関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

東京都市大学付属中学校の過去問分析

男子私立東京都世田谷区

重要結論

  1. この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。同じ問題が出るという意味ではなく、大問の並びと役割が決まっていて、そこに入る題材が毎年入れ替わる、という意味です。
  2. 算数は 5 大問・18 小問という枠が、転写のある 17 年すべてで動いていません。理科は大問 1 が生物・大問 2 が地学・大問 3 が化学・大問 4 が物理、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民と前年の出来事です。
  3. 社会は 40 分で 35〜41 問、理科は 40 分で 26〜32 問あり、1 問あたり 1 分前後で処理し続ける必要があります。算数の 50 分 18 問だけがゆっくり考えられます。

今週やること

  1. 社会を 40 分で通しで解き、1 問 1 分を超えたら飛ばす感覚を確かめます。2026 は 40 分で 41 問でした。
  2. 算数の大問 1(8 問)を 25 分以内で全部取る練習をします。18 問中 8 問がここに集まっていて、問 1・問 2 は計算と逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。
  3. 社会の歴史カードを「正誤の組合せ」と「古い順に並べて 3 番目を選ぶ」で潰します。この 2 形式が毎年複数問あります。

分析年度: 2009〜2026 年度
入試回: 入試回は 1 種類ぶんの資料
資料の範囲: 最大 18 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意(原本で確認した年に限る)
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2021 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2021 年度)。前回の変化: 2016 → 2021 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2014・2021(間隔 7)
  • 理科: 4 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 10 冊すべて・数えられなかった年 2015・2024・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2014〜2026 年度の、数えられた資料 10 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 15 冊すべて・数えられなかった年 2013。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2011〜2026 年度の、数えられた資料 15 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2009 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 11 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: なし(2009〜2025 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都世田谷区
男女 男子校
旧称 正和中学校(1947〜1956)、武蔵工業大学付属中学校(1956〜2009)
入試回と日程・科目 全 6 回あります。第 1 回 2 月 1 日午前(4 科)/第 2 回 2 月 1 日午後(「国語または理科」の選択+算数の 2 科目)/第 3 回 2 月 3 日午前(4 科)/第 4 回 2 月 5 日午前(4 科)/グローバル入試 2 月 3 日午前(国算英・募集は若干名)/帰国生入試 1 月 6 日午前(A 方式は国算英の 3 科、B 方式は国算 2 科または 4 科の選択)
試験時間・配点 第 1 回・第 3 回・第 4 回は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 40 分 75 点・理科 40 分 75 点。第 2 回は選択科目 50 分・算数 50 分の各 100 点。グローバル入試は各 50 分で国語 50 点・算数 100 点・英語 100 点(国語は 100 点を 1/2 倍して 50 点とします)。帰国生入試は各 45 分・各 100 点
第 2 回の科目の選び方 国語で受けるか理科で受けるかを出願時に選び、当日の変更もできます。合否は算国 200 点満点または算理 200 点満点で判定します
合否判定の点数(英語・帰国生) 帰国生入試の A 方式は 3 教科 250 点満点または国算 200 点満点(国語は 1/2 倍)、B 方式は 4 教科 300 点満点または国算 200 点満点で判定します

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

※ 系列校の東京都市大学等々力中学校とは別の学校です。このページは東京都市大学付属中学校の入試問題だけを扱っています。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。同じ問題が出るという意味ではなく、大問の並びと役割が決まっていて、そこに入る題材が毎年入れ替わる、という意味です。
  2. 算数は 5 大問・18 小問という枠が、転写のある 17 年すべてで動いていません。理科は大問 1 が生物・大問 2 が地学・大問 3 が化学・大問 4 が物理、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民と前年の出来事です。
  3. 社会は 40 分で 35〜41 問、理科は 40 分で 26〜32 問あり、1 問あたり 1 分前後で処理し続ける必要があります。算数の 50 分 18 問だけがゆっくり考えられます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(8 問)を 25 分以内で全部取る練習をします。18 問中 8 問がここに集まっていて、問 1・問 2 は計算と逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。
  2. 社会の歴史カードを「正誤の組合せ」と「古い順に並べて 3 番目を選ぶ」で潰します。この 2 形式が毎年複数問あります。
  3. 理科の 4 分野を均等にやります。分野の席(問題の置き場所)が決まっているので、苦手分野をつくると 25% がそのまま落ちます。

今週やる 1 つ

  1. 社会を 40 分で通しで解き、1 問 1 分を超えたら飛ばす感覚を確かめます。2026 は 40 分で 41 問でした。

注意

  1. 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料の無い年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 14 年 17 年(2009〜2026) 2013 図のある小問が 47% あり、図そのものは転写できないため、図の説明文からの読み取りを含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 11 年(2024・2026 を含む)
理科 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2009〜2026) 2010・2011 設問文が長く(1 年あたり約 3,000 字)、図のある小問が 56%。精読した 3 年のうち 2026 は転写の確度が高いです
社会 3 年(2024・2025・2026) 15 年 18 年(2009〜2026) なし 設問文が 1 年あたり約 4,300 字と 4 科目で最も多いです。精読した 3 年はいずれも転写の確度が高く、選択肢の文言まで読めます
国語 3 年(2015・2016・2021) 2 年(2010・2014) 5 年(2010・2014・2015・2016・2021) 2011〜2013・2017〜2020、および 2022 年度以降 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2010〜2021 年度に限った話です
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回について: 2027 年度の募集要項では第 1 回(2 月 1 日午前・60 名)・第 2 回(2 月 1 日午後・90 名)・第 3 回(2 月 3 日午前・30 名)・第 4 回(2 月 5 日午前・30 名)に加え、グローバル入試(2 月 3 日)と帰国生入試(1 月 6 日)があります(科目と配点は 1 節)。一方この分析に使った転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。時期的に第 1 回に相当すると考えられますが、第 2 回以降の問題がここに書いたとおりとは限りません。過去問集を買うときは、回ごとの収録範囲を確認してください。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本の設問文で 3 年以上の反復を確認したものに限って書きました。それ以前の年(2009〜2023)については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書いています。
  • 満点・設問別の配点は問題冊子には印刷されていません(精読した年で確認しました)。科目の配点は募集要項によるものです。

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。同じ問題が出るという意味ではありません。大問の並びと役割が決まっていて、そこに入る題材が毎年入れ替わる、という意味です。

  • 算数は 5 大問・18 小問という枠が、転写のある 17 年すべてで動いていません。大問数の増減も小問数の増減もゼロです。精読した 3 年(2024〜2026)では内訳も同じで、大問 1 が 8 問の小問集合、大問 2〜5 が 2〜3 問ずつです。50 分で 18 問という配分が、そのまま毎年使えます。
  • 理科は大問 1 が生物、大問 2 が地学、大問 3 が化学、大問 4 が物理です。精読した 3 年はこの並びで、転写の分類でも大問 4 に物理が 2013〜2026 の 14 年、大問 3 に化学が 2015〜2026 の 12 年続いています。
  • 社会は大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民と前年の出来事で、これが転写のある 18 年でほぼ動きません。しかも大問 2 は「◯◯さんが歴史の出来事や人物をカードにまとめました」という導入が 3 年連続で同じ言い回しです(変わるのは生徒の名前とカードの枚数だけです)。
  • 国語も、精読した 3 年では大問 1 が説明的文章・大問 2 が文学的文章で、大問 1 の問 1 が漢字の書き取り 4 問という並びが動きません。詩や短歌・俳句を扱う大問が必ず一題入ります。
  • そして社会には、3 年続けて同じことを聞いている設問があります。「慶應義塾を創設した人物を漢字で答えなさい」が 2024・2025・2026 の大問 2 に、「下線部の西暦年は何世紀ですか」も同じく 3 年連続で出ています。

したがって過去問の使い方は、①「同じ場所を年度を変えて続けて解く」(算数の大問 1 だけを 3 年分、理科の大問 3 だけを 3 年分、社会の大問 2 だけを 3 年分…)と、②「時間の使い方を身につける」の二つに近くなります。とくに②は軽視できません。社会は 40 分で 35〜41 問、理科は 40 分で 26〜32 問あり、1 問あたり 1 分前後で処理し続ける必要があります。算数の 50 分 18 問だけがゆっくり考えられる科目です。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。算数の大問 2〜5 に入る単元、理科の各分野の中の単元、社会の地理と歴史の切り口、国語の文章のテーマは年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備します。


6. この学校らしさが出る場所

  • 「トシオ君」が科目をまたいで登場します。2024 の理科は大問 1・大問 2・大問 4 に「トシオ君」が出てきて、2026 の理科の大問 2 も「トシオくん」の会話文です。2024 の社会の大問 3 も「としおさんが社会科の夏休みの宿題で『新聞を読んで考える』という問題を作成しました」で始まります。学校名にちなんだ名前に見えます。
  • 自校の授業を題材にします。2024 の理科の大問 1 は、学校名を挙げて「週に 1 時間、理科の実験授業があります。中学 1 年生は生物分野の実験です」と述べる導入から、オオカナダモのプレパラート作りとけんび鏡の操作に入ります。入学後の理科の時間を、そのまま問題にしているように見えます。
  • 社会の歴史は毎年「生徒がカードにまとめた」という設定です(2024 宙さん、2025 和道さん、2026 みきのさん)。2026 の公民は「慶くんと太くん」の会話文です。生徒が調べて話すという枠組みが繰り返されます。
  • 慶應義塾(福沢諭吉)が 3 年連続で答えになります。2024・2025・2026 の大問 2 の終盤に、それぞれ違う文脈(伊藤博文の時代、江戸の学問、適塾の出身者)から同じ人物を漢字で書かせています。
  • 理科が小学校の範囲から半歩出ます。箔検電器と静電気(2024)、電熱線の抵抗と Ω(2025)、酸化と還元・記録タイマー(2026)。いずれもリード文で説明を与えたうえで問う作りで、「読んで考えれば届く」設計に見えます。
  • 地理は資料の束で押してきます。2026 の大問 1 は食料自給率の表 1 本から 10 問(作況指数・ミニマムアクセス・令和の米騒動・高温に強い品種・養殖量・飼料自給率)。2025 は新幹線・農作物・信濃川の流量・自動車工業と、一つの地域や産業を掘る作りです。
  • 国語に韻文が必ず入ります。詩(2015・2016・2021)、短歌・俳句(2021)。表現技法や歌集の名前まで問う学校は多くないので、ここは準備の的が絞れます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。同じ場所を年度を変えて続けて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。

根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 1(8 問)を 25 分以内で全部取る。18 問中 8 問がここに集まっていて、しかも問 1・問 2 は計算と逆算です。分数と小数が混ざった大かっこ入りの逆算を、3 年分続けて解きます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 社会の処理速度をつくる。40 分で 41 問(2026)を通しで解き、1 問 1 分を超えたら飛ばす感覚を身につけます。ここは知識より段取りで差がつきます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会の歴史カードを「正誤の組合せ」で潰す。「文 a〜c の正誤の組合せを 1〜8 から選ぶ」と「古い順に並べて 3 番目を選ぶ」が毎年複数問あります。時代ごとに政治・文化・外交を 1 行で言えるところまで。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 前年 1 年間の出来事を制度の名前に翻訳する。社会の大問 3 は前年の出来事が入口ですが、問われるのは制度と仕組み(選挙制度・三権分立・日本銀行・違憲審査権)です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科の 4 分野を均等に。分野の席が決まっているので、苦手分野をつくると 25% がそのまま落ちます。とくに化学の量的関係で、金属を加熱して重さを比べる問題が 2024(マグネシウム)と 2026(銅)にあり、扱う実験と問いの流れが同じです。溶解度・再結晶(2025)と合わせて 3 年分やります。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 算数の面積比と場合の数。面積比は「最も簡単な整数の比で答えなさい」という問い方で 3 年とも大問に入ります(2026 は 2 か所)。平行四辺形・長方形・三角形を線分比で切る練習を。場合の数はコイン・サイコロ・カード・色ぬりと題材は変わりますが、ルールを読んで樹形図で数える点は同じで、3 年とも大問 4 か大問 5 にあります。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 国語の記号選択と韻文。記述がないぶん、長い選択肢を本文と突き合わせて 1 つに絞る作業が得点そのものです。説明的文章と文学的文章を 1 本ずつ、時間を計って。詩・短歌・俳句は表現技法、連の構成、季語と季節、詩の形式の名称を押さえます。短期間で仕上がるわりに、精読した 3 年すべてに出ています。(確認: 〜2021 年度)
  8. [毎日 10 分] 答え方の指定に慣れる。社会は「漢字 3 字」「カタカナ 4 字」「算用数字で」、理科は「漢字 2 文字で」「すべて選び」、国語は「◯字以内でぬき出し」。指定を読み落とすだけで失点します。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本の設問文で確認)

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年度 大問 1(8 問の小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 逆算
単位換算(km・mm・m・cm)
比の変化(A 君 B 君の所持金 5:2→7:4)
速さ(3 人が同じ方向へ進む追いつき)
数表の列(104 は何列目)
循環小数(43/135 の小数第 30 位まで)
長方形 3 つの面積比
回転体
平面図形(平行四辺形 ABCD の分割と面積比・3 問) つるかめ算(たこ焼きの箱 A 8 個入り・箱 B 16 個入りの売上)+消去算 立体(円柱の水を円すいへ移す・棒を入れる) 場合の数(コインを交互に投げ 2 回連続で表が出たら終了・得点ゲーム)
2025 逆算
単位換算(m³・L・dL・cm³)
還元算(本のページ数・3 日で読む)
速さ(1.75 倍速と 1.25 倍速の動画)
数の性質(ノート・消しゴム・えんぴつを同数ずつ配る)
つるかめ算(80 円・50 円・30 円の菓子)
円とおうぎ形(三角形+半円の斜線部)
円すいの展開図に斜線をかく(作図)
平面図形(三角形 ABP・BCP・CAP の面積 5・4・3 から面積比・2 問) 割合と比(お好み焼き A・B の肉とキャベツ)+売買損益 立体(正六角形 4+正三角形 3 を組み立てる/正方形 3+正三角形 4 の容器の容積・3 問) 場合の数(1〜8 のカードとサイコロ 3 回・整数になる目の出方・3 問)
2026 四則計算
逆算
和差算・分配算(菓子 200 個を 3 人で)
流水算(A 地点 B 地点 12km)
つるかめ算(5 円・10 円・50 円玉 36 枚)
平面図形(正三角形から 3 つ切り取った六角形)
立体(大きい立体から小さい立体を 4 個くり抜く)
推理・論理(カード 5 枚の勝負を 5 回・説明つき)
食塩水の濃度(容器 A・B・C を混ぜる・2 問) 平面図形(長方形 ABCD の分割と面積比・3 問) 場合の数(同心円の色ぬり・赤がとなり合わない・3 問)+円とおうぎ形の面積 平面図形(合同な直角三角形の重なり)+回転体の体積

5 大問 18 小問という枠が動かない

  • 転写のある 2009〜2026 の 17 年すべてで、大問 5・小問 18 です。年による増減がまったくありません。原本を精読した 2024・2025・2026 の 3 年では、内訳も大問 1 が 8 問、残りの大問 2〜5 が 2 問または 3 問ずつで揃っています。50 分で 18 問なので、1 問あたり 2 分半強という配分がそのまま毎年使えます。
  • 大問 1 は 8 問の小問集合で、問 1・問 2 が計算と逆算です。これは 3 年とも同じです。2025・2026 は導入文まで「次の □ に当てはまる数を答えなさい。また、問 8 の解答をかきなさい。」と同じ言い回しです。
  • 大問 1 の問 8 だけが「答えを書かせる」枠になっています(2025 は円すいの展開図に斜線をかく作図、2026 はカードゲームの勝ち方を説明する)。2 年続いていますが、2024 の大問 1 は 8 問とも数値を答える形でした(2024 はかわりに大問 5 問 2 が「ある・ない を○で囲み、ある場合は例を、ない場合は理由を答えなさい」)。「1 年に 1 問だけ、答えの数値以外を書かせる小問がある」という点では 3 年とも共通です。
  • 大問 2〜5 は「一つの設定を 2〜3 問で掘る」作りです。設定を読み違えると 2〜3 問まとめて落ちるので、大問 1 で稼いで大問 2 以降に時間を残す配分になります。

頻出単元と周期

原本で確認した 3 年(2024〜2026)では次のとおりです。

  • 平面図形の面積比が 3 年とも独立した大問にあります(2024 大問 2・2025 大問 2・2026 大問 3 と大問 5)。いずれも「面積の比を最も簡単な整数の比で答えなさい」という問い方で、補助線と相似・底辺比で解きます。2026 は大問 3・大問 5 の 2 か所に入りました。
  • 場合の数が 3 年とも大問 4 か大問 5 にあります(2024 大問 5・2025 大問 5・2026 大問 4)。いずれも「ルールを読んで数え上げる」作りで、単純な順列組合せの公式では終わりません。
  • つるかめ算(個数を合計から逆算)が 3 年連続です(2024 大問 3・2025 大問 1 問 6・2026 大問 1 問 5)。3 種類のものが混ざる形が 2 回(2025・2026)あります。つるかめ算と比の変化算(比が変わる前後から数を求める)は、大問 1 と大問 3 のどちらにも入ります。
  • 立体は 2024 大問 4・2025 大問 4・2026 大問 1 問 7 です。円柱と円すいの体積比(2024)、展開図から組み立てる(2025)、くり抜き(2026)と、いずれも「立体を頭の中で操作する」問題です。
  • 単位換算が大問 1 に 2 年連続で入りました(2024 は km・mm・m・cm、2025 は m³・L・dL・cm³)。2026 は入っていません。
  • 転写データの単元分類では、17 年の集計で 割合・文章題 26%/平面図形 22%/立体図形 17%/場合の数 10%/速さ 10% となります。細かく見ると 平面図形の面積・面積比 13%、割合と比 9%、立体図形の体積・表面積 9%、場合の数 8%、速さ 7% で、この 5 つで半分を占めます。

8-2. 理科(40 分・75 点)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本の設問文で確認)

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年度 大問 1(生物) 大問 2(地学) 大問 3(化学) 大問 4(物理)
2024 オオカナダモのプレパラートとけんび鏡の操作(倍率・視野の動かし方・葉の断面図)7 問 太陽系の惑星の模型(金星・火星の見え方、冬至の南中高度、下線部 6 か所の正誤)11 問 マグネシウムの加熱と酸化(表から比例・銅との混合物 6.5g)6 問 静電気と箔検電器(棒と木綿の布・箔の開閉)7 問
2025 炭素の循環と食物連鎖(生産者・消費者・分解者、ケイソウの増減)6 問 円板 2 枚の見え方から日食の原理へ(皆既日食の観測地点)6 問 水溶液の判別と溶解度・再結晶(ホウ酸・食塩・硝酸カリウム)7 問 電熱線の長さと電流・電圧(電流計・電圧計のつなぎ方、直列と並列)7 問
2026 人体(消化管と消化酵素、うでの筋肉、血管 1〜14 をたどる循環)10 問 火山とマグマ(会話文。溶岩の色とねばりけ、結晶の形、地熱発電、火砕流)9 問 銅粉の加熱(未反応の銅の量、マグネシウム混入、酸化と還元)7 問 記録タイマーと台車の運動(打点の間かく、力と速さの変化)6 問

分野の席が動かない

  • 大問 1 が生物、大問 2 が地学、大問 3 が化学、大問 4 が物理です。精読した 3 年(2024・2025・2026)はこの並びで揃っています。転写データの分類でも、大問 4 に物理が 2013〜2026 の 14 年、大問 3 に化学が 2015〜2026 の 12 年続きます。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。
  • 枠は 4 大問で、転写のある 16 年すべて 4 大問です。小問は 2024 が 31 問、2025 が 26 問、2026 が 32 問と年により動きます(16 年平均 25.4 問)。40 分で 26〜32 問なので、1 問あたり 1 分強です。ここは算数より速い処理が要ります。
  • 大問ごとの小問数は年によって偏ります(2026 は生物 10・地学 9・化学 7・物理 6)。分野ごとの重みが毎年同じとは限りません。

記述はなく、選ばせ方が細かい

  • 3 年とも、文章で説明させる設問はゼロです。選択と短答(語句や数値を短く答える形式。数値・語句・記号)だけです。転写のある 16 年でも記述は確認できませんでした。そのぶん選択肢の作りが細かくなっています。
  • 決まった言い回しは「最も適当なものを次の 1〜◯ から一つ選び、番号で答えなさい」です。選択肢が 6 個・8 個と多い年があります(2025 大問 3 は 8 択が 5 問続きます)。
  • 「すべて選び、番号で答えなさい」が 3 年ともあります(2025 大問 1 問 3、2026 大問 3 問 5 ほか)。部分点を取りにくい形です。
  • 下線部の正誤を一つずつ ○×で答えさせる形があります(2024 大問 2 問 2 は下線部 1〜6 の 6 か所)。
  • 語句の組み合わせを選ぶ形があります(2026 大問 2 の「B 〜 D に入る語句の組み合わせ」「E 〜 G に入る語句の組み合わせ」)。一つでも取り違えると全体が外れます。
  • 短答は「漢字 2 文字で」(2025 大問 1 問 2 の生産者・消費者・分解者)、「カタカナで」(2026 大問 2 問 1)のような文字種指定つきが混じります。

小学校の範囲の外側に半歩出る

3 年とも、小学校の教科書ではあまり見ない語や装置が、リード文で説明を与えられたうえで出ています。

  • 2024: 箔検電器と静電気(+と−の電気の移動)、「原子」という粒の考え方(大問 3 問 4)。
  • 2025: 電熱線の抵抗と Ω、電圧計・電流計のつなぎ方(大問 4)。
  • 2026: 酸化と還元(大問 3 問 6・問 7)、記録タイマーと打点の間かくから速さの変化を読む(大問 4)。

初見の装置・用語でも、リード文と図から条件を読み取って考えれば手が届く作りに見えます。知識の量より「読んで考える」姿勢を求めているように見えます。

頻出単元と周期

  • 化学は「金属を加熱して重さを比べる」計算が 2024 と 2026 の 2 回あります。2024 はマグネシウム(混合物 6.5g が 10g に)、2026 は銅(混合物 10.0g が 15.5g に)で、扱う実験と問いの流れが同じです(表から比例をつかむ → 未反応分を出す → 混合物の内訳を出す)。同じ問題ではありませんが、片方を解いておくともう片方の見通しが立ちます。
  • 化学のもう一つの柱が溶解度・再結晶です(2025 大問 3)。転写の分類では 2019・2023・2025 と 2 年おきに大問に入っています。
  • 地学は天体と地質が交互に近い形です。転写の分類では 惑星・太陽系(2021・2024)、星・星座(2022)、地層・岩石・化石(2016・2017・2019・2023・2026)、気象(2019・2020・2022)。
  • 生物は人体が最多です(2012・2014・2021・2022・2026 の 5 回)。ほかに植物のつくり(2009・2013・2016・2018)、生態系・食物連鎖(2015・2023・2025)、こん虫(2017・2020)。
  • 物理は電気系が最多です(電磁石・電気回路・電流のはたらきで 2020・2021・2024・2025)。てこ(2009・2016・2017)、ばね(2018・2019)、ふりこ・物体の運動(2015・2026)、熱と状態(2012・2014・2022)、光(2013・2025)。

8-3. 社会(40 分・75 点)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本の設問文で確認)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史・カード) 大問 3(公民・前年の出来事) 小問数
2024 7 地方区分の略地図(接する県の県庁所在地、面積・人口密度、農業産出額、最上川、松尾芭蕉、伝統的工芸品、北里柴三郎と熊本)13 問 カード A〜F(邪馬台国・壬申の乱・江戸・伊藤博文・慶應義塾・全国高校野球)13 問 新聞記事 I〜IV(非核三原則、憲法 9 条の条文校正、トランスジェンダー、三審制と違憲審査、物価高、処理水放出)13 問 39
2025 新幹線が通らない内陸県、旧国名、農作物の生産上位県、抑制栽培、信濃川の流量と雨温図、大河津分水路、ジャストインタイム、工場の分布 11 問 カード A〜E(聖徳太子・平安・南北朝と足利義満・江戸の産業と文化・慶應義塾・日中関係)13 問 バブル経済から平成へ(80 年代・90 年代の出来事、平成の西暦、プラザ合意、為替相場、日本銀行、山手線の駅、GDP)11 問 35
2026 食料自給率の表(1993 年の作況指数、ミニマムアクセス、令和の米騒動、高温に強い品種、養殖量上位県、飼料自給率と大豆)10 問 カード A〜E(貧窮問答歌・阿倍仲麻呂・御成敗式目・室町の産業・江戸の元号とさつまいも・慶應義塾・1930 年代)17 問 2025 年 7 月 20 日の参議院議員選挙の会話文(投票率、総務省、選挙運動の禁止事項、普通選挙法、衆参の違い、内閣の仕事、政治資金規正法)14 問 41

3 つの大問の役割が動かない

  • 大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史、大問 3 = 公民と前年の出来事です。精読した 3 年はこの並びで、転写データの分類でも 2009〜2026 の 18 年すべてが 3 大問で、大問 1 は地理、大問 2 は歴史です(大問 3 は 2019・2020 の 2 年だけ世界地理が入り、ほかの 16 年は公民・国際・時事です)。
  • 大問 2 は「◯◯さんが歴史の出来事や人物をカードにまとめました」という導入が 3 年連続で同じ言い回しです。変わるのは生徒の名前(2024 宙さん・2025 和道さん・2026 みきのさん)とカードの枚数(F まで/E まで)だけです。カードは古い時代から新しい時代へ並び、通史をひととおり歩きます。
  • 小問数が直近で増えています。転写の分類では 2009〜2022 が 19〜28 問だったのに対し、2023 以降は 36・39・35・41 問です。40 分で 41 問(2026)は 1 問あたり 1 分を切ります。手が止まったら飛ばす練習が要ります。

3 年続けて出ている「同じ問い」がある

原本の設問文で両年(3 年)を確認したものです。

  • 「慶應義塾を創設した人物を漢字で答えなさい」が 2024・2025・2026 の 3 年連続です(2024 大問 2 問 12、2025 大問 2 問 13、2026 大問 2 問 13)。2026 は「大阪(大坂)につくられた適塾の出身者のうち」という前置きが付きますが、問うているものは同じです。
  • 「下線部(◯)の西暦年は、何世紀ですか。算用数字で答えなさい」も 3 年連続です(2024 大問 2 問 3 の 672 年、2025 大問 2 問 4、2026 大問 2 問 6)。年号から世紀への換算をその場でさせます。
  • 「◯◯について説明した文 a〜c の正誤の組合せとして正しいものを下の 1〜8 から一つ選び、番号で答えなさい」が 3 年とも複数問あります。とくに「<カード D>の時代の文化について説明した文 a〜c の…」は 2024・2025・2026 に出ています。3 つの文の正誤をすべて当てないと点になりません。
  • 「次の出来事を古い順番に並べかえたとき、3 番目になるものを一つ選び」が 3 年とも複数問あります(2025 は大問 2 だけで 3 問)。並べ替えの答えを直接書かせず「3 番目」を聞くので、全部の順序が分かっていないと当たりません。
  • 「正しいものを次の 1〜4 から一つ選び、番号で答えなさい。すべて誤っていれば 5 と答えなさい」という 5 番目の逃げ道つきの選択が 3 年とも複数問あります。4 択のつもりで消去法を使うと落とし穴になります。

問い方の傾向(3 年とも原本で確認)

  • 答え方の指定が細かいです。「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 5 字」「漢字 7 字」「カタカナ 4 字」「ひらがな 3 字」「アルファベットの略称」「算用数字で」。転写のある 18 年でも、字数や文字種の指定がある年が 78% を占めます。
  • 順序をつけて答えさせる短答があります(2024 大問 1 問 2「県庁所在地名を緯度の高い順に」、問 3「人口の多い順に」)。名称を知っているだけでは足りません。
  • 条文や文章の誤りを直させる形があります(2024 大問 3 問 3 は憲法の条文の下線 a〜d が正しければ○、誤りなら正しい語句を書く。同問 8 は物価高の説明文の誤り 1 か所を指摘して直す)。
  • 記述は 0〜2 問で、字数指定はありません。2025 は「小千谷市の月別流量が多くなる理由を説明しなさい」「分水路の建設目的(人々の生活を守る)を説明しなさい」、2026 は「表 4 を参考にして空らんに入る文を作文しなさい」「飼料を考慮した自給率で牛乳・乳製品が豚肉より高い理由を、大豆の自給率も参考にして説明しなさい」。いずれも図表を読んで因果を 1〜2 文にする作りで、知識だけでは書けません。
  • 大問 3 の入口は前年の出来事です。2024 は前年の新聞記事 4 本、2026 は 2025 年 7 月の参議院議員選挙。ただし聞かれるのは出来事そのものではなく、制度の名前と仕組み(三審制・違憲審査権・大法廷の人数・総務省・政治資金規正法)です。
  • 地理は地図・統計表・雨温図の組合せ選択が主軸です。「ア〜ウの組合せとして正しいものを」の形で、3 つの資料を同時に判断させます。

8-4. 国語(50 分・100 点)

国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2016・2021 の 5 年で、原本の設問文を精読したのは 2015・2016・2021 の 3 年です。ここに書いたのはその範囲に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(2015・2016・2021・原本の設問文で確認)

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年度 大問 1(説明的文章) 大問 2(文学的文章) 大問 3 大問 4 小問数
2015 しぐさと身体表現・日本人のあいまいさ(多田道太郎『しぐさの日本文化』)7 問 姉の結婚を控えた家族の話(中学生まり子)8 問 詩(連の切れ目・空らんに入ることば・解釈の適否)4 問 二字に共通の部首を加えて熟語を作り、部首の由来を選ぶ 8 問 27
2016 科学と論理・歴史学は脳の科学か 7 問 陸上をやめた中学生と顧問の先生(比呂)7 問 詩 A・B の表現技法と比較 2 問 部首と組み合わせて漢字を 2 つずつ作る 1 問 17
2021 生物の進化と多様性(水から陸へ・ダーウィン)8 問 夏帽子をめぐる青年時の回想(萩原朔太郎『夏帽子』全文)9 問 詩【A】【B】+短歌・俳句【C】〜【I】(歌集名・季節・表現技法・「雪」の部首とことわざ)8 問 — 25

精読した 3 年で動かなかったもの

  • 大問 1 が説明的文章、大問 2 が文学的文章です。この並びは 3 年とも同じで、2010・2014 の資料でも大問 1 は説明的文章でした。テーマは科学・生物・文化論と幅があります(進化、科学と論理、日本人のしぐさ)。
  • 漢字の書き取りが大問 1 の問 1 に固定されています。3 年とも「――線(ア)〜(エ)/a〜d のカタカナを漢字に直しなさい(漢字で書きなさい)」という同じ問い方で、位置も問 1 です。読みではなく書き取りで、4 問です。
  • 韻文が必ず一題入ります。2015 は詩 1 編、2016 は詩 2 編の比較、2021 は詩 2 編+短歌・俳句 7 首。詩を大問として置く学校は多くないので、ここは対策の的が絞りやすいところです。
  • 記述がありません。3 年とも、文章で説明させる設問はゼロでした(選択 64〜85%、残りは抜き出し・空欄補充・漢字などの短答)。資料のある 5 年すべてで同じです。
  • 本文が長いです。転写データでは本文が 1 年あたり約 8,600 字。50 分で説明文・文学的文章・韻文の 3 本を読むので、読む速さがそのまま得点に効きます。

問い方の傾向(3 年とも原本で確認)

  • 主軸は記号選択で、「最もふさわしいものを次から一つ選び、番号で答えなさい」が決まった言い回しです。選択肢は 4〜5 個で長めです。
  • 二つ選ばせる設問があります(2015 大問 1 問 3・大問 2 問 6)。「ふさわしいものは A、ふさわしくないものは B で答えなさい」という適否を判定させる形もあります(2015 大問 3 問 4)。
  • 抜き出しには字数・文字種の指定が付きます(「漢字二字でぬき出しなさい」2015、「十五字以内でぬき出しなさい」2016、「八字でぬき出しなさい」2021、「二字以内で」2016)。
  • 語句の意味を選ばせる設問が毎年あります(2015「首をすくめた」「武者ぶるい」「目をほそめる」、2016「肩をすくめている」「身をひがして」、2021「懐中」「いわんや」「令息」の「令」の意味)。慣用句・古めの語彙が問われ、体の部位を使った慣用句は 3 年とも出ています。
  • 文法・表現技法の設問が混じります(2016 大問 2 問 2 は「たとえ」がどこにかかるか、2016 大問 3・2021 大問 3 は体言止め・倒置法などの表現技法)。
  • 漢字の知識を部首から問うのが特徴的です(2015・2016 は独立した大問、2021 は「雪」の部首名)。部首の由来・成り立ちまで踏み込みます。
  • 韻文では、連の切れ目(2015)、詩の形式の名称(2021)、歌集の名前(2021 の『新古今和歌集』を答えさせる形)、季節の判別(2021)まで問われます。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写データの単元分類(大問の主要単元)で数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。原本での確認は各科目 3 年だけなので、それ以前は分類にもとづきます。この学校は大問の役割が決まっているので、「その席の中で次に何が来るか」の警戒になります。

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科目 席(問題の置き場所) 単元 出題年 最終確認年度 状況
理科 大問 3(化学) 中和 2009・2012・2013・2015・2016・2018・2020・2021 2021 年度 かつて化学の定番でしたが 2021 を最後に 5 年空き。2023 以降は溶解度・燃焼・質量計算が続いています
理科 大問 4(物理) てこ・つり合い 2009・2016・2017 2017 年度 2017 を最後に 9 年空き
理科 大問 4(物理) ばね 2018・2019 2019 年度 2019 を最後に 7 年空き
理科 大問 4(物理) 光 2013・2025 2025 年度 2025 に 12 年ぶりに戻った例
理科 大問 2(地学) 気象 2012・2019・2020・2022 2022 年度 2022 を最後に 4 年空き。地学が 2026 で火山だったので、次は気象か天体が候補
理科 大問 2(地学) 星・星座 2013・2022 2022 年度 2022 を最後に 4 年空き
理科 大問 1(生物) こん虫・動物の分類 2017・2020 2020 年度 2020 を最後に 6 年空き
算数 大問 2〜5 水量とグラフ 2009・2015・2022 2022 年度 6〜7 年周期。2022 を最後に 4 年空き(2024 大問 4 に棒を入れる問題として小問では出ました)
算数 大問 2〜5 仕事算(何人・何台で分担したときの日数) 2009・2019 2019 年度 7 年周期でしたが 2019 以降、大問としては空き(2025 大問 1 問 3 に近い還元算はあります)
算数 大問 2〜5 規則性・数列 2010・2023・2024 2024 年度 2024 大問 1 問 5 の数表以降は空き
算数 大問 2〜5 速さ 2009・2014・2016・2018・2019・2020 2020 年度 2020 以降は大問 1 の 1 問に縮小。3 年とも大問 1 に速さがあり、大問として戻る余地があります
算数 大問 2〜5 時計算(長針と短針の作る角) 2011 2011 年度 長く出ていません
算数 大問 2〜5 縮尺 2010・2011・2015・2016・2017 2017 年度 2017 を最後に大問からは消え、大問 1 の単位換算に姿を変えているように見えます
社会 大問 3 世界地理 2019・2020 2020 年度 2020 を最後に 6 年空き。以後は公民が続いています
社会 大問 3 環境問題 2009・2022 2022 年度 2022 を最後に 4 年空き
社会 大問 3 貿易・資源・エネルギー 2019・2020・2023 2023 年度 2023 を最後に 3 年空き
社会 大問 3 三権分立・国会・内閣・裁判所 2012・2013・2022・2024 2024 年度 2 年おきに近い形です。2026 も選挙制度の中で問われました
社会 大問 3 日本国憲法(条文そのもの) 2016・2024 2024 年度 条文の空欄・校正は 8 年ぶりに 2024 で戻りました
社会 大問 3 地方自治 2023 2023 年度 単発。次に来ると 3 年ぶり
社会 大問 1 気候・雨温図 2013 2013 年度 単発の小問では毎年のように出ますが、大問の柱としては長く空いています
国語 — 独立した漢字・部首の大問 2015・2016 2016 年度 2021 は韻文の大問に吸収されていました。大問の数は年により 2〜4 で動きます

国語は資料のある年が 5 年しかないので周期は語れませんが、2021 は大問 4 が無く 3 大問で、部首の問題が韻文の大問に吸収されていました。大問の数は 2〜4 の間で動いています(2010 は 2 大問)。大問の数と、独立した漢字・語句の大問があるかどうかは、年によって変わりうると見ておくのが安全です。


10. 形式面の注意(原本で確認した年に限る)

  • 記述がほとんどありません。理科は精読した 3 年でゼロ、国語も 3 年でゼロ。社会が 0〜2 問、算数が 1 問(作図または短い説明)です。答えの正確さがそのまま点になる入試です。
  • 字数指定・文字種指定は多いです。社会は「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 5 字」「漢字 7 字」「カタカナ 4 字」「ひらがな 3 字」「アルファベットの略称」「算用数字で」。転写のある 18 年のうち、こうした指定がある年が 78%。理科も「漢字 2 文字で」「カタカナで」。国語の抜き出しは「◯字以内で」「二字で」。
  • 記述に字数指定はありません(社会の 2025・2026 の説明問題は字数の指示なし)。解答らんの大きさが分量の目安になります。社会は解答らんの形が指定に効きます(「解答らんにあうように」が複数年)。
  • 作図は算数に年 1 問あるかどうかです(2025 は円すいの展開図に斜線をかく)。理科・社会の作図は、精読した 3 年では確認できません(社会は転写のある 18 年でも確認できません)。
  • 算数の答えは数値の短答が 18 問中 17 問で、途中式を書かせる欄はありません(3 年とも)。残る 1 問が「書かせる」枠です。単位(cm²・cm³・通り・倍・分)は設問文の中で指定され、「最も簡単な整数の比で」「何倍ですか」の言い換えが多くなっています。
  • 円周率は 2026 算数の大問 5 に「円周率を 3.14 とします」と本文中で指定がありました。年によって指定の置き場所が違うので、演習のたびに確認します。
  • 選択肢の作りが細かいです。社会の「正しいものを 1〜4 から選び、すべて誤っていれば 5 と答えなさい」、理科の「すべて選び」「下線部の正誤を ○×で」「語句の組合せを選ぶ」、国語の「二つ選び」「ふさわしいものは A、ふさわしくないものは B」。4 択だと思って消去法に頼ると外れる設問が毎年あります。
  • 社会の解答の内訳は選択が約 54%、短答が約 41%、残りが記述と混合です。図表のある小問は全体の 23% ほどで、理科ほど図に依存しませんが、地理の大問はほぼ資料つきです。
  • 算数は図のある小問が約半分です(転写データでは 47%)。図そのものは転写できないので、この分析でも図の細部は追えていません。平面図形・立体・数表はすべて図が前提です。
  • 問題数の多さも形式のうちです。社会 40 分で 35〜41 問、理科 40 分で 26〜32 問。時計を見ながら解く練習が要ります。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、単位換算(km・m・cm・mm と m³・L・dL・cm³ を桁で並べて処理する)、図形(三角形・四角形を線で分けて面積を比べる)、読解(線部を自分のことばで言い換える)、漢字の書き取り、の 5 本です。この学校で最終的に効く入口は「逆算をいやがらないこと」と「図をかき直す習慣」です 差はほぼありません。時間計測はまだしません。ただし漢字は書き取りで(読みではなく)練習しておくと、国語の大問 1 問 1 にそのまま効きます
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の単元を 8-1 の題材表の順に一巡させます(平面図形の面積比 → 場合の数 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・比の変化 → 立体の体積と展開図 → 速さ → 単位換算)。週末 60 分はその週に 1 科目を当てます。社会は通史を漢字で書ける状態に一巡し、都道府県と統計資料に触れます。理科は 4 分野をまんべんなく、とくに表から比例をつかむ計算(金属の加熱・溶解度・電流)。国語は説明的文章と文学的文章を 1 本ずつと、詩の基礎(表現技法・連)を。ただし国語は 2022 年度以降の資料がありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください ここが本体です。分野と単元の席が決まっている学校なので、小 5 で穴を残すと本番でその席がそのまま空欄になります。とくに理科の 4 分野と社会の通史
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は過去問を 2 通りに使います。(a) 1 年分を、時間を計って解く(社会 40 分 35〜41 問、理科 40 分 26〜32 問、算数 50 分 18 問)、(b) 同じ場所を年度を変えて続けて解く(算数の大問 1 だけを 3 年分、理科の大問 3 だけを 3 年分、社会の大問 2 だけを 3 年分、国語の漢字と韻文だけを何年分も) (b) が成立する学校です。並びが固定されているので、縦の演習で「その席の作法」を覚えられます。(a) は社会・理科の処理速度づくりに要ります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「決まった場所への集中」です。出る場所が読める学校なので、単元の抜けはそのまま失点になりやすい一方、抜けが無ければ小 6 で時間をかける先がはっきりします。とくに理科は 4 分野の席が決まっていて逃げ場がなく、社会は 40 分で 40 問前後を処理する速さが要ります。この 2 科目は小 5 のうちに「一巡した」状態を作っておくと、小 6 で算数の大問 1 の速さと、選択肢を絞る精度に時間を割けます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。同じ問題が出るという意味でもありません。

  • 世田谷学園中学校(東京都・男子校) — 4 科目で最も近く、算数と理科の作りがとくに似ています。社会はやや離れます。
  • 本郷中学校(東京都・男子校) — 理科が非常に近く、4 科目とも満遍なく近い学校です。
  • 山手学院中学校(神奈川県・共学) — 理科の近さが全校で最大です。算数はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 第 2 回は算数と「国語または理科」の 2 科目で、社会がありません。併願先が 4 科目校の場合、社会は第 2 回の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは科目ごとの出題構造の近さを合成した自動集計です(0〜100・100 が最も近い)。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校の入試は第 1 回から第 4 回まであり、さらにグローバル入試・帰国生入試もありますが、分析に使った転写データは 1 年につき 1 冊だけで、どの回のものか区別できません。時期的に第 1 回に相当すると考えられますが、第 2 回(算数+国語または理科の 2 科目)以降の傾向はここからは分かりません。第 2 回のように科目の組合せが違う回では、問題の作り自体が違う可能性があります。
  • 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2016・2021 の 5 年だけで、原本を精読したのは 2015・2016・2021 の 3 年です。8-4 に書いたことは 2021 年度までの話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 算数は 2013 年度、理科は 2010・2011 年度の資料がありません。
  • 原本の設問文を精読したのは各科目 3 年ずつです(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2015・2016・2021)。それ以前の年について書いたことは、転写データの単元分類を数えたものであり、設問の細部までは確認していません。9 節の年号はすべてこの分類にもとづきます。
  • 図は転写できません。算数は図のある小問が 47%、理科は 56% あり、図の細部(長さ・角度・位置関係)はこの分析では追えていません。図が読めないと成立しない設問がかなりあるはずで、実際の難所は市販の過去問で目で確かめてください。
  • 転写は画像からの読み取りなので、式・数値・語句に読み落としがあり得ます。転写の読み取り確度が低めと記録されている年が、算数は 17 年中 11 年あります(精読した 2024・2026 を含む)。本文中の年度・回数は原本の設問文で確認したものに限りましたが、それでも読み間違いの可能性は残ります。
  • 配点は科目ごとの満点しか分かりません。設問別の配点は冊子に印刷されておらず、ここで書いた「重み」はすべて設問数ベースです。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料は見ていません。
  • 難易度・合格可能性・学校の理念や方針には触れていません。それらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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