関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

関東学院中学校の過去問分析

共学私立神奈川県横浜市南区

重要結論

  1. この学校は「どの番号に何の分野が来るか」がはっきり決まっていて、その中身は毎年作り直されます。理科は化学 → 物理 → 生物 → 地学、社会は歴史 → 地理 → 国際・時事、算数は大問 1 が計算・逆算 4 問、国語は漢字 10 問 → 説明文・物語という並びが、資料のある年を通じて崩れていません。
  2. ただし固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」わけではありません。数値まで同じ問題の再登場は、原本を読んだ範囲では見つかっていません。
  3. 年度を変えて続けて解く価値がある出題位置(大問の番号と順番)が 3 つあります——算数の大問 1(計算 4 問)、算数の最後の大問(総合問題)、社会の大問 3(国際・時事 5 問)。この 3 つは年度をまたいで並べて解くと、作りの共通点がはっきり見えます。

今週やること

  1. 算数の最後の大問(2026 は水量とグラフ)を、図を見て (1) を必ず取る練習として 1 本解いてみます。
  2. 算数・大問 1 の計算 4 問を毎日 1 セット。四則混合 → 分数まじりの逆算 → 工夫して計算 → 数の性質か単位換算の並びで、17 年動いていない最大の得点源です。
  3. 国語・漢字 10 問を毎日。資料のある 4 年すべてで大問 1 が漢字 10 問、設問の文言まで同じです。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 4 科がそろう回
資料の範囲: 算数 17 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 2026 年度に算数の大問が 8 → 10、小問が 13〜14 → 21 に増えました(→ 8 節)。50 分で 21 問という時間感覚で準備するほうが安全です。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2019 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて・数えられなかった年 2020・2021・2022・2023。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 4 題・2026 年度 4 題))。前回の変化: 2017 → 2019 の間に 3 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2019。前回の変化のときの分野の並び: 地学|生物|物理 → 化学|生物|地学|物理
  • 社会: 3 題(2024 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 3 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: 2022 → 2024 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 7 回(直近 2020・2021・2024・間隔 1・3)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-古代〜中世|地理-地図・地形・気候|地理-地図・地形・気候|公民-憲法・政治 → 歴史-古代〜中世|地理-地図・地形・気候|公民-国際
  • 算数: 10 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2025 → 2026 の間に 8 題 → 10 題。変化の履歴: 1 回: 2026。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|割合・文章題|場合の数・論理|平面図形|数の性質・規則性|割合・文章題|資料・グラフ → 計算|速さ|割合・文章題|数の性質・規則性|速さ|平面図形|割合・文章題|割合・文章題|割合・文章題|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

横にスクロールできます

項目 内容
所在地 神奈川県横浜市南区
男女 共学
旧称 横浜バプテスト神学校(1884 年)、東京学院(1895 年)、中学関東学院(1919 年設立時)

入試回は 4 回あり、回によって科目数と試験時間が違います(2026 年度募集要項による)。

横にスクロールできます

回 日程 科目 試験時間 配点 備考
一期 A 2 月 1 日 午前 4 科(国語・算数・社会・理科) 国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分 国語 100・算数 100・社会 60・理科 60 集合 8:00
一期 B 2 月 1 日 午後 2 科(国語・算数) 国語 50 分・算数 50 分 国語 100・算数 100 集合 15:30
一期 C 2 月 3 日 午前 4 科(国語・算数・社会・理科) 国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分 国語 100・算数 100・社会 60・理科 60 集合 8:30
二期 2 月 5 日 午後 2 科(国語・算数) 国語 50 分・算数 50 分 国語 100・算数 100 集合 15:30

社会・理科を使うのは一期 A と一期 C だけです(一期 B・二期は 2 科目)。国語・算数は各 100 点、社会・理科は各 60 点です。CEFR A2 以上(英検準 2 級相当)取得者は、4 回とも加味して合否判定されます。

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

同名の別の学校があります。 この分析は神奈川県横浜市南区の関東学院中学校についてのもので、同じ神奈川県横浜市金沢区にある関東学院六浦中学校は別の学校です。取り違えないよう注意してください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校は「どの番号に何の分野が来るか」がはっきり決まっていて、その中身は毎年作り直されます。理科は化学 → 物理 → 生物 → 地学、社会は歴史 → 地理 → 国際・時事、算数は大問 1 が計算・逆算 4 問、国語は漢字 10 問 → 説明文・物語という並びが、資料のある年を通じて崩れていません。
  2. ただし固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」わけではありません。数値まで同じ問題の再登場は、原本を読んだ範囲では見つかっていません。
  3. 年度を変えて続けて解く価値がある出題位置(大問の番号と順番)が 3 つあります——算数の大問 1(計算 4 問)、算数の最後の大問(総合問題)、社会の大問 3(国際・時事 5 問)。この 3 つは年度をまたいで並べて解くと、作りの共通点がはっきり見えます。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 1 の計算 4 問を毎日 1 セット。四則混合 → 分数まじりの逆算 → 工夫して計算 → 数の性質か単位換算の並びで、17 年動いていない最大の得点源です。
  2. 国語・漢字 10 問を毎日。資料のある 4 年すべてで大問 1 が漢字 10 問、設問の文言まで同じです。
  3. 社会・歴史に時間をかけます。大問 1 が 15 問で全体の半分、古代から現代まで 1 本の文章で縦断する作りが 3 年とも同じです。

今週やる 1 つ

  1. 算数の最後の大問(2026 は水量とグラフ)を、図を見て (1) を必ず取る練習として 1 本解いてみます。

注意

  1. 2026 年度に算数の大問が 8 → 10、小問が 13〜14 → 21 に増えました(→ 8 節)。50 分で 21 問という時間感覚で準備するほうが安全です。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

横にスクロールできます

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 14 年(2010〜2023) 17 年(2010〜2026) 高。式の細部(分数・単位)に転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2010・2012〜2014・2016〜2023) 15 年(2010・2012〜2014・2016〜2026。2011・2015 は資料なし) 高。図の中身は文字の説明に置き換えられているので、図そのものを読む設問は推定を含みます
社会 3 年(2024・2025・2026) 11 年(2010・2013・2014・2016〜2023) 14 年(2010・2013・2014・2016〜2026。2011・2012・2015 は資料なし) 高
国語 3 年(2014・2015・2016) 1 年(2010) 4 年(2010・2014・2015・2016) 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2016 年度までの話です
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。国語と算数が 50 分、理科と社会が 30 分という組み合わせから、4 科目で受ける回(2026 年度でいえば一期 A・一期 C にあたる回)に相当すると考えられますが、どちらの回かは特定できません。2 科目で受ける回(一期 B・二期)の問題はこの資料には含まれません。
  • 試験時間・配点は 2026 年度の募集要項によります(→ 1 節)。過去の年度の時間・配点がこれと同じだったかは確認していません。
  • 「3 年連続」「毎年」と書いた箇所は、その年度の問題文を原本で読み直して確認したものです。原本を読んでいない年については、資料に残っている大問の並びから言えることだけを、「並びでは」と断って書いています。
  • 設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていません。

5. 一番大きな結論

この学校は「どの番号に何の分野が来るか」がはっきり決まっていて、その中身は毎年作り直されます。

  • 理科は大問 1 化学 → 大問 2 物理 → 大問 3 生物 → 大問 4 地学の並びが動きません(大問 3・4 は 2022〜2026 の 5 年、大問 2 は 2020〜2026 の 7 年、4 大問そろって原本で読み通したのは 2024〜2026 の 3 年)。
  • 社会は大問 1 歴史(15 問)→ 大問 2 地理(10〜11 問)→ 大問 3 国際・時事(5 問)で、小問数の配分まで 3 年一致しています(2024〜2026 を原本で確認。大問 1 の歴史は並びでは 2022〜2026 の 5 年連続)。
  • 算数は大問 1 が計算・逆算 4 問で、資料のある 17 年すべて(2010〜2026)で崩れていません。最後の大問が「図やグラフつきで 3〜4 小問を積み上げる総合問題」になるのも 2024〜2026 の 3 年で確認しました。
  • 国語は大問 1 が漢字 10 問、大問 2・3 が説明文 1 本と物語 1 本で、資料のある 4 年(2010・2014・2015・2016)とも同じです。漢字の設問の文言は 2014 と 2016 で一字一句そろっています。

ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味であって、「同じ問題が出る」という意味ではありません。実際、理科の物理は光(2024)→ 電気(2025)→ ふりこ(2026)と毎年入れ替わり、算数の中間の大問も 2024 と 2025 で同じ単元が同じ番号に来た例はありません。数値まで同じ問題の再登場は、原本を読んだ範囲では見つかっていません。

したがって過去問の使い方は、「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方を習得する」の二つに近くなります。「出る問題を覚える」使い方は効きにくいところです。ただし年度を変えて続けて解く価値がある出題位置が 3 つあります——算数の大問 1(計算 4 問)、算数の最後の大問(総合問題)、社会の大問 3(国際・時事 5 問)。この 3 つは年度をまたいで並べて解くと、作りの共通点がはっきり見えます。

もう一つ、2027 年度を受ける人に関わる変化があります。算数は 2026 年度に大問が 8 → 10、小問が 13〜14 → 21 に増えました(原本で確認)。50 分で 21 問という時間感覚で準備しておくほうが安全です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 自分の学校をそのまま題材にします。社会は 2024 が「関東学院中学校歴史研究部の夏の巡検で伊勢松阪へ」、2025 が「関東学院中学校では希望者が探究旅行で対馬に行きました」、2026 が「関東学院中学校の大きなヒマラヤスギの木の下がさわがしい」から始まります。2024 大問 2 は学食(コベルホール)とのコラボメニュー開発が題材で、2025 大問 2 は学校周辺の地形図を現在と明治初期で見比べさせます。理科 2026 大問 3 も「関東学院には動物のさまざまな骨格標本があります」で始まります。学校の中の風景がそのまま問題になる作りは、他校ではあまり見ません。
  • 登場人物の名前が校名から取られています。社会 2024・2025 の会話文は「セキさん」と「アズマさん」、理科 2024 は「学さん」と「関さん」、理科 2026 は「東さん」と「関さん」です。3 年・2 科目にまたがって同じ名前が使われています。
  • 平和・核・国際協力が社会の大問 3 に繰り返し現れます。2024 は G7 広島サミット、2026 は平和記念式典の「平和への誓い」全文を読ませ、核不拡散条約と非核三原則を問います。2025 は世界の名目 GDP ランキングから各国の政治のしくみへ入りました。大問 3 は毎年 5 問で、前年の国際的な出来事が入口になっているように見えます。
  • 環境と持続可能性が 3 年連続でどこかに入ります。社会は 2024 の四大公害、2025 の土石流とハザードマップ、2026 のラムサール条約・SDGs・世界農業遺産(宮城県大崎耕土のふゆみずたんぼとマガン)。理科も 2024 にレッドリストと食物連鎖が入りました。
  • 理科は「実験をどう組むか」を問います。2024 は「メダカが餌を認識しているのは視覚か嗅覚か」のレポートを読ませ、結論を言い切るために追加すべき実験を自分で設計させました。2025 は発芽の条件をそろえる実験表、2026 はふりこの表からグラフの形を選ばせます。知識を答えるだけでなく、実験の筋道をたどらせる設問が毎年あります。
  • 算数だけは色が薄いところです。設問文が短く、図もグラフも最後の大問にしか出てきません。題材に凝るより「決まった手順を速く回せるか」を見ているように見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算・逆算 4 問を 1 セット — 四則混合 → 分数まじりの逆算 → 工夫して計算 → 数の性質か単位換算の並びで、資料のある 17 年すべて(2010〜2026)で大問 1 がこの形を崩していません(原本で確認したのは 2024〜2026 の 3 年)。ここが 17 年動いていない最大の得点源で、落とすと 100 点満点の中で取り返しにくくなります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・一行の文章題と食塩水を速く正確に — つるかめ算・過不足算・年齢算・売買損益・平均算を「読んで 2 分で立式」の速さで解きます。2026 のように (1)(2) の 2 段になっても前半の処理は同じです。食塩水は 2024・2025・2026 の 3 年連続(2025 大問 7 の 3 容器でやりとりまで含む)なので、混ぜる・水を加える・食塩を加える・3 容器でやりとりの一式を、てんびん図で処理できるように練習しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・最後の大問(総合問題)を年度を変えて続けて解く — 2024(傾ける容器)・2025(円グラフ 3 枚)・2026(段になった容器と水量グラフ)の 3 年連続で、「図やグラフを見ながら (1) から (2)(3) へ登る」作りが確認できています。単元は毎年違っても (1) は毎年素直なので、図を見て (1) を必ず取る練習になります。速さは周回コースで出会う・追いつく(2024 大問 4)、途中で速さが変わる(2026 大問 5)の 2 系統も押さえておきます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問を毎日 — 資料のある 4 年すべてで大問 1 が漢字 10 問、しかも設問の文言まで同じです(2014 と 2016 で一字一句そろっています)。読み・書きの両方、とくに送り仮名つきの訓読み(沿う・育まれる・潔く・尋ねる)が毎年 2〜3 問あります。(確認: 〜2016 年度)
  5. [週末 60 分] 国語・4 択の消去法と字数指定つきの記述 — 選択肢が 1 つ 40〜60 字と長いので、「本文のどこと食い違うか」を 1 箇所見つけて切る手順を固定します。記述は毎年ちょうど 1 問で、下限と上限の両方が指定されます(2014 は 30 字以上 45 字以内、2015 は 20 字以上 35 字以内、2016 は 10 字以上 20 字以内)。この 3 段階を同じ問いで書き分ける練習が効きます。(確認: 〜2016 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・歴史を全体の半分と見て時間をかける — 大問 1 が 15 問で全体の半分です。古代の律令(租庸調・班田収授・口分田)から現代(農地改革・減反)まで、通史を 1 本の線でつなぎます。3 年とも「1 つの土地/1 つの作物を軸に時代を縦断する」作りなので、年表をテーマ別に組み替える練習が直接効きます。地形図の読図(2025 大問 2、学校周辺と「野毛」地名)も余力があれば添えます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 社会・大問 3(国際・時事)と短い記述を条件つきで — 大問 3 は毎年 5 問固定で、前年の国際的な出来事が入口になります。国際連合の仕組み、主要国首脳会議の構成国、EU 加盟国、核をめぐる条約(核不拡散条約・非核三原則)は名前と役割まで押さえます。記述は 2026 に 30 問中 5 問へ増え、10 字以内・20 字以内・指定語句つき(縄文の木の実の利点・条里制が班田収授に便利な理由・鍬と鋤の水に関わる役割・輸入米の関税の目的・大崎耕土の農業観)。「言いたいことを 1 つに絞って削る」練習をこの 5 問で行います。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 理科・化学の量の計算と気体の性質、地学(月)・物理を広く — 大問 1(化学)は 3 年とも量の計算が入ります(2026 大問 1(2)② 「二酸化窒素と水はそれぞれ何 g 残っているか」が代表)。気体の性質も一式で: 発生方法・集め方(上方置換・下方置換・水上置換)・においの嗅ぎ方・確かめ方(石灰水・リトマス紙)。アンモニアは 2025・2026 の 2 年連続です。大問 4(地学)の月は満ち欠けと時刻・方角の対応、北極上空から見た図での位置、月を自分で描く練習(2024)まで。金星の満ち欠け(2026)も広げます。大問 2(物理)は位置が固定でも単元が毎年入れ替わるので全単元を薄く持ち、条件をそろえる実験の読み方(どの 2 つを比べれば何が言えるか)も重点にします。仕上げに 4 科目とも通しで時間を計ります(算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分・国語 50 分。どの科目も 1 問あたり 1〜2 分です)。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

横にスクロールできます

科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 1 が計算 4 問(17 年)、最後の大問が総合問題(3 年)。すべて答えのみ・記述と作図はゼロ 中間の大問は毎年入れ替え。一行の文章題が並ぶ。設問文が短く、読む量より手を動かす速さが問われる 大問 1 の計算 4 問と、一行の文章題(つるかめ算・過不足算・年齢算・売買損益・平均算)を速く正確に。食塩水は 3 年連続
理科 高い。大問 4 つが化学 → 物理 → 生物 → 地学の順。小問 22〜29 を 30 分 分野の位置は固定でも単元は毎年循環。化学には必ず量の計算、記述は年 1〜3 問、作図が出る年がある 化学の量の計算と気体の性質。地学は月。物理は全単元を薄く広く
社会 高い。大問 3 つが歴史 15 問 → 地理 10〜11 問 → 国際 5 問。小問 30〜31 を 30 分 歴史が全体の半分。1 本の通し文章に下線を引いて時代を縦断する。記述は年 1〜5 問で字数指定つき 通史を「テーマ別」に組み替える。地形図の読図。前年の国際ニュース 5 問ぶん
国語 高い(2016 年度まで)。大問 3 つ=漢字 10 問+説明文 1 本+物語 1 本。小問 25〜26 を 50 分 読解はほぼ全問が 4 択。記述は毎年 1 問で字数の下限と上限が指定される 漢字 10 問を毎日。長い選択肢を切る速さ。字数を守る短い記述

4 科目の中で読む量が最も多いのは国語(本文 7000 字強)、次いで社会(6000 字近く)です。算数は逆に設問文 1300 字前後と短く、時間の使い方の設計が科目ごとに違います。


8-1. 算数(50 分・100 点・大問 8〜10・小問 13〜21・すべて答えのみ)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 計算・逆算 4 問(最後は最小公倍数と最大公約数の関係) 速さ(自転車の歯車 30 枚と後輪の歯数) 数の性質(2024 円を硬貨で払う・4 番目に枚数が少ない払い方) 速さ(1 周 1600m のジョギングコース・2 人) 食塩水(9% 600g に食塩を加えて 16%)
2025 計算・逆算 4 問(最後は km・cm の単位換算) 過不足算(ジュースを赤組と白組に配る) 年齢算(5 人家族・年令の合計 150 才) 場合の数(サッカー 16 チーム・4 組の総当たり戦) 図形の移動(直角二等辺三角形を頂点中心に 60 度回転)
2026 計算・逆算 4 問(すべて□を求める形) 時計算(2 時台に長針と短針のなす角が 16 度) 食塩水(9% 200g + 6% 300g に水を加えて 5%) 数の性質(1 周 600m のトラックに 8m・10m・12m・15m 間隔で 4 色の旗) 速さ(家から学校 1.2km・忘れ物に気づいて 2 倍の速さ)

横にスクロールできます

年度 大問 6 大問 7 大問 8 大問 9 大問 10
2024 つるかめ算(じゃがいも 50 円・たまねぎ 40 円・にんじん) 円とおうぎ形(おうぎ形 OAE の中で AB と CD が平行・斜線部の面積) 立体と水(直方体 2 つを組み合わせた容器・ふたをして 45 度傾ける)3 小問 — —
2025 規則性(2 分・3 分・4 分…で 1 周する 9 種類の時計) 食塩水(容器 A・B・C の 3 つでやりとり) 資料の読み取り(1 週間の過ごし方の円グラフ 3 枚)4 小問 — —
2026 円とおうぎ形(台形 OACD とおうぎ形 OAB の斜線部と灰色部が等しい) 平均算(毎週の算数テスト・平均 68 点から 100 点で 72 点に) 売買損益(トマト 500 個・25% の利益・8% 値引き) ニュートン算(牧草と 18 頭・24 頭・38 頭の牛) 水量とグラフ(1 辺 4cm の立方体を段に積んだ形の容器)3 小問

太字は「図やグラフを見ながら (1)(2)(3) と積み上げる最後の総合問題」です。

大問 1 は必ず計算・逆算の 4 問です。資料のある 2010〜2026 の 17 年すべてで大問 1 が計算(うち原本で読んだのは 2024・2025・2026 の 3 年)で、同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。中身は「四則混合 →(分数まじりの)逆算 → 工夫して計算 → 数の性質か単位換算」の並びで、2024 は 3 問目が 6.3×3.4 − 0.63×1.7 + 63×0.227 の分配法則、4 問目が 16・40・96 の最小公倍数と最大公約数の関係、2025 は 4 問目が 3/4 km − 70000cm の単位換算、2026 は 4 問すべてが□を求める形になりました。最後の大問は「図・グラフつきで 3〜4 小問を積み上げる総合問題」で、2024(傾ける容器)・2025(円グラフ 3 枚)・2026(積み上げた立方体と水量グラフ)の 3 年連続で確認しました。中間の大問(大問 2〜7、2026 は 2〜9)は毎年作り直され、2024 と 2025 で同じ単元が同じ場所に来た例はありません。食塩水は 2024(大問 5)・2025(大問 7)・2026(大問 3)と 3 年連続で、位置は毎年動きます。円とおうぎ形の求積は 2024 大問 7・2026 大問 6 の 2 回、速さは 2024 に 2 題(大問 2・大問 4)、2026 に 1 題(大問 5)です。2010〜2025 の 16 年は大問 8・小問 13〜15 でそろっていましたが、2026 年度は大問 10・小問 21 に増えました(原本で確認)。増えたぶんは中間の 1 行問題が「(1)(2) の 2 段」に変わったことで、時計算・食塩水・数の性質・速さ・平均算・売買損益がいずれも 2 小問セットになっています。50 分で 21 問を処理する形になったので、2027 年度を受ける人は「8 大問 13 問」ではなく「10 大問 21 問」を基準に時間配分を組んでおくほうが安全です。ただしこの増加はまだ 1 年ぶんしか確認できていないので、元に戻る可能性も残ります。

頻出単元と周期(資料のある 17 年の位置の並びと、原本を読んだ 3 年から)

横にスクロールできます

単元 出やすさ 中身
計算・逆算 17/17 年・大問 1 四則混合と、分数と小数の混じった逆算。工夫して計算する問題が毎年 1 問
食塩水 2024・2025・2026 の 3 年連続。資料の並びでは 2012・2013・2014・2015・2017・2020 にも 混ぜる・水を加える・食塩を加える・3 容器でやりとり
速さ ほぼ毎年 1〜2 題 周回コースで出会う・追いつく(2024)、途中で速さが変わる(2026)、歯車の回転数(2024)
つるかめ算・過不足算・年齢算・売買損益などの文章題 毎年 2〜3 題 「割合・文章題」がこの学校の最大の層。1 題 1 問の一行問題で出ることが多い
平面図形(円とおうぎ形・角度・図形の移動) ほぼ毎年 1〜2 題 斜線部の面積、等積変形(2026 大問 6 は「斜線部=灰色部」から長さを逆算)
立体図形・水量 2024・2026 に最後の大問で 容器を傾ける(2024)、段になった容器にグラフで注水(2026)
規則性・数の性質・場合の数 毎年 1〜2 題 公倍数(2026 大問 4)、9 個の時計の周期(2025 大問 6)、総当たり戦の試合数(2025 大問 4)
資料・グラフの読み取り 2025 大問 8 円グラフ 3 枚を突き合わせて時間を求める
ニュートン算 2022・2026 牧草と牛の頭数

問い方の型

中間の大問は「短い文章 1 つ+問い 1 つ」(2024・2025)か「短い文章 1 つ+(1)(2)」(2026)の形です。問題文が短いのが特徴で、設問文の総量は 1 冊あたり 1300 字前後と、同じ時間の学校の中では少ない部類です。読む負担より、手を動かす速さが問われる作りになっています。最後の大問だけが長い導入文([図 1][図 2] を参照させる)を持ち、(1) が基本、(2)(3) が発展です。(1) は毎年素直なので、時間切れで丸ごと落とさないことが最優先になります。2026 大問 10 の (3) は「①…②…」と枝分かれし、1 問で 2 つ答えさせる作りでした。最後の 1 問だけ重い年があります。


8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 22〜29)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(化学) 大問 2(物理) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024 白い粉末 A〜E(食塩・砂糖・でんぷん・重曹・炭酸カルシウム)の判別手順 光の反射(鏡に映る円柱・円すい・球) メダカの飼育をめぐる会話(オスとメスの違い・レッドリスト・食物連鎖)と「視覚か嗅覚か」の実験レポート 月の満ち欠け(北極上空から見た地球と月の位置・月の作図)
2025 たんぱく質とアミノ酸(アンモニアの発生と集め方・ペプチドの切断) 電気回路(豆電球の明るさ比べ→電熱線の発熱量→水 300g を 5℃ 上げる回路の設計) 種子の発芽(インゲンマメの条件そろえ・発芽を助ける物質と妨げる物質) 前線と天気の変化(雲の名前・前線記号の作図・観天望気)
2026 金属と塩酸・硫酸の反応 → アンモニアから硝酸を作る量の計算 ふりこ(周期と長さ・おもりの重さ・飛び出した物体の飛距離) 骨格標本を見ながらの会話(背骨のある動物・頭がい骨と目の位置・あごの進化と系統) 月の満ち欠けと金星の見え方

大問 1 化学 → 大問 2 物理 → 大問 3 生物 → 大問 4 地学の並びは動きません。この順序は 2023〜2026 の 4 年(大問 3・4 は 2022〜2026 の 5 年、大問 2 は 2020〜2026 の 7 年)で確認でき、原本で全 4 大問を読み通したのは 2024・2025・2026 の 3 年です。同じ問題が出るのではなく、同じ分野の問題が同じ番号に来るという意味で、「大問 3 は生物」と分かっていれば時間切れのときにどこを捨てるかを事前に決められます。大問 4 の地学は月が繰り返し来ます(2024 の満ち欠けと作図、2026 の月と金星。並びでは 2021 にも月)。2025 は気象で、地学の中で月と気象が入れ替わる形です。大問 2 の物理は単元が毎年入れ替わり(2024 光・2025 電気・2026 ふりこ)、位置は固定でも中身は循環するので、物理は全単元を薄く持っておく必要があります。大問 1 の化学は「気体の性質」がどの年にも顔を出し(2024 は重曹から出る二酸化炭素、2025 と 2026 はアンモニア)、アンモニアは 2025・2026 の 2 年連続で、集め方・においの嗅ぎ方・性質の正誤・量の計算まで問われました。

頻出単元と周期(資料のある 15 年の位置の並びと、原本を読んだ 3 年から)

横にスクロールできます

分野 出やすい単元 年
化学 気体の性質・水溶液の判別・金属と水溶液の反応・溶解度・質量の計算 2024 判別、2025 アミノ酸の質量、2026 硝酸の量。並びでは 2013・2019・2023 に金属と水溶液
物理 電気回路・ふりこ・浮力と密度・てこと滑車・光・ばね 電気は 2019・2021・2025、浮力は 2018・2020・2023、ふりこは 2014・2026、光は 2024
生物 植物のつくり・種子の発芽・こん虫と動物の分類・生態系と食物連鎖・人体 種子の発芽は 2017・2025、動物の分類は 2014・2024・2026、人体は 2012・2026
地学 月・太陽・気象・地層と岩石・星座・地震と火山 月は 2013・2021・2024・2026、気象は 2018・2025、地層は 2019・2023

原本を読んだ 3 年に限れば、化学は必ず計算がつきます(2025 のペプチドの切断、2026 の 15g の二酸化窒素に必要なアンモニアの質量)。物理も必ず数値処理があります(2025 の発熱量、2026 のふりこの周期の表)。

問い方の型

記号選択が主軸で、選択と短答で 8〜9 割です。原本を読んだ 3 年で選択 50%・24%・59%、短答 27%・55%・33% と、年によって選択と短答の比率が大きく振れます。記述は年 1〜3 問(2024 は 22 問中 3、2025 は 29 問中 3、2026 は 27 問中 1)で、字数指定は無く「簡単に説明しなさい」の形です。中身は「操作の理由」(2024 のガラス管を先に抜く理由、2025 のにおいの嗅ぎ方)「観察事実の理由」(2025 の夕焼けの次の日は晴れ、2026 の目が正面につく利点)「追加の実験を設計する」(2024 のメダカが嗅覚で餌を認識したと言い切るための追加実験)の 3 通りです。作図が出る年があります。2024 は 4 日前と 3 日後の月を解答用紙に描き(分度器・定規は使わない)、2025 は前線記号を天気図に書き入れ、電熱線の回路図を完成させました。2026 では作図が無かったので、毎年必ずとまでは言えませんが、備えは要ります。「すべて選びなさい」「2 つ選びなさい」が多く(2025 大問 2 は「同じ明るさの組合せを全て」「同じ量の電流が流れている部分の組合せを全て」と続きます)、1 つ選ぶ問題より配点あたりの負担が重いところです。


8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 30〜31)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(歴史・15 問) 大問 2(地理・10〜11 問) 大問 3(国際・時事・5 問)
2024 歴史研究部の伊勢松阪巡検(町村制・『源氏物語』・律令・南朝・徳川吉宗・本陣と参勤交代・アユタヤ日本町・戦略爆撃・四日市ぜんそく) 学食とのコラボメニュー開発をめぐる会話(ゼラチンと宗教上の配慮・都道府県別の生産量 1 位・雨温図づくり・世界の生産国と赤道) G7 広島サミット(構成国・EU 加盟国・2023 年の出来事)
2025 探究旅行で対馬(『魏志倭人伝』・遣唐使・鎌倉の守護・勘合・渋沢栄一と紡績・対馬藩と朝鮮貿易・木下順庵と朱子学) 学校周辺の地形図(現在の地形図と明治初期の「迅速測図」の比較・全国の「野毛」地名・土石流・ハザードマップ) 世界の名目 GDP ランキング(アメリカの政治・日本の国会と内閣・G7 参加国)
2026 校庭のヒマラヤスギの下での会話から米の歴史へ(縄文の木の実・租・条里制・荘園・太閤検地・三大飢饉・上げ米の制・脱穀ともみ摺り・農地改革・減反・輸入米の関税) 宮城県大崎耕土(扇状地と屋敷林「居久根」・ラムサール条約と SDGs・ふゆみずたんぼとマガン・世界農業遺産) 平和記念式典の「平和への誓い」全文(核不拡散条約・非核三原則・国際連合)

大問 1 は歴史・大問 2 は地理・大問 3 は国際/時事という並びは動きません。この並びは 2024・2025・2026 の 3 年で原本を読んで確認しました(資料の並びでは大問 1 の歴史が 2022〜2026 の 5 年、大問 3 の国際・国際協力が 2024〜2026 の 3 年)。同じ問題が出るのではなく、同じ分野が同じ番号に来るという意味です。小問数の配分まで揃っており、大問 1 が 15 問、大問 2 が 10〜11 問、大問 3 が 5 問、3 年とも合計 30〜31 問です。歴史が全体の半分という重みは、この学校を受けるうえで最初に知っておきたい数字です。大問 3 は 5 問固定で、前年の国際的な出来事が入口になっています(2024 は 2023 年の G7 広島サミット、2025 は 2023 年の名目 GDP ランキング、2026 は平和記念式典)。広島・核・平和というテーマは 2024 と 2026 の 2 回です。大問 1 の歴史は「一本の通し文章に下線 a〜o を引き、時代順に問う」形が 3 年とも同じです。2024 は伊勢松阪、2025 は対馬という土地を軸に古代から現代まで縦断し、2026 は「米」を軸にしました。ばらばらの時代の知識が 1 本の文章に串刺しにされるので、時代の区切りごとの暗記だけでは追いつきません。

頻出単元と周期(資料のある 14 年の位置の並びと、原本を読んだ 3 年から)

横にスクロールできます

分野 出やすさ 中身
歴史(古代〜中世) 3 年とも大問 1 に厚く。並びでも 2022〜2026 の 5 年連続 縄文・古墳・律令(租庸調・班田収授・口分田)・平安の荘園・鎌倉の守護・勘合貿易
歴史(近世〜近現代) 3 年とも大問 1 の後半 江戸(参勤交代・徳川吉宗と上げ米の制・三大飢饉・鎖国下の 4 つの窓口)、明治以降(紡績・米騒動・戦略爆撃・農地改革・減反)
地理(地形図・地図) 2025 大問 2 が丸ごと地形図。並びでは 2013・2025 現在と明治の地図の比較、地形と土地利用、ハザードマップ
地理(農業・畜産) 2021・2026。2024 も都道府県別生産量 都道府県別の 1 位品目、世界農業遺産、ふゆみずたんぼ
地理(気候・雨温図) 2024・2026 那覇と札幌の比較、雨温図から気候区分を当てる
公民・国際 3 年とも大問 3 国際連合、EU、核不拡散条約、非核三原則、アメリカとイギリスの政治のしくみ
三権分立・国会・内閣 2013・2016・2023・2025 大問 3 の中で 1 問という形が多い
環境・防災・SDGs 2024(四大公害)・2025(土石流・ハザードマップ)・2026(ラムサール条約と SDGs) 3 年連続で顔を出す

問い方の型

記号選択が主軸です(3 年とも 57〜61%)。次いで語句の短答(27〜39%)。記述は年 1〜5 問で、2024 は 31 問中 1、2025 も 31 問中 1 でしたが、2026 は 30 問中 5 に増えました。2026 の 5 問には字数指定と指定語句がつきます(「10 字以内で」「20 字以内で、指定語句『人々の営み』を使って」「必ず『水』という字を使用すること」)。2025 も指定語句「外部」と解答欄の形が指定されていました。短く、条件を守って書く練習が要ります。正誤を判定させる選択が多く、「正しいものを 1 つ」「誤っているものを 1 つ」に加えて、「3 つ選び、アイウエオ順に記号で答えなさい」(2026 大問 1 問 7・三大飢饉)のような複数解答も出ます。語句は書き方が指定されます: 「漢字で」「漢字 2 字で」「漢字 3 字で」「漢字 5 字で」「ひらがなで」「カタカナで」「算用数字で」。守らないと点になりません。並べ替えが出ます(2026 大問 1 問 15「カード①〜④を古い時代のものから順番に」)。考えさせる選択肢が近年増えています。2026 大問 2 の問 8「持続可能性を最もよく理解するために調べるとよいこと」、問 9「あなたが販売の企画担当者なら世界農業遺産をどう活用するか」は、暗記ではなく資料をもとに筋の通った選択肢を選ぶ問題です。


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 25〜26。2010・2014・2015・2016 年度のみ)

先に断っておきます: 国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、資料があるのは 2010・2014・2015・2016 の 4 年、原本を読み通したのは 2014・2015・2016 の 3 年です。ここに書いたのは 2016 年度までに限った話で、直近の形式は市販の過去問集で①大問 3 つ(漢字+読解 2 本)の構成が続いているか、②記述が毎年 1 問のままか、③漢字が 10 問のままか、の 3 点を確認してください。算数・理科・社会が 2026 年度まで読めるのと事情が違います。

年度×大問の題材表(2014〜2016・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2014 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 説明文(日本の住所表示はなぜ外国人に分かりにくいか・港千尋『芸術回帰論』)8 問 物語(祭りの夜の父と子・三浦綾子『海嶺』)8 問
2015 漢字 10 問(読み 4・書き 6) 物語(母と娘・写真集・草野たき『ランチタイム』)7 問 説明文(国家と税制・格差と排出権取引・池上彰『「見えざる手」が経済を動かす』)8 問
2016 漢字 10 問(読み 3・書き 7) 説明文(映画館の時間と一時停止ボタン・茂木健一郎『それでも脳はたくらむ』)8 問 物語(マッチと仕事道具・小川洋子『海』)8 問

2010 年度も大問 3 つで、大問 2 が物語(森浩美『夏を拾いに』)、大問 3 が説明文(ねじめ正一『ぼくらの言葉塾』)でした。

大問 1 は必ず漢字 10 問です。資料のある 4 年(2010・2014・2015・2016)すべてで、大問 1 が「線部の漢字の読みをひらがなで答え、カタカナを漢字に直す」10 問で、設問の文言まで同じです。2014 と 2016 は「次の(1)〜(10)の線の漢字の読みをひらがなで答え、カタカナを漢字に直しなさい」が一字一句そろっています(両年の原本で確認)。読みと書きの内訳は年により 3:7〜5:5 と動きます。大問 2 と大問 3 は長文読解が 1 本ずつで、説明文 1 本+物語 1 本の組み合わせが 4 年とも変わりません。ただし、どちらが大問 2 に来るかは年により入れ替わります(2014・2016 は説明文が先、2015・2010 は物語が先)。記述は毎年ちょうど 1 問です。2014 は大問 3 に 30 字以上 45 字以内、2015 は大問 3 に 20 字以上 35 字以内、2016 は大問 2 に 10 字以上 20 字以内。位置は動きますが「1 冊に 1 問・字数指定つき」という設計は 3 年とも同じです。

頻出と周期(精読した 3 年)

横にスクロールできます

出題 出現 中身
漢字の読み・書き(大問 1) 3/3 「立役者」「悪寒」「逆手」のような読みの難しい語と、「深刻」「軽率」「序列」のような書き取り。送り仮名つきの訓読み(「沿う」「育まれた」「潔く」「尋ねる」)が毎年 2〜3 問
傍線部の内容・理由を問う 4 択 3/3 各読解 5〜7 問。読解の得点の大半がここ
接続語・語句の空欄補充 2014・2016 a〜c、A〜C に接続語を入れる(同じ記号は二度使えない)
語句の意味を選ぶ 2014・2016 「たけなわ」「至れり尽くせり」「綿々とした」「不覚」「俄然」
漢字を組み合わせて二字の熟語を作る 2015・2016 の 2 年連続 与えられた漢字(順・番・手 など)から空欄に合う熟語を作る
抜き出し 2014・2015 「本文中のこれより前から探して抜き出す」「漢字一字を抜き出す」。1 冊 1 問程度
字数指定つきの記述 3/3 毎年 1 問。理由説明または内容説明

問い方の型

記号選択が主軸です(3 年とも 48〜54%)。ただし大問 1 の漢字 10 問が短答に数えられるため、読解の中だけを見ればほぼ全問が 4 択という構成になっています。4 択の設問文は「最もふさわしいものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい」でほぼ統一されており、選択肢が長め(1 つ 40〜60 字)なので、本文と選択肢を往復する速さが要ります。記述は「〜とありますが、なぜですか/どういうことですか」で、下限と上限の両方が指定されます(30 字以上 45 字以内など)。短すぎても長すぎても外れます。各読解の冒頭に「問題に字数制限のある場合は、すべて句読点・符号をふくむものとする」の注意書きが毎年あります。物語では登場人物の心情と、その理由を続けて問います(2014 の又平と久吉、2015 の私とママ、2016 の僕とママ)。説明文では傍線部の言い換えが中心で、筆者の主張そのものより「この表現はどういう意味か」を問います。大問 3 の最後に「この文章を説明したものとして最もふさわしいもの」(2014)という全体を見渡す設問が置かれる年があります。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料に残っている大問の並びから、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。

横にスクロールできます

科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
理科 浮力と密度 2018・2020・2023 2023 2〜3 年おきに大問 2 へ来ていましたが、2024〜2026 の 3 年は見ていません。物理の中では戻る番に近いところです
理科 てこ・つり合い、滑車 てこ 2017/滑車 2016 2017(てこ)/2016(滑車) 2017 を最後に大問では確認できていません。滑車も 2016 以降同様です
理科 地層と岩石 2019・2023 2023 3 年空いています
理科 星と星座 2016 2016 長く空いており、月・金星(2026)から星座へ広がる形はありえます
理科 生態系・食物連鎖 2019・2021(大問)、2024(小問) 2024(小問) 生物の大問として戻る余地があります
理科 溶解度と再結晶 2014・2021 2021 原本を読んだ 3 年では出ていません
算数 立体図形の切断・投影 並びでは 2011・2012・2013・2015・2017・2020・2021・2024 2024 2025 は立体がありませんでした。2026 は水量として戻ってきています
算数 仕事算 2015・2022 2022 原本を読んだ 3 年では見ていません
算数 消去算 2011・2015 2015 近年は姿を見せていません
算数 時計算 2010・2026 2026 2010 のあと長く空き、2026 大問 2 で戻りました。長い空白のあとに戻る単元がある学校なので、単元は薄く広く保つのが安全です
社会 選挙制度 2014・2016・2018 2018 原本を読んだ 3 年では確認していません。公民の中では戻る番に近いところです
社会 日本国憲法の条文 2019・2020 2020 大問 3 が国際に寄っている 3 年では条文を直接問う設問を見ていませんが、非核三原則(2026)のような隣接テーマから入る余地があります
社会 地方自治 2021 2021 単独の大問として戻る可能性があります
社会 貿易・資源・エネルギー 2018(大問)、2026(輸入米の関税・小問) 2026(小問) 単独の大問として戻る可能性があります
社会 世界地理 2017・2018(大問)、2024・2025(小問) 2025(小問) 地図中の赤道の位置(2024)程度の出方が続いています
社会 都道府県の同定 2016・2018・2020・2022(厚く)、2024(小問) 2024(小問) 「1 位の生産量から県を当て、地図上の位置を選ぶ」形(2024)は再登場しやすいところです

国語について: 2017 年度以降の資料が無いため、周期については何も言えません。資料のある 4 年の範囲で言えば、詩・短歌・古文・文法(品詞・敬語)は一度も出ていません。2015・2016 に 2 年連続で出た「漢字を組み合わせて熟語を作る」形は、知識問題として独立した大問になる余地があります。


10. 形式面の注意

  • 算数: 単位は問いの中で指定されます(「何 cm³ ですか」「何分ですか」「何か所ありますか」)。解答用紙に単位が印字されているかは資料から確認できません。円周率の値の指定は、原本を読んだ 3 年では設問文に明記されていません(円の求積は 2024・2026 とも「斜線部の面積」を比や等積で処理する作りで、3.14 の計算そのものは求められていません)。市販の過去問集で表紙の注意書きを確認してください。「4 番目に枚数の少ない支払い方」(2024 大問 3)のように、条件の読み違いで全部落ちる一行問題があります。問題文が短いぶん、条件を 1 語も飛ばさずに読む練習が要ります。記述・作図は資料のある 17 年でゼロで、式や考え方を書かせる欄もありません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
  • 理科: 30 分で 22〜29 問。1 問 1 分強しかないうえ、図の読み取りが多く(図のついた小問がおよそ 6 割)、読んで即答できる知識問題から拾う順番を決めておきたいところです。語句の答え方に指定がつきます: 「漢字 2 文字で」(2024 大問 2(1)、2026 大問 2(1))「ひらがな 4 文字で」「ひらがなで」(2026 大問 1(1)③・大問 3(1)①)「漢字で」(2026 大問 4(1)(4))。指定を外すと点になりません。大問 1 と大問 4 は導入文が長め(表・グラフ・模式図つき)で、設問文の総量は 1 冊 2700 字前後と、算数の 2 倍を 30 分で読むことになります。計算は「小数第 1 位を四捨五入して整数で」(2024 大問 4(3))「小数第一位を四捨五入」(2026 大問 1(2)③)のように桁の指定がつきます。設問ごとの配点は印刷されていません。
  • 社会: 30 分で 30 問、1 問 1 分です。大問 1 の 15 問を 12 分ほどで抜けられるかが勝負になります。大問 1・大問 2 とも長い導入文があり、設問文と導入文を合わせると 1 冊 6000 字近くになります。社会は 4 科目の中で最も読む量が多く、下線部を追いながら読み進め、戻り読みをしない練習が効きます。地図・グラフ・表・写真・地形図・イラストが各大問についており(図のついた小問はおよそ 3 割)、地形図が大問まるごとになる年(2025)は読図の練習量がそのまま点差になります。設問ごとの配点は印刷されていません。
  • 国語: 50 分で 25〜26 問、長文 2 本+漢字 10 問。本文の量は 1 冊 7000 字強で、算数・理科・社会と比べて読む負担がはるかに重いです。漢字 10 問を 5 分以内で終え、残り 45 分を 2 本の読解に均等に割る配分が現実的です。作図・図表はなく、古文・漢文は精読した 3 年でゼロでした。出典は 3 年とも「一部改変」と明記されています。設問ごとの配点は印刷されていません。

11. 学年別ロードマップ

横にスクロールできます

段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先です。この学校の算数は大問 1 の 4 問が 17 年不変で、四則混合と逆算がそのまま点になります。国語は漢字(読み・書き・送り仮名)を毎日。理科・社会は「図や地図を見て気づいたことを言う」遊びで十分です。時間を計るのはまだ早いところです
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えるのがここの本体です。この学校は位置は決まっているが単元は毎年入れ替わるので、穴があるとそこを突かれます。算数は割合・文章題(つるかめ算・過不足算・年齢算・売買損益・平均算・食塩水)を一巡、理科は物理 6 単元・化学 4 単元・生物 5 単元・地学 5 単元を薄く広く、社会は通史を一周してから地形図の読図に入ります。国語は 4 択の読解を週 2 本
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」(7 節)の内容です。過去問は1 年分を、時間を計って解くのが基本で、そこに年度を変えて続けて解く 3 つの出題位置(算数の大問 1・算数の最後の大問・社会の大問 3)を足します。理科は分野の位置が決まっているので、通し演習のときに「大問 2 の物理を先に片づける」といった順番を自分で決めておきます

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は国語の 4 択の読解と漢字の積み立てに、週末 60 分は算数の単元一巡(割合・文章題 → 図形 → 数の性質の順)と理科の 4 分野(物理 6 単元・化学 4 単元・生物 5 単元・地学 5 単元)を薄く広くに充て、社会は通史を一周してから地形図の読図に入ります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。理科は分野の位置が決まっている一方で単元は毎年変わり、社会も歴史の 15 問が古代から現代まで一気に走ります。つまり「山を張れない」学校です。逆に言えば、小 5 でひととおり触れておけば小 6 で回収が速くなります。もう一つ、小 4 から効くのが計算と漢字の毎日の積み立てで、算数の大問 1(4 問)と国語の大問 1(10 問)は 17 年・4 年と場所が動いておらず、早く始めた分がそのまま点になる場所です。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は資料のある年が 4 年しかなく、近さの計算に入っていません(表の国語欄はすべて空でした)。

  • 光英VERITAS中学校(千葉県・共学): 理科・社会・算数とそろって近く、理科の 4 分野を 30 分で通す演習が使いやすいです。国語は比較できません。
  • 大妻中学校(東京都・女子校): 算数・理科・社会とそろって近く、3 科目とも使える数少ない相手です。国語は比較できません。
  • かえつ有明中学校(東京都・共学): 社会の大問構成と記述の練習が重なります。2027 年度は 02/01 の同じ時間帯に入試が重なる回があります。国語は比較できません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。


13. 資料の限界

  • 入試回は 4 回あり、資料からは特定できません(→ 4 節)。国語・算数 50 分、理科・社会 30 分という組み合わせから、4 科目で受ける回(2026 年度でいえば一期 A・一期 C)に相当すると考えていますが、どちらの回かは分かりません。2 科目で受ける回(一期 B・二期)の問題は含まれていないので、その回を受ける人にはこの分析がそのまま当てはまらない可能性があります。
  • 原本を読んだのは各科目 3 年ぶんです(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2014〜2016)。それ以外の年については、資料に残っている大問の並びから言えることだけを書きました。「17 年連続」と書いた算数の大問 1 も、設問文まで確認したのは 3 年ぶんです。
  • 国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無いため(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、国語について書いたことは 2016 年度までの話です。この 10 年ぶんの変化はこの資料からは言えません。市販の過去問集で補ってください。
  • 理科は 2011・2015 年度、社会は 2011・2012・2015 年度の資料が無いため、周期の話をするときはこの穴を割り引いて読んでください。
  • 図や写真は文字の説明に置き換えられています。算数の図形問題の細部、理科の回路図や天気図、社会の地形図・グラフの読み取りは、設問文と図の説明文からの推定を含みます。とくに社会 2025 の地形図の大問と、算数 2024 の傾ける容器は、実物を見ないと再現しきれません。
  • 同じ問題の使い回しは、両年の設問文を原本で読み比べたものだけを実例にしました。国語の漢字の設問文(2014 と 2016 が一字一句同じ)以外に、数値まで同一の再登場は今回の範囲では見つかっていません。
  • 配点が印刷されていないため、どの設問が重いかは推定に頼っています。
  • 算数が 2026 年度に大問 8 → 10 へ増えた件は、まだ 1 年ぶんしか確認できていません。2027 年度も同じとは限りません。

関東学院中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 出題構造が近い学校 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ