関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

浅野中学校の過去問分析

男子私立神奈川県横浜市神奈川区

重要結論

  1. 浅野の入試は 2 月 3 日午前の 1 回だけで、4 科・合計 400 点満点です。国語 120 点・算数 120 点に対して社会 80 点・理科 80 点なので、国語と算数の 1 点が社会・理科の 1.5 倍の重さになります。
  2. 4 科目とも大問の並びと解答の形が長く変わらない一方で、中に入れる題材は毎年作り直されます。精読した 4 年(2023〜2026)で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
  3. 形の中身は、算数が大問 5・大問 1 は空欄補充の小問集合 5 問、理科が 4 大問で記述ゼロ、社会が大問 2 つで選択が 87〜96%、国語が 3 大問で記述はちょうど 3 問(すべて下限つきの字数指定)です。

今週やること

  1. 2026 年度の算数 大問 1 の空欄補充 5 問を、時間を計って解いてみます。
  2. 算数の大問 1(空欄補充 5 問)を 12〜15 分で全部埋める速さを作ります。
  3. 社会の 4 択の文判断を「適切でないもの」から練習し、外した選択肢の「なぜ誤りか」を書き出します。

分析年度: 2005〜2026 年度
入試回: 一般(回は 1 回のみ)
資料の範囲: 最大 22 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 4 年・理科 4 年・社会 4 年・国語 4 年
制約: 2005〜2022 年度については転写データの単元分類を数えただけで、設問の細部は保証しません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年 2018・2021・2023・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2013 → 2014 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 2 回: 2013・2014(間隔 1)
  • 理科: 4 題(2023 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2018 → 2023 の間に 5 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 4 回: 2009・2013・2018・2023(間隔 4・5・5)。前回の変化のときの分野の並び: 生物|生物|地学|化学|物理 → 生物|地学|化学|物理
  • 社会: 2 題(2021 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて・数えられなかった年 2023・2024。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 2 題))。前回の変化: 2020 → 2021 の間に 4 題 → 2 題。変化の履歴: 2 回: 2018・2021(間隔 3)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-古代〜中世|地理-産業|公民-経済・社会|地理-社会・環境・世界 → 公民-経済・社会|歴史-古代〜中世
  • 算数: 5 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年 2019・2020・2023。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 6 題 → 5 題。変化の履歴: 2 回: 2014・2018(間隔 4)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|速さ|平面図形|場合の数・論理|立体図形 → 速さ|立体図形|数の性質・規則性|速さ|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県横浜市神奈川区
男女 男子校
入試回と日程・科目 一般の 1 回のみ。2 月 3 日午前・4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間・配点 国語 50 分 120 点/算数 50 分 120 点/社会 40 分 80 点/理科 40 分 80 点。合計 400 点満点で、国語と算数が社会・理科の 1.5 倍の配点です
募集人員・面接 240 名(男子のみ)。面接なし
旧称 淺野綜合中學校(1920 年創立時の校名)、浅野学園中学校(1947 年改称)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。入試は年 1 回だけなので、「どの回を受けるか」を選ぶ余地はありません。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 浅野の入試は 2 月 3 日午前の 1 回だけで、4 科・合計 400 点満点です。国語 120 点・算数 120 点に対して社会 80 点・理科 80 点なので、国語と算数の 1 点が社会・理科の 1.5 倍の重さになります。
  2. 4 科目とも大問の並びと解答の形が長く変わらない一方で、中に入れる題材は毎年作り直されます。精読した 4 年(2023〜2026)で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
  3. 形の中身は、算数が大問 5・大問 1 は空欄補充の小問集合 5 問、理科が 4 大問で記述ゼロ、社会が大問 2 つで選択が 87〜96%、国語が 3 大問で記述はちょうど 3 問(すべて下限つきの字数指定)です。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(空欄補充 5 問)を 12〜15 分で全部埋める速さを作ります。
  2. 社会の 4 択の文判断を「適切でないもの」から練習し、外した選択肢の「なぜ誤りか」を書き出します。
  3. 国語の記述 3 問を、字数から要素数を逆算して下限を割らずに書きます。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数 大問 1 の空欄補充 5 問を、時間を計って解いてみます。

注意

  1. 2005〜2022 年度については転写データの単元分類を数えただけで、設問の細部は保証しません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 4 年(2023〜2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026・欠けなし) 図のある小問が 53%。図そのものは転写できないため、図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 22 年中 6 年(2023 を含む)
理科 4 年(2023〜2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026・欠けなし) 会話文・実験の説明・表が長い。小問は年により 25〜37。転写の読み取り確度が低めの年が 22 年中 13 年(精読した 4 年は含まれない)
社会 4 年(2023〜2026) 16 年(2005〜2022 のうち資料のある年) 20 年(2005〜2026。2007・2009 年度が欠落) 選択肢の文言まで判読できます。転写の読み取り確度が低めの年が 20 年中 12 年(2023・2024・2026 を含む)
国語 4 年(2023〜2026) 14 年(2008〜2022 のうち資料のある年) 18 年(2008〜2026。2005〜2007・2018 年度が欠落) 設問は判読できますが、本文が「長文のため全文を格納」の形で要約されている年があり、本文そのものの分析はしていません
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回: この学校の入試は 1 回のみ(2026 年度募集要項)で、転写データも 1 年につき 1 冊です。複数回制の学校で問題になる「どの回か」の曖昧さはありません。
  • 試験時間・配点(2026 年度募集要項): 国語 50 分 120 点、算数 50 分 120 点、社会 40 分 80 点、理科 40 分 80 点の 4 科・合計 400 点満点。募集人員 240 名(男子のみ)、2 月 3 日午前、面接なしです。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。年度×大問の題材表は 4 科目とも 2023〜2026 の 4 年分を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年(2005〜2022)については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
  • 満点は公表されていますが、設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した 4 年で確認しました)。

5. 一番大きな結論

浅野は「解答用紙の形が長く変わらず、中に入れる題材は毎年作り直す」学校です。

精読した 4 年(2023〜2026)で、4 科目とも大問の並びと解答の形がほとんど動きませんでした。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。

  • 算数は大問 5・小問 15〜21。大問 1 は「次の ア 〜 サ にあてはまる数をそれぞれ求めなさい」という空欄補充式の小問集合 5 問で、その (1) は必ず計算・逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。転写の分類では大問 1 が計算から始まるのは 22 年すべてでした。2023〜2025 は逆算の右辺がその年の西暦(=2023・=2024・=2025)でした(2026 は分数)。精読した 4 年で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
  • 理科は 4 大問・小問 32〜37。記述はゼロ(4 年連続)で、記号選択が 56〜67%、残りは数値と語句の短答(語句や数値を短く答える形式)です。「〜としてもっとも適切なものを、次のア〜エ(ア〜カ)の中から 1 つ選び、記号で答えなさい」という同じ問い方が年 12〜17 回出ます。
  • 社会は大問 2 つだけ。大問 1 が長い文章(会話・生徒の調べ学習)に下線を 20 本前後引いて 22〜23 問、そのほぼ全部が「適切でないもの/もっとも適切なものを 1 つ選ぶ」4 択前後の文判断です(選択が 87〜96%)。語句を書かせる設問は 4 年で 0〜2 問しかありません。大問 2 は資料を読んで 20〜120 字で書く記述 1〜2 問だけです。
  • 国語は 3 大問。大問 1 が漢字 10 問(①〜⑧をカタカナ→漢字、⑨⑩を漢字→ひらがな)、大問 2 が小説、大問 3 が論説・随筆です。記述は毎年ちょうど 3 問で、すべて「〜字以上〜字以内(句読点・記号も一字に数えます)」の下限つき字数指定。残りは記号選択と抜き出し・語句です。転写の分類ではこの 3 大問構成は 2017 年から 10 年続いています(2016 年以前は漢字が最後の大問でした)。

したがって過去問の使い方は、①解答の形に体を慣らす(社会の 4 択の文判断、国語の下限つき記述 3 問、算数の空欄補充、理科の会話文+表)と、②単元の幅を確保する(中身は毎年入れ替わるので、出た問題を覚える使い方はほとんど効きません)の二つに近くなります。特に社会と国語は、解く手順と時間の使い方がそのまま点になる作りです。配点も国語 120・算数 120 と社会 80・理科 80 で差があるので、時間の配りどころは国語と算数が先になります。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 理科は「浅野の校内」と「横浜」から始まります。校内の山林「銅像山」の混交林とドローン撮影・ダンゴムシ・イチョウ(2024 大問 1)、1 年生を対象にした心電図検査(2025 大問 1)、「浅野中学校 1 年生の太郎君と先生」の会話(2026 大問 1 ザリガニ釣り・大問 3 氷砂糖が溶ける様子・大問 4 電流計)、横浜市に住む太郎君が自作の乾湿計で気象を測る(2023 大問 2)。自分の学校と身のまわりを実験室にする題材が 4 年続いています。地学部の T 君(2024 大問 2 地震・2025 大問 2 天体観望)も繰り返し登場します。
  • 理科は「長い会話文の中に数値を埋める」形です。あ・い・う…の空欄が本文中に置かれ、それを選択肢から埋めながら読み進める形が 4 年とも入ります。表は 1〜4 枚で、比例・反比例・過不足・密度の計算に直結します。知識だけで即答できる小問は 1 大問に 1〜3 問で、残りは会話文と表を読んで考える作りに見えます。
  • 社会は「小学 6 年生の日常」から社会科の全分野へ広がります。修学旅行のコース選びと調べ学習(2023)、生成 AI と第 4 次産業革命(2024)、太平洋戦争の終戦 80 年(2025)、スマートフォンの買い替えと家電量販店(2026)。1 本の文章に下線を 20 本前後引き、地理・歴史・公民・時事を等分に散らすのが 4 年連続です。2026 の主人公は「横浜に住む小学 6 年生のテツヤ君」で、受験生自身に近い設定になっています。
  • 社会の記述は「資料を突き合わせて時代や社会の変化を説明する」形です。1920 年代の陸軍の宣伝政策を、軍事費のグラフ・新聞記事・映画ポスター・百貨店の展覧会ポスターの 4 点から読む(2023)。鎌倉〜室町の相続の変化を、系図と資料 4 点から明重の子孫に焦点を当てて書く(2026)。日本の消費の課題を、環境配慮への同意率の国際比較グラフと家族の会話から書く(2024)。保育所の増加と保育士配置基準の変更を、体験記・基準表・有効求人倍率から書く(2025)。史料の読解と統計の読解を 1 問に混ぜるのが特徴に見えます。
  • 国語は「語りの受け取り方」を主題にした文章が続きます。ゴリラの研究者が言葉を持たない会話を語る(2023 大問 3・山極寿一)、事実より変化した話のほうが真実を伝えている(2025 大問 3・頭木弘行)、亡くなった役者のノートを姉から受け取り祖父の解釈と突き合わせる(2026 大問 2)、疎開をめぐる父と娘(2024 大問 2・西川美和)。小説側は家族・仕事・過去の記憶が題材で、論説側は言葉・情報・子育てと人間の進化が題材の年が多いところです(2024 大問 3 情報社会、2026 大問 3 ヒトの協力育児)。
  • 算数は「ルールを与えて数える」形です。透明なガラス板の数字を裏返す・回す操作(2025 大問 3)、立方体の頂点を切る操作を 5 回くり返して面・頂点・辺の数を追う(2025 大問 4)、カードを 1〜3 枚ずつ取り合うゲームの必勝法(2026 大問 4)、選挙の途中経過から当選が確定する票数を求める(2026 大問 3)、正方形の中を反射し続ける光線(2025 大問 5)。答えを空欄 ア〜サ に埋めていく形式と組み合わさり、誘導に乗って手を動かせば届く作りに見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を使った時間計測は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の空欄 5 問を落とさない — 2023〜2026 の 4 年とも、大問 1 は「ア〜サ にあてはまる数を答えなさい」の空欄補充で小問 5 問。中身は逆算・過不足算・平均算・つるかめ算(個数を合計から逆に求める計算・受験用教材の単元)・ニュートン算(増えながら減る量の計算・受験用教材の単元)・場合の数・回転体・仕事算・規則性と、標準的な単元がひととおり回ります。ここだけで小問全体の 4 分の 1 前後を占めるので、12〜15 分で全部埋める速さを作ります。答えを空欄記号に対応させて書くので、書き写しミスの確認まで含めて練習してください。4 年分(計 20 問)を時間を計って解くと、単元が広く回るぶん弱点の洗い出しにも使えます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・長い設定文の「操作・ゲーム」を読む — 2024 大問 2(分母が 2 の累乗で分子が奇数の分数の列)、2025 大問 3(透明なガラス板のデジタル数字を回転させて変わらない数を数える)、2025 大問 4(立方体の頂点を切る操作を 5 回くり返す)、2026 大問 4(カードを 1〜3 枚ずつ交互に取るゲームで必勝法を探す)。定義が長く、(1) が例の確認という作りが共通します。小さい場合を全部書き出して表にする手順を固定してください。推理・場合の数の大問(2023-3・2024-2・2025-3・2025-4・2026-3・2026-4)を年度を変えて続けて解き、「例を再現 → 小さい場合を全部書き出す → 表にする」の順を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・4 択の文判断を「適切でないもの」から練習する — 2024 は 22 問中 11 問、2026 は 22 問中 7 問が「適切でないものを 1 つ選び」。選択肢は 1 つが 2〜4 行の長文で、地理・歴史・公民が同じ大問に混ざります。知識で消せるのは 4 択のうち 1〜2 本で、残りは文の細部(年号・順序・主語・数値)で切ります。過去問を解いたあと「なぜ他の 3 本が正しいのか」を口で言えるまで戻ってください。2023〜2026 の大問 1 を時間を計って解き、外した選択肢の「なぜ誤りか」を全部書き出して、誤りの型(年号のずれ・因果の逆・主語の入れ替え・数値の誇張)に分類して覚えます。歴史は通史を「その文が正しいか」の形で確認し、語句を書かせないぶん似た時代の事実を取り違えない精度を上げます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 国語・記述 3 問を下限を割らずに書く — 4 年ともすべての記述が「〜字以上〜字以内」です。精読した 4 年の字数は 10〜15 字(2023)/20〜30 字(2025)/30〜40 字(2023・2024)/40〜50 字(2024・2025×2)/50〜60 字(2024)/60〜70 字(2026)/70〜80 字(2023・2026)と幅が広いところです。下限つきなので「短くまとめる」より「要素を数えて足す」練習が要ります。60〜80 字の問題は 3 要素、20〜30 字は 1 要素と、字数から要素数を逆算する型を持ってください。4 年分(計 12 問)を字数帯(10〜30 字/30〜50 字/60〜80 字)ごとに年度を変えて続けて解くと、要素数の決め方が身につきます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 理科・表と会話文から比・割合を計算する — 2023 大問 3(洗浄剤とアルミニウム 2.7g を溶かす水溶液の量)、2024 大問 3(マグネシウムと 7.3% 塩酸の過不足)、2024 大問 4(おもり A〜F の密度と浮力・水面上昇)、2025 大問 3(炭素と酸素の反応表からロウソクの成分を求める)、2026 大問 3(卵が浮く食塩水・エタノール水溶液の重量%と体積%)、2026 大問 4(電流と抵抗の比)。「もっとも簡単な整数比で」「小数第 2 位を四捨五入して」の形式指定が毎年つきます。(確認: 〜2026 年度)
    • 2023 大問 3・4、2024 大問 3・4、2025 大問 3・4、2026 大問 2・3・4 の計算小問だけを年度を変えて続けて解き、整数比と四捨五入の指定を毎回確認します。
    • 会話文の空欄(あ・い・う…)を埋めながら読む練習をし、設問を先に見てから本文に戻る手順を固定します。
    • 分野を 4 つとも切らさないこと。精読した 4 年は生物・地学・化学・物理が 1 大問ずつ(順番は年で違う)で、どれか 1 分野を捨てると 1 大問(8〜11 問)まるごと落ちる構造です。転写の分類では 22 年で植物のつくり 12 回、人体 7 回、地層・岩石 7 回、気象 5 回と、生物・地学の比重が大きいところです。
    • 生物は植物のつくり(光合成・分類)と人体(循環・呼吸)を厚めに。生態系の個体数推定(区画法・標識再捕法)は 2026 に出ました。地学は地層・化石と気象を柱に、月・太陽・星の天体 3 種を 1 周します(月は 2017 以来空いています)。化学は過不足の計算(金属と塩酸・中和)と濃度・溶解度(中和は 2018、溶解度は 2015 以来空いています)。物理はてこ・ばね・ふりこの力学と電気回路(てこは 2022、ばねは 2008 以来空いています)。
  6. [週末 60 分] 社会・資料から 100 字前後で書く — 2023(1920 年代の陸軍の宣伝政策・資料 4 点・120 字以内)、2024(日本の消費の課題・資料 3 点・100 字以内)、2025(保育所が増える理由 20 字以内+配置基準の意義と課題 75 字以内)、2026(渋谷氏の相続の変化・資料 4 点)。グラフ・史料・新聞記事・ポスターなど種類の違う資料を突き合わせる形が 4 年連続です。書き出す前に「資料 1 から言えること/資料 2 から言えること」を箇条書きにする手順を固定してください。4 年分を「資料ごとの読み取りメモ → 統合」の 2 段階で書きます。(確認: 〜2026 年度)
    • 地理は統計表・グラフ・雨温図・地形図から都市や県を当てる練習を。人口・産業・貿易・エネルギーが繰り返し出ます。
    • 公民は憲法・三権分立・選挙・財政を、大問として復活する前提で一巡します(大問としては 2019 が最後)。
    • 横浜・神奈川(横浜市の人口・港・公共交通・神奈川県の高齢化)が題材に繰り返し出るので、地図で確認しておきます。
  7. [週 1 回] 算数・図形を 3 系統に分けて練習する — 平面図形(2026 大問 5: 直角三角形の中の点 P と面積)、立体図形(2023 大問 4: 展開図から立体を復元して体積/2025 大問 4: 頂点を切る操作と面・頂点・辺の数)、図形の移動(2023 大問 5: 円板がマス目を通過する面積/2025 大問 2: 正方形と長方形の重なり/2025 大問 5: 正方形の中で反射する光線)。転写の分類では図形が単元全体の 37% で最も多いところです。円板の通過部分・重なりの面積・反射は作図しながら解きます。(確認: 〜2026 年度)
    • 速さは 2024 大問 3(線分上の往復)と 2026 大問 2(通過算)。グラフを描く・読む練習は 2024 大問 4(水量)で補い、速さとグラフの復活に備えます。
    • 作図は 3 年連続で 1 問以上あるので、方眼・マス目に定規で描く練習を含めます。
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と語句、記号選択の切り方 — 大問 1 は 4 年連続で漢字 10 問(書き取り 8・読み 2)。「一画一画をていねいに書くこと」の指示が 4 年中 3 年(2023・2024・2026)につきます。四字熟語・慣用句の穴埋め(2023・2024・2025)、語句の意味(2026)も毎年どこかに入ります。大人向けの語(インゼイ・ワコウド・フワ雷同・ヒョウリ一体・奏功・蝉時雨)まで含むので、書き取りとは別に語句を薄く毎日。(確認: 〜2026 年度)
    • 記号選択は 4 年とも全設問の 4 割強です。「▼▲ではさまれた部分から読み取れる心情をまとめた文として」(2024・2025・2026)のように、本文の一部を範囲指定して選ばせる形が 3 年連続で入ります。範囲が指定されたら、その中だけで根拠を探します。範囲指定のある設問から練習すると、範囲外の根拠を使わない訓練になります。
    • 抜き出し・並べ替え(四つの文を正しい順に)・空欄補充は、指示語と接続語の追跡で解きます。2023・2024 に並べ替えが出ています。
    • 小説は「家族・仕事・過去の記憶」、論説は「言葉・情報・進化と子育て」の題材に慣れておくと読み出しが速くなります。

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 5・小問 15〜21・50 分・120 点(精読した 4 年)。転写の分類では大問数は 2005〜2013 が 7、2014〜2017 が 6、2018 年から 9 年連続で 5 単元は毎年入れ替わる。図形(平面・立体・移動)が全体の約 4 割、場合の数・推理と数の性質・規則性がそれぞれ 1〜2 割 大問 1 の空欄 5 問を 12〜15 分で確実に取ることと、長い設定文のゲーム・操作を読んで小さい場合から実験する練習
理科 高い。4 大問・40 分・80 点。小問 32〜37 は多い部類 4 分野が 1 大問ずつ。学校や横浜の身近な話(校内の山林・心電図検査・ザリガニ釣り)から入り、表と会話文の数値で計算させる。記述は無し 長い会話文と表を 40 分で 32 問分さばく速さと、比・割合・密度の計算
社会 高い。大問 2・小問 23〜25・40 分・80 点。転写の分類では 2021 年から 6 年連続で大問 2 大問 1 は地理・歴史・公民・時事が 1 本の文章に混ざる。設問はほぼ全部が長い選択肢 4 つの文判断。大問 2 は資料 2〜4 点を読んで字数指定つきの記述 4 つの長文の選択肢を読み比べて「適切でない」を 1 つ探す訓練と、資料から 100 字前後にまとめる練習
国語 高い。3 大問・小問 25〜28・50 分・120 点。漢字 10 問→小説→論説の順が 4 年連続 記述 3 問(下限つき字数指定)+記号選択が主軸。抜き出し・四字熟語・慣用句・語句の意味も毎年どこかに入る 「〜字以上〜字以内」の下限を割らずに書く練習と、選択肢の細かい差を切る練習

科目ごとに競技が違います。算数は「正確に速く」、理科は「読んでさばく」、社会は「選択肢を読み比べる」、国語は「字数の枠にきっちり収める」です。配点は国語 120・算数 120・社会 80・理科 80 なので、同じ 1 問でも国語と算数のほうが重くなります。


8-1. 算数(50 分・120 点・大問 5・小問 15〜21・空欄補充中心)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2026(5 題・20 問) 空欄補充 5(逆算=1 と 1/14/三角形状に並ぶ整数の規則/鉛筆と消しゴムの配布のつるかめ/3g と 5g のおもりでつり合わせられない重さ/マス目の最短経路を実線で作図)5 問 通過算(6km の複線区間・550m と 200m の 2 つのトンネル・電車 A と B のすれちがい)3 問 推理(100 人の選挙で 70 票開票済み。代表 1 名/3 名の場合に当選が確定する票数を空欄 ア〜カ に)3 問 推理・ゲーム(カードを 1〜3 枚ずつ交互に取る。必ず勝てる最初の枚数)3 問 平面・立体(3 辺 30・40・50cm の直角三角形。点 P の位置と三角形 PDE の面積/三角すい ABFG の内部を動く点 P)6 問
2025(5 題・21 問) 空欄補充 5(逆算=2025/5 人の身長の平均算/西暦・月・日を並べた 6 桁の数の場合の数/平行四辺形を対角線で回した回転体の体積と表面積・円周率 3.14/兄と弟の仕事算)5 問 図形の移動(一辺 4cm の正方形 P と 3×5cm の長方形 Q の重なりの面積とグラフ・速さ)4 問 場合の数(透明なガラス板のデジタル数字。裏返す操作 A と 180 度回す操作 B で変わらない 2 桁・4 桁の数。作図 1)3 問 立体(立方体の頂点を切る操作を 5 回くり返し、面・頂点・辺の数の変化を説明する)4 問 図形の移動(正方形の中を反射し続ける光線の長さと反射点/角柱に拡張)5 問
2024(5 題・21 問) 空欄補充 5(逆算=2024/来場者のニュートン算/3 段階に値下げしたつるかめ算/2 つの長方形の重なりの面積比/7×7 のチェス盤でナイトが動ける範囲・(5) は説明を書く)5 問 規則性(分母が 2 の累乗・分子が奇数の分数の列。1/1024 は何番目・2024 番目の分数・2 番目から 2024 番目までの和)4 問 速さ(12cm の線分上を毎秒 1cm と別の速さで往復する 2 点 P・Q の出会い)4 問 水量とグラフ(30cm 四方・高さ 50cm の水そうに 9 本のブロック。グラフを描く・グラフに合うブロックの並べ方を作図・並べ方の総数)4 問 影・立体(一辺 4cm の立方体の対角線の交点と光源。線分の比・高さ・立体の体積)4 問
2023(5 題・15 問) 空欄補充 5(逆算=2023/みかんの過不足算/同心円上を 10 秒・36 秒で回る 2 点/平均点と最高点/線分の交点の推理。ク・ケ に名称、コ に文章)5 問 割合(1000 人に 1 人の感染率と検査の的中率から、陽性のとき実際に感染している割合を空欄 ア〜オ に)1 問 数の性質(X を Y 個かけた数を(X、Y)と表す。7 で割った余りの周期)3 問 立体(直方体から三角すいを 2 個切り取った立体 X。展開図にならないものを選ぶ・体積・三角すい Y の体積)3 問 図形の移動(一辺 20cm のマス目 15 個の上を半径 10cm の円板が動く。通過部分の面積の最大・最小と中心の経路。円周率 3.14)3 問

精読した 4 年の共通点: 大問 5・大問 1 は空欄補充の小問集合 5 問が 4 年連続。(1) は必ず計算・逆算。図形(平面・立体・移動)の大問が毎年 2 本以上。長い設定文の推理・場合の数が 4 年とも入ります。同じ問題の再登場は見つかりませんでした。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 22 年で大問の主要単元として数えたもの)

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単元グループ 大問で出た年 傾向
計算・逆算(大問 1) 2005〜2026 の 22 年すべて 大問 1 が計算から始まるのは 22 年例外なし
規則性・数列 2005・2006(2 題)・2007(2 題)・2008(2 題)・2009・2010・2011・2012・2013(2 題)・2014・2015・2019・2022・2024 22 年で 16 年・20 大問と最頻。2024 が最後
場合の数・推理・論理 2007・2008・2009・2010・2011・2012・2014(2 題)・2015・2016・2017・2019・2020・2022・2025・2026(2 題) 22 年で 15 年。近年は「長い設定文+誘導」の形
立体図形の体積・表面積 2007・2012・2015・2016・2017・2018・2020・2021・2023・2025 22 年で 10 年
数の性質 2005・2006・2010(2 題)・2014・2015・2018・2021・2023 2023 が最後
速さ・速さとグラフ 速さ 2006・2010・2013・2016・2024/グラフつき 2005・2008・2009・2011・2017・2021 グラフつきは 2021 が最後
平面図形の面積・面積比 2005・2006・2010・2013(2 題)・2026 2013 から 13 年空いて 2026 に戻った
図形の移動 2007・2016・2019・2023・2025(2 題)・2026(大問 1 に作図) 近年増えている
水量とグラフ 2006・2014・2018・2022・2024 4〜6 年周期
影・光源と相似 2009・2011・2015・2022・2024 3〜4 年周期
仕事算・ニュートン算・流水算(いずれも受験用教材の単元) 仕事 2008・2012・2020・2021/ニュートン 2007/流水 2018 近年は大問 1 の小問に降りている(2024 大問 1(2)、2025 大問 1(5))
割合・売買・和差・つるかめ・過不足・平均 割合 2008・2012・2017・2023/売買 2019/和差 2005・2011/つるかめ 2013/過不足 2005/平均 2009 ほとんどが大問 1 の小問として出る
立体の切断・投影図・展開図 2011・2012 大問としては 2012 が最後
円とおうぎ形 2017 9 年なし
通過算 2026 22 年で 1 回(初出)

単元の比重は、転写の分類では平面図形 20%・立体図形 17%・数の性質と規則性 16%・場合の数と論理 14%・割合と文章題 13%。図形系で約 4 割を占めます。

問い方の型

  • 大問 1 は「次の ア 〜 サ にあてはまる数をそれぞれ求めなさい」の空欄補充で、小問 5 問に空欄が 7〜11 個。1 つの小問に空欄が 2〜3 個入るので、途中でつまずくと連鎖して落ちます。
  • 大問 2〜5 も、2023 大問 2、2026 大問 3 のように設問全体が空欄補充の年があります。2024 大問 1(5) と 2025 大問 4(4) のように「説明を書きなさい」「できるだけくわしく答えなさい」がまれに入ります。
  • 長い設定文の大問は (1) が例や設定の確認で、(2)(3) が本体です。誘導どおりに小さい場合から手を動かすと届く作りに見えます。
  • 作図は「解答用紙のマス目に書き入れなさい」「解答用紙の図に実線で書き込みなさい」の形で、下書きの図が用意されています。

家でやることは 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。


8-2. 理科(40 分・80 点・4 大問・小問 32〜37・記述なし)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(32 問) 生物/ザリガニ釣り(浅野中 1 年の太郎君と先生の会話。条件付特定外来生物・外来生物の判別・区画法と標識再捕法で個体数を推定)8 問 地学/地層と化石(砕屑物の粒と流速・1 年の堆積量から侵食量を計算・生痕化石・歩幅と腰の高さから恐竜の走る速さ)9 問 化学/氷砂糖が溶ける様子(会話文。密度と浮力・卵が浮く食塩水・エタノール水溶液の重量%と体積%の比較・海水の加熱)10 問 物理/電気回路(電流計の端子・抵抗の比を最も簡単な整数比で・電圧と電流の数値を空欄に)5 問
2025(33 問) 生物/心電図(浅野中 1 年の検査。心房と心室・弁の開閉・容積と内圧のグラフ・0.8 秒に 1 回の拍動から血液量を計算)9 問 地学/兵庫の峠での天体観望(地学部 T 君と先生の会話。見かけの等級と絶対等級・星座早見の東と天頂・3 時間後の星空・南半球用の星座早見)9 問 化学/ロウソクの燃焼(炎心・内炎・外炎、長短 2 本のロウソクの消え方、無重力での炎、炭素と酸素の反応表からロウソクの成分を求める)10 問 物理/落体(ストロボ写真と速度計測器の表。月面での値の倍率・水平投射の速さ)5 問
2024(32 問) 生物/校内の「銅像山」(混交林・ドローン撮影・ダンゴムシ・裸子植物と被子植物の分類・光の強さと光合成量のグラフ・イヌワラビ)9 問 地学/地震(T 君と先生の会話 3 本。断層・地震計・マグニチュードと頻度のグラフ・断層の長さと幅からマグニチュードを推定)8 問 化学/マグネシウムと 7.3% 塩酸(発生する水素の体積の表・過不足・燃焼で生じる酸化マグネシウム)6 問 物理/浮力(水槽とおもり A〜F の密度表。浮く/沈む・積み重ね・食塩水にしたとき・水面の上昇を小数第 2 位を四捨五入して)9 問
2023(37 問) 生物/節分の福豆とダイズ(開花と日長・二毛作・根粒菌・ダイズ食品の判別・畑と砂場の土でろ紙の色が変わる速さ)11 問 地学/気象(横浜市の太郎君が自作した乾湿計。湿度表・気圧・気温と湿度と気圧のグラフの対応・台風の進路)9 問 化学/洗浄剤と界面活性剤(6 種の洗浄剤の成分表・「混ぜるな危険」・気体の判別・二酸化マンガンと過酸化水素・アルミニウム 2.7g を溶かす量)10 問 物理/音(音速毎秒 340m・コウモリの反射音・動く音源の波面を作図・音の高さと振動数の比)7 問

精読した 4 年の共通点: 4 大問・記述ゼロ。生物 → 地学 → 化学 → 物理の順が 4 年連続(大問 1 が生物、大問 4 が物理)。表またはグラフの数値から比・割合・倍率を計算する短答が 4 年すべての大問に入ります。「浅野中学校」「横浜」「太郎君/T 君と先生」が 4 年とも登場します。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)

  • 生物: 植物のつくりとはたらき 12 回(2005・2006・2008・2009・2010・2011・2014・2016・2019・2020・2022・2024)、人体 7 回(2007・2011・2013・2015・2018・2021・2025)、生態系・食物連鎖 4 回(2009・2012・2018・2026)、花のつくり 1 回(2023)、こん虫・動物の分類 1 回(2026)。植物と人体で生物の大半を占めます。
  • 地学: 地層・岩石・化石 7 回(2010・2013・2015・2018・2022・2024・2026)、気象 5 回(2006・2007・2009・2016・2023)、太陽・惑星 4 回(2010・2011 が 2 題・2019・2021)、月 3 回(2008・2014・2017)、星・星座 3 回(2005・2009・2025)、地震・火山 3 回(2012・2020・2024)、流水のはたらき 1 回(2026 の小問)。
  • 化学: 気体の性質 4 回(2007・2012・2016・2022)、金属と水溶液 3 回(2013・2021・2024)、質量保存・量的関係 3 回(2011・2019・2020)、水溶液の性質 2 回(2008・2023)、溶解度 2 回(2009・2015)、中和 2 回(2006・2018)、燃焼 2 回(2014・2025)、実験器具 1 回(2010)、熱と状態変化 1 回(2005)。
  • 物理: てこ・つり合い 5 回(2006・2013・2015・2016・2022)、光 4 回(2007・2008・2017・2021)、ふりこ・物体の運動 4 回(2009・2012・2019・2025)、電気回路・電流 5 回(2005・2010・2014・2020・2026、電磁石 2017 を含む)、浮力・密度 3 回(2011・2024・2026)、音 2 回(2018・2023)、ばね 1 回(2008)。

問い方の型

  • 各大問は「会話文または長い説明文(あ・い・う…の空欄つき)+実験や観察+表 1〜4 枚+選択と短答が 5〜11 問」です。
  • 「〜としてもっとも適切なものを、次のア〜エの中から 1 つ選び、記号で答えなさい」が年 12〜17 回。「誤っているものを 1 つ選び」が年 0〜3 回。同じ問い方が繰り返し使われるので、選択肢の読み方だけは形が決まっています。
  • 計算の型: 比例と反比例(電流と抵抗・落体の距離)、過不足(金属と塩酸・中和)、密度と濃度(浮力・重量%と体積%)、割合と加重平均(血液量・堆積量)、周期(心拍・気象要素)。「もっとも簡単な整数比で」「小数第 2 位を四捨五入して」の形式指定つきです。
  • 表・グラフを 2 つ突き合わせる設問(マグニチュードと頻度、光の強さと光合成量、心室の容積と内圧、見かけの等級と絶対等級)が毎年入ります。

家でやることは 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。


8-3. 社会(40 分・80 点・大問 2・小問 23〜25・記号選択が主軸)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(22〜23 問・下線部の文判断) 大問 2(記述のみ)
2026(2 題・23 問) スマートフォンの買い替え(横浜に住む小 6 のテツヤ君とお父さん)。横浜の気候の表・大阪府と神奈川県の指標比較・歴史上の「お父さん」・地図アプリと印刷図・テレビ CM・歴史上の「技術」・AI 利用の注意・戦国〜江戸の鉱山とリサイクル・時差計算(東経 139 度と西経 75 度)・大地震・中国製の部品と貿易・通貨・歴史上の「交通」・横浜市内の公共交通・企業と労働・消費者保護・歴史上の「情報」・歴史上の「犯罪」と刑事手続・インターネットと世界 22 問 鎌倉〜南北朝・室町の財産相続(薩摩国入来院の渋谷氏)。系図と資料 1〜4 から明重とその子孫に焦点を当てて相続の受け継がれ方の変化を説明 1 問
2025(2 題・25 問) 終戦 80 年と「戦争とは何か」。戦後の世界の出来事・日ロ関係とウクライナの地名表記・国際世論・まぐろの漁法と 4 魚種の漁獲量グラフ・気候と食料生産・横浜市の人口の推移・国連の専門機関・武士と武家政権・電力・植民地支配・NGO と国際協力・憲法と国民の権利・中国の歴代王朝・江戸時代・明治以降の農業技術・宗教史・「国民」という存在・選挙権と民主主義の歴史・北陸新幹線の敦賀延伸・パリ協定・日本最高気温の 2 つの現象名 23 問 少子高齢化と保育所。資料 1〜3(保育体験の自由研究・2024 年の配置基準の変更・有効求人倍率)から、保育所が増える理由を 20 字以内、配置基準変更の意義と課題を 75 字以内 2 問
2024(2 題・23 問) 生成 AI と「第 4 次産業革命」。バイオテクノロジー・貿易・訪日目的・国風文化・働き方の変化・通勤ラッシュ・女性・金属・武士の出現・米の生産と白菜の地代計算・遠方の地域・経済のしくみ・17 世紀の出来事・繊維業・大量生産・ガソリン価格のグラフ・異常気象・衆参同日選挙の投票用紙の枚数・災害・神奈川県の高齢化の調べ方・金融 22 問 SDGs と消費者。資料 1〜3(環境配慮企業からの購入への同意率の国際比較・ホテル選びの親子の会話ほか)から、日本の消費がかかえる課題と消費者として意識すべきことを 100 字以内 1 問
2023(2 題・24 問) 修学旅行のコース選び(長崎市と九州/中国地方)。人口 40〜50 万人の都市の表・九州の史跡・岡山と鳥取と長崎の雨温図・空港と都市・コロナ禍の消費行動・訪日客誘致・メディアと調べ学習・釧路と長崎と焼津の漁港の表・西洋文化・江戸の外交・中国とのつながり・坂本龍馬・造船業・石炭と火力発電・憲法第 9 条・国際連合の組織・核軍縮の表・長崎市街の写真の撮影地点と地形図・話し合いの仕組み・国会・国政選挙・広告の性表現 23 問 1930 年代の陸軍。資料 1〜4(軍事費の割合の棒グラフ・1921/1922 年の有力紙・『軍神橘中佐』の映画ポスター・三越呉服店の陸軍展覧会ポスター)から、1920 年代の陸軍の宣伝政策の背景と特徴、民間企業の反応を 120 字以内 1 問

精読した 4 年の共通点: 大問 2 つ・小問 23〜25 が 4 年連続。大問 1 は身近な話題から始まる 1 本の文章に下線 20 本前後、ほぼ全問が長い選択肢からの文判断です。大問 2 は資料 2〜4 点を読む記述だけで、字数指定が毎年つきます。語句の書き取りを求める設問はほぼありません。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 20 年。2021 年以降は 1 本の大問に全分野が混ざるため、大問の主要単元だけを拾ったもの)

  • 大問数は 2005〜2010 が 3、2011〜2020 が 4、2021 年から 6 年連続で 2。小問は 2005〜2020 が 25〜42、2021 年以降は 23〜25。
  • 地理: 人口・都市問題 6 回(2005・2008・2011・2014・2020・2025)、農業・畜産 3 回(2013・2018・2020)、工業・産業構造 3 回(2012・2016・2019)、貿易・資源・エネルギー 3 回(2020・2022・2023)、世界地理 2 回(2015・2016)、交通・通信網 2 回(2006・2026)、林業 1 回(2011)、水産業 1 回(2017)、都道府県 1 回(2010)。
  • 歴史: 近代の戦争と大正・昭和前期 4 回(2005・2012・2020・2023)、鎌倉・室町 3 回(2018・2021・2026)、対外関係史 2 回(2008・2025)、原始・古代 2 回(2010・2013)、飛鳥・奈良 2 回(2006・2011)、江戸 1 回(2014)、宗教史 1 回(2017)、文化史 1 回(2018)、史料・資料の読解 3 回(2015・2016・2019)。
  • 公民・時事: 日本国憲法 4 回(2005・2006・2012・2014)、三権分立 4 回(2008・2013・2017・2019)、経済・労働・産業の変化 5 回(2012・2014・2015・2018・2024)、環境問題・環境政策 4 回(2011・2019・2021・2024)、財政・税 2 回(2013・2016)、地方自治 1 回(2010)、選挙制度 1 回(2017)、国際社会 1 回(2022)、情報・メディア 1 回(2015)。
  • 単元の比重は、転写の分類では地理-産業 19%・公民-経済社会 14%・地理-社会環境世界 12%・歴史-古代〜中世 12%・公民-憲法政治 11% と、分野が広く薄く散ります。

問い方の型

  • 大問 1: 「次の文章を読んで、後の問いに答えなさい」→ 下線①〜⑳ →「下線部○について——。〜として適切でない(もっとも適切な)ものを、次のア〜エの中から 1 つ選び、記号で答えなさい」。選択肢は 1 本が 2〜4 行で、40 分で 90 本前後の長文の選択肢を読むことになります。
  • 「すべて選び」(毎年 1 問前後)、「2 つ選び」(2026)が混じります。統計表・グラフ・雨温図・地形図・写真から都市や県を当てる設問が毎年入ります。
  • 短答は年 0〜2 問で、計算(白菜の地代・投票用紙の枚数・時差)か現象名(フェーン現象・ヒートアイランド)です。
  • 大問 2 の記述: 資料を先に列挙し、「〜について◯字以内で説明しなさい」。2025 は「意義と課題について、75 字以内でそれぞれ説明しなさい」と 2 要素を分けて書かせました。

家でやることは 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。


8-4. 国語(50 分・120 点・大問 3・小問 25〜28・記述 3 問)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 設問の内訳
2026(3 題・25 問) 漢字 10(メイジ・キョウリ・ショカン・ツイキュウ・ワコウド・フワ雷同・ヒョウリ一体・ノットる/奏功・蝉時雨) 小説(映画監督の祖父の続編撮影。亡くなった役者・満さんの姉から遺されたノートを受け取る「僕」) 論説(哺乳類・霊長類の進化とヒトの協力育児。母親の遠心性・モノ遊び) 一: 短答 10/二: 語句の意味 1・記述 2(10〜30 字の空欄補充型・70〜80 字の心情)・記号選択 4/三: 抜き出し 1・記述 1(60〜70 字・指定語つき)・記号選択 6
2025(3 題・27 問) 漢字 10(コウホ・ミッペイ・タイシャク・ヒッシ・エイセイ・マネ・テンカイ・ソンガイ/分別・目が利く) 小説(古内一絵『百年の子』。「明日花」と母、仕事に向き合う「康介」) 随筆(頭木弘行『口の立つやつが勝つってことでいいのか』。事実と変化した話のどちらが真実を伝えるか) 一: 短答 10/二: 四字熟語 1・記述 2(40〜50 字・20〜30 字)・記号選択 6/三: 抜き出し 1・慣用句 1・記述 1(40〜50 字)・記号選択 5
2024(3 題・27 問) 漢字 10(キチョウ・フッキュウ・インゼイ・ケイテキ・シュクシャク・ミヤゲ・ネンピ・シャザイ/名残・快い) 小説(西川美和『うつろいの秋』。戦時下の集団疎開をめぐる「私」と父) 論説(情報社会と「身につく」こと。ビデオ映画を何度も見る例から) 一: 短答 10/二: 記述 1(50〜60 字)・記号選択 7/三: 並べ替え 1・慣用句 1・記述 2(30〜40 字・40〜50 字)・記号選択 5
2023(3 題・28 問) 漢字 10(ゼンエイ・フカ・カイカク・テツボウ・トウセイ・トウキュウ・キョウゴウ/すがた・危うさ・鏡) 小説(川上裕「ナースコール!」。リハビリ病院の看護師たち) 論説(山極寿一・小原克博『人類の起源、宗教の誕生』。ゴリラと人間、言葉と想像の共有) 一: 短答 10/二: 空欄補充 1・記述 2(10〜15 字・30〜40 字)・記号選択 6/三: 抜き出し 1・並べ替え 1・記述 1(70〜80 字)・記号選択 6

精読した 4 年の共通点: 大問 1 が漢字 10 問、大問 2 が小説、大問 3 が論説・随筆の順が 4 年連続。記述はちょうど 3 問(大問 2 に 1〜2 問、大問 3 に 1〜2 問)で、すべて「〜字以上〜字以内(句読点、記号も一字に数えます)」。記号選択が全設問の 4 割強です。抜き出し・並べ替え・四字熟語・慣用句・語句の意味のいずれかが毎年入ります。

頻出と周期(転写の分類・2008〜2026 の 18 年)

  • 大問数は 3 が 17 年、4 が 1 年(2013・作文と意見を書く大問があった年)。小問は 19〜31、中央値 27。
  • 2017 年から漢字が大問 1 に移り 10 年続きます(2008〜2016 は漢字が最後の大問)。
  • 設問の種類は転写の分類で記号選択 42%、漢字 34%(書き取り 28%・読み 6%)、記述 12%、抜き出し・空欄補充 7%、語彙知識 3%。上位 3 種で 88% を占めます。
  • 記述の内訳は内容説明・指示語が 7%、心情説明・理由説明が残りです。

問い方の型

  • 記述の問い方は「――線部『…』とありますが、どういうことですか(なぜですか/どのような気持ちですか)。◯字以上◯字以内で説明しなさい」の 3 種。条件がつく年は「本文全体をふまえ」(2024)、「『哺乳類』、『霊長類』という言葉を使って」(2026)、「次の空欄に当てはまるように」(2026)、「それぞれ」(2025 社会と同様に 2 要素を分ける形)です。
  • 記号選択は「もっとも適切なものを、次のア〜エの中から一つ選び」が基本。本文に ▼▲ の印が打たれ「▼▲ではさまれた部分から読み取れる〜」と範囲を限定する設問が 2024・2025・2026 の 3 年連続。
  • 最後の設問が「本文についての説明としてもっとも適切なもの」(2023)、「この文章の内容と表現の特徴を説明したものとして適切でないもの」(2026)、「本文を読んだ生徒たちの会話文」(2024)のように、全体を俯瞰させる形で終わる年が多いところです。
  • 語句系は四字熟語(漢字三字を補う・2025)、慣用句(六字を補って「が落ちる」につなげる・2024/ひらがな三字・2023・2025)、語句の意味(2026)。

家でやることは 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(算数・理科は 2005〜2026、社会は 2005〜2026 の 20 年、国語は 2008〜2026 の 18 年)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。社会は 2021 年以降 1 本の大問に地理・歴史・公民が混ざるため、大問単位の分類は「その大問で最も比重の大きかった分野」を拾ったものにすぎません。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。

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科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 速さとグラフ 2005・2008・2009・2011・2017・2021 2021 6 回。2021 を最後に 5 年なし。2024 大問 4 は水量とグラフ、2026 大問 2 は通過算で、グラフを読む大問が空いている
算数 立体の切断・投影図 2011・2012 2012 大問としては 2012 が最後で 14 年なし。2023 大問 4(展開図から立体を復元)、2026 大問 5(5)(三角すいの切断)に形を変えて出ている
算数 円とおうぎ形 2017 2017 9 年なし。円周率 3.14 の但し書きは 2023・2025・2026 に出ている
算数 和差算 2005・2011 2011 15 年なし
算数 流水算 2018 2018 8 年なし。仕事算は 2008・2012・2020・2021 で 2021 が最後
算数 平面図形の面積・面積比 2005・2006・2010・2013(2 題)・2026 2026 2013 から 13 年空いて 2026 大問 5 で大問に戻った
理科 てこ・つり合い 2006・2013・2015・2016・2022 2022 5 回。2022 を最後に 4 年なし。物理は 2023 音→2024 浮力→2025 落体→2026 電気回路と回っている
理科 気体の性質 2007・2012・2016・2022 2022 4 回・4〜5 年周期で 2022 が最後
理科 月 2008・2014・2017 2017 9 年なし。天体は 2025 大問 2(星と星座)が最後で、太陽・惑星は 2021 が最後
理科 光 2007・2008・2017・2021 2021 2021 が最後(2026 大問 3(1) に小問)。ばねは 2008 の 1 回のみで 18 年なし
理科 中和・溶解度 中和 2006・2018/溶解度 2009・2015 中和 2018/溶解度 2015 化学の大問は 2023 水溶液→2024 金属と水溶液→2025 燃焼→2026 浮力・密度と回り、中和は 2018、溶解度は 2015 が最後(2026 大問 3 に小問)
理科 植物のつくりとはたらき 2005・2006・2008・2009・2010・2011・2014・2016・2019・2020・2022・2024 2024 22 年で 12 回と最頻。2024 が最後で、生物は 2025 人体→2026 こん虫・生態系と動物系が続いている
社会 日本国憲法を大問の柱に 2005・2006・2012・2014 2014 12 年なし。2023 問 15、2025 問 11、2026 問 18(2) のように小問では毎年入る
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2008・2013・2017・2019 2019 4〜5 年周期で 2019 が最後、7 年なし
社会 地方自治 2010 2010 16 年なし
社会 財政・税・社会保障 2013・2016 2016 2016 が最後(2026 問 12 に通貨の小問)
社会 世界地理 2015・2016 2016 大問としては 2016 が最後。小問では 2025 問 2(2)(ウクライナ)、2026 問 9(時差計算)のように毎年顔を出す
社会 史料・資料の読解 2015・2016・2019 2019 大問としては 2019 が最後だが、2026 大問 2(資料 4 点から相続の変化を書く)が同じ性格
国語 作文・意見を書く大問 2013 2013 13 年なし。2013 は 4 大問構成だった唯一の年
国語 漢字が最後の大問 2008〜2016 2016 2017 年から漢字が大問 1 に移り 10 年続いている

10. 形式面の注意

  • 算数: 50 分・120 点・大問 5・小問 15〜21。記述はほぼありません(精読した 4 年で 1 問だけ。2025 大問 4(4)「面の数、頂点の数、辺の数がどのように変化するかをできるだけくわしく答えなさい」)。作図は 2024 に 2 問(水量のグラフを描く・条件に合うブロックの並べ方をマス目に書き入れる)、2025 に 1 問(回転させたデジタル数字を書く)、2026 に 1 問(マス目の最短経路を実線で書き込む)で、3 年連続で 1 問以上あります。円周率は 3.14 と指定されます(2023・2025・2026。円が主題の大問がない 2024 は指定なし)。大問 1 は答えを「ア」「イ」…の空欄に入れる形で、2024 は「(5) の説明については、解答欄に説明を書きなさい」、2023 は「ク・ケ にあてはまる辺などの名称、コ にあてはまる文章を答えなさい」と、空欄に文章を入れさせる年もあります。「答えが 2 つ以上になる場合は間に「、」をつけて答えなさい」の但し書きが転写の分類では 2019・2020・2025 に出ています。50 分で 15〜21 問なので 1 問あたり 2〜3 分。大問 1 の 5 問を 12〜15 分で抜けると、残り 4 大問に 35 分前後を配れます。空欄記号(ア・イ・ウ…)と解答欄の対応を書き間違えないようにしてください。
  • 理科: 40 分・80 点・4 大問・小問 32〜37(2023 は 37)。記述はゼロです(精読した 4 年)。記号選択が 56〜67%、残りは数値・語句の短答。選択肢はア〜エが基本ですが、ア〜カ・ア〜クの年もあります(2025 は ア〜カ が 7 回)。「もっとも簡単な整数比で答えなさい」(2023・2024・2026)、「小数第 2 位を四捨五入して」(2024・2026)、「漢字 2 文字で」(2024・2026)の形式指定つき。作図は精読した 4 年で 1 問だけ(2023 大問 4(3)・音の波面)。導入文が長く(会話文 2〜3 本+表 1〜4 枚)、1 問あたり 1 分強しかありません。まず各大問の設問を先に見て、知識で即答できる小問を拾い、次に表の計算という 2 周が現実的です。記述が無いので、記述対策より「選択肢を消す速さ」と「計算の桁・形式指定を守る」ほうに時間を回してください。
  • 社会: 40 分・80 点・大問 2・小問 23〜25。選択が 87〜96% で、選択肢は 1 本が 2〜4 行の長文です。「〜として適切でないものを、次のア〜エの中から 1 つ選び」が年 2〜11 回、「もっとも適切なものを」が年 2〜9 回。「すべて選び」は年 1 回程度入ります。語句の短答は 4 年で 0〜2 問(2024 の白菜の地代計算と投票用紙の枚数、2025 のフェーン現象・ヒートアイランド、2026 の時差計算)で、語句の書き取りを求める設問はほぼありません。記述は大問 2 の 1〜2 問だけで、字数は 20 字以内(2025)・75 字以内(2025)・100 字以内(2024)・120 字以内(2023)と年で変わります。字数指定は毎年つき、「◯字以内」の上限型です(国語の下限つきとは形が違います)。40 分で 23〜25 問ですが文章と選択肢の総量が多く(設問文の総字数は転写ベースで年 6,500 字前後)、大問 1 を 28〜30 分、大問 2 の記述を 10〜12 分の配分が現実的です。
  • 国語: 50 分・120 点・大問 3・小問 25〜28。記述は毎年ちょうど 3 問で、すべて「〜字以上〜字以内(句読点、記号も一字に数えます)」の下限つきです。2026 大問 2 問四は「次の空欄に当てはまるように十字以上三十字以内で説明しなさい」と、解答欄の後ろに「〜という無意味な営みを終えたこと。」が印刷されている形。指定語つき(2026 大問 3 問三「『哺乳類』、『霊長類』という言葉を使って」)の年もあります。漢字は大問 1 で 10 問(書き 8・読み 2)で、この配分は 4 年連続、「一画一画をていねいに書くこと」(2023・2024・2026)。本文に「▼▲ではさまれた部分」の印がつき、その範囲だけで答えさせる設問が 2024・2025・2026 の 3 年連続で入ります。四つの文を正しい順に並べかえる設問(2023・2024)、四字熟語・慣用句を漢字三字・ひらがな三字・六字で補う設問(2023・2024・2025)もあります。50 分で本文 2 本(小説+論説)+漢字 10 問+記述 3 問なので、字数から要素数を逆算して書いてください。学校文法・古文・詩は精読した 4 年でゼロでした。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、図形(正方形・立方体を切る・回す・重ねるのを実物とスケッチで見る)、読解(線部を自分の言葉で言い直す)、漢字語彙の 4 本。浅野で最終的に効く入口は「逆算を一発で合わせること」「小さい場合を書き出して数える癖」「文の細かい違いに気づくこと」 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。書き出すのを嫌がらない習慣だけ早くから
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段。算数は後掲 8-1 の頻出単元表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う(平面図形・立体図形・図形の移動・場合の数と推理・数の性質と規則性・速さ・水量・割合の文章題)。理科は 4 分野をどれも切らさず、特に植物・人体・地層・気象を厚めに。社会は地理・歴史・公民を一巡し、用語を覚えるだけでなく「その用語を使った文が正しいか」を判断する練習に早めに移る。国語は記述を「字数から要素数を決めて書く」形で始める 中身は毎年作り直されるので、ここが本体。同じ問題は出ないため、単元の幅と、初見の設定を読める経験がそのまま得点になる
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を 1 年分、時間を計って解く。算数 50 分で 20 問前後、理科 40 分で 32 問前後はどちらも 1 問あたり 1〜2 分なので、時間配分の練習が最も効く。社会は大問 1 を 30 分・大問 2 の記述を 10 分と決めて解く。国語は記述 3 問を後回しにするか先に書くかを決めておく 形が固定されているので、同じ解き順を体に入れておくと、かけた時間がそのまま返ってくる。通し演習の回数がそのまま効く数少ない部分

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は国語の漢字語彙と、社会の用語を「その用語を使った文が正しいか」で確認する練習に充てます。週末 60 分は算数の単元一巡(平面図形 → 立体図形 → 図形の移動 → 場合の数と推理 → 数の性質と規則性 → 速さ → 水量 → 割合の文章題 の順)と、理科の 4 分野(植物・人体・地層・気象を厚めに)に充て、国語の記述は週末に 1 本書いて直してもらいます。つるかめ算・ニュートン算・仕事算・流水算・過不足算(いずれも教科書ではなく受験用教材で扱う単元)は、この学校では大問にならず大問 1 の小問に降りているので、小 5 では基本の解き方までで十分です。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分です。浅野は 4 科目とも解答の形が長く変わらない一方で、中身は毎年作り直されます。つまり「出る問題を当てる」余地は小さく、「決まった形の中で速く正確に処理する」ところで差がつきます。特に社会は 40 分で長い選択肢を 90 本前後読み比べる作りなので、小 5 のうちに用語を覚え切って、小 6 は「文の正誤を判断する」訓練に時間を回せると楽になります。算数の大問 1(小問 5 問)と国語の漢字 10 問は、小 4〜小 5 の積み上げがそのまま出る場所で、ここを落とさないだけで小 6 の負荷がかなり下がります。配点の重い国語と算数(各 120 点)の土台がここで決まる、とも言えます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 東京成徳大学中学校(東京都・共学・近さ 84): 4 科目とも近く(算数 83・国語 87・理科 85・社会 80)、国語と理科の構造がとくに近いところです。
  • 聖光学院中学校(神奈川県・男子校・近さ 80): 理科が最も近く(88)、算数 81・国語 84 も近いのですが、社会は 65 と離れます。社会の形式練習の代用にはなりにくいところです。
  • 成城中学校(東京都・男子校・近さ 79): 算数が最も近く(89)、国語 87 も近い。理科 70・社会 69 は中程度です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。


13. 資料の限界

  • 入試回は 1 回のみで、回の取り違えの心配はありません。ただし転写データは 1 年につき 1 冊で、解答用紙の欄の形(記述欄の大きさ・算数の途中式を書く欄の有無)は転写に残っていません。市販の過去問で実寸を確認してください。
  • 社会は 2007・2009 が欠落、国語は 2005〜2007 と 2018 が欠落しています。国語は本文が「長文のため全文を格納」の形で要約されている年があり、本文そのものの分析はしていません(設問文と出典だけを使いました)。
  • 転写の読み落としの可能性: 図・写真・グラフは文字情報に置き換えているため、算数の図形・理科の表・社会の地図と資料の細部は設問文と図の説明からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が算数 6 年・理科 13 年・社会 12 年・国語 6 年あり、2023 算数・2023/2024/2026 社会が含まれます(本文の記述はこれらの年も設問文を読み直して確認しました)。
  • 「同じ問題の使い回し」は、精読した 4 年の中では見つかりませんでした。2022 以前との照合はしていません。設問の言い回し(理科の「〜としてもっとも適切なものを、次のア〜エの中から 1 つ選び」、国語の漢字大問の指示文)が繰り返されることは、転写の分類でも 2011 年以降で確認できます。
  • 配点は科目の満点のみ公表(国算 120・理社 80、合計 400 点満点)で、設問別の重みは推定に頼っています。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。2005〜2022 の単元の回数は転写の機械的な分類によるもので、精読していない年の細部は保証しません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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