクトン(置き場所・操作の手順・動かす向き・甲殻類)4 問 3 地点の地層の柱状図(れき・かぎ層・標高)5 問 しょう酸カリウムの溶解度(グラフの形・飽和・冷やして出る結晶)6 問 電気(発電方法の割合・再生可能エネルギー・手回し発電機・豆電球と LED)6 問 2025 年 9 月 8 日の皆既月食(月の位置を作図)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

この学校でいちばんはっきりしているのが、理科の並びです。

  • 大問 1 が生物、大問 2 が地学、大問 3 が化学、大問 4 が物理、大問 5 が前年の時事を 1 問。この 5 分野の順番は、大問 2 の地学が 2020〜2026 の 7 年連続、大問 3 の化学が 2020〜2026 の 7 年連続、大問 4 の物理が 2022〜2026 の 5 年連続で確認できます。
  • 大問数は 5 で 2012〜2026 の 15 年不変です(2010 のみ 4 大問)。小問は 22〜30 問で、直近 3 年は 22〜23 問に落ち着いています。
  • 大問 5 は「前年の科学ニュース」を 1 問だけ聞く枠です。2024 が H3 ロケット(2023 年の打ち上げ)、2025 が 2024 年の台風と地球温暖化、2026 が 2025 年 9 月 8 日の皆既月食。3 年連続で、しかも 3 年とも 1 問だけという作りが揃っています。
  • ただし分野の中の単元は毎年入れ替わります。生物は種子の発芽 → 四季の植物と鳥 → 顕微鏡とプランクトン、地学は天体 → 天体 → 地層、物理は電気 → ふりこ → 電気。「大問 4 が物理であること」は当てにできますが、「大問 4 が電気であること」は当てにできません。
  • 例外は化学で、大問 3 に溶解度・水溶液が繰り返し来ます。2025 は砂糖の飽和、2026 はしょう酸カリウムの溶解度表と、2 年続けて「とける量の計算」でした(2024 はインクのにじみで計算は無し)。16 年通しでも溶解度は最頻の単元(7%)です。

頻出単元と周期(16 年の大問の主要単元・転写の分類による)

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分野 よく出る単元 出現年
生物(大問 1) 植物のつくりとはたらき 2017・2020・2023・2025
生物 人体 2013・2014・2018・2019(2020 以降 6 年なし)
生物 生態系・食物連鎖 2010・2021・2025(小問)
地学(大問 2) 天体(月・太陽・星座) 2012・2013・2015・2018・2019・2022・2024・2025
地学 気象 2014・2015・2016・2017・2018・2023・2025(大問 5)
地学 地層・岩石・化石 2014・2016(地震・火山)・2026
地学 流水のはたらき 2020・2021(5 年なし)
化学(大問 3) 溶解度・再結晶 2010・2012・2013・2018・2022・2025・2026
化学 水溶液の性質と判別 2017・2020・2021・2023・2024
化学 燃焼・金属と水溶液 2014・2015・2016・2019(7 年なし)
物理(大問 4) 電流・電磁石・電気回路 2014・2017・2018・2022・2024・2026
物理 ふりこ・物体の運動 2015・2019・2025
物理 ばね 2012・2023(3 年なし)
物理 音・光 2013・2016・2020(6 年なし)
物理 気体の性質 2021

問い方(精読した 3 年)

  • 記号選択が主軸で(3 年で 36〜61%)、次いで短答(30〜59%)、記述は年 0〜2 問で「簡単に説明しなさい」と短いものです。2024 は 2 問(水性ペンと油性ペンを混ぜたらどうなるか/スマートハウスの欠点)、2025 は 1 問(ふりこの周期を 10 往復ではかって 3 回平均する理由)、2026 は 0 問。
  • 作図が出る年があります。2026 大問 5 は「解答用紙に太陽と地球の位置が示されている。皆既月食が起こるときの月の位置を × でかき入れなさい」。精読した 3 年ではこの 1 問だけです。
  • 導入文が長めです。3 年とも、身の回りの出来事から入る 200〜400 字ほどの文章が各大問の頭に置かれ、そこから 4〜6 問が枝分かれします。
  • 数え上げの指示に幅があります。「3 つ答えなさい」(2026 顕微鏡の置き場所)、「すべて選び」(2024・2025)、「2 組つくり、それぞれ記号で答えなさい」(2026 地層)、「ア〜エを並べかえなさい」(2026 顕微鏡の手順)。1 つ選ぶと思い込むと落とします。
  • 計算には四捨五入の指定がつきます。2026 大問 3 は「小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで」が 2 問。
  • 用語は漢字の指定が入ります(2026 大問 2 問 1「漢字 2 字で」、2024 大問 4 問 2「アルファベット 3 文字で」)。
  • 図のある小問が多く、16 年平均で 46% です。柱状図・星図・回路図・ふりこの記録図・顕微鏡の視野など、図を読まないと答えられない問いが各大問に入ります。

8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・大問 3・小問 25〜35)

精読した年度は 2024・2025・2026 です。あわせて 2010〜2026 の 15 年分の大問の並びを、転写の分類で確認しました。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民・国際) 小問数
2024 自然災害と防災(先生と生徒の会話文。台風のルート・線状降水帯・リアス海岸・減災)6 問 各時代の史料と説明文(公地公民から日ソ共同宣言まで)14 問 財政と税(国家予算のグラフ・国債・直接税と間接税)5 問 25
2025 輸送と交通(貨物輸送の割合の変化・航空輸送に向く品目・東名高速・北陸新幹線の延伸・モーダルシフト)9 問 紙幣の肖像になった人物の資料と説明文(聖徳太子から原敬まで)17 問 税金(先生と生徒の会話文。累進課税・消費税率・社会保障制度・ふるさと納税)8 問 34
2026 鹿児島への車旅行(親子の会話文。二毛作・地熱発電・シラス台地・豚とピーマンと茶の統計・地図上のルート)9 問 歌や詩・文学作品の冒頭文と説明文(万葉集・平家物語から近代まで)17 問 国際社会(外務省の海外渡航情報の地図・ODA・非核三原則・国連の加盟国数の推移)9 問 35

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 3 つ、地理 → 歴史 → 公民の順が 2020〜2026 の 7 年連続です。それ以前(2014〜2019)は 4〜6 大問の年が混じっていたので、この形になったのは 2020 年からと見てよさそうです。
  • 大問 2(歴史)が全体の半分以上を占めます。 2024 は 25 問中 14 問、2025 は 34 問中 17 問、2026 は 35 問中 17 問。社会の勉強時間の半分は歴史に振るのが素直な配分になります。
  • 大問 2 は 3 年とも「史料と説明文を並べた通史」という同じ作りです。2024 は各時代の史料、2025 は紙幣の肖像人物にまつわる資料、2026 は歌・詩・文学作品の冒頭文。いずれも飛鳥・奈良から昭和までを一気に流し、空欄補充と下線部の説明を順に聞きます。
  • 近現代(明治〜昭和前期)は大問 2 の後半に必ず来ます。3 年とも日清・日露戦争と第一次世界大戦前後が厚く、15 年通しでも大問 2 の主要単元が近現代だった年が 5 回あります。
  • 大問 1(地理)と大問 3(公民)の中身は毎年入れ替わります。地理は防災 → 交通 → 農業と工業、公民は財政・税 → 財政・税 → 国際社会。ただし財政・税は 2023・2024・2025 の 3 年連続で大問 3 の主題でした(2026 で国際社会に交代)。
  • 小問数は増えています。2024 の 25 問から 2025 が 34 問、2026 が 35 問。15 年で見ると 17〜35 問と振れ幅が大きく、大問数ほど安定していません。

頻出単元と周期(15 年の大問の主要単元・転写の分類による)

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分野 単元 出現年
地理(大問 1) 日本の地形・地図 2010・2015・2017・2023
地理 工業・産業 2013・2018・2022
地理 農業・畜産/貿易・資源 2013・2026/2019・2020
地理 世界地理/環境と防災/交通 2016・2021/2024/2025
歴史(大問 2) 近代の戦争と大正・昭和前期 2016・2017・2022・2025・2026
歴史 鎌倉・室町時代 2010・2014・2019・2021
歴史 飛鳥・奈良時代 2013・2017・2024
歴史 幕末・明治維新/江戸時代 2010・2019/2023
公民(大問 3) 三権分立・国会・内閣・裁判所 2014・2015・2016・2017・2018・2019・2022(2023 以降 4 年なし)
公民 財政・税・社会保障 2023・2024・2025
公民 国際社会・国際協力 2020・2026
公民 日本国憲法/選挙制度 2021/2010・2014(選挙制度は 12 年なし)

問い方(精読した 3 年)

  • 記号選択が主軸で(3 年で 68〜74%)、残りが短答(26〜28%)です。記述は 2024 が 0 問、2025 が 2 問、2026 が 0 問で、ほとんど無いと考えてよいところです。2025 の 2 問も「簡潔に答えなさい」「『賠償金』の語を必ず使用して 10 字程度で」と非常に短いものでした。
  • 「正しくないものを 1 つ選び」が毎年何問も出ます。2026 だけで 5 問(北条泰時・平清盛・田沼の政治・渡航情報の地図・資料の読み取り)。同じ言い回しの設問が 2022・2023・2025 と年をまたいで繰り返し現れており、「正しいもの」ではなく「正しくないもの」を探す作業に慣れているかどうかが点差になります。
  • 漢字の指定が多くあります。「漢字 1 字で」「漢字 2 字で」「漢字で答えなさい」「解答欄に合う形で漢字で」。3 年とも短答のほとんどに漢字指定がついています。
  • 資料・グラフ・地図の読み取りが各大問に入ります。国内貨物輸送の割合の変化(2025)、日本の輸出品の移り変わり(2025)、国家予算の推移(2024)、年収に占める税の割合(2025)、国連加盟国数の推移(2026)、都道府県別の豚・ピーマン・茶の統計(2026)、ビゴーの風刺画(2026)。選択肢を切るために必ず一度は表・グラフを読む作りになっています。
  • 会話文から入る大問があります。2024 の大問 1(先生と生徒)、2025 の大問 3(先生と生徒)、2026 の大問 1(タカシ君とお父さん)。会話文の中に下線部が並び、そこから枝分かれします。
  • 地図上の位置を選ばせる問いが 3 年とも入ります(フランスの位置・下線部の場所・車のルート)。
  • 前年のニュースが素材に混ざります。2024 年パリ五輪(2025 出題)、2024 年 3 月の北陸新幹線敦賀延伸(2025 出題)、2025 年 7 月現在の外務省海外渡航情報(2026 出題)。入試の前年の出来事が、地理や国際の設問の入口に使われています。

8-4. 国語(50 分・大問 3・小問 20〜25。2010〜2022 の 7 年ぶんの資料のみ)

精読した年度は 2018・2019・2022 です。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010〜2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3(知識)
2018 随筆(向田邦子『父の詫び状』・宴会の折詰を持ち帰る父)8 問 説明文(齋藤孝『読書力』・言葉と身体、ゲーテの家の門を叩く)7 問 インタビュー記事のまとめ方(メモの取捨・質問の補い・50〜60 字の作文)+訓読みと音読みで名詞を作る+送り仮名つき漢字 8 問
2019 随筆(山根基世『「ことば」ほどおいしいものはない』・食べ物の滋味)7 問 物語(恵美ちゃんと「もこもこ雲」)6 問 四字熟語の漢数字の合計・かなづかい・漢和辞典の並び順・語句の意味・手紙文の書式・古典の冒頭(『奥の細道』ほか)の作品名と作者・読み 7 問
2022 説明文(榎本博明『「さみしさ」の力』・ペルソナ)7 問 ノンフィクション(大崎善生『将棋の子』・奨励会三段リーグ)9 問 漢字の書き取り 3・読み 2・ことわざの意味 4 の 9 問

参考として、資料のある年の出典は次のとおりです(2010 は重松清『くちぶえ番長』と武田邦彦『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』、2014 はさくらももこ『さくら日和』、2018・2019・2022 は上の表)。随筆・エッセイが繰り返し選ばれているのが目を引きます。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 3 つ、読解 2 題+知識 1 題。資料のある 7 年(2010・2011・2014・2015・2018・2019・2022)すべてがこの形で、大問数は一度も変わっていません。小問は 20〜32 問です。
  • 大問 3 は必ず知識の総合問題です。ただし中身は年ごとに大きく替わり、漢字の書き取り・読み・四字熟語・ことわざ・慣用句・かなづかい・語句の意味・手紙の書式・文法(品詞)・古典の冒頭文と、7 年でひととおり出ています。漢字だけやれば足りる大問ではありません。
  • 大問 1 と大問 2 は、随筆・説明文・物語の中から 2 つです。3 年を見ると 2018 が随筆+説明文、2019 が随筆+物語、2022 が説明文+ノンフィクション。説明文が 2 題という年も物語が 2 題という年も無く、性格の違う 2 本を並べる作りになっています。
  • 一方、主に問われる形は年で入れ替わります。2018 は抜き出しが柱(大問 1・2 とも)、2019 も抜き出し、2022 は記号選択が柱(25 問中 16 問)。抜き出しの年と記号選択の年があると考えて、両方を準備しておきたいところです。

問い方(精読した 3 年)

  • 抜き出しには必ず字数がつきます。「最初の五字を抜き出して」「五字以内で」「三十字以内で」「十字で」「二十二字で」「二〇字で」「漢字二字で」。字数を数える作業そのものが得点源になります。
  • 記号選択は「最も適切なものを一つ」が基本の形です。ただし「ふさわしくないものを一つ」(2019 大問 2 問四、2022 大問 2 問六)も混ざります。
  • 記述は年 0〜2 問と少なめです。2018 が 2 問(インタビューでの質問を補う/50〜60 字でまとめる)、2019 が 1 問(「恵美ちゃんと私という言葉を使い、四十五字以内で」)、2022 が 0 問。使う語を指定した字数つきの記述という形が共通しています。
  • 語句の意味を本文中の意味で答えさせる問いが 3 年ともあります(「閑口」2018、「滋味」2019、「円滑」2022)。語彙力がそのまま読解の設問になります。
  • 知識の大問には毎年 1 つ、変わった作業が入ります。漢和辞典に出てくる順に並べ替える(2019)、四字熟語に入る漢数字の合計を出す(2019)、訓読みと音読みの両方を使って名詞を作る(2018)、手紙文の空欄を埋める(2019)。過去問を解いておかないと初見で戸惑うところです。
  • 話し言葉・実用文の場面が出ます。2018 の大問 3 はインタビューのメモと会話記録を読ませ、必要のない項目を選び、抜けている質問を補い、最後に 50〜60 字でまとめさせました。読解 2 題とは別の力が要ります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

単元ごとの出現年は 8 節の表にあります。転写の分類で大問の主要単元として数えたもので、精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を大問の主要単元として最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2026 年度、国語は 2022 年度までを見ています)。

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科目 単元 最終確認年度 なぜ警戒するか
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2022 年度 2014〜2022 はほぼ毎年、公民の大問 3 の主題だった。4 年空いている。公民でいちばん大きな空白
理科 人体(消化・血液・呼吸) 2019 年度 2013〜2019 に 4 回。生物の大問 1 に 6 年来ていない。戻ってきたときに大問 1 の 5〜6 問を丸ごと持っていかれる
理科 燃焼・金属と水溶液の反応 2019 年度 化学の大問 3 が溶解度と水溶液の判別に寄っており 7 年なし
算数 数の性質・集合 2023 年度 2019〜2023 に繰り返し出ていたが、直近 3 年は大問として無い
理科 音・光 2020 年度 物理の大問 4 が電気とふりこに寄っており 6 年なし
社会 世界地理 2021 年度 15 年で 2 回。小問では 2025・2026 に顔を出しており、大問に戻る余地がある
理科 流水のはたらき 2021 年度 2020・2021 と 2 年続けて出て以降 5 年なし。地学の大問 2 は天体が主で、2026 に地層が戻ってきた
社会 鎌倉・室町時代 2021 年度 大問の主題としては 5 年なし。通史の中では毎年触れられている
算数 平面図形の求積を大問で 2022 年度 一行問題の (6) には毎年あるが、大問としては 4 年なし(2022 の回転が最後)
理科 ばね 2023 年度 てこ・滑車を含めた力のつり合いは、精読した 3 年には出ていない
理科 こん虫の分類 2016 年度 2016 が大問。2025・2026 は小問として顔を出しており、大問に戻る余地がある
社会 日本の地形・地図の読み取り 2023 年度 2026 は地図上のルートを選ばせる形で顔を出した
社会 選挙制度 2014 年度 大問の主題としては 12 年なし
国語 文法(品詞・活用) 2015 年度 知識の大問の候補として残っている(2023 年度以降は資料が無く不明)
国語 並べ替え 2014 年度 2014 の大問 3 に出て以降、精読した年には無い
国語 物語文 2019 年度 2019 が最後(資料のある範囲で)。2022 はノンフィクション(実話)だった
国語 詩・短歌・俳句 — 資料のある 7 年には大問として無く、2019 に季語・年中行事の知識として顔を出した程度

次の 2 つは直近に出たばかりですが、周期があるので添えておきます。算数の推理・論理は 2025 に出たところで、2015・2018・2022・2025 と 3〜4 年おきに回っています。算数の水量とグラフは 2020 のあと 6 年空いて 2026 に戻りました。ただしグラフを読ませる形は精読した年には無く、時間の計算でした。


10. 形式面の注意

4 科目に共通すること。

  • 記述がとても少ない入試です。 精読した 3 年で、算数はゼロ、理科は年 0〜2 問(「簡単に説明しなさい」)、社会は年 0〜2 問(「簡潔に」「10 字程度で」)、国語は年 0〜2 問(40〜60 字)。2026 年度は算数・理科・社会に記述が 1 問も無いことになります。
  • 文字種の指定が非常に多くあります。社会は短答のほとんどに「漢字で」「漢字 1 字で」「漢字 2 字で」「解答欄に合う形で漢字で」。理科も「漢字 2 字で」「アルファベット 3 文字で」。国語は「ひらがなで」「送り仮名も正しくふりなさい」。守れないと 0 点になります。
  • 選択肢の指示に幅があります。「正しくないものを 1 つ」「2 つ選び」「すべて選び」「1 つずつ選び」「並べかえなさい」「2 組つくり」。1 つ選ぶと思い込むと落とします。とくに社会は「正しくないもの」が毎年何問もあります。
  • 時間は国語 50 分・算数 50 分・理科と社会を合わせて 60 分(2027 年度の募集要項の時間割では 11:10〜12:10 が理科社会)。理社が合算なのがこの学校の最大の形式的な特徴で、時間配分を受験生が自分で決めることになります。
  • 配点は 3 つの回とも公表資料から確認できず、問題冊子・解答用紙でも確認できませんでした。

算数。

  • 円周率は 3.14 です(2024 大問 2 (6) に「ただし, 円周率は 3.14 とします」と明記)。
  • 「何 cm² ですか」「時速何 km ですか」「何分何秒後ですか」と、単位と答え方の指定が設問文の末尾に必ず書かれます。2026 大問 4 (2) の「何分何秒後」のように、秒ではなく分秒で答えさせる指定もあります。
  • 50 分で 20 問。1 問あたり 2 分 30 秒の計算になり、前半 12 問(大問 1・2)をどれだけ短く終えられるかが、後半 3 大問の時間を決めます。

理科。

  • 作図は年 0〜1 問です。2026 の大問 5 で「皆既月食が起こるときの月の位置を × でかき入れなさい」。算数・社会には精読した 3 年で作図がありません。
  • 計算には「小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで」のような四捨五入の指定がつきます。
  • 理科だけで 22〜23 問あり、社会と合わせると 55〜58 問を 60 分で処理することになります。科目の切り替えを自分で決めなければなりません。
  • 大問 5 は 1 問だけなので、ここに時間を使いすぎないこと。前年のニュースを知っているかどうかで一瞬で決まります。

社会。

  • 社会だけで 25〜35 問あります。理科と合わせて 60 分なので、時間配分を自分で決める必要があります。
  • 「2 つ選び」(2024 大問 1 問 1)、「1 つずつ選び」(2025)、「2 組つくり」といった複数解答の指示が混ざります。
  • 記述にも「10 字程度で」と字数がつく年があります。

国語。

  • 50 分・大問 3・20〜25 問(2011 は 32 問)。作図・図表の読み取りはありません。
  • 字数指定は抜き出しと記述に必ずつきます(「五字以内」「三十字以内」「二十二字で」「四十五字以内」)。
  • 記述の字数指定は 40〜60 字が上限で、長い記述はありません。
  • 抜き出しには「句読点、「」を含む」といった数え方の注記がつきます(2019 大問 1 問六)。
  • 漢字の書き取りには送り仮名を含めて書かせる年があります(2018「アヤマル」「オサマル」)。
  • 古文・漢文をそのまま読ませる大問は、資料のある 7 年にはありません。ただし古典作品の冒頭文から作品名と作者を答えさせる知識の問い(2019)はあります。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本。この学校でとくに効く入口は、①四則計算(算数 20 問のうち 6 問が計算そのもので、さらに一行問題 6 問も計算力が土台)、②身の回りの自然を見る習慣(理科は農業体験・通勤の空・プラネタリウム・顕微鏡と、生活の場面から入る大問が続きます)、③漢字の書き取りと読み。時間を測るのはまだ早い段階です。工夫して計算する手(共通因数でくくる、0.125=1/8 を使う)を早めに知っておくと、後の大問 1 がぐっと楽になります
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、月〜木は算数の一行問題を分野をまたいで日替わりに(大問 2 の 6 問がこの形なので、早めにこの回し方へ移ります)、金は国語の「字数を数えて抜き出す」作業。週末 60 分はその週の 1 単元です。算数は割合 → 速さ → 食塩水 → 仕事算(仕事全体を 1 として日数を求める・受験用教材の単元)→ 規則性 → 場合の数 → 円とおうぎ形 の順に一巡します。理科は生物・地学・化学・物理の 4 分野を均等に(大問が 1 つずつ必ず出るので、捨てられる分野がありません)。社会は通史を一度通し、近現代を厚めに。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。国語は字数を数えて抜き出す作業に慣れる段ですが、ただし 2023 年度以降は資料がありません(→ 13 節)ので、直近の形は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は同じ大問を、年度を変えて解く(算数の大問 1・2 を 10 年分、社会の大問 2 を 3 年分、理科の大問 3 を 3 年分)を主にし、理科と社会を続けて 60 分の通し練習をここで必ず入れます。記述はほとんど出ないので、添削に時間を割くよりも処理の速さと正確さに時間をかけたほうが、この学校の形には合います

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差が出るのは小 5 での全分野の一巡です。理科は 4 分野が毎年 1 大問ずつ必ず出て、しかも分野の中の単元は毎年替わるので、「この単元だけ捨てる」がまったく効きません(16 年でいちばん多い気象でも 8%)。社会も地理・歴史・公民が毎年 1 大問ずつ。穴を作らないことが、そのまま点になる形です。小 6 に入ってからの出題位置の反復は、算数の大問 1・2 に集中させるのが効率がよくなります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。

  • 足立学園中学校(東京都・男子校)— 算数が飛び抜けて近い組み合わせです(93)。計算と一行問題で前半を固める作りが共通しています。
  • 青稜中学校(東京都・共学)— 理科(86)・社会(87)が近く、設問数の多い理社の処理が相互に重なります。
  • 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 社会が最も近い組み合わせです(92)。記号選択が主軸で資料を読ませる作りが共通しています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 科目ごとに見ると、この学校の算数(小問 20 問・前半 12 問が計算と一行問題・全問が答えのみ)は足立学園・横須賀学院・新島学園と構造が近く、算数の演習を相互に回せます。社会(3 大問・記号選択が 7 割・記述ほぼ無し・資料の読み取り)は目黒日本大学・かえつ有明・芝国際が近く、理科(大問 5・分野が 1 つずつ・記号選択が主軸)は青稜・芝国際・足立学園。国語は資料のある学校が少なく、日本大学豊山・新島学園・かえつ有明とだけ比較できました。出題構造が近い学校のページの表の「—」は、その科目の資料が足りず比較できなかったという意味です。
  • 足立学園と日本大学豊山は男子校です。
  • この学校は 4 教科入試です(B 試験だけは国語・算数の 2 教科選択も選べます)。併願先が 2 科目校の場合でも、本校のために理科・社会の準備は別に必要になります。
  • 近さの数字は出題構造の距離からの自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が分かりません。この学校は推薦試験・A 試験・B 試験の 3 回を行っていますが、手元の資料は 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものか書かれていません。ここに書いたのは「第 1 回相当」の 1 冊についての話で、他の回の傾向は分かりません。B 試験の 2 教科選択(国語・算数)についても資料がありません。
  • 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2010〜2022 年度の 7 年に限った話です。直近 3 年の形式は市販の過去問集で必ず確かめてください。年度の飛び(2012・2013・2016・2017・2020・2021 も資料がありません)も大きいので、「7 年連続」ではなく「資料のある 7 年すべて」と書いています。
  • 配点が分かりません。3 つの回とも公表資料に配点の記載がなく、問題冊子・解答用紙でも確認できませんでした。科目間の重みづけは分からないので、ここでの優先順は「問題数」と「固定の強さ」から組み立てています。
  • 図は転写できません。算数の図形問題、理科の柱状図・星図・回路図、社会の地図やグラフは、設問文と図の説明文から内容を推定しています。細部が原本と違う可能性があります。
  • 理科の 2024・2026 は転写の確度がやや低くなっています。小問の数え方が原本と 1 問ずれている可能性があります。分野の並びと題材については設問文で確認しました。
  • 精読したのは各科目 3 年分です。それ以前の年は、大問ごとの主要単元を分類した表をたどっただけで、設問文まで読み直していません。「〜年連続」のうち、3 年より前にさかのぼる主張はこの分類にもとづくもので、細部は保証しません。
  • 転写の読み落としがありえます。解答用紙の体裁、表紙の注意書き、円周率の指定、配点の印字などは、転写に含まれない場合があります。実物の過去問集での確認をおすすめします。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格の可能性・学校の理念や入試結果には触れていません。それらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ