関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

獨協埼玉中学校の過去問分析

共学私立埼玉県越谷市

重要結論

  1. 4 科目とも「どの大問で何を測るか」という出題位置(大問の番号と順番)が長く動きません。算数は大問 4 本が 17 年、社会は地理 → 歴史 → 公民の 3 本が 14 年、理科は大問 3 本が 5 年、国語は知識 → 文学的文章 → 説明的文章の 3 本です。
  2. その一方で、出題位置に入る題材は毎年ゼロから作り直されます(算数の大問 3 はポップコーンの量り売り → 自転車のギア → テープの長さの比)。
  3. 小問が多く、理科は 30 分で 25 問、社会は 30 分で 30〜32 問です。1 問あたり 1 分前後になります。

今週やること

  1. 理科か社会を 1 年分、30 分で時間を計って最後まで通します。
  2. 算数の計算 5 問と、国語の漢字 6 問・語彙 4 問を毎日やります。
  3. 理科は全分野の一問一答をそろえます(大問 1 が物理・化学・生物・地学をまたぐ小問集合です)。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 4 科目がそろう回
資料の範囲: 算数 17 年分ほか
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 記述の作りが科目で逆になります(社会は字数指定が無く条件が付く、国語は字数指定と書き出し・結びの指定が付く)。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて・数えられなかった年 2015・2017。最新の資料は 2018 年度)。前回の変化: 2013 → 2014 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 2 回: 2013・2014(間隔 1)
  • 算数: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年が 12 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 埼玉県越谷市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 11 日/第 2 回 1 月 12 日/第 3 回 1 月 17 日。いずれも 4 科(国語・算数・理科・社会)と 2 科(国語・算数)が選べます。別枠で英語資格入試が 1 月 10 日午後にあり、こちらは 2 科(国語・算数)です(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 50 分・100 点/算数 50 分・100 点/理科 30 分・70 点/社会 30 分・70 点。英語資格入試は国語・算数とも各 45 分・80 点
英語資格入試の出願資格 英検 4 級以上を持っていることが出願の条件です
同じ名前の別の学校 獨協中学校(東京都文京区)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 4 科目とも「どの大問で何を測るか」という出題位置(大問の番号と順番)が長く動きません。算数は大問 4 本が 17 年、社会は地理 → 歴史 → 公民の 3 本が 14 年、理科は大問 3 本が 5 年、国語は知識 → 文学的文章 → 説明的文章の 3 本です。
  2. その一方で、出題位置に入る題材は毎年ゼロから作り直されます(算数の大問 3 はポップコーンの量り売り → 自転車のギア → テープの長さの比)。
  3. 小問が多く、理科は 30 分で 25 問、社会は 30 分で 30〜32 問です。1 問あたり 1 分前後になります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の計算 5 問と、国語の漢字 6 問・語彙 4 問を毎日やります。
  2. 理科は全分野の一問一答をそろえます(大問 1 が物理・化学・生物・地学をまたぐ小問集合です)。
  3. 社会は地形図の読図を回します(精読した 3 年とも大問 1 に入っています)。

今週やる 1 つ

  1. 理科か社会を 1 年分、30 分で時間を計って最後まで通します。

注意

  1. 記述の作りが科目で逆になります(社会は字数指定が無く条件が付く、国語は字数指定と書き出し・結びの指定が付く)。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと単元の一覧だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 14 年 17 年(2010〜2026) 高。式の細部(分数・小数)に転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2010・2012〜2026) 高。2011 年度は資料がありません。図が多く、図そのものは転写されないため図形の細部は説明文からの推定を含みます
社会 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010・2013〜2026) 高。2011・2012 年度は資料がありません。地形図・写真・グラフの実物は見られないので、そこを読ませる設問は設問文からの判断です
国語 3 年(2014・2016・2018) 2 年 5 年(2010・2013・2014・2016・2018) 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2018 年度までの話です
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。国語 50 分・算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分という構成は 4 科目がそろう回(第 1 回・第 2 回・第 3 回)に共通なので、そのいずれか——おそらく第 1 回入試——にあたると考えられますが、どの回かは特定できません。英語資格入試(2 科目)の問題はこの資料に含まれません。
  • 試験時間と配点は 2027 年度の募集要項によるもので、1 節に載せました。過去の年度の時間・配点がこれと同じだったかは確認していません。
  • 設問ごとの配点は、精読したどの科目・年度にも印刷されていません。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、原本または資料の大問構成を数え直して確認したものです。確認できなかったことは「精読した年に限れば」と弱めるか、書いていません。

5. 一番大きな結論

獨協埼玉は「どの大問で何を測るかという出題位置が長く動かない一方、そこに入る題材は毎年ゼロから作り直される」学校です。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)を科目ごとに数字で並べると、こうなります。

  • 算数は大問 4 本。この本数は 2010〜2026 年度の 17 年間、一度も変わっていません。大問 1 の位置に計算が来るのは 2019〜2026 年度の 8 年連続です。前半が「計算+一行題」の小問集合、後半の大問 3・4 が「身近な題材を長い導入文で説明して 3〜4 問で誘導する」枠、という役割分担も精読した 3 年で共通しています。
  • 社会は大問 3 本で、地理 → 歴史 → 公民の順。この順序は 2013〜2026 年度の 14 年間変わっていません。しかも大問 1 には毎年地形図の読図が入り、大問 2 は毎年ひとつの県の郷土史を入口にした日本通史です。
  • 理科は大問 3 本が 2022〜2026 年度の 5 年連続です(2010〜2021 年度は 4 本でした)。小問は 2024・2025・2026 の 3 年とも 25 問ちょうど。大問 1 は 3 年とも「物理・化学・生物・地学をまたぐ小問集合」で、大問 2・3 がテーマ大問です。
  • 国語は大問 3 本で、大問 1 が知識、大問 2 が文学的文章、大問 3 が説明的文章です(精読した 2014・2016・2018 の 3 年)。大問 1 は 3 年とも漢字 6 問+語彙 4 問=10 問という内訳まで同じです。

ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということであって、「同じ問題が出る」ではありません。実際、中身は毎年入れ替わっています。算数の大問 3 はポップコーンの量り売り(2024)→ 自転車のギア(2025)→ テープの長さの比(2026)、理科の大問 2 はばね(2024)→ 気体(2025)→ 津波(2026)、社会の大問 1 の軸になる県は広島(2024)→ 三重(2025)→ 国立公園と北海道(2026)と、3 年で 3 通りです。数値まで同じ問題は、精読した 3 年を突き合わせても見つかりませんでした。

ただし社会だけは「同じ問い方」がはっきり反復しています。大問 2 の序盤に置かれる「この旧国名の読み方をひらがなで答えなさい」は 2024・2025・2026 の 3 年連続で、設問文がほぼそのままです。「空欄( 1 )に入る語句として正しいものを、次のア〜エのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」も同じ位置に 3 年とも出ます。

したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく「どの場所で何を測られるかを知ったうえで、その分野の解き方を仕上げる」に近くなります。具体的には次の 3 本立てです(手順は 過去問の使い方)。

  1. 出題位置を手がかりに準備の枠を決めます。算数は大問 1 の計算、社会は地理・歴史・公民を 1 題ずつ、理科は大問 1 の全分野小問集合。資料で繰り返し確認できたこれらの出題を、分野ごとの練習を選ぶ手がかりにできます。
  2. 時間の使い方を身につけます。理科は 30 分で 25 問、社会は 30 分で 30〜32 問。この 2 科目は 1 問あたり 1 分前後で、しかも資料の読む量が多くなっています。
  3. 記述は科目ごとに書き方を切り替えます。社会の記述は毎年 1〜3 問で字数指定が無く、代わりに「〜を明らかにして」「〜をあげながら」という条件が付きます。国語の記述は毎年 2〜3 問で必ず字数指定(15〜35 字)と書き出し・結びの指定が付きます。算数と理科は記述がほとんどありません。「記述が重い学校」「記述が軽い学校」という一括りの見方が通用しない学校です。

6. この学校らしさが出る場所

  • 前年のニュースを、理科と社会の両方で入口に使います。 2024 は 2023 年 5 月 5 日の地震(理科の大問 3 まるごと)と 2023 年の G7 広島サミット(社会の大問 1 まるごと)。2025 は 2024 年 4 月にアメリカで観測された皆既日食・半導体(理科)と 2023 年度の税収発表(社会)。2026 は 2025 年 7 月 30 日のカムチャツカ半島の地震と日本に出た津波注意報(理科)と 2025 年 6 月の死刑執行(社会)、それに国立公園 90 年(社会)。3 年とも、同じ年の理科と社会に別々のニュースが 1 つずつ入っています。
  • ただし聞かれているのはニュースの知識ではありません。2026 の津波の大問で実際に問われるのは、距離と時刻から速さを求める計算、潮位グラフの読み取り、干潮満潮の理解です。ニュースは入口で、出口は教科書の原理になっています。
  • 「その場に立ったつもりで読ませる」地理です。2024 は地形図の道を祖父と散歩する会話文、2025 は伊勢神宮の外宮から内宮へ歩き、写真の撮影地点・かつての銀行の建物のポスター・地図上の距離・バスの経路を順に問います。2026 は北海道中標津町の開陽台牧場と格子状防風林。地図帳を眺めるのではなく、歩いた目線で地理を聞いてきます。
  • 都道府県を軸に、地理と歴史を別々の角度から一周させます。社会の大問 1 と大問 2 はどちらも「ひとつの県」から入ります。2024 は広島県(地理)と高知県=土佐国(歴史)、2025 は三重県と栃木県、2026 は国立公園と山口県。
  • 算数の後半は「算数の外の仕組み」を読ませてから計算に入ります。ポップコーンの量り売りで「20% 引き」と「20% 増量」を比べる(2024)、自転車の前後のギアの歯数から進む距離を出す(2025)、鉄道の駅間距離の表とダイヤのグラフから乗り換えを考える(2026)。いずれも導入文が長く、設定を読み取る力そのものが問われています。
  • 理科は「自由研究」「授業中の会話」の形をとります。2024 の大問 3 は「太郎さんは夏休みの自由研究で地震の仕組みを調べることにしました」で始まり、最後は「5 月 5 日の地震を台所で再現する実験方法」を選ばせます。2026 の大問 3 は理科の授業中にエネルギーと環境問題を話し合う会話文から、メタンとエタノールの元素の重さの計算に入ります。調べる・試すという行為そのものを問題の枠にしています。
  • 身のまわりの技術も題材になります。マグネットクリップの特許(2024 理科)、半導体と電子機器(2025 理科)、バイオ燃料と地球温暖化(2026 理科)。
  • 環境と持続可能性が繰り返し出ます。SDGs と世界人口(2024 社会)、鳥獣被害と農業(2024 社会)、環境大臣・ラムサール条約・格子状防風林・オーバーツーリズム(2026 社会)、バイオ燃料と地球温暖化(2026 理科)。
  • 国語の文学的文章は「働く」「進路」を描きます。ガソリンスタンドで働く高校卒業後の青年(2018 鷲沢朋『指』)、新人賞をとった作家が故郷の本屋を訪ねる(2016 角田光代『ミツザワ書店』)、大学生の柔道部員(2014 朝井リョウ『チア男子!!』)。中学受験の定番である小学生の物語ではなく、少し年上の人物が仕事や進路に向き合う場面が続いています。小学生が主人公の物語だけを読んできた子は、世界がつかみにくいかもしれません。
  • 国語の説明的文章は「ことば」と「日本人の心のかたち」に寄ります。語彙とモノの変化(2014 長田弘『なつかしい時間』)、青年期の自己嫌悪(2016 榎本博明『自分らしさって何だろう?』)、我慢と日本人(2018 中西進『日本人の忘れもの 3』)。さかのぼると里山と暮らしの多様化(2010 佐藤洋一郎)、社会科とは何か(2013 吉本隆明)もあります。抽象的な思想書ではなく、日常のふるまいを言葉で説明し直す文章が選ばれています。
  • 国語は知識の 4 問にも季節・生活の言葉が混ざります。2018 大問 2 問一は「暦の上ではようやく春になり」から「立春」を漢字二字で答えさせるもので、読解の中にも季節の言葉が入り込みます。
  • 公民は「制度をどう見るか」まで踏み込みます。2026 の大問 3 は、世論調査の設問の立て方そのものに有識者が指摘した問題点を書かせ、死刑の存廃をめぐる主張への反論を選ばせます。答えが一つに決まる知識問題の中に、こうした問いが混ざります。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 理科と社会を「30 分で最後まで届く」状態にする — 理科 25 問・社会 30〜32 問で、どちらも資料(図・表・グラフ・地形図・写真)を読ませます。時間切れがいちばん大きな失点要因になります。年度通しの時間計測を、この 2 科目でとくに多く回し、記述に何分残せるかを体で覚えてください。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数の前半(計算・一行題・単位換算) — 大問 1 が計算から始まるのは 8 年連続です。2026 年度の並び(工夫計算・部分分数・小数と分数の混合・多重かっこの逆算(□にあてはまる数を求める計算))をそのまま日課の形にします。一行題は速さ・場合の数・平均算・食塩水・売買損益・数の性質・単位換算と縮尺・平面図形の面積・立体の体積・差集め算(配り方を変えたときの差から数を求める・受験用教材の単元)の 10 単元で回すと、精読した 3 年の一行題はほぼこのプールに収まります。単位換算は秒 ⇄ 分 ⇄ 時間、cm ⇄ m ⇄ km、地図の縮尺を反射で出せるところまで。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 国語の漢字 6 問と語彙 4 問 — 大問 1 は精読した 3 年で 10 問固定です。送り仮名込みの書き取り(「サめても」「ネル」「ソソぐ」「推し進める」)が必ず入るので、送り仮名まで書く練習を。語彙の 4 問は形式が毎年変わる(ことわざ・慣用句・対義語・類義語・共通して入る漢字・四字熟語・季節の言葉)ので、一つの形だけ練習しても足りません。薄く広くやってください。(確認: 〜2018 年度)
  4. [毎日 10 分] 理科の全分野の一問一答 — 大問 1 の 9〜10 問がここです。物理(豆電球・ばね・浮力・光)・化学(気体・水溶液・熱と状態変化)・生物(昆虫・人体・植物・食物連鎖)・地学(気象・地層・天体)のどこかに穴があると、大問 1 だけで確実に落とします。豆電球の明るさ比べは 2 年連続で (1) に置かれているので、直列・並列の組み合わせで「2 番目に明るいのはどれか」を即答できる状態に。「すべて選びなさい」が毎年複数出て部分点が期待できないので、選択肢を 1 つずつ独立に○×判定する手順に固定します。顕微鏡の操作順・眼や消化器官を通る順・ガスバーナーの点火手順のような手順と順序も直接聞かれます。グラフをかく問いは 3 年のうち 2 年に 1 問(ばねのグラフ 2 本・潮位グラフへの書き込み)なので、定規で軸と点を打つ手順も一度確認しておいてください。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会の地形図の読図と都道府県の資料 — 地形図は 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 に入っており、うち 2 年は「地図上◯ cm は実際は何 m か」の縮尺計算が付きます。等高線・地図記号・写真との対応・縮尺の 4 点を一巡させてください。あわせて、都道府県別の生産量の表(かき・みかん・茶・豚・採卵鶏・乳用牛・肉用牛)から空欄の県を当てる形が定番なので、主な品目の上位 5 位までを地図の上で言えるようにします。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会の歴史と公民 — 大問 2 は毎年ひとつの県の郷土史から日本史を通します。旧国名の読みは 3 年連続で 1 問出ている確実な得点源なので、旧国名と現在の県名の対応(土佐=高知、下野=栃木、周防・長門=山口)を地図でおさえます。年代の並べかえも大問 2 に毎年あり、「古い順に並べて 3 番目はどれか」という聞き方なので全部の順序を決めないと答えられません。年号の暗記ではなく、出来事どうしの前後関係で覚えてください。公民は三権分立と財政を厚く(国会の種類、両院協議会、予算成立の流れ、内閣の仕事、裁判のしくみ、税の分類(直接税・間接税/国税・地方税)、歳入と歳出のグラフ)。「正しくないものを 1 つ選び」の形が非常に多く、2026 年度は大問 3 で 4 問続いたので、選択肢を 1 つずつ○×判定して最後に×を答える手順を固定してください。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 記述を科目ごとに書き分ける — 社会は毎年 1〜3 問で、3 つの大問すべてに散ります。字数指定が無く「〜を明らかにして」「〜を 2 つあげながら」「〜に触れて」という条件が付くので、設問文から条件を拾って 1 文ずつ対応させ、分量は解答欄の行数で決める練習を過去問でします。国語は毎年 2〜3 問で 15〜35 字が中心、「解答欄の『ところ』につながるように」「『浩司は〜』に続いて」「書き出しは『電車の中で』」のように枠が指定されます。字数を数えながら枠に合わせる練習を。(確認: 社会は〜2026 年度・国語は〜2018 年度)
  8. [週末 60 分] 長い導入文と会話文を読み解く — 算数の大問 3・4(自転車のギア、量り売りの仕組み、鉄道のダイヤ)、理科の大問 2・3(実験の説明・ニュース・会話文)、社会の大問 1 の会話文と、4 科目のうち 3 科目で「読んでから解く」作りになっています。設問を読む前に導入文の数値を自分で表に整理する習慣をつけてください。算数の通過算とダイヤは 2024(すれ違い)・2025(トンネル内)・2026(グラフ)と 3 年連続なので、図をかいて先頭と最後尾を区別する練習も。前年 1 年ぶんのニュースは、理科なら原理へ(地震・津波・日食・半導体)、社会なら制度と歴史へ(G7 広島サミット・税収発表・死刑執行と EU)と翻訳しておくと入口で迷いません。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を横に並べます。家でやることは 7 節に一本化しました。復活の警戒は 9 節、形式面は 10 節にまとめてあります。

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科目 形式の固定度 中身の性格
算数 大問 4 が 17 年(2010〜2026)。大問 1 が計算で始まるのが 8 年連続。小問 15〜20。答えのみで、記述は精読した 3 年でゼロ 前半が計算+一行題、後半が題材つきの誘導大問。単元は毎年入れ替え
理科 大問 3 が 5 年(2022〜2026)、小問 25 が 3 年連続。記号選択 64〜76%、記述はほぼ無し、作図が 3 年中 2 年で 1 問 大問 1 は全分野の小問集合、大問 2・3 は前年ニュースを入口にしたテーマ大問
社会 大問 3・地理 → 歴史 → 公民が 14 年(2013〜2026)。小問 30〜32。記号選択 53〜63%、記述 1〜3 問(字数指定なし) 都道府県を軸に地理と歴史を一周。公民は前年ニュースから制度へ
国語 大問 3・知識 → 文学的文章 → 説明的文章。大問 1 は漢字 6+語彙 4 の 10 問(精読した 3 年)。記述 2〜3 問で字数指定あり 文学的文章は「働く・進路」、説明的文章は「ことばと日本人の心」に寄る

4 科目を合計すると小問は 100 問を超えます(算数 18・理科 25・社会 31・国語 30 前後)。この学校は「一問一問は素直だが、量が多い」設計で、とくに理科と社会は時間との勝負になります。


8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 15〜20)

年度×大問の題材表(精読した 2024・2025・2026 年度)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 計算 1 問+一行題(数行で終わる短い文章題)6 問(速さ・場合の数・差集め算・分数の性質・平均算・平行線と面積) 規則性(正方形に正三角形 2 つを組んだ図形に点をうつ)+展開図から立体の体積 売買損益(ポップコーンの量り売り・20% 引きと 20% 増量の比較) 通過算(東西から来る電車 X・Y のすれ違い)
2025 計算 1 問+一行題 7 問(速さ・平均算・場合の数・食塩水・縮尺・平面図形と図形の移動) 通過算(トンネル内のすれ違い)+正方形の内部にできる四角形の面積 速さ(自転車の前後のギアと車輪・進む距離) 推理とつるかめ算(個数を合計から逆算する解き方。バスケットボールの 2 点/3 点シュート)
2026 計算 5 問(四則・工夫計算・部分分数・小数分数混合・逆算) 一行題 7 問(数の性質・単位換算・場合の数・売買損益
周回の速さ・複合図形の面積・くりぬいた立体)
割合と比(赤・青・白のテープの長さ) 速さとグラフ(普通・急行・特急のダイヤ読み取り)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問は 4 本。この本数は 2010〜2026 年度の 17 年間、一度も変わっていません。 小問数は 15〜20 で、平均は 17〜18 問です。
  • 大問 1 の位置には計算が来ます。精読した 3 年ではいずれも先頭が計算問題で、資料のある年をたどると 2019〜2026 年度の 8 年連続でこの位置が四則計算から始まっています。
  • 大問 1(と 2026 年度の大問 2)は「計算+一行題」の小問集合という役割です。2024 年度は 7 問、2025 年度は 8 問、2026 年度は計算 5 問と一行題 7 問に分かれました。2026 年度だけ、計算だけの大問と一行題だけの大問に分離しています。小問集合が前半に置かれること自体は 3 年とも同じで、変わったのはその区切り方です。
  • 大問 3・大問 4 は「身近な題材を長い導入文で説明し、3〜4 小問で誘導する」枠です。3 年とも同じ作りで、ポップコーンの量り売り(2024)、自転車のギア(2025)、鉄道のダイヤ(2026)と題材だけが入れ替わります。
  • ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。3 年の原本を突き合わせても、数値まで同じ問題は見つかりませんでした。

頻出単元と周期

  • 速さは 3 年とも複数の場所に出ます。2024 は大問 1(2) の単位換算と大問 4 の通過算、2025 は大問 1(2)・大問 2(1) の通過算・大問 3 のギア、2026 は大問 2(5) の周回と大問 4 のダイヤ。通過算(列車のすれ違い)は 2024・2025 の 2 年連続で大問級の扱いで、2026 は列車ダイヤに姿を変えました。速さは資料のある 17 年でほぼ切れ目なく出ています。
  • 場合の数は 2024 大問 1(3)(3 つのさいころ)・2025 大問 1(4)(5 人から 3 人)・2026 大問 2(3)(4 人の並び方で隣り合う条件)と 3 年連続です。いずれも一行題の位置で、基本の数え上げにとどまります。
  • 平均算は 2024 大問 1(6)・2025 大問 1(3) の 2 年連続。2026 は出ていません。
  • 売買損益は 2024 の大問 3 まるごと(20% 引きと 20% 増量の比較)と 2026 大問 2(4)(原価と定価)。
  • 平面図形の面積は 3 年とも一行題の位置に 1〜2 問。2024 は平行線の間の三角形、2025 は正方形の中の四角形(大問 2 に昇格)、2026 は影のついた部分の面積です。
  • 数の性質は 2024 大問 1(5)(分数をかけて整数になる条件)・2026 大問 2(1)(3 でも 8 でも割り切れる整数の個数)。
  • 立体図形は 2024 大問 2(2)(展開図から体積)・2026 大問 2(7)(直方体から円柱をくりぬく)。2025 は原本で見あたりませんでした。

問い方の特徴

  • 答えのみです。精読した 3 年で記述はゼロ、途中式を書かせる指示もありませんでした。答えの形は短答(語句や数値を短く答える形式)が 89〜100% を占め、記号で選ばせる問いは 2025 に 2 問(図形の周を表す式を選ぶ・必ず勝つといえる条件を 2 つ選ぶ)、2026 に 1 問(3 種類の列車のグラフを選ぶ)だけです。
  • 「2 つ選びなさい」がまれに出ます(2025 大問 4(2))。完答が必要な形なので、選び残しに注意がいります。
  • 大問 3・4 は導入文が長くなります。自転車のギアの仕組み(2025)、鉄道の駅間距離の表とダイヤのグラフ(2026)のように、算数の知識より先に「その場で仕組みを読む」ことを求められます。表・グラフ・図が同時に出る年もあります(2026 大問 4 は表 1 とグラフ)。
  • 同じ設定を段階的に深めていく作りです。2026 大問 3 はテープ 3 本の長さの比を (1) で作らせ、(2) で実際の長さ、(3) で「1m ずつ使った後」、(4) で「さらに同じ長さだけ使った後」と条件を重ねます。前の小問を落とすと後ろが続けて落ちる構造なので、序盤の丁寧さが効きます。
  • 単位を答えさせる問いが多くあります。「何分何秒ですか」「秒速何 m ですか」「時速何 km ですか」「何時間何分何秒ですか」。単位換算そのものが得点源になっています(2025 大問 1(6) の縮尺、2026 大問 2(2) の 4355 秒)。
  • 大問 1 の計算は、2026 年度に工夫計算(2.4 でくくる)と部分分数分解(1/(2×3)+1/(3×4)+…)と多重かっこの逆算が並びました。計算の手順を身につけていないと時間を吸われる作りです。

8-2. 理科(30 分・70 点・大問 3・小問 25)

年度×大問の題材表(精読した 2024・2025・2026 年度)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3
2024 分野横断の小問集合 9 問(熱の伝わり方・梅雨前線・昆虫の特徴・有胚乳種子・顕微鏡の操作順
眼のつくり・ミョウバンの結晶づくり・磁石の応用・混合物)
ばね(2 本のばねのグラフ作図、棒でつないだつり合い、板を支える多数のばね) 地震(2023 年 5 月 5 日の地震・震度の分布図・プレートの移動速度・台所での再現実験)
2025 分野横断の小問集合 10 問(豆電球の明るさ・加熱と温度変化・越冬のすがた・呼吸のグラフ・心臓と動脈血
葉のはたらき・気温変化のグラフ・夕立ち・太陽のガス層・皆既日食)
気体の性質(A〜E 5 種の気体の同定・集め方・反応する体積比の表) 半導体ダイオード(導体と不導体・向きを逆にしたときに光る豆電球)
2026 分野横断の小問集合 10 問(豆電球の明るさ・鏡に映る文字・ばねのつなぎ方・浮力
放射・食物連鎖・消化器官・不整合)
津波(2025 年 7 月 30 日のカムチャツカ半島の地震・潮位グラフの作図・伝わる速さ・避難タワーの写真) 燃焼と質量(バイオ燃料をめぐる会話文・メタンとエタノールに含まれる元素の重さ)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問は 3 本で、2022〜2026 年度の 5 年連続です。 それ以前(2010〜2021)は 4 大問だったので、この学校の理科は 2022 年度に 4 大問から 3 大問へ変わり、その後は動いていません。
  • 小問は 25 問ちょうどが 2024・2025・2026 の 3 年連続です(2022・2023 は 23 問)。30 分で 25 問なので、1 問あたり 1 分強しかありません。
  • 大問 1 の位置は 3 年とも「分野をまたぐ小問集合」です。物理・化学・生物・地学のどれか 1 分野に寄せず、9〜10 問を全分野からまんべんなく出します。2025・2026 は 10 問で、しかも 2 年連続で (1) が「豆電球の明るさ比べ」から始まります。
  • 大問 2・大問 3 は誘導つきのテーマ大問です。長い導入文(実験の説明・ニュース・会話文)を読ませてから 6〜9 小問で深めていきます。この作りも 3 年とも同じです。
  • ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」ではありません。実際、大問 2・3 の分野は毎年入れ替わっています(2024 物理 → 地学、2025 化学 → 物理、2026 地学 → 化学)。

頻出単元と周期

  • 豆電球・電気回路は 2025 大問 1(1)・2026 大問 1(1) と 2 年連続で大問 1 の冒頭、さらに 2025 は大問 3 まるごと半導体ダイオードの回路でした。精読した 3 年では、電気がいちばん手厚くなっています。
  • ばねは 2024 に大問 2 まるごと、2026 に大問 1(3) の一行問題。2 年で 2 回です。
  • 気象・地学は 2024 大問 3(地震)・2025 大問 1(7)(8)(気温変化・夕立ち)・2026 大問 2(津波)と 3 年連続で登場します。資料のある年をたどっても気象は最も出現回数が多い分野です。
  • 熱と状態変化は 2024 大問 1(1)(伝導・対流・放射)・2025 大問 1(2)(加熱と温度変化のグラフ)・2026 大問 1(5)(放射の例)と 3 年連続。しかも 2024 と 2026 は「放射で熱が伝わる例はどれか」という同じ問い方です。
  • 人体は 2025 大問 1(4)(5)(呼吸・心臓)・2026 大問 1(7)(消化器官)。
  • 質量保存・量的関係の計算は 2025 大問 2(6)〜(9)(気体の反応する体積比)・2026 大問 3(5)〜(8)(燃焼で使われた酸素の重さ)と 2 年連続で大問の後半を占めます。表の数値から比を読み取って計算する形が共通しています。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年の内訳は選択 64〜76%・短答 20〜32%。
  • 「すべて選びなさい」が毎年複数出ます。2024 は昆虫の特徴・混合物・地震の分布の理由、2025 は越冬のすがた・動脈血の部分・葉のはたらき、2026 は放射の例・消化液をつくらない器官(3 つ選ぶ)。完答が必要なので、1 つ選ぶ問題より重くなります。
  • 「間違えているものはどれですか」と除外させる形(2026 大問 1(4) の浮力)も混ざります。
  • 順序を答えさせる問いがあります。2024 大問 1(5) は顕微鏡の操作をアからカまで正しい順に並べかえ、同 (6) は眼の中を光が通る順に 5 つ並べます。手順・順序を覚えているかを直接聞いてきます。
  • 作図があります。2024 大問 2(1) は「縦軸がばね全体の長さ、横軸がおもりの重さ」のグラフを 2 本かき分ける形(A・B の書き入れまで指示されます)、2026 大問 2(5) は潮位グラフの最高点に〇を描く形で、3 年のうち 2 年で作図が 1 問出ています。
  • 記述は少なめです。精読した 3 年で 2024 の 1 問だけ(「この数字は、[  ]です。」の空欄に 10 文字以上 18 文字以内で入れる形)。2025・2026 は文で書かせる問いを確認できませんでした。「理科は記述が重い」という前提で準備すると的が外れます。
  • 式や考え方を書かせる問いがまれにあります。2024 大問 3(7) は「式や考え方を示した上」でハワイ島が日本まで移動する年数を求めさせます。
  • 図・表・写真が多くあります。2024 は震度分布図と震源の深さの図、2025 は気体の性質の表と反応の表 2 つ、2026 は潮位グラフと津波避難タワーの写真。図つきの小問は全体の 6 割を超えます。

8-3. 社会(30 分・70 点・大問 3・小問 30〜32)

年度×大問の題材表(精読した 2024・2025・2026 年度)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2024 広島県(G7 サミット・中国地方の分布図・かき類の養殖・瀬戸内工業地域・地形図と写真・三角州) 高知県=土佐国を軸にした通史(推古天皇〜戦後の並べかえ) 世界人口 80 億人・SDGs・住民基本台帳
地方議会・NGO・社会保障・女性参政権
2025 三重県(志摩半島のリアス海岸・米の生産・みかんと茶・家畜の飼養・伊勢神宮周辺の写真と地図) 栃木県を軸にした通史(旧石器〜戦後・寛政の改革の狂歌) 国の一般会計(税収 72 兆円・法人税・予算成立の流れ
両院協議会・歳出のグラフ・地方交付税・プライマリーバランス)
2026 国立公園 90 年(瀬戸内海の気候・ラムサール条約・北海道中標津町の地形図と格子状防風林・オーバーツーリズム) 山口県を軸にした通史(渡来人〜長州藩と近代の総理大臣) 死刑執行と EU・国民主権・国連
裁判/国会/内閣・世論調査の設問の問題点・憲法 11 条

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問は 3 本で、地理 → 歴史 → 公民の順です。 この 3 本立ての順序は資料のある年をたどると 2013〜2026 年度の 14 年間変わっていません。4 科目の中でいちばん出題位置がはっきりしている科目です。
  • 小問は 30〜32 問です(2024 は 31、2025 は 30、2026 は 32)。30 分でこの数なので、1 問あたり 1 分弱になります。
  • 大問 1 は「一つの県または一つのテーマ」を軸に地理を一周する形です。3 年とも、その中に地形図の読図が入ります(2024 は標高と写真の撮影地点、2025 は地図上 10cm の実際の距離、2026 は中標津町の地形図と縮尺計算)。地形図が大問 1 に置かれるのは、資料をたどると 2010 年度から繰り返し確認できます。
  • 大問 2 は「一つの県の郷土史を入口にした日本通史」です。2024 は高知県(土佐国)、2025 は栃木県、2026 は山口県。古代から戦後まで一本の文章で流し、下線部に沿って時代順に問うという作りが 3 年とも同じです。
  • 大問 3 は公民です。2024 は社会保障と人口、2025 は財政と国会、2026 は司法と人権。
  • ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。軸になる県・テーマは毎年入れ替わっています。

同じ問い方が毎年出る

精読した 3 年の原本を突き合わせて、次の 2 つは文言までほぼ同じ形で繰り返されていました。

  1. 「この旧国名の読み方をひらがなで答えなさい」 — 大問 2 の序盤に 2024・2025・2026 の 3 年連続。2024 は土佐で、2025 と 2026 も同じ設問文です。旧国名の読みは毎年 1 問取れる枠になっています。
  2. 「空欄( 1 )に入る語句として正しいものを、次のア〜エのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」 — 大問 2 の空欄補充で 3 年とも同じ言い回しです。2025 だけ「語句」が「漢字数字」に変わっています(世紀を答えさせる形)。

頻出単元と周期

  • 地形図の読図は 3 年連続で大問 1 に登場します。しかも「地図上◯ cm は実際は何 m か」という縮尺計算が 2025・2026 の 2 年連続。
  • 都道府県の同定・地域の特色は 3 年とも大問 1 の骨格です。都道府県別の生産量の表(かき 2024、みかんと茶 2025、家畜 2025)から空欄の県を当てる形が定番になっています。
  • 三権分立(国会・内閣・裁判所)は 2025 大問 3(3)(予算成立の流れ・国会の種類・両院協議会)・2026 大問 3(5)(6)(7)(裁判・国会・内閣を 3 問続けて)と 2 年連続。
  • 財政・税・社会保障は 2024 大問 3(7)(社会保障の記述)・2025 大問 3 のほぼ全体・2026 大問 3(8) と 3 年連続。
  • 鎌倉・室町時代は 2024 大問 2(5)(応仁の乱)・2025 大問 2(4)(5)(6)・2026 大問 2(4)(6)(元寇・日明貿易)と 3 年連続で、歴史の中では最も厚い時代です。
  • 国際社会・国際協力は 2024(SDGs・NGO)・2026(EU・国連)。
  • 人権・多様性・共生は 2024(女性参政権)・2026(世論調査の設問の問題点・憲法 11 条)。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸で 53〜63%、短答が 30〜38%、記述が 3〜10% です。
  • 「正しくないものを 1 つ選び」と除外させる形が非常に多くあります。2026 の大問 3 は (4) 国連、(5) 裁判、(6) 国会、(7) 内閣が 4 問続けてこの形でした。2024・2025 にも各所にあります。「正しいものを選ぶ」つもりで読むと取り落とします。
  • X・Y の正誤組み合わせが毎年出ます。2024 大問 2(2)(文 X・Y と文化財 I・II の組み合わせ)・(5)(応仁の乱の 2 文の正誤)、2025 大問 2(1)(写真の道具の説明 2 文)・(11)(W〜Z から正しいものの組み合わせ)、2026 大問 2(4)(元寇の資料 2 点)・(10)(表の空欄に入る文 W・◯)。
  • 年代の並べかえも毎年あります。2024 大問 2(10)②(戦後の出来事を古い順に並べて 3 番目を答える)、2025 大問 2(4)(鎌倉幕府の 3 つの出来事を古い順に)。「3 番目はどれか」という聞き方をするので、全部の順序を決めないと答えられません。
  • 記述は毎年 1〜3 問で、字数指定は無く、解答欄の広さで分量が決まります。 ただし「条件」がきっちり付きます。
  • 2024 大問 1(2)④「あとの資料も参考にしながら、なぜこのようにしているのか、この問題をあきらかにしながら説明しなさい」(畑を囲むワイヤー=鳥獣被害)
  • 2024 大問 3(7)「社会保障とは何かを明らかにした上で説明しなさい」
  • 2025 大問 2(7)「白河藩主の名前をあげ、改革が批判された理由を説明しなさい」(寛政の改革を批判した狂歌が史料)
  • 2026 大問 1(2)②「具体的な山地名を 2 つあげながら、解答欄に合うように答えなさい」(瀬戸内の少雨)
  • 2026 大問 2(8)「『尊王攘夷』の意味を明らかにして説明しなさい」
  • 記述は 3 つの大問すべてに散ります(2024 は地理・歴史・公民に 1 問ずつ)。どこか 1 分野だけ記述対策をしても足りません。
  • 選んだ理由も書かせる形が 2025 大問 3(4)①にあります(グラフの D〜F から消費税を選び、「そのように判断した理由を、グラフから分かることに触れて」説明する形)。記号と説明のセットです。
  • 文字種・字数の指定が短答に付きます。「6 文字で答えなさい」(2024 瀬戸内工業地域)、「漢字 4 文字で」(2024・2026)、「アルファベット 2 文字で」(2026 の EU)、「ひらがなで」(旧国名)。守れないと点になりません。
  • 写真・地図・グラフ・表・史料の点数が多くあります。2024 は地形図+写真 4 枚+棒グラフ+農家の話、2025 は地図・写真・ポスター・表 2 つ・グラフ 2 つ、2026 は地形図・航空写真・看板・世論調査の設問文。読む量が多い試験です。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 30〜31。2010〜2018 年度の資料のみ)

先にお断りしておきます。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは資料のある 2010・2013・2014・2016・2018 年度に限った話で、精読したのは 2014・2016・2018 年度の 3 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 2014・2016・2018 年度)

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年度 大問 1(知識) 大問 2(文学的文章) 大問 3(説明的文章)
2014 漢字 6 問(読み 3・書き 3)+ことわざの空欄 4 問(「( )に衣着せぬ」「( )り目にたたり目」ほか)=10 問 大学生の姉弟と友人・柔道(朝井リョウ『チア男子!!』)9 問 ことばと暮らしの変化(長田弘『なつかしい時間』)11 問
2016 漢字 6 問+□に共通して入る漢字一字 4 問(「□見・食□」「我田引□」ほか)=10 問 作家になった「ぼく」と町の本屋(角田光代『ミツザワ書店』)10 問 青年期の自己嫌悪(榎本博明『自分らしさって何だろう?』)10 問
2018 漢字 6 問(書き 3・読み 3)+対義語・類義語の漢字一字 4 問(拡大 ⇄ □小、地味 ⇄ □手、手柄=功□、互角=対□)=10 問 ガソリンスタンドで働く喜一(鷲沢朋『指』)11 問 日本人と「我慢」(中西進『日本人の忘れもの 3』)10 問

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問は 3 本で、大問 1 が知識、大問 2 が文学的文章、大問 3 が説明的文章です。 精読した 2014・2016・2018 の 3 年でこの並びが同じで、2010 年度の資料でも同じ 3 本立てが確認できます(2013 年度だけ 4 大問)。
  • 大問 1 は 10 問ちょうどで、しかも内訳まで同じです。漢字 6 問(読みと書きの混合)+語彙 4 問。この「6+4」は 3 年とも変わりません。
  • 小問の合計は 30〜31 問です(2014 が 30、2016 が 30、2018 が 31)。50 分でこの数なので、読解 2 題に十分な時間を配れる設計になっています。
  • 読解の中の設問の並び(どこで記号選択が来て、どこで記述が来るか)は年によって違います。固定されているのは大問の役割と知識問題の内訳までで、読解の中身は毎年作り直されています。
  • ここでも固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」ではありません。

頻出単元と周期

  • 記号選択が読解の主軸です。精読した 3 年で全体の 32〜40%。傍線部の説明、心情、空欄に入る言葉、そして最後に「本文の内容に合うもの/本文の表現の特徴」を選ばせる形が定番です。
  • 抜き出しが毎年 3〜5 問あり、字数の指定が細かくなります(「四字以内」「五字以内」「十字程度」「最初の五字」「はじめの四字」「最後の十字」)。指定字数を見た瞬間に本文の該当箇所を絞り込めるかが分かれ目です。
  • 段落・場面の切れ目を答えさせる問いが 2014 と 2018 の 2 年にあります。2014 大問 2 問八は「本文は三つの場面に分けることができます。二つ目はどこまでか、最後の十字を抜き出す」、2018 大問 3 問八は「本文は大きく三つの段落に分かれます。第三段落の最初はどこか、はじめの四字」。文章全体の構成を見る力を直接聞いてきます。
  • 記述は毎年 2〜3 問です。字数は 15〜20 字・20〜30 字・30〜40 字・35 字以内・30 字以内と、短めが中心。
  • 語彙の 4 問は毎年作り直されます。ことわざの空欄(2014)、□に共通して入る漢字(2016)、対義語・類義語(2018)。何が来ても取れる状態が要ります。

問い方の特徴

  • 記述には必ず字数指定が付きます。「二十字以内」「十五字以上二十字以内」「二十字以上三十字以内」「三十字から四十字」「三十五字以内」「三十字以内」。社会の記述(字数指定なし)とは逆なので、科目ごとに書き方を切り替える必要があります。
  • 書き出しや結びが指定されます。2014 大問 2 問三「解答欄の『ところ』につながるように二十字以内で」、2018 大問 2 問四「『浩司は〜』に続いて、本文の言葉を使って三十五字以内で」、2018 大問 3 問六「書き出しは『電車の中で』に続く形で」。枠にはめて書かせるのがこの学校の記述です。
  • 「本文の言葉を使って」という条件が多くあります(2014 大問 3 問五、2018 大問 2 問四)。自由に言い換えるのではなく、本文の語をつなぎ直す作業になります。
  • 自分で考えて言葉を入れる問いがあります。2016 大問 3 問五「空欄 E に入る適当な漢字二字の語を、考えて答えなさい」、2018 大問 3 問一「省略されている言葉を自分で考えて、七字以内で」、同問七「適当な語句を自分で考えて四〜七字で」。本文からの抜き出しではないので、抜き出しの練習だけでは対応できません。
  • 「適切でないもの」を選ばせる形も出ます(2018 大問 2 問七)。
  • 並べ替えが 2016 大問 3 問八にあります(【 X 】に入る文をアからの記号で適当な順に)。
  • 文章の表現・書き方そのものを問う設問が毎年あります。2014 大問 2 問九「本文の表現の説明として最も適当なもの」、2016 大問 3 問十「本文の書き方の特徴として最も適当なもの」、2018 大問 2 問十・大問 3 問十「本文の内容に合うもの」。読み終わったあとに全体を振り返る問いが最後に置かれるので、選択肢の言い過ぎ・すり替えを見抜く練習が要ります。
  • 古文・漢文・学校文法(品詞・活用・敬語)は、精読した 3 年ではゼロでした。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2014・2016・2018)と、資料のある年の大問構成を合わせて見た結果です。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 中身
算数 食塩水の濃度 2015(大問)・2025(一行題) 2025 年度 2025 大問 1(5) にあり、2024・2026 では見あたりません。資料のある年では 2015 に大問級で出ています。一行題の枠で戻りやすい単元です
算数 水量(容器と注水) 2011・2018 2018 年度 どちらの年も大問で、精読した 3 年にはありません
算数 仕事算 2015 2015 年度 大問で確認できるのはこの年まで。精読した 3 年にはありません
算数 時計算 2023 2023 年度 大問の位置で確認できるのはこの年まで。精読した 3 年にはありません
算数 円とおうぎ形の複合求積 2016 2016 年度 2016 に大問級で確認でき、直近 3 年は「影のついた部分の面積」(2026)の形でしか出ていません。おうぎ形を主題にした求積が戻る余地があります
理科 月・星・星座 2021・2022 2022 年度 資料のある年では 2021・2022 に大問で確認できますが、精読した 3 年にはありません。地学の枠は地震・津波・気象が続いており、4 年空きです
理科 中和 2020 2020 年度 化学の枠で 6 年空き。精読した 3 年では見あたりません
理科 溶解度・再結晶 2019(大問)・2024(小問) 2024 年度 大問としては 7 年空きで、直近は 2024 大問 1(7) のミョウバンの結晶づくりという小問どまりです
理科 植物のつくりとはたらき 2019(大問)・2025(小問) 2025 年度 大問としては 7 年空きで、直近は 2025 大問 1(6) の葉のはたらきという小問どまりです
理科 浮力・密度 2023(大問)・2026(一行問題) 2026 年度 2026 は大問 1(4) の一行問題のみ。大問に戻る余地があります
理科 てこ・滑車・ふりこ 2020 2020 年度 資料のある年では 2020 にふりこの大問。精読した 3 年には無く、力学は 2024 のばねが最後です
社会 選挙制度 2013 2013 年度 資料のある年では 2013 に大問級で確認できます。公民の枠で 13 年空きです
社会 世界地理 2024(1 問) 2024 年度 2024 大問 3 の入口に世界人口として出て以降、2025・2026 では独立した扱いがありません
社会 工業・貿易を主題にした地理 2024(1 問) 2024 年度 近年の大問 1 は自然・農業・観光に寄っています
社会 日本国憲法の条文 2010・2015(大問の主題)・2026(1 問) 2026 年度 2026 大問 3(10) で 11 条が出ました。条文の空欄補充は周期的に戻ります
社会 江戸時代を軸にした大問 2022 2022 年度 通史の一部としては毎年出ますが、軸に据えた大問は 2022 が最後です
社会 地方自治 2024・2025(小問) 2025 年度 2024(住民基本台帳・都道府県議会)・2025(地方交付税)に小問であり、2026 にはありません
国語 四字熟語をまとめて出す形/敬語/詩・短歌を扱う大問 — 2018 年度 精読した 3 年では確認できていません(2016 の「我田引水」は 1 問だけです)。国語は資料が 2018 年度で止まっているため判断できないので、市販の過去問集で直近年を確かめてください

10. 形式面の注意

  • 小問数が多い学校です。 算数 15〜20、理科 25、社会 30〜32、国語 30〜31。時間は算数・国語が 50 分、理科・社会が 30 分。理科と社会は 1 問あたり 1 分前後で、そこに資料の読み取りと記述が入ります。
  • 記述の扱いが科目でまったく違います。
  • 社会 — 毎年 1〜3 問。字数指定は無く、代わりに「〜を明らかにして」「山地名を 2 つあげながら」「グラフから分かることに触れて」といった条件が付きます。解答欄の広さで分量を決めます。
  • 国語 — 毎年 2〜3 問。必ず字数指定(15〜20 字・20〜30 字・30〜40 字・35 字以内 など)が付き、さらに書き出しや結びが指定されることが多くなります。
  • 理科 — 精読した 3 年で 1 問だけ(2024 の「10 文字以上 18 文字以内」の空欄補充)。
  • 算数 — 精読した 3 年でゼロ。途中式を書かせる指示もありません。
  • 作図は理科にあります。2024 はばねのグラフを 2 本かき分ける、2026 は潮位グラフに〇を描く形で、3 年のうち 2 年で 1 問。算数の作図は精読した 3 年では確認していません。
  • 文字種・字数の指定が短答に付きます。社会が最も多く(「6 文字で」「漢字 4 文字で」「アルファベット 2 文字で」「ひらがなで」)、守れないと点になりません。国語も「漢字二字で」「漢字一字で」が出ます。
  • 「すべて選びなさい」(理科)と「正しくないものを 1 つ選び」(社会)が主役級です。どちらも完答・除外の判断が要る形で、選択肢を 1 つずつ独立に判定する手順を身につけていないと落とします。
  • X・Y の 2 文の正誤を組み合わせて選ぶ形式が社会に毎年あります。理科にも「間違えているものはどれか」が混ざります。
  • 単位を答えさせる問いが算数に多くあります(「何分何秒」「秒速何 m」「時速何 km」)。単位換算そのものが得点源になっています。
  • 資料の点数が多くなっています。社会は地形図・航空写真・看板・ポスター・グラフ・表・史料、理科は図・表・グラフ・写真。読む量が多い試験です。
  • 算数の円周率の指定は 3 年の転写では確認できませんでした。市販の過去問集で表紙の注意書きを確かめてください。
  • 設問ごとの配点は、精読したどの科目・年度にも印刷されていません。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。獨協埼玉は大問 1 が計算から始まる年が続いているので、ここが最終的に効きます。②漢字と語彙 — 読みと書きを混ぜて解く形に早くから慣れる。ことわざ・慣用句もこの時期から。③図形の入口 — 角度、面積、立体の体積。④身のまわりの理科 — 豆電球をつなぐ、ばねにおもりをつるす、月と天気を見る。この学校の理科は身近な道具・現象から入ります。⑤地図と日本 — 都道府県の位置と形、地図記号、等高線。地形図は小 4 から少しずつ触れておくと後で楽になります。時間計測はまだしなくて構いません
小 5(幅) ここが本体です。この学校は出題位置が固定されている一方で単元は毎年入れ替わるので、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。全分野をひととおり学び終える年である小 5 の出来が、そのまま効きます。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にしてください。平日 15 分は計算と漢字・語彙、週末 60 分はその週の単元 1 つに充てます。算数の単元は次の順に置きます: 速さ → 場合の数 → 平均算 → 食塩水 → 売買損益 → 数の性質 → 単位換算と縮尺 → 平面図形の面積 → 立体の体積 → 差集め算(配り方を変えたときの差から数を求める・受験用教材の単元)。この 10 単元が一行題のプールです。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(物理なら豆電球・ばね・浮力・光、化学なら気体・水溶液・燃焼・状態変化、生物なら昆虫・人体・植物・食物連鎖、地学なら気象・地層・地震・天体)。社会は地理と通史を一巡し、地形図の読図と資料(表・グラフ)を読む練習をここから始めます。国語は説明的文章を読む習慣と、知識分野(ことわざ・慣用句・対義語・類義語・四字熟語)の一巡。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は1 年分を、時間を計って解く演習を中心に据えます。この学校は 4 科目とも小問数が多く、とくに理科・社会は 30 分の勝負なので、通し演習の回数がそのまま効きます。「同じ大問を、年度を変えて解く」演習は、算数の大問 1(計算)、社会の大問 1(地形図)と大問 2 の旧国名、理科の大問 1(分野横断小問集合)に限って行い、残りは通し演習に振ります。社会と国語の記述は、書いたものを人に読んでもらって条件(字数・書き出し・指定語)を守れているか確認してください

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 から積む処理速度の 2 点です。出題位置は長く固定されていますが中身は毎年作り直されるので、「よく出る単元だけ」という絞り込みが効きません。とくに理科は大問 1 が 4 分野をまたぐ小問集合なので、1 分野の空白がそのまま失点になります。一方で 4 科目すべてが小問数の多い設計なので、小 4 のうちに計算と漢字を「考えずに手が動く」水準まで上げておくと、小 6 の通し演習で時間が足りるかどうかがまったく変わります。逆に、難問を 1 問じっくり考える力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏・入試日程の重なりは扱いません。校名のあとに添えた男女の別は、出題構造が近い学校のページの表をそのまま写したものです。

  • 山脇学園中学校(東京都・女子校)— 算数・社会・理科・国語がまんべんなく近く、社会の 3 本立てと資料の量が最も近い組み合わせです。
  • 横浜雙葉中学校(神奈川県・女子校)— 算数の近さが最も高く、「計算+一行題」の前半が似ています。
  • 東京都市大学付属中学校(東京都・男子校)— 算数と理科が高く、社会は離れます。理科の演習が重なります。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 本校は 4 科(国語・算数・理科・社会)と 2 科(国語・算数)が選べます。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 逆に、理科の「分野をまたぐ小問集合を先頭に 9〜10 問置く」形と、社会の「ひとつの県の郷土史から日本通史を通す大問」「大問 1 に地形図」は獨協埼玉の色が濃く、他校の過去問では代わりになりにくいところです。この 2 つはこの学校の過去問で直接練習するのが早道です。
  • 近さは出題構造(大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し)の自動集計によるもので、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2018 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

13. 資料の限界

  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。国語・算数 50 分/理科・社会 30 分という構成から 4 科目がそろう回に相当すると考えられ、おそらく第 1 回入試ですが、第 1 回・第 2 回・第 3 回のどれかは特定できません。英語資格入試(国語・算数の 2 科目・各 45 分 80 点)の問題はこの資料に含まれず、その傾向についてはここでは何も言えません。
  • 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2013・2014・2016・2018 の 5 年で、本文中の国語の記述は 2014・2016・2018 の 3 年を原本で確認したものに限ります。直近 8 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けるため、2019 年度以降にどんな文章が使われているかは分かりません。
  • 原本を通しで読んだのは各科目 3 年ぶんです(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2014・2016・2018)。それより前の年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾ったもので、設問文そのものは確認していません。「3 年連続」「3 年とも」と書いたものだけが原本で確かめた反復で、「8 年連続」「14 年間」のような長い反復は大問構成の一覧で数えたものです。
  • 理科は 2011 年度、社会は 2011・2012 年度の資料がありません。国語は資料のある年が飛び飛びで、2019 年度以降がありません。
  • 図・写真・地形図の実物は転写されていません。図形問題の細部、地形図から読み取る地形、写真に何が写っているかは、設問文と図の説明文からの推定を含みます。とくに社会の大問 1(地形図と写真)と理科の作図問題は、実物を見ないと分からない部分が残ります。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図番号の対応に読み落としがありえます。小問の数え方(枝問を 1 問と数えるか 2 問と数えるか)で数字が前後することもあるので、本文中の小問数は目安として読んでください。
  • 試験時間・配点は 2027 年度の募集要項の値で、過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていないため、「ここで何点取れる」という言い方はしていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」「〜と考えられる」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性・学校の理念や方針・入試結果はこのページでは扱っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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