関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

中央大学附属中学校の過去問分析

共学私立東京都小金井市

重要結論

  1. 4 科目とも大問の並びが長く動かず、中身の単元は毎年作り直されます。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、出題位置(大問の番号と順番)が決まっている学校です。
  2. 4 科目を通して、書かせる問題がほとんどありません。記述は社会のちょうど 1 問だけで、算数と国語は精読した年すべてで 0 問です。
  3. 時間の設計が何年も変わりません。社会は 30 分で 30 問、理科は 30 分で 15〜16 問、算数は 50 分で 16〜18 問です。

今週やること

  1. 2024〜2026 年度の社会から 1 年を選び、30 分を計って 30 問を解ききれるか確かめます。
  2. 社会の「下線に関する問題」を、下線の前後 2 行だけを読む往復読みで解く練習を 3 年分。
  3. 算数の大問 1(計算から始まる小問集合)だけを 13 年分、年度を変えて続けて解く。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 5〜15 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことは第 1 回相当の 1 冊についてです。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 3 題(2017 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2019・2021・2022。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 3 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: 2014 → 2017 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2017。前回の変化のときの分野の並び: 物理|生物|化学|地学 → 物理|物理|生物
  • 社会: 2 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 10 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 4 題(2024 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: 2019 → 2024 の間に 5 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2024。前回の変化のときの分野の並び: 計算|数の性質・規則性|立体図形|数の性質・規則性|速さ → 計算|数の性質・規則性|割合・文章題|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都小金井市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前(男女約 100 名)/第 2 回 2 月 4 日午前(男女約 50 名)— どちらも 4 科(国語・算数・社会・理科)。帰国生入試 1 月 8 日午前(若干名)は国語・算数の 2 科目(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 4 科は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 30 分 60 点・理科 30 分 60 点(合計 320 点)。社会と理科が各 60 点で、50 点ではありません
帰国生入試の時間・配点 国語・算数とも各 60 分。配点は公式ページに記載がありません

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

同名の別校に注意してください。このページは東京都小金井市の中央大学附属中学校についてのものです。神奈川県横浜市の中央大学附属横浜中学校とは別の学校で、出題も別です。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 4 科目とも大問の並びが長く動かず、中身の単元は毎年作り直されます。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、出題位置(大問の番号と順番)が決まっている学校です。
  2. 4 科目を通して、書かせる問題がほとんどありません。記述は社会のちょうど 1 問だけで、算数と国語は精読した年すべてで 0 問です。
  3. 時間の設計が何年も変わりません。社会は 30 分で 30 問、理科は 30 分で 15〜16 問、算数は 50 分で 16〜18 問です。

家でやること 3 つ

  1. 社会の「下線に関する問題」を、下線の前後 2 行だけを読む往復読みで解く練習を 3 年分。
  2. 算数の大問 1(計算から始まる小問集合)だけを 13 年分、年度を変えて続けて解く。
  3. 国語の漢字を毎日 5 問と、理科・国語の長い選択肢を最後まで読む練習。

今週やる 1 つ

  1. 2024〜2026 年度の社会から 1 年を選び、30 分を計って 30 問を解ききれるか確かめます。

注意

  1. 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことは第 1 回相当の 1 冊についてです。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 11 年 14 年(2010、2014〜2026) 高。ただし 2026 は読み取りの確からしさが中位。2011〜2013 の冊子が無い
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010、2012、2014〜2026) 中。2025・2026 は読み取りの確からしさが低いと記録されている。2011・2013 の冊子が無い
社会 3 年(2024・2025・2026) 11 年 14 年(2010、2013、2015〜2026) 高。精読した 3 年はいずれも確からしさが高い。2011・2012・2014 の冊子が無い
国語 3 年(2014・2015・2016) 2 年 5 年(2010、2011、2014、2015、2016) 高。ただし 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか載せていません。冊子の表紙に回の名前は記録されていなかったので、ここでは第 1 回相当の 1 冊として扱います。第 2 回(2 月 4 日)・帰国生入試については何も言えません。
  • 試験時間と配点は学校の公表資料(入試要項)によるもので、1 節にまとめました。大問ごとの配点は問題冊子に書かれていません。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いたのは、該当年度の設問文を原本で読み直して確認したものに限ります。確認できなかったことは「精読した年に限れば」と弱めるか、書いていません。
  • 図そのものは転写できないため、図形問題・資料問題の細部は設問文と図の説明文からの読み取りを含みます。

5. 一番大きな結論

中央大学附属は「4 科目とも大問の並びが長く動かず、中身は毎年作り直す」学校で、しかも 4 科目を通して書かせる問題がほとんどありません。

同じ種類の問題が同じ場所に出る(=出題位置が決まっている)ことが、この学校の資料でいちばんはっきり読める発見です。「同じ問題が出る」という意味ではありません。

  • 算数: 大問 1 が「計算から始まる小問集合」で 13 年連続(2014〜2026)。しかも (1) は必ず四則計算です。その後ろに 2〜3 小問ずつの大きな問題が 3〜4 本並びます。14 年分すべてが答えのみで、記述も作図も記号選択もゼロです。
  • 社会: 大問 2 題ちょうどが 14 年(2010〜2026)一度も崩れていません。精読した 3 年はどちらの大問も「会話文または資料文に下線 1)・2)… を引き、順に答える」形で、設問はすべて「下線◯)に関する問題です。」で始まります。記述はちょうど 1 問、3 年とも大問 1 の中にあります。
  • 理科: 大問 3 題・小問 15〜16 が 2017〜2026 の 10 年連続です(2016 年度までは 4 大問・20 問前後でした)。分野の並びは固定されておらず毎年入れ替わりますが、最後の大問が地学という形は精読した 3 年で共通しています。
  • 国語: 大問 2 題=論説文+小説が 2011・2014・2015・2016 の 4 年一致。大問 1 の問 1 は毎年「(a)〜(e) のカタカナを漢字に改めなさい」、大問 1 の最後は「適当なものを 2 つ選びなさい」が 3 年連続(2014・2015・2016)です。記述は資料のある 5 年すべてでゼロです。

一方、同じ問題がそのまま再登場した例は 4 科目とも見つかりませんでした。単元も題材も毎年入れ替わります。したがってこの学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①同じ出題位置に来る種類の問題の解き方を手順ごと身につける、②時間の使い方を身につける——この二つに近くなります。とくに社会は 30 分で 30 問(1 問 1 分)、理科は 30 分で 15〜16 問、算数は 50 分で 16〜18 問と、時間の設計が何年も変わっていません。ここに慣れることが直接の得点になります。

科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 1 の小問集合が 13 年連続、全問答えのみが 14 年、小問 16〜18・50 分 単元は毎年入れ替わる。ニュートン算が 2023〜2025 の 3 年連続、速さは 13 年皆勤、立体か回転体が 13 年中 12 年 大問 1 の 6〜8 問を 15 分で確保する処理力と、ニュートン算・速さとグラフ・立体の 3 本柱
理科 高い。大問 3・小問 15〜16・30 分が 10 年連続 分野の配置は毎年作り直す。会話文と資料文からの誘導が増えている。計算が各大問に 1〜2 問 長い選択肢を最後まで読む力と、単位換算・桁指定つきの計算
社会 非常に高い。大問 2 題が 14 年不変、小問 30・30 分。①〜④ の 4 択が主軸 会話文 1 本に 15 問をぶら下げる作り。歴史・地理・公民を 1 本の読み物に混ぜる。前年の出来事が必ず素材になる 「下線の前後だけ読む」解き方と、写真・表・グラフの同定
国語(2016 年度まで) 高い。大問 2 題・小問 23〜25・50 分。冒頭が漢字 5 問 記号選択が 84〜91%。記述ゼロ。論説文は「人間とは何か」に寄る 長い選択肢を比べる読み方と、「2 つ選び」の精度

4 科目に共通するのは「書かない・選ぶ・速い」です。記述は社会の 1 問だけ、理科でも精読した 3 年ではゼロでした。そのぶん選択肢の読み違いと時間切れが失点のほぼすべてになります。


6. この学校らしさが出る場所

  • 社会の会話文に、地元の名前を持つ人物が出てきます。2024 と 2025 はどちらも「三鷹さんと武蔵くん(武蔵さん)」の会話で 15 問前後が進みます。学校のある小金井のまわりの地名がそのまま登場人物になっているように見えます。2026 は「結菜さんとお父さん」が東京湾アクアラインの「海ほたる」で話します。
  • 自校が問題の中に出てきます。2025 年度社会の大問 1 問 13 は「右の写真、中央大学附属中学校のテミス像です」から始まり、ギリシア神話の女神テミスが持つ秤と剣を手がかりに司法を問います。2024 年度算数の大問 4 は「C 中学校・高校には、中学校から高校へ向かう動く歩道と、そのとなりに並行して高校から中学校へ向かう動く歩道があります」という設定です。2026 年度理科の大問 2 では「小金井さん」が母親とお腹の赤ちゃんについて話します。
  • 社会は「身の回りの物」から歴史・地理・公民へ広げます。戸籍と家系図(2024)、全国各地の銅像(2025)、北陸新幹線の敦賀延伸(2025)、東京湾アクアライン(2026)。一つの素材から藤堂高虎にも DX にも韓国大統領にも枝が伸びる作り方で、分野の区切りが最初から無いのが特徴です。
  • 理科は生活・時事・読み物から入ります。自転車の変速機(2025)、パリ五輪から入るロウソクの歴史(2025)、JAXA の月面の植物栽培計画の記事(2025)、南極大陸の氷に閉じ込められた 80 万年前の空気(2026)、電池とコンセントの違いを話す会話文(2026)、りんごの木の上の満月の写真(2024)。実験装置の図から始まる作りではなく、話や記事から始まるのがこの学校の入り方です。
  • 国語の論説文は「人間とは何か」に寄ります。義足や義手を持つ人と人間らしさ・心を「信じる」こと(2016)、「やさしさの時代」と「りりしさ」(2015)、ミツバチの受粉を人間が代われるか(2014)。3 年ともテーマがここに集まっているように見えます。小説の側は、家族や近所の年上の人との距離を描いたものが並びます。
  • 社会は前年の出来事を必ず取り込みます。2025 年度は 2024 年 11 月のアメリカ大統領選・2024 年 3 月の北陸新幹線敦賀延伸・2024 年 7 月の佐渡島の金山、2026 年度は「2025 年が普通選挙法 100 年・戦後 80 年の区切り」から丸ごと大問 2 を立てています。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)で、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会・「下線に関する問題」の解き方を先に固める(最優先)。 30 分で 30 問は、本文を頭から通読していると絶対に終わりません。下線の前後 2 行だけを読んで設問に答える往復読みを、2024〜2026 の 3 年分で時間を計って身につけます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 を 13 年分だけ年度を変えて続けて解く。計算 → 逆算(□にあてはまる数を求める計算)または工夫計算 → 文章題 → 図形、の並びが体に入ると、開始 15 分で 6〜8 問を確保できます。ここが崩れると後半の大きな問題に手が回りません。工夫計算は 2025 大問 1(2) のように西暦を仕込んだ式が出るので、共通因数でくくる練習をしておくと 1 問がタダになります。あわせて答えの形の指定(「最も簡単な整数の比で」「何分何秒で」)を線で囲んでから解き始める習慣を。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・後半の大きな問題を単元ごとに年度を変えて続けて解く。ニュートン算(増え続ける量を減らしていく問題)は 6 題(2015・2016・2021・2023・2024・2025)。行列・レジ・入場ゲートと設定は変わりますが、「はじめの量」「増える速さ」「減る速さ」の 3 本立てで全部処理できます。2026 で途切れたので、次に戻る枠として扱ってください。速さとグラフは 2024 の動く歩道、2025 の忘れ物で引き返す、2022・2021・2019・2018 の各大問で、折れ線の折れ目が何を意味するかを口で言えるようにします。立体は回転体・切断・ひもの最短の 3 系統を各 2 題。2026 の回転体は「正方形 6 個の組み合わせ」で、輪切りにして円柱の差で数える手順を身につけます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週 1 回] 理科・長い選択肢を最後まで読む訓練。(ア)〜(カ)や(ア)〜(ク)から 1 つ選ぶ形で、選択肢が文になっています。30 分 15 問なので 1 問 2 分、読む時間は取れます。急いで失点するのがいちばんもったいないところです。「全て選び」「正・誤の組み合わせ」は 1 つでも判断を誤ると 0 点になるので、「確実に×の選択肢を消す」順で解きます。会話文・資料文の空らんに「文」を入れる問い方は、前後のつじつまで消去法にかけると速く、理科でありながら国語の読み方が効く場所です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・漢字を毎日 5 問と「2 つ選び」の精度。冒頭に必ず漢字 5 問があり、「楷書でていねいに」という指示も付くので、とめ・はねまで書き切ります。大問 1 の締めは 3 年連続で「2 つ選び」なので、選択肢を「本文にある/本文にない/言い過ぎ」の 3 分類で処理します。慣用句・ことわざ・四字熟語・語句の意味は毎年 1〜2 問あり、記号選択なので短時間で取れます。空らん補充(接続語・擬態語)は前後の論理関係で決める手順を言葉にできるように。長い選択肢は「正解を探す」より「4 本の違いを見つける」ほうが速いので、傍線部の前後 3 行に線を引き、選択肢の中でそこと食い違う語を消します。本文 2 本で 8000 字前後を 50 分。1 分に 400 字読めれば読むのに 20 分、設問に 30 分を残せる計算になるので、この配分を実際に計ってみてください。(確認: 〜2016 年度)
  6. [毎日 10 分] 社会・写真と表から同定する練習。御朱印・安倍川もち・国会議事堂中央広間・洛中洛外図・新渡戸稲造・盛岡冷麺と、写真の同定が毎年 3〜5 問あります。教科書と資料集の写真ページを、名前が言えるまで往復します。表・グラフの県当て(農畜産物、工業出荷額、発電量、人口)は「1 位が北海道なら」「政令指定都市の人口なら」と決め手を言葉にする練習を。地名・人名・山脈名・省庁名は漢字で書けるまで仕上げます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・各分野の計算 1 題ずつ(反応時間・熱膨張・燃える速さ・呼吸の体積・濃度換算)。単位換算と四捨五入の桁指定をセットで練習します。2024 の「小数第 5 位を四捨五入して小数第 4 位まで」のような指示を読み落とさないこと。単元としては、ふりこ・てこ・電気回路の 3 本を先に固めます(物理は大問 1 に入ることが多く、ここで止まると 3 分の 1 を失います)。地学は月・惑星・気象を厚く——3 年連続で最後の大問が地学で、月の満ち欠けと方角、太陽系の並び、温室効果の基本は毎年どこかで触れられています。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 社会・記述 1 問に 3 分を確保する。字数指定は無く「簡単に説明しなさい」です。「〜のため」で終わる 1〜2 文で、理由を制度や地形に結びつけます(宗門人別改帳なら幕府の意図、銅像の回収なら戦争と金属、漁港なら海流と地形)。あわせて、作りが完全に同じ「正・誤の組み合わせ」を 3 年分(2024 大問 1 問 9・2025 大問 1 問 7・2026 大問 2 問 6)。作りが同じなので、そのまま得点源にできます。①〜④ の 4 択で「誤っているもの」を選ぶ形は、選択肢 4 本のうち 3 本が正しいので、消去法ではなく「1 本ずつ真偽を判定する」形に切り替えます。前年の出来事は、ニュースそのものではなく「その出来事の背景にある制度・地形・歴史」に翻訳して覚えます。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4〜5・小問 16〜18)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2024〜2026)

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年度 大問 1(小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 7 問: 四則計算 / 逆算 / 場合の数(3 勝先取の優勝の決まり方) / 食塩水 3 容器の混合 / 角度(長方形と正六角形の重なり) / 円を 6 等分した斜線部の面積 / 立体の体積 規則性(1, 2, 3, 3, 4, 5, 4, 5, 6, 7 … と並ぶ数列) ニュートン算(遊園地の入場ゲート 405 人) 速さとグラフ(動く歩道 2 本・歩きながら乗る) —
2025 8 問: 四則計算 / 工夫計算(2025×2024+2024×2023−2023×2025−2022×2024) / 流水算(川の流れと船の速さ) / 分配算(アメ 420 個を 3 人) / 角度 / 図形の移動(コイン 3 枚をつなげて 1 回転) / 速さ 2 問(池の周りを逆回り) 速さとグラフ(学校と駅・忘れ物で引き返す) 立体(直方体に A→B へひもをかける最短) ニュートン算(スーパーの有人レジ) —
2026 6 問: 四則計算 / 逆算 / 割合(男女の増減と合計) / 時計算(長針と短針が 180°) / 食塩水(2 種を 3:4 と 3:5 で混ぜる) / おうぎ形の折り返しの角度 回転体(正方形 6 個の図形を軸で 1 回転・体積と表面積) 場合の数(A〜E の 5 区画のぬり分け) 通過算(新幹線 3 本・重なった部分の長さ) 相似と面積比(正方形の中の五角形)

空欄(—)はその年にその番号の大問が無いことを示します。表に出てくるニュートン算・流水算・分配算・時計算・通過算などの中身は 用語集 にあります。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 は「計算から始まる小問集合」で 13 年連続(2014〜2026)。 しかも (1) は必ず四則計算で、これも 13 年続いています。2010 年度だけは 6 大問構成で大問 1 が平面図形でした。「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。
  • 大問 1 の 2 番目は「逆算(□を求める)」か「工夫して計算する式」のどちらかで、2024 逆算・2025 工夫計算・2026 逆算と 3 年連続でこの枠が続いています。
  • 大問 2 以降は「導入文+(1)(2)(3)」の大きな問題が 3〜4 本。1 本あたり 2〜3 小問で、(1) が誘導、(3) が仕上げという並びが 3 年とも共通です。
  • ニュートン算は 2023・2024・2025 の 3 年連続(さらに 2015・2016・2021 にも大問で出ており、転写の分類では 13 年中 6 回)。ただし 2026 年度は出ていません。位置は大問 3〜5 の後半枠です。
  • 速さは 13 年すべての年に大問または大問 1 の小問で入っています。グラフを読む形(速さとグラフ)は 2014・2018・2019・2021・2022・2024・2025 の 7 回で、2026 は通過算に替わりました。
  • 立体・回転体・水量のどれかが 13 年中 12 年(出ていないのは 2024 のみ)。2026 の回転体、2025 のひもかけ、2023・2021 の回転体、2018・2020 の切断と、形は毎年変えてきます。

問い方のくせ

  • 全問が答えのみです。精読した年を含む 14 年分すべてで記述・作図はゼロ、記号選択もゼロで、短答(語句や数値を短く答える形式)100%。式や考え方を書かせる欄はありません。
  • 小問数は 16〜18 で、14 年を通した平均が 17.0(ばらつきは 7% 未満)。50 分で 17 問=1 問 3 分弱という時間の設計が長く変わっていません。
  • 比で答えさせる指示(「最も簡単な整数の比で表しなさい」)が 2026 大問 5 で 3 問続くなど、答えの形を指定する言い回しが多く出ます。
  • 図を使う小問が全体の 44%(14 年)。2026 は 71% と高く、図の中の長さや角の関係を読み取る比重が年によって上下します。
  • 大問 1 の後半は毎年「図がついた図形問題」が 1〜2 問入ります(2024 角度・円の 6 等分・立体、2025 角度・コインの転がり、2026 おうぎ形の折り返し)。小問集合なのに図形の難所が混ざるのがこの学校の並べ方です。

8-2. 理科(30 分・60 点・大問 3・小問 15〜16)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2024〜2026)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3
2024 人体(腕の骨と筋肉 →手をにぎって伝えるリレー実験で反応時間を計算) 金属(熱による体積変化・レールのすき間 25 m/浮力と密度で金属を見分ける) 月(りんごの木の上の満月の写真から方角と時刻・日食・月から見た地球)
2025 自転車の変速機(歯車の歯の数と回転数・車輪上の印がえがく道すじ) ロウソク(パリの街灯の歴史から入り、芯・燃えた気体・集気びん・燃える速さの計算) JAXA の月面の植物栽培計画の記事(火星・宇宙船のだ円軌道・物質循環・光の色と発芽後の生育)
2026 電気回路(電池とコンセントの違いを話す会話文・ダイオードの向き・交流) ヒトの誕生(親子の会話文・卵の大きさ・心臓が動き始める時期・1 回の呼吸 300 cm³ の計算) 南極大陸の氷(80 万年前の空気・二酸化炭素濃度 420 ppm を百分率に・気体の性質・リトマス紙と BTB 溶液)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 3 題・小問 15〜16 の形が 2017〜2026 の 10 年連続です。 2010〜2016 は 4 大問・20 問前後だったので、2017 年度に一段軽くなってからは動いていません。30 分で 15〜16 問という時間の設計もこの 10 年変わりません。
  • 位置と分野の対応は固定されていません。精読した 3 年でも大問 1 は 人体(2024)→物理(2025・2026)と入れ替わり、大問 2 も 化学(2024・2025)→生物(2026)と替わります。分野の並びは毎年作り直すと考えたほうがよいところです。
  • 一方で大問 3 本の中に地学が 1 本入る形は 3 年連続(2024 月・2025 惑星と月面・2026 南極の氷と気象)。地学が最後の大問に置かれる形も 3 年とも共通しています。
  • 計算問題が各大問に 1〜2 問ずつ、必ず散らばって入ります(2024 反応時間とレールの伸び、2025 ロウソクの燃える速さ、2026 呼吸の体積と濃度の換算)。全部を後半にまとめない配り方が 3 年とも同じです。

問い方のくせ

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年の内訳は 2024 が選択 62%・短答 31%、2025 が選択 67%・短答 33%、2026 が選択 88%・短答 12%。15 年分では選択 64%・短答 27%・記述 5% で、精読した 3 年には記述も作図も現れませんでした。
  • 「次の(ア)〜(エ)の中から最もふさわしいものを 1 つ選び、記号で答えなさい」が全大問に何度も出る、この学校の定番の言い回しです。2024・2025・2026 の 3 年とも確認できました。
  • 選択肢の枚数が多く出ます。2026 大問 1 は(ア)〜(カ)や(ア)〜(ク)から 1 つ選ばせる形で、選択肢そのものが長い文になっています。
  • 「2 つ選び」(2024 大問 1 問 1)、「全て選び」(2026 大問 3 問 3)、「正・誤の組み合わせ」(2026 大問 3 問 5)、「正しければ〇、まちがっていれば×」(2024 大問 2 問 5)と、単純な 1 つ選びで済まない形が毎年混ざります。
  • 会話文を読ませる導入が増えています。2026 は大問 1・大問 2 がどちらも会話文で、空らんに入る「文」を選ばせます。2025 も新聞記事風の資料文とオリンピックの話題から入っています。
  • 漢字指定の用語問題が毎年 1〜2 問あります(2024「関節」を漢字で、2026 空らん③を漢字で)。

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 2・小問 30)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2024〜2026・★=記述が出た大問)

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年度 大問 1 大問 2
2024 ★三鷹さんと武蔵くんが戸籍と家系図について話し合う会話文(15 問)— 藤堂高虎と今治城 / 明治 10 年代 / 鈴鹿山脈 / 黄海と日清戦争 / 江戸幕府 / 宗門人別改帳 / 源氏と平氏 / 法務省と選択的夫婦別姓 / 古代の戸籍 / 税収グラフ / DX / 韓国大統領 / 法律ができるまで さくらさんに静岡県のおばあちゃんから手紙が届く会話文(15 問)— 漁業種類別生産量 / 御朱印 / 工業地帯の出荷額 / 『伊豆の踊子』 / 2026 年 W 杯 / 東海道名所図会と三保松原 / 韮山反射炉 / 百人一首 / 富士山噴火と防災 / 弥生時代 / 汽水湖 / 安倍川もち / 政令指定都市 / 発電量の内訳 / 静岡の農産物
2025 ★三鷹さんと武蔵さんが全国各地の「銅像」を調べて発表し合う会話文(14 問)— 新田義貞 / 鎌倉幕府 / 幕末の地名 / 2024 年 11 月のアメリカ大統領選 / 和気清麻呂 / サンフランシスコ平和条約 / 日本国憲法 / 国会議事堂中央広間 / 宮澤賢治 / 仏像と銅像文化 / 大村益次郎 / 二宮金次郎像の金属回収 / 本校のテミス像 / 長崎原爆の日 北陸新幹線の敦賀延伸(2024 年 3 月開通)から入る資料文(16 問)— 通過する都県数 / 関東 4 都県の農畜産物 / 群馬の伝統工芸品 / 浅間山の電子地形図と 3D 地図 / 佐渡島の金山(世界遺産) / 洛中洛外図 / オランダとチューリップ / 資源の埋蔵量 / 新潟水俣病・イタイイタイ病 / 兼六園と松平定信 / 白米千枚田 / 日本海の漁業とリアス海岸 / 国土交通省 / 大阪万博
2026 ★結菜さんとお父さんが東京湾アクアラインの「海ほたる」で話す会話文(15 問)— 日露関係 / 馬借と正長の土一揆 / 銚子港と漁業(記述) / 遣唐使と最澄 / 印旛沼の干拓 / 加曽利貝塚 / 海底トンネル / 京都と関わる人物 / 川と平野 / 瀬戸内の塩田 / 旧軍港 4 市 / 警察予備隊と自衛隊 / 空港別の入国者 / 東京の人口変化 2025 年が区切りの年(普通選挙法 100 年・戦後 80 年)から入る資料文(15 問)— 参政権 / 治安維持法 / 盛岡と南部氏 / 新渡戸稲造 / 日独伊三国同盟 / 荻外荘 / 1930〜40 年代の並べかえ / 古代の日朝関係 / 日本国憲法 / 国際協力 / 地方自治のリコール / 畜産と道府県庁所在地人口 / 盛岡冷麺

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 2 題ちょうどが 14 年(2010〜2026)一度も崩れていません。 小問数も 26〜30 で、直近 3 年は 30 問ぴったりが 3 年連続。30 分で 30 問=1 問 1 分という時間の設計がずっと変わりません。
  • どちらの大問も「会話文または資料文を読み、そこに引かれた下線 1)・2)・3) …に順に答える」形が 3 年連続です。設問は必ず「下線◯)に関する問題です。」で始まります。この言い回しは 3 年とも全問に付いています。
  • 記述はちょうど 1 問、しかも 3 年とも大問 1 の中にあります(2024 問 6 宗門人別改帳・2025 問 12 銅像の金属回収・2026 問 3 銚子港)。位置は年によって前後しますが「大問 1 に 1 問だけ」は 3 年連続です。
  • 正・誤の組み合わせを選ばせる問題が 3 年連続で 1 問ずつ出ます(2024 大問 1 問 9 古代の戸籍、2025 大問 1 問 7 日本国憲法、2026 大問 2 問 6 日独伊三国同盟)。文(あ)・(い)の正誤を組み合わせる、まったく同じ作りです。
  • 漢字で書かせる短答が毎年 2〜4 問(2024 山脈名、2025 地名、2026 人物名と「漢字 2 字」の苗字)。全体では短答が 7〜13% しかないので、この数問は取りこぼしたくないところです。
  • 公民は大問にならず、両方の大問に 3〜4 問ずつ散らばります(憲法・国会・内閣・地方自治・税・国際)。14 年分でも公民だけの大問は現れていません。
  • 大問 2 は 2024・2025 が地理中心(静岡県・北陸)、2026 が近現代史中心と入れ替わりました。分野の配分は毎年作り直しますが、「歴史・地理・公民をひとつの読み物の中に混ぜる」やり方は変わりません。

問い方のくせ

  • 記号選択が主軸で、選択肢は必ず ①〜④ の 4 つです(3 年とも共通)。この学校は「ア・イ・ウ」ではなく丸数字を使います。
  • 「正しいものを」と「誤っているものを」「ふさわしくないものを」が混在します。2024 問 2・2025 問 2・2026 大問 1 問 7 と毎年数問あり、読み違えると正解を選んで落とします。
  • 写真・絵・地図・グラフ・表が半分の小問に付きます(14 年集計で有図 50%)。写真から場所や物を同定させる問い(2024 の御朱印・安倍川もち、2025 の国会議事堂中央広間・洛中洛外図、2026 の新渡戸稲造・盛岡冷麺)が毎年並びます。
  • 表・グラフから県や国を当てる形が毎年 2〜3 問(2024 工業地帯の出荷額・発電量の内訳、2025 関東 4 都県の農畜産物・資源の埋蔵量、2026 空港別の入国者・畜産と人口)。
  • 並べかえ(2026 大問 2 問 8 イ・1930〜40 年代を古い順に)や、空らん(ア)(イ)に入る語の組み合わせを選ぶ形も定番です。
  • 記述は字数指定が無く「簡単に説明しなさい」「分かりやすく説明しなさい」「ふさわしい説明を入れて会話文を完成させなさい」。解答らんの大きさで分量が決まるので、1〜2 文で理由を言い切る練習が要ります。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 23〜25。2014・2015・2016 年度で確認)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010〜2016 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2014〜2016)

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年度 大問 1(論説・評論) 大問 2(小説・随筆)
2014 ミツバチと受粉、人間が虫の役目を代われるか(12 問) 母と長男、〈少年都市〉という漫画と都市計画案、ベテルギウス(13 問)
2015 「やさしさの時代」と「りりしさ」、群れに属することと少年期(13 問) 川べりを歩く「わたし」とケン坊、「人間万事塞翁が馬」(10 問)
2016 義足・義手と「人間らしさ」、心や意識を「信じる」こと(10 問) 夜の郵便ポスト通り、稲穂とわらぶき屋根の村、「私」としんちゃん(13 問)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 2 題=論説文 1 本+小説(随筆)1 本が 2011・2014・2015・2016 の 4 年一致です。 2010 年度だけ 3 大問でした。小問数は 23〜25 で安定しています。
  • 大問 1 の問 1 は毎年「(a)〜(e) のカタカナを漢字に改めなさい」(2014・2015・2016 の 3 年連続)。2014 と 2016 には「楷書でていねいに(丁寧に)書くこと」という同じ注意書きが付いています。冒頭の 5 問が漢字という並びは 3 年変わりません。
  • 大問 1 の最後の問いは「筆者の意見・本文の内容として適当なものを 2 つ選びなさい」(2014 問 12・2015 問 13・2016 問 10 の 3 年連続)。選択肢は(ア)〜(カ)や(ア)〜(キ)と多く並びます。最初が漢字・最後が内容合致の 2 つ選び、という大問 1 の枠組みが動いていません。
  • 空らんに語句・接続語・擬態語を入れる記号問題が、両方の大問に毎年 1〜2 問ずつ入ります(2014 大問 1 問 2・2015 大問 1 問 3・2016 大問 1 問 5 と大問 2 問 5)。
  • 慣用句・ことわざ・四字熟語・語句の意味を問う問題が毎年 1〜2 問(2014 問 8 と問 9、2015 問 10、2016 問 3 と問 8)。
  • 抜き出しは大問 2 に 1〜2 問(2015 大問 2 問 1「はじめの 5 字」、2016 大問 2 問 1・問 11)。大問 1 には抜き出しが入らない年が多くなっています。

問い方のくせ(精読した 3 年に限る)

  • 記号選択が主軸です。精読した年の内訳は 2014 が選択 84%、2015 が 91%、2016 が 87%。記述は資料のある 5 年分すべてでゼロで、書かせるのは漢字と抜き出しだけです。
  • 傍線部に①②③…と番号を振り、「①『…』とありますが、どういうことですか。もっとも適当なものを次の中から選び、(ア)〜(エ)の記号で答えなさい」が全大問の背骨です。この言い回しが 3 年とも繰り返し出ます。
  • 「2 つ選びなさい」が毎年複数出ます(2014 大問 1 問 6・問 12、2015 大問 1 問 2・問 13、2016 大問 1 問 10)。1 つでも外すと落ちる形なので、確信のある 1 本を先に固めてから 2 本目を探します。
  • 説明文の空らんを記号で埋める形が特徴的です(2014 大問 2 問 12 は説明文 (1)〜(6)、2016 大問 2 問 13 は説明文の a 〜 f を(ア)〜(コ)から)。本文を読み直しながら、まとめの文章を組み立て直させています。
  • 会話文の並べかえも出ます(2014 大問 2 問 9・「3 番目と 6 番目にあてはまる文を選べ」)。
  • 選択肢が長く出ます。「もっとも適当なもの」を選ぶ問いでは、選択肢 1 本が 2〜3 行あることが多く、選択肢どうしの差分を見つける読み方が要ります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

最終確認年度は、その単元を資料の上で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2026 年度、国語は 2016 年度までを見ています)。

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単元 出ていた年 最終確認年度 中身
ニュートン算(算数) 2015・2016・2021・2023・2024・2025 2025 年度 2023〜2025 の 3 年連続のあと 2026 で消えました。14 年で 6 回出ており、間隔は短い単元です
速さとグラフ(ダイヤグラム読解・算数) 2014・2018・2019・2021・2022・2024・2025 2025 年度 2024・2025 と続いて 2026 で通過算に替わりました。グラフから速さと時刻を逆算する練習は落とさないでください
仕事算(算数) 2020 2020 年度 2020 年度の大問 2 が最後で 6 年出ていません。ニュートン算と同じ「単位あたり量」の考え方なので、ついでに触れておくと安く済みます
場合の数(算数) 2015・2026(大問)/2024(大問 1 の小問) 2026 年度 大問としては 2 回のみですが、大問で出ると 3 問まとめて持っていかれます
食塩水(算数) 2010(大問)/2024・2026(大問 1 の小問) 2026 年度 大問としては 2010 が最後。大問に昇格する形も想定しておいてください
ふりこ・物体の運動(理科) 2017・2018・2021・2022 2022 年度 大問で出たあと 2023〜2026 の 4 年間出ていません。この学校でいちばん出現回数の多い単元(15 年集計で 11%)なので、戻る前提で準備します
水溶液の判別(理科) 2019(大問)/2026(小問) 2026 年度 大問としては 2019 が最後で 7 年ぶりの間隔に入っています。2026 では大問 3 の中の 1 問(リトマス紙と BTB 溶液)に縮んで顔を出しました
生態系・食物連鎖(理科) 2017・2019・2023 2023 年度 2〜4 年おきに大問で出ます。2023 が最後で 3 年空いています
植物のつくりとはたらき(理科) 2018・2020・2021(大問)/2025(小問) 2025 年度 花のつくり・発芽の大問は 2021 が最後。2025 大問 3 の最後で「光の色と生育」として小さく出ました
地層・岩石/地震(理科) 2014 2014 年度 2014 の大問が最後で 12 年出ていません。地学枠は月・惑星・気象で回っており、大地の分野が長く空いています
地形図の読図(社会) 2019(大問の柱)/2024・2025(小問) 2025 年度 直近は 2024 問 6 イ(名所図会の視点)・2025 問 4(電子地形図と 3D 地図)と 1 問ずつに縮んでいます。柱に戻る形を警戒します
三権分立・国会のしくみ(社会) 2022 2022 年度 2022 年度に大問の主題になって以降 4 年、小問に散っています。まとめて出される形はいつ戻ってもおかしくありません
人権・多文化共生(社会) 2023(主題)/2024(小問) 2024 年度 2023 年度が主題。以後 3 年は小問(2024 の選択的夫婦別姓など)に縮小しています
環境政策・公害(社会) 2018(主題)/2025(小問) 2025 年度 2018 年度が主題で 8 年経ちます。2025 の新潟水俣病・イタイイタイ病のように小問では出続けています
世界地理(社会) 2016(主題)/2024・2025(小問) 2025 年度 2016 年度が主題。直近はオランダ(2025 問 6)、発電量の国別内訳(2024 問 12)のように 1 問ずつです。世界の国名と位置は薄く広く持っておきます
都道府県の同定(社会) 2010・2013・2021(主題)/2025・2026(小問) 2026 年度 数年おきの主題です。2025 問 1・2026 大問 1 問 9 のように「地図上の位置」を聞く形は毎年入ります
  • 国語は資料が 2016 年度で止まっているため、周期の議論ができません。2010 年度に 3 大問だった実績があるので、大問が 3 本になる形は頭の隅に置いておいてください。
  • 国語の記述が 5 年分ゼロという事実も、2017 年度以降について保証するものではありません。市販の過去問集で直近の解答用紙を必ず見てください。

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

  • 記述がほとんどありません。 算数は 14 年分すべて答えのみ(記述・作図・記号選択がゼロ)。国語は資料のある 5 年で記述ゼロ。理科は精読した 3 年でゼロ(15 年通しでは 5%)。社会だけが毎年ちょうど 1 問、字数指定の無い記述を出します。
  • 記号の振り方が科目で違います。社会は ①〜④、理科と国語は (ア)〜(エ)(理科は(カ)や(ク)まで伸びる年があります)。答案でうっかり書き替えないこと。
  • 「誤っているもの」「ふさわしくないもの」を選ばせる問いが社会と理科に毎年複数あります。「正しいものを」と混在するので、設問の末尾を必ず指でなぞります。
  • 「2 つ選び」「全て選び」「正・誤の組み合わせ」が 3 科目に毎年入ります。1 つ外すと 0 点になる形なので、確信のある 1 本を先に固めます。
  • 文字種・字数の指定があります。社会は「漢字で記しなさい」「漢字 2 字で」、理科は「漢字で答えなさい」、国語は漢字の書き取りに「楷書でていねいに書くこと」。国語の抜き出しには「はじめの 5 字」の字数指定が付きます。
  • 桁指定つきの四捨五入が理科の計算に付きます(2024 は「小数第 5 位を四捨五入して小数第 4 位まで」)。算数は答えの形の指定(「最も簡単な整数の比で」「何分何秒ですか」)です。
  • 図・表・写真が多く出ます。社会は小問の 50%、算数は 44%(2026 は 71%)、理科は 40% に図がつきます。国語だけは 5 年分すべて図ゼロです。

科目ごとの補足

  • 算数: 解答用紙は問題冊子に同じ綴じで入っている年があります(2024・2025 の転写に記録あり)。配点は問題冊子に書かれていません(2025 の転写に明記)。単位まで答えさせる問い方(「何 cm³ ですか」「時速何 km ですか」「何分何秒ですか」)が大半で、単位の変換(分速 ⇔ 時速、分 ⇔ 秒)でつまずくと直接失点します。2025 大問 4(2) は「何分何秒ですか」と聞いています。円周率の指定は算数の転写に現れませんでしたが、円とおうぎ形は毎年出るので、3.14 の計算をまとめて 1 回で済ませる処理は前提として持っておいてください。
  • 理科: 桁の指定つきの計算が出ます。2024 大問 1 問 4 は「小数第 5 位を四捨五入して、小数第 4 位まで答えなさい」で、指示を読み落とすとそれだけで失点します。単位の換算が計算問題の中身になっていることが多く(2026 大問 3 問 2 は 420 ppm を百分率に直す)、ppm・cm³・m と単位が飛びます。図・表・グラフを使う小問が 15 年通しで 40%。図そのものは転写できないので、この分析は設問文と図の説明文からの読み取りを含みます。
  • 社会: 30 分・60 点で 30 問。1 問 1 分しかないので、長い会話文を先に読み切ろうとすると間に合いません。下線の付いた語だけを追って、設問と本文を往復する読み方が要ります。字数指定のある冊子が 14 年で 43% あり、年により記述や抜き出しに字数がつきます。前年の出来事がそのまま素材になります(2025 は 2024 年 11 月の米大統領選・2024 年 3 月の北陸新幹線敦賀延伸・2024 年 7 月の佐渡島の金山、2026 は 2025 年という節目)。入試の前年に起きたことは必ず出ると考えてよいところです。
  • 国語: 50 分・100 点。文章 2 本で本文が長く(資料のある 5 年の平均で本文 8300 字前後)、読むだけで時間が溶けます。設問は本文の頭から順に並んでいるので、段落を読み終えるごとに該当設問へ移る往復読みが向きます。図・グラフは 5 年分すべてでゼロで、純粋な読解と語彙の試験です。古文・漢文・文法用語(品詞・活用・敬語)は資料のある 5 年には出ていません。小問数の数え方には注意が要ります(→ 13 節)。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最初の 1 本。算数の大問 1 は 13 年連続で計算から始まり、四則混合と逆算がそのまま得点になる。国語は漢字の書き取りを毎日(冒頭 5 問が定位置)。あわせて図形の基礎(角度・面積・立体の見取り図)と、身の回りのものを言葉で説明する習慣。時間を計るのはまだ早い
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える時期。この学校の算数は「毎年ちがう単元から 3〜4 本」なので、穴があると直撃する。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は計算と逆算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。単元は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、速さ → ニュートン算(増え続ける量を減らしていく問題・受験用教材の単元) → 仕事算(1 日あたりの仕事量にそろえて解く・受験用教材の単元) → 規則性 → 場合の数 → 立体と回転体 → 食塩水 → 比 の順に置く。社会は歴史と地理を一通り、写真と地図に触れる量を増やす。理科は 4 分野を均等に。国語は選択肢の長い問題に慣れる。ただし国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてほしい
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は1 年分を、時間を計って解く演習と、同じ大問を、年度を変えて解く演習を両方やる。社会は「30 分 30 問」、理科は「30 分 15 問」、算数は「50 分 17 問」を体に入れる。過去問は 3 年分を時間つきで 2 周、算数の大問 1 だけは 13 年分を年度を変えて解く

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。大問の数と並びは何年も動かないので直前でも合わせられますが、中身の単元は毎年入れ替わり、同じ問題は戻ってきません。算数の大問 2 以降と理科の 3 大問は「その年に選ばれた単元」で決まるため、穴のある単元が当たった年に取り返しがききません。逆に言えば、小 5 のうちに単元の穴を消しておけば、小 6 は「速く正確に選ぶ」練習に集中できます。記述の練習にほとんど時間を割かなくてよいぶん、この学校は処理速度に時間をかける価値が大きい学校です。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は過去問演習が重なるかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏・合格可能性は扱いません。

  • 早稲田実業学校中等部(東京都・共学)— 理科(87)が最も近く、算数(85)も近いので、答えのみで手早く処理する練習がそのまま重なります。
  • 豊島岡女子学園中学校(東京都・女子校)— 4 科がまんべんなく近い組み合わせです(算 84・国 82・理 82)。社会(70)だけやや離れます。
  • 海城中学校(東京都・男子校)— 国語(92)が全候補中で最も近く、算数(86)も近い一方、社会(63)は作りが違います。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 2027 年度は、早稲田中学校・東京都市大学付属中学校が 2 月 1 日、細田学園中学校が 2 月 4 日の同じ時間帯に本校と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • 算数だけを見れば城北埼玉中学校・東京都市大学付属中学校・世田谷学園中学校が 90 前後で、この学校の「小問集合+大きな問題 3〜4 本・全問答えのみ」に近い作りです。社会は全候補が 63〜78 と離れており、この学校の社会(会話文 1 本に 15 問をぶら下げ、記述 1 問)は他校の過去問で代用しにくいと考えたほうがよいです。
  • 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に出る単元の一致・設問文の言い回しの重なり」の距離と、単元分布の似かたを半分ずつ合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が分かりません。過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか載せておらず、読んだ冊子の表紙に回の名前は記録されていませんでした。ここでの分析は第 1 回相当の 1 冊についてのもので、第 2 回(2 月 4 日)と帰国生入試(国語・算数各 60 分)については何も言えません。
  • 国語は 2010・2011・2014・2015・2016 の 5 年分しかありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2017 年度以降の形式・出典・記述の有無は市販の過去問集で確認してください。国語の出典として記録が残っているのは 2011 年度の大問 2(白波瀬佐和子『生き方の不平等』)だけです。
  • 国語の小問数の数え方にずれがあります。大問 1 冒頭の漢字は (a)〜(e) の 5 問がまとめて 1 小問として記録されています。冊子の 23〜25 問という数字は、実際に解く回数より 4 問ほど少なくなります。8-4 節の数字はその数え方のままなので、他校と比べるときは注意してください。
  • 算数は 2011〜2013 の冊子がありません(2010 と 2014〜2026 の 14 年)。社会は 2011・2012・2014 が無く(14 年)、理科は 2011・2013 がありません(15 年)。長い周期の話はこの穴を前提にしています。
  • 読み取りの確からしさが低いと記録された冊子があります。理科の 2025・2026、国語の 2014、算数の 2026 です。設問文から読める分野・問い方・出題位置の並びは信用できますが、数値や図の細部はそのまま鵜呑みにしないでください。分野と問い方の傾向は設問文から十分読めるので、本文の記述はそこに限っています。理科の 2025・2026 と算数の 2026 については、細部を市販の過去問集で確かめてほしいところです。理科 2026 の大問 1 問 2 と国語 2014 の大問 2 問 5 は分析対象から外れています。
  • 配点は問題冊子に書かれていません(2025 年度算数の記録に明記)。科目の配点(国語 100・算数 100・社会 60・理科 60)は学校の公表資料(入試要項)によるもので、大問ごとの配点は分かりません。設問数ベースの比重しか語れません。
  • 図そのものは転写できません。図形問題や資料問題の細部は、設問文と図の説明文からの読み取りを含みます。算数 2026 は図に依存する小問が 71% を占めており、この年はとくに注意が要ります。
  • 校名の取り違えについて。中央大学附属横浜中学校(神奈川県)はこの学校とは別の学校で、資料の上で混ざりやすい組み合わせです。今回精読した 3 年分では、算数 2024 の「C 中学校・高校を結ぶ動く歩道」、理科 2026 の「小金井さん」、社会 2025 の「中央大学附属中学校のテミス像」と、小金井の学校であることを示す語が設問文の中にあり、別の学校の冊子が混ざっている形跡は見つかりませんでした。国語の 2015 年度も、大問の番号は Ⅰ から始まっており、大問が丸ごと抜けている様子はありません。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いたのは、原本の設問文で反復を確認したものだけです。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの読み取りで、出題の意図を裏づける資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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