関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

鎌倉学園中学校の過去問分析

男子私立神奈川県鎌倉市

重要結論

  1. 鎌倉学園は「出題の形が徹底して固定されている」学校です。とくに算数は、大問の数・小問の数・大問ごとの分野まで 16 年間動きません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ出題位置(大問の番号と順番)に出ます。
  2. 理科は大問 4 つが物理→化学→生物→地学の順で固定、社会は 2022 年度から大問 2 つでテーマ横断型、国語は 2009〜2019 年度が 5 大問で固定です(2020 年度だけ形が変わり、2021 年度以降は資料がありません)。
  3. したがって過去問の使い方は、「同じ大問を、年度を変えて解く」のが最も効きます。大問 1 の計算だけを 5 年分、大問 4 の規則性だけを 5 年分、大問 8 の立体だけを 5 年分、というやり方が素直に成立します。

今週やること

  1. 算数の同じ大問位置(大問 1・大問 4・大問 8 など)を年度を変えて解く練習から始めます。1 年分を、時間を計って解く練習はその後で構いません。
  2. 算数の大問 1(計算 4 問)と大問 2(一行問題 4 問)を 15 分で確実に取れるようにします。
  3. 理科は 4 分野(物理・化学・生物・地学)を均等に固めます。並びが固定なので、1 分野を落とすとそのまま 5〜8 問を失います。

分析年度: 2009〜2026 年度
入試回: 4 科目の回
資料の範囲: 最大 17 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 算数選抜(算数 1 科・60 分・150 点)の過去問はこの資料に含まれておらず、国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(→ 4 節・13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 5 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて。最新の資料は 2019 年度(2020 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2020 年度 6 題))。前回の変化: 2013 → 2014 の間に 4 題 → 5 題。変化の履歴: 2 回: 2013・2014(間隔 1)
  • 理科: 4 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年 2019・2021・2022。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 4 題))。前回の変化: 2009 → 2016 の間に 5 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2016。前回の変化のときの分野の並び: 物理|化学|生物|地学|地学 → 物理|物理|生物|地学
  • 社会: 2 題(2025 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 2 題))。前回の変化: 2021 → 2025 の間に 3 題 → 2 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2025。前回の変化のときの分野の並び: 地理-産業|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治 → 地理-地図・地形・気候|公民-国際
  • 算数: 8 題(2009 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 12 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2009〜2026 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県鎌倉市
男女 男子
旧称 鎌倉中学校(創立時〜1948)、鎌倉学園鎌倉中学校(1948〜1975)
入試回と日程・科目 一次入試 2 月 1 日午前・4 科(国語・算数・社会・理科)/算数選抜 2 月 1 日午後・算数 1 科(集合 A 15:40〜16:40・集合 B 17:10〜18:10 の 2 部制、内容は同一)/二次入試 2 月 2 日午前・4 科/三次入試 2 月 4 日午前・4 科
試験時間・配点 一次・二次・三次: 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 30 分 60 点・理科 30 分 60 点(合計 320 点)/算数選抜: 算数 60 分 150 点

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 鎌倉学園は「出題の形が徹底して固定されている」学校です。とくに算数は、大問の数・小問の数・大問ごとの分野まで 16 年間動きません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ出題位置(大問の番号と順番)に出ます。
  2. 理科は大問 4 つが物理→化学→生物→地学の順で固定、社会は 2022 年度から大問 2 つでテーマ横断型、国語は 2009〜2019 年度が 5 大問で固定です(2020 年度だけ形が変わり、2021 年度以降は資料がありません)。
  3. したがって過去問の使い方は、「同じ大問を、年度を変えて解く」のが最も効きます。大問 1 の計算だけを 5 年分、大問 4 の規則性だけを 5 年分、大問 8 の立体だけを 5 年分、というやり方が素直に成立します。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 4 問)と大問 2(一行問題 4 問)を 15 分で確実に取れるようにします。
  2. 理科は 4 分野(物理・化学・生物・地学)を均等に固めます。並びが固定なので、1 分野を落とすとそのまま 5〜8 問を失います。
  3. 社会は分野横断のテーマ文を 15 分で 1 大問処理する読み方を固定します。

今週やる 1 つ

  1. 算数の同じ大問位置(大問 1・大問 4・大問 8 など)を年度を変えて解く練習から始めます。1 年分を、時間を計って解く練習はその後で構いません。

注意

  1. 算数選抜(算数 1 科・60 分・150 点)の過去問はこの資料に含まれておらず、国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)を根拠にしています。年の数え方は次の 3 つに分けました。精読した年(設問文まで読んだ年)・構成だけ数えた年(大問の並びと主要単元だけを数えた年)・資料のある年(過去問の転写が手元にある年)です。

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科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 資料に無い年 備考
算数 2009〜2026 年度の 16 年 2024〜2026 年度の 3 年 資料のある年のうち、精読した年を除く年 2010・2013 年度 大問 8・小問 25 が 16 年すべてで同じ。図のある小問が 44%。転写の読み取り確度が低めの年が 16 年中 10 年(2025 を含む)
理科 2009〜2026 年度の 17 年 2024〜2026 年度の 3 年 資料のある年のうち、精読した年を除く年 2010 年度 大問 4・小問 19〜27。図・表が多い(図のある小問が 52%)。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 9 年(2026 を含む)
社会 2009〜2026 年度の 17 年 2024〜2026 年度の 3 年 資料のある年のうち、精読した年を除く年 2010 年度 2022 年度以降は大問 2・小問 25〜33。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 5 年(2024・2026 を含む)
国語 2009〜2020 年度の 12 年 2018〜2020 年度の 3 年 資料のある年のうち、精読した年を除く年 2021 年度以降(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです) 出典(著者・作品)が分かるのは 2009〜2019。転写の読み取り確度が低めの年が 12 年中 1 年
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回について: 手元の転写データは 1 年につき 1 冊で、どの回の問題かは資料からは特定できません。4 科目そろっている点から一次・二次・三次のいずれか(4 科目の回)と考えられます。算数選抜(算数 1 科・60 分・150 点、1 節)の問題は含まれていないので、この分析はそちらには当てはまりません。試験時間・配点は 1 節の基本情報の表を参照してください。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。年度×大問の題材表は算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2018〜2020 の各 3 年分を設問文で読み直して起こしました。それ以外の年は、転写データの大問ごとの主要単元を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書いています。
  • 設問別の配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていません(読み直した年で確認)。

5. 一番大きな結論

鎌倉学園は「出題の形が徹底して固定されている」学校である。とくに算数は、大問の数・小問の数・大問ごとの分野まで動かない。

  • 算数は 16 年間ずっと大問 8・小問 25。小問の配り方も 4-4-2-3-3-3-3-3 で、原本で読み直した 2024〜2026 の 3 年が完全に同じ。さらに 大問 1 が計算 4 問、大問 2 が「□に適する数」の一行問題 4 問、大問 3 が平面図形 2 問、大問 4 が規則性、大問 7 が図形の移動・平面図形、大問 8 が立体図形 という並びまで固定されている(大問 1・3・8 は転写の分類で 2014〜2026 の 13 年、大問 4・7 は 2023〜2026 の 4 年)。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出る。自由に単元が入れ替わるのは大問 5・6 の 2 つだけ。
  • 理科は 大問 4 つが物理→化学→生物→地学の順で並ぶ。転写の分類では大問 3 の生物が 2012〜2026 の 15 年、大問 2 の化学が 2019〜2026 の 8 年、大問 1 の物理が 2021〜2026 の 6 年続く。小問は 25〜27 で、記号選択が主軸、記述はゼロ、作図が 3 年連続で 1 問。
  • 社会は 2022 年度から大問 2 つ・小問 25〜33。分野で大問を分けず、一つのテーマ(島・サミット・近畿地方・金・アジア)で地理・歴史・公民を横断する作りが 3 年続く。記号選択が 65〜85%、記述は 3 年で 1 問。
  • 国語は 2009〜2019 が 大問 1 漢字の読み → 大問 2 漢字の書き取り → 大問 3 物語文 → 大問 4 説明文 → 大問 5 熟語の知識 の 5 大問・40〜49 問で固定。2020 だけ 6 大問・33 問に変わった。2021 年度以降は資料が無い。

したがって過去問の使い方は、「同じ出題位置(大問の位置)を年度を変えて解く」のが最も効く学校である。大問 1 の計算だけを 5 年分、大問 4 の規則性だけを 5 年分、大問 8 の立体だけを 5 年分、というやり方が素直に成立する。並行して、出題位置が動かないぶん1 年分を、時間を計って解く練習も本番とそのまま同じ配分になる。単元を丸暗記する使い方ではなく、「この場所ではこの種類の問題が出る」という前提で準備を積む使い方が中心になる。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 算数は「決まった順路を時間内に回る競技」。16 年間 8 大問 25 問が動かず、大問 1 から大問 8 まで同じ分野が同じ場所に並ぶ。答えはすべて数値だけ。受験生が本番で驚く要素をほとんど置いていない作りに見える。そのぶん、決められた場所での取りこぼしがそのまま差になる。
  • 算数の大問 8 は「容器と水」の学校。転写の分類では 2009〜2022 のほとんどの年で水量とグラフが大問に入り、2025・2026 も容器を傾けて水をこぼす・水面の面積を見る問題だった。傾けた容器の中の水という題材が繰り返し出ている。
  • 理科は身近な場面から入る。電車のつり革の揺れ(2025 大問 1)、鏡に映った T シャツの文字(2024 大問 1)、ナスの葉のデンプン(2024 大問 3)、台所のドライアイス(2025 大問 2)、海で生き物を観察する親子(2026 大問 3)。「そうた君」「まなぶ君」「A 君とお父さん」という登場人物が観察や実験をなぞる形で、読み手が追体験しながら解く作りになっている。
  • 理科の地学は地元と結びつく。伊豆半島が約 2000 万年前にどこにあったか(2025 大問 4(1))、横浜市の月の出と月の入りの表(2025 大問 4(5))、横須賀(2025 大問 1 の設定)。神奈川の地理と結びついた出題が見える。
  • 社会は「一つのモノや場所から歴史・地理・公民を全部たどる」。日本の島(2024 大問 1)、サミットの開催地(2024 大問 2)、近畿地方(2025 大問 1)、金・銀・銅と鉱山(2026 大問 1)、「金」がつく市町村(2026 大問 2)。とくに 2026 の「金・銀・銅」は、奈良の大仏 → 石見銀山と佐渡金山 → 中国の王朝 → 銀座の街の移り変わり → 第一次世界大戦 → 札幌オリンピックと、一つの語からの連想で通史を渡っていく作りになっている。
  • 社会は前年〜前々年の出来事を入口にする。2023 年の広島サミット(2024 大問 2)、2024 年のパリ五輪と 2025 年の大阪万博(2025 大問 1)、脱炭素と電気自動車・シルバー民主主義・訪日観光客(2026 大問 2)。時事そのものではなく、そこから歴史・地理・公民の知識へ降りていく形で問われる。
  • 国語は「少年が主人公の物語」と「ことばを論じた文章」の組み合わせ(2009〜2019)。物語は重松清『きみの友だち』(2018)、椰月美智子『しずかな日々』(2019)、井上靖『しろばんば』(2016)、森見登美彦『郵便少年』(2015)、三浦綾子『泥流地帯』(2014)と、少年時代を描いた作品が並ぶ。説明文は栗木京子『短歌を楽しむ』(2018)、外山滋比子『思考の整理学』(2019)、森下育彦『「私」を伝える文章作法』(2016)、瀬戸賢一『日本語のレトリック』(2011)、森山卓郎『コミュニケーションの日本語』(2010)と、ことばそのものを主題にした文章が繰り返し選ばれているように見える。
  • 国語は知識問題の比重が大きい(2009〜2019)。漢字 10 問に加え、大問 5 が丸ごと熟語の知識に充てられている年が続いた。共通する漢字一字を入れて 2 つの熟語を同時に作らせる形(2018)や、A〜J の 10 か所に漢字を入れる形(2019)は、読解の力とは別に鍛える必要がある。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を大問の位置ごとに年度を変えて続けて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の頭にかかる時間の目安、末尾にその施策の根拠を確認できている最後の年度を付けました。根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行問題 4 問を 15 分で確実に取る——大問 1 は (1) 整数の四則混合 →(2) 分数と小数の混合 →(3) 1/(a×b) 型の分数の和 →(4) 共通因数でくくる工夫計算、という並びが 2024〜2026 の 3 年とも同じです。(3)(4) は解法が決まっているので、型として身につけられます。大問 2 の (1) は 3 年とも分数の入れ子の逆算。(2)〜(4) は食塩水・仕事算・平均算・過不足算・時計算・単位換算・数の性質から 3 題で、時計算は 2025・2026 と 2 年続けて (4) に入っています。1 問 1 分半で処理します。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3 の平面図形、大問 4 の規則性、大問 7 の図形の移動——大問 3(2014〜2026 の 13 年)は 2 問しかない平面図形で、角度と円とおうぎ形の面積の差し引きの 2 系統を確実に。大問 4 の規則性(2023〜2026 の 4 年連続)は「◯番目の数は何か」(2024・2025 とも (1) が『50 番目の数』)、「◯回目に現れるのは何番目か」、「◯番目までの和」の 3 つの聞かれ方を、周期の表を書いて処理する手順に落とします。大問 7 の図形の移動(2023〜2026 の 4 年)は「通過した部分の面積」(2026)「巻きつけた糸の先が動く距離」(2025)「折り返し」(2024)で、おうぎ形の弧の長さと面積の足し引きが共通の道具です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 8 の立体と大問 5・6 の自由枠の準備——大問 8(転写の分類で 2014〜2026 の 13 年)は 2025・2026 が 2 年続けて「容器を傾けて水をこぼす/水面を見る」。傾いた容器の中の水の形を断面図で描く練習と、回転体(2024)の体積・表面積を。大問 5・6 の自由枠に備えて、数の性質(各桁の数の操作・条件を満たす整数の書き出し)と場合の数、割合の文章題を一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 理科・4 分野を均等に——並びが固定なので 1 分野を落とすと、そのまま 5〜8 問を失うことになります。とくに地学(大問 4)は 2024〜2026 で気象が 3 年連続、2025・2026 は月・星・惑星・地層・流水を 1 問ずつ混ぜた小問集合になっています。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・桁指定の計算と作図、実験の理由を言葉にする練習——計算は桁指定つき(2026「小数第二位まで」「整数で」「小数第三位まで」、2024 の湿度計算は「小数第 1 位まで」)で、露点・フェーン現象の計算(2024 大問 4、2025 大問 4(3))も数値で解ける状態にします。化学の量的関係(2025 マグネシウム 1.00g、2026 水素と酸素の過不足)は表と比で処理します。作図は 3 年連続で 1 問(2024 鏡、2025 水そうの水面、2026 グラフ)あるので、3 種を実際に描く練習を。条件をそろえる理由・平均を取る理由(2024・2026)のような「なぜこの操作をするか」を言葉で言えるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・分野横断のテーマ文と組み合わせ選択・統計図表・時事の紐づけ——過去問を「大問 1 本を 15 分」で解き、テーマ(島・サミット・近畿地方・金)から地理・歴史・公民のどこへ振られても答えられるかを確認します。組み合わせ選択(「A〜C と X〜Z の対応」「X・Y の正誤」)と並べ替え(「I〜III を古い順に」)の訓練、統計・図表(貿易統計・雨温図・投票率の表・為替)を数字の大小だけでなく「なぜそうなるか」まで言える練習をします。時事は前年〜前々年の出来事を 10 個ほど押さえ、それぞれ関係する歴史・地理・公民の項目を 2 つずつ紐づけておきます。公民(税・選挙・国会・憲法・国際機関)は 2025・2026 で比重が上がっており(2026 は大問 2 の前半がまるごと税と選挙)、語句は漢字で書けるようにしておきます(短答は 4〜9 問と少ないですが、書けなければ落とすだけになります)。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・漢字と熟語の知識、読解の型(2009〜2019 の形なら)——漢字 10 問(読み 5・書き 5)を毎日の習慣に。大問 5 の熟語パズルが 5〜10 問あり、読解演習では鍛わらないので別に時間を取ります。物語文は少年の心情の変化を追う練習を、選択肢が長いので線部の前後の根拠と選択肢の細部を照らす読み方で。説明文は「ことばそのもの」を論じた文章に慣れておき、抜き出しの字数指定を守る訓練を。短い記述(体験・自分の考え)が 2019・2020 に出ているので、100 字前後で自分の考えを書く練習もゼロにはしません。(確認: 〜2020 年度)
  8. [週 1 回] 時間の練習——算数 50 分で 25 問、理科 30 分で 26 問、社会 30 分で 26 問、国語 50 分で 40 問前後。4 科目とも「1 問あたり 1〜2 分」で、迷って止まる余裕がありません。出題位置が動かないので、過去問を時間を計って解いた経験がそのまま本番の配分になります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

問い方の細部は 10 節(形式面の注意)、しばらく出ていない単元は 9 節、家でやることは 7 節にまとめました。

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 8・小問 25 が 16 年不変、大問ごとの分野も 6 つが固定 計算 5 問(大問 1 の 4 問+大問 2 の逆算)+一行問題 3 問+大問 6 本。すべて答えのみ 大問 1・2 の 8 問を 15 分で確実に取ること。そのうえで規則性(大問 4)・立体(大問 8)・図形の移動(大問 7)
理科 高い。大問 4・物理化学生物地学の順・小問 25〜27・30 分 記号選択が主軸で記述ゼロ。会話文と実験手順・表の読み取りから計算へ 4 分野を均等に。地学は気象が 3 年連続。桁指定つきの計算
社会 中程度。大問 2・小問 25〜33・30 分(2022 年度以降) テーマ横断型。組み合わせ選択・並べ替え・統計の読み取りが多い。記述はほぼ無い 分野をまたぐ長文を 30 分で処理する速さと、組み合わせ選択に耐える正確な知識
国語 高い(2009〜2019)。大問 5・小問 40〜49・50 分 漢字 10 問+熟語の知識 5〜10 問+物語文+説明文。記述は少なく、抜き出しと記号選択が主軸 漢字と熟語の知識で 15〜20 問を落とさないこと。読解は選択肢の細部を照らす読み方

科目ごとに求められることが違う。算数は「決まった順路を時間内に回り切る」、理科は「4 分野に穴を作らない」、社会は「長文を速く読んで組み合わせ選択に耐える」、国語は「知識問題を取り切る」。どの科目も、答えの書き方は短い(算数は答えのみ、理科・社会は番号か語句、国語も記述が少ない)。


8-1. 算数(50 分・100 点・大問 8・小問 25)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(4 問) 大問 2(4 問) 大問 3(2 問) 大問 4(3 問) 大問 5(3 問) 大問 6(3 問) 大問 7(3 問) 大問 8(3 問)
2026 計算 4 問(分数の入れ子・部分分数の和 1/(20×22)+…・小数の分配法則 12×0.11+1.44+13×0.12+12×0.14) □を求める 4 問(逆算/食塩水 5%→6% に水を加える/仕事算 A 12 日・B 18 日/時計算 2 時台に長針と短針が一直線) 平面図形 2 問(長方形とおうぎ形の面積が等しい重なり/直径 16cm の円の斜線部分) 規則性(1 時間で 1 個ずつ増えるロボットの個数。4 時間後・5 時間後・12 時間後) 流水算(時速 2km の川、上流 P と下流 Q。距離/エンジン停止/2 隻の往復) 割合(切手料金の改定。84 円切手の枚数・63 円切手の差額・3 円と 2 円で埋める) 図形の移動(半径 3cm の半円を点 A・B・C を中心に 90°・30°・180° 回転させた通過面積) 立体(直方体の容器を傾けて水がぎりぎりこぼれない位置・戻したときの底面からの高さ・水面の面積 60cm²)
2025 計算 4 問(四則混合・小数と分数の混合・部分分数 1/242+1/726+1/1452・小数の分配法則 30×0.875−20×0.625−10×0.375) □を求める 4 問(逆算/7 5/7 L を 2/3 L のビンに分ける単位換算/4 科目の平均算/時計算 3 時ちょうどからの角) 平面図形 2 問(直角三角形で AC=CD の角 x/半径 12cm の四分円) 規則性(1,2,3,4,5,6,7,8,9,1,0,… の数の並び。50 番目・100 番目までの 2 の個数・200 番目までの和) 数の性質(足した値と掛けた値で数字の並びが関係する 2 つの整数) 数の性質(各桁の数字を掛け合わせる操作の回数。87 のとき・A=0 になる 2 桁・操作が最多の 2 桁) 図形の移動(1 辺 5cm の正五角形に糸を巻きつけ、点 F の動く距離 23.55cm) 立体・水量(上面が開いた容器。容量/傾けて水をこぼし戻したときの深さ)
2024 計算 4 問(四則混合・分数の入れ子・部分分数 1/(2×5)+…・2024×5.1−1012×5.4+4048×3.8) □を求める 4 問(逆算/1/42〜41/42 の 41 個の分数/長いすの過不足算/十の位が 5 の 3 桁の整数) 平面図形 2 問(正三角形と半径 3cm の円 3 つ/平行線と正五角形の角 x) 規則性(規則にしたがう数の並び。50 番目・8 回目の 1/2・12 回目の 2/3 が何番目か) 場合の数(円周を 5 等分した点ア〜オ。2 直線が平行・内部で交わる・円周上で交わる) 割合(プロ野球選手 A・B の打率。打率を超えるのに必要な安打数・毎日 4 打席の見通し) 平面図形(三角形 ABC を頂点 A が辺 BC 上に来るように折る。角・AB の長さ・正三角形になるまで A を動かす) 立体・回転体(直角三角形 ABC を AC 軸・AB 軸で 1 回転させた立体)

3 年とも大問 8・小問 25・小問の配り方は 4-4-2-3-3-3-3-3 で完全に同じ。機械が数えた 2009〜2026 の 16 年分も、大問 8・小問 25 が一度も動いていない。

大問の並びの固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

原本で読み直した 3 年(2024〜2026)と、転写の分類(2014〜2026)を合わせると、次の出題位置が動いていない。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味。

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大問 中身 確認できた年
大問 1 四則計算 4 問。(1) 整数の四則混合 →(2) 分数・小数の混合 →(3) 部分分数(1/(a×b) の形の和)→(4) 分配法則でくくる工夫計算、の順まで 3 年同じ 2014〜2026 の 13 年(原本で確認したのは 2024〜2026)
大問 2 「□に適する数を求めなさい」の一行問題 4 問。(1) は 3 年とも逆算、(2)〜(4) が文章題(割合・食塩水・仕事算・平均算・過不足算・時計算・数の性質)から 3 題 原本で 2024〜2026 の 3 年
大問 3 平面図形 2 問だけの短い大問(角度・円とおうぎ形の面積) 2014〜2026 の 13 年
大問 4 規則性・数列 2023〜2026 の 4 年
大問 7 平面図形(折り返し・図形の移動・通過部分) 2023〜2026 の 4 年
大問 8 立体図形(回転体・容器と水・体積) 2014〜2026 の 13 年

大問 5・大問 6 の 2 つだけが自由枠で、ここに数の性質・場合の数・割合・流水算・速さが入れ替わりで入る。つまり 8 大問のうち 6 つは中身の分野が決まっていて、動くのは 2 つという作りになっている。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 16 年)

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単元グループ 大問で出た年(転写の分類) 傾向
四則計算・逆算 大問 1 は 16 年すべて、大問 2 も 2021・2024 を除く全年で逆算始まり 25 問中 5 問が計算の技術で決まる
規則性・数列 2009・2011(2 回)・2012・2014・2015・2016・2017・2018・2020(2 回)・2022・2023・2025・2026 16 年で 17 大問。近年は大問 4 に定着
水量とグラフ・容器と水 2009・2011・2012・2014・2015・2016・2017・2018・2019・2020・2021・2022・2025 大問 8 の常連。2025 は容器を傾けてこぼす、2026 も直方体を傾けて水面を見る
平面図形(角度・面積) 2011・2012・2015・2016(2 回)・2018・2023・2024。大問 3 は 2014〜2026 の 13 年 大問 3 に角度か円とおうぎ形が入る
図形の移動・回転 2011・2017・2018・2020・2021・2022・2024・2025・2026 近年は大問 7
立体図形(切断・回転体・体積) 2012・2015・2017・2023・2024・2026 大問 8 に水量と交互で入る
数の性質 2014・2021・2022・2023・2024・2025(2 回)・2026 大問 5・6 の自由枠の主役
場合の数 2012・2016・2018・2019・2023・2024 自由枠
割合・文章題(売買・仕事・鶴亀・約束記号・ニュートン・流水) 売買 2009・2022、約束記号 2009・2017・2019・2021、鶴亀 2009、仕事 2015・2020、ニュートン 2019、流水 2021・2026 大問 2 の一行問題か自由枠に 1 題
円とおうぎ形 2015・2024・2026 大問 3 に入るとおうぎ形の面積

問い方の型

  • 解答はすべて答えのみ。読み直した 3 年の 75 問(25 問×3 年)はすべて短答で、記号選択も記述も 1 問も無い。「〜を求めなさい」「〜は何通りありますか」「□に適する数を求めなさい」の 3 通りの言い回しがほぼ全部を占める。
  • 大問 1 の (3) は 3 年とも 1/(a×b) 型の分数の和(2024 は 1/(2×5)+…、2025 は 1/242+1/726+1/1452、2026 は 1/(20×22)+1/(22×24)+…)で、(4) は 3 年とも 共通因数でくくる工夫計算。同じ位置に同じ作りの計算が来る。
  • 大問 4 の (1) は 2024・2025 とも「50 番目の数」を聞く。並べ方は違うが問い方が同じ。
  • 大問 8 は 2025・2026 が 2 年続けて「容器を傾けて水をこぼす/水面を見る」。傾けた立体の中の水の形をイメージする練習がそのまま効く。
  • 大問 5〜8 は (1) が易しい確認問題、(2)(3) がその延長という誘導型。(1) を落とすと後が続かない作りなので、後半の大問でも (1) だけは取りに行く価値がある。

8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 19〜27)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2026(26 問) 斜面を下る物体の実験(角度を変えられる装置。平均を取る理由・表 1 と表 2 の空欄の値・表から言えること・角度を変えた表 3 との比較)6 問 水の電気分解と水素の燃焼(水素と酸素の 1cm³ あたりの重さの比、0.02g と 0.16g/4cm³ と 4cm³/0.040g と 0.040g で残る気体、酸素の体積を変えたときのグラフを描く)8 問 海の生き物の観察と進化(会話文の空欄・生き物の特徴・進化的に近い組み合わせ・系統樹)6 問 地学の小問集合(2025 年の月に関する語句・太陽系の惑星の表・天気図 2 枚の判別と前線・川の曲がりと流れ・堆積岩 5 種のでき方)6 問
2025(27 問) 電車のつり革と慣性(つり革の傾き・止まっているものが止まり続ける性質・水そうの水面の傾きを描く・ヘリウム風船の動き)7 問 マグネシウムの燃焼とドライアイス(リボン状・粉末状の燃焼、1.00g をはかり取る量的関係、くぼみの中の燃焼で残る黒色の固体、木片と鉄片の熱の伝わり、水酸化ナトリウム水溶液と二酸化炭素)7 問 筋肉のしくみ(上腕二頭筋・骨格筋と内臓筋・サルコメアと赤血球とゾウリムシの大小・14cm の筋原繊維に含まれるサルコメアの数・タンパク質)8 問 地学の小問集合(伊豆半島の 2000 万年前・フェーン現象・100m あたりの気温変化・世界各都市の日の出日の入りの表・横浜市の月の出月の入りの表)5 問
2024(25 問) 鏡にうつるものの見え方(T シャツの文字・右手と左手の文字・観察からわかること・前後が入れかわることを確かめる図を描く)4 問 気体 A〜D の発生と性質(集め方・燃えて水だけができる気体・におい・重さ・ふたまた試験管・燃やしても発生しない物質・試験管の口を下向きにする理由・溶解度)8 問 ナスの葉のデンプン(ヨウ素の色・エタノールに浸ける理由・葉 B と葉 C の違い・実験からわかること・別の日にやり直すときの条件)7 問 湿度と雲(10℃・湿度 67% の水蒸気量・24℃の部屋・露点・山を越える空気の温度変化・D 地点の気温を小数第 1 位まで)6 問

大問の並びの固定

大問 1 が物理、大問 2 が化学、大問 3 が生物、大問 4 が地学という並びが動かない。転写の分類では大問 3 の生物が 2012〜2026 の 15 年、大問 2 の化学が 2019〜2026 の 8 年、大問 1 の物理が 2021〜2026 の 6 年、大問 4 の気象が 2024〜2026 の 3 年続いている。4 大問という数も 2012 年以降ずっと同じ(2009・2011 のみ 5 大問)。

分野の中で扱う単元は年ごとに動く。物理は光(2023・2024)→ふりこ・物体の運動(2025・2026)、化学は気体(2024)→燃焼(2025・2026)、生物は植物(2024)→人体(2025)→進化(2026)、地学は湿度(2024)→複合の小問集合(2025・2026)。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 17 年)

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分野 大問で出た単元と年 傾向
物理(大問 1) 光 2009・2017・2019・2023・2024/てこ 2011・2015・2018/ふりこ・運動 2014・2025・2026/ばね 2016・2021/電気回路 2013・2022/電磁石 2020/浮力 2012 光とてこ・ばね・電気が持ち回り。2025・2026 は運動が 2 年連続
化学(大問 2) 気体の性質 2011・2015・2019・2021・2022・2024/燃焼 2014・2025・2026/水溶液 2017・2020/中和 2013/金属と水溶液 2023/熱と状態 2018/浮力・密度 2016 気体の性質が 17 年で 6 回と最多
生物(大問 3) こん虫・動物の分類 2011・2016・2017・2018・2021/植物のつくり 2009・2012・2013・2020・2024/人体 2014・2019・2025/生態系 2022・2023/種子の発芽 2015/遺伝・進化 2026 動物・植物・人体の 3 本柱が回る
地学(大問 4) 気象 2009(2 題)・2013・2016・2017・2020・2024・2025・2026/地層・岩石 2014・2021/星・星座 2015・2022/月 2023/太陽 2012/地震・火山 2019/濃度 2018 気象が 17 年で 9 回。2024 以降は気象を軸に月・星・地層を混ぜた小問集合

問い方の型

  • 記号選択が主軸(2024 年 60%、2025 年 74%、2026 年 46%)で、残りが数値・語句の短答。読み直した 3 年に記述は 1 問も無い。
  • 作図が 3 年連続で 1 問ずつ(2024 鏡の前後の入れかわりを確かめる図、2025 電車の中の水そうの水面、2026 酸素の体積と生成量のグラフ)。位置は年ごとに違う(2024 大問 1、2025 大問 1、2026 大問 2)。
  • 「下の 1〜4 の中から 1 つえらび番号で答えなさい」という同じ文言が全大問で繰り返される。選択肢は 4〜6 個。
  • 計算問題は桁の指定つき(2024「小数第 1 位まで」、2026「小数第二位まで」「整数で」「小数第三位まで」)。
  • 会話文・観察記録・実験手順が導入になる大問が多い。2024 は「そうた君」、2025 は「まなぶ君」、2026 は「A 君とお父さん」が登場して、その観察をなぞる形で進む。
  • 表から読み取って計算・判断させる設問が各年にある(2025 の日の出日の入りの表・月の出月の入りの表、2026 の実験結果の表 1〜表 3、2024 の湿度の表)。

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 2・小問 25〜33)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2
2026(26 問) 「金・銀・銅」をテーマにした調べ学習の会話文(8 問)。奈良の大仏の金・石見銀山と佐渡金山の世界文化遺産・中国の王朝名・銀座の街の移り変わりと地形図・第一次世界大戦期の制度・1972 年札幌オリンピックの出来事の並べ替え 「金」がつく市町村の調べ学習(18 問)。雨温図 3 つ/税金のしくみ/シルバー民主主義と平成 2 年〜令和 6 年の表/電気自動車と脱炭素/後半はアジアと日本の年表(対外関係・朝鮮出兵の 2 回目・韓国併合直前の弾圧・人名を姓名とも漢字で・日韓関係・日中関係・PKO・日中韓の産業・大阪〜プサンのフェリー・高齢化・訪日観光客)
2025(25 問) 近畿地方(14 問)。海岸地形 A〜C と図中 X〜Z の対応・津波・内陸県・パリ 2024 とベルサイユ・大阪万博 2025・京都議定書・為替相場と輸出入・寡占・古代の都・平清盛と大輪田泊・南北朝・明治期の滋賀県の事件 国の枠を越えたつながり(11 問)。幕末〜明治のできごとの並べ・国際連盟の経済制裁・貿易統計とアメリカ/中国の図・空らん X・Y の語句・フェアトレードの取りあつかい・国際的な分業・国家のグループ・国際連合の加盟国が 51 か国から増えた理由を書く記述・核兵器禁止条約
2024(27 問) 日本の島(13 問)。上島と下島に分かれる島・九州最高峰のある円形の島・百済と新羅・日中の貿易統計・食料輸入・竹島・国連海洋法条約と排他的経済水域・流刑・戦後の民主化・洋上の船員の投票・最東端最西端最南端最北端・佐渡島の写真 サミット(14 問)。景気後退期のサミット・日本で最初のサミット・東京都で 3 回開催・沖縄と 2023 年の話題・声明文の読解・ロシアの参加資格・伊勢神宮と飛鳥奈良・伊勢志摩宣言の骨子・2016 年の政治・志摩半島のリアス海岸・広島と神奈川の工業・G7 の貿易・招待国・開催地の雨温図 A〜C

大問の構成

  • 2022 年以降は大問 2 つ(2009〜2021 は 3 つ)。小問は 25〜27 で、30 分に対して 1 問あたり 70 秒前後。
  • 2 つの大問はどちらも「一つのテーマを決めて地理・歴史・公民を横断する」作り。島/サミット(2024)、近畿地方/国際的なつながり(2025)、金・銀・銅/「金」がつく市町村とアジア(2026)。分野で大問を分けていないので、歴史だけ・地理だけの対策では 1 大問の中で行き詰まる。
  • 中学生(ソラさん・マリさん・ヤマトさん・マナヤさん・ソウスケさん)が調べ学習をする会話文・レポートが導入になるのが 3 年とも共通。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 17 年)

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分野 出た年(大問の主要単元) 傾向
三権分立・国会・内閣・裁判所 2009・2011・2014・2017・2020・2023 3 年おき前後で大問の柱に。2024〜2026 は小問として(2024 大問 1 問 5、2024 大問 2 問 6(3))
日本国憲法 2012・2014・2015・2018・2021 2021 を最後に大問の柱としてはなし
都道府県・地域の同定 2009・2012・2014・2020・2024 地図と統計から地域を当てる形
日本の地形・地図・気候 2016・2017・2018(雨温図)・2025 雨温図は 2024・2026 にも小問として出た
国際社会・国際協力 2016・2019・2023・2025 近年は 2 年おき
近代の戦争と大正・昭和前期 2013・2015・2020 大問の柱としては 2020 が最後。小問では 2025・2026 に出ている
鎌倉・室町時代 2012・2018・2021・2026 5〜6 年おき
貿易・資源・エネルギー 2022・2024 統計の読み取りとセット
世界地理 2013・2015・2017 大問の柱としては 2017 が最後
地形図の読図 2019 大問としては 2019 のみ。2024 大問 1 問 10(佐渡島の写真)、2026 大問 1(6)(銀座)に小問として
選挙制度 2013・2026 2024 大問 1 問 8(船員の投票)、2026 問 4 の投票率の表
財政・税・社会保障 2026 2026 で大問の主題に

問い方の型

  • 記号選択が主軸。2024 年 85%、2025 年 80%、2026 年 65% が選択で、短答が 15〜35%。記述は 2025 の 1 問だけ(国際連合の加盟国が増えた理由)。
  • 選択肢の作りが重い。「A〜C の文と図中 X〜Z の対応」(2025 大問 1 問 1)、「I〜III を古い順に並べ替え」(2026 大問 1(8)、大問 2-3)、「X・Y の正誤の組み合わせ」(2026 大問 2-2)、「空らん Y・Z に入る語句の組み合わせ」(2026 大問 1(2)(3))のように、2 つ以上の判断を組み合わせて 1 つの記号を選ばせる設問が各年にある。
  • 統計・図表の読み取りが多い。貿易統計(2024・2025)、雨温図(2024・2026)、投票率の表(2026)、為替相場(2025)。
  • 短答は語句を書かせる形で、「姓名ともに漢字で答えなさい」(2026 大問 2-1(3))のような指定が付く。
  • 前年〜前々年の出来事が入口になる。2023 年の広島サミット(2024)、2024 年のパリ五輪と 2025 年の大阪万博(2025)、脱炭素と電気自動車・高齢化と訪日観光客(2026)。ただし時事そのものを問うのではなく、そこから歴史・地理・公民の知識に降りていく作り。

8-4. 国語(50 分・100 点)

国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2009〜2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。 原本で読み直したのは 2018・2019・2020 の 3 年。

年度×大問の題材表(2018〜2020・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2020(6 題・33 問) 漢字の書き取り 5 問(キョリウ・ショセツ・センデン・コヤす・ムラがる) 筆順 4 問(「右」「印」「冊」「飛」の矢印の画は何画目か・漢数字で) 国語辞典の解説文から語句を答える 3 問 物語文 9 問(良夫。記述 2 問を含む) 説明文 10 問(一元論と二元論・たんぽぽと風景。抜き出し 4 問・記述 1 問) 対話文 2 問(小学 5 年生の「ぼく」と家族の会話。「『善い』とは何か」を書く記述)
2019(5 題・45 問) 漢字の読み 5 問(養蚕・著名・屋外・試みる・保護者) 漢字の書き取り 5 問(サクリャク・コショウ・イシツブツ・キワめる・タバねる) 物語文 13 問(椰月美智子『しずかな日々』。語句の意味・熟語の音訓・心情と理由の選択・抜き出し 2 問) 説明文 12 問(外山滋比子『思考の整理学』。接続語・四字熟語・ことわざの抜き出し 4 問・ことわざを一つ選んでふさわしい体験を書く記述) 熟語パズル 10 問(A〜J に漢字一字) —
2018(5 題・41 問) 漢字の読み 5 問(暦・郷里・朗読・治める・学説) 漢字の書き取り 5 問(リョヒ・ギョウム・タイトウ・シタ・タてる) 物語文 12 問(重松清『きみの友だち』。恵美の心情・理由の選択が中心。記述 1 問・抜き出し 2 問) 説明文 14 問(栗木京子『短歌を楽しむ』。和歌と短歌・正岡子規・与謝野鉄幹。抜き出し 3 問) 熟語パズル 5 問(二つの文の A・B に共通する漢字を入れて熟語を作る) —

大問の並びの固定(2009〜2020 の範囲で)

  • 大問 1 が漢字の読み、大問 2 が漢字の書き取り、大問 3 が物語文、大問 4 が説明文・論説文、大問 5 が熟語の知識という並びが、2009〜2019 の 11 年でほぼ動いていない(大問 1・2 の漢字は 2009〜2020 の 12 年、大問 2 の漢字は 2014〜2020 の 7 年)。
  • 2020 だけ作りが変わり、大問 6 つ・小問 33 問になった(漢字は書き取りのみ、代わりに筆順と辞典の語句が入り、最後に短い対話文の大問が付いた)。2021 年度以降どちらの形になっているかは資料からは分からない。
  • 小問数は 2009〜2019 が 40〜49 と多く、2020 は 33。50 分でこの数を処理する速さが要る。

頻出単元と問い方の型(2009〜2020)

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要素 中身 出た年
漢字の読み 5 問・ひらがなで。訓読み(治める・試みる)が混じる 2009〜2019 の 11 年(2020 は読みの大問が無く、代わりに筆順が入った)
漢字の書き取り 5 問・カタカナを漢字に。送りがなつき(コヤす・タバねる・キワめる・タてる)が読み直した 3 年とも 1〜2 問 2009〜2020 の 12 年
熟語の知識(熟語パズル・熟語の構成・慣用句・語句の意味) 大問 5 に独立して置かれる。共通する漢字一字を入れて 2 つの熟語を作る形(2018)、A〜J に漢字を入れる形(2019) 2009・2011・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2018・2019
記号選択 心情・理由・内容の説明を選ぶ。読み直した 3 年で 27〜44% 各年
抜き出し 「本文中から◯字で抜き出し」「最初の三字で」。読み直した 3 年で 2〜4 問ずつ 各年
空欄補充(接続語・擬態語・四字熟語) A〜F の空欄に語句を入れる形が物語文・説明文の両方に 各年
記述 2018 年 1 問、2019 年 1 問、2020 年 4 問。分量は多くない 各年
  • 物語文は小学生〜中学生の少年が主人公の作品が続く(2018 重松清『きみの友だち』、2019 椰月美智子『しずかな日々』、2016 井上靖『しろばんば』、2015 森見登美彦『郵便少年』、2017 荻原浩『家族写真』、2014 三浦綾子『泥流地帯』、2013 山川方夫『夏の葬列』、2012 中島らも『お父さんのバックドロップ』)。
  • 説明文は「ことば・表現」を主題にしたものが目立つ(2019 外山滋比子『思考の整理学』、2018 栗木京子『短歌を楽しむ』、2016 森下育彦『「私」を伝える文章作法』、2011 瀬戸賢一『日本語のレトリック』、2010 森山卓郎『コミュニケーションの日本語』)。ほかに岡本太郎『今日の芸術』(2017)、日高敏隆『世界を、こんなふうに見てごらん』(2015)。
  • 2019 大問 4 の最後は「ことわざを一つ選び、それにふさわしい体験を書く」、2020 大問 6 は「『善い』とは何かを書く」。自分の体験・考えを短く書かせる設問が 2 年続けて置かれた。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたもの。読み直していない年の細部は保証しない。算数は大問 5・6 の自由枠、理科は各分野の中身、社会は大問のテーマが入れ替わりの場所になる。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度(転写の分類による)。

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科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 約束記号 2009・2017・2019・2021 2021 2〜8 年おきに出ていたが 2022 以降なし。大問 5・6 の自由枠の候補
算数 売買損益 2009・2022 2022 13 年空いて戻った実績。2022 以来 4 年
算数 速さとグラフ 2014 2014 大問としては 12 年なし。2026 は流水算で速さが戻っている
算数 鶴亀算 2009 2009 大問としては 17 年なし。大問 2 の一行問題としてはありうる
算数 ニュートン算 2019 2019 7 年なし
算数 集合 2016 2016 10 年なし
算数 立体の切断 2012・2023 2023 大問 8 が水量に寄った年が続いたあとに戻る形。2023 以来 3 年
算数 仕事算 2015・2020(2026 は大問 2(3) に一行問題として) 2020 大問としては 6 年なし
理科 てこ・つり合い 2011・2015・2018 2018 3〜4 年おきだったが 2018 以来 8 年なし。物理の大問 1 で最も長く空いている
理科 ばね 2016・2021 2021 5 年おき。2021 以来 5 年
理科 電気回路・電磁石 2013・2020(電磁石)・2022(電気回路) 2022 2022 以来 4 年
理科 星・星座 2015・2022(2025 大問 4(4) に日の出日の入りの表として) 2022 大問としては 4 年なし
理科 地層・岩石・化石 2014・2021(2025 大問 4(1)・2026 大問 4(5) に小問として) 2021 大問としては 5 年なし
理科 太陽 2012 2012 14 年なし
理科 地震・火山 2019 2019 7 年なし
理科 水溶液の性質・中和 2013(中和)・2017・2020(水溶液) 2020 2020 以来 6 年。2025 大問 2(7) に中和の小問として顔を出した
理科 こん虫・動物の分類 2011・2016・2017・2018・2021 2021 大問としては 5 年なし。2026 大問 3 に小問として復帰
理科 種子の発芽 2015 2015 11 年なし
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2009・2011・2014・2017・2020・2023 2023 3 年おきの周期がきれいで、2023 から 3 年
社会 日本国憲法 2012・2014・2015・2018・2021 2021 2021 以来 5 年。憲法を柱にした大問が最も長く空いている
社会 世界地理 2013・2015・2017 2017 大問としては 9 年なし。小問では 2025・2026 にも出ている
社会 地形図の読図 2019(2024・2026 に小問として) 2019 大問としては 7 年なし
社会 近代の戦争と大正・昭和前期 2013・2015・2020 2020 大問の柱としては 6 年なし
国語 熟語パズル・熟語の構成 2009〜2019 のほぼ毎年(2020 は無し) 2019 2020 で形が変わったが、2021 年度以降は資料が無いので分からない
国語 慣用句・ことわざ 2014・2019 2019 熟語の知識の大問に入れ替わりで

10. 形式面の注意

  • 算数: 50 分・大問 8・小問 25 なので、1 問あたり 2 分。大問 1 と大問 2 の 8 問(計算と一行問題)を 12〜15 分で抜けられるかどうかで、後半の 6 大問に使える時間が決まる。解答はすべて答えのみで、読み直した 3 年(75 問)に記号選択も記述も作図の指示も無い。途中式の部分点は期待しにくいので、計算の検算と単位の確認が得点に直結する。大問 1 の (3) は 3 年とも 1/(a×b) 型の分数の和、(4) は 3 年とも共通因数でくくる工夫計算。円が主題の大問(2024 大問 3、2026 大問 3・大問 7)があるが、円周率の但し書きは転写に残っていないので市販の過去問集で確認してほしい。読み直した 3 年の設問文に、作図の指示・字数指定・桁の四捨五入指定は現れなかった。
  • 理科: 30 分・大問 4・小問 25〜27 なので、1 問あたり 70 秒。記号選択が主軸(2024 年 60%、2025 年 74%、2026 年 46%)で残りが短答、記述は読み直した 3 年でゼロ。導入文と表が長い大問(2026 大問 1 は手順 7 まで、2025 大問 3 は筋肉の構造の説明)があり、読む時間の配分が要る。作図が 3 年連続で 1 問ずつ(2024 鏡、2025 水そうの水面、2026 グラフ)で、位置は年ごとに違う(2024 大問 1、2025 大問 1、2026 大問 2)。「下の 1〜4 の中から 1 つえらび番号で答えなさい」という同じ文言が全大問で繰り返される。答えは番号か数値か短い語句で、「ひらがなで答えなさい」(2026 大問 3(2))、「漢字で答えなさい」(2026 大問 4(1))の文字種指定が混ざる。計算問題は桁の指定つき(2024「小数第 1 位まで」、2026「小数第二位まで」「整数で」「小数第三位まで」)。大問 4 が地学の小問集合になっている年(2025・2026)は、気象・月・星・惑星・地層・流水が 1 問ずつ出るので、地学を薄くしていると一気に 5〜6 問落ちる。
  • 社会: 30 分・大問 2・小問 25〜33 なので、1 問あたり 70 秒前後。記号選択が主軸(2024 年 85%、2025 年 80%、2026 年 65%)で短答が 15〜35%、記述は 2024〜2026 の 3 年で 1 問だけ(2025 大問 2 問 8)。読む分量が多い(会話文・レポート・年表・統計)ので、設問から先に読んで必要な箇所だけ本文に戻る読み方が要る。組み合わせ選択(「A〜C の文と X〜Z の対応」「X・Y の正誤の組み合わせ」「語句の組み合わせ」)と並べ替え(「I〜III を古い順に」)が各年にあり、消去法だけでは詰められない。歴史は「いつのことか」を年代で押さえる。短答に「姓名ともに漢字で」のような指定が付く。統計・図表の読み取り(貿易統計・雨温図・投票率の表・為替相場)が多い。記述はほぼ出ないが、2025 に 1 問出たので「理由を 1〜2 文で書く」練習をゼロにはしない。
  • 国語(2009〜2020 の範囲で): 50 分・大問 5〜6・小問 33〜49。漢字が読み 5・書き 5 の計 10 問で、配点の一定部分を占める。送りがなの誤りに注意する。抜き出しは字数指定つきが多く(「三字で」「最初の三字で」)、記述の字数指定は転写に残っていない年が多いので、解答欄の大きさが分量の目安になる。記述は 2018・2019 が各 1 問、2020 が 4 問と少ない。2020 には筆順(何画目か)や国語辞典の解説文から語句を答える知識問題が入った。大問 5 の熟語パズルは、ふつうの読解演習では鍛えられない。市販の熟語問題集を別に回す価値がある。2021 年度以降の形は資料が無いので、市販の過去問集で確認してほしい。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(角度・面積・立体の見取図)、読解(線部の言い換えを口で言う)、漢字語彙の 4 本。この学校で最終的に効く単元の入口は「工夫して計算する習慣」「周期を表にして数える癖」「立体を断面で考えること」 差はほぼ出ない。ただし計算を速く正確にという一点だけは早くから効く。時間計測はまだしない
小 5(幅) 単元プールの一巡が目的です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分×5 のうち、2 日は算数の計算の工夫・逆算、1 日は理科の 4 分野(物理・化学・生物・地学)を順に 1 つずつ、1 日は社会の通史を年表で一巡、1 日は国語の漢字と熟語の知識にあてます。週末 60 分は算数の単元を 1 つずつ一巡させる時間です。順番は、このレポートの題材表に出てきた並びで: 計算の工夫→逆算→食塩水→仕事算→平均算→過不足算→時計算→角度→円とおうぎ形→規則性→数の性質→場合の数→割合→流水算→図形の移動→立体と水量。理科は表から数値を読む練習を並行し、社会は都道府県と統計も並行して学びます 中程度。穴を作らないことが目的。この学校は大問の場所と分野が決まっているので、「捨て単元」を作ると毎年同じ場所で失点する
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は過去問を 2 通りに使う。①同じ大問の位置を年度を変えて(大問 1 の計算だけ 5 年分、大問 4 の規則性だけ 5 年分、大問 8 の立体だけ 5 年分、理科の大問 4 の地学だけ 5 年分)。②1 年分を、時間を計って解く(算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分) ここが本体。出題位置が動かない学校なので、①の縦解きが最も効率がよい。同じ場所に同じ種類の問題が出るという前提で、位置ごとに手順を固める

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 6 の縦解きにどれだけ時間を残せるか、で決まる。大問の場所と分野が決まっているので、「大問 1 の計算は 5 分」「大問 3 の平面図形は 4 分」のように位置ごとの持ち時間を決めて練習できる学校だが、これは 4 科目の単元に穴が無いことが前提になる。小 5 までに理科の 4 分野・社会の通史・算数の主要単元を一巡しておけば、小 6 は縦解きと時間配分に集中できる。逆に小 5 で穴を残すと、小 6 で「毎年同じ場所を落とす」状態になりやすい。国語の漢字と熟語の知識は小 4 から積める部分が大きいので、早く始めた分がそのまま残る。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計が出したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

出題構造が近い順に 8 校が挙がっています。上位 3 校は次のとおりです。

  • 青稜中学校(東京都・共学)——理科が最も近く、社会・算数も中程度以上。国語は比較できません。
  • 芝国際中学校(東京都・共学)——4 科目すべてが近く、国語まで比較できる数少ない候補です。
  • 安田学園中学校(東京都・共学)——算数が最も近く、社会も近い。4 科目そろって使えます。ただし鎌倉学園の算数は「大問 8・小問 25・答えのみ」という形が特殊なので、時間配分の練習は鎌倉学園の過去問でしかできないと考えたほうがよいところです。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。


13. 資料の限界

  • 入試回: 手元の転写データは 1 年につき 1 冊で、一次・二次・三次のどの回の問題かは特定できない。4 科目そろっているので 4 科目の回であることは確かだが、回ごとの違い(同じ大問構成が三次まで保たれているか)はこの資料では分からない。2 月 1 日午後の算数選抜(算数 1 科・60 分・150 点)の問題は含まれていないので、この分析はそちらには当てはまらない。算数選抜を受ける場合は、市販の過去問集で別に確認してほしい。
  • 国語: 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。8-4 に書いたのは 2009〜2020 年度に限った話で、直近 5 年の形式は市販の過去問集で確認してほしい。とくに 2020 年度に大問の作りが 5 題から 6 題へ変わっているので、その後どちらの形に落ち着いたかはこの資料からは分からない。出典(著者・作品)が分かるのも 2009〜2019 年度まで。
  • 年度の抜け: 算数・理科・社会は 2010 年度の転写が無く、算数はさらに 2013 年度も無い(国語は 2009〜2020 の 12 年がそろっている)。9 節の周期の数え方には、この抜けの影響が入っている可能性がある。
  • 転写の読み取り確度: 転写データには読み取り確度が低めの冊があり、算数は 16 年中 10 年、理科は 17 年中 9 年、社会は 17 年中 5 年、国語は 12 年中 1 年がそれに当たる。読み直した年(算数・理科・社会 2024〜2026、国語 2018〜2020)については設問文を直接確認したが、図そのものは転写できないため、図の説明文からの推定を含む。とくに算数の大問 3・7・8 と理科の作図は、実際の図を見ないと分からない部分がある。
  • 配点: 設問別の配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていないため、どの大問が何点かは分からない。科目ごとの満点(国語 100・算数 100・社会 60・理科 60)は 2026 年度募集要項による。
  • 解答用紙: 解答欄の大きさ(とくに国語の記述と算数の答えの欄)は転写からは読み取れない。記述の分量の目安は市販の過去問集の実寸で確認してほしい。
  • 円周率・単位の但し書き: 算数の冊子に印刷されているはずの共通の注意書き(円周率の値など)は転写に残っていない。
  • 12 節の出題構造が近い学校は、出題構造の数字だけで自動集計が出したもの。実際に過去問を並べて確認したわけではないので、目安として読んでほしい。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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