関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

早稲田実業学校中等部の過去問分析

共学私立東京都国分寺市

重要結論

  1. 大問の数や配置は年ごとに動きますが、各科目の中で受験生に何をさせるかという役割分担が続いています。
  2. 国語が最も固定されていて、大問一=小説(記号選択だけ)、大問二=説明的文章(記述と抜き出しだけ)、大問三=漢字と語句の知識、という 3 題の役割分担が 3 年連続です。
  3. 同じ問題の再登場は読み直した 3 年の中で 4 科目とも見つかりませんでした。効くのは覚え込みではなく、時間配分の設計と、大問ごとに要求される作業(記号選択なのか記述なのか作図なのか)に体を合わせておくことです。

今週やること

  1. 2024〜2026 年度の国語の大問三だけを 3 年分横に並べて解き、何分かかるかを計ってください。設問文の言い回しが 3 年とも同じなので、慣れるだけで時間が縮みます。
  2. 国語の大問三(漢字と語句)を 5 分で取り切る練習をして、本文 2 本に 55 分を回せるようにします。
  3. 算数の大問 1・2 の小問集合 8 問を 20 分で抜ける練習をします。ここに全体の約半分が集まっています。

分析年度: 2005〜2026 年度
入試回: 単一日程
資料の範囲: 最大 20 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語・算数が 60 分・100 点、理科・社会が 30 分・50 点です。理社は「思い出す」時間がありません。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. この学校の基本情報
  3. このページでわかること
  4. まず結論だけ(10 行)
  5. 資料の状況
  6. 一番大きな結論
  7. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 科目別の詳細
  10. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 形式面の注意
  12. 学年別ロードマップ
  13. この学校と出題構造が近い学校
  14. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2019 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 3 題))。前回の変化: 2016 → 2019 の間に 1 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 3 回: 2015・2016・2019(間隔 1・3)
  • 理科: 4 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2025 → 2026 の間に 3 題 → 4 題。変化の履歴: 6 回: 2007・2009・2014・2016・2019・2026(間隔 2・5・2・3・7)。前回の変化のときの分野の並び: 物理|地学|生物 → 物理|地学|生物|地学
  • 社会: 3 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 1 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: 2014 → 2015 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 2 回: 2012・2015(間隔 3)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-地図・地形・気候|地理-産業|地理-産業|歴史-古代〜中世 → 地理-社会・環境・世界|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都国分寺市
男女 共学
入試日程 中等部入試 2 月 1 日の単一日程(複数回入試はありません)
科目・試験時間 4 科。国語 60 分・算数 60 分・理科 30 分・社会 30 分
配点 国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点(面接なし)
募集人員 約 110 名(男子約 70 名・女子約 40 名)

旧称は早稲田実業中学(1901〜1902 年)・早稲田実業学校中学部(2001 年に中等部へ改称)です。早稲田中学校(新宿区)・早稲田大学高等学院中学部(練馬区)とは別の学校ですので、過去問集を買うときは校名を最後まで確かめてください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(2027 年度募集要項による日程・科目です)。


このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの使い方(何年分をいつ解くか、丸つけの仕方)は過去問の使い方にまとめてあります。

用語は用語集へ。以下では、問題の大きなかたまりを大問、その中の一問を小問と呼びます。


まず結論だけ(10 行)

「まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 大問の数や配置は年ごとに動きますが、各科目の中で受験生に何をさせるかという役割分担が続いています。
  2. 国語が最も固定されていて、大問一=小説(記号選択だけ)、大問二=説明的文章(記述と抜き出しだけ)、大問三=漢字と語句の知識、という 3 題の役割分担が 3 年連続です。
  3. 同じ問題の再登場は読み直した 3 年の中で 4 科目とも見つかりませんでした。効くのは覚え込みではなく、時間配分の設計と、大問ごとに要求される作業(記号選択なのか記述なのか作図なのか)に体を合わせておくことです。

家でやること 3 つ

  1. 国語の大問三(漢字と語句)を 5 分で取り切る練習をして、本文 2 本に 55 分を回せるようにします。
  2. 算数の大問 1・2 の小問集合 8 問を 20 分で抜ける練習をします。ここに全体の約半分が集まっています。
  3. 理科・社会は 30 分で長い資料を読みながら捌く科目なので、通しで時間を計ります。

今週やる 1 つ

  1. 2024〜2026 年度の国語の大問三だけを 3 年分横に並べて解き、何分かかるかを計ってください。設問文の言い回しが 3 年とも同じなので、慣れるだけで時間が縮みます。

注意

  1. 国語・算数が 60 分・100 点、理科・社会が 30 分・50 点です。理社は「思い出す」時間がありません。

資料の状況

このレポートは過去問の転写(=過去問の紙面を文字データに起こしたもの)をもとにしています。年の呼び分けは 3 語だけを使います。精読した年(設問文まで読み直した年)/構成だけ数えた年(転写から大問の主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が残っている年)です。

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科目 資料のある年度 資料のある年数 欠けている年 精読した年 備考
算数 2005〜2026 19 2013・2016・2017 年度 2024〜2026 図のある小問が 50%。図そのものは転写できないため、図形・立体・折り返しの細部は設問文と図の説明文からの推定を含む。転写の読み取り確度が低めの年が多く、精読した 3 年もすべて含まれる
理科 2005〜2026 20 2013・2017 年度(2016 年度は中身が読み取れない) 2024〜2026 図・表のある小問は 35% と 4 科の中では少なめ。読み取り確度が低めの年は 20 年中 6 年で、2024〜2026 は含まれない(3 年とも確度は高い)
社会 2005〜2026 20 2016・2017 年度 2024〜2026 導入文が長く(1 年あたり約 2,000 字)、図表・地図・写真のある小問が 45%。読み取り確度が低めの年が 20 年中およそ半分(2025・2026 を含む)
国語 2005〜2026 19 2007・2013・2017 年度(2016 年度は 1 題しか残っていない) 2024〜2026 本文・設問とも転写から読み取れる。出典が転写に残っている年(2026 大問一)と残っていない年がある。読み取り確度が低めの年はごく少なく、2026 が該当

科目別の内訳は、算数が資料のある年 19 年・精読した年 3 年・構成だけ数えた年 16 年、理科が 20 年・3 年・17 年、社会が 20 年・3 年・17 年、国語が 19 年・3 年・16 年です。

  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回について: この学校の中等部入試は 2 月 1 日の単一日程で、複数回入試はありません(2027 年度募集要項)。募集人員は男子約 70 名・女子約 40 名と男女で枠が分かれている共学校ですが、問題そのものは男女共通です(転写データは 1 年につき 1 冊)。
  • 「3 年連続」「3 年とも」は、精読した 2024〜2026 の 3 年すべてを設問文で読み直して確認したものに限ります。年度×大問の題材表もこの 3 年から起こしました。構成だけ数えた年(2005〜2023)については、大問ごとの主要単元を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
  • 設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した 3 年で確認)。

一番大きな結論

早稲田実業学校中等部は「大問の数や配置は年ごとに動くが、各科目の中で受験生に何をさせるかという役割分担が続いている」学校です。

大問の数を見ると、社会は 2024 年 3 題・2025 年 1 題・2026 年 3 題、理科は 3 題・3 題・4 題と動きます。しかし中身を見ると、動いていないものがはっきりあります。

  • 国語が最も固定されています。大問一=小説(記号選択だけ)、大問二=説明的文章(記述と抜き出しだけ)、大問三=漢字と語句の知識、という 3 題の役割分担が 3 年連続です。しかも大問三の漢字の設問文(「――線のカタカナを漢字に、漢字をひらがなに直しなさい」)は 3 年とも同じ言い回しで、書き取りの中に読みが 1 問混じる形まで同じです。大問一の問 1 が「傍線 a・b の本文中の意味」なのも 3 年連続です。
  • 社会は「その年に決めた一つの軸で、地理・歴史・公民を通しで問う」形が 3 年連続です。2024 は「米」、2025 は「広島県の地図 3 枚」、2026 は「鉄」。分野別に大問が分かれていません。
  • 算数は「小問集合 2 本(大問 1・2、各 4 問)+長い設定の大問 3 本(大問 3〜5)」が 3 年連続です。前半 8 問が全体の約半分を占めます。
  • 理科は「長い文章・会話文・実験の説明を読ませてから設問に入る」形が 3 年連続です。記号選択が 3 年とも約半分で、実験の進め方そのものを問う設問が 3 年とも入ります。

同じ種類の問題が同じ場所に出るということであって、同じ問題が出るということではありません。したがって過去問の使い方は、「単元ごとの解き方を身につける」と「時間の使い方を身につける」の合わせ技に近くなります。「出る問題を覚える」使い方には向きません——精読した 3 年の中で、同じ問題の再登場は 4 科目とも見つかりませんでした。効くのは「国語の大問三を何分で片づけるか」「算数の大問 1・2 を何分で抜けるか」「社会の 30 分をどう配るか」という配分の設計と、大問ごとに要求される作業(記号選択なのか記述なのか作図なのか)に体を合わせておくことです。

科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 5・小問 17〜20・60 分。小問集合 2 本+長い大問 3 本が 3 年連続 前半 8 問は独立した小問。後半 3 本は設定が長く、(1) で比や条件を確認して (2)(3) で条件が足される。図形は 1 年に 2 か所以上に散る 大問 1・2 の 8 問を 20 分で抜けること。図形(折る・転がす・くり抜く)と、①→②の連鎖問題
理科 中くらい。大問 3〜4・小問 15〜17・30 分。大問数は年で動く 長い文章と実験の説明を読ませてから問う。記号選択が約半分、記述は 15〜35 字。実験計画・仮説の確かめ方を問う 長い導入文を読み切る速さと、「2 つ選び」「全て選び」の取りこぼし防止。気象は 2 年連続
社会 中くらい。大問 1〜3・小問 21〜33・30 分。一つの軸で全分野を通す形が 3 年連続 地図・写真・図版・統計から答えさせる。記述が 3 年とも 3〜4 問。社会の中に計算も入る 30 分で資料を読みながら 20〜30 問を処理する速度と、記述 3〜4 問を書き切ること
国語 最も高い。大問 3・小問 14〜21・60 分。大問ごとの役割分担が 3 年連続 大問一は記号選択のみ、大問二は記述と抜き出しのみ、大問三は漢字と語句 大問三を先に確実に取る。大問一の選択肢を切る手順、大問二の二十字前後の記述

科目ごとに要求される作業が違います。国語は「大問ごとに頭を切り替える」、算数は「前半を速く、後半を粘る」、理科・社会は「長い資料を読みながら 30 分で捌く」。理科・社会が 30 分・50 点、国語・算数が 60 分・100 点という配点差も、時間配分の設計に直結します。


この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 社会が「一つのモノ・一つの土地」を追いかけます。 2024 は「米」で、石包丁から口分田・荘園・秀吉の政策・ほしか・大塩平八郎・工場法・都市の人口急増まで一本で通します。2026 は「鉄」で、鉄鉱石の輸入相手国からたたら製鉄・反射炉・官営製鉄所・稲荷山古墳の鉄剣・製鉄業と気候変動対策まで。2025 は「広島県」を地理院地図 3 枚の縮尺違いで示し、鞆の浦・厳島神社・かき養殖・広島城・原爆ドーム・平和記念公園を地点ごとに問います。教科書の章立てではなく、一つの主題に沿って知識を並べ替えさせる作りに見えます。
  • 社会の資料が「見ないと答えられない」種類です。石包丁の写真から刈り取った部分を絵で選ぶ、記念碑の地図記号を選ぶ、等高線から標高差を出す、輸入相手国の図から南半球の国の割合を計算する。知識で埋められる問いより、資料の上で作業させる問いが多いように見えます。
  • 理科が「その年の話題」から入ります。2026 は 2025 年 5〜8 月の熱中症救急搬送者数 90,744 人という数字から始まり、エアコンの仕組み・暑さ指数 WBGT・チベット高気圧と、一つの夏の出来事から大問 3 本を作っています。2024 は発電方法と国際的な技術協力、2026 大問 3 は動物行動学者のシジュウカラ研究。教科書の単元名からではなく、いま起きていることや進行中の研究から入るように見えます。
  • 理科が「実験の作り方」を問います。「A さんは……ではないかと考えました」から始まる 2024 大問 1、「仮説を確かめるために、さらにどのような実験を行えばよいか」を問う 2026 大問 3、「科学的な研究のすすめかた」を穴埋めさせる同大問 4。結果を覚えているかではなく、どう確かめるかを聞いているように見えます。
  • 算数の題材が身近な道具と場面です。1 円玉硬貨を円盤の周りに転がす(2024)、モーターを載せたラジコンカー(2026)、長方形の土地に旗を立てる(2026)、上体起こしの記録(2024)、テーマパークの行列(2024)、読書した日数の調査(2026)、習い事のアンケート(2026)。架空の記号ではなく、手に取れるものと生活の場面に数値を載せた設定が続いているように見えます。
  • 国語の物語が「学校と、そこにいる子どもの立ち位置」を扱います。中学受験を経た「愛」と「優希」が「透明なルール」「同調圧力」を語り合う(2025)、中国人姉妹「インセン」と「私」(2024)、津村記久子「居残りの彼女」でさなえと堀内さん(2026)。説明的文章の側も、資本と「価値」(2024)、二人の作家の往復書簡(2025)、食文化と「料理の適正化」(2026)と、当たり前とされているものを問い直す文章が選ばれているように見えます。

今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。年度通しの時間計測は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は学年別ロードマップの節にまとめました。

各項目の根拠は科目別の詳細の節を参照してください。末尾の「(確認: 〜20XX 年度)」は、その施策の根拠を確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 国語・大問三(漢字と語句)を 5 分で取り切る — 3 年とも大問三に置かれ、設問文の言い回しも同じです。漢字 6〜8 問(書き取りの中に読みが 1 問)+語句 1 問。ここを速く確実に片づけると、本文 2 本に 55 分を回せます。語句問題は「複数の空欄に共通するものを探す」形が 3 年連続(2024 ことわざの□、2025 慣用句の漢字一字、2026 四字熟語のひらがな)なので、候補を全部埋めてから比べる手順を練習してください。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 1・2 の 8 問を 20 分で — 3 年とも「次の各問いに答えなさい」の小問集合が 2 本、各 4 問です。逆算(□にあてはまる数を求める計算)が 3 年とも大問 1(1)。残りは場合の数(2024・2025・2026 と 3 年連続)、平均算(平均から個々の値を逆算する・受験用教材の単元。2024・2026)、数の性質、食塩水、集合、規則性、面積比。全体の約半分がここに集まるので、ここでの取りこぼしが最も痛くなります。あわせて、説明・求め方を書かせる問いを 1 問ずつでよいので毎回書き、前の小問の結果を根拠として引用する形に慣れておいてください。長い設定の大問(大問 3〜5)は「(1) で比や設定を確認 →(2) で条件を足す →(3) で場合分け」の順に読みます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 算数・大問 2 の「①→②」の連鎖に慣れる — 2024 の平均算とニュートン算(一定の割合で減りながら増え続けるものを扱う・受験用教材の単元)、2025 の規則性と面積比、2026 の面積比が、いずれも①の答えを②で使う形です。①を間違えると②も落ちるので、①を検算してから②へ進む習慣を。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・記述 3〜4 問を書き切る — 3 年とも 3〜4 問です。理由(2024 大冷夏の原因、2026 反射炉が次々つくられた理由)、特徴(2025 太田川の特徴を 2 つ)、変化(2024 稲作で社会がどう変わったか)、利点(2026 廃棄物の利点)と種類が分かれています。指定語を必ず使う記述(2026「ブルーカーボン」を使って 40〜60 字)も出ます。字数指定がない年もあるので、解答らんの大きさに合わせて書く練習を。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・一つのテーマで分野をまたぐ読み方 — 2024「米」、2025「広島県」、2026「鉄」。一つの下線部から古代の税へ、次の下線部から現代の環境政策へと飛びます。分野別の問題集だけをやっていると切り替えで詰まるので、テーマ史・地域研究の形の問題を混ぜてください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・長い導入文を読んでから設問に入り、実験の進め方を答えられるようにする — 3 年とも「次の文章を読み、以下の問 1〜問 N に答えなさい」で始まります。会話文の年(2026 大問 4)もあります。文章を読まずに設問から入ると空欄補充と下線部の指示が追えないので、30 分のうち最初の数分を読む時間として確保してください。実験の進め方そのものを問う設問も 3 年とも入ります(2024 大問 1 の A さんの予想を確かめる実験と平均値のグラフ、2025 大問 1 の実験 1〜3 の結果から言えることを 2 つ選ぶ、2026 大問 3 の「ジャージャー」が「ヘビ」を意味するという仮説を確かめる実験の設計・科学的な研究のすすめかた)ので、対照実験・条件をそろえるとは何かを言葉で説明できる状態に。選択肢の「2 つ選び」「全て選び」を見落とさないよう、設問文の指示語に印をつける習慣も付けてください。記述は 15〜35 字なので、理由を 1 つに絞って字数の下限近くまで詰める練習を。単元では気象が 2 年連続で出ており、範囲も広い(海陸風・気団・前線・都市気候・暑さ指数)ので、地学の中では最優先です。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 国語・大問一の記号選択と大問二の二十字前後の記述 — 大問一は記号選択が 7〜9 問(2025・2026 は全問が記号選択)で、「最もふさわしいもの」が基本形ですが「ふさわしくないもの」の年があります(2025 問 4)。本文に戻って選択肢の語を消す手順を固定してください。問 1 の「傍線 a・b の本文中の意味」は 3 年とも出るので、慣用的な言い回しを文脈で取る練習も。大問二は 3 年とも記述と抜き出しだけで、「解答らんに合わせて」文を完成させる形、字数は二十字以内が中心です。文末が決まっているので、書き出しと文末に合う形を先に決めてから内容を詰めます。2 本の文章を比べる年(2024 の文章 I・II、2025 の往復書簡 A・B)もあるので、共通点と相違点を書き分ける練習も。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週末 60 分] 算数・図形を「折る・転がす・くり抜く」の 3 系統で — 2024 大問 5 は 1 円玉硬貨を円盤の周りに転がす、2025 大問 5 は展開図から作る「立体★」(ある立体をくり抜いた形)の切断、2026 大問 5 は長方形を繰り返し折る形です。平面図形の面積比(中点・辺の比)は 3 年とも別の大問にも入ります。手を動かして図を描き直す練習が要ります。(確認: 〜2026 年度)

科目別の詳細

算数(60 分・100 点・大問 5・小問 17〜20)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(小問集合) 大問 2(小問集合) 大問 3 大問 4 大問 5
2026(17 問) (1) 逆算
(2) 平均算(読書した日数の表・3 日と答えた人数が空欄)
(3) 立体の体積(正面から見た図と真上から見た図・おうぎ形 2 つが重なる)
(4) 場合の数(0・1・2・2・3 の 5 枚から 3 枚)
(1) 長方形の土地の辺に旗を立てる(縦<横・和差算)※説明を書かせる
(2) 土地の内部にすべての旗を立てる
①② 正六角形 ABCDEF の面積比(AG:GB=1:3、CH:HD=1:4・三角形 GHE は正六角形の何倍か)
集合(学習塾 5:4・スポーツ教室・音楽教室の 3 つのベン図) 速さ(モーター A・B を載せたラジコンカー・個数と速さが比例・2 種混載・10 個ずつを 2 台に分ける) 図形の移動(12cm×18cm の長方形を 2 回折る →PB の中点 M で折る →PB 上の点 R で折る)
2025(18 問) (1) 逆算
(2) 数の性質(2 桁の A・B、最大公約数 6・最小公倍数 360)
(3) 場合の数(500 円・100 円・50 円で 1600 円)
(4) 平均算(合格者は全体の 40%・平均点)
(1)①② 規則性(三角形状に並ぶ数・15 段目の一番右・1000 は何段目の左から何番目)
(2)①② 平面図形の面積比(M は BE の中点・F は AB を 6:7 に分ける)
通過算(列車 B は A より 20m 長く 1.5 倍の速さ・トンネル。(1) は「求め方も書きなさい」) 速さとグラフ(1 辺 9cm の正方形 A・B と図形 C が直線上を動く・重なる面積。(2) はグラフを完成させる作図) 立体(展開図を谷折りしてできる「立体★」=ある立体をくり抜いた形。(1) 表面積 (2) 展開図で点 P と重なる点すべてに○ (3)①② 辺を 2:1 に分ける 4 点を通る切断)
2024(20 問) (1) 逆算
(2) 場合の数(6 人から班長 1 人・副班長 2 人)
(3) 角度
(4) 食塩水の濃度(容器 A 6%300g と容器 B 15%)
(1)①② 平均算(男子 25 人・女子 15 人の上体起こし・女子の平均が最も多くなるとき)
(2)①② ニュートン算(開場前の行列・窓口 9 カ所/7 カ所から増やす)
平面図形の面積比(正方形 ABCD と各辺の中点 E・F・G・H。図 1→ 図 2→ 図 3 と線を増やす。(3)② は「影の部分が正八角形でない理由を①の結果を用いて説明」) 速さ(1 辺 150m の正六角形の道を P 君・Q 君が回る・3 度目に出会うのは 2 度目から何分何秒後) 図形の移動(直径 2cm の 1 円玉硬貨を円盤の周りにすべらせずに転がす・直径 6cm/7.2cm・表面の文字の向き)

精読した 3 年の共通点:

  • 大問 5 題で、大問 1 と大問 2 がどちらも「次の各問いに答えなさい。」で始まる小問集合、大問 3〜5 が長い設定を持つ大問という並びが 3 年とも同じです。小問は 17・18・20。
  • 大問 1 と大問 2 は 3 年とも 4 小問ずつです(2025・2024 の大問 2 は ①② に枝分かれする 2 セット、2026 も 2 セット)。前半 8 問が全体の約半分を占めます。
  • 説明・求め方を書かせる問いが 3 年とも 1 問だけ入ります(2024 大問 3(3)②「正八角形でない理由を①の結果を用いて説明」、2025 大問 3(1)「求め方も書きなさい」、2026 大問 2(1))。位置は年ごとに違います。
  • 図形が大問 5 に来るのが 3 年連続です(2024 転がり移動、2025 立体の切断・展開図、2026 折り返し)。ただし平面図形の面積比は大問 3(2024)や大問 2(2025・2026)にも入り、図形が 1 年に 2 か所以上に散ります。
  • 同じ問題の再登場は、精読した 3 年の中では見つかりませんでした。同じなのは大問 1・2 の導入文(「次の各問いに答えなさい。」)と、小問集合 2 本+長い大問 3 本という並びです。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の資料のある 19 年)

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単元グループ 大問の主要単元として出た年 傾向
四則計算・逆算 2005・2006・2007・2008・2009・2010・2011・2012・2014・2015・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026 大問 1(1) の定位置。資料のある 19 年すべてで大問 1 の主要単元が計算または逆算
平面図形の面積・面積比 2005・2006・2008・2010・2011・2018・2019・2020・2023・2024 19 年で最も多い図形枠。精読した 3 年ではいずれかの大問に必ず入る
速さ・速さとグラフ 2007・2008・2009・2014・2015・2019・2020・2023・2024・2025・2026 長い設定の大問枠の常連。2024〜2026 は 3 年連続
図形の移動(転がり・折り返し・点の移動) 2006・2011・2021・2024・2026 2024・2026 と隔年で大問 5 に入っている
立体図形・立体の切断 2006・2009・2010・2012・2014・2015・2018・2025 切断は 2012・2025 など。2026 は大問 1(3) の小問へ
規則性・数列 2010・2011・2012・2014・2018・2025 小問集合の中に入ることが多い
場合の数・論理 2005・2007・2015・2018・2021・2023 近年は大問の柱ではなく大問 1 の小問(2024・2025・2026 と 3 年連続)
数の性質・約束記号 2014・2019・2023 2025 大問 1(2) のように小問へ
食塩水・割合・売買・平均・集合 食塩水 2011・2020/売買 2005・2008・2019/平均 2021・2024・2026/集合 2015・2026 小問集合の 2〜4 問目を埋める層。平均算は 2024・2026 と隔年で登場
仕事算・ニュートン算・流水・通過 仕事 2012/ニュートン 2024/流水 2008/通過 2025 いずれも受験用教材の単元(仕事算=作業量を 1 とおく/流水算=川の流れと船の速さ/通過算=列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間)。長い設定の大問枠を交代で埋める
角度 2022・2023・2024 大問 1 の小問として。2025・2026 では見当たらない

問い方の特徴

  • 前半 8 問(大問 1・2)が独立した小問で、互いに関係しません。計算 1 問+文章題・図形が 7 問。ここを速く正確に抜けることが 60 分の設計上の前提になります。
  • 大問 2 は 3 年とも「①②」に枝分かれする 2 セット構成です。①が基本、②が①の結果を使う形(2025 の規則性、2024 の平均算・ニュートン算、2026 の面積比)なので、①を落とすと②も落ちます。
  • 大問 3〜5 は長い設定文+(1)〜(3)。(1) は設定の確認や比を求める問い(2024 大問 4(1)「速さの比を求めなさい」、2026 大問 4(1)「X と Y の速さの比を求めなさい」)で、(2)(3) で条件が足されます(種類の違うモーターを混ぜる・折る回数を増やす・列車 C を足す)。
  • 答え方の指定が細かいのが特徴です。「何分何秒後ですか」(2024 大問 4(3))、「比を求めなさい」(2024・2026)、「何倍ですか」(2026 大問 2)、「秒速何 m ですか」(2025)。
  • 記号選択はほとんどありません(2024 大問 5(1)① の 1 問のみ)。答えのみを書く短答(語句や数値を短く答える形式)が 8〜9 割です。
  • 「説明しなさい」「求め方も書きなさい」が 3 年とも 1 問。長い記述ではなく、直前の小問の結果を根拠として使う短い説明です。

理科(30 分・50 点・大問 3〜4・小問 15〜17)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(17 問) 物理・化学/熱(2025 年 5〜8 月の熱中症救急搬送者数 90,744 人という導入からエアコンの室内機・室外機の 2 本の配管・アルミニウム板を使う理由)2 問 地学/暑さ指数 WBGT(黒球温度・乾球温度・湿球温度の測定・熱中症への影響が最も大きい気象要素・その理由を 35 字以内で説明)3 問 生物/シジュウカラの鳴き声の研究(雑木林の鳥 6 種の大小と鳴き声・「ジャージャー」が「ヘビ」を意味するという仮説を確かめる実験の設計・研究の進め方の穴埋め)6 問 地学/夏休み明けの生徒と先生の会話(漢字 5 文字の語句・チベット高気圧が太平洋高気圧の上に張り出す理由を 15 字以内・偏西風の蛇行・地球上の氷の影響)6 問
2025(15 問) 物理/ふりこ(周期・実験 1〜3・糸の長さと 10 往復の時間のグラフを選ぶ・振り子時計の歴史とまとめ)4 問 地学/日本の天気(海陸風・凪・南高北低と気団の組合せ・冬の気団と性質・冬の気圧配置の天気図を作図・ゲリラ豪雨が都市部で降る原因)6 問 生物/エンドウの種子の発芽と葉のはたらき(石灰水の変化・ガラス管内の着色水が動く理由・条件 A と条件 B の比較・赤色光と遠赤色光・葉緑素の吸収から考える記述)5 問 —
2024(16 問) 物理/輪ゴムで消しゴムを飛ばす実験(引っ張る長さと飛ぶ距離が比例するかという A さんの予想・データから言えること・平均値のグラフ・確実に得点する条件)4 問 物理・時事/エネルギーと発電(空欄に入る用語の選択・A〜G の発電方法の組合せ・設置後のトラブルを全て選ぶ・新規開発が進まない理由の記述・技術協力の利点を 30 字以内・大気中の二酸化炭素が増えるものを 2 つ)6 問 生物・化学・科学史/北里柴三郎(教えを受けた細菌学者・キップの装置で発生する気体・亀の子シャーレの操作の記述・血清と免疫のはたらき・伝染病研究所を支援した人物)6 問 —

精読した 3 年の共通点:

  • 大問数は 3〜4、小問は 15〜17 です。算数・社会と比べて小問が少なく、1 問あたりに読む量が多くなります。
  • 3 年とも「次の文章を読み、以下の問 1〜問 N に答えなさい」で始まります。単元名だけを与えて知識を問う形ではなく、長い文章・会話文・実験の説明を読ませてから設問に入ります。
  • 記号選択が 3 年とも約半分です(2024 年 50%、2025 年 53%、2026 年 53%)。短答が 2〜3 割、字数指定つきの記述が 1〜3 問。
  • 実験の進め方そのものを問う設問が 3 年とも入ります。2024 大問 1(A さんの予想を確かめる実験)、2026 大問 3(仮説を確かめるにはどんな実験をすればよいか・科学的な研究のすすめかた)、2025 大問 1(実験 1〜3 の結果から言えることを 2 つ選ぶ)。
  • 一つの話題から複数の大問を作る年があります。2026 は大問 1・2・4 がいずれも「2025 年の猛暑と熱中症」から出ています(エアコン・暑さ指数・チベット高気圧)。
  • 同じ問題の再登場は、精読した 3 年の中では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の資料のある 19 年)

  • 地学: 気象 6 回(2008・2010・2014・2015・2019・2025・2026)で最も多くなっています。地層・岩石 2 回(2021・2023)、地震・火山 2 回(2006・2012)、惑星・太陽 4 回(2007・2011・2012・2018)。気象は 2025・2026 と 2 年連続で、2026 は大問 2 と大問 4 の 2 か所。
  • 生物: 植物のつくりとはたらき 4 回(2009・2015・2022・2025)、生態系・食物連鎖 4 回(2006・2011・2021・2023)、人体 3 回(2008・2010・2014)、こん虫・動物の分類 2 回(2019・2026)、種子の発芽 1 回(2012)、遺伝 1 回(2020)。
  • 化学: 水溶液の性質・判別 2 回(2005・2018)、中和 3 回(2005・2011・2021・2023 のうち大問として 3 回)、気体の性質 2 回(2005・2019)、熱と状態変化 2 回(2018・2026)、金属と水溶液 1 回(2007)、質量保存 1 回(2007)。独立した化学の大問がない年があります(2025 は化学が大問 3 の中の小問として入るだけ)。
  • 物理: ふりこ・物体の運動 3 回(2006・2024・2025)、光 4 回(2008・2010・2011・2020)、電流・電気回路 3 回(2012・2018・2022)、ばね 1 回(2005)、浮力 2 回(2009・2021)、音 1 回(2014)。ふりこ・物体の運動は 2024・2025 と 2 年連続。
  • 時事・身近な科学が大問の主要単元になった年が 4 回(2005・2020・2022・2024)。精読した 3 年でも、導入文に前年の出来事や研究者の名前が置かれています(2024 の発電・2026 の熱中症とシジュウカラの研究)。

問い方の特徴

  • 選択肢は「正しいものを 1 つ選び」が基本形ですが、「2 つ選び」「全て選び」が 3 年とも混じります(2024 大問 2 問 3・問 6、2025 大問 1 問 3、2026 大問 4 問 6)。1 つだけ選ぶつもりで読むと取りこぼします。
  • 記述は字数指定つきで 15〜35 字です(2024「30 字以内で簡潔に」、2026「35 字以内で説明しなさい。ただし、句読点も字数に含めます」「15 字以内で」)。理由を 1 つに絞って言い切る長さです。
  • 表・グラフを読ませる問いが多くなっています(2024 の平均値のグラフ、2025 の糸の長さと周期のグラフ選択、2026 の暑さ指数の測定結果)。ただし数値計算そのものは算数ほど重くありません。
  • 語句の答え方に指定がつきます(2024「漢字 2 字で」、2026「漢字 5 文字で」)。
  • 作図は 2025 大問 2 問 5(冬の天気をもたらす気圧配置)に 1 問。3 年のうち 1 年だけです。

社会(30 分・50 点・大問 1〜3・小問 21〜33)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 全体を貫く軸 大問 1 大問 2 大問 3
2026(21 問) 「鉄」 鉄の原料と製鉄の歴史 10 問
鉄鉱石・石炭の輸入相手国の図
首都が南半球にある国からの輸入割合を計算
ブラジルから通る 3 つの大洋を順に
たたら製鉄の砂鉄と木炭
肥前の反射炉と藩士
反射炉が次々つくられた理由の記述
1901 年操業の官営製鉄所とその位置
「鉄を使うこと」6 問
稲荷山古墳出土の鉄剣に刻まれた名前
同じ人物名の鉄刀が出た場所
島の領主が僧に書かせた歴史書
記念碑の地図記号
A と B の標高差
地形図から読み取れることを 2 つ選ぶ
「鉄をめぐる問題」5 問
国連気候変動枠組条約と締約国会議
2015 年に採択された枠組み
関係省庁連携の主体
藻場の造成ブロックに使う廃棄物の利点
「ブルーカーボン」を必ず使って 40〜60 字
2025(31 問) 広島県(地理院地図 3 枚) 地図 1〜3 を縮尺を変えて示し、A〜K の 11 地点について地理・歴史・公民を順に問う
鞆の浦(1573 年・朝鮮通信使)
本州四国連絡ルートと写真
備後国の国府と律令
旧軍港都市の工業
厳島神社と世界文化遺産
かきのいかだ養殖
地形図の読図
太田川の特徴を 2 つ挙げて記述
比治山貝塚
路面電車とバリアフリー
広島城と福島正則・武家諸法度
県庁・裁判所と地方自治
原爆ドーム
平和記念公園と広島平和記念都市建設法・G7 サミット・平和記念式典についての記述
(大問は 1 本) (大問は 1 本)
2024(33 問) 「米」 米と日本の歩み 16 問
都道府県別の作付面積
石包丁の写真と刈り取る部分
稲作が始まって社会がどう変わったかの記述
口分田と租
荘園
秀吉の政策を 3 つ選ぶ
江戸時代の農具
ほしか
大塩平八郎の檄文と関連する絵
工場法と労働基準法
戦中戦後の出来事の並べ替え
都市の人口急増の理由
平成の米騒動 8 問
大冷夏の原因の記述
冷夏でも米騒動が起きなかった理由の記述
エルニーニヤませ等の語句選択
冷害に弱い品種を表 1・2 から選ぶ
食糧管理制度の変化をすべて選ぶ
災害と防災 9 問
国内観測史上最大規模の地震
防潮堤を高くしたことへの記述
被災者への税の特別措置
その年の出来事
関東大震災から 100 年
東京スカイツリー等の位置と地形
桜田門外の変の場所
復興事業として誤っているもの

精読した 3 年の共通点:

  • 3 年とも、その年ごとに決めた一つの軸で地理・歴史・公民を通しで問います。 2024 は「米」、2025 は「広島県の地図」、2026 は「鉄」。地理の大問・歴史の大問・公民の大問に分かれていません。1 つの下線部から古代の税へ、次の下線部から現代の労働法へ、というふうに時代と分野をまたいで動きます。
  • 地図・写真・図版・統計表が全編にわたって置かれます。2025 は同じ広島県を縮尺の違う 3 枚の地図で示し、そこから 31 問すべてを出しています。2024 は石包丁の写真・農具の図・歴史画・統計図、2026 は輸入相手国の図・たたら製鉄の絵図・地形図。
  • 記述が 3 年とも 3〜4 問です。字数指定がない年(2024・2025)と、指定がある年(2026「40〜60 字」)があります。理由・特徴・変化を説明させる形です。
  • 複数選択が 3 年とも入ります(2024「3 つ選び」「すべて選び」、2025「2 つ示し」、2026「2 人選び」「2 つ選び」)。
  • 答え方の指定が細かくなっています(「ひらがなで答えなさい」2024、「漢字 2 字で」2026、「通る順に答えなさい」2026)。
  • 小問数は 21〜33 と年による幅が大きくなっています。30 分で 30 問前後の年がある一方、2026 は 21 問と少なめで、その分 1 問あたりの読む量が増えています。
  • 同じ問題の再登場は、精読した 3 年の中では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の資料のある 20 年)

  • 地理: 農業・畜産 4 回(2011・2019・2022・2024)、日本の地形 3 回(2009・2012・2014)、水産業 2 回(2012・2013)、工業・産業構造 2 回(2007・2012)、貿易・資源 2 回(2006・2014)、人口・都市 2 回(2013)、交通・通信 1 回(2018)、観光 1 回(2015)、地形図の読図 1 回(2026)、気候・雨温図 1 回(2024)。
  • 歴史: 江戸時代 3 回(2013・2018・2021・2024 の柱として 3〜4 回)、鎌倉・室町 3 回(2011・2012・2023)、飛鳥・奈良 3 回(2005・2007・2009)、戦後・現代 4 回(2005・2006・2010・2011)、対外関係史 2 回(2008・2010)、幕末・明治維新 1 回(2026)、平安 1 回(2023)、安土桃山 1 回(2022)、原始・古代 1 回(2019)。歴史は通史で問われるので、大問の主要単元より小問の分布で見るべきものです。
  • 公民・時事: 日本国憲法 4 回(2006・2015・2018・2022)、時事(前年ニュース)2 回(2009・2025)、環境問題・環境政策 3 回(2010・2024・2026)、財政・税 2 回(2008・2019)、国際社会 1 回(2021)、三権分立 1 回(2023)、経済・労働 1 回(2007)。近年は環境・持続可能性が公民枠の柱です(2024 の防災、2026 のブルーカーボン)。
  • 精読した 3 年では、その年から数年内の出来事が必ずどこかに入ります(2024 の関東大震災 100 年、2025 の G7 広島サミット、2026 の気候変動対策)。ただしそれ自体を問うのではなく、そこから制度・地理・歴史の知識へ橋を渡す形になっています。

問い方の特徴

  • 大問の導入は「次の文章を読んで、以下の問いに答えなさい」または「以下の問題に答えなさい」で、下線部と空欄に番号が振られ、番号順に問いが並びます。
  • 図・写真・地図を見なければ答えられない問いが多くなっています。「石包丁の写真を選び」「刈り取った部分を絵のア〜ウから」「記念碑の地図記号を選び」「図 7 を見て答えなさい」。知識だけでは埋まりません。
  • 資料から数値を出す問いが混じります(2026「首都が南半球にある国から輸入している割合は合計何パーセントか」、2026「A と B の標高差」)。社会の中に計算が入ります。等高線から標高差を出す形は 2 年連続です(2025 大問の地図 2、2026 大問 2)。
  • 記述は「理由を説明しなさい」「特徴を 2 つ示し」「利点をそれぞれ答えなさい」「前後の意味がよく通じるように、〔語〕を必ず使って」の形です。指定語を使わせる記述が 2026 に見られます。
  • 正誤を「1 つ選び」だけでなく「2 つ選び」「3 つ選び」「すべて選び」で問います。数の指定を読み落とすと落ちます。
  • 「誤っているものを 1 つ選び」(2024 大問 3 問 2(5))も入ります。

国語(60 分・100 点・大問 3・小問 14〜21)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問一(小説・物語) 大問二(説明的文章) 大問三(漢字・語句)
2026(14 問) 津村記久子「居残りの彼女」(さなえと堀内さん・ゆうきちゃんと大沢さん)7 問
問 1 が「のどがつまる」「口をついた」の意味
問 2〜6 が傍線部の心情・様子
問 7 が「本文の内容に合致するもの」
食文化論(「豊かな社会」の誕生・「料理の適正化」・アメリカ西海岸に作られたフランス食文化の飛び地・素材の風味)5 問
抜き出し 2・記述 3(いずれも二十字以内・解答らんに合わせて)
問 1 漢字 6 問(カタカナを漢字に/漢字をひらがなに)
問 2 四字熟語(A〜F に入るひらがな+共通するものを探す)2 問
2025(21 問) 中学受験を経た「愛」と「優希」の物語(「透明なルール」「同調圧力」)8 問
8 問すべて記号選択
問 1 が「バツが悪くなった」「自分で自分に冷水を浴びせた」の意味
問 4 は「ふさわしくないもの」
問 6・7 は空欄 A・B・C に入る表現
二人の作家による往復書簡(文章 A・B)4 問
4 問すべて記述
「傷つく権利さえも奪ってしまう」・「そして疲れます」・「大事な拠り所」・A と B の「共通する考え」と「対照的な考え」
問 1 漢字 8 問(メンミツ・キコウ文・コウカイ・キク・ムゾウサ・「成就」の読み など)
問 2 慣用句(A〜G に漢字一字を入れ、同じ漢字が入るものを選ぶ)9 問
2024(20 問) 中国人姉妹「インセン」と「私」の物語(原文の表記を尊重する旨の断りつき)9 問
問 1 が「ことさら」「神妙な」「うだつのあがらなかった」の意味
問 3(1) のみ短答、残りは記号選択
問 8 は「本文についての説明」
資本と「価値」についての文章 I・II の 2 本 3 問
記述 2(「無駄な」商品とは何か・「価値」が五感で捉えられない理由)
抜き出し 1(解答用紙で指定された字数で文を完成させる)
問 1 漢字 7 問(センデン・ソウジュウ・キカン・ツトメル・ホショウ・「養生」の読み など)
問 2 ことわざ・慣用句(□に入る語で二回以上使われるものを二つ選ぶ)8 問

精読した 3 年の共通点:

  • 大問 3 題で、大問一が小説・物語、大問二が説明的文章、大問三が漢字と語句の知識という並びが 3 年連続です。この学校の国語で最もはっきりした固定点です。
  • 大問ごとに問い方が分かれています。大問一はほぼ記号選択だけ(2025・2026 は全問が記号選択)、大問二は記述と抜き出しだけ、大問三は短答と語句の選択。「記号選択が苦手」「記述が苦手」がそのまま特定の大問の失点になる作りです。
  • 大問一の問 1 は 3 年とも「傍線 a・b(・c)の本文中の意味」です。慣用的な言い回し(「うだつのあがらなかった」「バツが悪くなった」「口をついた」)を本文の文脈で選ばせます。
  • 大問一の最後は 3 年とも本文全体についての設問です(2024「本文についての説明」、2025 問 8、2026「本文の内容に合致するもの」)。
  • 大問三の漢字の設問文が 3 年とも同じ言い回しです——「①〜⑥(⑦・⑧)の文中にある――線のカタカナを漢字に、漢字をひらがなに直しなさい。ただし、カタカナに送りがなが含まれる…」。書き取りの中に読みが 1 問混じります(2024 ⑦「養生」、2025 ⑧「成就」)。
  • 大問三の問 2 は 3 年とも「複数の空欄に共通するものを探す」語句問題です(2024 ことわざ・慣用句の□に二回以上使われる語を二つ、2025 A〜G に漢字一字を入れて同じ漢字が入るもの、2026 四字熟語の A〜F に入るひらがな)。単に意味を知っているだけでは足りず、候補を全部埋めてから比べる手順が要ります。
  • 記述の字数は「二十字以内」など短めで、解答らんに合わせて文を完成させる形が中心です。「句読点等の記号も一字として数える」の注記が入る年があります(2024・2026)。
  • 同じ問題の再登場は、精読した 3 年の中では見つかりませんでした。同じなのは大問の役割と、漢字・語句の設問文の言い回しです。

頻出と周期(転写の分類・2005〜2026 の資料のある 19 年)

  • 大問数は年によって動きます。2019 年以降は 3 題が続いています(2019・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026)。それ以前は 2 題の年が多くありました(2005〜2014 はほぼ 2 題)。
  • 設問の種類は転写の分類で記号選択 39%、漢字 21%、抜き出し・空欄補充 17%、記述 11%、語彙知識 10%。記号選択の比重がどの年も最も大きくなっています。
  • 大問三に漢字が置かれる形は 2019・2020・2021・2023・2024・2025・2026 に見られます。2022 は慣用句・ことわざが柱になった年です。
  • 記述が大問二の柱になる形は近年続いています(2020・2022・2024・2025・2026)。
  • 詩・短歌・古文は、精読した 3 年では出ていません。

問い方の特徴

  • 記号選択は「その説明として最もふさわしいものを次の中から選び、記号で答えなさい」が基本形です。「ふさわしくないもの」を選ばせる年がある(2025 問 4)ので、設問の末尾まで読んでください。
  • 空欄に入る表現を選ぶ問いが大問一に入ります(2025 の A・B・C、2026 の空欄)。会話文の流れから選ぶ形です。
  • 大問二は複数の文章を比べさせる年があります(2024 の文章 I・II、2025 の往復書簡 A・B)。2025 問 4 は「共通する考え」と「対照的な考え」をそれぞれの解答らんに書き分けさせます。2 本の文章を突き合わせる練習が要ります。
  • 記述は「解答らんに合わせて」「二十字以内で説明しなさい」の形で、文末が決まっています。書き出しと文末に合う形を先に決めてから内容を詰めます。
  • 抜き出しは字数指定つきで、解答らんの文を完成させる形です(2024 問 3、2026 問 1・問 3)。
  • 漢字は書き取りが中心で、読みが 1 問混じります。送りがなの扱いが設問文で指定されます。

しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(資料のある年のみ)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。

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科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 立体の切断・展開図 2006・2009・2012・2018・2025 2025 2025 で出た。作図を伴う形(2025 の「点 P と重なる点すべてに○」)で戻る可能性
算数 規則性・数列 2010・2011・2012・2014・2018・2025 2025 2025 が最後。小問集合の枠に入りやすい
算数 仕事算 2012 2012 資料のある 19 年で 1 回のみ。長い設定の大問枠の候補
算数 流水算 2008 2008 2008 以来 18 年。速さの大問枠は通過算(2025)・速さとグラフ(2025)・追いかけ(2024・2026)が回っている
算数 時計算 資料のある 19 年で大問としては見当たらない — 小問として出る可能性はある
算数 角度 2022・2023・2024 2024 2024 を最後に 2 年空いている。大問 1 の小問枠
算数 売買損益 2005・2008・2019 2019 2019 以来 7 年。小問集合の枠
理科 電流・電気回路 2012・2018・2022 2022 2022 以来 4 年。物理枠で空きが長い
理科 光 2008・2010・2011・2020 2020 2020 以来 6 年
理科 中和・水溶液の判別 中和 2005・2011・2021・2023/判別 2005・2018 中和 2023/判別 2018 2024〜2026 は独立した化学の大問が薄い。戻る候補の筆頭
理科 人体 2008・2010・2014 2014 2014 以来 12 年。生物枠で最も長く空いている
理科 浮力・密度 2009・2021 2021 2021 以来 5 年
理科 地層・岩石/地震・火山 地層 2021・2023/地震・火山 2006・2012 地層 2023/地震・火山 2012 気象が 2 年続いたので、地学枠の交代候補
理科 生態系・食物連鎖 2006・2011・2021・2023 2023 2023 以来 3 年
社会 日本国憲法・三権分立を大問の柱に 憲法 2006・2015・2018・2022/三権分立 2023 憲法 2022/三権分立 2023 2024〜2026 は公民が小問として入るだけ。憲法・国会・内閣・裁判所が丸ごと問われる年に備えたい
社会 財政・税・社会保障 2008・2019 2019 2019 以来 7 年。2024 に小問(被災者への税の特別措置)として登場
社会 人口・都市 2013 2013 2013 以来 13 年
社会 水産業・海流 2012・2013 2013 大問の柱としては 2013 以来。2025 にかき養殖の小問として登場
社会 世界地理を大問の柱に 資料のある 20 年では見当たらない — 2026 大問 1 のように、資源・貿易の中に世界地理が入る形が近年の出方
国語 大問 2 題の構成 2005〜2014 に多い 2014 2019 以降は 3 題が続いている。2018 以前に多かった形で、崩れる可能性は低いが頭の隅に
国語 慣用句・ことわざを大問の柱に 2022 2022 近年は大問三の中の 1 問。分野は 3 年とも入れ替わっている
国語 抜き出しが柱の構成 2005・2008・2009・2010・2011・2012・2014 2014 2014 以来。近年は大問二の中の 1〜2 問
  • 理科では遺伝(2020 が最後)も大問として空いています。化学分野は独立大問として空いている年が続いているので、気体・水溶液・中和の基本は一巡しておきたいところです。
  • 国語の大問三の語句問題は、中身(ことわざ/慣用句/四字熟語)が 3 年とも入れ替わっているので、どの分野が来ても埋められる状態にしておきたいところです。

形式面の注意

  • 算数: 60 分・大問 5・小問 17〜20・100 点。答えのみを書く短答が 8〜9 割で、記号選択はほとんどありません(精読した 3 年で 2024 大問 5(1)① の 1 問だけ)。「説明しなさい」「求め方も書きなさい」が 3 年とも 1 問入りますが、位置は年ごとに違います(2024 大問 3、2025 大問 3、2026 大問 2)。作図は年によります(2025 は 2 問=速さのグラフを完成させる/展開図で点 P と重なる点すべてに○、2024・2026 は指示が見当たらない)。作図が出るときは「すべてに○」「グラフを完成させなさい」の形と考えておいてください。答え方の指定が細かく(「何分何秒後ですか」「比を求めなさい」「何倍ですか」「秒速何 m ですか」)なっています。60 分で 17〜20 問なので 1 問 3 分強、大問 1・2 の 8 問を 20 分以内で抜けて大問 3〜5 に 40 分を残す配分が現実的です。図に依存する問題が半数近くを占める(転写全体で図のある小問が 50%)ため、図を自分で描き直す習慣がないと折り返し・転がりの問題で手が止まります。円周率の但し書きの有無は転写に安定して残っていないので、市販の過去問で確認してください。
  • 理科: 30 分・大問 3〜4・小問 15〜17・50 点。記号選択が 3 年とも約半分(50%・53%・53%)、短答が 2〜3 割。記述は 1〜3 問で、字数指定つきの 15〜35 字です(「30 字以内で簡潔に」「35 字以内で説明しなさい。ただし、句読点も字数に含めます」「15 字以内で」)。「2 つ選び」「全て選び」が 3 年とも混じります。語句の答え方に指定がつきます(「漢字 2 字で」「漢字 5 文字で」)。作図は 2025 に 1 問(冬の気圧配置)。30 分で 15〜17 問なので 1 問あたり 2 分弱ですが、導入文が長いので読む時間を先に確保する必要があります。会話文形式の大問が入る年があり、話者が交代するので誰の発言に下線が引かれているかを確認してください。記述の字数は「句読点も含める」と明記される年があります。
  • 社会: 30 分・大問 1〜3・小問 21〜33・50 点。記号選択と短答が半々で、記述が 3 年とも 3〜4 問。字数指定がない年(2024・2025)と、指定と指定語がある年(2026「ブルーカーボン」を必ず使って 40〜60 字)があります。「2 つ選び」「3 つ選び」「すべて選び」が 3 年とも入ります。文字種の指定(「ひらがなで答えなさい」「漢字 2 字で」)と順序の指定(「通る順に答えなさい」)があり、文字種の指定を守れないと 0 点です。図・写真・地図・統計表を見なければ答えられない問いが多く、社会の中に計算(割合・標高差)も入ります。30 分で 21〜33 問に加えて資料を見る時間が要るので時間切れが起きやすく、資料に戻る回数を減らす読み方(先に地図の記号と凡例を頭に入れる)が要ります。資料を見る時間を含めると 1 問 1 分を切る年があるので、30 分で 30 問のペースを通し演習で体に入れてください。記述欄の大きさは転写に残っていないので、市販の過去問で確認してください。
  • 国語: 60 分・大問 3・小問 14〜21・100 点。大問一が記号選択のみ、大問二が記述と抜き出しのみ、大問三が漢字と語句という役割分担が 3 年連続です。記述の字数は短め(二十字以内が中心)で、「解答らんに合わせて」文を完成させる形。「句読点等の記号も一字として数える」の注記が入る年があります。漢字は 6〜8 問で、書き取りの中に読みが 1 問混じり、送りがなの扱いが設問文で指定されます。選択肢に「ふさわしくないもの」を選ばせる年があります。詩・短歌・古文は精読した 3 年では出ていません。小問は 14〜21 と年による幅が大きく(2025 は 21 問、2026 は 14 問)、大問三は独立しているので先に片づけて本文 2 本に時間を回す配分が取りやすくなっています。

学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、角度と面積の基本、読解、漢字語彙の 4 本です。この学校で最後に効く入口は「紙を折る・立体を紙で作って開く」の実物経験、「速さの 3 公式」、「地図帳と写真を見て場所を当てる遊び」。理科は身の回りの観察と、なぜそうなるかを一言で言う習慣 差はほぼありません。時間計測はまだしません。紙を折る・開く経験と、地図・写真を見る経験だけは早いほどよい(算数の大問 5、社会の資料問題に直結します)
小 5(幅) 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は国語の漢字と慣用句・ことわざ・四字熟語を毎日。週末 60 分を、前半で算数の単元を一巡し、後半で社会のテーマ史(米・鉄・交通など)の読み物と、説明的文章を二十字で要約する練習に充てます。算数の単元は、算数の頻出単元と周期の表を一巡する単元リストとして、逆算 → 場合の数 → 平均算(受験用教材の単元)→ 集合 → 数の性質 → 規則性 → 面積比 → 速さ → 通過算(受験用教材の単元)→ 立体の切断 → 図形の移動 の順に進めます。理科は 4 分野を均等に、特に気象を厚めに。社会は通史を一巡したうえでテーマ史を混ぜます 社会のテーマ横断に慣れるのが小 5 の課題です。分野別に固めただけでは、一つの軸で古代から現代・地理から公民へ飛ぶ形に対応しにくくなります。理科も長い文章を読ませる形なので、読解力そのものが理科の点になります
小 6(仕上げ) 「今からやるなら」の 8 項目です。夏以降は1 年分を、時間を計って解く(社会 30 分・理科 30 分の処理速度、国語 60 分の 3 大問配分、算数 60 分の前半 20 分・後半 40 分)を主軸に、大問ごとの作業を分けて練習する(国語の大問三だけ/算数の大問 1・2 だけ/社会の記述だけ)を組み合わせます 大問の並びは動くが役割は動かないので、「この大問では何をさせられるか」を体に入れることに集中して時間をかける価値があります。同じ問題は出ないので、覚えるのは問題ではなく作業です

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 比重は小 5 の幅にあります。社会が一つの軸で全分野を貫き、理科も長い文章から入るため、単元を分けて覚えた知識が、分け方の違う出題に出会うと使えないという事態が起きやすくなります。小 5 のうちに「時代をまたいで一つのモノを追う」「地図と写真から場所を推理する」経験を積んでおくと、小 6 の過去問演習が「知識の確認」ではなく「時間配分の練習」に使えます。小 4〜小 5 でやっておくと効くのは、①紙を折る・立体を作って開く実物経験(算数大問 5)、②漢字と慣用句・四字熟語の量(国語大問三は 3 年とも同じ作りなので、確実な得点源にできます)、③地図帳・写真・統計図を見る習慣(社会)。国語・算数が 60 分あるのに対し理科・社会は 30 分なので、理社は「思い出す」時間が無いという点は早めに意識しておきたいところです。


この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 豊島岡女子学園中学校(東京都・女子校)— 近さ 84(算数 89・国語 86・理科 84・社会 76): 算数が最も近く、4 科ともバランスよく高い学校です。算数の「小問集合を速く抜けて長い大問に粘る」演習を相互に回せます。
  • 早稲田中学校(東京都・男子校)— 近さ 83(算数 87・国語 89・理科 76・社会 80): 国語・算数が近く、理科はやや離れます。国語の記号選択と短い記述の練習を重ねるならここです。
  • 西武学園文理中学校(埼玉県・共学)— 近さ 81(算数 83・国語 85・理科 77・社会 80): 国語・算数が近い学校です。上位 2 校がいずれも別学なので、共学で探すならこの学校になります。

8 校の一覧・記述量・注意は出題構造が近い学校のページへ。


資料の限界

  • 入試回: この学校の中等部入試は 2 月 1 日の単一日程で複数回入試がないため、「どの回の問題か」の取り違えは起きません。ただし転写データは 1 年につき 1 冊で、男女で問題が分かれているかどうかは転写からは確認できません(募集人員は男子約 70 名・女子約 40 名と分かれています)。時間・配点は 2027 年度募集要項によります。
  • 欠けている年: 算数 2013・2016・2017、理科 2013・2017(2016 は中身が読み取れない)、社会 2016・2017、国語 2007・2013・2017(2016 は 1 題のみ)。2016・2017 年度は 4 科ともほぼ空白なので、この 2 年に何があったかは分かりません。
  • 精読したのは 2024〜2026 の 3 年だけです。年度×大問の題材表・「3 年連続」「3 年とも」の記述はすべてこの 3 年の設問文を自分で読んで確かめたものに限ります。2005〜2023 の単元の回数は構成だけ数えた年の自動集計によるもので、精読していない年の細部は保証しません。3 年は反復を確かめる最小限の年数なので、4 年目・5 年目を市販の過去問で足すと確度が上がります。
  • 転写の読み取り確度: 図・写真・グラフは文字情報に置き換えているため、算数の立体・折り返し、社会の地図・写真・統計図の細部は設問文と図の説明からの推定を含みます。算数は精読した 3 年すべてが読み取り確度の低い冊にあたります(本文の記述は設問文を読み直して確認しましたが、図に依存する部分は市販の過去問で現物を見てください)。社会も 2025・2026 が該当します。理科は 3 年とも確度が高いものです。
  • 「同じ問題の使い回し」は、精読した 3 年の中では 4 科目とも見つかりませんでした。同じなのは大問の役割分担と設問文の言い回し(国語大問三の「――線のカタカナを漢字に、漢字をひらがなに直しなさい」、算数大問 1・2 の「次の各問いに答えなさい。」、理科の「次の文章を読み、以下の問 1〜問 N に答えなさい」)であって、問題そのものではありません。2023 年以前との照合はしていません。
  • 解答用紙の実物(算数に途中式を書く欄があるか、社会の記述欄の大きさ、国語の記述欄の形)は転写に残っていません。市販の過去問で確認してください。
  • 配点は科目ごとの満点のみ(国算 100・理社 50)で、設問別の重みは推定に頼っています。
  • 「3 年連続」「3 年とも」は原本で 3 年すべての反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。学校の理念・公式の方針は参照していません。

資料側で食い違っている数

もとの資料の中での数の食い違いです。どちらが正しいかは判断していないので、そのまま両方を残しています。

  • 理科の年数: 資料の状況の表では資料のある年を 20 年としていますが、頻出単元と周期の見出しでは 19 年としています。2016 年度(転写はあるが中身が読み取れない年)を数に入れるかどうかで食い違っているものと思われます。
  • 理科の気象の回数: 「気象 6 回」と書いたうえで年を 7 つ(2008・2010・2014・2015・2019・2025・2026)挙げています。
  • 社会の人口・都市の回数: 「人口・都市 2 回」と書いたうえで年を 1 つ(2013)しか挙げていません。復活の警戒の表でも 2013 の 1 回だけです。
  • 社会の江戸時代の回数: 「江戸時代 3 回(2013・2018・2021・2024 の柱として 3〜4 回)」と、回数そのものが幅を持った書き方になっています。
  • 国語の大問 2 題の構成: 復活の警戒の表では「2005〜2014 に多い」、科目別の詳細では「2019 年以降は 3 題が続いている」としており、2015〜2018 年度の扱いがはっきりしません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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