関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

山脇学園中学校の過去問分析

女子私立東京都港区

重要結論

  1. この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という出題位置(大問の番号と順番)で、いちばん動くのはその中の単元・題材です。「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校です。
  2. 社会の大問 1 は地形図の読図が 2013 年度から 14 年連続。算数の大問 1 は一行題(数行で終わる短い文章題)9 問で、(1) 四則計算・(2) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)の並びが 4 年連続です。
  3. 「あなたはどう考えるか」を書かせる設問が、社会・理科・国語のすべてに毎年入っています。

今週やること

  1. 社会 1 年分を 30 分計って通しで解き、大問ごとの持ち時間を決めます(30 分で 30〜35 問と、4 科目でいちばん時間が厳しい科目です)。
  2. 社会の地形図を 14 年分、年度順に並べて解きます。
  3. 算数の大問 1 の (1)(2) を毎日 2 問解きます。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: A 入試に相当する回
資料の範囲: 算数 16 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2020 年度までの話です(→4 節・13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2020 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2020 年度)。前回の変化: 2017 → 2020 の間に 3 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2017・2020(間隔 3)
  • 理科: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 4 題・2025 年度 4 題・2026 年度 4 題))。前回の変化: なし(2010〜2023 年度の、数えられた資料 9 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 12 冊すべて・数えられなかった年 2019・2021・2023・2024。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 3 題))。前回の変化: なし(2010〜2025 年度の、数えられた資料 12 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 4 題(2021 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2022 年度(2023 年度・2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2023 年度 4 題・2024 年度 4 題・2025 年度 4 題・2026 年度 4 題))。前回の変化: 2020 → 2021 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 1 回: 2021。前回の変化のときの分野の並び: 平面図形|割合・文章題|速さ|立体図形|場合の数・論理 → 割合・文章題|立体図形|速さ|平面図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都港区
男女 女子校
旧称 山脇高等女学校、女子實脩学校(1903 年創立時)
入試回と日程・科目 一般 A 2 月 1 日午前・4 科/一般 B 2 月 2 日午後・2 科(国語・算数)/一般 C 2 月 4 日午前・4 科(一般 A と同じ)/英語 A・C 2 月 1 日(A)・2 月 4 日(C)午前(英検 3 級相当以上必須。国算は一般と同問題)/英語 B 2 月 2 日午後(国算は一般 B と同問題)/国語 1 科 2 月 1 日午後/算数 1 科 2 月 1 日午後/理数探究 2 月 3 日午後(算数的思考力・生活の中での科学)
試験時間・配点 一般 A・C は国 50 分・100 点、算 50 分・100 点、社 30 分・60 点、理 30 分・60 点。一般 B は国算各 50 分・各 100 点。英語入試の国算も各 50 分・各 100 点(帰国生入試と合わせて募集 50 名)。国語 1 科は 60 分・100 点(算数 1 科・理数探究と合わせて枠があります)。算数 1 科は 60 分・100 点。理数探究は算 40 分・50 点、理 40 分・50 点

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは A 入試(2 月 1 日午前・4 科)に相当する回の問題だけです。一般 B・C、英語入試、国語 1 科・算数 1 科、理数探究の傾向はこの資料からは分かりません(→4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という出題位置(大問の番号と順番)で、いちばん動くのはその中の単元・題材です。「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校です。
  2. 社会の大問 1 は地形図の読図が 2013 年度から 14 年連続。算数の大問 1 は一行題(数行で終わる短い文章題)9 問で、(1) 四則計算・(2) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)の並びが 4 年連続です。
  3. 「あなたはどう考えるか」を書かせる設問が、社会・理科・国語のすべてに毎年入っています。

家でやること 3 つ

  1. 社会の地形図を 14 年分、年度順に並べて解きます。
  2. 算数の大問 1 の (1)(2) を毎日 2 問解きます。
  3. 理科は生物・地学・化学・物理の 4 分野をどれも捨てず、等分に回します。

今週やる 1 つ

  1. 社会 1 年分を 30 分計って通しで解き、大問ごとの持ち時間を決めます(30 分で 30〜35 問と、4 科目でいちばん時間が厳しい科目です)。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2020 年度までの話です(→4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数・単元の並びを資料から確認した年。設問文そのものは読んでいません)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026。構成の確認のために 2023 年度の原本も見ました) 12 年(2010〜2012・2014〜2022) 16 年(2010〜2012・2014〜2026) 高。式の細部(分数・単位)に転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2010・2012・2014〜2023) 15 年(2010・2012・2014〜2026。2011・2013 年度は資料がありません) 高
社会 3 年(2024・2025・2026) 14 年(2010〜2023) 17 年(2010〜2026) 高
国語 3 年(2015・2017・2020) 3 年(2010・2012・2014) 6 年(2010・2012・2014・2015・2017・2020) 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2020 年度までの話です
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • どの回の問題か。山脇学園の入試は回が多く(2027 年度は一般 A・B・C、英語、国語 1 科、算数 1 科、理数探究)、資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で回の表記が本文からは読めませんが、2024 年度の社会に同梱されていた正誤表に「社会科 A 入試」、2025 年度の理科に同梱されていた正誤表に「理科 A 入試」と印字されています。したがってこの資料は A 入試(2 月 1 日午前・4 科)に相当する回と読めます。B・C の回、英語入試、国語 1 科・算数 1 科、理数探究の問題はこの資料には含まれません。
  • 試験時間と配点は 2027 年度の募集要項によるものです。一般 A は国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、社会 30 分・60 点、理科 30 分・60 点。過去の年度の時間・配点がこれと同じだったかは確認していません。
  • 設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていません(2026 年度算数の冊子に「配点の記載なし」と注記があります)。

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という出題位置で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。

ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ことで、「同じ問題が出る」ではありません。精読した 3 年(国語は 2015・2017・2020)の中に、前年と同じ設問文が使われた例は見つかりませんでした。

  • 社会の大問 1 は地形図の読図。これが 2013 年度から 2026 年度まで 14 年連続です。4 科目を通じていちばん強い固定で、しかも縮尺計算・標高の読み取り・写真と地図の対応という中の作りまで 3 年連続でそろっています。
  • 社会の大問は 地理 → 歴史 → 公民 の 3 本。この順序は資料のある 17 年(2010〜2026)で変わりません(本数だけは 2024 年度が 5 本になり、翌年 3 本に戻りました)。
  • 算数の大問 1 は一行題 9 問で、その (1) が四則計算・(2) が □ を求める逆算という並びが 2023〜2026 の 4 年連続。大問の本数は 2021 年度から 6 年連続で 4 本。大問 4 は「グラフを読む問題」の枠が 3 年連続です(水量 → 速さ → 水量)。
  • 理科の大問は 4 本で、資料のある 15 年(2010〜2026)すべて 4 本。ただし分野の並び順は固定されていません(2025 は地学 → 物理 → 化学 → 生物、2026 は地学 → 物理 → 生物 → 化学、2024 は物理 → 地学 → 生物 → 物理)。固定されているのは「4 分野をおおむね 1 題ずつ置く」という頭数のほうです。
  • 国語は 大問 1 説明的文章 → 大問 2 文学的文章 → 大問 3 短い説明文(漢字と文法込み)という並びが精読した 3 年で共通。ただし大問の本数は 3〜5 で動き、知識の大問(熟語の構成・敬語・慣用句)が付く年と付かない年があります。

毎年作り直されているものもはっきりしています。理科の単元(地学は天体 → 太陽とかげ → 星座、化学は中和 → 金属と密度)、社会の地形図に使う土地(仙台 → 修善寺 → 長崎)と歴史のテーマ(船 → 鎌倉 → 化粧)、算数の大問 2・3 に来る単元、国語の知識大問の中身。ここは幅を持って準備するしかありません。

したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく「どの場所で何を測られるかを知ったうえで、その分野の解き方を仕上げる」に近くなります。ただし例外が一つあります。社会の地形図(大問 1)だけは「出る問題を覚える」に近い扱いができます。14 年分を年度順に並べて解けば、縮尺・標高・地図記号・方位・写真の対応という問われ方がほぼ尽くせます。

もう一つ、4 科目を通じて共通する性格があります。「あなたはどう考えるか」を書かせる設問が、社会・理科・国語のすべてに毎年入っていて、正解が一つに決まらない問いを短い試験時間の中に必ず置くのがこの学校の作りです(実例は 6 節)。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 問題文に女子の生徒が登場し、科目をまたいで話を進めます。理科は「Y さんと F さん」(2024)、「花子さん」(2025)、「お父さんとふさ子さん」(2026)。社会は「一子さんと友美さん」(2024)、「友美子さん」(2025)、「友美さん」「由美さん」「絵里さん」(2026)。国語の文学的文章も「わたし」と那津(2015)、陽子と美月(2017)と、いずれも中高生の人間関係を描いたものが選ばれています。
  • 自校が題材に入ります。2026 年度の理科・大問 2 は「山脇学園にある屋外実験場の池のほりに看板を立て、池に『FUSAKO』という文字がうつるようにする計画」という設定で光の反射を問います。2024 年度の社会・大問 5 の選挙ポスターには「山脇愛美」という架空の候補者が出てきます。
  • 暮らしの中の出来事から理屈へ運びます。飯ごうで湯をわかす(2024 理科)、ドアストッパーをどこに置くか(2025 理科)、生野菜にマヨネーズをかける(2025 理科)、水だけを大量に飲む危険とスポーツドリンク(2025 理科)、冬季五輪のメダルの金属(2026 理科)、低床の路面電車で乗り降りしやすくなる人(2026 社会)、食品ロス(2020 国語)。教科書の外にある話題を、教科書の中の原理で説明させる作りが 3 科目に共通しています。
  • 「あなたはどう考えるか」を毎年、複数科目で聞きます。社会は選挙ポスター 2 枚のどちらに投票するか(2024)、友だちの誘いへの返事(2025)、資料から砂糖の価格上昇の要因(2026)。理科は電流が減った原因の改善策(2024)、測定を正確にする工夫(2025)、金が 100% で使われない理由の推測(2026)。国語は祭の意義(2017)、食品ロスの削減策(2020)。
  • 社会の歴史が「暮らし」の側から通史を組みます。2026 年度は「化粧」「装い」をカードにして 3 世紀から戦後まで 14 問。2024 年度は船と海上交通で丸木舟から日露戦争まで。政治史をそのまま並べるのでなく、生活の道具や習慣を軸に時代を横断させています。
  • 地図が徹底して重い学校です。社会の大問 1 が 14 年連続で地形図。しかも 2026 年度は同じ大問の中に「長崎で始まり岐阜で終わるように都道府県名でしりとりを完成させなさい」という手を動かす設問まで入ります。
  • 理科は天体が毎年入ります(3 年とも大問 1 か 2。中身は 8-2 節)。
  • 国語の説明的文章は「人と自然・人と社会」に寄ります。ネオテニーと子どもらしさ(2015)、視線の取り方と「空気を読む」こと(2017)、農業は自然の破壊者か創造者か(2020)、祭の意義(2017)、食品ロス(2020)。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週 1 回] 社会・地形図を 14 年分、年度順に並べて解く。 2013 年度から 2026 年度まで大問 1 がここです。縮尺の計算(地図上の cm ↔ 実際の距離)、標高差と断面図、地図記号、方位、写真と地図の対応。細かい問われ方と年度は 8-3 節を参照してください。この学校で、かけた時間がいちばん確実に返ってくる場所です。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (1)(2) を毎日 2 問。 4 年連続で同じ位置です。小数と分数の相互変換(0.875=7/8、0.375=3/8、1.25=5/4)が毎年入り、逆算は括弧が三重になる年(2024・2026)があるので、外側から順にほどく手順を固定します。算数は記述も選択も無く答えのみなので、部分点があてにできないぶん計算の正確さが直接効きます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・通し演習で時間配分を決める。30 分で 30〜35 問。地図・写真・雨温図・表・条文・カードを行き来する読み取りが入って 1 問 1 分を切ります。4 科目でいちばん時間が厳しいので、大問 1 に 10 分・大問 2 に 12 分・大問 3 に 8 分、といった大問ごとの持ち時間の目安を通し演習で作ります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・4 分野をどれも捨てない。大問 4 本で 60 点なので、1 分野が空白だと 15 点前後が固定で落ちます。生物・地学・化学・物理を等分に回します。表・グラフからの比例計算(中和の過不足 2025、密度と純度 2026、凸レンズと電流 2024)では、「四捨五入して小数第 1 位まで」といった桁の指定を読み落とすと、正しく解いても外れます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・仕事算と食塩水、大問 4 のグラフ、立体。仕事算と食塩水はどちらも 2023〜2026 の 4 年連続。仕事算は「1 人ずつの日数から」と「2 人組の日数から」の両方、食塩水は「混ぜる」「水を加える」「容器間でやりとりする」の 3 操作を一通り。大問 4 のグラフ問題(水量 2024・2026、速さ 2025)は、グラフの折れ点が何を意味するかを言葉にしてから式を立てます(仕切り・おもり・排水せんが入ると場面が 3〜4 段になります)。立体図形は 4 年とも最低 1 問、2025・2026 は 2 問あるので切らさないでください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・歴史をテーマで縦に読む。3 年ともテーマ通史(船と海上交通・鎌倉のまち・化粧と装い)で 13〜14 問。年代の並べかえも毎年 1〜2 問あり、年号の丸暗記より出来事どうしの前後関係で覚えます。「道具」「文化」「交通」「衣食住」のように一つの筋で古代から現代まで並べ直す学習が、設問の作りにそのまま合います。憲法の条文(第 9 条・第 13 条・第 25 条・天皇の地位・憲法改正の手続き)は言い回しごと覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 「理由を書く」練習を 3 科目に共通の課題として置く。理科・社会・国語のいずれにも、理由や考えを書かせる設問が毎年あります(問数は 10 節)。選ぶだけ・答えるだけで止めず、答えを選んだあと「なぜそうなるか」を 1〜2 文で言う習慣を日々の演習に組み込みます。社会は指定語を先に解答欄に置いてから文を組み立てる手順を固定し、「あなたならどうするか」には立場を明示して 1 文で理由を書きます(書けないまま空欄にするのがいちばんもったいない)。国語の条件つきの意見記述は、書く前に条件を指さし確認してから 1 つずつ対応させます。(確認: 理科・社会は〜2026 年度、国語は〜2020 年度)
  8. [週末 60 分] 国語・読む速さから。説明文 2 本+小説 1 本を 50 分で読み切ります。時間内に大問 3 まで届くことが最優先。そのうえで抜き出しの答え方(「最初と最後の三字」「〜に続くように」)と、20 字・30 字・40 字・50 字の 4 段階で同じ内容を伸縮させる字数の練習をします。(確認: 〜2020 年度)

このほか、前年 1 年ぶんの出来事は 3 科目に振り分けて確認しておきます。社会は制度と歴史へ(2024 の年金額引き下げ、2026 の戦後 80 年)、理科は原理へ(2026 の冬季五輪のメダルの金属、2024 の人工衛星)、国語の説明文も社会的な話題(食品ロス・農業・祭)から採られます。


8. 科目別の詳細

家庭での優先順は 7 節に一本化しました。この節は、その根拠になる年度・実例と、科目ごとの細かい作りです。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 17〜20)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です(構成の確認のために 2023 年度も見ました)。

年度×大問の題材表(2023〜2026)

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年度 大問 1(一行題 9 問) 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2023 計算・逆算・数の性質・売買損益・割合と比
食塩水・仕事算・平面図形・図形の移動
数の性質(1〜5 のカード 20 枚で 4 けた・5 けたの数を作る) 速さ(P 地点と Q 地点を 3 人が往復・出会い) 立体の切断(展開図から三角すい→中点を通る面で切る) 20
2024 計算・逆算・仕事算・消去算・食塩水
集合・流水算・角度・立体の体積
売買損益(600 個仕入れ・3 日間で売る値付け) 平面図形の面積比(平行四辺形 ABCD と AE:EB=2:3) 水量とグラフ(直方体をつないだ容器からおもりを引き上げる) 19
2025 計算・逆算・和差算・仕事算・食塩水
速さ・角度・立体(投影図)・立体(円すい+円柱)
和差算・割合(84000 円の予算を 2 チーム→3 チームで分ける) 規則性(1 から順に並べた数表の行と列) 速さとグラフ(60cm 間を往復する点 P・Q が重なる回数) 17
2026 計算・逆算・立方体の表面積・割合と比・売買損益
仕事算・角度(回転)・平面図形の面積・立方体の切断
食塩水(容器 A・B の食塩水を入れ替える) 規則性(1/5, 3/8, 5/11, … の分数列と既約分数の個数) 水量とグラフ(仕切りと排水せんのある水そう A・B) 18

同じ位置に同じ種類の問題が出る

「同じ問題が出る」のではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味の固定が、算数にはっきりあります。

  • 大問 1 は一行題 9 問。2023〜2026 の 4 年とも 9 問で、その中の (1) が四則計算、(2) が □ を求める逆算という順番も 4 年とも同じです。導入文も「次の □ にあてはまる答を求めなさい。」で 4 年とも共通です。
  • 大問 1 の後半((7)〜(9) あたり)は必ず図形です。角度・平面図形の面積・立体図形の体積が 2 本または 3 本入ります。2024 は (8) 角度・(9) 立体、2025 は (7) 角度・(8)(9) 立体、2026 は (7) 角度・(8) 平面・(9) 立体の切断。角度は 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の中にあり、折り返し(2024)、折り曲げて平行(2025)、回転移動(2026)と、いずれも「折る・回す」操作が入ります。
  • 大問 2 は割合・文章題の枠です。売買損益(2024)→ 和差算と割合(2025)→ 食塩水(2026)と単元は毎年入れ替わりますが、「割合や比を使って処理する文章題を 2〜3 小問で聞く」という役割は 3 年連続で動いていません。
  • 大問 4 は「グラフを読む問題」の枠です。水量とグラフ(2024)→ 速さとグラフ(2025)→ 水量とグラフ(2026)。3 年とも、与えられたグラフの折れ曲がりから状況を復元する作りになっています。
  • 大問の数は 4 本。2021 年度から 2026 年度まで 6 年連続で 4 大問(それ以前は 5 大問)。小問は 17〜20 で、4 年間の振れ幅は 3 問しかありません。

一方で、中身は毎年作り直されています。大問 3 は数の性質(2023)→ 平面図形の面積比(2024)→ 規則性(2025・2026)と動き、大問 1 の (3)〜(6) に何の特殊算(つるかめ算・仕事算のような受験用教材の単元。中身は用語集にあります)が来るかも年ごとに違います。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、2023〜2026 の 4 年の中では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(2023〜2026 の 4 年)

  • 仕事算 4 年連続(2023 大問 1(7)、2024 大問 1(3)、2025 大問 1(4)、2026 大問 1(6))。しかも 2023 と 2025 は「A さん 1 人では 12 日、B さん 1 人では 18 日、C さん 1 人では 9 日(2023 は 12・18・○ 日)」という同じ設定の作り、2026 は「2 人ずつ組んだときの日数から 1 人ずつを出す」作りに変わっています。
  • 食塩水 4 年連続(2023 大問 1(6)、2024 大問 1(5)、2025 大問 1(5)、2026 は大問 2 に昇格)。混ぜる・水を加える・容器間でやりとりする、と操作だけが変わります。
  • 売買損益・割合と比(2023 大問 1(4)(5)、2024 大問 2、2026 大問 1(4)(5))。
  • 規則性・数列(2025 大問 3、2026 大問 3 と 2 年連続)。数表の形(2025)と分数列の形(2026)。
  • 立体図形(2023 大問 4 の切断、2024 大問 1(9) の円柱の積み重ね、2025 大問 1(8)(9) の投影図からの復元と円すい+円柱の組み合わせ、2026 大問 1(3)(9) の立方体と切断(3 点を通る面で切る))。4 年とも立体が最低 1 問あり、2025・2026 は 2 問ずつです。
  • 速さ(2023 大問 3、2025 大問 1(6) と大問 4、2024 大問 1(7) は流水算)。

問い方

  • 大問 1 は答えのみを □ に入れる形です。(1) と (2) の計算 2 問はどちらも 5〜7 段の複雑な式で、小数と分数が混ざります(0.875=7/8、0.375=3/8、1.25=5/4、0.08 などが毎年入ります)。ここを外すと出だしで 2 問失います。
  • 大問 2〜4 は (1)(2)(3) が段階になっていて、前の答えを次で使う作りです。2026 の大問 4 は (1) 注水の割合 →(2) 満水の時刻 →(3) 排水の時間 →(4) 時間の比較、と 4 段。途中で 1 つ落とすと後ろが連鎖して落ちる構成なので、検算の習慣が要ります。
  • 「すべて求めなさい」という、答えが複数ある問い(2025 大問 4(2)「点 Q の速さは毎秒何 cm ですか。すべて求めなさい」)が混じります。
  • 規則性は「○番目は何か」と「○になるのは何番目か」の逆引きが必ず対になります(2025「365 は何行目何列目か」、2026「5/251 は何番目か」「2026 番目の分数は何か」)。
  • 2026 の大問 3(3)「はじめから 2026 番目までに既約分数は何個ありますか」のように、規則性と数の性質を重ねる問いが最後に置かれます。

8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 26〜28)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 熱の伝わり方(飯ごうで湯をわかす・鉄板と銅板のろうのとけ方) 天体(恒星と惑星・光の速さで太陽まで何分・人工衛星・会合周期) 人体(心臓と血管・血液量の計算・高血圧と生活習慣) 光電池と凸レンズ(再生可能エネルギー・しょう点距離・電流が減る理由) 28
2025 太陽とかげ(秋分の日の観察・かげの向きと長さ・木の高さの相似計算) てこ(支点力点作用点・道具の分類・ドアストッパーの位置) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム・過不足なく中和・グラフの作図・濃度) 人体(じん臓と尿・原尿と濃縮率・水だけ大量に飲む危険) 27
2026 星・星座(オリオン座の南中・1 等星の名前・冬の大三角・1 か月前の時刻) 光(反射と屈折・水中の点から出る光・池に文字をうつす看板) 植物(花芽をつくる条件・限界暗期・アサガオが花芽をつくる時期) 金属(冬季五輪のメダル・銀と金の密度計算・金の純度・ノーベル賞) 26

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問は 4 本で動きません。資料のある 15 年(2010〜2026)すべてで 4 大問。小問は 23〜33、精読した 3 年では 26〜28 に収まっています。
  • ただし分野の並び順は固定されていません。2025 は地学 → 物理 → 化学 → 生物、2026 は地学 → 物理 → 生物 → 化学、2024 は物理(熱)→ 地学 → 生物 → 物理(光電池)。大問 1 が地学なのは 2025・2026 の 2 年連続ですが、その前の 2024 は熱、2023 は光なので、「大問 1 は必ず地学」とは読めません。
  • 固定されているのは分野の頭数のほうです。2025・2026 は生物・地学・化学・物理が 1 題ずつ。2024 だけは熱と光電池の 2 題が物理寄りで、化学が独立した大問になっていません。基本は 4 分野 1 題ずつと考えて、どれも捨てない準備をするのが安全です。
  • 「理由を説明しなさい」が毎年あります。2024 は 3 問(人工衛星の目的、高血圧の生活習慣、電流が減る理由と改善案)、2025 は 6 問(かげが短くなる理由、ドアストッパーの位置の理由、生活の中の中和の例、尿が赤くない理由、濃縮率の意味、水だけ飲む危険と対策)、2026 は 4 問(アサガオの日長の判断理由、花芽の時期の理由、金の記念硬貨が高い理由、金が 100% で使われない理由)。3 年連続で「記号を選び、かつその理由を書く」形の設問があるのがこの学校の理科の中心です。

一方、単元は毎年入れ替わります。地学は天体(2024)→ 太陽とかげ(2025)→ 星・星座(2026)、化学は中和(2025)→ 金属と密度(2026)、生物は人体(2024・2025)→ 植物(2026)。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、精読した 3 年では見あたりませんでした。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

  • 天体が毎年。恒星と惑星の区別・会合周期(2024)、太陽の日周とかげの向き・長さ(2025)、星座と南中時刻の 1 か月・1 時間のずれ(2026)。3 年とも大問 1 か 2 に置かれます。
  • 人体 2 年連続(2024 の心臓と血液、2025 のじん臓と尿)。どちらも計算がセットで、体重から血液量・1 分間の拍動から循環時間(2024)、原尿から尿の濃縮率(2025)を出します。単なる名称暗記では届きません。
  • 光 2 年連続(2024 大問 4 の凸レンズ、2026 大問 2 の反射と屈折)。
  • 金属・水溶液の計算(2025 の中和、2026 の密度と純度)。
  • てこ(2025 大問 2)。資料のある年の記録では 2017・2019・2025 に大問で出ています。

問い方

  • 会話文から入る大問が毎年あります。2024 は「Y さんと F さんが光電池について会話」、2025 は「S さんと I さんの会話」、2026 は「お父さんとふさ子さんの会話」。会話の空欄を埋めながら実験の筋を追う作りで、読む量が多くなっています。
  • 選択と説明を 1 問の中で両方させます。「解答らんの正しいものに〇をつけなさい。また、なぜそうなるのか理由を説明しなさい」(2025 大問 1 問 3)、「ア〜クから 1 つ選び、記号で答えなさい。また、それを改善するための工夫についてあなたの考えを述べなさい」(2024 大問 4 問 8)。記号だけ合っても点になりません。
  • 計算に必ず桁の指定が付きます。「四捨五入して小数第 1 位までで答えなさい」(2024 大問 3 問 3、2025 大問 4 問 7、2026 大問 4 問 4)、「小数第 1 位を四捨五入し、整数で。ただし計算途中は小数第 2 位までの値で行うこと」(2026 大問 4 問 6)。指定を読み落とすと正解しても外れます。
  • 正誤の〇× を 3 文まとめて判定させる形(2026 大問 4 問 9)や、「誤っているものを 1 つ選び」(2026 大問 4 問 1)が混ざります。
  • 表やグラフを読んで比例関係を出す問いが化学・物理に必ず入ります(2025 の中和の量的関係、2024 の凸レンズと電流のグラフ、2026 の密度)。

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 30〜35)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 地理 歴史 公民 小問数
2024 大問 1 仙台の地形図(縮尺 2 万 5 千分の 1・標高差・方角・写真の並べかえ)
大問 2 東北の県の同定・雨温図・農産物・伝統工芸
大問 3 仙台市のまちづくりの発表原稿とグラフの題名
大問 4 海上交通と船の通史(丸木舟から日露戦争まで・13 問) 大問 5 年金と社会保障・憲法改正・選挙(一子さんと友美さんの会話) 30
2025 大問 1 修善寺の地形図(縮尺・標高差・地図記号・河川の流向)+静岡の自然・産業・人口(12 問) 大問 2 鎌倉と別テーマの通史(平安〜戦後・13 問) 大問 3 司法(裁判官の身分保障・三権分立・違憲審査・天皇の地位・10 問) 35
2026 大問 1 長崎の地形図(道のりの計算・断面図・路面電車・地図記号・九州の県と雨温図・都道府県しりとり) 大問 2「化粧」「装い」の歴史カード(3 世紀〜戦後・14 問) 大問 3 戦後 80 年・憲法 9 条・コスタリカ憲法・国連・NATO・砂糖の価格(8 問) 31

同じ位置に同じ種類の問題が出る

社会は 4 科目のなかで出題位置がいちばんはっきりしています。

  • 大問 1 は地形図の読図。これが 2013 年度から 2026 年度まで 14 年連続で続いています。精読した 3 年でも仙台(2024)・修善寺(2025)・長崎(2026)と、いずれも国土地理院の地図を加工した図から始まります。「同じ問題が出る」のではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味の固定です。
  • 大問の並びは 地理 → 歴史 → 公民。この順序は資料のある 17 年(2010〜2026)で変わりません。大問の本数は 3 本が基本で、2024 年度だけが 5 本(地理を 3 本に割った年)。2025・2026 はまた 3 本に戻っています。
  • 縮尺の計算が 3 年連続で大問 1 にあります。2024「地図上 15cm、縮尺 2 万 5 千分の 1、実際は何 km」、2025「地図上 10cm、実際は何 m」、2026「A〜D が地図上 11cm、B〜D の実際が 1250m のとき」。2026 は縮尺が直接与えられず、既知の距離から逆算させる形に一段むずかしくなっています。
  • 標高の読み取りも 3 年連続。標高差を 4 択で選ぶ(2024・2025)、断面図から特定地点の標高を答える(2026)。
  • 写真と地図を対応させる問いが 3 年連続。撮影地点を選ぶ(2025)、撮影した順に並べかえる(2024)、写真の方向にある地図記号を選ぶ(2026)。
  • 歴史は「一つのテーマで古代から現代まで通す」形が 3 年連続。船と海上交通(2024)、鎌倉のまちと文化人(2025)、化粧と装い(2026)。時代を横断して 13〜14 問を出すので、通史のどこが抜けていても失点します。
  • 年代の並べかえが毎年出ます。2024 は開国後の 4 つのできごと、2025 は平安のできごとと戦後のできごとで 2 問、2026 は飛鳥時代と戦後で 2 問。
  • 公民は前年の出来事を入口にします。年金額の引き下げ(2024)、裁判官の身分保障(2025)、戦後 80 年(2026)。

毎年変わるものは、地形図に使う土地(東北・伊豆・九州)、歴史のテーマ、公民で扱う制度(社会保障 → 司法 → 平和と国際)です。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、精読した 3 年では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

  • 地形図の読図が毎年、大問 1 の全体または前半(2024 は 5 問、2025 は 6 問、2026 は 5 問)。
  • 雨温図が 2 年(2025 大問 1 問 2 の X〜Z、2026 大問 1 問 2(2) の 5 都市の表)。
  • 都道府県の同定と産業(2024 の東北 6 県、2025 の静岡と周辺、2026 の九州各県)。3 年とも地形図の土地から周辺地域へ広げる作りです。
  • 憲法の条文の空欄(2024 は憲法改正の手続き、2025 は天皇の地位、2026 は第 9 条と第 13 条)。3 年連続。
  • 国会・内閣・裁判所の仕組み(2024 の選挙年齢、2025 は大問まるごと司法、2026 の国連と集団的自衛権)。
  • 近代の戦争と大正・昭和前期(2024 の日清・日露、2025 の 1932 年まで、2026 の護憲運動)。歴史の後半に必ず入ります。

問い方

  • X・Y、あるいは組み合わせを選ばせる形が多くなっています。「X〜Z と A〜C の組み合わせとして正しいものをア〜カの中から 1 つ」(2025)、「空らん A と B にあてはまる語句の組み合わせ」(2024・2026)。2 つの判断が両方合わないと点にならないので、X・Y の 2 文を独立に判定し、両方の真偽から選択肢を絞る手順を練習しておきます。
  • 「誤っているもの」を選ぶ消去法が毎年 2〜4 問(2024 大問 2(5)・大問 4 問 9・問 11、2026 大問 2 問 5・問 10)。
  • 「すべて選び」が入ります(2026 大問 1 問 1(5)「正しいものをすべて選び、五十音順に」、2026 大問 3 問 3)。
  • 記述は毎年 2〜3 問、字数指定なし。ただし使う語句が指定されることが多くなっています(実例は 10 節)。
  • 「あなたならどうするか」を書かせる問いが毎年あります(2024 大問 5 問 6 の選挙ポスター、2025 大問 3 問 8 の友だちの誘いへの返事、2026 大問 3 問 6 の砂糖の価格上昇の要因を報告書の結論として書く問い。→6 節)。正解が一つに定まらない問いを、30 分の試験の中に置いています。
  • 手を動かす変わり種もあります(2026 大問 1 問 3 の都道府県名のしりとり。→6 節)。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜5・小問 23〜35。2015・2017・2020 年度で確認)

国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2015・2017・2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料があるのは 2010・2012・2014・2015・2017・2020 の 6 年で、精読したのはそのうち新しい 3 年です。

年度×大問の題材表(2015・2017・2020)

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年度 大問 1(説明的文章) 大問 2(文学的文章) 大問 3(短い文章+漢字・文法) 大問 4・5(知識) 小問数
2015 ネオテニー理論と子どもらしさ・ピカソの絵(10 問) 高校 2 年の「わたし」と幼なじみの那津・吹奏楽部(9 問) 言葉の発明と宮沢賢治(漢字 3・文法「な」の識別・外来語・6 問) 大問 4 熟語の成り立ち 5 問/大問 5 敬語に直す 5 問 35
2017 視線の取り方と「空気を読む」こと・愛着理論(9 問) 小学 6 年の陽子と中 1 の美月・卓球のダブルス(9 問) 祭の起源と意義(漢字 2・主語を変えた書きかえ・意見記述・5 問) なし(3 大問の年) 23
2020 農業は自然の破壊者か創造者か・田んぼと表土(9 問) 男(本多悦太郎)と少年(西沢静夫)のヒッチハイクと文集(8 問) 食品ロス(漢字 3・文法「の」の識別・条件つき意見記述・5 問) 大問 4 慣用句 5 問+送り仮名つき漢字 5 問 32

出典として資料から確認できたのは、2015 の布施英利『子どもに伝える美術解剖学』(大問 1)と山口なお美『グラッフィオーソ』(大問 2)、2020 の灰谷健次郎『日曜日の反逆』(大問 2)、さかのぼって 2014 の宮下奈都『よろこびの歌』と野口聡一『宇宙少年』、2010 の千刈あたか『野菊とバイエル』と田中修『雑草のはなし』。文学的文章は中高生の部活・友人関係を描いたものが多くなっています。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 が説明的文章、大問 2 が文学的文章、大問 3 が短い説明文という並びは、精読した 3 年で共通です。
  • 大問 3 の問一は必ずカタカナを漢字に直す設問(2015 は a〜c の 3 問、2017 は a・b の 2 問、2020 は a〜c の 3 問)。3 年とも同じ位置にあります。
  • 大問 3 には文法の識別が入ります。「な」の識別(2015)、「の」の働き(2020)。2017 は主語を変えて書き直させる設問です。
  • 大問 1 の問一は接続語の空欄補充(A・B にア〜オから選び、同じ記号は二度使わない)。3 年とも同じ位置・ほぼ同じ指示文です。「けれども/さらに/一方/確かに/つまり」のような近い語から選ぶので、前後の論理関係を言葉にする練習が効きます。
  • 大問 1・大問 2 の最後は「本文の内容(表現の特徴)として最も適当なもの/適当でないもの」を選ぶ設問。3 年とも締めがこの形です。
  • 一方、大問の本数は 3〜5 で動きます。知識の大問(熟語の構成・敬語・慣用句・送り仮名)が付く年(2015 は 2 本、2020 は 1 本)と、付かない年(2017)があります。知識分野は何が来るか読めないので、薄く広く一巡しておく必要があります。

頻出と問い方(精読した 3 年)

  • 記号選択がいちばん多くなっています。2015 は選択 54%、2017 は 52%、2020 は選択 34%+短答 53%。選択肢は基本ア〜エの 4 択で、「当てはまらないもの」「適当でないもの」を選ばせる形が毎年混ざります。
  • 抜き出しが毎年 3〜4 問。「最初と最後の三字」「最初と最後の五字」「二十字以内で」「十字程度で」と、字数と答え方が細かく指定されます。答えの範囲を決めたあと、指定どおりに切り出す作業でミスが出やすいところです。
  • 記述は 3〜5 問。2015 は 25〜30 字が 3 問、2017 は 20〜50 字が 5 問、2020 は 40〜50 字が 4 問。字数指定は記述にも抜き出しにも付きます。
  • 文末の形を指定される記述があります。「『失われる。』に続くように」(2020)、「『〜という気がした』に続くように」(2017)、「『こと』に続くように」(2015)。
  • 自分の考えを書かせる設問が 2017・2020 の 2 年連続。2017 は「祭の意義について、本文で説明されている『宗教的意義』以外の意義を自分で考えてまとめなさい」、2020 は「食品ロスを削減する具体的な方法を、(1) 消費者以外が原因のものについて (2) 具体例をあげて、の 2 条件を満たして答えなさい」。条件が箇条書きで示され、全部満たさないと成立しない作りになっています。
  • 並べかえ・脱文挿入が入ります。抜けている一文をどこに戻すか(2015 大問 1 問三、2020 大問 1 問八・大問 3 問三)、ア〜エを正しい順に(2020 大問 1 問四)。
  • 語彙の知識問題(外来語「媒体」=メディア、宮沢賢治の作品でないものを二つ選ぶ/2015 大問 3)が説明文の中にまぎれ込みます。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数は 2024〜2026、構成の確認で 2023 も。理科・社会は 2024〜2026、国語は 2015・2017・2020)と、資料のある年の構成・単元の記録から見た表です。最終確認年度は、その単元をこの資料で最後に確認できた年度を指します。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
理科 電気回路(豆電球・かん電池のつなぎ方) 2016・2017・2022 2022 年度 物理の枠。近年は光電池・光・てこが続く
理科 気象(天気図・雲・台風) 2012・2014・2015・2020・2022 2022 年度 地学の枠。2023 年度以降は天体に偏っている
理科 地震・火山・地層 2021 2021 年度 地学の枠。5 年空き
理科 ばね・ふりこ 2018・2020・2021 2021 年度 物理の枠。てこと入れ替わる位置
理科 気体の性質・燃焼 2020・2022 2022 年度 化学の枠。近年は中和・金属
理科 溶解度・再結晶 2017・2023 2023 年度 化学の枠。6 年周期なら次が近い
理科 こん虫・動物の分類 2016 2016 年度 生物の枠。近年は人体と植物が交互
算数 平面図形を主題にした大問 2024(大問 3) 2026 年度(大問 1 の小問として) 大問 3 が 2 年続けて規則性。平面図形は大問 1 の中に縮んでいる
算数 立体の切断を主題にした大問 2023(大問 4) 2026 年度(大問 1 の小問として) 大問 4 は 3 年続けてグラフ系。切断は 2026 に大問 1(9) で戻っている
算数 数の性質を主題にした大問 2023(大問 2) 2023 年度 大問 2 は 3 年続けて割合系
算数 流水算・通過算 2024(大問 1(7) の流水算) 2024 年度 一行題プールの中でも出番が少ない
算数 場合の数 2020(大問) 2020 年度 2023〜2026 の 4 年では大問にも一行題にも見あたらない
社会 財政・税 2016・2023 2023 年度 公民の枠。近年は社会保障・司法・国際
社会 地方自治 2020 2020 年度 公民の枠。6 年空き
社会 国際社会・国際協力 2013・2026 2026 年度 2026 に戻ってきた。次は数年空く可能性
社会 環境問題 2018・2025(小問) 2025 年度(小問) 大問としては 8 年空き
社会 原始・古代を主題にした歴史 2017・2021 2021 年度 近年は通史の入口に 1〜2 問置かれるだけ
社会 工業・貿易を主題にした地理 2011(交通・通信)・2024(小問) 2024 年度(小問) 地理の枠が近年は地形図に吸収されている
社会 都道府県の同定を主題にした大問 2013・2024 2024 年度 近年は地形図の後半に組み込まれる
国語 敬語 2015 2015 年度 知識大問の一つ。精読した範囲では 2015 のみ
国語 熟語の構成 2015 2015 年度 同上
国語 慣用句・ことわざ 2010・2012・2014・2020 2020 年度 知識大問で最も出番が多い
国語 語彙・季語 2010・2014 2014 年度 近年の資料では確認できていない
国語 詩・短歌・俳句を主題にした大問 精読した 3 年では確認していない — —

国語の知識大問は年ごとに作り直されているので、上の表の国語の行はどれも「準備の対象」と読んでください。


10. 形式面の注意

4 科目共通

  • 時間の厳しさが科目でまったく違います。算数は 50 分で 17〜20 問(1 問 2 分半〜3 分)と余裕がある一方、社会は 30 分で 30〜35 問(1 問 1 分未満)、理科は 30 分で 26〜28 問(1 問 1 分前後)。国語は 50 分で 23〜35 問ですが読む量が多くなっています。「算数はじっくり、理社は駆け抜ける」という配分の切り替えを、通し演習で体に入れておく必要があります。
  • 記述は理科と社会と国語に散ります。理科は毎年 3〜6 問(記号を選んだうえで理由を書く形を含む)、社会は 2〜3 問、国語は 3〜5 問。
  • 字数指定の扱いが科目で逆です。社会の記述は 3 年とも字数指定なし(解答欄の大きさが分量の指示)。国語は逆に字数指定が細かく(記述にも抜き出しにも「三十字以内」「最初と最後の五字」が付きます)、理科は「簡単に説明しなさい」が基本です。
  • 使う語句の指定が社会に多くなっています。「『賠償金』『官営』の 2 語を使って」(2024)、「『安定』の語句を必ず使い、その理由を 1 文で」(2024)、「『文字』という語句を用いて」(2026)。理科にも「『酸性』『アルカリ性』『中和』という言葉を使って」(2025)があります。
  • 漢字・文字種の指定が多い学校です。社会は「漢字で」「漢字 2 字」「漢字 3 文字」「漢字 4 字」が毎年複数、理科にも「漢字 2 字で答えなさい」(2024 大問 1 問 1)があります。
  • 「すべて選び」「誤っているものを」「適当でないものを」が 3 科目に散ります。社会は毎年 2〜4 問、理科と国語にも毎年混ざります。設問文の否定語の読み落としが失点の原因になりやすいので、まず否定語に印をつける習慣を。
  • 図・資料の点数が多い学校です。理科は図 1〜図 4 が本文に埋め込まれ、社会は地図・断面図・写真・雨温図・表・条文・カード・報告書を行き来します。算数も図のある小問が半分近くあります。

算数

  • 記述はゼロ、記号選択もゼロです。精読した 3 年(2024・2025・2026)は 100% が短答(語句や数値を短く答える形式)で、途中式を書かせる設問もありません。部分点はあてにできないので、見直しの時間を先に確保する解き方(大問 1 を 20 分で終えて残り 30 分を大問 2〜4 と検算に配る、など)を通し演習で決めておきます。
  • 図のある小問が全体の半分近くあり、図から寸法を読み取ることが前提になっています。単位(cm²・cm³・円・個・秒)は設問文の側で指定されます。
  • 時間は 50 分・配点は 100 点(2027 年度の一般 A・B・C)。小問 17〜20 なので 1 問あたり 2 分半から 3 分あり、他校に比べれば時間には余裕がある設計です。そのぶん 1 問の重みが大きくなります。
  • 作図は精読した 3 年では確認していません。円周率を使う設問と円周率の指定も、精読した 3 年の設問文からは確認していません。

理科

  • 短答が 4〜5 割、記号選択が 3〜4 割、記述が 1 割前後。精読した 3 年では 2024 が短答 54%・選択 32%・記述 7%・作図 4%、2025 が短答 41%・選択 33%・記述 11%・その他が理由つき選択、2026 が短答 46%・選択 38%・記述 15% でした。
  • 作図がある年があります。2024 は解答用紙の図に熱の伝わり方を矢印で書き入れる、2025 は中和のグラフをかく。2026 の原本には作図が見あたりません。
  • 記述に字数指定はほとんどありません。「簡単に説明しなさい」「あなたの考えを述べなさい」という指示で、解答欄の大きさが分量の目安になります。
  • 30 分で 26〜28 問。記述と計算が入って 1 問あたり約 1 分、会話文と長い導入文を読む時間も含めての 30 分です。設問より先に本文全体を読むか、設問ごとに戻るかは、通し演習の中で自分のやり方として決めておきます。
  • 計算の桁指定が集中します(実例は 8-2 節の問い方)。

社会

  • 記号選択が 5 割前後、短答が 4 割前後、記述が 1 割。精読した 3 年では 2024 が選択 57%・短答 37%・記述 7%、2025 が選択 49%・短答 43%・記述 9%、2026 が選択 48%・短答 42%・記述 10% でした。
  • 記述の字数指定は 3 年ともありません。解答欄の大きさが分量の指示になります。
  • 作図は精読した 3 年では確認していません。
  • 資料の点数が多く、2026 の大問 1 だけで地図・断面図・写真 2 枚・表・ルール説明が入ります。

国語

  • 読む文章は 3 本(説明文 2 本+小説 1 本)で、2015 は本文と設問を合わせて A4 で 13 頁相当の分量があります。読む速さが要ります。
  • 字数指定が多く、記述にも抜き出しにも付きます。「三十字以内」「四十五字以内」「二十字程度」「二十六字の部分」と幅があり、指定を外すと採点対象になりません。
  • 「同じ記号は二度使用しないこと」「句読点も一字」などの但し書きが毎年あります。
  • 漢字は大問 3 の問一に 2〜3 問。送り仮名つきの書き取り(2020 大問 4 問二「チラカス」「ノビル」「ソナエル」「ミチビク」「トウトブ」)が知識大問に入る年があります。
  • なお 2027 年度には国語 1 科の回(60 分・100 点)がありますが、この資料は 1 年 1 冊で回の区別ができないため、その回の形式についてはここでは何も言えません。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□ を含む逆算。山脇学園の算数は答えのみで部分点が無いので、ここが最後まで効く。②地図と日本 — 都道府県の位置と地形、地図記号、縮尺の意味。社会の大問 1 が 14 年連続で地形図なので、地図に親しんでおくことがそのまま効く。③漢字と語彙 — 書き取り中心、送り仮名込みで。④身のまわりの理科 — 星を見る、道具(てこ)を触る、植物を育てる。山脇学園の理科は暮らしの中の題材から入る。⑤図形の入口 — 角度、面積、立体の体積。時間計測はまだしなくてよい
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える年。この学校は出題位置が固定されている一方で中の単元は毎年入れ替わるので、小 5 での全分野の一巡の出来がそのまま効く。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は算数の一行題のプールを、仕事算 → 食塩水 → 売買損益 → 割合と比 → 和差算 → 消去算 → 速さ → 流水算 → 角度 → 平面図形 → 立体図形 → 規則性 の順に一巡させ、規則性と立体に厚めの時間を取る(仕事算・和差算・消去算・流水算などは教科書に載っていない受験用教材の単元。中身は用語集にある)。週末 60 分は理科・社会・国語にその週ごとに割り当てる。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(生物なら人体・植物・こん虫、地学なら星座・太陽・気象・地層、化学なら中和・水溶液・気体・金属、物理ならてこ・光・電気・ばね)。社会は地形図の読み方をここで固め、通史を一巡し、憲法の条文に触れておく。国語は説明的文章を読む習慣と、知識分野(慣用句・熟語の構成・敬語・文法の識別)の一巡。ただし国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いので(→13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめる
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は 2 本立てにする。「同じ大問を、年度を変えて解く」演習は社会の地形図(14 年分)と算数の大問 1 に集中し、それ以外は1 年分を、時間を計って解く演習に振る。とくに社会は 30 分で 30〜35 問と時間が厳しいので、通しの回数を多めに確保する。3 科目に共通する「理由を書く」設問は、書いたものを人に読んでもらって条件を拾えているか確認する

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは (a) 小 4 から積む計算の正確さと地図への慣れ、(b) 小 5 での全分野の一巡、の 2 点です。出題位置は固定でも中身は毎年作り直されるので、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。ただし社会の地形図だけは例外で、小 4 のうちから地図記号と縮尺に親しんでおくと、14 年連続で出ている大問 1 に直接つながります。また算数が答えのみの形式である以上、途中まで合っていても点になりません。計算を「考えずに手が動く」水準まで早く上げておくことが、この学校では他校以上に効きます。逆に、難問を 1 問じっくり解く力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いか(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なるか)だけです。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏には触れません。近さの数字は「出題構造の近さ(0〜100)」の自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 獨協埼玉中学校(埼玉県・共学)— 4 科目すべてで構造が近く、4 科そろって比較できる数少ない相手です。通し演習の相手として使いやすい組み合わせです。
  • 品川女子学院中等部(東京都・女子校。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 4 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります)— 理科の近さが、この集計でいちばん高い組み合わせです。
  • 帝京大学中学校(東京都・共学。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 3 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります)— 算数の近さがこの集計の最高です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 社会の地形図(大問 1 が 14 年連続)だけは山脇学園に固有の性格が強く、どの併願先の過去問でも代わりになりません。ここは山脇学園の 14 年分を直接使うしかありません。
  • この学校は一般 A・C が 4 科、一般 B が 2 科(国語・算数)です。2 科の回だけで受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。

13. 資料の限界

  • 入試回。この資料は 1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、2024 年度社会と 2025 年度理科の正誤表の印字から A 入試に相当する回と読みましたが、すべての年度でそうだったかは確認していません。一般 B・C、英語入試、国語 1 科(60 分)、算数 1 科(60 分)、理数探究(算数 40 分+理科 40 分)の問題はこの資料に含まれないので、それらの回についてはこのページからは何も言えません。1 科目入試や理数探究を考えている場合は、市販の過去問集や学校の公表資料で別に確認してください。
  • 国語の年度。2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2015・2017・2020 年度に限った話で、直近 5 年で形式が変わっている可能性があります。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
  • 精読した年と構成だけ数えた年の区分は 4 節のとおりです。構成だけ数えた年については、大問数・小問数・単元の並びは資料から確認しましたが、設問文そのものは読んでいません。「14 年連続」「17 年」といった長い年数の記述は、大問の並びと単元の水準での確認です。
  • 転写の読み落とし。原本は転写データであり、式の細部(分数・単位・記号)や図の細かい記述には揺れがあります。数式が壊れている箇所、明らかな誤字(「おもの高さ」「立法体」など)も混じっています。大問構成・題材・問い方の読み取りには支障がありませんが、個々の数値をそのまま信じないでください。
  • 配点。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。科目の満点と試験時間は 2027 年度の募集要項によるもので、過去の年度が同じだったかは確認していません(→1 節・4 節)。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には、このページでは触れていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ