関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

鷗友学園女子中学校の過去問分析

女子私立東京都世田谷区

重要結論

  1. 理科・社会・国語は大問の数と並びが長年変わりません。理科は転写のある 22 年すべてが 4 大問(4 分野 1 題ずつ)、社会は 19 年すべてが 3 大問(地理→歴史→公民の順)、国語は 13 年すべてが 3 大問です。
  2. 算数だけは毎年組み替えます。7〜9 大問・小問 12〜15 で、大問の順番も題材も年ごとに入れ替わります。同じ問題の再登場は精読した 4 年では見つかりませんでした。
  3. そしてどの科目も「書かせる」学校です。算数は 2023・2024 が計算以外の全問に式・考え方の記入指示、社会は記述が毎年 6〜12 問、国語の小説は全問記述です。

今週やること

  1. 算数の速さとグラフを 2023〜2026 の 4 年分通しで解きます。ダイヤグラム(2023 の 3 列車)と「2 人の間の距離」のグラフ(2026)の両方に触れておきます。
  2. 算数は普段から「式→答え」の順に書いて解きます。書いた式がそのまま得点になる形式だからです。
  3. 算数の速さとグラフ・平行線を使う面積比を、2023〜2026 の 4 年分まとめて解きます。どちらも精読した 4 年すべてに 2〜3 問の大問として入っています。

分析年度: 2005〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 最大 22 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 4 年・理科 4 年・社会 4 年・国語 3 年
制約: 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2005 年度から、大問数を数えられた資料 12 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2021 年度)。前回の変化: なし(2005〜2021 年度の、数えられた資料 12 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 4 題(2005 年度から、大問数を数えられた資料 14 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2005〜2026 年度の、数えられた資料 14 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 8 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2024 → 2026 の間に 7 題 → 8 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 4 回: 2014・2016・2019・2026(間隔 2・3・7)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|平面図形|数の性質・規則性|立体図形|平面図形|速さ → 計算|立体図形|場合の数・論理|速さ|数の性質・規則性|割合・文章題|立体図形|平面図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都世田谷区
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2027 年 2 月 1 日 — 4 科(国語・算数・理科・社会)/第 2 回 2027 年 2 月 3 日 — 4 科
試験時間・配点 第 1 回・第 2 回とも 4 科目それぞれ 45 分・各 100 点(合計 400 点満点)
面接 学校の公表資料に面接の記載はありません
旧称 世田谷高等女学校(〜1935)、鷗友学園高等女学校(1935〜1947・学制改革により中学校へ)

上の表は 2027 年度の「入学試験概要(予定)」によるもので、確定版ではありません。最新の募集要項で確認してください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは各年 1 冊・第 1 回相当の問題だけです。第 2 回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 理科・社会・国語は大問の数と並びが長年変わりません。理科は転写のある 22 年すべてが 4 大問(4 分野 1 題ずつ)、社会は 19 年すべてが 3 大問(地理→歴史→公民の順)、国語は 13 年すべてが 3 大問です。
  2. 算数だけは毎年組み替えます。7〜9 大問・小問 12〜15 で、大問の順番も題材も年ごとに入れ替わります。同じ問題の再登場は精読した 4 年では見つかりませんでした。
  3. そしてどの科目も「書かせる」学校です。算数は 2023・2024 が計算以外の全問に式・考え方の記入指示、社会は記述が毎年 6〜12 問、国語の小説は全問記述です。

家でやること 3 つ

  1. 算数は普段から「式→答え」の順に書いて解きます。書いた式がそのまま得点になる形式だからです。
  2. 算数の速さとグラフ・平行線を使う面積比を、2023〜2026 の 4 年分まとめて解きます。どちらも精読した 4 年すべてに 2〜3 問の大問として入っています。
  3. 社会の記述だけ 4 年分を年度を変えて続けて解き、「〜に触れて」の指定語を必ず本文に入れて 2〜3 文で書く練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の速さとグラフを 2023〜2026 の 4 年分通しで解きます。ダイヤグラム(2023 の 3 列車)と「2 人の間の距離」のグラフ(2026)の両方に触れておきます。

注意

  1. 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 資料のある年 年数 精読した年 備考
算数 2005〜2026 22 2023・2024・2025・2026 2023・2025 は転写の確度が低い年(設問の骨格は読める)。2017 年以前は大問 1 が計算でなく文章題で、現在の並びと違う(転写の分類)
理科 2005〜2026 22 2023・2024・2025・2026 精読した 4 年はいずれも確度が高いものです。2026 は問題訂正用紙つき(大問 4 問 3 が全員正解扱い)
社会 2005〜2026(2006・2009・2012 欠) 19 2023・2024・2025・2026 転写の確度が低い年が多い(19 年中 15 年)が、大問構成と設問文は読める
国語 2005〜2017・2021(2009・2018〜2020 欠) 13 2016・2017・2021 2022 年度以降は非掲載。直近 5 年は市販の過去問での補完が前提です

上の表の「精読した年」以外は、構成だけ数えた年として扱っています。

  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 転写元は各年 1 冊のみで、回の表記は転写に残っていません。募集要項では第 1 回(2 月 1 日)と第 2 回(2 月 3 日)があり、ここでは第 1 回相当の 1 冊として扱っています。第 2 回の傾向はこの資料からは分かりません。
  • 試験時間は 4 科目とも 45 分・各 100 点(2027 年度入試概要(予定)の記載。理科の 2024 年度冊子にも「45 分」の記載)。
  • 「毎年」「〜年連続」は、精読した 4 年(2023〜2026)については設問文で確認したものです。それ以前の年について書いた回数は転写データの単元分類の集計で、細部は原本で確認していません。
  • 図そのものは転写できないため、図形問題・実験装置・地形図の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

鷗友学園女子は「理科・社会・国語の器は長年変わらず、算数だけ毎年組み替える。そしてどの科目も“書かせる”」学校です。

  • 算数は 7〜9 大問・小問 12〜15 で、大問の順番も題材も年ごとに入れ替わります(2023 は 7 大問 13 問、2024 は 7 大問 12 問、2025 は 9 大問 14 問、2026 は 8 大問 14 問)。同じ問題の再登場は精読した 4 年では見つかりませんでした。ただし「速さのグラフ」「平面図形の面積比」「立体」「売買損益」「数の性質」は毎年どこかに座ります。2023・2024 は計算以外の全問に「答えを出すために必要な式、図、考え方なども書きなさい」が付きます。
  • 理科は転写のある 22 年すべてが 4 大問(4 分野 1 題ずつ・小問 25〜33)。並び順は年で変わりますが、「長い実験文+表・グラフを読んで数値を計算する短答(語句や数値を短く答える形式)」が各大問の柱で、理由を書く記述と作図が毎年入ります。
  • 社会は転写のある 19 年すべてが 3 大問(地理→歴史→公民の順・小問 26〜32)。記述が毎年 6〜12 問(精読した 4 年は 6・7・8・8 問)で、「〜に触れて説明しなさい」「〔条件〕に従って」の形が多いです。
  • 国語は 13 年すべてが 3 大問。2010 年以降は「小説(全問記述)→ 論説(記述 2 問・うち 1 問が百字級)→ 漢字 5 問」で、記号選択がゼロです。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①算数は単元プールの解法と「途中の式を書く手順」を身につける、②理科・社会・国語は同じ出題位置(大問の番号と順番)の記述・計算を年度を変えて解き、書く量に慣れる——この二つになります。時間の使い方も重要で、社会は 45 分で 28 問(うち記述 8)、理科は 45 分で 30 問前後と、書く分量に対して時間が短いからです。

「速く正確に処理する」だけの科目がなく、4 科目とも「読んで、計算し、書く」が要ります。この点で 4 科目の対策は互いに補い合います。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を挙げます。

  • 登場人物の名前。算数 2024・2025 の速さの問題は「学さんと友子さん」、社会 2025・2026 の会話文は「かもめさんと友子さん」。校名の「鷗(かもめ)」「友」を人物名にしているように見えます。理科 2023 大問 1 問 1 は「鷗友学園の周辺で 3 月下旬〜4 月頃に花を咲かせるもの」を選ばせます。
  • 社会の記述が「制度の説明」で終わらず「なぜそうなるか」を問います。2026 大問 3 問 7 は「図書館の自由に関する宣言」を資料に、戦前・戦中に警察が閲覧記録を調べた理由と、現代に置きかえた場合を書かせます。2024 大問 3 問 3 は不逮捕特権が民主政治に必要な理由、2025 大問 3 問 4 は集会・結社の自由が民主主義に重要な理由を具体例つきで、2023 大問 3 問 7 は「人間の安全保障」の考えからマラリア対策の「保護」だけでは不十分な理由。人権・民主主義の根拠を自分の言葉で言わせる出題が 4 年続けて見えます。
  • 社会の歴史は「見方が変わる」テーマです。2023 大問 2 は「研究が進んで変わった歴史」(三内丸山・大仙古墳の呼称・厩戸王・1185 年成立説)、2025 大問 2 問 3 は考古学者が古墳の呼び方を変えるべきと主張した理由と宮内庁への要望を「考えて」書かせます。2026 大問 2 問 11 は東日本大震災後の LINE の既読機能から、100 年前の災害をきっかけに始まったメディアの利点(新聞との比較)へつなぎます。
  • 理科は「見たことのない題材を誘導で解かせる」作りです。水面の波とドップラー効果(2023)、火成岩の色指数と晶出順序(2024)、視力とランドルト環の計算(2024)、植生の遷移と光合成曲線(2025)、モノコードの共振と線密度(2025)、カエルの血液量を色素で求める(2026)、硫酸銅の結晶水(2026)。いずれも中学・高校の題材ですが、導入文と表で必要な関係を与えて小学生の計算に落としています。
  • 算数の文章題が「生活の場面」です。学園祭のペットボトル販売(2025)、クッキー・カップケーキ・ドーナツの 2 日間の売り方(2026)、3 人でプレゼントを買う(2024)、通学電車と自転車(2024)、3 つのベルが鳴る回数(2026)。設定は長めで、読んで整理する力を毎年測っているように見えます。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。11 節に学年別の順序を置きました。

各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その中身を確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・計算と「式を書く」習慣 — 計算 1〜2 問は失点ゼロにします。帯分数と小数の混合計算を毎日 1 問。2023・2024 は計算以外の全小問に「答えを出すために必要な式、図、考え方なども書きなさい」が付きます(2025・2026 の転写には設問ごとの文言は無いので、解答用紙の形式は市販の過去問で必ず確認してください)。普段から「式→答え」の順に書く習慣が、そのまま得点になります。(確認: 〜2024 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・速さとグラフ — 精読した 4 年すべてに 2〜3 問の大問。2023 は 3 種の列車のダイヤグラム、2024 は電車と自転車の通学、2025 は忘れ物で往復する兄妹、2026 は周回コースで「2 人の間の距離」のグラフ。速さの比・出会いと追いつき・グラフの折れ点を読む練習を一体で、4 年分通しで解きます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・平行線と相似を使う面積比、そして立体 — 面積比は 2023 大問 6(三角形内の平行線 3 本)、2024 大問 6(台形の分割)、2025 大問 6(正三角形内の点 P と平行線)、2026 大問 8(長方形と平行線 FI)と 4 年連続で 2〜3 問の大問。「比を 3 段階に分けて求める→面積比」の手順を、この順に。立体は回転体が 2023(二等辺三角形)・2024(直角三角形 2 枚)・2026(合同な三角形 2 枚)と 4 年で 3 回、ほかにくりぬき(2025 円柱から直方体)、正四面体の切断(2026)。表面積まで求めます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・売買損益と数の性質・規則性 — 売買損益は 2023・2025・2026(1 問完結の大問・2026 は 3 品目の仕入れ個数)、数の性質は 2025(累乗を 7 で割った余り)・2026(3 つのベルの周期)、規則性は 2023(数字の列)・2024(数表)。和差算・所持金の比も含めて「表に整理→式」で解くと、式を書く練習台にちょうどよいところです。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会・記述の書き方 — 「〜に触れて説明しなさい」(2026 潜水橋に手すりが無い理由を吉野川の特徴に触れて/2025 電照菊の仕組みと開花の性質に触れて/2024 自動車工場が集まる理由を製造過程に触れて)と「〔条件〕に従って」(2025 議院内閣制を「連帯」を使って/2024 不逮捕特権を憲法 50 条と国会の性格に触れて)。条件の語を必ず本文に入れて 2〜3 文で書く練習を、2023〜2026 の 4 年分を年度を変えて続けて解いて重ねます。「それぞれ」と指示された問いは 2 文に分けます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・資料の読み取りと前年の出来事 — 「X・Y の正誤の組み合わせ」を 4 年分、資料の数値を実際に読み比べて解きます。地理は雨温図・漁港の水揚げ表・工業統計・新旧地形図(2025 三島)が毎年数点出るので、1 地域の白地図に産業・地形・気候を書き込みながら読み方を固めます。歴史は「テーマ通史」を自作し(税・交通・メディア・世界遺産・災害)、並べ替え用の年表は飛鳥〜奈良・幕末〜明治・1945 年前後を細かく。公民は前年の出来事(2026 の 2025 年参院選・農林水産大臣の失言・トランプ関税、2025 のパリ五輪・被団協)を「憲法の何条・三権のどこの話か」に翻訳し、議院内閣制・不逮捕特権・弾劾裁判所・表現の自由は説明できる形にしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・実験文からの計算と、作図・理由記述 — 計算は 2023 水面の波の速さと 1 個の波の長さ、2024 混合物の分離と溶解度・視力とランドルト環、2025 弦の線密度と共振・水蒸気量と雲のできる高さ、2026 カエルの血液量と赤血球の総数・硫酸銅の結晶に含まれる水。比例と割合の計算に桁指定(「小数第 1 位を四捨五入し整数で」)が付きます。作図は精読した 4 年すべてにあり(2023 グラフ上に点と境界線、2024 光の経路と心臓の×印、2025 温度と高さのグラフ、2026 鏡の像の動きと画用紙で覆われる部分)、記述は「理由を答えなさい」「〜という言葉を用いて」(2023 音の高さを「1 個の波の長さ」で)。分野別には、化学の計算を 2024 大問 2 と 2026 大問 4 で、物理は光(2024 凸レンズ・2026 鏡)と音・波(2023・2025)を作図込みで、生物は血液・循環(2024・2026)と植物(2023 花芽・2025 遷移)を、地学は大地(2023 河岸段丘・2024 火成岩・2026 火山灰)と気象(2025)を。人体の基本用語(血しょう・血小板・骨ずい)は即答できるようにし、天体は 2019・2022 の月と 2016 の惑星を復習して復活に備えます。記述と作図は各年 1〜2 問だけを年度を変えて集め、書き方(1〜2 文・指定語を入れる)を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・記述を書いて添削を受ける — 小説は「気持ちを、〜の内容も明らかにして」「なぜですか」「どのようなことですか」(2016・2017・2021 で全問)、論説は「百字以内」「百二十字以内で説明しなさい」が各年 1 問。小説の記述は「気持ち+その理由(出来事)」の 2 要素で 60〜80 字にまとめ、「〜もふくめて」の条件を先に確認して要素を落とさないようにします。論説の百字要約は毎週 1 本、段落ごとの要点を 1 文にしてつなぎます。漢字は熟語と四字熟語を「意味つき」で覚え、読みは出ないので書き専門で。2022 年度以降の形式は市販の過去問で必ず確認してください。(確認: 〜2021 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・大問 7〜9・小問 12〜15・答えのみの短答が基本)

年度×大問の題材表(精読した 4 年・前半の大問)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2026 計算 1 問 回転体(合同な三角形 2 枚を軸の上下に) 場合の数(1〜5 で連続しない 5 桁の整数)2 問 速さ(周回コース・2 人の間の距離のグラフ)2 問 数の性質(6・8・10 秒ごとに鳴る 3 つのベル)2 問
2025 計算 1 問 和差算(所持金 8000 円・5 割増と 1/6 減) 平行四辺形の折り返し(面積が 1/7) 推理(テスト A・B・C の配点と度数表から C の正解者数) 立体(円柱から直方体をくりぬく)
2024 計算+逆算(□にあてはまる数を求める計算)2 問 割合と比(3 人の所持金の比・プレゼント)2 問 角度(平行四辺形の折り返し・42 度) 数表の規則性(左から○番目・上から○番目・2024 の位置)2 問 回転体(直角三角形 2 枚を重ねて回す)
2023 計算+逆算 2 問 売買損益(仕入れ 41400 円・値下げ後の利益) 円と正六角形(同じ円 4 つを重ねた斜線部) 回転体(二等辺三角形・CD の長さと表面積) 数字の列の規則性(各桁を分割した列の 200 番目と和)2 問

年度×大問の題材表(精読した 4 年・後半の大問)

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年度 大問 6 大問 7 大問 8 大問 9
2026 売買損益(3 品目 1000 個の仕入れ・2 日目はセット売り) 立体(立方体の頂点 A・C・F・H を結ぶ正四面体の体積と切断)2 問 面積比(長方形と平行線 FI)3 問 —
2025 面積比(正三角形内の点 P と 3 本の平行線)3 問 速さとグラフ(忘れ物で往復する学さんと歩く友子さん)2 問 売買損益(お茶とジュース 20 箱・売れ残り 1 箱) 数の性質([a, b]=a を b 回かける・7 で割った余り)3 問
2024 面積比(台形 ABCD の分割・四角形 HIJK)2 問 速さとグラフ(通学電車と自転車・母の車が追う)2 問 — —
2023 面積比(三角形内の平行線 3 本・AF:FD:DB)3 問 速さとグラフ(普通・快速・特急 3 列車のダイヤグラム)3 問 — —

2019〜2022(構成だけ数えた年。題材の細部は未確認): 2022 は 計算/ニュートン算(受験用教材の単元)/図形の移動/数の性質/割合/水量/速さとグラフ、2021 は 逆算/売買損益/割合/立体の切断/平面図形/速さとグラフ/規則性、2020 は 計算/割合/円とおうぎ形/規則性/平面図形/立体(切り口の作図)/速さとグラフ、2019 は 計算/数の性質/場合の数/割合/立体/ニュートン算/速さとグラフ。

頻出単元と周期(2009〜2026 の 18 年・転写の単元分類。精読したのは 2023〜2026)

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単元グループ 出現 傾向
速さ(グラフつきを含む) 17/18 2017 以外は毎年。2018〜2024 は最終大問に置かれることが多く(2023・2024 は原本で確認)、2025 は大問 7/9、2026 は大問 4/8 に移りました。2 人の位置関係を「時刻×距離」または「時間×2 人の間の距離」(2026)のグラフで与えます
立体(回転体・切断・くりぬき・水量) 18/18 回転体は 2012・2023・2024・2026、水量は 2011・2012・2014・2017・2022、切断は 2015・2021・2026
平面図形の面積・面積比 15/18 2023〜2026 は 4 年連続で「平行線と相似」の 2〜3 問大問。折り返し(2024 角度・2025 面積)も
割合と比・文章題(売買損益・和差算など) 18/18 売買損益 8 回(2012・2016・2017・2018・2021・2023・2025・2026)。設定が長く、読んで整理する力を測ります
数の性質・規則性・約束記号 14/18 2017〜2026 は 10 年連続。数表(2024)、数字の列(2023)、余り(2025)、周期(2026)
場合の数 7/18 2009・2011・2013・2015・2017・2019・2026
計算(大問 1) 9/18 2018 年以降は大問 1 が計算(2021 は逆算)。2023・2024 は計算+逆算の 2 問、2025・2026 は帯分数と小数の混合計算 1 問
論理・推理 3/18 2009・2016・2025(度数表から正解者数)
角度 3/18 2014・2015・2024(いずれも折り返しか多角形)
円とおうぎ形 3/18 2017・2020・2023
図形の移動 4/18 2011・2013・2016・2022
食塩水 2/18 2013・2015
ニュートン算・仕事算 5/18 仕事算 2010・2016・2018、ニュートン算 2019・2022

問い方

  • 大問は「1 問完結(和差算・折り返し・推理・回転体・売買損益)」と「2〜3 問の連問(速さ・面積比・立体・数の性質・場合の数)」の 2 種が混ざります。連問は (1) が基本、(2)(3) が発展です。
  • 面積比の連問は「線分比を求める→面積の何倍か→長さを逆算」(2025・2026)の順で、比を段階的に積み上げます。
  • 速さは「速さの比を最も簡単な整数の比で→時刻・距離を求める」(2026)、「グラフの折れ点から速さ→距離」(2025)。
  • 売買損益は 1 問完結ですが、条件が 4〜6 文にわたります(2026 は 3 品目×2 日間×セット売り)。「表に整理する」段取りが要ります。

8-2. 理科(45 分・4 大問・小問 25〜33・選択 3 割/短答 5 割/記述 1 割強/作図 1〜2 問)

年度×大問の題材表(精読した 4 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026 地学/3 つの火山の火山灰の対比(たい積の方角・マグマの型・柱状図・噴火の順)6 問 生物/セキツイ動物の血液(赤血球の役割・色素でカエルの血液量→赤血球の総数→寿命→1 日の生産数)7 問 物理/鏡(反射角・像の見え方・合わせ鏡・像の動きの作図・画用紙で覆われる部分の塗りつぶし)8 問 化学/溶解度と結晶(3 物質の析出量・結晶ができ始める温度・硫酸銅の結晶水の割合・粉末の利用法)9 問
2025 生物/植生の遷移(コケ・ススキ・パイオニア植物・根を長くのばす理由・光合成曲線と X・Y 植物)8 問 物理/モノコードの共振(線密度・直径 2 倍・腹の数・振動数・おもりの数)8 問 化学・地学/石灰岩と炭酸カルシウム(石灰水のにごり・加熱・身の回りの同じ原理の例を波線と二重線で示す)8 問 地学/気温減率と雲(露点・水蒸気量・雲ができ始める高さ・グラフの作図・雲の種類)9 問
2024 地学/火成岩(等粒状組織・色指数・晶出順序と鉱物 A〜D・岩石名と理由)7 問 化学/5 種の混合物の分離(鉄粉の取り出し方・赤茶色になる理由・溶解度の計算・発生する気体)8 問 物理/凸レンズ(像の向き・半分を覆う・光の経路の作図・焦点距離・水晶体・視力とランドルト環の計算)8 問 生物/心臓と血液の循環(静脈弁・動脈血が流れる静脈・胎児の血管とひだ・卵円孔と動脈管・閉じる場所の作図)8 問
2023 生物/花芽の形成(鷗友周辺で春に咲く花・長日植物と短日植物・明期暗期の条件・札幌の品種)12 問 物理/水面の波と音(波の速さ・波源が動く・1 個の波の長さ・観測機器が近づく・音が高くなる理由の記述)8 問 物理・化学/水の状態と体積の変化(グラフ上に点を打つ作図・密度が最大の点・状態の判別・湖底が凍らない理由の穴埋め・氷の亀裂)7 問 地学/河岸段丘(隆起と侵食・段丘のでき方・断層のずれ・出来事の順・境界線の作図)6 問

2019〜2022(構成だけ数えた年): 2022 は 電気回路/人体/燃焼/月、2021 は こん虫/ばね/中和/流水のはたらき、2020 は 花のつくり/浮力・密度/質量保存/地層、2019 は 月/音/溶解度/生態系。

頻出単元と周期(2005〜2026 の 22 年・転写の単元分類)

  • 分野配分は 4 分野 1 題ずつが基本で、並び順は年で変わります(精読した 4 年: 生・物・物化・地/地・化・物・生/生・物・化・地/地・生・物・化)。
  • 生物: 植物のつくりとはたらき 8 回(2006・2008・2010・2013・2017・2020・2023・2025)が最多。人体 5 回(2011・2012・2022・2024・2026)、生態系 5 回(2005・2009・2014・2015・2019)、こん虫 3 回(2007・2016・2021)、動物の誕生 1 回(2018)。2024・2026 は人体でも「血液」(心臓の循環/血球と血液量)が続きました。
  • 物理: 光 5 回(2005・2008・2012・2024・2026)、音 4 回(2015・2019・2023・2025)が直近は隔年で来ています。電気回路・電流 4 回(2006・2007・2014・2022)、ばね 4 回(2010・2011・2013・2021)、浮力・密度 4 回(2010・2015・2016・2020)、ふりこ 1 回(2017)。力学(ばね・浮力・てこ)は 2021 を最後に出ていません。
  • 化学: 熱と状態変化 5 回(2009・2011・2018・2023・2026)、水溶液の性質と判別 4 回(2007・2017・2024・2025)、燃焼 3 回(2009・2013・2022)、質量保存 3 回(2005・2018・2020)、中和 2 回(2012・2021)、溶解度 2 回(2019・2026・ほか 2024 大問 2 の一部)、気体 2 回(2006・2008)、金属と水溶液 1 回(2016)。2024〜2026 はいずれも「表・グラフの数値から割合・過不足を計算」する化学で、2023 は化学の代わりに水の状態変化(物理寄り)が入りました。
  • 地学: 地層・岩石・化石 5 回(2017・2020・2023・2024・2026)と地震・火山 3 回(2007・2013・2018)、流水 1 回(2021)で「大地」が 9 回。天体は月 4 回(2006・2015・2019・2022)・星 3 回(2005・2010・2012)・太陽 2 回(2008・2009)・惑星 1 回(2016)の計 10 回ですが、2023〜2026 はゼロです。気象 3 回(2011・2014・2025)。
  • 同じ問題の使い回しは、精読した 4 年の間では見つかりませんでした。単元が戻る場合も題材は変わります(血液: 2024 心臓の循環→2026 カエルの血液量、地層: 2024 火成岩→2026 火山灰の対比)。

問い方

  • 各大問は「2〜6 文の導入+【実験 1】【実験 2】…と表・グラフ+小問 6〜12」。導入で定義した語(線密度・色指数・露点・「1 個の波の長さ」)を、そのまま次の設問で使わせます。
  • 計算は比例・割合が中心です(水 100g あたりの溶解度→水 50g・150g、100m 上昇ごとの気温低下→雲の高さ、弦の長さと腹の数、赤血球 1 mm³ あたり→総数)。「問 6 で答えた数値をもとに」と前問の答えを使う連鎖が多く、途中で外すと後が崩れます。
  • 記述は「理由を答えなさい」「〜という言葉を用いて説明しなさい」「〜からどのようなことがわかりますか」の 1〜2 文。2025 大問 3 問 7 は「身の回りの同じ原理の例を挙げ、下線部に関連する部分に波線と二重線を引く」という珍しい指示です。
  • 選択は「正しいものには○、間違っているものには×」(2023・2024・2026)、「2 つ選び」(2023・2025)、「すべて選び」(2024)、「起きた順に並べなさい」(2023・2026)。
  • 作図は 4 年すべてに 1〜2 問。グラフに線・点を書き加えるもの(2023・2025)、図に光線・記号・境界線を入れるもの(2023・2024・2026)、塗りつぶし(2026)。

8-3. 社会(45 分・3 大問・小問 26〜32・記述 6〜12・選択 4 割/短答 3 割/記述 3 割)

年度×大問の題材表(精読した 4 年)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2026 四国 4 県(室戸岬を地図に○
高知の野菜
モーダルシフトの記述
讃岐平野のため池と気候の記述
造船の国別割合
産業別構成表
養殖の産出額グラフを X・Y 正誤で
潜水橋に手すりが無い理由の記述)9 問
茨城県の歴史(平将門
稲荷山古墳の位置
壬申の乱の時期
親鸞
鎌倉室町の研究テーマ
太閤検地の目的の記述
間宮林蔵
桜田門外の変の会話文
産業革命期の貿易品グラフ
1945 年 8 月の並べ替え
震災とメディアの記述)11 問
図書館と政治(地方自治の権利
弾劾裁判所
2025 年参院選
読書量の資料
大臣を辞めさせるのは総理大臣である理由の記述
トランプ関税で製造業が復活する理由の記述
戦前の閲覧記録調査の理由と現代への置きかえの記述)8 問
2025 中部地方(渥美半島
3 都市の降水量
諏訪湖の緯度経度
電照菊の記述
3 漁港の水揚げ表
鯖江
三島の新旧地形図
都心通勤者が増えた理由の記述)8 問
世界遺産で見る日本史(縄文の食料
大仙古墳の呼称の記述
法隆寺と先進文化の X・Y 正誤
平城京の形
平清盛の役職とやり方の記述
武家諸法度の時期
三池炭鉱の産出量グラフ
佐渡金山と韓国の主張の記述)12 問
オリンピックの歴史(バリアフリー
女性選手の割合の表
2024 年のできごと
表現の自由 21 条の記述
議院内閣制の記述
1960 年代の経済
予算の議決
パリ大会と SDGs の記述)8 問
2024 第一次産業と最先端技術(庄内平野
稲作の多角化
自動車工場が集まる理由の記述
海外進出の利点の記述
EV の充電
大豆の輸入先
新規就農者のグラフ)9 問
税の歴史(魏志倭人伝
租庸調
墾田永年私財法
国司
守護の役割
室町文化
年貢のかけ方の変更の記述
地租改正の時期
大正のできごと
消費税収が増えた理由の記述)11 問
国会と国民主権(国政調査権
内閣総理大臣
不逮捕特権の記述
優先席の考え方の記述
新しい人権
労働の X・Y 正誤
ソ連崩壊の記事とウクライナ
生成 AI の記述)8 問
2023 琵琶湖と近畿(3 府県の断面図
面積が小さい府県の気候表
三大工業地帯の割合
養殖と栽培漁業の記述
琵琶湖疎水と安積疎水の地形図)8 問
研究で変わる歴史(三内丸山
冠位十二階の記述
都と出来事の組み合わせ
1185 年成立説の記述
四つの窓口
「火中の栗」の風刺画
沖縄の反戦運動
非核三原則
核兵器禁止条約の記述)11 問
人間の安全保障(2022 年のできごと
南北問題の記述
文民統制
環境と経済成長の資料
憲法前文
本会議の X・Y 正誤
比例代表の投票
マラリアと「能力強化」の記述)8 問

2019〜2022(構成だけ数えた年): 大問 1 は 世界地理/林業/交通/工業、大問 2 は 原始・古代/江戸/近代の戦争/飛鳥・奈良を含む通史、大問 3 は 選挙/三権/国際社会/三権。

頻出テーマと周期(2005〜2026 の 19 年・転写の単元分類)

  • 3 大問・地理→歴史→公民の順は 19 年すべて。小問は 8〜9・11〜12・8 の配分が精読した 4 年で共通です(2023 は 8-11-8、2024 は 9-11-8、2025 は 8-12-8、2026 は 9-11-8)。
  • 地理: 1 つの地域(近畿・中部・四国)または 1 テーマ(第一次産業と技術)の長文に、統計資料 3〜6 点。農業・畜産が大問 1 の柱の年が 7 回(2005・2008・2010・2011・2015・2018・2024)、都道府県・地域の同定 4 回(2007・2016・2017・2025)。地形図は 2023(疎水の水源の向き)・2025(三島の新旧比較)。雨温図・降水量は 2023・2025。
  • 歴史: 原始〜戦後を 1 つの長文で通す形が精読した 4 年すべて。切り口は「研究の更新」「税」「世界遺産」「茨城県」。並べ替え・時期特定(年表のア〜エから選ぶ)が毎年 1〜2 問(2023 都と出来事、2024 地租改正、2025 武家諸法度、2026 壬申の乱・1945 年 8 月)。近現代は資料つきです(1918 年米騒動・産業革命期の貿易品グラフ・三池炭鉱の産出量・「火中の栗」)。
  • 公民: 三権分立・国会・内閣が大問 3 の柱の年が 9 回(2005・2011・2013・2016・2018・2020・2022・2024・2026)、国際社会 4 回(2007・2015・2021・2023)。前年の出来事は 2023(2022 年のできごと・核兵器禁止条約)、2024(2023 年の税収・生成 AI)、2025(2024 年のできごと・パリ五輪)、2026(2025 年参院選・大臣の失言・トランプ関税)と毎年、下線部の入口になります。憲法条文は 21 条(2025)・50 条(2024)・前文(2023)・35 条の令状(2026)。
  • 同じ問い方の反復: 「X と Y の文が正しいか誤っているかを判断し、その組み合わせとして適切なものをア〜エから」は精読した 4 年すべてに 1 問以上(2023 大問 3 問 6・2024 大問 3 問 6・2025 大問 2 問 4・2026 大問 1 問 7)。転写の機械的な照合では 2015 年から続く文で、この学校の看板の問い方です。

問い方

  • 各大問は「長文+下線部 (a)〜(j)+空欄 ①②」の構造。「下線部 (a) について。【資料 1】は…」で始まる資料問題が半数です。
  • 記述の 4 種: ①理由説明(潜水橋に手すりが無い理由・自動車工場が集まる理由・都心通勤者が増えた理由)②仕組み・意味の説明(モーダルシフト・議院内閣制・南北問題・養殖と栽培)③資料読み取り+説明(検地帳の X・年貢のかけ方の変更・消費税収の増加)④「考えて答えなさい」(考古学者が宮内庁に要望したいこと・戦前の閲覧記録調査を現代に置きかえると)。②③は知識、①④は理由づけの練習で差がつきます。
  • 記述の指示語: 「〜に触れて」(4 年で 12 問以上)、「〔条件 1〕〔条件 2〕」(2024 大問 3 問 3、2025 大問 2 問 10・大問 3 問 5)、「それぞれ説明しなさい」(2 つの観点を書くもの。2023 養殖と栽培、2024 幕府の利点と農民の問題、2024 日本の会社と現地の人の利点)。

8-4. 国語(45 分・3 大問・小問 11〜13・記述 55〜60%、残りは漢字。2021 年度までの資料)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問一(小説) 大問二(論説) 大問三
2021 イタリアの音楽院に通う 14 歳のフルート奏者「ぼく」とマスタークラスの師匠(4 問・全問記述: 気持ち/理由/師匠がなぜそう言ったか/「目が覚めた」とはどのようなことか) 稲垣栄洋「ふつう」と正規分布・進化(2 問・記述: なぜ人間は「ふつう」を想定するか/進化の過程を百二十字以内で) 漢字 5(推測・往路・希少・周知・油断大敵)
2017 障がいのある 12 歳のテオと施設・父の面会(5 問・全問記述: 「やさしすぎなかった」とは/「小さな勝利」「大きな戦い」を気持ちを含めて百字以内/カウンセラーへの思い/なぜ笑ったか/父は母と比べてどんな存在か) 窪島誠一郎「絵をみるヒント」(2 問・記述: なぜ「落第生」か/絵が役に立つのはなぜかを百字以内で) 漢字 5(高層・拝観・護衛・適切・玉石混交)
2016 江戸後期の絵師志望の青年政之介と蔦屋重三郎(4 問・全問記述: 理由説明が 4 問) 池内了「それは本当に『科学』なの?」(2 問・記述: 血液型の例で伝えたいことを百字以内で/平均への回帰の法則の役立ち方) 漢字 5(頭角・断腸・復刻・遊覧・針小棒大)

2010〜2015(構成だけ数えた年): いずれも 3 大問・小問 12〜13・記述 7〜8+漢字 5・記号選択 0。2005〜2008 は記号選択が 1〜3 問混ざります。

頻出と問い方

  • 小説は全問記述です(精読した 3 年で 13 問中 13 問)。問い方は 3 種で「〜の気持ちを、〜の内容も明らかにして説明しなさい」「なぜですか、説明しなさい」「どのようなことですか、〜もふくめて説明しなさい」。「〜もふくめて」の追加条件がほぼ毎問付き、2 つの要素を 1 つの答えにまとめさせます。
  • 論説は 2 問で、1 問が「百字以内」「百二十字以内で説明しなさい」の要約です(2016 問一・2017 問二・2021 問二)。もう 1 問は理由説明。
  • 漢字は 5 問の書き取りで、四字熟語 1 問(玉石混交・油断大敵・針小棒大)と熟語 4 問。読みや送り仮名の問題はありません。
  • 小説の主人公は同世代(12〜14 歳・十代後半)で、海外が舞台の翻訳ものが 2 回(2017・2021)。論説は科学・美術・進化と幅があります。
  • 記号選択・抜き出し・空欄補充は 2010 年以降ゼロです(構成だけ数えた年の集計を含みます)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写データの単元分類による集計です。原本を精読したのは 2023〜2026 のみです。

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科目 単元 出題年(転写の分類) 最終確認年度 状況
理科 天体(月・星・太陽) 2005・2006・2008・2009・2010・2012・2015・2016・2019・2022 2022 22 年中 10 年。2022 の月を最後に 4 年出ていません。周期の上限に達しています
理科 電気回路・電流 2006・2007・2014・2022 2022 2022 以来なし
理科 ばね 2010・2011・2013・2021 2021 2021 以来なし
理科 浮力・密度 2010・2015・2016・2020 2020 2020 以来なし。2023 大問 3 に水の密度の小問はあります
理科 こん虫 2007・2016・2021 2021 5〜9 年周期。次は 2026 前後でした
理科 中和 2012・2021 2021 2021 以来なし。化学は 2024〜2026 が分離・石灰岩・溶解度と続きました
算数 水量とグラフ 2011・2012・2014・2017・2022 2022 2022 以来なし。速さのグラフと同じ「グラフを読む」問い方です
算数 図形の移動 2011・2013・2016・2022 2022 2022 以来なし
算数 円とおうぎ形の求積 2017・2020・2023 2023 2023 が最後
算数 場合の数 2009・2011・2013・2015・2017・2019・2026 2026 隔年に近く 2026 に戻りました。2027 は低めです
算数 食塩水 2013・2015 2015 11 年なし
算数 ニュートン算(受験用教材の単元) 2019・2022 2022 4 年なし
社会 世界地理を大問 1 に 2019 2019 精読した 4 年は日本の地域(近畿・産業・中部・四国)が続きました
社会 選挙制度を大問 3 の柱に 2010・2017・2019 2019 2026 は参院選の小問のみ
社会 財政・税を公民の柱に —(2024 は大問 2 の歴史の切り口として) 2024 公民の柱としては空いています

10. 形式面の注意

算数

  • 短答(答えのみ)が基本ですが、2023・2024 は計算以外の全小問に「答えを出すために必要な式、図、考え方なども書きなさい」が付きます。2025・2026 の転写には設問ごとの文言が無く、表紙か解答用紙の一括指示に移った可能性があります(市販の過去問で解答用紙を確認してください)。
  • 答えは分数(4 と 1/4 cm² など)・小数・「何分何秒」(2026)・比(AB:FB=16:9)が混ざります。「最も簡単な整数の比で表しなさい」が精読した 4 年すべてにあります。
  • 作図は 2020(立体の切り口)が最後です(転写の集計では 2006・2008 にも)。円周率は解答の数値(2025 の 131.88 cm³・2026 の 175.84 cm³)から 3.14 と分かります。
  • 図つきの小問が半分強。45 分で 12〜15 問なので 1 問 3 分以上使えますが、式を書く時間込みです。2025・2026 は冊子が 13〜14 ページ(解答用紙・注意書き込み)で 1 ページ 1 題です。

理科

  • 45 分で 30 問前後。1 大問 10 分強で、計算の連鎖がある大問は前半の設問を落とさないことが先です。
  • 記述は 1〜8 問(精読した 4 年は 2・4・2・2 問、2022 は 8 問)で 1〜2 文。作図 1〜2 問(グラフに線や点を書き加える、光の経路、図に×や○を入れる、塗りつぶし)。
  • 「小数第 1 位を四捨五入し整数で」「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位まで」の桁指定と、「解答例にならって答えなさい」(2026 の赤血球数を「100 万個」の形で)が付きます。この形式指定を読み飛ばすと失点します。
  • 「2 つ選び」「すべて選び」「正しいものには○、間違っているものには×」「起きた順に並べなさい」が毎年数問。図つきの小問が 7 割前後です。冊子は 19〜22 ページと長く、図と表を行き来する読み方に慣れておきます。

社会

  • 45 分で 26〜32 問、うち記述 6〜12 問。記述の比率は精読した 4 年で 22〜29%(27 問中 6・28 問中 7・8・8)です。転写のある 19 年でも 6〜12 問で、少ない年がありません。45 分で 28 問なので、記述 8 問に 15〜20 分を残す配分が要ります。
  • 字数指定はほぼ無く(文字種指定は 2025 の「カタカナで答えなさい」程度、2025・2026 に「解答用紙の形式に従って」)、解答欄の行数で分量が決まります。「解答用紙の形式に従って」(2025 大問 2 問 6・2026 大問 3 問 3・大問 2 問 11)は書き出しや枠が印字されている形と見られます。
  • 記述には「〜に触れて」「〔条件 1〕〔条件 2〕」の指示が付き、指示の要素が入っていないと減点の対象になると考えられます。
  • 選択は「正しいものを 1 つ」「誤っているものを 1 つ」「ふさわしくないもの」「X と Y の正誤の組み合わせ」「①〜④のうち正しいものの組み合わせ」。「正しいもの/誤っているものを 1 つ」が主で、「2 つ選び」「すべて選び」は少なめです。作図は 2026(地図に室戸岬を○で示す)。

国語

  • 45 分で記述 6〜7 問+漢字 5。1 問 5〜6 分で 3〜4 文を書く速さが要ります。
  • 記述に字数指定は原則なく(「百字以内」「百二十字以内」の 1 問を除く)、解答欄の大きさが分量の指示です。市販の過去問で実寸の欄を確認してください。
  • 記号選択は 2010 年以降ゼロ。漢字は「各文の――線部のカタカナを漢字に直しなさい」5 問で、四字熟語(玉石混交・油断大敵・針小棒大)が 1 問混ざります。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)

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段 何をするか この学校での意味
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の四則、逆算)、図形(三角形の面積・角度・立方体を実物で)、読解(物語と説明文を毎週 1 本)、短い記述(「なぜ」に 2 文で答える)、漢字語彙。算数は「式を書いてから答える」癖をここでつけます 算数の大問 1 は計算 1〜2 問。「式を書く」習慣は小 6 になってからでは身につきにくいものです。時間計測はまだしません
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えることが本体です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の単元を 1 つずつと、国語の「どういうことか」「なぜか」に本文の言葉で 3〜4 文で答える練習を交互に。週末 60 分は理科の 4 分野の基本と「表から比例を読む」練習、社会の地理(産業・地形・気候)と歴史通史、公民の骨格に充てます。算数の単元は 速さ(旅人算(受験用教材の単元)・ダイヤグラム)→ 比と相似 → 立体(回転体・切断・くりぬき)→ 売買損益 → 数の性質 → 場合の数 の順に一巡します 算数はここが本体です。同じ問題が出る学校ではないので、単元の抜けがそのまま失点になります。8 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使えます。国語は 3〜4 文の記述を書き慣れておくと小 6 で百字級に伸ばせます。ただし国語は 2022 年度以降の資料が無いので、形式は市販の過去問で確かめてください(→ 13 節)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「1 年分を、時間を計って解く」(社会 45 分 28 問・理科 45 分 30 問の配分)と、「社会の記述だけを年度を変えて」「国語の記述だけを年度を変えて」「理科の作図・計算だけを年度を変えて」の 2 通りで使います。国語を年度を変えて続けて解く使い方は 2021 年度までの資料で行い、2022 年度以降は市販の過去問で補います(→ 13 節) 理科・社会・国語は出題位置が固定なので年度を変えて続けて解く使い方が効きます。算数は形式が動くので、年度通しで「14 問を 45 分でどう配分するか」を体感します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの「書く習慣」の蓄積で差がつきます。算数は毎年設定を作り直すので過去問の暗記は効かず、式を書きながら解いた経験の量が物を言います。国語は小 4 から「本文の言葉で説明する」習慣を続けた子が、小 6 で選択肢のない全問記述に迷わなくなります。社会の記述 8 問は、小 5 のうちに知識をひととおり学び終えていないと書き出せません。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なります)。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません。候補は転写データから自動集計で出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 関東学院中学校(神奈川県・共学): 近さ 76。理科(84)と算数(78)が近く、理科の「実験文+計算」の演習を使いやすい相手です。社会(67)はやや離れます。
  • 桜蔭中学校(東京都・女子校): 近さ 76。国語(89)が最も近い唯一の候補で、どちらも記述の比重が高い国語のため、記述の練習台として相互に使えます。算数(71)・社会(68)は形式が違います。
  • 北里大学附属順天中学校(東京都・共学): 近さ 73。理科(78)・算数(74)が中程度に近く、国語は比較の材料がありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述/選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を半分ずつ合成し、2 科目以上で平均したものです。鷗友の国語(全問記述・3 大問)と社会(記述 3 割)は転写データのある学校の中でも書く量が多い部類で、国語まで使える候補は桜蔭に限られます。算数の「式・考え方を書く」指示は近さの計算に入っていないので、算数の出題構造の近さは候補校の解答形式を別途確認してください。


13. 資料の限界

  • 転写元は各年 1 冊のみで、回の表記は残っていません。第 1 回相当として扱いましたが、第 2 回の傾向はこの資料からは分かりません。
  • 設問文まで精読したのは算数・理科・社会が 2023〜2026 の 4 年、国語が 2016・2017・2021 の 3 年です。それ以前について書いた回数・周期は転写データの単元分類の集計で、題材の細部・同じ問題の再出は原本で確認していません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 国語は 2022 年度以降が非掲載で、直近 5 年の変化は未確認です(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。社会は 2006・2009・2012、国語は 2009・2018〜2020 の資料がありません。
  • 算数の「式、図、考え方なども書きなさい」は 2023・2024 の設問文で確認したもので、2025・2026 の転写には設問ごとの文言がありません。解答用紙の形式は市販の過去問での確認が要ります。
  • 転写の確度が低い年が算数で 22 年中 13 年、社会で 19 年中 15 年あります。大問構成と単元分類は使えますが、数値・式の細部は原本と違う可能性があります。図そのものは文字情報に置き換えているため、図形・実験装置・地形図の読み取りは設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 理科・社会の小問数は、①〜③や (1)(2) を 1 つずつ数えるかで 2〜4 問ぶれます。設問数ベースの比率はその前提で読んでください。
  • 「同じ問題の使い回し」は、精読した年の間では算数・理科で見つかりませんでした。社会・国語は設問の指示文(「X と Y の正誤の組み合わせ」「各文の――線部のカタカナを漢字に直しなさい」)が毎年一致する程度で、内容の再出はありません。
  • 配点は科目別の満点(各 100 点)のみで、小問ごとの重みは不明です。

資料どうしの食い違い

  • 1 節の入試回・試験時間・配点は 2027 年度の「入学試験概要(予定)」によるもので、確定版ではありません。過去問の冊子側では理科の 2024 年度冊子に「45 分」の記載があり、そこは一致しています。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ