関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

法政大学第二中学校の過去問分析

共学私立神奈川県川崎市中原区

重要結論

  1. 法政大学第二は、大問のどの場所にどの分野・どの単元が来るかが科目ごとに決まっている学校です。算数は大問 6 題・小問 19 問が 2023〜2026 の 4 年とも同じで、理科は「生物 → 地学 → 化学 → 物理 → 時事」の並びが 6 年以上動きません。
  2. 社会だけは大問の数が毎年作り直され(精読した 3 年で 5 → 9 → 4)、それでも「地理 → 歴史 → 公民(憲法)→ 国際・環境」の走順と小問数 33〜40 は変わりません。
  3. 科目をまたいだ癖として、答案に使う語句を指定してくる記述が国語・社会・理科の 3 科目に出ます。

今週やること

  1. 2026 年度の算数 大問 5(3)(フェンスにつないだ犬が届く範囲)を、解答用紙にななめ線で図示して考え方も書くところまで、実際に手を動かしてみます。
  2. 算数の大問 4(規則性・数列)と大問 6(立体図形)を、2023〜2026 の 4 年分まとめて年度を変えて続けて解きます。
  3. 社会の地形図の設問だけを年度を変えて続けて解きます。谷線・雨水の行き先は問い方まで繰り返しており、ここは覚えたぶんがそのまま効きます。

分析年度: 2019〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目別に 3〜4 年分
原本確認範囲(精読した年): 理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、ここに書いた国語の話は 2019・2021・2022 年度に限られます(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: なし(2010〜2022 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 5 題(2024 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2022 → 2024 の間に 6 題 → 5 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2022・2024(間隔 2)。前回の変化のときの分野の並び: 生物|地学|化学|物理|物理|地学 → 生物|地学|化学|物理|地学
  • 社会: 4 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2025 → 2026 の間に 9 題 → 4 題。変化の履歴: 9 回(直近 2021・2025・2026・間隔 4・1)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|歴史-古代〜中世|歴史-近世|歴史-近世|歴史-近現代|歴史-近現代|公民-憲法・政治|公民-国際 → 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治|地理-社会・環境・世界
  • 算数: 6 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年 2016・2022。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 6 題・2025 年度 6 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: なし(2014〜2023 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県川崎市中原区
男女 共学(2016 年度より共学化を開始し、2018 年度に全面共学化)
旧称 法政大学第二中学校(旧制、1939〜1948。学制改革により法政大学第二高等学校になりました)
入試回と日程・科目 帰国生: 1 月 11 日午前・2 科(面接あり)/一般第 1 回: 2 月 2 日午前・4 科/一般第 2 回: 2 月 4 日午前・4 科
試験時間・配点 帰国生: 国語 50 分・算数 50 分(国語 100・算数 100・合計 200)/一般第 1 回と第 2 回: 社会 40 分・理科 40 分・国語 50 分・算数 50 分(社会 75・理科 75・国語 100・算数 100・合計 350)
面接 帰国生のみ。筆記試験終了後に受験生と保護者を対象に面接があり、合否は試験と面接を総合して判断されます
募集人員 帰国生: 男子若干名・女子若干名/一般第 1 回: 男子 70 名・女子 70 名/一般第 2 回: 男子 35 名・女子 35 名

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。読み違えやすい点が 2 つあります。一般入試は 2 科・4 科の選択制ではなく、4 科目すべての受験が必要です。また理科と社会は各 75 点で、合計は 350 点満点です(理社が 100 点満点ではありません)。

神奈川県川崎市の共学校です。東京都三鷹市の法政大学中学校(法政大学第一中・高等学校の後身)とは別の学校ですので、過去問を取り違えないよう、表紙の校名を必ず確認してください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 法政大学第二は、大問のどの場所にどの分野・どの単元が来るかが科目ごとに決まっている学校です。算数は大問 6 題・小問 19 問が 2023〜2026 の 4 年とも同じで、理科は「生物 → 地学 → 化学 → 物理 → 時事」の並びが 6 年以上動きません。
  2. 社会だけは大問の数が毎年作り直され(精読した 3 年で 5 → 9 → 4)、それでも「地理 → 歴史 → 公民(憲法)→ 国際・環境」の走順と小問数 33〜40 は変わりません。
  3. 科目をまたいだ癖として、答案に使う語句を指定してくる記述が国語・社会・理科の 3 科目に出ます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 4(規則性・数列)と大問 6(立体図形)を、2023〜2026 の 4 年分まとめて年度を変えて続けて解きます。
  2. 社会の地形図の設問だけを年度を変えて続けて解きます。谷線・雨水の行き先は問い方まで繰り返しており、ここは覚えたぶんがそのまま効きます。
  3. 日本国憲法を条文の水準まで詰めます(第 41 条・第 66 条・社会権・三大義務・最高法規)。精読した 3 年とも 1 大問ぶんあります。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数 大問 5(3)(フェンスにつないだ犬が届く範囲)を、解答用紙にななめ線で図示して考え方も書くところまで、実際に手を動かしてみます。

注意

  1. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、ここに書いた国語の話は 2019・2021・2022 年度に限られます(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 2023・2024・2025・2026(2023 は単元と題材の確認のみ) 2017〜2026(大問ごとの単元の索引) 2010〜2026 の 14 年 大問 6 題・小問 19 問が 4 年とも一致
理科 2024・2025・2026 2017〜2026(大問ごとの単元の索引) 2010〜2026 の 15 年 大問 5 題・小問 24〜28 問
社会 2024・2025・2026 2010〜2026 の 16 年(自動集計) 2010〜2026 の 16 年 大問数が 5 → 9 → 4 と動く。小問は 33〜40
国語 2019・2021・2022 2010・2014・2015・2017・2018(出典の一覧) 2010〜2022 の 8 年 2023 年度以降の問題文は資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。校名は学校の公表資料(school_master/134.json)の「法政大学第二中学校」と一致していました。
  • 使った過去問データベースは 1 つの学校・1 つの年度・1 つの科目につき 1 冊しか収めていません。法政大学第二は一般第 1 回(2 月 2 日)と一般第 2 回(2 月 4 日)がありますが、この分析は第 1 回に相当するものとして扱っています。第 2 回の問題は含まれていません。
  • 試験時間・配点・入試回・面接の有無は 1 節にまとめました。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、該当年度の設問文を原本で読み直して確認したものです。それより長い年数(例: 大問 6 が立体図形で 10 年連続)は、同じ場所に同じ種類の問題が来ているかを自動集計した索引から取っています。
  • 判読の限界: 図そのものは文字情報に置き換えられているため、図形問題や地形図の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

法政大学第二は「席順が決まっている学校」です。 大問のどの場所に、どの分野・どの単元が来るかが、科目ごとにはっきり決まっています。以下、この並びのことを出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。

  • 算数: 大問 6 題・小問 19 問が 2023〜2026 の 4 年とも同じです。しかも大問 1 = 計算(2017〜2026 の 10 年連続)/大問 4 = 規則性・数列(2023〜2026 の 4 年連続)/大問 5 = 平面図形(2024〜2026 の 3 年連続)/大問 6 = 立体図形(2017〜2026 の 10 年連続)と、場所ごとに単元が決まっています。
  • 理科: 大問 5 題で、大問 1 = 生物(2018〜2026 の 9 年連続)/大問 2 = 地学(2017〜2026 の 10 年連続)/大問 3 = 化学(2020〜2026 の 7 年連続)/大問 4 = 物理(2021〜2026 の 6 年連続)/大問 5 = 前年の科学ニュース、です。
  • 国語: 大問 3 題で、大問 1 = 知識でちょうど 15 小問(精読した 3 年で一致)/大問 2 = 説明文・評論/大問 3 = 物語、です。
  • 社会だけは大問の数が毎年作り直されます(精読した 3 年で 5 → 9 → 4)。ただし「地理 → 歴史 → 公民(憲法)→ 国際・環境」の分野の走順は 3 年とも同じで、小問数も 33〜40 とほぼ動きません。

ここで言う「席順が決まっている」は、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。数値まで同一の再登場は、読んだ範囲では算数・理科・国語で見つかりませんでした。ただし社会だけは例外で、問い方がほぼそのまま繰り返された例を 2 件、両年の設問文で確認しています(地形図の谷線と雨水の行き先/明石市の東経 135 度と時差。詳しくは 8-3)。

したがって過去問の使い方は、①同じ大問を、年度を変えて解く(算数の大問 4・大問 6、社会の地形図)、②時間の使い方を身につける(理科 40 分・社会 40 分は資料の量に対して厳しい)の 2 つが中心になります。「出る問題を丸ごと覚える」使い方は、社会の地形図と時差を除けば効きにくいと言えます。

もうひとつ、科目をまたいで共通する癖があります。答案に使う語句を指定してくる記述が国語・社会・理科の 3 科目に出ます(国語 2019「『漢字』『比較』『翻訳』の三語を必ず使って」、社会 2025「『自作』『地主』『小作料』の 3 つのことばをすべて用いて」、理科 2025「『蒸散』という言葉を使って」)。この学校は「自由に書かせる」よりも「指定した語をつないで説明させる」ほうを好みます。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 「指定した語をつないで説明させる」記述。国語 2019(「漢字」「比較」「翻訳」)、国語 2021(「役割」)、社会 2025(「自作」「地主」「小作料」)、社会 2026(「国」「国民」)、理科 2025(「蒸散」)。自由作文ではなく、部品を渡してその組み立てを見る書かせ方でそろっています。
  • 地形図をここまで丁寧に問う社会。谷線・尾根線・雨水の行き先・勾配・地図記号・ロープウェーの区間距離を定規で測る・地形断面図。3 年連続で出て、問い方まで繰り返しています。中学入試の社会でここまで地形図に配分する学校は多くありません。
  • 歴史を 1 本の糸で貫く大問。2024 は「犬」(縄文の貝塚 → 弥生の銅鐸 → 元寇 → ハチ公像の金属回収 → 宇宙開発)、2026 は「信仰と思想」(縄文の祈り → 仏教伝来 → 鎌倉仏教 → 教育勅語 → 人間宣言)。時代順の羅列ではなく、テーマで縄文から現代まで走らせる作りです。
  • 地元・川崎の題材。2025 大問 9 は川崎市子ども夢パークの看板の写真と会話文を素材に、政令指定都市・条例の直接請求・「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」を問いました。学校の足元の題材を正面から扱っています。
  • 前年のニュースが理科と社会の最後に来ます。理科の大問 5 は人新世の議論(2024)、化石燃料需要のピーク(2025)、H2A ロケットの運用終了と観測衛星(2026)。社会も核軍縮(2024)、物価高(2024・2025)、パリ協定離脱(2026)。科学ニュースを理科で問う学校という点は覚えておいてよいところです。
  • 国語の出典が「言葉・学び」と「10 代の心」に集中しています。説明文は語部と文字の歴史(2019)、言葉と役割(2021)、無知の知(2022)、学び続ける力(2017)。物語は姉弟(2019)、逆上がり(2021)、別居中の父(2022)、テニス部(2017)。「学ぶこと」と「子どもが少し大人になる瞬間」が主題として繰り返されます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にした順序です。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先にしてください。学年別の進め方は 11 節にあります。

  1. [週末 60 分] 算数の大問 4(規則性・数列)と大問 6(立体図形)を年度を変えて解く。大問 4 は 2023 等差数列の和/2024 繰り返し数列/2025 群数列/2026 グループの和で、考え方を書かせる設問が最も来やすい場所でもあります。大問 6 は 2023 沈める/2024 傾ける/2025 積み木の切断/2026 動く点の切断で、切り口を自分で描く手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 社会の地形図をすべて解く。谷線・尾根線・雨水の行き先・縮尺・地図記号・実測距離・地形断面図。2024・2025 は問い方までほぼ同じで、2026 も同じ場所に出ました。ここは「出る問題を覚える」が通用する数少ない場所です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 日本国憲法を条文レベルで。第 41 条・第 66 条・社会権(25〜28 条)・三大義務・最高法規(98・99 条)・公布と施行の日。3 年とも必ず 1 大問ぶんあります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数の大問 1(計算 4 問)を毎日。分数と小数の混合、逆算(□にあてはまる数を求める計算)、工夫して崩す計算。10 年連続の固定枠で、満点前提です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 理科の 5 分野をどれも欠けさせない。生物・地学・化学・物理・時事のうち 1 つでも空くと大問 1 つぶんが丸ごと消えます。特に気象と気体の性質です。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 指定語つきの記述を 3 科目で練習し、あわせて図をかいて説明する練習も。与えられた語を先に並べ、それをつなぐ形で 40〜80 字にまとめる手順は、国語・社会・理科に共通で効きます。作図は算数 2026(範囲をななめ線で図示)、理科 2024(回路図)、理科 2026(生物の数のグラフ)と、3 年で 3 回、別々の科目で出ています。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語の長い選択肢を切る練習。「本文にない要素」「言い過ぎ」「因果が逆」の 3 つの切り口です。国語の得点の半分がここにあります。(確認: 〜2022 年度)
  8. [週末 60 分] 理科 40 分・社会 40 分の走り方を決める。理科は大問 5 が短い年があるので後ろから拾う判断を、社会は地形図に時間の上限を設けることを、実際に時計を見ながら練習します。(確認: 〜2026 年度)

根拠は 8 節の科目別を参照してください。


8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 6・小問 19・50 分・ほぼ全問が答えのみ(精読した 4 年で一致) 大問ごとに単元の指定席がある。中身は毎年作り直し。考え方を書かせる設問が毎年ちょうど 1 問 大問 4 の規則性・数列と大問 6 の立体図形を年度を変えて解く
理科 高い。大問 5・小問 24〜28・40 分。分野の並びが 6 年以上不変 記号選択が主軸(52〜68%)。記述 1〜2 問・作図 1 問。長い会話文と説明文を読ませる 気象と気体の性質、および浮力・ばね・電気回路の力学と回路
社会 中くらい。大問数は 4〜9 と動くが、分野の走順と小問数(33〜40)は安定 資料(絵図・写真・統計表・地形図・ハザードマップ)から読む設問が大半。記述は年 1〜2 問 地形図の読図(3 年連続・問い方まで繰り返す)と日本国憲法の条文
国語 高い。大問 3・知識 15 問固定・小問 33〜40・50 分 記号選択が主軸(48〜57%)で選択肢が長い。記述は年 1〜3 問だが 40〜120 字と重い 長い選択肢を切る力と字数下限のある記述

4 科目に共通するのは「設問の指示を最後まで読めるか」です。漢字何字で、どの語を必ず使い、いくつ選び、正しいものか誤っているものか——ここを落として失点する作りになっています。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6 題・小問 19 問)

年度×大問の題材表(2023〜2026)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 計算・逆算 4 問(うち 1 問は日数の単位換算) 小問集合 6(日付の和・さいころの場合の数・在校生数の増加率・長方形の等分・約束記号・硬貨の和差算) 速さ(正方形の道を回る 3 点の接触時刻) 規則性(ガウスの逆順の足し算→等差数列の和) 平行四辺形の面積比(辺の比 1:3) 水量(円柱の水そうに立体を沈める・表面積つき)
2024 計算・逆算 4 問(既約分数の和・階乗に含まれる素因数) 小問集合 6(ご石を 2 袋に分ける・ニュートン算・日の出と日の入り・過不足算・食塩水・直角三角形 2 枚の重なり) 速さとグラフ(ジョギングコース 4.8km・出発差) 規則性(15,14,13,12,11 の繰り返し数列) 方眼上に直線を引いて囲まれる面積 水量(密閉した直方体を 45°・頂点で立てて傾ける)
2025 計算・逆算 4 問(操作を記号で表す f の逆算つき) 小問集合 6(塗りつぶしの規則・4 数で 10 を作る・さいころの転がし・平行四辺形の面積比・速さ・硬貨の支払い) 仕事算(9000L のタンク・管 A/B/C)+水量のグラフ 規則性(群数列 1/2, 1/3 2/3 …) 長方形の対角線と面積比(五角形の面積) 立体の切断(4 色の積み木を重ねた立体・切断面の面積比と体積)
2026 計算・逆算 4 問(工夫して計算する形が 2 問) 小問集合 4(売買損益・トンネルの通過算・角度・約束記号 f) 仕事算(管 A・B で水を抜く)+食塩水 規則性(3+5, 3+5+7, … の群の和) 円とおうぎ形(フェンスにつないだ犬が届く範囲) 立体の切断+体積(立方体の辺上を動く 2 点)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

この学校の算数でいちばん強い規則は、大問の並びが動かないことです。精読した 2023〜2026 の 4 年すべてで、大問数 6・小問数 19 が一致していました。中身も次のように場所で決まっています(年数は索引で確認できる範囲です)。

  • 大問 1 = 計算・逆算 4 問(2017〜2026 の 10 年連続)。整数・小数・分数の四則混合が 2〜3 問と、□ を求める逆算が 1〜2 問。
  • 大問 2 = 各分野からの小問集合(4〜6 問)。速さ・割合・食塩水・場合の数・約束記号・平面図形が一問一答で並びます。ここだけで全小問の 3 割前後を占める年があります。
  • 大問 3 = 速さ または 仕事算・水量(2023 速さ/2024 速さとグラフ/2025 仕事算+水量グラフ/2026 仕事算)。「時間あたりの量」で押す大問の指定席です。
  • 大問 4 = 規則性・数列(2023〜2026 の 4 年連続)。しかも 4 年とも「並んだ数の第 n 番目」「n 番目までの和」の 2 問構成です。
  • 大問 5 = 平面図形(2024〜2026 の 3 年連続)。面積比か、円とおうぎ形の求積。
  • 大問 6 = 立体図形(2017〜2026 の 10 年連続)。水量・切断・体積・表面積のいずれか。

同じ問題が出るという意味ではありません(数値まで同じ問題の再登場は、読んだ 4 年では見つかりませんでした)。あくまで「同じ種類の問題が同じ場所に来る」という並びの固定です。この並びが分かっていると、過去問を年度通しで解くだけでなく「大問 4 だけ 4 年分を年度を変えて続けて解く」使い方ができます。

頻出単元と周期(精読した 4 年ベース)

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単元 出現 傾向
計算・逆算 4/4(大問 1) 分数と小数の混合が中心。2026 は「13×131+12×130+…」のように工夫で崩す形。2025・2026 は「操作を記号で表して逆にたどる」問題が計算大問の中に入った
規則性・数列 4/4(大問 4) 繰り返し数列(2024)・群数列(2025)・等差数列の和(2023・2026)。「n 番目」と「n 番目までの和」の 2 段構え
立体図形 4/4(大問 6) 水量(2023・2024)と切断(2025・2026)が 2 年ずつ。傾ける・沈める・切る、のどれか
平面図形 4/4(大問 2 か 5) 面積比(2023・2025)、方眼上の求積(2024)、円とおうぎ形(2026)。辺の比から面積比に持ち込む手順が共通
速さ 4/4 大問 3 か大問 2 に必ずいる。3 点の同時移動(2023)、グラフつき(2024)、追いつき(2025)、通過算(2026)
割合・食塩水・売買 4/4 食塩水は 2024 大問 2・2026 大問 3(3)、売買損益は 2026 大問 2(1)、増加率は 2023 大問 2(3)
仕事算・水量の管 2/4 2025・2026 の 2 年連続で大問 3 に入った
約束記号 3/4 2023 大問 2(5)、2025 大問 1(4)、2026 大問 2(4)。「記号の定義を読んで逆にたどる」形
場合の数/過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・ニュートン算(増えながら減る量の計算) 2/4/1/4 場合の数は 2023 大問 2(2)・2025 大問 2(6)、過不足算などは 2024 大問 2 にまとめて入った

問い方の特徴

  • ほぼ全問が答えだけを書く短答です(精読した 3 年で 19 問中 18 問、95%)。
  • 考え方を書かせる問題が毎年ちょうど 1 問あります。2023 大問 4(2)「考え方も書きなさい」、2024 大問 4(2)「計算過程を含めて考え方も書きなさい」、2025 大問 4(2)「計算の過程を含めて考え方も書きなさい」——3 年連続で規則性の大問の最後に置かれていました。2026 はこれが大問 5(3) に移り、「解答用紙に、エサが置ける範囲を(例)の図のようにななめ線で図示し、考え方も書いて答えなさい」と、図示(作図)まで求める形になりました。
  • 大問 3 以降は「導入文+(1)(2)(3)」で、(1) が状況の把握、(2)(3) が発展です。大問 6 の (3) は立体を傾けたり切ったりした後の追加条件が多く、いちばん重いところです。大問 2 の小問集合は互いに無関係な一問一答で、取れるものから拾えます。

今からやるなら(算数・7 節に無いもの)

  1. 大問 1 の計算を毎日 4 問、大問 2 の小問集合を分野別に。計算は分数と小数の混合・逆算・「工夫して計算する」形(2026 大問 1(4))で満点前提です。小問集合は速さ・割合・食塩水・場合の数・約束記号・過不足算を一問一答で回せるようにします。
  2. 平面図形の面積比(2023 大問 5・2025 大問 5)。「辺の比→三角形の面積比→引き算で四角形」の手順を、補助線ごと覚えます。
  3. 円とおうぎ形の求積(2026 大問 5)。ロープでつないだ動物の動ける範囲は、角が変わるたびに半径が減る形です。図をかいて中心角を足し合わせます。
  4. 大問 3 の速さと仕事算。速さは複数の点が同時に動く・グラフを読む・通過算の 3 種が 2023〜2026 で 1 年ずつ、仕事算は 2025・2026 で「全体を 1 とする」「毎秒あたりの量で比べる」の 2 通りです。
  5. 50 分の時間配分の練習。大問 1・2 で 15 分、大問 3〜5 で 25 分、大問 6 に 10 分。この配分を年度通しで 3 回試します。

8-2. 理科(40 分・75 点・大問 5 題・小問 24〜28 問)

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 生物: 外来種(アメリカザリガニ・特定外来生物・ツバメと観天望気の会話文) 地学: 崖の地層と火山灰層・断層・しゅう曲 化学: ろうそくの燃焼(燃え続ける 3 条件)+マグネシウムの加熱 物理: 電気回路(直列・並列・回路図・金属線の断面積と抵抗) 時事+地学: 地質年代「人新世」をめぐる議論(空所補充 5 問)
2025 生物: 蒸散の実験(葉の断面図・試験管 A〜D の水の減り方) 地学・気象: 気圧と風・海陸風・熱気球 化学: 金属を加熱して結びつく気体 X(グラフから重さの比) 物理: 浮力・密度(木・鉄・プラスチックと油・水) 時事: 化石燃料の需要ピークと 1 次エネルギー供給(IEA 報告)
2026 生物: 池の微生物を顕微鏡で観察(倍率・繊毛のはたらき・数の増減のグラフ) 地学・気象: 気団と前線・雲の名前・飛行機雲と温暖化 化学: 5 種の気体(水素・酸素・二酸化炭素・メタン・ブタン)の生成・燃焼・密度 物理: ばねと滑車(定滑車・動滑車・ばねの直列・浮力との複合) 時事+地学: H2A ロケットの運用終了と観測衛星・小惑星

出題位置の固定(同じ場所に同じ分野が来る)

理科は、単元名まで一致するわけではありませんが、分野の並びが動きません。

  • 大問 1 = 生物(2018〜2026 の 9 年連続)
  • 大問 2 = 地学(2017〜2026 の 10 年連続)。精読した 3 年のうち 2 年(2025・2026)は気象で、2024 は地層でした。
  • 大問 3 = 化学(2020〜2026 の 7 年連続)
  • 大問 4 = 物理(2021〜2026 の 6 年連続)
  • 大問 5 = 時事・科学ニュース(精読した 3 年すべて)。人新世(2024)・エネルギー需要(2025)・ロケットと衛星(2026)と、いずれも前年のニュースが題材です。

つまり「生物→地学→化学→物理→時事」の順で 40 分を走る形が定着しています。大問 5 は語句の空所補充が中心で短時間で終わりますが、置かれている場所が最後なので、大問 4 の計算に沈むと丸ごと落とす構造になっています。時間配分の観点で、この並びは知っているだけで有利になります。

頻出単元と周期(精読した 3 年ベース+自動集計 15 年)

  • 気象が地学の主役です。15 年集計でも単元別の首位で、精読した 3 年では 2025・2026 の 2 年連続。前線・気団・雲・海陸風・気圧と、毎年角度を変えてきます。
  • 地層・岩石・化石は 2024 に大問 2 と大問 5 の 2 か所で登場しました。
  • 気体の性質は 2026 大問 3 が正面から扱い、2025 大問 3 も「気体 X(酸素)」の量的関係でした。「気体の名前・つくり方・集め方・性質」は毎年どこかで問われていると見てよいところです。
  • 浮力・密度は 2025 大問 4 が本体、2026 大問 4 問 5 にも顔を出しました。2 年連続で出ています。
  • 電気回路は 2024 大問 4。精読した 3 年では 1 回ですが、15 年集計では上位 5 単元に入る常連です。
  • ばね・てこ・滑車は 2026 大問 4。力のつり合いを図で追う形です。
  • 生態系・食物連鎖は 2024 大問 1(外来種)と 2026 大問 1 問 6(微生物の数の増減)。
  • 時事・身近な科学は 15 年集計でも単元別 2 位で、大問 5 に定席があります。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で 52〜68%)。「全て選び」「すべて選び」「3 つ選び」の完答を求める設問が毎年複数あります。組み合わせを選ばせる形(①〜④に入る語句の組み合わせを (ア)〜(ク) から 1 つ)も多く、部分点が出にくい選び方が並びます。
  • 短答は 25〜40%。「漢字で答えなさい」「カタカナで答えなさい」「アルファベットの略称で答えなさい」(2025 大問 5 問 2)と表記の指定がつきます。
  • 文章記述は毎年 1〜2 問です。2024「外来種の定義を簡単に説明しなさい」、2025「油を浮かせている理由を『蒸散』という言葉を使って説明しなさい」、2026「繊毛が泳ぐこと以外に何に使われているか説明しなさい」。使う言葉を指定してくる年があるので、指定語を必ず答案に入れる練習が要ります。
  • 作図が 2 年連続で出ました。2024 は「電池を電気用図記号で書き直して回路図を完成させる」、2026 は「生物の数の変化をグラフに記入する」。どちらも 1 問だけですが、書き慣れていないと空欄になります。
  • 長い会話文・説明文を読ませる導入が増えています(2024 大問 1 のタロウとノリコの会話、2026 大問 2 の【文章 1】〜【文章 6】)。読解量のある理科です。

今からやるなら(理科・7 節に無いもの)

  1. 気象を厚く(前線・気団・雲の種類・海陸風・気圧配置)。地学の大問 2 でいちばん出ます。
  2. 気体の性質を表で整理(発生方法・集め方・水への溶け方・重さ・燃えるか)。2025・2026 の化学はここが土台です。
  3. 浮力と密度、ばねと滑車の作図つき計算。物理の大問 4 は 2 年連続で力のつり合いでした。
  4. 電気回路(直列・並列・電流と電圧・抵抗)。2024 に出て以降 2 年空いているので戻る余地が大きいところです。回路図の記号を書けるようにしておきます。
  5. 前年のニュースを科学の言葉に翻訳する。大問 5 は毎年ここです。エネルギー・宇宙開発・地質・気候変動が精読した 3 年の題材でした。ニュースを「どの単元の話か」で仕分ける習慣をつけます。
  6. 「すべて選びなさい」に備え、選択肢を 1 つずつ ○×判定する解き方を身につけます。
  7. 20〜40 字の説明を書く練習(指定語を必ず使う)と、グラフを自分でかく練習(2026 の「増減のグラフを記入しなさい」)。
  8. 長い会話文・説明文を読んで情報を拾う練習。理科の文章を国語と同じ丁寧さで読みます。

8-3. 社会(40 分・75 点・大問 4〜9 題・小問 33〜40 問)

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 構成 題材
2024 大問 5 題・小問 33 ①地理: 世界遺産 7 件の位置・雨温図・家畜の頭数・時差
②地形図の読図(谷線・雨水の流れ・縮尺)
③歴史通史: 犬を軸にした縄文〜戦後(貝塚・銅鐸・邪馬台国・元寇・建武の新政・ハチ公像の金属回収)
④国際: G7 広島サミットと核軍縮・黒い雨訴訟
⑤公民経済: 博物館法改正・オーバーツーリズム・インフレ・円安・団体交渉権
2025 大問 9 題・小問 40 ①地理: 世界遺産 5 件の位置・雨温図・農産物の表・時差+厳島神社付近の地形図(谷線・雨水・勾配・地図記号・距離)
②〜⑦歴史: 史料 1 点につき大問 1 つ(養老律令・12 世紀の荘園絵図・太閤検地の誓約書・江戸の法令・地租改正の法令・GHQ の農地改革指令)
⑧公民: 日本国憲法施行 77 年・内閣・物価高・ILO
⑨地方自治: 川崎市子ども夢パークと人権尊重のまちづくり条例
2026 大問 4 題・小問 35 ①地理: 連続テレビ小説を入口にした東北地方(やませ・扇状地・尾根線・地形断面図・リアス海岸・津波ハザードマップ)
②歴史通史: 信仰と思想(縄文の祈り〜仏教伝来〜鎌倉仏教〜教育勅語〜人間宣言)
③公民: 日本国憲法(社会権・国民の義務・プライバシー権・三権分立・最高法規)
④環境: 地球環境問題とパリ協定

出題位置の固定と、固定されていない部分

社会は大問の数が毎年変わります(精読した 3 年で 5 → 9 → 4)。同じ量の問題を、史料ごとに細かく割る年(2025)と、大きくまとめる年(2024・2026)があります。だから「大問 3 は必ず歴史」という言い方はできません。

一方で分野の順番は 3 年とも同じです。

  1. 地理(必ず先頭。地図・雨温図・統計表・地形図がセット)
  2. 歴史(原始から戦後までの通史、または史料の連続)
  3. 公民(日本国憲法が中心)
  4. 国際・環境・時事(最後にひとつ)

小問数は 33〜40 とほぼ一定なので、大問の切り方が変わっても解く量は変わりません。「地理から始まり、憲法を経て、時事で終わる」という走順だけが動かない、と押さえておけばよいところです。

同じ問い方の繰り返し(原本で両年を確認したもの)

  • 地形図の「谷線」と「雨水の行き先」。2024 大問 2 問 1「あ〜かの線から谷線を三つ選び、記号で答えなさい」・問 2「A〜D の地点に雨が降った場合、E 地点に雨水が流れつくものを一つ選び」。2025 大問 1 問 6①「あ〜えの線から谷線を二つ選び、記号で答えなさい」・②「A〜Dの地点に雨が降った場合、E地点に雨水が流れつくものを一つ選び」。地形図が変わっているだけで、問い方はほぼそのままです。2026 は同じ場所で「尾根線をすべて選び」に変わり、さらに地形断面図が加わりました。
  • 明石市と時差。2024 大問 1 問 6「日本は、兵庫県明石市を通る東経 135 度を日本の標準時としている。アメリカ合衆国から観光で来日した親子が…」/2025 大問 1 問 5「日本は、兵庫県明石市を通る東経 135 度を標準時としている。【3】を散策したブラジル人の親子が…」。書き出しが同じで、国名だけが入れ替わっています。
  • 世界遺産を入口にした地理の大問。2024・2025 の 2 年連続で、「世界遺産の説明文 → 日本地図上の位置を選ぶ → 雨温図を選ぶ → 都道府県の統計表を当てる」の流れが同じでした。2026 は世界遺産をやめて連続テレビ小説の舞台(東北地方)に変わりましたが、「位置 → 気候 → 統計 → 地形図」の並びは残りました。

頻出単元と周期(精読した 3 年+自動集計 16 年)

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単元 精読した 3 年での出現 備考
日本国憲法 3/3 2024 は第 41 条、2025 は第 66 条と施行 77 年、2026 は公布・施行日、社会権、国民の義務、最高法規。16 年集計でも単元別の首位
地形図の読図 3/3 谷線・尾根線・雨水の流れ・縮尺・地図記号・距離の実測・地形断面図。この学校の地理の看板
気候・雨温図 3/3 2024・2025 は世界遺産の所在地、2026 はやませと冷害
歴史の通史(原始〜戦後) 3/3 2024 は犬、2026 は信仰と思想という「1 本の糸」で縄文から現代までを貫く。2025 は史料 6 点で時代を追う
国際社会・国際協力 3/3 UNESCO(2024)、核兵器禁止条約(2024)、ILO・UNICEF(2025)、パリ協定(2026)
三権分立・国会・内閣・裁判所 3/3 憲法の大問の中に必ず 1〜2 問
人権・多様性・共生 2/3 2025 川崎市の人権条例、2026 社会権とプライバシー権
経済・物価・労働 2/3 2024 インフレ・円安・団体交渉権、2025 物価高
環境問題・防災 2/3 2026 は独立した大問(地球温暖化・オゾン層・パリ協定)、同年に津波ハザードマップも

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で 42〜63%)。「二つ選び」「三つ選び」「すべて選び」の全部当てる形と、「まちがっているものを一つ選び」「適切ではないものを二つ選び」の外す形が両方あり、設問文の末尾を読み違えると落ちます。
  • 短答は文字種と字数の指定が非常に細かいところです。「漢字で」「漢字二字で」「漢字3字で」「漢字7字で」「11 字で」「カタカナで」「ひらがな 3 字で」「5 文字で」。指定を守らないと正解になりません。
  • 文章記述は毎年 1〜2 問で、量は多くありません。ただし使う語句を指定してくるのが特徴です。2025「『自作』・『地主』・『小作料』の 3 つのことばをすべて用いて説明しなさい」、2026「『国』と『国民』という語句を必ず使って簡単に説明しなさい」。2024 は「竹崎季長が鎌倉におもむいた目的を説明しなさい」「ハチ公像はどのような法律にもとづいて、何のために回収されたのか、説明しなさい」。
  • 図・資料から答える設問が多いところです。絵図(元寇の絵巻・荘園絵図・検地の絵図)、実物写真(地券・看板)、統計表、雨温図、ハザードマップ、地形断面図。教科書の知識だけでは足りず、その場で資料を読む手が要ります。

今からやるなら(社会・7 節に無いもの)

  1. 日本国憲法を条文レベルで(7 節の 3 番)。前文と第 9 条だけでは足りません。第 41 条(国会)、第 66 条(文民)、社会権(25・26・27・28 条)、国民の三大義務、最高法規(第 98・99 条)。
  2. 雨温図と統計表の読み方。「年平均気温と降水量のグラフの形を見て日本のどこか当てる」「上位県から農産物・家畜を当てる」の 2 種を反復します。
  3. 原始から戦後までを 1 本の糸で語る練習。この学校の歴史は「犬」「信仰」のように 1 つのテーマで縄文から現代まで貫きます。年表を時代ごとに切るのではなく、テーマごとに縦に並べ直します。
  4. 史料を読む練習。養老律令・荘園絵図・検地の誓約書・江戸の法令・地租改正・GHQ 指令。やさしく直した史料でよいので、「誰が誰に何を命じたか」を 1 文で言えるようにします。
  5. 文字種・字数指定を守る訓練。「漢字二字」「ひらがな 3 字」「カタカナ」は答えを書く前に必ず読み返します。
  6. 前年のニュースを制度に結びつける。核軍縮(2024)、物価高と円安(2024・2025)、パリ協定離脱(2026)。ニュースそのものより「どの制度・どの条約の話か」です。
  7. 神奈川・川崎の地域題材に一度触れておきます(2025 大問 9)。政令指定都市のしくみ、条例の直接請求、地域の人権条例。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3 題・小問 33〜40 問。2019・2021・2022 年度を原本で確認)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2019・2021・2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(知識) 大問 2(説明文・評論) 大問 3(物語・小説)
2019 漢字の書き 5・読み 4・外来語の言い換え 3(アート/シンボル/モラル)・ことわざの意味 3 文字と記憶の歴史(語部・稗田阿礼・表音文字・英語という「道具」)/波平恵美子『生きる力をさがす旅 子ども世界の文化人類学』 雨の日の姉弟(山手通り・服をたたむ)/吉田修一「ドライ・クリーニング」
2021 漢字の書き 5・読み 4・ことわざの空欄 3(雨だれ石をうがつ 等)・副詞の呼応 3 商店の店番と言葉(住み込み店員・家の中の役割)/ねじめ正一『ぼくらの言葉塾』 戦後間もない昭和 20 年代半ば・鉄棒の逆上がり/干刈あがた『野菊とバイエル』
2022 漢字の書き 5・読み 4・類義語の漢字 1 字 3・文法(傍線部と同じはたらきの語)3 「無知の知」と質問する力(医局の閉鎖性・井の中の蛙)/岩田健太郎(リスク・コミュニケーション論) 小学 5 年生ハルと別居中の父(コンビニ・電車・角を曲がる)

参考までに、それ以前の出典は 2018 清水真子『大人になるって面白い?』+草野たき『反撃』、2017 池上彰『学び続ける力』+あさのあつこ『13 歳のシーズン』、2015 森絵都『クラスメイツ』、2010 宮台真司『14 歳からの社会学』+竹西寛子「木になった魚」。説明文は「言葉・学び・社会の見方」、物語は「10 代前後の子どもの心の揺れ」という組み合わせが長く続いています。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

国語も並びが動きません。精読した 3 年(2019・2021・2022)すべてで次が一致しました。

  • 大問は必ず 3 題。しかも大問 1 は毎年ちょうど 15 小問(2019・2021・2022 で一致)。
  • 大問 1 = 知識。「漢字の書き取り 5 問 → 漢字の読み 4 問 → 語彙・ことわざなど 3 問 → もう 1 種の知識 3 問」の 4 本立てが 3 年とも同じです。4 本目だけが年で入れ替わります(2019 ことわざ/2021 副詞の呼応/2022 文法)。
  • 大問 2 = 説明文・評論(9〜10 小問)。
  • 大問 3 = 物語・小説(8〜16 小問)。

同じ問題が出るという意味ではありませんが、「大問 1 で漢字 9 問が確実に取れる」「読解は 2 本だけ」という設計が変わらないので、時間配分と得点計画は立てやすいと言えます。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で 48〜57%)。読解の設問は「その説明として最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい」がほとんどで、選択肢は長文です。選択肢を絞る力がこの学校の国語の中心技術です。
  • 抜き出しは年 2〜4 問。字数の枠がついた形(2021 大問 3 問三「十五字以上十八字以内で抜き出して」、2022 大問 3 問五(一)「五字以内で抜き出しなさい」)が多いところです。
  • 文章記述は年 1〜3 問ですが、重い設問です。しかも使う語を指定してくるのがこの学校の癖です。
  • 2019 大問 2 問八: 「六十字以上八十字以内で説明しなさい。ただし『漢字』『比較』『翻訳』の三語を必ず使って書くこと」
  • 2021 大問 2 問九: 「四十字以上五十字以内で説明しなさい。ただし『役割』という語を必ず入れて説明すること」
  • 2022 大問 3 問八: 「六十字以上八十字以内でわかりやすく説明しなさい」
  • 2022 大問 3 問五(二): 「『という考えかた』に続く形で、本文中の表現を用いながら三十字以上四十字以内で」
  • 2022 には自分の体験を書かせる設問がありました。大問 2 問十「あなた自身の体験や身近にある内容を具体例として挙げた上で、説明すること(ただし、筆者が本文に示した例を、単純に他の例に置き換えて述べることは不可とする)。字数は八十字以上百二十字以内とし、段落は作らずに一マス目からつめて書くこと」。本文の理解に自分の経験を接続させる、いちばん重い設問です。
  • 空欄補充が多いところです。接続語の組み合わせ(2019・2022)、擬態語や副詞(2021 は大問 2・3 の両方)、会話文の補充(2019 大問 3 問一で 4 か所)。
  • 変化球として、慣用句を本文に埋め込む形(2019 大問 3 問二「身体の部分に関係する漢字を一字入れて表現を完成させる」を 4 か所)、作品の特徴として当てはまらないものを選ぶ形(2019 大問 3 問八)があります。

今からやるなら(国語・7 節に無いもの)

  1. 漢字 9 問を毎日。書き 5・読み 4 の配分で、送り仮名つき訓読みを重点的に。ここは満点前提の固定枠です。
  2. 知識大問の 4 本目に備える。ことわざ・慣用句・類義語対義語・副詞の呼応・品詞のはたらき。年ごとに種類が入れ替わるので、広く浅く一巡させます。
  3. 80〜120 字で自分の体験を書く練習(2022 大問 2 問十)。本文の主張を 1 文で言い、自分の経験を 1 文で挙げ、両者をつなぐ 1 文で締める、の 3 文構成です。
  4. 心情の記述(2022 大問 3 問八)は「出来事 → 受け止め方の変化 → いまの気持ち」を 60〜80 字で。接続語と副詞の空欄補充は前後の文の関係(逆接・言い換え・具体例・結論)で判定します。
  5. 読解は「言葉と学び」の評論と「10 代の心情」の物語を各 1 本ずつ、週 2 本。この学校の出典はこの 2 系統に集中しています。
  6. 2023 年度以降は市販の過去問集で必ず補完し、①大問 3 題・知識 15 問の構成が続いているか、②体験を書かせる設問が定着したか、の 2 点を確認します。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年と、索引・自動集計を突き合わせて、周期が上限に近いものを並べました。

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科目 単元 最終確認年度 状況
算数 角度 2026(大問 2(3)) 2023〜2025 の 3 年は独立した設問として見当たりませんでした。2026 に小問で戻るまで薄かった枠なので、図形の角度は薄くしないほうがよいところです
算数 場合の数の大きな数え上げ 2025(大問 2(6)) 精読した 4 年ではすべて大問 2 の小問どまりで、大問 1 題ぶんの規模で出た年は 4 年の中にありません
算数 ニュートン算・平均算・過不足算 2024(大問 2) いずれも 2024 大問 2 に出たのが最後です。仕事算が大問 3 に定着した分、小問集合で戻る余地があります
理科 人体 精読した 3 年(2024〜2026)では確認できず 15 年集計では上位の常連で、生物の大問 1 に戻る筆頭です
理科 てこ・つりあい 精読した 3 年では確認できず 2026 は滑車とばねで、てこそのものは見当たりません
理科 溶解度・水溶液の判別・中和 精読した 3 年では確認できず(2026 大問 3 問 3 に BTB 溶液) 化学の大問 3 は燃焼・気体・量的関係が 3 年続き、溶解度のグラフと中和・水溶液の計算が空いています
理科 電気回路 2024(大問 4) 2 年空いています。15 年集計では上位 5 単元に入る常連です
理科 星・星座、月の満ち欠け 精読した 3 年では確認できず 2026 大問 5 は宇宙開発の時事で、天体の運行計算をさせる形はありません
社会 工業・貿易の統計 精読した 3 年では確認できず 農業・畜産の表が中心で、工業地帯や輸出入品目の表が空いています
社会 都道府県の同定・水産業 2026(大問 1 問 1・問 7) 都道府県の同定は 2026 で戻ってきましたが、2024・2025 は世界遺産の位置選びが代役でした。水産業は 2026 大問 1 問 7(北限の海女)で顔を出した程度です
社会 人口ピラミッド・少子高齢化 精読した 3 年では確認できず 正面から出ていません
社会 財政・税・社会保障 2025(問 3) 2024 問 4(一般会計の最大費目)と 2025 問 3 のみです。憲法に押されている分、戻る余地があります
国語 詩・短歌・俳句 精読した 3 年では確認できず(2021 大問 3 問九(2)) 独立した設問としては出ていません。2021 に漢字 1 字を書かせる形で短詩的な扱いがある程度です
国語 四字熟語 精読した 3 年では確認できず 知識の大問 1 の 4 本目は 2022 が類義語、2021 がことわざ、2019 がことわざと外来語で、年ごとに入れ替わります。四字熟語で戻る余地があります
国語 随筆 精読した 3 年では確認できず 大問 2 は説明文・評論、大問 3 は物語で固定され、随筆の枠がありません

10. 形式面の注意

4 科目に共通するもの

  • 配点: 国語 100・算数 100・理科 75・社会 75 の 350 点満点です。国語と算数が理社の 1.33 倍の重みを持ちます。理社を捨てるという意味ではありませんが、時間をかける比率を決めるときの前提になります。
  • 試験時間: 国算 50 分・理社 40 分。理科は 24〜28 問、社会は 33〜40 問を 40 分で処理する必要があり、社会は 1 問あたり 1 分強と最も厳しいところです。
  • 記述の量: 算数 1 問(考え方)/理科 1〜2 問(20〜40 字級)/社会 1〜2 問(行数指定)/国語 1〜3 問(40〜120 字)。合計しても多くはありませんが、どれも指定語や字数下限がついていて、書き慣れていないと形になりません。
  • 作図: 算数は 2026 に「解答用紙にななめ線で図示しなさい」が初めて出ました(精読した 4 年では 2026 のみ)。理科は 2024 に回路図、2026 にグラフの記入です。
  • 文字種・字数の指定が極端に多いところです。社会は「漢字二字」「漢字3字」「漢字7字」「11 字」「ひらがな 3 字」「カタカナ」「5 文字」、国語は抜き出しの「五字以内」「十五字以上十八字以内」。指定を守らないと 0 点になる種類の失点が起きやすい作りです。
  • 選び方の指示が細かいところです。「二つ選び」「三つ選び」「すべて選び」の全部当てる形と、「まちがっているもの」「適切ではないもの」の外す形が、理科・社会の両方で毎年複数出ます。
  • 答え方の指定(算数): 「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」、(理科)「小数第 3 位を四捨五入し、小数第 2 位まで」。
  • 配点の内訳(小問ごとの点数)は問題冊子・解答用紙のどちらにも書かれていません。

科目ごとのもの

  • 算数: 試験時間 50 分・配点 100 点(一般第 1 回・第 2 回とも)。作図は長らくありませんでしたが、2026 に「解答用紙に図示しなさい」が 1 問出ました(大問 5(3))。図をかいて説明する練習を切り捨てないほうがよいところです。「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」(2025 大問 5(1))のような答え方の指定があり、単位(cm²・cm³・m²・何時何分何秒)は設問文で明示されます。小問 19 問で 50 分=1 問あたり 2 分半。大問 1・2 の 10 問前後を 15 分で抜けられるかが時間配分の分かれ目になります。
  • 理科: 試験時間 40 分・配点 75 点。小問 24〜28 問なので 1 問あたり 1 分半で、大問 2・大問 3 の長文を読む時間を確保する必要があります。図・表つきの小問が全体の半分ほど。グラフから比を読む問題(2025 大問 3)が計算の入口になり、答えには桁の指定がつきます。大問ごとの分量に差があり、2026 の大問 5 は 2 問だけでした。最後の大問が短い年があるので、時間が無くなったら大問 5 を先に見にいくとよいところです。
  • 社会: 試験時間 40 分・配点 75 点。小問 33〜40 問なので 1 問あたり 1 分強で、資料の量に対して時間は厳しいところです。大問の切り方が年で変わるので、「大問 3 が歴史」と決めつけて配分を組むと崩れます。問題冊子を開いたら、まず分野の切れ目に印をつけるとよいでしょう。記述の解答欄は行で与えられ、字数指定は原則ありません(指定語のほうで縛ります)。歴史は並べ替え・位置の特定(2024 大問 3)も出ます。
  • 国語: 試験時間 50 分・配点 100 点(4 科目のうち算数と並んで最も高い配点です)。小問 33〜40 問に対し、読解 2 本を読む時間が要ります。記述には必ず字数の下限と上限がつき(四十字以上五十字以内、六十字以上八十字以内、八十字以上百二十字以内)、「句読点・記号も字数に含む」の注記も毎回あります。上限ぎりぎりまで書く練習が要ります。漢字は書き 5 問・読み 4 問の 9 問固定で、送り仮名つきの訓読み(ヤブる・手アツい・ツトめる・へる・サバク)と、大人語彙(憲法・朗読・清潔・討論・迷信・承認・批評・観衆・傷害)が混ざります。古文・漢文は精読した 3 年でゼロ、学校文法は 2022 大問 1 問四に出ました。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

  • 計算の正確さ。四則混合と分数・小数の変換。この学校の算数は大問 1 が 10 年連続で計算 4 問なので、ここは早いほどよいところです。
  • 図形の入口。面積・体積の公式と、円とおうぎ形の基本。大問 5・6 が図形の指定席になっています。
  • 漢字と語彙。書き取りと読み、送り仮名つきの訓読み。国語の大問 1 は 9 問が漢字で固定です。
  • 地図に慣れる。地図帳で世界遺産や有名な地形を探す遊びで十分です。地形図の記号だけは早めに触っておくと後で効きます。
  • 短い記述。理由を「〜だから。」で 1 文書く習慣を。時間計測はまだしません。

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算・漢字と語彙・短い記述に、週末 60 分は算数の単元の一巡と理社の分野の一巡に割り付けます。

  • 算数の単元を一巡する。この学校で実際に出た単元を、計算・逆算 → 割合・食塩水・売買 → 速さ → 仕事算 → 規則性・数列 → 平面図形の面積比 → 円とおうぎ形 → 立体の体積・表面積・切断・水量 → 場合の数 → 約束記号 の順にリストとして使い、小 5 のうちに一度ずつ通します。つるかめ算・ニュートン算・過不足算は受験用教材の単元で、この学校では大問 2 の小問集合に入ります。
  • 理科の 5 分野をまんべんなく。生物・地学・化学・物理のどれも捨てられない構成なので、苦手分野をここで作らないようにします。特に気象と気体は厚めに。ただし精読は 2024〜2026 の 3 年に限られます(→ 13 節)。
  • 社会は地形図と憲法の 2 本を先に。地形図は繰り返し出て、憲法は毎年出ます。この 2 つは小 5 のうちに一度きちんと通しておくと、小 6 の負担が大きく減ります。
  • 記述の下地。理由を 2〜3 文で書く練習を、国語・社会・理科のどれでも。「指定された語を使って書く」形式に小 5 のうちから触れておきます。
  • 読解は説明文と物語を週 1 本ずつ。長い選択肢を読み切る体力をつけます。ただし国語について言えるのは 2019・2021・2022 年度までで、2023 年度以降は資料がありません(→ 13 節)。

小 6(仕上げ)

  • 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の計画になります。
  • 夏までに出題位置ごとの縦解き(算数の大問 4・大問 6、社会の地形図)を終えます。
  • 秋以降は年度通しで時間を計ります。特に理科 40 分・社会 40 分。資料の量に対して時間が足りない科目なので、通しの練習の回数がそのまま点になります。
  • 直前期は、指定語つき記述と字数下限のある記述を書き溜めて、上限ぎりぎりまで書く感覚を作ります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

この学校は小 5 での全分野の一巡(全分野をひととおり学び終えること)で差がつきます。理科が 4 分野そろい、社会が地理・歴史・公民・国際をすべて通し、算数も 10 種類近い単元が場所を決めて並ぶので、「苦手分野が 1 つある」状態だと必ず大問 1 つぶんを落とす構造になっています。逆に、席順が決まっているぶん小 6 の演習は的を絞れます。小 4 で計算と漢字の土台を作り、小 5 で穴を作らず一巡し、小 6 で出題位置ごとに年度を変えて続けて解く——この 3 段が、この学校にはきれいに当てはまります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の言い回しの重なり」と、単元の分布の似方を合わせた自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 日本大学藤沢中学校(神奈川県・共学)— 4 科目とも出題の作りが近く、大学附属校同士で、記号選択と短答を主体にする点が共通します。
  • 獨協中学校(東京都・男子校)— 国語と理科の作りが特に近く、理科の分野バランスと記号選択の比率が似ています。
  • 東洋大学京北中学校(東京都・共学)— 国語がとりわけ近く(設問構成と選択肢の作り)、理科はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

法政大学第二は共学校なので、男子校・女子校が候補に混ざっている点はご了承ください(出題の作りだけで並べているためです)。


13. 資料の限界

  • 使った過去問データベースは 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。国語・算数 50 分、理科・社会 40 分という構成は一般第 1 回・第 2 回の両方に当てはまるため、第 1 回に相当するものとして扱いましたが、特定はできていません。第 2 回(2 月 4 日)の問題と、帰国生入試(1 月 11 日・国語と算数の 2 科+面接)の問題はこの資料に含まれておらず、それらについてはここでは何も言えません。帰国生入試は国語・算数の 2 科(各 50 分・各 100 点)で、筆記後に面接があります。
  • 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2017・2018・2019・2021・2022 の 8 年で、本文中の国語の記述は 2019・2021・2022 の 3 年を原本で確認したものに限ります。直近 4 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
  • 原本を通しで読んだのは、算数が 2023〜2026 の 4 年、理科・社会が 2024〜2026 の 3 年、国語が 2019・2021・2022 の 3 年です。それより前の年について書いた「10 年連続」「9 年連続」などの数字は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から自動集計した索引によるもので、設問文そのものは確認していません。設問文まで確認した反復は「3 年連続」「4 年とも」と書いたものだけです。
  • 2011・2016 年度は算数・国語などの資料が無い年があり、年数の合計が年度の幅と一致しません。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数の分数と単位、理科・社会の図番号の対応には揺れがあります。図そのものは文字による説明に置き換わっているため、図形問題・地形図・グラフの読み取りは設問文からの推定を含みます。
  • 「同じ問い方の繰り返し」として挙げた社会の 2 例(地形図の谷線と雨水/明石市の時差)は、両年の設問文を原本で読んで確認したものです。それ以外に数値まで同一の再登場は、読んだ範囲では見つかっていません。
  • 試験時間・配点・募集人員は 2026 年度の募集要項の値で、過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
  • 8-1 の「答えだけを書く短答が 19 問中 18 問、95%」は、もとから「3 年分の集計」として書かれていた数字です。算数を原本で通しで読んだのは 2023〜2026 の 4 年なので食い違いますが、どちらが正しいかを資料から決められなかったため、元の記述をそのまま残しました。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果はこのページでは扱っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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