関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

中央大学附属横浜中学校の過去問分析

共学私立神奈川県横浜市都筑区

重要結論

  1. この学校は「何番に何が来るか」が 10 年以上動きません。理科は物理→化学→生物→地学の 4 大問が 2015〜2026 の 12 年連続、社会は地理→歴史→公民の 3 大問が 2012〜2026 の 15 年連続です。
  2. 一方で中身(題材・単元)は毎年入れ替わります。同じ問題がそのまま再登場した例は、精読した 3 年分では見つかりませんでした。
  3. したがって過去問は「出る問題を覚える」ためではなく、同じ大問を、年度を変えて解くために使います。理科の大問 3(生物)だけを 5 年分続けて解く、社会の大問 2 の問 1 だけを 10 年分やる、という縦の使い方がとくによく効きます。

今週やること

  1. 2026 年度の社会 大問 2 の問 1 を解き、答えられなかった語だけを漢字で 3 回ずつ書き出してみます。
  2. 社会・大問 2 の問 1(7 個の語句補充)を過去問で総ざらいします。通史の重要語を漢字で書けるようにするだけで、毎年 7 問分が計算できます。
  3. 理科・大問 1 の物理を、てこ・かっ車/電流/光/ばね/浮力の 5 本立てで一巡します。3〜4 年周期で回っているので、この 5 つを外さなければ大問 1 は毎年当たります。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 算数 14 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 理科 35 分で 30 問超・社会 35 分で 33 問という密度なので、時間の使い方を身につけることが同じくらい重要になります。
制約(続き): 国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いため、国語について書いたのは 2018・2019・2020 年度に限った話です(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 4 題))。前回の変化: 2014 → 2015 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 3 回: 2013・2014・2015(間隔 1・1)。前回の変化のときの分野の並び: 物理|化学|分野横断|地学|地学 → 物理|化学|生物|地学
  • 社会: 3 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 3 題))。前回の変化: なし(2012〜2025 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 4 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2010 → 2014 の間に 7 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2014。前回の変化のときの分野の並び: 計算|計算|割合・文章題|割合・文章題|割合・文章題|数の性質・規則性|平面図形 → 計算|数の性質・規則性|立体図形|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県横浜市都筑区
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回(2 月 1 日)・4 科(国語・算数・社会・理科)/第 2 回(2 月 2 日 午後)・4 科。募集は男女計 80 名ずつ
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・社会 35 分・理科 35 分(第 1 回・第 2 回とも同じ)
配点 国語 150 点・算数 150 点・社会 100 点・理科 100 点の 500 点満点です。国語と算数が 150 点、理科と社会が 100 点という配点です
旧称 横浜山手女子中学校・高等学校(1994 年)、中央大学横浜山手中学校・高等学校(2010 年)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

この学校は 神奈川県横浜市都筑区 の中央大学附属横浜中学校です。東京都小金井市の中央大学附属中学校とは別の学校で、出題も別物です。取り違えに注意してください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校は「何番に何が来るか」が 10 年以上動きません。理科は物理→化学→生物→地学の 4 大問が 2015〜2026 の 12 年連続、社会は地理→歴史→公民の 3 大問が 2012〜2026 の 15 年連続です。
  2. 一方で中身(題材・単元)は毎年入れ替わります。同じ問題がそのまま再登場した例は、精読した 3 年分では見つかりませんでした。
  3. したがって過去問は「出る問題を覚える」ためではなく、同じ大問を、年度を変えて解くために使います。理科の大問 3(生物)だけを 5 年分続けて解く、社会の大問 2 の問 1 だけを 10 年分やる、という縦の使い方がとくによく効きます。

家でやること 3 つ

  1. 社会・大問 2 の問 1(7 個の語句補充)を過去問で総ざらいします。通史の重要語を漢字で書けるようにするだけで、毎年 7 問分が計算できます。
  2. 理科・大問 1 の物理を、てこ・かっ車/電流/光/ばね/浮力の 5 本立てで一巡します。3〜4 年周期で回っているので、この 5 つを外さなければ大問 1 は毎年当たります。
  3. 算数・大問 1 の (1)(2)(3) を毎日 3 問。分数と小数が混じった多段の四則と、入れ子になった逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の社会 大問 2 の問 1 を解き、答えられなかった語だけを漢字で 3 回ずつ書き出してみます。

注意

  1. 理科 35 分で 30 問超・社会 35 分で 33 問という密度なので、時間の使い方を身につけることが同じくらい重要になります。
  2. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いため、国語について書いたのは 2018・2019・2020 年度に限った話です(→ 13 節)。
  3. 手元の資料は年ごと科目ごとに 1 冊しかなく、第 1 回か第 2 回かの区別ができません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 3 年(2024・2025・2026) 11 年 14 年(2010〜2026) 2011・2012・2013 の資料がない。大問 4・小問 19〜20 が 2014 年度以降ずっと続く
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010〜2026) 2011・2012 の資料がない。大問 4・小問 28〜33
社会 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2012〜2026) 大問 3 が 15 年間ずっと。小問 27〜41
国語 3 年(2018・2019・2020) 2 年 5 年(2010・2016・2018・2019・2020) 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試は 第 1 回(2 月 1 日)と第 2 回(2 月 2 日午後) の 2 回で、どちらも 4 科目です。手元の資料は年ごと科目ごとに 1 冊しかなく、回の区別ができません。第 1 回に相当するものとして扱っています。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、原本の設問文を読み直して確認したもの、または年度別の大問構成をたどって数えたものです。確認できなかったことは「精読した年に限れば」と弱めるか、書いていません。
  • 判読の限界: 図そのものは転写できないため、図形問題の細部(2026 年算数の図形の移動、2026 年理科の光の作図など)は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 資料そのものに 2 つの異常がありました。①「2015 年度の国語」として保管されていた資料は、実際には 中央大学附属中学校(東京都小金井市)のものでした。別の学校なのでこの分析では使っていません。②2020 年度国語の【二】は問七と問八がまったく同じ設問文として転写されており、原本では別の設問だったと考えられます。この 2 問は分けて数えていません。

5. 一番大きな結論

中央大学附属横浜は「何番に何が来るかが 10 年以上動かない」学校です。しかも中身は毎年作り直されます。

  • 理科は「大問 1 = 物理、大問 2 = 化学、大問 3 = 生物、大問 4 = 地学」が 2015〜2026 の 12 年連続です。分野の出題位置(大問の番号と順番)がここまで固いと、準備の設計がまるごと変わります。
  • 社会は「大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史の通史、大問 3 = 公民」が 2012〜2026 の 15 年連続です。大問数は 15 年間ずっと 3 で、一度も揺れていません。しかも大問 2 の問 1 は「文中の 1 〜 7 に当てはまる語句を答えなさい」という 7 個の語句補充が 2024・2025・2026 の 3 年とも同じ場所・同じ言い方で置かれています。
  • 算数は大問 1(10 問の一行題。数行で終わる短い文章題)の中の出題位置が固い科目です。(1)(2) が計算、(3) が逆算、(9) が角度、(10) が立体か円。この 4 枠が 2024・2025・2026 の 3 年とも一致します。大問 1 が計算から始まる形自体は 2019〜2026 の 8 年続いています。
  • 国語は【一】が説明文・論説、【二】が小説です。精読した年と構成を数えた年を合わせた 4 年(2016・2018・2019・2020)でこの順が崩れた年はなく、各大問の問一は漢字 5 問です。
  • 一方で 中身(題材・単元)は毎年入れ替わります。同じ問題がそのまま再登場した例は、精読した 3 年分では見つかりませんでした。出題位置は固いが、そこに座る問題は毎年新しく作られています。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。同じ大問を、年度を変えて解く——つまり「理科の大問 3(生物)だけを 5 年分続けて解く」「社会の大問 2 の問 1 だけを 10 年分やる」という縦の使い方が、この学校ではとくによく効きます。加えて、理科 35 分で 30 問・社会 35 分で 33 問という密度なので、時間の使い方を身につけることも同じくらい重要になります。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 理科と社会に「一郎さん」「花子さん」が住んでいます。理科は 2024(てこの会話文)・2025(地震の会話文)・2026(生物の報告書)の 3 年とも一郎さんと花子さんが登場します。社会も 2024 の牛久保君、2025 のサトシさん、2026 のイツキさんと、生徒が調べたり話したりする形で問題が組み立てられます。理科・社会なのに読解の速さが効くのはこのためです。
  • 前年のニュースが理科の地学枠と社会の公民枠に入ります。2025 理科は 2024 年元日の能登半島地方の地震、2026 理科は 2023 年の電源構成と再生可能エネルギー、2024 社会は「2023 年の気になるニュース」、2026 社会は戦後 80 年。同じ年のニュースを 2 科目で扱うことがあるので、時事の準備は理社まとめてやるのが効率がよいところです。
  • 地元と大学の話題が資料に選ばれます。2025 社会の記述は「中央大学と企業・河川情報センターが浸水センサーを取り付けた」という新聞記事、2026 社会は横浜市と政令指定都市、2026 理科は「横浜のある場所(点 P)」に太陽光パネルを設置する設定。神奈川・横浜と大学に関わる題材がしばしば混じります。
  • 社会の地理は「その土地に住む小学生の生活」で組まれます。2025 は山形県のサトシさん(最上川・米作り・天童将棋駒・日光への修学旅行)、2026 は新潟県湯沢町のイツキさん(苗場山・緑のダム・枝豆・ごみの分別・ガスの科学館)。地名を当てるだけでなく、産業・災害・環境まで一続きで問われます。
  • 国語の説明文は「科学技術と人間」に寄ります。中村桂子(生きものとしての人間)、柏木博(住まいと文化)、石黒浩(ロボットと人間)、串田孫一(考えること)。理科的な題材を人文の言葉で読ませる文章が続いています。
  • 算数は「小さい場合を手で書き出して規則を見つける」問題を最後に置きます。2024 の数表、2025 の「□ に 1〜9 を入れて余りが最大の割り算を作る」、2026 のタイルの辺の本数。答えを当てる問題ではなく、手を動かして実験する問題として設計されているように見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を使った縦の演習は小 6 の夏以降が目安です。11 節の学年別ロードマップも合わせて読んでください。

根拠(何年度の何にもとづくか)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [週末 60 分] 社会・大問 2 の問 1(7 語補充)を過去問で総ざらい。2024・2025・2026 の 3 年とも大問 2 の冒頭に、同じ言い方で 7 個の語句補充があります。通史の重要語を漢字で書けるようにするだけで毎年 7 問が計算でき、この学校でいちばん同じ時間で点になりやすいところです。あわせて原始・古代〜平安を厚く——縄文・弥生の道具、邪馬台国、遣隋使と遣唐使、律令の税、摂関政治の系図、院政。とくに系図・図を見て権力の握り方を説明する練習(2026 の形)を入れます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 理科・大問 1 の物理を 5 本立てで一巡。てこ・かっ車(2013・2020・2021・2024)、電流(2016・2022・2025)、光(2010・2026)、ばね(2014・2019)、浮力と密度(2015・2023)。3〜4 年周期で回っているので、この 5 つを外さなければ大問 1 は毎年当たります。計算の手順(支点まわりのモーメント、直列と並列の電流、鏡の像の距離)を書き出せるところまで。けんび鏡・メスシリンダー・ガスバーナーなどの器具も同じ枠で押さえます(単独の大問としては 5 年周期で来ていて、直近が空いています)。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (1)(2)(3) を毎日 3 問。分数と小数が混じった多段の四則と、入れ子になった逆算(□にあてはまる数を求める計算。「1÷{1−1÷(1+1÷□)}=2024」のような形)。3 年連続で同じ位置にあり、配点の入口として確実に取りにいきます。同じ枠で一行題(数行で終わる短い文章題)のプールを 10 単元で回します——速さ・売買損益・食塩水・つるかめ算(個数を合計から逆算)・和差算・数の性質・場合の数・規則性・縮尺と単位換算・割合と比。1 単元 5 問ずつの薄い反復を週 1 巡。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語・漢字を毎日 10 問。2019・2020 は【一】【二】の両方の冒頭に 5 問ずつ。書き取りと読みの混在です。熟語の構成(「左右」「因果」「起伏」のような組み立て方の分類)と、体の一部・道具を使った慣用句も同じ枠で。(確認: 〜2020 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・図形と規則性の枠を年度を変えて続けて解く。大問 1 の (9) 角度は、正多角形(正五角形・正六角形)が正方形や二等辺三角形と組み合わさる図で角 x を出す形が 3 年連続なので、「正五角形の内角 108 度」「二等辺三角形の底角が等しい」から角を追う手順を反射にします。(10) の立体・円は、展開図からの体積・円柱を切った容器の水・円板のまわりの長さ。図が読めないと手が出ない枠なので、図を自分で描き直す練習まで含めます。立体の切断は 2022・2024・2025 に大問で使われ、立方体を 3 点を通る平面で切る形が中心。切り口の形・体積比・2 つの切断面の交わりまで踏み込みます。規則性は逆引き——「450 は何行何列目か」(2024)、「タイルが 91 枚のとき辺は何本か」(2026)のように、n 番目の値を出す向きだけでなく値から n を逆に求める練習を必ず入れます(3 年とも最後の設問がこの形でした)。2026 は「重なる部分の面積と時間の関係」をかかせているので、図形の移動・水量はグラフに起こす手も残しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・資料を比べて書く記述と、図表の読み取り。勘合貿易と朱印船貿易(2025)、藤原氏と北条氏の権力の握り方(2026)、家族経営と法人経営(2026)。共通点 1 文・違い 1 文・根拠の資料名 1 文の 3 文で書く形を作ります。図表は毎週 2 題——雨温図、河川の月別水量、昼間人口と夜間人口、工場数と生産額の帯グラフ。数値そのものより「どの指標が何を意味するか」を言葉にします。「誤っているものを 1 つ選ぶ」4 択は、選択肢 1 行ずつを「事実か・時代が合っているか・主語が合っているか」で切る手順で数をこなします。文字種の指定(「漢字 2 字」「カタカナ 4 字」「6 字」)は、答えを書いた後に必ず読み返す癖をつけます。秋以降は前年のニュースを制度の言葉に翻訳するノートを作り、月ごとの出来事を「憲法の何条」「三権のどこ」「国際機関のどれ」に結びつけます(大問 3 は 3 年ともこれを会話文で問いました)。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・35 分で 30 問の配分と、長い選択肢への対処。選択肢が 8 択で長文というのがこの学校の標準で、分からない 1 問に 3 分使うと 3 問分が飛びます。「言葉の組み合わせ」を選ばせる形には、空欄を先に自分の言葉で埋めてから選択肢を上から消す手順で当たります。3 年とも一郎さん・花子さんの会話で誘導される大問があるので、理科の会話文だけを集めて音読する練習がそのまま得点になります。大問 2 の化学は「表から比例を読む計算」に絞り(気体の重さ、質量保存、溶解度、状態変化。3 年ともグラフか表から比例定数を読み、四捨五入の桁指定に従って答える形でした)、大問 4 の地学は前年のニュースと結びつけて準備します(地震の P 波・S 波と初期微動継続時間、気象の前線と湿度、太陽の南中高度と季節。前年に大きな地震・気象災害・エネルギー関連の話題があれば、それが地学枠に入ると考えて備えます)。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・記述と抜き出しを「本文の言葉で」。20〜50 字の記述は「文中の表現を用いて」という条件がつくことが多く、自分の言葉で言い換えるより本文の表現を組み替えて字数に収める形が求められます。「〜から。」「〜ということ。」の結び方まで含めて練習します。字数指定つきの抜き出し(「四十五字以上五十字以内」など)は、探す前に長さの見当をつけること。空欄つきの説明文を埋める記述は「①(三字)・②(九字)」のように長さまで指定されるので、字数から逆に本文の語を探します。接続語(そして・それとも・すなわち・ましてや・むしろ)と性質を表す語(現代的・象徴的・論理的・魅力的)の空欄補充は、前後の論理関係だけで決める練習を週 2 回。〇×判定は選択肢 4〜5 本を 1 本ずつ本文と照合し、「どこが違うか」を指で押さえます。最後の 1 問に 5 分を残す時間配分で。説明文はロボット・生きもの・住まい・考えることといった「科学技術と人間」を軸に、同じ主題の新書の子ども向け版を数冊読んでおきます。(確認: 〜2020 年度)

4 科目に共通するのは、読む量が多いことです。理科と社会は設問文だけで A4 で 20 頁前後に相当します。時間を計った演習の回数を、他校より多めに積んでください。


8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 4・小問 19〜20・50 分・150 点。大問 1 が 10 問の一行題(2014 年度以降ずっと) 大問 1 の (1)(2)(3)(9)(10) は 3 年連続で同じ種類。大問 2〜4 は立体の切断・規則性・割合と比・数の性質から抽出 逆算(大問 1 (3))と角度(同 (9))、そして規則性の逆引き(値から順番を求める)
理科 非常に高い。物理→化学→生物→地学の 4 大問が 12 年連続。35 分・100 点・小問 30〜33 記述ゼロ。選択が 5〜6 割だが選択肢が長文。分野内は 3〜4 年周期で単元が回る 物理 5 分野(てこ・電流・光・ばね・浮力)の計算と、長い選択肢を読み比べる速さ
社会 非常に高い。地理→歴史→公民の 3 大問が 15 年連続。35 分・100 点・小問 32〜33 記述が年 2〜4 問。資料を比べて説明させる。大問 3 は前年のニュースを会話文で扱う 大問 2 問 1 の 7 語補充(3 年連続で同じ場所)と、資料 2 点以上を比べて書く記述
国語 高い(精読した年と構成を数えた年の計 4 年)。説明文+小説の 2 大問・小問 18〜19・50 分・150 点 記号選択が主軸。記述は 20〜50 字が 1〜2 問。抜き出しの字数指定が細かい 漢字 10 問(各大問の冒頭)と、長い字数指定の抜き出し

4 科目に共通しているのは、「どこに何があるか」が読む前から分かっている代わりに、中身は毎年新しいという点です。出題位置が分かっているぶん、時間配分と単元の広さで差がつく設計になっています。

8-1. 算数(50 分・150 点・大問 4・小問 19〜20)

原本を精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。大問の並びと役割は 3 年とも同じで、年度別の大問構成をたどると大問 1 が計算から始まる形は 2019〜2026 の 8 年続いています。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1(10 問・「次の □ にあてはまる数を求めなさい」の一行題) 大問 2(3 問・図形または量) 大問 3(3 問・立体/割合/規則性) 大問 4(3〜4 問・規則性/数の性質/仕事算)
2024 下記の 10 枠表を参照 割合と比(重さの違う容器 A・B で水を移し替える) 立体の切断(1 辺 1cm の立方体の 6 面に立体を貼りつけた形を 3 頂点で切る) 規則性(1・2・3・4… を表に並べ、何行何列目かを逆に問う)
2025 下記の 10 枠表を参照 立体の切断(1 辺 6cm の立方体 ABCD-EFGH を 3 点で切る) 割合と比(3 つの農家 A・B・C の収穫量と規格外野菜) 数の性質(□ に 1〜9 を入れて割り算の式を作り、余りを最大にする)
2026 下記の 10 枠表を参照 図形の移動(長方形を組み合わせた図形 A が毎秒 2cm で動き、長方形 B と重なる) 規則性(正方形・正六角形のタイルを並べたときの枚数と辺の本数) 仕事算(毎月一日に商品 A・B を 5:4 で仕入れ、売り切れる日を追う)

大問 1 の 10 枠(精読した 3 年)

大問 1 は 10 問です。この 10 枠の並びが 3 年ともほぼ同じ位置に同じ種類の問題を置いています。列が多いので前半 (1)〜(5) と後半 (6)〜(10) に分けます。

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年度 (1) (2) (3) (4) (5)
2024 小数の四則(0.5+0.25+0.125 の積) 分数・小数の混合四則 逆算(1÷{1−1÷(1+1÷□)}=2024) 和差算・分配算(あめを弟にあげる) つるかめ算(100 円玉・50 円玉・10 円玉)
2025 整数の四則(かっこ・÷18) 帯分数の混合四則 逆算 池の周りを回る 2 人 規則性(3/4 だけはね上がるボール)
2026 分数と整数の四則 分数・小数の混合四則 逆算 縮尺と速さ(1 万 5 千分の 1 の地図) 速さ(4km を 2 つの速さで)

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年度 (6) (7) (8) (9) (10)
2024 速さ(途中で速さを変える) 規則性(1 分ごとに分裂する細胞 A・B) 規則性(99 から順に足して和が 2024) 角度(AB=AC の三角形と正三角形 DEF) 図形(直角三角形の板と半径 7cm の円板 3 つ)
2025 売買損益(定価 2025 円のトレーナー) 数の性質(5 円切手と 6 円切手で作れない最高額) 場合の数(A〜D の 4 人の並び) 角度(平行な 2 直線と正六角形) 図形(展開図を組み立てた立体の体積)
2026 売買損益(原価・定価・2 割引き) 食塩水の濃度(□% に 6% を加える) 数の性質(かけ算の下 4 けたが 6202) 角度(正五角形と正方形が一辺で重なる) 図形(円柱を半分に切った容器と水)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 の (1)(2) は計算、(3) は逆算。これが 3 年連続で一致します。導入文「次の □ にあてはまる数を求めなさい。解答用紙には答えだけを記入しなさい。」も 3 年とも同じ書き出しです。
  • 大問 1 の (9) は角度です。3 年連続で、しかも 3 年とも「正多角形や二等辺三角形が組み合わさった図で角 x を求める」形。2024 は正三角形と二等辺三角形、2025 は平行線と正六角形、2026 は正五角形と正方形でした。
  • 大問 1 の (10) は図形の重い 1 問です。2024 は円板 3 つのまわりの長さ(円とおうぎ形)、2025 は展開図からの体積、2026 は円柱を半分に切った容器の水。3 年とも「立体か円」でそろっています。
  • (4)〜(8) の 5 枠は文章題のプールです。速さは 2024・2026、売買損益は 2025・2026、数の性質は 2025・2026、規則性は 2024・2025 と、10 単元ほどから毎年 5 つが引かれています。
  • 大問 2〜4 のうち 1 つは必ず規則性か数の性質です(2024 大問 4・2025 大問 4・2026 大問 3)。年度別の大問構成をたどると、規則性は 2022・2023・2024・2026、立体の切断は 2022・2024・2025 に大問として入っています。
  • 大問 1 が計算・一行題の位置に来ることは 2019〜2026 の 8 年続いています。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に置かれている、という意味の固定です。

問い方のくせ

  • 逆算(大問 1 (3))が 3 年連続で同じ枠にあります。しかも 2024 は答えが 2024、2025・2026 も分数と小数が混じった多段の逆算で、「1÷{1−1÷(1+1÷□)}」のような連分数風の入れ子が好まれています。ここは毎年同じ場所にあるので、練習に時間をかける価値がもっとも確実に返ってきます。
  • 数え上げ・実験させる問題を最後の大問に置きます。2024 は数表の逆引き(450 は何行何列目か)、2025 は「□ に 1〜9 を入れて余りが最大の割り算を作る」、2026 は「タイル 91 枚のときの辺の本数」。いずれも具体的な小さい場合を手で書き出し、規則を見つけてから一般化するという同じ手順で解けます。
  • 解答は 3 年とも短答(語句や数値を短く答える形式)が 95%。記号選択はゼロです。残りの 1 問は、2024・2025 が「何行何列目ですか」「式を作りなさい」といった答え方が単一の数値でないもの、2026 がグラフの作図(重なる部分の面積と時間の関係)でした。
  • 大問 2〜4 の (1)(2)(3) は、(1) で具体を 1 つ求め、(2) で条件を足し、(3) で逆に問う、という積み上げの並びが 3 年とも共通です。(1) を落とすと大問ごと崩れる作りなので、最初の 1 問を丁寧に取ることが得点に直結します。

8-2. 理科(35 分・100 点・大問 4・小問 30〜33)

原本を精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024 てこ・かっ車(一郎さんと花子さんが先生と考える会話文。6 問) 気体の性質と質量保存(気体 A〜E の同定、水上置換・下方置換、窒素原子の個数、水 3.6g を作る酸素の量。8 問) 種子の発芽(たねのつくり、発芽の条件、着色液の移動量から呼吸を測る装置。7 問) 流水のはたらき(川の水量、濁流、粒の大きさと流速で運ばれ方が変わるグラフ。9 問)
2025 電流と磁石(電球の並列・直列、方位磁針の振れ方、電熱線。6 問) 熱と状態変化(液体窒素で二酸化炭素・酸素・空気を冷やす実験 1〜4。10 問) 昆虫とヒト(バッタの口、複眼と単眼、目のつくりともうまくに映る像。6 問) 地震(2024 年元日の能登半島地方の地震。P 波・S 波の速さから初期微動継続時間、逆断層。11 問)
2026 光の反射(平面鏡の入射角、全身を映す鏡の最短の長さ、2 枚の鏡の角度とコインの像の数。8 問) 溶解度と再結晶(100g の水に溶ける限界量、飽和水溶液を冷やして出る固体 48g。6 問) 動物の誕生(受精卵の初期の成長、ヒト・サケ・メダカの卵の大きさ、飼育条件のグラフ。7 問) 太陽と再生可能エネルギー(2023 年の再生可能エネルギーの割合、太陽光パネルの角度、南半球での太陽の軌道。10 問)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 = 物理、大問 2 = 化学、大問 3 = 生物、大問 4 = 地学。この 4 分野の並びが 2015〜2026 の 12 年連続で動いていません。精読した 3 年もこの通りでした。この学校で「大問 3 は生物」と決め打ちして準備できるのは大きな利点です。
  • 大問 4(地学枠)に前年の出来事が入ります。2025 は 2024 年元日の能登半島地方の地震、2026 は 2023 年の電源構成の表を使った再生可能エネルギー。2024 は流水のはたらきで時事色は薄かったものの、2 年連続で「前年のニュース → 地学の計算」という作りになっています。
  • 物理枠は「てこ・かっ車 → 電流 → 光」と分野内で回ります。年度別の大問構成をたどると、てこ・つり合いは 2013・2020・2021・2024、電流は 2016・2022・2025、光は 2010・2026、ばねは 2014・2019、浮力・密度は 2015・2023。3〜4 年周期でひと回りする形が続いています。
  • 化学枠も同様に回ります。気体の性質は 2015・2016・2024、質量保存は 2018・2021、水溶液は 2020・2022、熱と状態変化は 2017・2025、燃焼は 2023、溶解度は 2026。
  • 生物枠は人体が 2015・2018・2022・2025 と 3〜4 年おき、植物のつくりが 2020・2021・2023、動物の誕生が 2019・2026、種子の発芽が 2010・2024。
  • 同じ問題がそのまま出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に置かれる、という意味の固定です。

問い方のくせ

  • 四捨五入の指示が大問の導入文に付きます。2024 の大問 2 は「特に指示のない限り, 答えが小数になる場合は小数第 1 位を四捨五入して整数で答えなさい」、2025 の大問 2 は「答えが小数になる場合は小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位で答えなさい」。計算のある大問の頭に必ずこの断りが来るので、読み飛ばすと全滅します。
  • 選択肢が長く、しかも「言葉の組み合わせ」を選ばせます。「(あ)〜(え)にあてはまる言葉の組み合わせとして最も適するものをア〜クの中から 1 つ選び記号を書きなさい」の形が 2025・2026 で繰り返し出ます。1 つでも語をまちがえると組み合わせごと外れるので、空欄を全部埋めてから選択肢と照合する手順が要ります。
  • 選択肢の数が多い科目です。「1〜12 の中から 1 つ」(2024 大問 4)、「ア〜ク」(2025 大問 2・2026 大問 3)、「ア〜キ」(2025 大問 1)と、4 択で済むことは少なめです。
  • 「2 つ選び」がほぼ毎年あります。2024 大問 4 (ア)、2026 大問 4 (3)(8)。「すべて選び」も 2024 大問 2 の (エ)(カ) にありました。1 つだけ選んで終わらせない読み方が要ります。
  • 会話文で誘導する大問が必ず 1 つ以上あります。登場人物は 3 年とも「一郎さん」「花子さん」。2024 は物理、2025 は地学、2026 は生物の報告書として登場します。会話の中に解き方が書いてあるので、理科なのに読解の速さが効きます。
  • 記述はゼロ(精読した 3 年)。作図は 2024 に 1 問(てこの力の大きさと距離の関係をグラフに書く)。
  • 漢字指定が出ます。2025 大問 4 (3)「漢字で答えなさい」、2026 大問 3 (2)「漢字 2 字で答えなさい」。

8-3. 社会(35 分・100 点・大問 3・小問 32〜33)

原本を精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2024 A〜C の文から都道府県を当てる(自動車工業・菊の電照栽培・IC 工場の分布・利根川・十勝の農地。12 問) 「日本」という範囲の通史(旧石器〜戦後の領土問題。『蛍の光』の歌詞変更を史料として読む。10 問) 牛久保君のクラスが 2023 年の気になるニュースをまとめる(一票の格差・小選挙区制・憲法 96 条と 9 条・リコール・G7・地球環境。11 問)
2025 山形県に住むサトシさんの生活(最上川の水量グラフ・米作りの代かき・天童将棋駒・日光への修学旅行・昼間人口と夜間人口・浸水センサーの新聞記事。11 問) A〜F の文章による通史(丸木舟・遣唐使・阿倍仲麻呂・北前船・クラーク・第一次世界大戦。勘合貿易と朱印船貿易の比較。11 問) 先生と久保さんの会話(観光公害・円とドル・需要と供給・裁判官・電子マネー・条例・憲法 25 条・選挙権。11 問)
2026 新潟県湯沢町に住むイツキさんの生活(苗場山の雨温図・緑のダム・枝豆の消費・ごみの分別・液化天然ガスの輸入先・フードマイレージ。11 問) A〜F の文と【図I】〜【図V】による通史(摂関政治の系図・院政・元寇後の北条氏・幕末の関税・満州事変・WTO。10 問) 2025 年の夏休み明けの先生と小学生の会話(選挙法の改正・国会・内閣・横浜市と政令指定都市・地方自治・国連・戦後 80 年。11 問)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史、大問 3 = 公民。この並びが 2012〜2026 の 15 年連続で動いていません。大問数は 15 年とも 3、小問は 27〜41 で、直近 5 年は 32〜35 に収まっています。
  • 大問 2 の問 1 は「文中の 1 〜 7 に当てはまる語句を答えなさい」。この 7 個の語句補充が、2024・2025・2026 の 3 年とも大問 2 の冒頭に、同じ言い方で置かれています(2025 は「ただし, 2 〜 7 は漢字で答えなさい」、2026 は「漢字で答えなさい」の但し書きつき)。最初の 1 問で 7 点分が動くので、ここを落とさない準備がもっとも効率がよいところです。
  • 大問 2 は A〜F などの短い文章を並べた通史です。原始から現代まで一本の流れで問うので、時代の穴が 1 つでもあると連鎖して失点します。近年は原始・古代〜平安が主軸に置かれ(2019・2020・2022・2023・2025 が原始・古代、2021・2024 が飛鳥・奈良、2026 が平安)、そこから近現代まで下りていきます。
  • 大問 3 は会話文が 3 年連続です。2024 は生徒がニュースをまとめる形、2025・2026 は先生と生徒の会話。下線部①〜⑪におよそ 11 問がぶら下がる形も 3 年とも同じでした。
  • 大問 3 に前年の出来事が入ります。2024 は「2023 年の気になるニュース」、2026 は「2025 年の夏休みが終わったあと」の会話で戦後 80 年に触れています。前年 1 年分のニュースを制度の言葉に翻訳する準備が毎年必要になります。
  • 大問 1 の地理は、2025・2026 が「その土地に住む小学生(サトシさん・イツキさん)の生活を追う」形で 2 年連続。2024 は都道府県当てでした。地名を当てるだけでなく、生活・産業・災害まで一続きで問うのが近年の作りです。

問い方のくせ

  • 「誤っているものを 1 つ選び番号で答えなさい」が主力です。選択が 61〜72% を占め、そのほとんどが 4 択(ときに 1〜5・1〜8)の正誤判定。選択肢 1 本ずつが 2〜3 行の説明文なので、読む量がそのまま時間を食います。
  • 正誤の組み合わせを選ばせる形が毎年あります。2024 大問 3 問 1(表 1・表 2 から読める A と B の正誤)、2025 大問 3 問 4(X と Y の正誤)、2026 大問 3 問 8(ア〜ウの正誤を 1〜8 から)。1 つ判断を誤ると組み合わせごと落ちます。
  • 記述は年 2〜4 問(2024 が 4 問、2025 が 2 問、2026 が 4 問)。字数の指定より「資料を参照して説明しなさい」の形が中心で、2026 大問 2 の問 2 は【図I】〜【図V】の系図を見比べて藤原氏の権力の握り方・院政と北条氏の違いを説明させます。2025 大問 2 問 10 は資料 A〜D から勘合貿易と朱印船貿易の違いを説明させました。手元の資料だけを根拠に、比較して書く練習が要ります。
  • 文字種・字数の指定が細かい科目です。「漢字で答えなさい」「漢字 2 字」「漢字 5 字」「カタカナ 4 字」「6 字で答えなさい」。守れないと 0 点になる指定なので、答えを書く前に指定を読み直す癖をつけます。
  • 図表・グラフから読ませる問題が毎年出ます。工場数と生産額の帯グラフ(2024)、3 河川の月別水量(2025)、4 都市の雨温図(2026)、昼間人口と夜間人口の表(2025)。図のある小問はおよそ 4 分の 1 です。
  • 並べ替えもあります(2024 大問 1 問 3 の自動車生産の工程を順に並べる)。
  • 地元ネタ・自校ネタが混じります。2025 大問 1 問 6 は「中央大学と企業・河川情報センターが浸水センサーを取り付けた」という新聞記事、2026 大問 3 問 5 は横浜市と政令指定都市。神奈川・横浜と大学に関わる話題が資料に選ばれる傾向があります。

8-4. 国語(50 分・150 点・大問 2・小問 18〜19。2018・2019・2020 年度で確認)

国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)科目です。この節に書いたのは 2018・2019・2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしいところです。資料のある年は 2010・2016・2018・2019・2020 の 5 年で、2010 年度は 5 大問・34 小問と現在とは別の作りでした。2 大問・18〜19 小問という現在の形は 2016 年度以降の 4 年分で確認できます。

年度×大問の題材表(2018・2019・2020)

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年度 【一】説明文・論説(10 問/9 問) 【二】小説(9 問)
2018 中村桂子『小さき生きものたちの国で』(人間も生きものだという前提から社会を組み立てる) 西條奈加『まるまるの毬』(江戸を舞台に、兄弟と父のいさかい)
2019 柏木博『「しきり」の文化論』(室内で履き物を脱ぐ習慣としきり) 藤岡陽子『手のひらの音符』(団地の三兄弟と水樹)
2020 石黒浩『ロボットとは何か──人の心を映す鏡』(人に似せたロボットと人間のこれから) 森谷明子『春や春』(高校の俳句部・歳時記と季語)

参考として、2016 年度は串田孫一『考えることについて』と阿部夏海『かいぼり』、2010 年度は西研『哲学のモノサシ』と佐藤多佳子『サマータイム』を含む 5 大問でした。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 【一】が説明文・論説、【二】が小説。2016・2018・2019・2020 の 4 年ともこの順で、逆になった年は資料の中にありません。詩・短歌・俳句を独立した大問にした年もありません(2020 は小説の題材が俳句でした)。
  • 各大問の問一は漢字です。「ア〜オについて、カタカナを漢字に直し、漢字は読みをひらがなで答えなさい」という同じ言い方で、2019・2020 は【一】【二】の両方の冒頭に置かれています(合わせて 10 問)。2018 は【一】だけでした。書き取りと読みが混在する 5 問セットという作りは 3 年とも同じです。
  • 問二〜問三あたりに空欄補充が来ます。「A 〜 D に入れるのにもっともふさわしい言葉を次の中から選び、それぞれ番号で答えなさい」。接続語(そして・それとも・すなわち・ましてや・むしろ)と、性質を表す語(現代的・象徴的・論理的・魅力的)の 2 種類があります。2019・2020 は両方の大問に入っています。
  • 最後の設問が「〇×判定」になることがあります。「本文の説明としてふさわしいものには〇、ふさわしくないものには×を書きなさい」が 2018 の【一】【二】と 2020 の【二】に出ています。選択肢を 1 本ずつ本文と照合する作業なので、最後に時間を残しておかないと崩れます。
  • 同じ問題がそのまま出るのではなく、同じ種類の設問が同じ順で並ぶという意味の固定です。

問い方のくせ

  • 抜き出しの字数指定が細かい科目です。「文中から四十五字以上五十字以内で」(2019)、「二十字以内の表現を文中から探し、はじめとおわりの三字を書きなさい」(2020)。範囲の広い抜き出しなので、先に指定字数を見て、その長さの文をねらって探す手順が要ります。
  • 記述は 20〜50 字が 1〜2 問。「二十字以内で説明しなさい」(2019【一】)、「四十字以内で説明しなさい」(2019【二】・2020【二】)、「五十字以内で答えなさい」(2018【二】・2020【一】)。「文中の表現を用いて」という条件がつくことが多く、本文の語をそのまま使って短くまとめる書き方が求められます。
  • 空欄つきの説明文を埋める形の記述が多い作りです。「次の説明の( )の部分にあてはまる言葉を答えなさい」「①(三字)・②(九字)に合うように」。自由に書かせるより、枠を与えて中身を埋めさせる設計になっています。
  • 語句・熟語の知識問題が毎年入ります。四字熟語の空欄(2018)、「左右」と同じ構成の熟語をすべて選ぶ(2020)、慣用句の意味(「立つ瀬がない」2018、「下駄をはかせる」2019、「放物線を描く」2019)。
  • 文学史が入ることがあります。2020 は「古池や蛙飛び込む水の音」の作者を選ばせました。
  • 小説では誰の発言かを選ばせる設問があります(2018【二】問七)。会話が続く場面で話者を追う読み方が要ります。
  • 形式の比率は 3 年とも、記号選択が 44〜58%・短答が 37〜44%・記述が 5〜11%。記号選択が主軸で、記述は 1〜2 問です。
  • 本文の量が多い科目です。精読した 3 年の本文は合わせて 1 万字を超える年があり、2 本の長文を 50 分で読み切る速さが前提になっています。小問は 18〜19 問なので、設問 1 つあたりの時間より読む時間の確保が効きます。
  • 古文・漢文を独立した大問にした年は、精読した年と構成を数えた年の計 4 年(2016・2018・2019・2020)にはありません。
  • 2010 年度にあった「熟語の構成」「漢字の読み」を独立した大問にする形は 2016 年度以降なくなり、大問の中の 1 問として残っています。

資料の異常(国語)

  • 2020 年度の【二】は、問七と問八がまったく同じ設問文(「理香も負けないように言葉をはさんだ」の理由を説明の空欄に入れる形)として転写されています。原本では別々の設問だった可能性が高く、この 2 問は分けて数えていません。
  • 2015 年度として保管されていた国語の資料は、実際には中央大学附属中学校(東京都小金井市)のものでした。別の学校の資料なので、この分析では使っていません。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

年度別の大問構成をたどると、次の単元は直近の大問には出ていませんが、それ以前は繰り返し使われていました。最終確認年度は、その単元が大問の主題として最後に確認できた年度です。

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科目 単元 大問で使われた年 最終確認年度 状況
算数 時計算 2023 2023 大問で 1 回使われたあと 3 年なし。大問 1 の文章題枠に単発で戻る形がありうる
算数 平面図形の求積を主題にした大問 2015・2016・2017・2018・2021 2021 大問としては 5 年出ていない。近年は大問 1 の (10) に吸収されている
算数 流水算 2017 2017 長く出ていない。2025 は池の周りを回る形だった
算数 消去算 2017 2017 同上。売買損益・割合と比の中に紛れる形で戻る余地がある
算数 場合の数を主題にした大問 2018 2018 大問としては長く不在。2025 は大問 1 (8) の一行題に入った
算数 仕事算 2022・2026 2026 4 年おきに大問で来ている
算数 立体の切断 2022・2024・2025 2025 直近で最も使用頻度が高い。2026 は出なかったので、次年度は警戒すべき枠
理科 物理・ばね 2014・2019 2019 5 年周期だったが 2019 のあと 7 年なし。てこ・かっ車との複合で戻る形が最も濃い
理科 物理・浮力と密度 2015・2023 2023 8 年おき
理科 化学・燃焼 2013・2023 2023 10 年おき。直近が 2023 なのでしばらく先か
理科 生物・こん虫と動物の分類 2017 2017 単独の大問としては 9 年なし。2025・2026 は他の大問の一部として入った
理科 生物・生態系と食物連鎖 2016 2016 同上。2026 は大問 3 の最後の 1 問だけ
理科 地学・気象(前線・湿度・雲) 2013・2015・2018・2022 2022 3〜4 年周期で来ていて 2022 が最後。次の周期に入っている
理科 地学・月の満ち欠け 2013・2017 2017 大問としては 9 年不在。太陽・地震で埋まってきたが、周期としては上限
理科 地学・地層と岩石 2016・2020 2020 4 年周期だったが 6 年なし
理科 実験器具の使い方(単独の大問) 2014・2019 2019 5 年周期。2024 のあと出ていないので、けんび鏡・メスシリンダー・ガスバーナーは押さえておく
社会 地理・地図と地形(地形図・日本の地形) 2017 2017 大問 1 の主題としては 9 年不在。2026 は苗場山と雨温図で地形に触れたが、読図そのものは出ていない
社会 地理・都道府県の同定を主題にした形 2012・2013・2024 2024 2024 に一度戻った。3 年周期とも 11 年周期とも読めるので、県名と特産の対応は毎年の備えとして持っておく
社会 地理・観光と地域おこし 2015・2025(大問 3 の観光公害) 2025 大問 1 の主題としては 11 年ぶりが近い
社会 歴史・江戸時代を主題にした大問 2015・2017・2018 2018 8 年不在。通史の中では毎年触れられるが、江戸を軸に据えた年は久しい
社会 歴史・近代の戦争と大正昭和前期 2016 2016 10 年不在。2024・2026 は通史の後半として触れられている
社会 公民・日本国憲法の条文を主題にした大問 2014・2016・2022 2022 3〜6 年周期で 2022 が最後。次の周期に入っている
社会 公民・人権と多様性 2023 2023 3 年前。25 条(2025)・9 条と 96 条(2024)と、条文は毎年どこかに出る
社会 公民・人口と都市問題 2020 2020 大問 3 の主題としては 6 年不在(小問では 2024・2025 に登場)
国語 時代小説 2018 2018 小説の舞台は江戸の武家(2018)、団地の兄弟(2019)、高校の部活(2020)と幅がある。時代小説が 1 度入っているので、現代の学校ものだけに慣れない方がよい

国語の説明文のテーマは「人間と自然・生きもの」(2018)、「住まいと文化」(2019)、「ロボットと人間」(2020)、「考えるとはどういうことか」(2016)と、科学・技術と人間の関わりが繰り返し選ばれています(→ 6 節)。


10. 形式面の注意

4 科目に共通する点

  • 配点は国語 150・算数 150・理科 100・社会 100 の 500 点満点(第 1 回・第 2 回とも同じ)。理社が 100 点ずつというのは軽くありません。時間は国算 50 分・理社 35 分です。
  • 理社は 35 分で 30 問超という密度で、1 問あたり 1 分強しかありません。しかも設問文の量が多く、読む速さがそのまま得点になります。
  • 記述があるのは社会(年 2〜4 問)と国語(年 1〜2 問)だけです。算数・理科の記述は精読した 3 年でゼロでした。
  • 作図はまれに出ます。算数は 2026 に 1 問(グラフ)、理科は 2024 に 1 問(てこのグラフ)。3 年に 1 回ほどの頻度ですが、出ると配点が大きくなります。
  • 文字種・字数の指定が細かい入試です。社会は「漢字 2 字」「漢字 5 字」「カタカナ 4 字」「6 字」、理科も「漢字で」「漢字 2 字で」、国語の抜き出しは「四十五字以上五十字以内」。守れないと 0 点になる指定なので、答えたあとに指定を読み返す癖が要ります。
  • 四捨五入の桁指定が理科の計算にほぼ毎回つきます(「小数第 1 位を四捨五入して整数で」「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位で」)。大問の導入文に書かれているので、読み飛ばすと全滅します。
  • 選択肢の数が多い入試です。理科はア〜ク(8 択)・1〜12、社会は 1〜5・1〜8 が普通で、4 択で済む問題のほうが少なめです。

科目ごとの点

  • 算数: 小問は 19〜20 問なので 1 問あたり 2 分半。うち 10 問が大問 1 の一行題なので、前半 10 問を 20 分以内で抜けられるかが時間配分の分かれ目になります。円周率は 3.14 で、2026 年度は大問 1 の導入文に「ただし, 円周率は 3.14 とします」と明記されています。単位は問題文に印字されます(cm³・度・秒・個 など)。「もっとも簡単な整数の比で答えなさい」(2025 大問 3 (3))のような答え方の指定がときどき付きます。作図がここ 3 年で出たのは 1 回だけですが、グラフをかかせる可能性は残っていると見ておくのが安全です。
  • 理科: 小問は 30〜33 問なので 1 問あたり 1 分強。この時間で 4 分野を回す密度は高く、読む量も多くなります(設問文の総量は A4 で 20 頁前後に相当)。図のある小問は全体の半分ほどで、とくに物理枠は図が読めないと手が出ません(2026 の光は図 1〜図 10 まで使います)。単位は問題文で指定されます(g・cm/秒・V・A・km/秒 など)。「小数第 1 位まで答えなさい」「整数で答えなさい」の桁指定が計算問題にほぼ毎回つきます。選択が 5〜6 割、短答が 4〜5 割で、記号選択が主軸ですが、選択肢が長文なので「選ぶ」より「読み比べる」に近い作業になります。
  • 社会: 小問 32〜33 問で 1 問あたり 1 分強。ただし読ませる文章量が多く(設問文の総量は A4 で 19 頁前後、導入の文章だけで 3000 字近い)、実質は「読む速さの試験」に近い科目です。作図はありません。記述の解答欄は行数で分量が決まる形です。記述に配点が寄る年があり(2024・2026 は記述 4 問)、捨てずに部分点を取りにいく方が期待値が高くなります。
  • 国語: 4 科目のなかで算数と並んで配点が最も大きい科目です。作図・図表の読み取りはありません。記述の字数指定は「〜字以内」の形なので、マス目に収める練習より、指定より 2〜3 字短く収める感覚を作っておきます。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形の基本・読解・漢字語彙の 4 本。この学校で最終的に効く入口だけを触ります——①分数と小数を行き来する計算(算数の大問 1 の (1)(2) はここに直結)、②角度の基本(正三角形・二等辺三角形・正多角形の内角)、③漢字の書き取りと読み、④都道府県と特産の対応。時間計測はまだしません
小 5(幅) 1 週間の時間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は③漢字の書き取りと読み、および算数の一行題(速さ・売買損益・食塩水・つるかめ算(個数を合計から逆算。受験用教材の単元)・和差算・数の性質・場合の数・規則性・縮尺と単位換算・割合と比)を 1 単元 5 問ずつ薄く反復する枠に当てます。週末 60 分は理社の全分野をひととおり学び終える枠です。順番は、理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野をまんべんなく(大問の出題位置が 4 分野で固定されているので、1 分野の穴が毎年 1 大問ぶんの穴になります)、社会は通史を原始から現代まで一度通し(大問 2 が通史なので、時代の抜けが連鎖して失点します)、国語は説明文(科学技術と人間)と小説の両方を読む習慣を作ります。ただし国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は 同じ大問を、年度を変えて解きます(理科の大問 1 だけを 5 年分、社会の大問 2 の問 1 だけを 10 年分、算数の大問 1 の (9)(10) だけを 5 年分)。秋以降は1 年分を、時間を計って解く演習に切り替え、理科 35 分・社会 35 分の密度に体を慣らします

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。理科の 4 分野・社会の通史・算数の一行題プールという 3 つの「広さ」が、そのまま大問の出題位置に対応しているからです。出題位置が固定されているということは、穴のある分野がそのまま毎年 1 大問ぶんの失点になるということでもあります。逆に言えば、小 5 で 4 分野・通史・一行題プールを一度でも通してあれば、小 6 では「同じ大問を、年度を変えて解く」という効率のよい演習にすぐ入れます。小 6 から始める場合は、まず出題位置の地図(8 節の題材表)を先に頭に入れて、穴のある出題位置から埋めるのが近道になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(男女の注記は自動集計の表をそのまま写しました)。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2020 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

  • 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数・国語が近く(理科・社会は計算対象外)。算数の一行題の並びが近いので、大問 1 の 10 問を年度横断で潰す演習が使いやすいところです。
  • 実践学園中学校(東京都・共学)— 国語・社会が高く、理科・算数はやや離れます。社会の 3 大問構成と記述の練習が重なります。
  • 文教大学付属中学校(東京都・共学)— 国語・社会が近く、算数・理科は離れます。国語の説明文+小説という 2 本立ての設問の並びが近い学校です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

ただし 理科だけは事情が違います。本校の理科は「物理→化学→生物→地学の 4 大問が 12 年連続」という並びの固さが特徴で、出題構造が近い学校に挙がる 8 校はいずれも理科の近さが 55〜78 にとどまります。理科の出題位置をなぞる演習は、この学校自身の過去問でしかできないと考えたほうがよいところです。


13. 資料の限界

  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。国語・算数 50 分/理科・社会 35 分という構成は第 1 回・第 2 回に共通なので、どちらの回のものかは特定できません。第 1 回に相当するものとして扱いましたが、第 2 回(2 月 2 日午後)の問題が本ページの記述とどこまで一致するかは、この資料からは言えません。帰国生入試の問題もこの資料には含まれていません。
  • 国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)状態です。資料があるのは 2010・2016・2018・2019・2020 の 5 年で、本ページの国語の記述は 2018・2019・2020 の 3 年を精読して確認したものに限ります。直近 6 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
  • 原本を通しで精読したのは各科目 3 年ぶん(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2018〜2020)です。それより前の年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾った(構成だけ数えた)もので、設問文そのものは確認していません。「3 年連続」「3 年とも」と書いたものだけが原本で確かめた反復です。
  • 算数は 2011・2012・2013 年度の、理科は 2011・2012 年度の、社会は 2010・2011 年度の資料がありません。「〜年連続」の数え方はこの欠けを飛ばして数えているので、実際にはその年に別の並びだった可能性が残ります。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数の分数・単位、理科の図番号の対応、社会の統計の年次には揺れがあります。2024・2025 年度の算数と 2026 年度の理科・社会は、転写の確度がやや低いものとして扱いました。
  • 試験時間・配点は 2026 年度の募集要項の値です。過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果はこのページでは扱っていません。

資料そのものの異常(2 件)

  • 「2015 年度の国語」として収録されていた資料は、実際には中央大学附属中学校(東京都小金井市)のものでした。校名が似ているための取り違えと考えられ、この分析からは外しています。
  • 2020 年度国語の【二】は問七と問八がまったく同じ設問文として転写されており、原本では別の設問だったと考えられます。この 2 問は分けて数えていません。

本ページ内の数え方の食い違い

  • 9 節の「実験器具の使い方(単独の大問)」は、大問で使われた年を 2014・2019 としながら、状況の欄に「2024 のあと出ていない」と書いています。この 2 つは元の資料の記述のまま残しました。器具の単独大問がいつ最後に出たかは、この資料からは確定できません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ