関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

城西川越中学校の過去問分析

男子私立埼玉県川越市

重要結論

  1. 算数は精読した 3 年(2024・2025・2026)がすべて大問 4・小問 19 で、大問 1 が計算 3 問+一行題(数行で終わる短い文章題)5 問の小問集合、大問 2 が図形 4 問という出題位置(大問の番号と順番)が動きません。
  2. 社会は最後の大問が「前年の主なできごと一覧表」から出る時事で 3 年連続、国語は大問 4 本の内訳(物語文/説明文か随筆/生活の中の資料/言葉の知識)が 3 年連続で同じです。
  3. 理科だけは並びが決まっていません。生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという組み方は 3 年連続ですが、どの分野が大問 1 に来るかは年ごとに違います。

今週やること

  1. 算数の大問 2(1) の角度だけを、2024・2025・2026 の 3 年分続けて解きます。
  2. 算数の大問 1 の 8 問だけを何年分も続けて解き、15 分で全問合わせられる状態にします。
  3. 前年 1 年間のニュースを月ごとに並べます(社会の最後の大問がこれです)。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 回の区別が付かない 1 冊ずつ
資料の範囲: 最大 16 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料は 1 年につき 1 冊しかなく、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 10 冊すべて・数えられなかった年 2011・2012・2014・2015。最新の資料は 2023 年度)。前回の変化: なし(2010〜2023 年度の、数えられた資料 10 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 4 題(2024 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2023 → 2024 の間に 3 題 → 4 題。変化の履歴: 3 回: 2016・2023・2024(間隔 7・1)。前回の変化のときの分野の並び: 地学|生物|物理 → 生物|地学|化学|物理
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 13 冊すべて・数えられなかった年 2011・2023・2024・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 13 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年が 9 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 埼玉県川越市
男女 男子校
入試回と日程・科目 総合一貫入試 第 1 回 1 月 10 日午前/特別選抜入試 第 1 回 1 月 10 日午後/特別選抜入試 第 2 回 1 月 11 日午前/総合一貫入試 第 2 回 1 月 11 日午後。4 教科(国語・算数・理科・社会)と 2 教科(国語・算数)を選べるのは総合一貫入試 第 1 回・第 3 回と特別選抜入試 第 1 回で、総合一貫入試 第 2 回・第 4 回と特別選抜入試 第 2 回は 2 教科のみです。総合一貫入試は第 4 回まであり、全体では 1 月 10 日から 2 月 5 日に日程が分かれます(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点。理科と社会は合わせて 50 分で各 50 点
面接 面接があるのは帰国生入試(1 月 10 日・国語と算数)だけです(日本語・英語で 15 分)。帰国生入試の問題は総合一貫入試 第 1 回と共通です
同名の学校に注意 城西大学附属城西中学校(東京都)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は精読した 3 年(2024・2025・2026)がすべて大問 4・小問 19 で、大問 1 が計算 3 問+一行題(数行で終わる短い文章題)5 問の小問集合、大問 2 が図形 4 問という出題位置(大問の番号と順番)が動きません。
  2. 社会は最後の大問が「前年の主なできごと一覧表」から出る時事で 3 年連続、国語は大問 4 本の内訳(物語文/説明文か随筆/生活の中の資料/言葉の知識)が 3 年連続で同じです。
  3. 理科だけは並びが決まっていません。生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという組み方は 3 年連続ですが、どの分野が大問 1 に来るかは年ごとに違います。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 8 問だけを何年分も続けて解き、15 分で全問合わせられる状態にします。
  2. 前年 1 年間のニュースを月ごとに並べます(社会の最後の大問がこれです)。
  3. 国語の大問 3(生活の中の資料)と大問 4(言葉の知識)だけを続けて解き、10 分で抜けられるようにします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 2(1) の角度だけを、2024・2025・2026 の 3 年分続けて解きます。

注意

  1. 資料は 1 年につき 1 冊しかなく、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写の単元分類だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010〜2026 の範囲) 読み取り確度が低めの年が 15 年中 7 年あり、精読した 2024 年度もこれに当たります
理科 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2010〜2026 の範囲) 読み取り確度が低めの年が 16 年中 7 年。精読した 3 年はいずれも確度が高い年です
社会 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2010〜2026 の範囲) 読み取り確度が低めの年が 16 年中 3 年あり、精読した 2024・2025 年度がこれに当たります
国語 3 年(2021・2022・2023) 7 年 10 年(2010〜2023 の範囲) 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回は特定できません。この資料は 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかは区別が付きません。以下は「1 月上旬に行われる 4 教科の回」の問題として読んでください。回と日程の一覧は 1 節にあります。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本の設問文で 3 年以上の反復を確認したものだけに使っています。精読していない年(算数・理科・社会の 2023 年度以前、国語の 2020 年度以前)は転写の単元分類を数えただけなので、「転写の単元分類では」と断って書き、細部には触れていません。
  • 満点・設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。
  • 国語についてここに書いたことは 2021〜2023 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。 同じ問題文がそのまま再登場するわけではありませんが、大問の並びと各大問の中身の性格が動きません。

  • 算数は 3 年連続で大問 4・小問 19。大問 1 は計算 3 問+一行題 5 問の小問集合、大問 2 は図形 4 問でその (1) が角度、大問 3・4 は速さと規則性です(順番は入れ替わります)。同じ場所に同じ種類の問題が来る記録では、大問 1 の計算は 2018〜2026 の 9 年、大問 2 の図形は 2019〜2026 の 8 年続いています。
  • 社会は 3 年連続で最後の大問が「前年の主なできごと一覧表」から出る時事です(2024 年度は 2023 年のニュース表、2025 年度は 2024 年、2026 年度は 2025 年)。大問 1 は地理から始まります(3 年連続)。
  • 国語は 3 年連続で大問 4 本の内訳が同じです。大問 1 が物語文、大問 2 が説明文か随筆、大問 3 が生活の中の資料(レシピ・遠足の行程表・自然教室のしおり)、大問 4 が言葉の知識。大問 2 の問一が漢字の書き取りなのも 3 年連続です。
  • 理科だけは並びが決まっていません。4 大問に生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ入るのは 3 年連続ですが、どの分野が大問 1 に来るかは年ごとに違います。

したがって過去問の使い方は、同じ大問を、年度を変えて解くのがいちばん効きます。算数なら 3 年分・5 年分の大問 1 だけを続けて解く、大問 2 の角度だけを続けて解く。社会なら最後の時事の大問だけを続けて読む。国語なら大問 3 の資料問題と大問 4 の知識問題だけを続けて解く。出た問題そのものを覚える使い方ではなく、決まった場所で出る決まった作業に慣れる使い方です(手順は 過去問の使い方)。

もう一つの軸は時間です。社会と理科が合わせて 50 分で、それぞれ 23〜28 問あります。1 問 1 分弱で、しかも理科は導入文が長い。知っている問題を止まらずに片づける速度が、4 科目すべてで問われます。


6. この学校らしさが出る場所

  • 生活の場面がそのまま問題になります。理科は電気パン作り・メダカの飼育・伊豆大島の旅行日記(2026)、イネ作りの一年(2025)、駅でコーヒー缶が破裂した出来事(2024)。国語は遠足の行程表・自然教室のしおり・ロールキャベツのレシピ。理科と国語で同じ発想の資料が出るのがこの学校の色に見えます。
  • 登場人物に学校の名前が入ります。2026 年度の理科には「城西太郎くん」が 3 つの大問に登場し、算数 2026 の大問 1(4) にも「城西君」が池のまわりを歩く問題があります。国語 2022 の大問 3 は「城西公園」、2023 の大問 3 は「城西駅」。自校の名前を問題文の中で使うのが習慣になっているように見えます。
  • 時事を独立した大問として立てます。社会の最終大問は前年のできごと一覧表で、そこから公民(税・選挙・国会・社会保障)へ橋を架ける作りです。2026 は改正された公職選挙法の条文そのものを読ませました。
  • 理科の中に算数があります。マグニチュードと 32 倍(2024)、時速から秒速への換算(2025)、豆電球を流れる電流が何倍か(2026 は 6 問すべて)、船と飛行機の速さの比(2026)。比と割合の計算力が理科の得点に直結します。
  • 国語の大問 4 は毎年変わる知識問題です。作品と著者(2021)、慣用句に共通する漢字一字(2022)、四字熟語に入る漢数字の和(2023)と、単なる暗記に一手間加えた出し方をします。
  • 答えの形は素直です。算数は数値のみ、社会は語句と記号、国語の記述も 20〜30 字。長い記述で差をつける作りにはなっていません。そのぶん取りこぼしが響く構成に見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に順番を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を出題位置ごとに年度を変えて続けて解く使い方は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 8 問を 15 分で全問合わせる — 計算 3 問(うち 1 問は必ず工夫の余地があります。2024 は 7.03、2026 は 3.14 をくくり出す、2025 は 2025+2023+… の交互の和)+一行題 5 問(平均算(合計=平均×個数に戻す・受験用教材の単元)・割合・場合の数・食塩水・和差算(2 つの数の和と差から両方を求める・受験用教材の単元)・売買損益・約束記号(その問題だけの記号の意味を決めて計算させる問題)・周期)。3 年とも同じ構成なので、過去問の大問 1 だけを何年分も続けて解くのが最短です。計算の 3 問目は工夫の余地があるので、まともに計算し始めないこと。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3・4 に来る 3 単元(規則性・食塩水・速さ) — 規則性は 3 年連続で大問に入っています(2024 循環小数の周期、2025 正六角形の板を段状に増やす、2026 三角形状に並んだ数の和)。(1) で小さい場合を確かめ、(2)(3) で段数を増やし、(4) で逆算(□にあてはまる数を求める計算)させる誘導が共通なので、「表に書き出して差を見る」手順で固めます。食塩水は 3 年連続(2024 は大問 3 で入れ替え、2025・2026 は大問 1 の一行題)で、「入れ替え(流して水を足す)」まで含めて練習します。速さは 2025(追いかけ)・2026(図形の移動と重なり)で大問。どちらも標準的な設定なので、解法の手順を固めれば取り切れます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・前年 1 年間のニュースを月ごとに並べる — 3 年連続で最終大問がこの形です。学校が示すのも「月/できごと」の表なので、同じ形でノートを作るのが最短です。2024 年度はウクライナ・消費税・育児休業、2025 年度は物流の 2024 年問題・合計特殊出生率・米価、2026 年度は備蓄米・公職選挙法の改正・大阪関西万博。ニュースに出た制度(税・選挙・国会・憲法・社会保障)を、その都度教科書の公民のページに戻って確認するところまでを 1 セットにします。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・大問 2 の図形 4 問 — (1) の角度は 3 年連続(折り返し・二等辺三角形と正三角形の組み合わせ)で、この 2 パターンを反射的に処理できるまで。続けて円とおうぎ形の斜線部(2024・2025)、立体(切断 2024・くりぬき 2025・回転体 2026)。円周率は 3.14 です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 国語・大問 3 と大問 4 を 10 分で終える — 大問 3 は生活の中の資料(レシピ 2021・遠足の行程表 2022・自然教室のしおり 2023)、大問 4 は言葉の知識(作品と著者 2021・慣用句 2022・四字熟語 2023)。行程表・しおり・レシピを読んで時刻や順序を答える形は塾のテキストにあまり無いので、意識して触れておきます。ここを速く抜けると大問 1・2 の長い本文に時間を回せます。(確認: 〜2023 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・長い導入文から条件を拾い、1〜2 文で説明する — 実験の条件比べ(対照実験)は「水・土・室温それぞれについて A〜F から 2 つずつ選ぶ」(2024 大問 1)、「産卵に水草が必要かを調べるにはどの飼育ケースを比べるか」(2026 大問 1)。何を変えて何をそろえるかを自分で表に整理し、口で言えるようにします。記述は「簡単に説明しなさい」の形で、2024 は 1 問、2025 は 2 問、2026 は 3 問と増えています。理由を聞かれたら「〜だから」で閉じる形を固めてください。字数指定はありません。理科の中の計算(比・割合・速さの単位換算・電流が何倍か)は、算数と地続きで練習します。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・雨温図と統計グラフ — 雨温図は 3 年連続(2024 仙台・松本・金沢・那覇、2025 利根川流域、2026 金沢・高知・札幌・長野)なので、日本海側・太平洋側・内陸・南西諸島の 4 パターンを即答できるようにします。工業地帯の製造品出荷額等の構成グラフは 2024 と 2026 に同じ形式で出ました。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字と指定語つきの記述 — 漢字は大問 2 の問一に 5 問(3 年連続、「カタカナは漢字に、漢字はひらがなに」)。四字熟語・慣用句・ことわざは意味とセットで覚えます(大問 4 は年ごとに切り口が変わるので、暗記の幅が要ります)。記述は「『学校』『計画』という二つの言葉を用いて」(2023)のように使う言葉を指定される形が出るので、指定語を必ず入れて、その年の字数指定(二十字〜三十字)に収める練習を。「本文の内容に合うもの」の○×形式では、選択肢の言い過ぎ(「〜のみ」「必ず」)を消す練習が効きます。(確認: 〜2023 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 4・小問 19 が 3 年連続、50 分。答えの数値だけを書く形式で、記述はゼロ 大問 1 の 8 問(計算 3・一行題 5)で 4 割強を占める。大問 2 は図形 4 問、大問 3・4 は速さと規則性 大問 1 の 8 問を落とさない速度と正確さ。次に規則性の書き出しと角度の処理
理科 中程度。4 大問・23〜25 問で、生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ。並び順は年ごとに違う 身近な出来事の長い導入文(缶の破裂・イネ作り・メダカの飼育・電気パン・旅行日記)から入り、実験の条件比べと計算につなげる。記述が年 1〜3 問 長い文章から必要な数値と条件を拾う練習と、「簡単に説明しなさい」に 1〜2 文で答える練習
社会 中程度。大問 2〜3・小問 23〜28。地理 → 歴史 → 時事の順は動かない 最後の大問が前年のニュース表。公民は時事の中に混ぜて出る。記号選択が主軸で、記述は年 0〜1 問 前年 1 年間のニュースを月ごとに整理すること。次に雨温図と統計グラフの読み取り
国語 高い(2021〜2023)。大問 4・小問 27〜30・50 分。物語文/説明文・随筆/生活の資料/言葉の知識 本文の総量が 2 題で 1 万字前後と多い。記号選択が主軸で記述は年 3〜4 問。抜き出しは字数と範囲の指定つき 読む速さと、大問 3・4(資料・知識)を短時間で終える処理。漢字は毎年 5 問

科目ごとに求められる作業が違います。算数は「決まった出題位置の作業を速く正確に」、理科は「長文から拾って計算する」、社会は「前年のニュースと資料の読み取り」、国語は「速く読んで、指定どおりに書く」です。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 19・答えのみ)

年度×大問の題材表(2024〜2026 は精読して起こしました。3 年とも大問 4・小問 19)

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年度 大問 1(8 問) 大問 2(4 問) 大問 3 大問 4
2024 計算 3 問(分数の四則/{ } のある計算/7.03 をくくり出す工夫)
一行題(平均算・割合(生徒数と為替)・場合の数(5 教科から 3 教科)・数の性質(分数を整数の 3 乗で割る))
角度(正三角形の折り返し)/円とおうぎ形(正方形+おうぎ形 2 つの斜線部)/立方体を 3 点を通る平面で切る(切り口の形の選択・体積) 食塩水(1000 g を流して水を足す・3 問) 規則性(会話文。分数を小数に直したときの循環する数字・1÷91 の周期・4 問)
2025 計算 3 問(分数の四則/逆算/2025+2023+… の交互の和)
一行題(場合の数(さいころの目の和が 3 の倍数)・周期(水曜日の 999 日後)・食塩水・和差算(りんごとみかん)・売買損益)
角度/台形とおうぎ形 2 つの斜線部(円周率 3.14 と明記)/立方体から円柱をくりぬく/直方体の水そうとグラフ 規則性(1 枚 10 g の正六角形の板を段状に接着・接着剤の量・4 問) 速さ(商店街を通り抜けて駅へ・弟が追いかける・3 問)
2026 計算 3 問(整数の四則/{ } のある分数計算/3.14 をくくり出す工夫)
一行題(速さ(池の周り)・食塩水の混合・和差算(りんご 126 個を 3 箱に)・約束記号〈A〉・場合の数(0,1,2,4 のカードで偶数))
角度(二等辺三角形と正三角形)/面積の差(三角形 AFD と BEF)/正三角形の中の面積比/正方形 9 個の図形を直線のまわりに 1 回転(回転体) 速さとグラフ(直角二等辺三角形と平行四辺形がすれちがう・重なりの面積・3 問) 規則性(三角形状に並んだ数・8 段目の和・和が 6142 になる段・4 問)

大問の並びが動かない

  • 精読した 3 年(2024・2025・2026)はすべて大問 4・小問 19 です。転写の単元分類では 2014 年以降ほぼ大問 4・小問 16〜20 で推移しています。
  • 大問 1 は計算 3 問+一行題 5 問の小問集合(3 年とも 8 問)。同じ場所に同じ種類の問題が来る記録では、大問 1 の計算は 2018〜2026 の 9 年続いています(設問文で確認したのは 2024〜2026 の 3 年)。
  • 大問 2 は図形 4 問で、(1) が角度なのは 3 年連続。以降に面積(円とおうぎ形の斜線部が 2024・2025)と立体(2024 切断、2025 くりぬき、2026 回転体)が続きます。同じ場所に図形が来る記録は 2019〜2026 の 8 年。
  • 大問 3・4 は「速さ」と「規則性」の 2 本立てが基本で、順番だけ入れ替わります(2025 は 3 が規則性・4 が速さ、2026 は 3 が速さ・4 が規則性)。2024 は速さの大問が食塩水に置き換わりましたが、規則性の大問は 3 年とも入っています。

頻出単元と周期(精読した 3 年+転写の単元分類)

  • 規則性・数列: 大問として 3 年連続(2024 循環小数、2025 図形と重さ、2026 数の三角形)。転写の単元分類でも 2016・2017・2019・2020・2022・2023・2025・2026 と最多。
  • 計算の工夫(分配法則でくくり出す・差を作る): 大問 1(3) に 3 年連続。7.03(2024)、2025 からの交互の和(2025)、3.14(2026)。
  • 食塩水: 3 年連続で出題(2024 は大問 3 全部、2025・2026 は大問 1 の一行題)。
  • 角度: 大問 2(1) に 3 年連続。折り返し(2024)、二等辺三角形と正三角形の組み合わせ(2026)のように、図形を重ねる・折る設定が多い。
  • 速さ: 2025(追いかけ)・2026(図形の移動と重なり)。2024 は大問 1(4) すら無く、年により重みが動きます。
  • 場合の数: 3 年とも大問 1 の一行題に 1 問(5 教科から 3 教科・さいころ・カード並べ)。
  • 立体: 3 年とも大問 2 の後半に 1 問(切断・くりぬき・回転体)。

問い方

  • 答えの数値だけを書く形式です。精読した 3 年で、途中式や理由を書かせる設問は 1 問もありませんでした(2024 の立体の切り口の形を選ぶ 1 問だけが記号選択で、残り 18 問は短答(語句や数値を短く答える形式))。
  • 大問 1 は「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の一文で始まります(3 年連続で同じ書き出し)。
  • 大問 3・4 は (1) が易しい確認、(2)(3)(4) で段数や条件を大きくする誘導つきです。2024 の大問 4 は先生と生徒の会話文に下線と空欄を置く形で、会話を読みながら規則を発見させます。
  • 単位つきで答えさせる設問が多い(「何 g ですか」「何 cm² ですか」「何秒後ですか」)。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 23〜25)

年度×大問の題材表(2024〜2026 を精読)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 生物・種子の発芽(実験 1 の A〜F の条件比べ・実験 2 の呼吸) 地学・地震と台風(たろう君とけやき君の会話文。震度階級・マグニチュードと 32 倍・線状降水帯・ハザードマップ) 化学・金属と酸(駅でコーヒー缶が破裂した出来事から水素・塩素・「まぜるな危険」) 物理・ばね(水中の円柱を引き上げる・浮力とばねののび 6 問) 23
2025 化学・気体の識別(A〜C の試験管に入った水素・酸素・アンモニア+マグネシウムと塩酸の量的関係) 物理・ばねとかっ車(つり合いの実験 5 問) 生物・イネの栽培(塩水選・中干し・受粉・白米の位置を塗る) 地学・流水のはたらき(けずる/運ぶ/積もらせる・速さの換算・砂の実験) 23
2026 生物・メダカの飼育(エサの原料表示・雌雄の判別・産卵条件の比べ方・稚魚) 物理・電気回路(豆電球と電池の組み合わせで電流が何倍か 6 問) 化学・電気パン作り(ベーキングパウダー・電流計の読み・体積計算) 地学・伊豆大島の旅行日記(不整合・裏砂漠・船と飛行機の速さの比) 25

大問の並び

  • 4 大問・23〜25 小問が 3 年連続。生物・化学・物理・地学が 1 題ずつという組み方も 3 年連続で変わりません。
  • ただしどの分野が大問 1 に来るかは年ごとに違います(2024 生物・2025 化学・2026 生物、2 番目は 2024 地学・2025 物理・2026 物理)。算数と違い、位置は固定されていません。
  • 4 分野が 1 題ずつなので、どれか 1 分野を捨てると必ず 1 大問(5〜7 問)分が丸ごと落ちます。この構成が 3 年続いています。

頻出単元と周期(精読した 3 年+転写の単元分類)

  • 気体の性質: 2024(水素・塩素)・2025(大問 1 全体)・2026(二酸化炭素)と 3 年連続で登場。転写の単元分類でも 2015・2016・2019・2020・2022・2025・2026 と最多クラス。
  • ばね・かっ車などの力学: 2024・2025 に大問、2026 は電気回路に交代。転写の単元分類ではばね・てこ・滑車が 2010 年代から途切れず回っています。
  • 地層・岩石・流水: 2024(地震)・2025(流水)・2026(不整合と火山)と 3 年連続で地学が 1 題。
  • 植物: 2024(発芽)・2025(イネ)に大問、2026 も大問 4 問 5 で植物が育たない理由を書かせる小問として登場。
  • 電気回路: 2026 に大問。転写の単元分類では 2013・2016 以来で、2021 の電流のはたらきを挟んで戻ってきた形です。

問い方

  • 身近な出来事から入る導入文が 3 年とも全大問についています。2024 は駅でコーヒー缶が破裂した出来事、2025 はイネ作りの一年、2026 は「城西太郎くん」がメダカを飼う話・お母さんと電気パンを作る話・伊豆大島の旅行日記。理科の知識そのものより、長い文章を読んで必要な情報を拾う作業が先に来ます。
  • 会話文・日記・原料表示の写真など、教科書に載っていない形の資料を読ませます(2024 大問 2 の会話文、2026 大問 1 のエサの原料表示、2026 大問 4 の日記)。
  • 記述は 3 年とも入っています(2024 年 1 問・2025 年 2 問・2026 年 3 問)。「簡単に説明しなさい」が決まった言い方です(缶が破裂した理由、稚魚が数日エサを食べなくてよい理由、電流が減る理由)。字数指定はありません。
  • 実験の条件を比べる設問が 3 年に 2 回(2024 大問 1 問 1「水・土・室温それぞれについて A〜F から 2 つずつ選ぶ」、2026 大問 1 問 4「産卵に水草が必要かを調べるにはどの飼育ケースを比べるか」)。何を変え何をそろえるかを言葉にする練習が要ります。
  • 算数寄りの計算が毎年混ざります。マグニチュードの 32 倍(2024)、マグネシウムと塩酸の過不足(2025)、時速 7.2 km を秒速に直す(2025)、電流が何倍か(2026 大問 2 は 6 問すべて)、船と飛行機の速さの比(2026)。
  • 記号選択が主軸(全体で 56%)ですが、単語や数値を書かせる短答も 3 割強あります。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 2〜3・小問 23〜28)

年度×大問の題材表(2024〜2026 を精読)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問数
2024 地理と歴史の混合大問 20 問
A 九州のカルデラ・地熱発電
B 愛知と織田信長・工業地帯の出荷額グラフ
C 伊藤博文と明治維新・地租改正
D 東北の奥羽山脈・やませ・雨温図・宇都宮駅前の地形図
時事(2023 年 2〜8 月のできごと一覧表。ウクライナ・消費税と軽減税率・憲法・与党・育休取得率と出生率)8 問 — 28
2025 地理(利根川。流域の都道府県・日本三大河川・高冷地の抑制栽培・雨温図・銚子漁港・堰)7 問 歴史(Ⅰ〜Ⅴの通史。十七条の憲法・藤原道長の日記・勘合貿易の史料 3 点を読む/鎖国と対外方針/国際連合)11 問 時事(2024 年 1〜10 月のできごと表。物流の 2024 年問題・合計特殊出生率・米の相対取引価格)8 問 26
2026 地理(A〜C さんの旅行発表から都道府県を当てる。新幹線・雨温図・果樹の収穫量地図・工業地帯の出荷額グラフ・万博の来場者データ)7 問 歴史(歴史上の人物の妻 A〜E から通史。平城京・承久の乱・戦国大名・徳川家定の時代・ポーツマス条約)10 問 時事(2025 年のできごと表。備蓄米・公職選挙法の改正条文・防災・資源)6 問 23

大問の並び

  • 2025・2026 は地理 → 歴史 → 時事の 3 大問。2024 は地理と歴史を 1 本にまとめた大問 1(20 問)+時事の 2 大問でした。大問数は 2〜3 で動きますが、扱う 3 分野の順番は動きません。
  • 最後の大問が「前年の主なできごと一覧表」から始まる時事なのは 3 年連続(2024 は 2023 年の表、2025 は 2024 年の表、2026 は 2025 年の表)。転写の単元分類でも 2017・2018・2019・2020・2022・2024・2025・2026 の 8 年で最終大問が時事になっています。この学校の社会で一番読みやすい固定点です。
  • 大問 1 が地理(地図・地形・気候)で始まる並びは 2024〜2026 の 3 年連続。

頻出単元と周期(精読した 3 年+転写の単元分類)

  • 時事: 3 年連続で 1 大問(6〜8 問)。公民(憲法・国会と内閣・選挙制度・税・社会保障)は独立の大問ではなく、時事の大問の中に混ぜて出ます(2024 消費税と軽減税率・憲法・与党、2025 内閣と衆議院の解散、2026 公職選挙法の改正条文)。
  • 雨温図: 3 年連続(2024 仙台・松本・金沢・那覇、2025 利根川流域の降水、2026 金沢・高知・札幌・長野)。金沢が 2 年に登場します。
  • 工業地帯・工業地域の製造品出荷額等の構成グラフ: 2024(阪神・京浜・中京・瀬戸内、2020 年)と 2026(阪神・中京・京葉、2022 年)で、同じ形式のグラフを年を変えて出しています。
  • 歴史は古代〜近代の通史。飛鳥・奈良(2024 大宰府、2025 十七条の憲法、2026 平城京と律令)は 3 年連続で登場し、鎌倉・室町(承久の乱・応仁の乱・勘合貿易)、江戸・幕末(鎖国・地租改正・徳川家定)、明治〜大正(日清日露・ポーツマス条約)と続きます。戦後・現代は 2025 の国際連合まで。
  • 地理は日本国内が中心(都道府県の同定・河川・農業・工業・人口)。世界地理は時事に絡む形で出ます(2024 ウクライナ、2025 国際連合)。

問い方

  • 記号選択が主軸(3 年で 58〜75%)。中でも次の 3 つの形が 3 年とも出ます。
  • 「最も適当なものを 1 つ選び、記号で答えなさい」
  • 「適当でないものを 1 つ選び」(2025 大問 2 問 4、2026 大問 2 問 2・問 4 など)
  • 「Ⅰ・Ⅱ の文の正誤の組み合わせとして最も適当なもの」(2024 大問 1 問 3・問 9、2025 大問 3 問 4、2026 大問 3 問 6)
  • この 2 つの形では、1 つの選択肢の中の一語(人物・年号・場所)が入れ替わっている作りが多く、選択肢を全部吟味しないと外れます。
  • 短答は語句・人名・県名で、書き方の指定つきがあります(2025「漢字 4 字で」「5 字で」、2026「フルネームで」)。
  • 資料の読み取りが多い。地図(都道府県の位置・果樹の収穫量)・グラフ(工業出荷額・育休取得率・万博の来場者)・雨温図・写真(堰)・統計表(米の相対取引価格)・条文(公職選挙法)・史料(十七条の憲法、藤原道長の日記、勘合貿易)。
  • 意見を書かせる記述が 2024 に 1 問(「男性の育児休業取得率が上昇すれば、出生率は上昇する」という主張を支持するかしないかを丸で囲み、理由を書く)。2025 も 1 問(物流の 2024 年問題の説明)。2026 は記述がありませんでした。年 0〜1 問と考えておくとよいところです。
  • 地形図の読図は 2024 に 1 問(宇都宮駅前・2 万 5 千分の 1)。3 年では 1 回です。
  • 通史の切り口は年ごとに変わります(2026 は「歴史上の人物の妻」)が、聞かれる中身は標準的な語句で、古代〜明治を人物と出来事でつないでおけば届く範囲です。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 4・小問 27〜30。2021〜2023 年度の資料のみ)

先に資料の条件です。国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2021〜2023 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料としては 2010〜2023 年度の 10 年分があります。

年度×大問の題材表(2021〜2023 を精読)

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年度 大問 1(物語文) 大問 2(説明・随筆) 大問 3(生活の中の資料) 大問 4(言葉の知識) 小問数
2021 竹内真『図書館のキリギリス』(学校司書が新入生に図書館の使い方を教える)10 問 汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』(学ぶことは山を登ること・ホモサピエンス)10 問 ロールキャベツのレシピと会話文(語の組み合わせ・体の一部を表す漢字・四字熟語)5 問 作品と著者の組み合わせ(舞姫・たけくらべ・こころ・走れメロス・羅生門)5 問 30
2022 山田詠美『ぼくは勉強ができない』(小 5 のホームルームの回想と委員長選挙)8 問 中西進『日本人の忘れもの①』(日本庭園・枯山水とヨーロッパの噴水)10 問 秋の遠足の行程表と会話文(到着時刻の計算・敬語)5 問 慣用句(【 】に共通する漢字一字を入れて意味を選ぶ)4 問 27
2023 中沢けい『うさぎとトランペット』(学校に行けない宇佐子と夜明けの公園)10 問 外山滋比古『伝達の整理学』(科学の「であろう」と日本語のあいまいさ)10 問 自然教室のしおりと募集要項(資料①②の内容の○×)5 問 四字熟語(漢数字が 2 つ入る四字熟語の和を答える)5 問 30

大問の並びが動かない

  • 4 大問・27〜30 小問が 3 年連続。並びも 3 年とも同じで、大問 1 が物語文、大問 2 が説明文か随筆、大問 3 が生活の中の資料(レシピ・行程表・しおり)、大問 4 が言葉の知識です。転写の単元分類でも 2010 年以降ずっと 4 大問です。
  • 大問 3 に「実用的な資料を読む」問題が入るのがこの学校の目印。3 年とも学校生活や家庭の場面(遠足の行程表、自然教室のしおり、料理のレシピ)で、時刻の計算や敬語まで混ざります。
  • 大問 4 は知識の問題が 1 問で完結する作り。四字熟語(2023)・慣用句(2022)・文学作品と著者(2021)と中身は毎年変わります。

問い方

  • 各大問の最後が「本文の内容に合うもの」(3 年連続)。2022 大問 1 問八・2023 大問 1 問九は「合うものには〇、合わないものには×」の形で、選択肢 5 つを全部吟味させます。
  • 大問 2 の問一が漢字の書き取り(3 年連続)。「部(ア)〜(オ)のカタカナは漢字に、漢字はひらがなに改めなさい」という同じ問い方が 2021 と 2023 で一字一句同じ形で出ています。
  • 線部の語句の意味を本文中の意味で選ぶ設問が大問 1 に 3 年連続(2021「矛盾/面白かった/好奇心」、2022「茶化す/端を発する/下剋上」、2023「口をつぐむ/こなし」)。
  • 空欄 A〜E に言葉を入れる設問が 3 年連続。接続語(2021・2023 大問 2)と擬態語(2023 大問 1 の「そっと・じっと・ぴたりと・ぱちりと・ほんのりと」)の 2 種類があります。
  • 抜き出しが多い。「初めと終わりの五字」「二十字以内でぬき出して」「五十四字の一文を探して」など、探す範囲と字数を指定される形です。
  • 記述は年 3〜4 問。字数は「二十五字以内」「三十字以内」(2021)、指定なし(2022)、「二十字以内」(2023)と年により違います。使う言葉を指定する記述が特徴で、2023 は「『学校』『計画』という二つの言葉を用いて」「『トランペット』『花の木公園』という二つの言葉を用いて」と 2 問続きました。
  • 記号選択が主軸(3 年で 50〜73%)。記述は 1 割程度で、長い記述はありません。

出典の傾向(資料に出典が残っている 2016〜2023 年度)

  • 大問 1 は現代の日本の小説で、中高生が主人公の学校ものが多い(2019 佐藤多佳子『黄色い目の魚』、2020 重松清『季節風 冬』、2021 竹内真『図書館のキリギリス』、2022 山田詠美『ぼくは勉強ができない』、2023 中沢けい『うさぎとトランペット』)。
  • 大問 2 は言葉・学び方・日本文化をテーマにした新書系(2019 竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入門』、2021 汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』、2022 中西進『日本人の忘れもの①』、2023『伝達の整理学』)。筑摩書房・新潮社が繰り返し登場します。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2010〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を大問・小問を問わず最後に確認できた年度を指します(算数・理科・社会は 2026 年度、国語は 2023 年度までを見ています)。

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科目 単元 大問で出た年(転写の単元分類) 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2010・2016 2025 年度 大問としては 10 年空いています。2025 は大問 2(4) に小問として復活したので、大問での復帰も念頭に
算数 立体の切断 2012・2014 2024 年度 大問としては 12 年空き。2024 は大問 2(3) で小問として出ました
算数 論理・推理 2015 2015 年度 11 年なし
算数 流水算 2019 2019 年度 7 年なし。速さの大問が流水算に置き換わる形はあり得ます
算数 売買損益・資料の読み取り 売買 2015、資料 2022 2025 年度 近年は大問 1 の一行題どまり(2025 大問 1(8))
理科 月・星座 2018・2020・2021・2023 2026 年度 大問としては 2023 を最後に 3 年なし(2026 は大問 4 問 1 で天体の語句が 1 問出ただけ)。地学は 2024 地震→2025 流水→2026 地層と回っていて、天体が最も長く空いています
理科 人体 2017・2021 2021 年度 5 年なし
理科 熱と状態変化・燃焼 2012・2017・2018 2026 年度 大問としては 8 年なし。2026 は化学の大問の中に 1 問(大問 3 問 6)
理科 気象 2012・2014・2016 2024 年度 大問としては 10 年なし。2024 は地震の大問の後半に台風として入りました
理科 こん虫・動物の分類 2014・2019・2023 2026 年度 4〜5 年周期。2026 はメダカの大問の中の小問
社会 国際社会・国際協力を大問の柱に 2010・2012・2013・2016・2021・2023 2026 年度 2〜3 年おきに戻る周期で、2024 以降は時事の中の小問。次に大問へ戻る候補
社会 農業・畜産を大問の柱に 2012・2016・2019・2020 2026 年度 6 年なし。近年は地理の大問の中の 1〜2 問(2025 のキャベツ、2026 の果樹)
社会 水産業・海流 2010 2025 年度 大問としては 16 年なし(2025 は銚子漁港として小問)
社会 財政・税・社会保障を大問の柱に 2014 2024 年度 12 年なし。2024 は時事の中で消費税として復活しました
社会 地形図の読図 2024(大問の中の 1 問) 2024 年度 3 年に 1 回程度。読図の練習は切らさないでおきます
国語 敬語・文法の知識大問 2022(大問 3 の中に 1 問) 2023 年度 大問 4 の知識問題の切り口として、四字熟語・慣用句・文学史のほかに敬語が来る可能性があります。敬語を単独の知識大問にした年は近年見当たりません。文法(品詞・修飾)は、表現技法(2023 大問 2 問四の修辞法)として出た程度です
国語 熟語の構成 2010 2010 年度 大問 4 の切り口の候補。四字熟語・慣用句の年に混ざる可能性があります
国語 短歌・俳句 2021(大問 3 の中に 1 問) 2021 年度 音数・季語の知識は薄く持っておきます

10. 形式面の注意

  • 時間と配点は 1 節にまとめました(国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点、社会・理科は合わせて 50 分・各 50 点)。
  • 算数: 答えの数値だけを書きます。精読した 3 年で記述・途中式の要求は 1 問も無く、作図も見当たりません。円周率は 3.14(2025 は大問 2 の冒頭に「ただし,円周率は 3.14 とします」と明示)。単位つきで答えさせる設問が多い(何 g・何 cm²・何秒後)。図のある小問は全体の 37%(転写全体の集計)で、大問 2 はほぼ全問に図がつきます。小問 19 問を 50 分なので 1 問あたり約 2 分半、大問 1 の 8 問を 15 分以内で終えられるかが配分の分かれ目になります。
  • 理科: 記述が年 1〜3 問で、いずれも「簡単に説明しなさい」の形。字数の指定は無く、解答欄の大きさが分量の目安になります。作図は 2025 に 1 問(図の一部を黒く塗る)。図・写真のある小問が 39% で、2026 の電気回路は図 1〜図 10 を見比べる形式です。理科だけなら実質 25 分前後で 23〜25 問なので、1 問 1 分弱になります。
  • 社会: 記述は年 0〜1 問(2024 は「支持する/支持しない」を丸で囲んで理由を書く形、2025 は「簡潔に説明しなさい」、2026 は無し)。字数指定は無く、「簡潔に説明しなさい」「理由を述べなさい」と解答欄の大きさで示されます。短答に書き方の指定がつきます(「漢字 4 字で」「5 字で」「フルネームで」)。作図はありません。図・資料のある小問は全体の 19%。社会だけなら実質 25 分前後で 23〜28 問なので 1 問 1 分弱で、資料の量が多いぶん、読む資料と読まない資料を選ぶ判断が要ります。
  • 国語(2021〜2023): 記述は年 3〜4 問。字数指定は年により「二十五字以内」「三十字以内」「二十字以内」または指定なし。抜き出しは「初めと終わりの五字」の形が多い。図はゼロですが、大問 3 で表・行程表・チラシ形式の資料を読みます。本文の総量は 2 題で 1 万字前後(10 年分の中央値 9612 字)あり、読む速さがそのまま得点に響きます。大問 3・4 は知識と資料読み取りで手早く終わるので、時間配分は大問 1・2 に寄せます。
  • 共通: 選択肢は主にア〜オの 5 択。「適当でないものを 1 つ選び」「正誤の組み合わせ」「合うものには〇、合わないものには×」といった、選択肢を全部吟味させる形が社会・国語に共通して出ます。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算・工夫して計算する習慣)、図形(角度・面積の基本)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最後まで効く入口は「計算 1 問を 30 秒で合わせる」「数を書き出して規則を見つける」「本を読む速度」 差はほぼありません。ただし計算のミスの少なさは、算数の大問 1 が 8 問ある学校なので早くから効きます
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字語彙、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は 8-1 の題材表を「小 5 で全分野をひととおり学び終えるための単元リスト」として使い、四則と工夫 → 平均算 → 割合 → 場合の数 → 数の性質 → 角度 → 円とおうぎ形 → 立体 → 食塩水 → 速さ → 規則性 の順に置きます。理科は 4 分野(生物・化学・物理・地学)を均等に(1 分野を落とすと大問 1 つ分が消える構成が続いています)。社会は日本地理と古代〜明治の通史を一巡し、ニュースを月ごとにメモする習慣をこの学年から始めます。国語は物語文と説明文を 1 万字読む体力づくり。ただし国語は 2024 年度以降の資料がありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください ここで幅を作っておくと、小 6 は出題位置ごとの反復に集中できます。特に社会の時事メモは小 5 から始めた分がそのまま得点になります(小 6 の 1 年分だけでは足りない年があります)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降の過去問は「同じ大問を、年度を変えて解く」が基本です(算数の大問 1 だけを 5 年分、大問 2 の角度だけを 5 年分、社会の時事の大問だけを 3 年分、国語の大問 3・4 だけを 3 年分)。年度通しの時間計測は、社会・理科を合わせて 50 分で解く配分の練習として月 1 回程度 同じ種類の問題が同じ場所に出る学校なので、ここに時間をかける価値が最も高いところです。1 年分ずつ通して解くより、出題位置ごとに年度を変えて続けて解いた回数が効きます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 の「4 分野・4 領域を均等に埋める」作業と、小 6 の「出題位置ごとの反復」です。算数の大問 1(8 問)と国語の大問 3・4(10 問)は、取り方が決まっていて、練習量がそのまま結果に出る場所です。逆に、初見の難問を粘る練習に時間を使う必要は他校ほど大きくありません。社会の時事だけは 1 年で仕上がらないので、小 5 のうちからニュースを月ごとに書き留める習慣を始めておくと小 6 が軽くなります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 科目別に見ると、算数(大問 4・小問 19・答えのみ・小問集合が大きい)の練習を重ねたいなら目黒日本大学中学校・細田学園中学校・東洋大学京北中学校、社会(時事の大問+資料読み取り)なら東京都市大学付属中学校・東海大学付属浦安高等学校中等部・目黒日本大学中学校、理科なら二松学舎大学附属柏中学校・東洋大学京北中学校・本郷中学校です。国語が比較できる 4 校の中では東海大学付属浦安高等学校中等部が最も近く、かえつ有明中学校は 4 科目とも均等に近い組み合わせです。
  • 2027 年度は、細田学園中学校と 1 月 10 日・1 月 11 日、東京都市大学付属中学校と 2 月 5 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • この学校には 2 教科(国語・算数)だけの回があります。2 教科の回で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合は、理科・社会を別に立てる必要があります。
  • 近さは出題の構造(大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し)と単元の分布を合成したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校は総合一貫入試 4 回・特別選抜入試 2 回・帰国生入試と回が多いのに、手元の資料は 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかは区別が付きません。1 月上旬の 4 教科の回のものとして読むのが妥当ですが、2 教科だけの回や特別選抜の回で同じ構成かどうかは、この資料では確かめられません。市販の過去問集で回ごとの構成を確認してください。
  • 国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。8-4 に書いたことは 2021〜2023 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ条件で、2024 年度以降は分かりません。
  • 精読したのは算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年、国語が 2021〜2023 の 3 年です。それ以前の年は転写の単元分類を数えただけなので、9 節「しばらく出ていない単元」の細部は保証しません。
  • 図そのものは資料にありません。図は説明文として転写されているため、算数の図形問題・理科の実験装置・社会の地図とグラフについては、実際の見た目と違う理解をしている可能性があります。特に算数の大問 2(図形 4 問)と理科 2026 の電気回路(図 1〜10)は、実物の図を見ないと難度の感覚がつかめません。
  • 転写の読み取り確度が低めの冊があります(算数 15 年中 7 年、理科 16 年中 7 年、社会 16 年中 3 年)。精読した年のうち算数 2024・社会 2024・社会 2025 がこれに当たり、小問の数え方が実際と 1 問ずれている可能性があります。
  • 配点は分かりません。設問ごとの配点は問題冊子に印刷されておらず、どの大問が重いかはこの資料からは判断できません。科目全体の配点(国語 100・算数 100・社会 50・理科 50)だけが募集要項から分かります。
  • ここで書いたのは出題の形と中身の傾向だけです。どれくらい取れば届くかといった話は、この資料からは分かりません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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